JP6730097B2 - 布類展開装置 - Google Patents

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Description

本発明は、布類展開装置に関する。さらに詳しくは、洗濯済みのシーツ等の布類を展開し、次工程の処理装置に投入するための布類展開装置に関する。
ホテルや病院等では大量にシーツ等の布類が使用される。使用済みの布類は回収してランドリー工場で洗濯・アイロン掛け・折り畳みが行われ、再度ホテルや病院等に運んで、そこで使用されることが一般的である。
ランドリー工場に設置されるリネン設備の一つに、布類展開装置、ロールアイロナーおよび折畳み機をセットにして構成したものがある。このリネン設備は、布類展開装置の出側にロールアイロナーの入側が接続され、ロールアイロナーの出側に折畳み機の入側が接続され、これらの装置により処理ラインが形成されている。洗濯済みの布類が布類展開装置に投入されると、たるみのない整姿状態に整えられ、ロールアイロナーでアイロン掛けが行なわれ、折畳み機で折り畳みが行われる。
包布やデュベカバー等の袋状の構造を有する布類は、洗濯の最中にその袋状部分にピローケース等の小型の布類が入り込んでしまうことがある。このような異物が入り込んだ布類をそのままリネン設備に供給すると、その布類に対して適切な処理を行えない。そこで、異物が入り込んだ布類を事前に発見し、取り除く必要がある。
特許文献1、2には、異物が入り込んだ布類を検知する装置を布類展開装置に設けることが開示されている。
特開2011−4893号公報 特開2013−215361号公報
本発明は上記事情に鑑み、異物が入り込んだ布類を検知できる布類展開装置を提供することを目的とする。
第1発明の布類展開装置は、展開状態で吊り下げられた布類の表裏に配置された一対の挟持部材と、前記一対の挟持部材を開閉する開閉機構と、前記布類を前記一対の挟持部材の間から引き上げる搬送機構と、前記一対の挟持部材の近接位置の下方における前記布類の有無を検知する異物検知センサと、前記異物検知センサの検知位置よりも下方において前記布類の下端縁の通過を検知する下端縁センサと、制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記布類が前記一対の挟持部材の間に挿入された状態で該一対の挟持部材を閉状態とするように前記開閉機構を動作させるとともに、前記布類を引き上げるように前記搬送機構を動作させ、前記制御装置は、前記下端縁センサが前記布類の下端縁の通過を検知してから所定時間経過した時に、前記異物検知センサが前記布類の存在を検知した場合に、前記布類に異物が入り込んでいると判断することを特徴とする。
第2発明の布類展開装置は、展開状態で吊り下げられた布類の表裏に配置された一対の挟持部材と、前記一対の挟持部材を開閉する開閉機構と、前記布類を前記一対の挟持部材の間から引き上げる搬送機構と、前記一対の挟持部材の近接位置の下方における前記布類の有無を検知する異物検知センサと、を備え、前記異物検知センサは、検知軸が、前記一対の挟持部材の近接位置の下方空間において、前記布類の幅方向に沿って配置された非接触式センサであることを特徴とする。
第3発明の布類展開装置は、第2発明において、制御装置を備え、前記制御装置は、前記布類が前記一対の挟持部材の間に挿入された状態で該一対の挟持部材を閉状態とするように前記開閉機構を動作させるとともに、前記布類を引き上げるように前記搬送機構を動作させることを特徴とする。
第4発明の布類展開装置は、第3発明において、前記異物検知センサの検知位置よりも下方において前記布類の下端縁の通過を検知する下端縁センサを備え、前記制御装置は、前記下端縁センサが前記布類の下端縁の通過を検知してから所定時間経過した時に、前記異物検知センサが前記布類の存在を検知した場合に、前記布類に異物が入り込んでいると判断することを特徴とする
第5発明の布類展開装置は、第1、第2、第3または第4発明において、前記一対の挟持部材は、前記布類の下方部分を収容する気流整形部の壁面と、該気流整形部を開閉するフラップとからなることを特徴とする。
第1発明によれば、布類に異物が入り込んでいる場合、布類を一対の挟持部材で挟んだまま引き上げると、異物が引っ掛かり搬送できなくなる。これを異物検知センサで検知することで、異物が入り込んだ布類を検知できる。適切なタイミングで異物検知センサの検知結果を取得できるので、異物が引っ掛かり搬送できなくなっている布類を検知できる。
