JP2019206777A - 布類展開装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】角部が折れたり皺が生じたりしないように布類を展開できる布類展開装置を提供する。【解決手段】布類展開装置1は、布類Cの一辺の両端角部を把持し、布類Cを吊り下げる一対の展張チャック41A、41Bを備える。一対の展張チャック41A、41Bは、布類Cの一辺の両端角部を把持した状態で間隔を広げて、布類Cを広げる広げ動作を行なう。一対の展張チャック41A、41Bは、広げ動作の後、布類Cの一辺の両端角部を把持した状態で間隔をさらに広げて、把持位置を布類Cの一辺の末端に向かってずらすずらし動作を行なう。ずらし動作により展張チャック41A、41Bの把持位置が布類Cの一辺の末端側にずれるので、展張チャック41A、41Bが布類Cの一辺の末端寄りを把持した状態となり、角部が折れたり皺が生じたりすることを抑制できる。【選択図】図3

Description

本発明は、布類展開装置に関する。さらに詳しくは、本発明は、洗濯済みのシーツ、包布(2枚生地の布団カバー)、枕カバー、タオル、テーブルクロスなどの布類を展開し、次工程の処理装置に投入するための布類展開装置に関する。
ホテル、病院などでは大量にシーツが使用される。使用済みのシーツはランドリー工場で洗濯、アイロンがけされ、再度ホテル、病院などで使用される。ランドリー工場では、シーツなどの布類を洗濯した後、ロールアイロナーでアイロンがけしたり、布類折畳装置で折り畳んだりする作業が行なわれる。これらの処理装置に布類を供給するには、予め布類を展開する必要がある。布類を展開する作業を作業員が行なう場合、作業に多大な時間と労力が必要である。そこで、近年では、布類展開装置を用いてこの作業を行なっている。
特許文献1に開示された布類展開装置は、概略つぎのように構成されている。
投入部のクランプに布類が取り付けられると、クランプが上昇する。布類はクランプから左右一対のキャリッジに受け渡される。この際、布類の一辺の両端角部が、それぞれキャリッジに把持される。一対のキャリッジは布類を吊り下げた状態で左右に開くように横行する。これにより、布類は一辺を水平に伸ばした状態で展開される。展開後の布類はコンベアに受け渡され、後続の処理装置に向けて排出される。
特開2013−215361号公報
キャリッジの把持位置が布類の一辺の末端から離れていると、キャリッジで布類を吊り下げた際に、布類の角部が垂れ下がった状態となる。この状態のまま布類をコンベアに受け渡すと、布類の角部が折れたり、皺が生じたりする。そうすると、処理後の布類に皺が残るなど、品質が低下する。
本発明は上記事情に鑑み、角部が折れたり皺が生じたりしないように布類を展開できる布類展開装置を提供することを目的とする。
第1発明の布類展開装置は、布類の一辺の両端角部を把持し、該布類を吊り下げる一対の展張チャックを備え、前記一対の展張チャックは、前記布類の前記一辺の両端角部を把持した状態で間隔を広げて、前記布類を広げる広げ動作を行ない、前記一対の展張チャックは、前記広げ動作の後、前記布類の前記一辺の両端角部を把持した状態で間隔をさらに広げて、把持位置を前記布類の前記一辺の末端に向かってずらすずらし動作を行なうことを特徴とする。
第2発明の布類展開装置は、第1発明において、前記ずらし動作において、前記一対の展張チャックの把持力を、前記広げ動作における把持力に比べて弱くすることを特徴とする。
第3発明の布類展開装置は、第2発明において、前記展張チャックを開閉するエアシリンダと、空気圧源からの圧縮空気を前記エアシリンダに供給する主管路と、前記主管路から分岐した副管路と、前記副管路に設けられた減圧弁と、前記主管路に対する前記副管路の接続、遮断を切り換える減圧用制御弁と、を備え、前記減圧用制御弁は、前記広げ動作において遮断状態となり、前記ずらし動作において接続状態となることを特徴とする。
第4発明の布類展開装置は、第3発明において、前記エアシリンダに供給される圧縮空気の圧力が所定の低圧力まで低減したことを検知する圧力スイッチを備え、前記ずらし動作において、前記圧力スイッチが検知状態となった後に、前記一対の展張チャックが動作を開始することを特徴とする。
第5発明の布類展開装置は、第3または第4発明において、前記主管路に設けられ、前記圧縮空気を前記エアシリンダのロッド側室のみに供給する第1位置と、前記圧縮空気を前記エアシリンダの前記ロッド側室およびキャップ側室の両方に供給する第2位置と、前記圧縮空気を前記エアシリンダの前記キャップ側室のみに供給する第3位置とで切り換わる開閉用制御弁を備え、前記エアシリンダは、伸長により前記展張チャックを閉じ、収縮により前記展張チャックを開く片ロッドタイプであり、前記開閉用制御弁は、前記広げ動作において前記第3位置となり、前記ずらし動作において前記第2位置となることを特徴とする。