第2発明によれば、検知軸が布類の幅方向に沿って配置されているので、布類の幅方向のいずれの位置に異物が存在しても、それを検知できる。
第3発明によれば、開閉機構と搬送機構の動作を制御することで、布類を一対の挟持部材で挟んだまま引き上げることができる。
第4発明によれば、適切なタイミングで異物検知センサの検知結果を取得できるので、異物が引っ掛かり搬送できなくなっている布類を検知できる
第5発明によれば、一対の挟持部材を他の機能を有する部材と共通の部材としたので、専用の部材を追加する必要がなく、製造コストを低減できる。
本発明の一実施形態に係る布類展開装置の縦断面図(図2のI−I線断面図)である。 同布類展開装置の正面図である。 (A)図は異物検知センサ近傍の拡大図、(B)図は布類が詰まった状態の異物検知センサ近傍の拡大図である。 引き込み動作の説明図である。 受け渡し動作の説明図である。 乗り継ぎ動作の説明図である。 布類矯正動作の説明図である。 異物検知動作の説明図である。 布類が詰まった状態の説明図である。 異物検知処理のフローチャートである。 布類が詰まった状態の布類展開装置の正面図である。 他の実施形態における挟持部材の説明図である。
つぎに、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
(基本構造)
まず、図1および図2に基づき、本発明の一実施形態に係る布類展開装置1の基本構造を説明する。
布類展開装置1は、布類Cをたるみのない整姿状態に整えて、次工程の処理装置であるロールアイロナー等に投入するための装置である。本装置で扱う布類Cは、洗濯後のものであり、アイロン掛け前のものである。布類Cの形状は四角形である。ここで、四角形には正方形も長方形も含まれる。このような布類Cとして、シーツ、包布、デュベカバー、タオル等を例示できる。これらのなかでも包布やデュベカバー等の袋状の構造を有する布類Cは、洗濯の最中にその袋状部分にピローケース等の小型の布類Pが入り込んでしまうことがある。このような布類Cを処理する場合に、布類展開装置1の特徴部分である異物検知部が利用される。
布類展開装置1は装置本体10を備えている。本明細書では図1における左、右をそれぞれ装置本体10の前、後と称し、図1における左右方向を装置本体10の前後方向と称する。また、図2における左右方向を装置本体10の幅方向と称する。
布類展開装置1は、以下に説明する各種装置の動作を制御する制御装置11を備えている。制御装置11は、CPUやメモリ等で構成されたコンピュータである。
装置本体10の前面には、一または複数の投入部20が設けられている。投入部20は、布類Cの一辺の両端角部を把持する一対の投入チャック21、21を備えており、その一対の投入チャック21、21を昇降できるよう構成されている。
投入チャック21、21の上昇位置には展張部30が設けられている。展張部30は、布類Cの一辺の両端角部を把持する一対の展張チャック31、31を備えており、その一対の展張チャック31、31を個別に横行できるよう構成されている。
作業者が手作業で布類Cを投入チャック21、21に把持させると、投入チャック21、21は布類Cを把持したまま上昇する。その上昇の過程で、投入チャック21、21から展張チャック31、31に布類Cが受け渡される。その後、展張チャック31、31が左右に開くように横行することで、布類Cは展開状態で吊り下げられる(図1、図2の状態)。
展張部30の下方には、受け渡し部40が配置されている。受け渡し部40は、負圧を作用させると布類Cの上端縁を吸引して保持するバキュームボックス41と、バキュームボックス41を前後進させる駆動装置(図示せず)とを備えている。
受け渡し部40の下方には、一次コンベア50が配置されている。一次コンベア50は、多数の小孔を有するコンベアベルト51と、その搬送面の下方に配置されたバキュームボックス52とを備えている。一次コンベア50により布類Cを吸引しつつ、後方に送り出せるようになっている。一次コンベア50の後方には、二次コンベア60が接続されており、次工程の処理装置、例えばロールアイロナーに布類Cを送り込めるようになっている。
装置本体10の前面下方部分には気流整形部70が設けられている。気流整形部70は、前面壁71と後面壁72と左右両側の側壁とで四方が囲まれた筒状の区画である。気流整形部70の上部および下部はいずれも開口している。気流整形部70の左右幅は展張状態の布類Cよりも幅広に設定されており、展張状態の布類Cの下方部分を収容できるようになっている。
前面壁71の高さは装置本体10の底面から展張部30までの高さの半分位である。前面壁71の上端縁にはローラ73が回転自在に取り付けられている。ローラ73は、布類Cを気流整形部70内に引き込むときに回転し、布類Cの引き込みを容易にするために設けられている。
気流整形部70の下部は第1ダクト74を通じてブロワー77に接続されている。また、気流整形部70の背面には第2ダクト75が設けられている。第2ダクト75は一次コンベア50のバキュームボックス52とブロワー77とを連通している。第1、第2ダクト74、75とブロワー77との間には開閉板76が設けられている。この開閉板76は、第1ダクト74の開口と第2ダクト75の開口とを択一的に開放閉止するものである。開閉板76の姿勢を切り替えることにより、装置本体10の前面から空気を気流整形部70内に吸引する状態と、一次コンベア50のバキュームボックス52を作動させる状態とで、択一的に切り替えることができる。
気流整形部70の後面壁72にはフラップ80が回動自在に取り付けられている。フラップ80は展張状態の布類Cよりも幅広の長尺板状部材であり、長手方向を装置本体10の幅方向に沿わせて略水平に配置されている。フラップ80の基端はピン81により後面壁72に取り付けられている。後面壁72には凹所が形成されている。その内部にフラップ80を収容すれば、フラップ80の前面と後面壁72とが面一になる。フラップ80を前方に回動させると、フラップ80の自由端が前面壁71に接近または接触し、気流整形部70の上部を塞ぐことができる。
フラップ80には図示しない回動機構が設けられており、この回動機構の動作によりフラップ80が回動する。回動機構にはエアシリンダやモータなどのアクチュエータが含まれている。回動機構によりフラップ80を回動させることで気流整形部70を開閉できる。より詳細には、フラップ80を回動させることで、気流整形部70を完全に開いた全開状態(図4の状態)と、気流整形部70を半分程度閉じた半閉状態(図7の状態)と、気流整形部70を完全に閉じた全閉状態(図8の状態)との3つの状態にできる。なお、フラップ80を全閉状態とした場合に、フラップ80の自由端が前面壁71に接触した状態としてもよいし、所定の隙間を確保しつつ接近した状態としてもよい。
(異物検知部)
つぎに、布類展開装置1の特徴部分である異物検知部を説明する。
本実施形態では、異物検知部として気流整形部70とフラップ80とを利用する。具体的には、図9に示すように、布類Cを気流整形部70から引き上げる際にフラップ80を全閉状態とし、布類Cに異物Pが入り込んでいる場合に、この異物Pを詰まらせて布類Cが搬送されないようにする。これを検知することで異物Pを検知する。
ここで、布類Cは気流整形部70の前面壁71とフラップ80とにより表裏から挟持される。すなわち、気流整形部70の前面壁71とフラップ80とにより、布類Cを挟持する一対の挟持部材が構成されている。フラップ80の回動機構により、前面壁71とフラップ80との間が開閉され、布類Cを挟んだ状態と、離した状態とを切り替えることができる。フラップ80の回動機構は特許請求の範囲に記載の「一対の挟持部材を開閉する開閉機構」に相当する。
図1および図2に示すように、布類展開装置1には異物検知センサ91が備えられている。異物検知センサ91は検知位置における布類Cの有無を検知できるセンサであり、光電センサや超音波センサ等の非接触式センサが好適に用いられる。本実施形態は異物検知センサ91として光電センサを用いた例である。図2に示すように、気流整形部70の左右両側の側壁に光電センサの投光器および受光器がそれぞれ配置されている。光電センサの仕様によっては、一方の側壁に投光部および受光部を有するセンサを配置し、他方の側壁に反射板を配置してもよい。また、拡散反射形の光電センサを用いる場合には、一方の側壁に光電センサを配置すればよい。なお、拡散反射形の光電センサは布類Cによる光の反射の有無により布類Cの有無を検知する。
異物検知センサ91の光軸(検知軸)は、気流整形部70内であって、装置本体10の幅方向に沿って略水平に配置されている。そのため、異物検知センサ91の光軸(検知軸)は、気流整形部70内に引き込まれた布類Cの幅方向に沿って配置されることになる。