第6発明の布類展開装置は、第2発明において、伸長により前記展張チャックを閉じ、収縮により前記展張チャックを開く片ロッドタイプのエアシリンダと、空気圧源からの圧縮空気を前記エアシリンダに供給する主管路と、前記主管路に設けられ、前記圧縮空気を前記エアシリンダのロッド側室のみに供給する第1位置と、前記圧縮空気を前記エアシリンダの前記ロッド側室およびキャップ側室の両方に供給する第2位置と、前記圧縮空気を前記エアシリンダの前記キャップ側室のみに供給する第3位置とで切り換わる開閉用制御弁と、を備え、前記開閉用制御弁は、前記広げ動作において前記第3位置となり、前記ずらし動作において前記第2位置となることを特徴とする。
第7発明の布類展開装置は、第2発明において、前記展張チャックを開閉する電動シリンダを備え、前記電動シリンダは、前記広げ動作において高推力となり、前記ずらし動作において低推力となることを特徴とする。
第1発明によれば、ずらし動作により展張チャックの把持位置が布類の一辺の末端側にずれるので、展張チャックが布類の一辺の末端寄りを把持した状態となり、角部が折れたり皺が生じたりすることを抑制できる。
第2発明によれば、ずらし動作における展張チャックの把持力が弱いので、布類への負荷を低減でき、布類の損傷を防止できる。
第3発明によれば、ずらし動作においてエアシリンダに供給される圧縮空気が減圧されることにより、展張チャックの把持力を弱められる。
第4発明によれば、展張チャックの把持力が弱められたことを確認した後に、展張チャックの把持位置をずらすことで、布類への負荷を確実に低減できる。
第5発明によれば、ずらし動作においてエアシリンダのロッド側室およびキャップ側室の両方に圧縮空気を供給することで、エアシリンダの推力が弱くなり、展張チャックの把持力を弱められる。
第6発明によれば、ずらし動作においてエアシリンダのロッド側室およびキャップ側室の両方に圧縮空気を供給することで、エアシリンダの推力が弱くなり、展張チャックの把持力を弱められる。
第7発明によれば、ずらし動作において電動シリンダを低推力とすることで、展張チャックの把持力を弱められる。
本発明の第1実施形態に係る布類展開装置の正面図である。 図1の布類展開装置の側面図である。 図1の布類展開装置の正面図である。ただし、投入部および中継部を省略している。 投入チャック、中継チャック、および展張チャックの把持位置の説明図である。 展張チャックの側面図である。 空気圧回路の回路図である。 展開動作の工程(1)、(2)の説明図である。 展開動作の工程(3)、(4)の説明図である。 展開動作の工程(5)の説明図である。 本発明の第2実施形態における空気圧回路の回路図である。 本発明の第3実施形態における空気圧回路の回路図である。
つぎに、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
〔第1実施形態〕
本発明の第1実施形態に係る布類展開装置1は、洗濯済みのシーツ、包布(2枚生地の布団カバー)、枕カバー、タオル、テーブルクロスなどの方形状布類Cを展開し、ロールアイロナーなどの次工程装置に供給するための装置である。本明細書では、布類展開装置1の前後・左右・上下方向を図1および図2に示すように定義する。
(基本構成)
つぎに、布類展開装置1の基本構成を動作と共に説明する。
図1および図2に示すように、布類展開装置1は機枠10を備えている。また、布類展開装置1は、以下に説明する各種装置の動作を制御する制御部11を備えている。制御部11は、CPU、メモリなどで構成されたコンピュータである。
機枠10には入力部12が設けられている。入力部12は各種のスイッチ、タッチパネルなどで構成されている。作業員が入力部12を操作することで、布類展開装置1で処理する布類Cの種類、例えば布類Cの大きさ、生地の種類を入力できる。布類Cの種類を特定する情報は入力部12から制御部11に入力される。制御部11は布類Cの種類に応じて各種装置の動作、パラメータなどを変更する。
機枠10の前面には作業員が布類Cを投入する投入部20が設けられている。投入部20は、布類Cを把持する投入チャック21と、投入チャック21を昇降させる昇降機22とからなる。昇降機22は本体部22aと、昇降部22bとからなる。昇降部22bは本体部22aに沿って昇降可能である。投入チャック21を支持するチャックベース23が昇降部22bに固定されている。
チャックベース23は人の肩幅程度の幅を有している。チャックベース23の左右両端部に、それぞれ一対の投入チャック21、21が設けられている。布類Cの一辺の両端角部が、それぞれ一対の投入チャック21、21に把持される。
昇降機22の駆動により、投入チャック21は、作業員が布類Cを投入チャック21に取り付ける投入位置(図2における実線)と、最上端まで上昇した上昇位置(図2における二点鎖線)との間で昇降する。作業員が手作業で布類Cを投入チャック21に取り付けると、昇降機22は投入チャック21とともに布類Cを上昇させる。
布類展開装置1に備えられる投入部20の数は特に限定されず、1つでもよいし複数でもよい。本実施形態では、投入部20が4基設けられており、いずれの投入部20からでも布類Cを投入できるようになっている。