図3(A)に示すように、異物検知センサ91の前後方向、上下方向の位置は、前面壁71とフラップ80の自由端との近接位置の下方に設定されている。すなわち、異物検知センサ91の検知位置は布類Cを挟む一対の挟持部材である前面壁71とフラップ80との近接位置の下方に設定されており、異物検知センサ91はこの検知位置における布類Cの有無を検知する。図3(B)に示すように、布類Cに異物Pが入り込んでいると、異物Pは異物検知センサ91の検知位置で詰まることになる。そのため、異物検知センサ91で布類Cの存在を検知した場合には、布類Cに異物Pが入り込んでいると判断できる。
図1および図2に示すように、気流整形部70の下部には下端縁センサ92が設けられている。下端縁センサ92は検知位置における布類Cの有無を検知できるセンサであり、光電センサや超音波センサ等の非接触式センサが好適に用いられる。本実施形態は下端縁センサ92として光電センサを用いた例である。図1に示すように、気流整形部70の後面壁72に拡散反射形の光電センサが配置されている。
下端縁センサ92の光軸(検知軸)は、気流整形部70内であって、装置本体10の前後方向に沿って略水平に配置されている。そのため、下端縁センサ92の光軸(検知軸)は、気流整形部70内に引き込まれた布類Cに対して垂直に配置されることになる。
下端縁センサ92は気流整形部70の下部に設けられており、下端縁センサ92の検知位置は異物検知センサ91の検知位置の下方に設定されている。また、下端縁センサ92は気流整形部70の幅方向略中央に設けられている。下端縁センサ92はこの検知位置おける布類Cの有無を検知することで、布類Cの下端縁の通過を検知する。
(動作)
つぎに、布類展開装置1の動作を説明する。
制御装置11は布類展開装置1の各種装置を以下の態様で動作させる。これにより、布類展開装置1は布類Cを処理する。
(1)投入作業
はじめに、投入チャック21、21は下降した投入位置で待機している。作業者が布類Cの一辺の両端角部を探し出し、それぞれを投入チャック21、21に把持させる。
(2)展開動作
そうすると、投入チャック21、21が投入位置から最も高い位置まで上昇する。その上昇過程で、布類Cが投入チャック21、21から展張チャック31、31に受け渡される。その後、一対の展張チャック31、31が左右に開くように横行することで、布類Cは装置本体10の前面において展開状態で吊り下げられる。これが図1、図2に示す状態である。
布類Cに異物Pが入り込んでいる場合には、布類Cを展開状態で吊り下げることで異物Pが布類Cから排出されることがある。また、異物Pが布類Cから排出されないとしても、布類Cの内部において異物Pが布類Cの下端縁付近に落下する。
(3)引き込み動作
つぎに、図4に示すように、開閉板76を切り替えて、空気Aを気流整形部70内に吸引する状態とする。そうすると、布類Cは負圧によって気流整形部70内に引き込まれる。このとき、布類Cは前面壁71を乗り越えるが、ローラ73が回転するので、大きな抵抗は生じず軽い力で布類Cを気流整形部70内に引き込むことができる。この際、フラップ80は全開状態であり、布類Cの引き込みを邪魔しない。
(4)受け渡し動作
つぎに、図5に示すように、再び開閉板76を切り替えると、気流整形部70内の空気の流れは止まり、布類Cを引き上げやすい状態となる。バキュームボックス41を前進させて布類Cに接触させるとともに、展張チャック31、31を開くと、布類Cの上端縁がバキュームボックス41に吸着される。
(5)乗り継ぎ動作
つぎに、図6に示すように、バキュームボックス41を後進させると、布類Cの上端縁がバキュームボックス41から一次コンベア50に乗り継がれる。この際、一次コンベア50のバキュームボックス52は作動した状態であり、コンベアベルト51に布類Cが吸着される。
(6)布類矯正動作
つぎに、図7に示すように、フラップ80を回動させ半閉状態とする。また、開閉板76を切り替えて、装置本体10の前面から空気Aを気流整形部70内に吸引する状態とする。フラップ80を半閉状態とすることで、気流整形部70の上部の気流通路が狭くなる。空気Aは狭い通路を通過こととなり、流速が早くなる。そのため、布類Cの下方部分を下方に引き伸ばしながら強くバタつかせることができる。このバタつきにより布類Cのたるみを矯正し、四角形にきれいに広げられる。また、布類Cに異物Pが入り込んでいる場合には、布類Cの内部において異物Pを布類Cの下端縁付近まで確実に落下させることができる。
(7)異物検知動作
つぎに、図8に示すように、フラップ80をさらに閉じる方向に回動させ全閉状態とする。これにより、布類Cを前面壁71とフラップ80とで挟んだ状態とする。この状態のまま一次コンベア50で布類Cを搬送して、布類Cの下方部分を気流整形部70から引き上げる。ここで、一次コンベア50は特許請求の範囲に記載の「前記布類を前記一対の挟持部材の間から引き上げる搬送機構」に相当する。