布類展開装置1は中継部30を備えている。中継部30の数は投入部20の数と同数である。一つの投入部20に対して一つの中継部30が設けられている。中継部30は上昇位置まで上昇した投入チャック21の背後に配置されている。中継部30はそれに対応する投入部20から布類Cを受け取り、その布類Cを展張部40に受け渡す
中継部30は中継チャック31と、中継チャック31が取り付けられた旋回体32とからなる。旋回体32の左右両端部に、それぞれ一対の中継チャック31、31が設けられている。旋回体32が前後に旋回することで、中継チャック31を前進、後退させることができる。中継チャック31を前進させて、投入部20から布類Cを受け取る。この際、布類Cの一辺の両端角部が、それぞれ一対の中継チャック31、31に把持される。また、中継チャック31を後進させて、布類Cを展張部40に受け渡す。
なお、投入チャック21から直接展張部40に布類Cが受け渡される構成としてもよい。すなわち、中継部30はなくてもよい。
中継部30の背後には布類Cを展開する展張部40が設けられている。図3に示すように、展張部40は、布類Cの一辺Csの両端角部を把持する一対の展張チャック41A、41Bを有する。以下、一対の展張チャック41A、41Bに把持された両角部の間の一辺Csを「上辺」と称する。
各展張チャック41A、41Bはキャリッジ42に取り付けられている。すなわち、展張部40は一対のキャリッジ42、42を有している。各キャリッジ42はレール43に沿って個別に横行可能である。展張部40はキャリッジ42を横行させる駆動機構を有している。この駆動機構は、例えば、キャリッジ42に接続された無端チェーンと、無端チェーンを駆動するサーボモータとからなる。各展張チャック41A、41Bは布類展開装置1が設置された床面から所定の高さにおいて水平方向(左右方向)に横行する。
布類Cを受け取った一対の展張チャック41A、41Bが左右に開くように横行することで、布類Cは展開状態で吊り下げられる。布類展開装置1には展開検知センサ44が設けられている。展開検知センサ44は展開状態の布類Cの上縁部(上辺Csの近傍)を検知する。展開検知センサ44は検知位置における布類Cの有無を検知するセンサである。展開検知センサ44として、光電センサ、超音波センサなどの非接触式センサが好適に用いられる。展開検知センサ44の検知位置は布類展開装置1の左右略中央であって、展張チャック41A、41Bより下方に所定距離離れた位置に設定されている。展開検知センサ44が布類Cを検知しているか否かにより、布類Cが展開状態であるか否かを判断できる。
図2に示すように、機枠10の下部には、整形ダクト51と、整形ダクト51に接続されたブロワー52とが設けられている。展張チャック41A、41Bに吊り下げられた布類Cはその下部が整形ダクト51に挿入される。整形ダクト51は布類Cを下方に吸引する。整形ダクト51内の気流により布類Cの皺が除去される。
展張部40の下方にはバキュームボックス61が配置されている。バキュームボックス61は展張チャック41A、41Bより後方の領域で前後進可能である。また、バキュームボックス61の前方には押さえ装置62が配置されている。押さえ装置62は展張チャック41A、41Bより前方の領域に配置されている。押さえ装置62は左右方向に長い板状の押さえ部材62aと、押さえ部材62aを前後進させるシリンダ62bとからなる。
展張チャック41A、41Bで布類Cを吊り下げている際に、バキュームボックス61を前進させ、押さえ部材62aを後進させると、バキュームボックス61の先端と押さえ部材62aとで布類Cを表裏から挟んで保持できる。このように、バキュームボックス61と押さえ装置62とは布類Cを保持する保持装置60を構成している。整形ダクト51の皺除去動作の間、布類Cは保持装置60により保持される。
なお、布類展開装置1に備えられる押さえ装置62の数は特に限定されず、1つでもよいし複数でもよい。本実施形態では、3つの押さえ装置62がそれぞれ投入部20の間に配置されている(図3参照)。
また、押さえ部材62aを機枠10に対して固定した構成としてもよい。この場合、シリンダ62bを設ける必要はない。バキュームボックス61のみを前進させ、バキュームボックス61の先端と押さえ部材62aとで布類Cを挟んで保持すればよい。さらに、押さえ装置62を有さない構成としてもよい。
整形ダクト51の皺除去動作の後、展張チャック41A、41Bを開くと、布類Cの上縁部がバキュームボックス61に吸着される。バキュームボックス61の下方には、一次コンベア53が配置されている。一次コンベア53の搬送面の下方にはバキュームボックス54が配置されている。一次コンベア53の後方には、二次コンベア55が接続されている。
布類Cを吸着したバキュームボックス61を後進させると、布類Cの上縁部がバキュームボックス61から一次コンベア53に乗り移る。この際、バキュームボックス54は作動した状態であり、一次コンベア53に布類Cが吸着される。一次コンベア53と二次コンベア55の駆動により、布類Cが後方に送られる。これにより、展開された布類Cは次工程装置に供給される。
(把持位置)
図4に、投入チャック21、中継チャック31、および展張チャック41A、41Bの把持位置を示す。
前述のごとく、一の投入部20は二対の投入チャック21を有している。布類Cの上辺Csの両端角部が、それぞれ一対の投入チャック21、21に把持される。また、一の中継部30は二対の中継チャック31を有している。投入部20から中継部30への布類Cの受け渡しは、対となる中継チャック31、31を対となる投入チャック21、21の間に挿入し、中継チャック31を閉じるとともに投入チャック21を開くことで行なわれる。
展張部40は一対の展張チャック41A、41Bを有している。中継部30から展張部40への布類Cの受け渡しは、展張チャック41A、41Bを対となる中継チャック31、31の間に挿入し、展張チャック41A、41Bを閉じるとともに中継チャック31を開くことで行なわれる。
以上のような方式でチャック間の布類Cの受け渡しを行なうと、受け渡しを行なうたびに布類Cの把持位置が末端Ceから離れることになる。ここで、末端Ceとは上辺Csを構成する線分の端点を意味する。
したがって、展張チャック41A、41Bの把持位置は自ずと末端Ceからある程度離れた位置となる。以下、展張チャック41A、41Bの把持位置と末端Ceとの間の長さを「余剰長さL」と称する。この余剰長さLは、外側の投入チャック21と展張チャック41A、41Bとの間の水平方向の距離Dよりも長くなる。また、作業員が投入チャック21を把持させた位置が末端Ceから離れている場合には、その分だけ余剰長さLが長くなる。
余剰長さLが長すぎると、すなわち、展張チャック41A、41Bの把持位置が末端Ceから離れすぎていると、布類Cを展開した際に角部が垂れ下がった状態となる。この状態のまま布類Cを後続のバキュームボックス61、およびコンベア53、55に受け渡すと、布類Cの角部が折れたり、皺が生じたりする。
(展張部)
つぎに、展張部40の詳細構成を説明する。
図5に示すように、展張チャック41Aはキャリッジ42の先端部に取り付けられている。展張チャック41Aは固定爪41fと可動爪41mとからなる。固定爪41fはその基部がキャリッジ42に固定されている。可動爪41mは固定爪41fに軸支されている。可動爪41mが固定爪41fに対して回動することで、固定爪41fの先端部と可動爪41mの先端部との間が開閉する。固定爪41fと可動爪41mとの間を閉じることで布類Cを把持でき、固定爪41fと可動爪41mとの間を開くことで布類Cを開放できる。
可動爪41mとキャリッジ42との間にはエアシリンダ45Aが設けられている。エアシリンダ45Aはピストンロッドが片側から出ている片ロッドタイプである。エアシリンダ45Aのシリンダチューブがキャリッジ42に取り付けられており、ピストンロッド先端部が可動爪41mに取り付けられている。エアシリンダ45Aが伸縮することで、展張チャック41Aが開閉する。具体的には、エアシリンダ45Aが伸長すると展張チャック41Aが閉じる。エアシリンダ45Aが収縮すると展張チャック41Aが開く。
同様に、他方の展張チャック41Bにはエアシリンダ45Bが接続されている。エアシリンダ45Bが伸縮することで、展張チャック41Bが開閉する。
図6に示すように、布類展開装置1は展張チャック41A、41Bのエアシリンダ45A、45Bを駆動する空気圧回路70を有している。空気圧回路70は空気圧源71からの圧縮空気をエアシリンダ45A、45Bに供給する主管路72を有している。空気圧源71は、例えば空気圧縮機である。空気圧源71は布類展開装置1に取り付けられてもよいが、布類展開装置1とは分離した別装置であることが一般的である。
空気圧回路70は副管路73を有している。副管路73は主管路72から分岐している。副管路73と主管路72の一部とは並列に接続されている。副管路73には減圧弁74が設けられている。減圧弁74として、例えばリリーフ付減圧弁が用いられる。減圧弁74の一次側は副管路73の上流側に接続され、減圧弁74の二次側は副管路73の下流側に接続されている。減圧弁74は二次側圧力が設定圧力を超えないように、必要に応じて排気する。
副管路73の下流側端部と主管路72との接続部には減圧用制御弁75が設けられている。減圧用制御弁75は3ポート2位置の方向制御弁である。減圧用制御弁75のスプールが第1位置(I)の場合、主管路72が連通し、副管路73が主管路72に対して遮断される。減圧用制御弁75のスプールが第2位置(II)の場合、主管路72が遮断され、副管路73が主管路72に接続される。すなわち、減圧用制御弁75により主管路72に対する副管路73の接続、遮断を切り換えることができる。減圧用制御弁75は電磁弁であり、制御部11からの制御信号によりスプールの位置が切り換えられる。
空気圧源71から供給される圧縮空気の圧力は減圧弁74の設定圧力よりも高く設定されている。減圧用制御弁75を第1位置(I)にすると、エアシリンダ45A、45Bには元の高圧の圧縮空気が供給される。減圧用制御弁75を第2位置(II)にすると、エアシリンダ45A、45Bには減圧弁74で減圧された低圧の圧縮空気が供給される。すなわち、減圧用制御弁75を切り換えることにより、エアシリンダ45A、45Bに供給される圧縮空気の圧力を変化させることができる。