異物検知動作における制御装置11の処理は以下の通りである。
制御装置11は、布類Cが前面壁71とフラップ80との間に挿入された状態、すなわち布類Cが気流整形部70に引き込まれた状態で、フラップ80を全閉状態とするようにフラップ80の回動機構を動作させる。それとともに、布類Cの下方部分を引き上げるように一次コンベア50を動作させる。このように、制御装置11がフラップ80の回動機構と一次コンベア50の動作を制御することで、布類Cを前面壁71とフラップ80とで挟んだまま引き上げることができる。
なお、一次コンベア50は常に布類Cを搬送するように動作しておけばよい。また、所定の期間、例えば布類矯正動作を行っている間は、一次コンベア50を停止してもよい。
布類Cに異物Pが入り込んでいない通常時は、布類Cは前面壁71とフラップ80との間をすり抜けて、気流整形部70から完全に引き上げられる。その後、布類Cは、一次コンベア50から二次コンベア60に移動して、次工程の処理装置に排出される。
図9に示すように、布類Cに異物Pが入り込んでいる場合は、布類Cを前面壁71とフラップ80とで挟んだまま引き上げると、異物Pが引っ掛かり搬送できなくなる。これを異物検知センサ91で検知することで、異物Pが入り込んだ布類Cを検知できる。
制御装置11の異物検知処理は以下の通りである。
制御装置11には、異物検知センサ91および下端縁センサ92の検知結果が入力されている。図8に示す状態からさらに布類Cが引き上げられると、下端縁センサ92が布類Cの下端縁の通過を検知する。異物検知センサ91と下端縁センサ92との間の上下方向の距離は既知であり、一次コンベア50による布類Cの搬送速度も既知であるので、布類Cの下端縁が下端縁センサ92を通過してから、異物検知センサ91を通過するまでに要する時間を求められる。
布類Cに異物Pが入り込んでいない通常時であれば、布類Cの下端縁が異物検知センサ91を通過した後と予想されるタイミングで、異物検知センサ91が布類Cの存在を検知することはない。一方、布類Cに異物Pが入り込んでいる場合は、布類Cを搬送できなくなるので、布類Cの下端縁が異物検知センサ91を通過した後と予想されるタイミングでも異物検知センサ91が布類Cの存在を検知する。
そこで、制御装置11は、下端縁センサ92が布類Cの下端縁の通過を検知してから所定時間経過した時に、異物検知センサ91が布類Cの存在を検知した場合に、布類Cに異物が入り込んでいると判断する。ここで、所定時間は、布類Cの下端縁が下端縁センサ92を通過してから、異物検知センサ91を通過するまでに要する時間よりも長い時間に設定される。
制御装置11の異物検知処理を、図10に示すフローチャートに基づき説明する。
まず、異物検知センサ91が布類Cの下端縁の通過を検知する(S1)。そうすると、制御装置11はタイマー機能で所定時間待った後(S2)、異物検知センサ91の検知結果を取得する。検知結果が布類有りである場合には、布類Cに異物Pが入り込んでいると判断する(S4)。検知結果が布類無しである場合には、布類Cに異物Pが入り込んでいないと判断する(S5)。
このような処理をすることで、適切なタイミングで異物検知センサ91の検知結果を取得できるので、異物Pが引っ掛かり搬送できなくなっている布類Cを検知できる。
異物Pを検知した場合には、布類展開装置1の動作を停止し、布類Cが次工程の処理装置に送られることを防止する。そして、人手により異物Pを取り除く作業を行う。なお、布類展開装置1に排出機構を設け、布類Cを自動的に排出するようにしてもよい。
ところで、布類Cに異物Pが入り込んでいる場合、異物Pは布類Cの幅方向のいずれの位置にも存在する可能性がある。しかも、布類Cを前面壁71とフラップ80とで挟んだまま引き上げると、異物Pが入り込んだ部分だけ引っ掛かり、残りの部分は気流整形部70から引き上げられる可能性がある。例えば、図11に示すように、布類Cの左端に異物Pが入り込んでいる場合には、布類Cの左端は引っ掛かった状態であるが、布類Cの右端は気流整形部70から完全に引き上げられる。
このような場合であっても、異物検知センサ91は光軸(検知軸)が布類Cの幅方向に沿って配置されているので、布類Cの幅方向のいずれの位置に異物Pが存在しても、それを検知できる。それゆえ、一つまたは一組のセンサで異物Pを検知でき、製造コストを低減できる。