主管路72の減圧用制御弁75より下流側には圧力スイッチ76が接続されている。圧力スイッチ76の検知圧力は、例えば減圧弁74の設定圧力に設定されている。圧力スイッチ76はエアシリンダ45A、45Bに供給される圧縮空気の圧力が所定の低圧力まで低減したことを検知する。減圧用制御弁75が第1位置(I)から第2位置(II)に切り換えられた後、主管路72内の圧縮空気が減圧弁74の設定圧力まで減圧されるまでには、多少の時間がかかる。圧力スイッチ76が検知状態となったことに基づき、減圧弁74による減圧が完了したと判断できる。
主管路72の下流側は2つに分岐しており、枝管のそれぞれがエアシリンダ45A、45Bに接続されている。エアシリンダ45Aが接続された枝管には開閉用制御弁77Aが設けられている。エアシリンダ45Bが接続された枝管には開閉用制御弁77Bが設けられている。
開閉用制御弁77Aは5ポート3位置の方向制御弁である。開閉用制御弁77AはPポート、Aポート、Bポート、および2つのEポートを有する。Pポートは主管路72に接続されている。Aポートはエアシリンダ45Aのロッド側室に接続されている。Bポートはエアシリンダ45Aのキャップ側室に接続されている。2つのEポートは、それぞれ消音器78が設けられたベントに通じている。
開閉用制御弁77Aのスプールは第1位置(I)と第2位置(II)と第3位置(III)とで切り換わる。開閉用制御弁77Aのスプールが第1位置(I)の場合、PポートとAポートとが接続するとともに、BポートとEポートとが接続する。したがって、圧縮空気はエアシリンダ45Aのロッド側室のみに供給される。そうすると、エアシリンダ45Aは収縮する。エアシリンダ45Aのキャップ側室に存在していた圧縮空気は、消音器78を介して排気される。
開閉用制御弁77Aのスプールが第2位置(II)の場合、PポートとAポートおよびBポートとが接続する。したがって、圧縮空気はエアシリンダ45Aのロッド側室およびキャップ側室の両方に供給される。エアシリンダ45Aは片ロッドタイプであるから、キャップ側室の有効断面積は、ロッド側室の有効断面積に比べて、ピストンロッドの断面積分だけ広い。この有効断面積の相違により、伸長方向の力が収縮方向の力よりも大きくなり、エアシリンダ45Aが伸長する。ただし、エアシリンダ45Aが発揮する推力は、キャップ側室の有効断面積とロッド側室の有効断面積との相違分(ピストンロッドの断面積分)に依拠したものとなるから、後述の第3位置(II)の場合に発揮される推力よりも弱くなる。
開閉用制御弁77Aのスプールが第3位置(III)の場合、PポートとBポートとが接続するとともに、AポートとEポートとが接続する。したがって、圧縮空気はエアシリンダ45Aのキャップ側室のみに供給される。そうすると、エアシリンダ45Aは伸長する。エアシリンダ45Aのロッド側室に存在していた圧縮空気は、消音器78を介して排気される。
開閉用制御弁77Bの構成は開閉用制御弁77Aと同様である。開閉用制御弁77Bが第1位置(I)と第2位置(II)と第3位置(III)とで切り換わることにより、エアシリンダ45Bが伸縮する。また、開閉用制御弁77A、77Bは電磁弁であり、制御部11からの制御信号によりスプールの位置が切り換えられる。
(展開動作)
つぎに、布類Cを展開する展開動作を、図7〜図9に基づき説明する。なお、図7〜図9における(1)〜(5)は、それぞれ以下の説明の(1)〜(5)に対応する。
(1)布類受取
まず、展張チャック41A、41Bは前工程機から布類Cを受け取る。本実施形態において前工程機は中継部30である。展張チャック41A、41Bが投入部20から直接布類Cを受け取る構成の場合、前工程機は投入部20である。
ここで、布類Cを受け取る前の段階では、展張チャック41A、41Bは開いた状態で待機している。この際、減圧用制御弁75は第1位置(I)であり、開閉用制御弁77A、77Bは第1位置(I)である。エアシリンダ45A、45Bが収縮し、展張チャック41A、41Bが開いている。
展張チャック41A、41Bが閉じることで、布類Cを把持する。減圧用制御弁75を第1位置(I)としたまま、開閉用制御弁77A、77Bを第3位置(III)に切り換えることで、エアシリンダ45A、45Bが伸長し、展張チャック41A、41Bが閉じる。エアシリンダ45A、45Bには減圧されていない高圧の圧縮空気が供給されるため、エアシリンダ45A、45Bの推力は強い状態である。そのため、展張チャック41A、41Bの把持力も強い状態である。
一対の展張チャック41A、41Bは布類Cの上辺Csの両端角部を把持する。すなわち、一方の展張チャック41Aは上辺Csの一方の角部を把持する。他方の展張チャック41Bは上辺Csの他方の角部を把持する。布類Cは展張チャック41A、41Bにより吊り下げられる。
展張チャック41A、41Bは、それらの間隔(以下、「チャック間隔」と称する。)を狭めたまま、それらの中間位置が布類展開装置1の左右略中央に達するまで横行する。
(2)広げ動作
つぎに、展張チャック41A、41Bは左右に開くように横行する。すなわち、展張チャック41A、41Bは、布類Cの上辺Csの両端角部を把持した状態でチャック間隔を広げて、布類Cを左右に広げる。これにより、布類Cは展開状態で吊り下げられる。以下、展張チャック41A、41Bのこの動作を「広げ動作」と称する。
広げ動作において、減圧用制御弁75は第1位置(I)のままであり、開閉用制御弁77A、77Bは第3位置(III)のままである。すなわち、減圧用制御弁75は副管路73を主管路72から遮断した状態となっており、エアシリンダ45A、45Bには減圧されていない高圧の圧縮空気が供給される。そのため、エアシリンダ45A、45Bの推力が強い状態であり、展張チャック41A、41Bは強い力で布類Cを把持している。展張チャック41A、41Bで布類Cをしっかりと把持できることから、広げ動作において布類Cが展張チャック41A、41Bから滑り落ちることを抑制できる。
展張チャック41A、41Bのチャック間隔が狭い状態から広がると、それとともに弛んでいた上辺Csの中央部が上昇する。布類Cがある程度展開されたときに、展開検知センサ44が布類Cを検知する。展開検知センサ44が布類Cを検知している状態となってから所定時間(以下、「超過時間」と称する。)経過後に、展張チャック41A、41Bの広げ動作を停止する。これにより、布類Cの上辺Csは水平に弛みなく伸ばされる。
なお、超過時間は、上辺Csが弛みなく伸ばされように、予め設定されている。超過時間の最適値は布類Cの大きさ、主に上辺Csの長さに依存する。制御部11は入力部12から入力された布類Cの種類に応じて、最適な超過時間で展張チャック41A、41Bを動作させる。
(3)皺除去動作
展張チャック41A、41Bの広げ動作の後、布類Cの下部が整形ダクト51に挿入される。整形ダクト51は布類Cを下方に吸引する。整形ダクト51内の気流により布類Cの皺が除去される。以下、整形ダクト51のこの動作を「皺除去動作」と称する。
皺除去動作において、減圧用制御弁75は第1位置(I)のままであり、開閉用制御弁77A、77Bは第3位置(III)のままである。エアシリンダ45A、45Bの推力が強い状態であり、展張チャック41A、41Bは強い力で布類Cを把持している。展張チャック41A、41Bで布類Cをしっかりと把持できることから、皺除去動作において布類Cが展張チャック41A、41Bから滑り落ちることを抑制できる。
整形ダクト51の皺除去動作の間、保持装置60により布類Cを保持してもよい。この場合、皺除去動作の前に、バキュームボックス61を前進させるとともに、押さえ部材62aを後進させ、布類Cを表裏から挟んで保持する。
(4)ずらし動作
前述のごとく、展張チャック41A、41Bの把持位置が上辺Csの末端Ceから離れていることがある。展張チャック41A、41Bの把持位置が末端Ceから離れすぎていると、布類Cの角部が垂れ下がった状態となる。この状態のまま布類Cを後工程機に受け渡すと、布類Cの角部が折れたり、皺が生じたりする。そこで、展張チャック41A、41Bは、把持位置を末端Ceに向かってずらす「ずらし動作」を行なう。
ずらし動作において、展張チャック41A、41Bは、布類Cの上辺Csの両端角部を把持した状態でチャック間隔をさらに広げる。これにより、把持位置を布類Cの上辺Csの末端Ceに向かってずらす。なお、ずらし動作の間、保持装置60により布類Cを保持してもよい。
ずらし動作において、展張チャック41A、41Bの把持力を、広げ動作における把持力に比べて弱くすることが好ましい。ずらし動作における展張チャック41A、41Bの把持力を弱めることで、布類Cへの負荷を低減でき、布類Cの損傷を防止できる。また、展張チャック41A、41Bの摩耗を抑制できる。
具体的には、空気圧回路70を以下のように動作させることで、展張チャック41A、41Bの把持力を弱める。すなわち、減圧用制御弁75を第2位置(II)に切り換えるとともに、開閉用制御弁77A、77Bを第2位置(II)に切り換える。減圧用制御弁75は副管路73を主管路72に接続した状態となっており、エアシリンダ45A、45Bに供給される圧縮空気が減圧弁74により減圧される。これにより、エアシリンダ45A、45Bが発揮する推力が弱まり、展張チャック41A、41Bの把持力が弱まる。これに加えて、開閉用制御弁77A、77Bを第2位置(II)とすることにより、エアシリンダ45A、45Bの推力がさらに弱くなる。これによっても、展張チャック41A、41Bの把持力が弱まる。
展張チャック41A、41Bは、把持力が弱まった後に、横行動作を開始することが好ましい。具体的には、圧力スイッチ76が検知状態となった後に、展張チャック41A、41Bが動作を開始する。減圧弁74による減圧が完了したことを圧力スイッチ76により検知できる。この検知に基づいて、展張チャック41A、41Bの把持力が弱められたことを確認した後に、展張チャック41A、41Bの把持位置をずらす。そうすることで、布類Cへの負荷を確実に低減できる。