本実施形態の異物検知部は、布類Cを挟む一対の挟持部材として、気流整形部70とフラップ80とを用いている。すなわち、一対の挟持部材を他の機能を有する部材と共通の部材としたので、専用の部材を追加する必要がない。そのため、製造コストを低減できる。
〔その他の実施形態〕
前記実施形態では、布類Cを挟む一対の挟持部材として、気流整形部70とフラップ80とを利用したが、これを別の構成としてもよい。一対の挟持部材は、展開状態で吊り下げられた布類Cの表裏に配置され、それらを開閉する開閉機構が設けられていればよい。挟持部材の形状は特に限定されず、前面壁71やフラップ80のように板状でもよいし、単に棒状でもよい。ただし、挟持部材は布類Cを全幅に渡って挟める形状であることが好ましい。一対の挟持部材の開閉方法は特に限定されず、一方または両方の挟持部材を回動させる方法でもよいし、一方または両方の挟持部材を水平移動させる方法でもよい。
例えば、図12に示すような一対の挟持部材93、94を採用してもよい。挟持部材93、94は展張状態の布類Cの幅寸法よりも長い長尺棒状部材であり、長手方向を装置本体10の幅方向に沿わせて略水平に配置されている。一方の挟持部材93は布類Cの前方に配置され、固定されている。他方の挟持部材94は布類Cの後方に配置され装置本体10の前後方向に水平移動可能となっている。挟持部材94が移動することで、一対の挟持部材93、94を開閉でき、布類Cを挟んだ状態と、離した状態とを切り替えることができる。
このような構成でも、布類Cを一対の挟持部材93、94で挟んだまま引き上げることができる。布類Cに異物Pが入り込んでいれば、異物Pを引っ掛けることができる。
1 布類展開装置
10 装置本体
11 制御装置
20 投入部
30 展張部
40 受け渡し部
50 一次コンベア
60 二次コンベア
70 気流整形部
71 前面壁
72 後面壁
80 フラップ
91 異物検知センサ
92 下端縁センサ

Claims (5)

  1. 展開状態で吊り下げられた布類の表裏に配置された一対の挟持部材と、
    前記一対の挟持部材を開閉する開閉機構と、
    前記布類を前記一対の挟持部材の間から引き上げる搬送機構と、
    前記一対の挟持部材の近接位置の下方における前記布類の有無を検知する異物検知センサと、
    前記異物検知センサの検知位置よりも下方において前記布類の下端縁の通過を検知する下端縁センサと、
    制御装置と、を備え
    前記制御装置は、前記布類が前記一対の挟持部材の間に挿入された状態で該一対の挟持部材を閉状態とするように前記開閉機構を動作させるとともに、前記布類を引き上げるように前記搬送機構を動作させ、
    前記制御装置は、前記下端縁センサが前記布類の下端縁の通過を検知してから所定時間経過した時に、前記異物検知センサが前記布類の存在を検知した場合に、前記布類に異物が入り込んでいると判断する
    ことを特徴とする布類展開装置。
  2. 展開状態で吊り下げられた布類の表裏に配置された一対の挟持部材と、
    前記一対の挟持部材を開閉する開閉機構と、
    前記布類を前記一対の挟持部材の間から引き上げる搬送機構と、
    前記一対の挟持部材の近接位置の下方における前記布類の有無を検知する異物検知センサと、を備え、
    前記異物検知センサは、検知軸が、前記一対の挟持部材の近接位置の下方空間において、前記布類の幅方向に沿って配置された非接触式センサである
    ことを特徴とする布類展開装置。
  3. 制御装置を備え、
    前記制御装置は、前記布類が前記一対の挟持部材の間に挿入された状態で該一対の挟持部材を閉状態とするように前記開閉機構を動作させるとともに、前記布類を引き上げるように前記搬送機構を動作させる
    ことを特徴とする請求項記載の布類展開装置。
  4. 前記異物検知センサの検知位置よりも下方において前記布類の下端縁の通過を検知する下端縁センサを備え、
    前記制御装置は、前記下端縁センサが前記布類の下端縁の通過を検知してから所定時間経過した時に、前記異物検知センサが前記布類の存在を検知した場合に、前記布類に異物が入り込んでいると判断する
    ことを特徴とする請求項記載の布類展開装置。
  5. 前記一対の挟持部材は、前記布類の下方部分を収容する気流整形部の壁面と、該気流整形部を開閉するフラップとからなる
    ことを特徴とする請求項1、2、3または4記載の布類展開装置。
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