展張チャック41A、41Bのずらし幅(一の展張チャック41A、41Bが末端Ceに向かってずれる量)は、任意に設定できる。ずらし幅の設定値は予め制御部11に記憶させておけばよい。余剰長さLは投入チャック21と展張チャック41A、41Bとの間の距離D(図4参照)よりも長くなることから、ずらし幅は少なくとも距離Dと同一にできる。また、布類Cを把持したまま展張チャック41A、41Bの把持位置をずらすと、布類Cの上辺Csが伸びることがある。布類Cの伸びを考慮して、ずらし幅を距離Dより長くしてもよい。布類Cの伸び量は生地の種類に依存する。そこで、ずらし幅を布類Cの種類によって変更してもよい。この場合、制御部11は入力部12から入力された布類Cの種類に応じて、最適なずらし幅で展張チャック41A、41Bを横行させる。
(5)布類受渡
ずらし動作の後、展張チャック41A、41Bは布類Cを開放し、布類Cを後工程機に受け渡す。ここで、本実施形態において後工程機はバキュームボックス61である。その後、布類Cは一次コンベア53と二次コンベア55の駆動により次工程装置に向かって送られる。
布類受渡において、減圧用制御弁75を第1位置(I)に切り換え、開閉用制御弁77A、77Bを第1位置(I)に切り換える。エアシリンダ45A、45Bが収縮し、展張チャック41A、41Bが開くことで、布類Cを開放する。
布類Cを後工程機に受け渡す間、保持装置60により布類Cを保持してもよい。布類Cを後工程機に受け渡した後に、バキュームボックス61を後進させるとともに、押さえ部材62aを前進させ、布類Cの保持を解除する。
ずらし動作により展張チャック41A、41Bの把持位置が布類の上辺Csの末端Ce側にずれている。展張チャック41A、41Bが布類の上辺Csの末端Ce寄りを把持した状態となっているので、角部が折れたり皺が生じたりすることを抑制できる。そのため、角部が折れていない状態の布類Cを後工程機に受け渡すことができ、布類Cに皺が残ることを抑制できる。
なお、展張チャック41A、41Bのずらし動作は、広げ動作の後、布類受渡の前であれば、いかなるタイミングで行なってもよい。例えば、広げ動作の後、皺除去動作の前にずらし動作を行なってもよい。皺除去動作の最中にずらし動作を行なってもよい。また、ずらし動作の間、保持装置60により布類Cを保持してもよいし、保持しなくてもよい。ただし、ずらし動作と皺除去動作とを同時に行なう場合には、保持装置60により布類Cを保持することが好ましい。保持装置60により布類Cを保持しておけば、展張チャック41A、41Bの把持力を弱めたとしても、布類Cが滑り落ちることを抑制できる。
〔第2実施形態〕
展張チャック41A、41Bの把持力の低減を、エアシリンダ45A、45Bに供給する圧縮空気の減圧のみにより行なってもよい。この場合、図10に示すように、空気圧回路70は第1実施形態における開閉用制御弁77A、77Bに代えて、他の種類の制御弁79A、79Bを有する。その余の構成は第1実施形態と同様である。
制御弁79Aは5ポート2位置の方向制御弁である。制御弁79AはPポート、Aポート、Bポート、および2つのEポートを有する。Pポートは主管路72に接続されている。Aポートはエアシリンダ45Aのロッド側室に接続されている。Bポートはエアシリンダ45Aのキャップ側室に接続されている。2つのEポートは、それぞれ消音器78が設けられたベントに通じている。
制御弁79Aのスプールは第1位置(I)と第2位置(II)とで切り換わる。制御弁79Aのスプールが第1位置(I)の場合、PポートとAポートとが接続するとともに、BポートとEポートとが接続する。したがって、圧縮空気はエアシリンダ45Aのロッド側室のみに供給される。そうすると、エアシリンダ45Aは収縮する。エアシリンダ45Aのキャップ側室に存在していた圧縮空気は、消音器78を介して排気される。
制御弁79Aのスプールが第2位置(II)の場合、PポートとBポートとが接続するとともに、AポートとEポートとが接続する。したがって、圧縮空気はエアシリンダ45Aのキャップ側室のみに供給される。そうすると、エアシリンダ45Aは伸長する。エアシリンダ45Aのロッド側室に存在していた圧縮空気は、消音器78を介して排気される。
制御弁79Bの構成は制御弁79Aと同様である。制御弁79Bが第1位置(I)と第2位置(II)とで切り換わることにより、エアシリンダ45Bが伸縮する。制御弁79A、79Bは電磁弁であり、制御部11からの制御信号によりスプールの位置が切り換えられる。
本実施形態では減圧用制御弁75の切り換えのみによって展張チャック41A、41Bの把持力を変化させる。減圧用制御弁75を第1位置(I)にすると、エアシリンダ45A、45Bには高圧の圧縮空気が供給される。減圧用制御弁75を第2位置(II)にすると、エアシリンダ45A、45Bには減圧弁74で減圧された低圧の圧縮空気が供給される。減圧用制御弁75を切り換えることにより、エアシリンダ45A、45Bに供給される圧縮空気の圧力を変化させることができる。これにともない、展張チャック41A、41Bの把持力が変化する。
〔第3実施形態〕
展張チャック41A、41Bの把持力の低減を、エアシリンダ45A、45Bのロッド側室およびキャップ側室の両方に圧縮空気を供給することのみにより行なってもよい。この場合、図11に示すように、空気圧回路70は副管路73、減圧弁74、および減圧用制御弁75を有さなくてもよい。その余の構成は第1実施形態と同様である。
開閉用制御弁77A、77Bを第2位置(II)にすることにより、エアシリンダ45A、45Bのロッド側室およびキャップ側室の両方に圧縮空気が供給される。そうすると、エアシリンダ45A、45Bは弱い推力で伸長する。これにより、展張チャック41A、41Bの把持力を弱められる。
〔その他の実施形態〕
展張チャック41A、41Bを開閉するアクチュエータとして、エアシリンダ45A、45Bに代えて電動シリンダを用いてもよい。この場合、展張チャック41A、41Bの把持力を低減するには、電動シリンダの推力を弱くすればよい。すなわち、電動シリンダを高推力と低推力とで切り換え可能とする。電動シリンダの推力の変更は、例えば電動シリンダを構成する電動モータの出力電流(出力トルク)を変更することにより行なわれる。例えば、電動モータの出力電流を定格の80%に制御して高推力とし、定格の30%に制御して低推力とすればよい。
ずらし動作においては、電動シリンダを低推力として展張チャック41A、41Bの把持力を弱める。広げ動作など他の動作においては電動シリンダを高推力として展張チャック41A、41Bの把持力を強くする。
1 布類展開装置
40 展張部
41A、41B 展張チャック
45A、45B エアシリンダ
70 空気圧回路
71 空気圧源
72 主管路
73 副管路
74 減圧弁
75 減圧用制御弁
76 圧力スイッチ
77A、77B 開閉用制御弁

Claims (7)

  1. 布類の一辺の両端角部を把持し、該布類を吊り下げる一対の展張チャックを備え、
    前記一対の展張チャックは、前記布類の前記一辺の両端角部を把持した状態で間隔を広げて、前記布類を広げる広げ動作を行ない、
    前記一対の展張チャックは、前記広げ動作の後、前記布類の前記一辺の両端角部を把持した状態で間隔をさらに広げて、把持位置を前記布類の前記一辺の末端に向かってずらすずらし動作を行なう
    ことを特徴とする布類展開装置。
  2. 前記ずらし動作において、前記一対の展張チャックの把持力を、前記広げ動作における把持力に比べて弱くする
    ことを特徴とする請求項1記載の布類展開装置。
  3. 前記展張チャックを開閉するエアシリンダと、
    空気圧源からの圧縮空気を前記エアシリンダに供給する主管路と、
    前記主管路から分岐した副管路と、
    前記副管路に設けられた減圧弁と、
    前記主管路に対する前記副管路の接続、遮断を切り換える減圧用制御弁と、を備え、
    前記減圧用制御弁は、前記広げ動作において遮断状態となり、前記ずらし動作において接続状態となる
    ことを特徴とする請求項2記載の布類展開装置。
  4. 前記エアシリンダに供給される圧縮空気の圧力が所定の低圧力まで低減したことを検知する圧力スイッチを備え、
    前記ずらし動作において、前記圧力スイッチが検知状態となった後に、前記一対の展張チャックが動作を開始する
    ことを特徴とする請求項3記載の布類展開装置。
  5. 前記主管路に設けられ、前記圧縮空気を前記エアシリンダのロッド側室のみに供給する第1位置と、前記圧縮空気を前記エアシリンダの前記ロッド側室およびキャップ側室の両方に供給する第2位置と、前記圧縮空気を前記エアシリンダの前記キャップ側室のみに供給する第3位置とで切り換わる開閉用制御弁を備え、
    前記エアシリンダは、伸長により前記展張チャックを閉じ、収縮により前記展張チャックを開く片ロッドタイプであり、
    前記開閉用制御弁は、前記広げ動作において前記第3位置となり、前記ずらし動作において前記第2位置となる
    ことを特徴とする請求項3または4記載の布類展開装置。
  6. 伸長により前記展張チャックを閉じ、収縮により前記展張チャックを開く片ロッドタイプのエアシリンダと、
    空気圧源からの圧縮空気を前記エアシリンダに供給する主管路と、
    前記主管路に設けられ、前記圧縮空気を前記エアシリンダのロッド側室のみに供給する第1位置と、前記圧縮空気を前記エアシリンダの前記ロッド側室およびキャップ側室の両方に供給する第2位置と、前記圧縮空気を前記エアシリンダの前記キャップ側室のみに供給する第3位置とで切り換わる開閉用制御弁と、を備え、
    前記開閉用制御弁は、前記広げ動作において前記第3位置となり、前記ずらし動作において前記第2位置となる
    ことを特徴とする請求項2記載の布類展開装置。
  7. 前記展張チャックを開閉する電動シリンダを備え、
    前記電動シリンダは、前記広げ動作において高推力となり、前記ずらし動作において低推力となる
    ことを特徴とする請求項2記載の布類展開装置。
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