JP5908854B2 - 衣類整形装置における皺の除去方法及びエアノズル - Google Patents

衣類整形装置における皺の除去方法及びエアノズル Download PDF

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Description

本発明は、整形済みの衣類を工程に投入する整形装置における皺発生を防止し、又は、一時的に発生している皺を除去する方法及びエアノズルに関するものである。
いわゆるリネンサプライ業等では、顧客先から回収した衣類を洗濯・脱水・乾燥工程を経るとともにアイロン掛け及び折り畳み、再び顧客先へ配達するというサービスが行なわれる。アイロン掛け工程に投入される衣類は整形装置により整形されていなければならないが、洗濯脱水によりクシャクシャになった衣類を完全に整形するのは、整形装置を用いても、必ずしも容易ではない。例えば、整形装置では整形体に衣類を着せ掛け、整形体に設けた伸縮腕の動作に伴って袖を吸引し、吸引ダクトにより左右外方へ展開させるとともに、衣類を投入コンベアに預け渡すが、衣類の授受に伴う間の気流の影響により、衣類の前身頃などに皺ができてしまうという問題がある。
この問題に対して先行技術を調査したところ、特開2012−125538号を見出した。同号の発明は袖の展開が確実で、皺が発生しない衣類投入機の提供を課題としたもので、衣類等を被せて整姿状態とし、前記コンベヤ機構に衣類を渡す整形体を備え、該整形体は左右方向に伸縮して、衣類の両袖を左右方向に展開する左右一対のアームと、該アームで展開された両袖を、垂れ下りを抑制するように空気を吹き付ける左右一対のエアブローノズルを備えている。そして、段落0027には上記エアブローノズルにより両袖が展開された後で、袖吸引ボックスを作動させ、袖をバキューム力で引っ張り、皺を伸ばし完全に展開させるというように記載されている。しかし、袖が完全に展開された段階では未だ整形体に被せられており、その後、段落0024の(5)、(6)の手順で動作する。整形体が下降するのは手順(6)であるから、袖が完全に展開されているにも拘らず投入コンベア等による吸引力が作用しており、これでは皺を除去することができない。
そもそも、整形体を用いて衣類を整形し工程に投入する装置については、本発明者の所属する会社も初期の段階から継続して開発に力を傾注しており、それは整形体に衣類を着せ掛け、整形体に設けた伸縮腕の動作に伴って袖を吸引し、吸引ダクトにより左右外方へ展開させ、整形済みの衣類を投入コンベアに投入するもので、現在の基本的な構成となっている。この点に関し、図15を参照して説明すると、整形装置aでは、袖Sを吸引ダクトb、bのバキューム力で引っ張り、ほぼ完全に整形することができ、この点先行技術の袖吸引ボックスも同様である。
しかし、人体に似せて作られている整形体cには厚みがあり、整形体上で整形された衣類Wに投入コンベアdの第1コンベアeの吸引力が働いているため、後身頃の方により強い吸引力が作用し、前身頃の方にはより弱い吸引力が作用することになる。その結果、衣類Wの後身頃と前身頃に作用する上記吸引力の不均衡により、特に、前身頃に皺Pが発生し易いということが突き止められた。袖Sを含む衣類全体を整形体上で整形することができても、整形体cの下降による衣類Wからの抜け出し等その後の投入コンベアdへの衣類Wの授受が適切に行われなければ、衣類Wを整形状態で工程に投入することができないのである。なお、投入コンベアdは第1コンベアeと第2コンベアfとから成り、第1コンベアeは吸引ボックスgの前面を摺動し、吸引ボックスgは吸引装置hとダクトiで接続されている。故に、衣類Wは吸引装置hの吸引力により吸引保持されながら、投入コンベアdに預け渡されるように構成されている。
特開2012−125538号
本発明は前記の実情に鑑みてなされたもので、その課題は、衣類整形装置において、衣類の内部にエアを吹き込むことにより、衣類に投入コンベア等の吸引力が作用して、前身頃等に皺が発生するのを防止し、かつ、一時的に発生している皺を除去できるように構成することである。また、本発明の他の課題は、整形体から投入コンベアへの衣類の授受に際して、衣類の内部にエアを吹込み、皺を除去し、完全に整形された衣類を工程に投入することができる皺の除去方法及びエアノズルを提供することである。
前記の課題を解決するため、本発明は、投入コンベアの正面に配置され、基台に上昇下降可能に設けられた整形体を有し、上記整形体に衣類を着せ掛け、整形体に設けた伸縮腕の動作に伴って袖を吸引し、吸引ダクトにより左右外方へ展開させ、整形済みの衣類を工程に投入する衣類整形装置において、吸引ダクトとして、吸引時に内部に袖を配置する筒状構造のダクトを使用し、吸引ダクトは、内部に配置した袖に対して吸引気流を作用させる吸引状態と、吸引作用の停止に伴って衣類を投入コンベアに預け渡すために袖から脱する非吸引状態を取り、投入コンベアは、整形体から渡される衣類を受け取り保持するために吸引装置を具備し、衣類に上記吸引装置により吸引力が作用して前身頃に皺ができるのを防ぐために、整形体の側部にエアノズルを設けるとともに、吸引作用の停止と相前後して、衣類の内部にエアを吹込むようにしたもので、整形体が下降する間にも上記エアノズルからエアを吹込むことによって、整形体に着せ掛けられていたのとほぼ同様に衣類の膨らみが保たれるようにするという手段を講じたものである。

本発明の方法は、整形体に衣類を着せ掛け、整形体に設けた伸縮腕の動作に伴って袖を吸引し、吸引ダクトにより袖を左右外方へ展開させ、そのようにして整形した衣類を工程に投入する衣類整形装置に適用するものである。従って、この衣類整形装置は衣類を着せ掛ける整形体及び整形体に設けた伸縮腕と、袖を吸引して左右外方へ展開させる吸引ダクトを有しており、整形済みの衣類を投入コンベアに預け渡して工程に投入するという基本的構成を有している。
上記基本的構成を有する衣類整形装置において、本発明の方法では、衣類に投入コンベアの吸引装置の吸引力が作用したときに、前身頃に皺ができるのを防ぐために、整形体の側部にエアノズルを設けるとともに、吸引作用の停止と相前後して、衣類の内部にエアを吹込むようにしたことを特徴とする。
本発明の対象とする衣類整形装置では、衣類を整形体に着せ掛けてほぼ全体を整形し、吸引ダクトの内部に配置された袖に対して吸引気流を作用させることで袖をばたつかせ、袖の乱れを無くし筒状に整形するという構成を取る。
このとき、衣類の背面は、整形体に着せ掛けた整形体に付いていて安定しており、一方それ以外の前身頃及び袖は安定した整形状態にはない。そこで、袖に作用する吸引気流により衣類の前身頃が引っ張られ、それが皺の原因になっているのであろうとの推測がなされた。しかしながら、仔細に実験を繰り返すと、吸引ダクトによる袖の整形はほぼ完全であるが、衣類と投入コンベアに預け渡す際に袖の付け根付近に皺を生じていることが観察された。
つまり、整形体上で成形された衣類に投入コンベアの吸引力が働くときには、後身頃の方により強い吸引力が作用し、前身頃の方にはより弱い吸引力が作用することに原因があるものと考えられた。この考察により、袖の吸引整形が終わるのと相前後して、衣類の内部にエアを吹込むことで、皺ができるのを防ぐことができるとの着想が得られた。事実、袖の付け根からエアを吹込むことで、衣類の前身頃に皺ができるのが防がれるようになった。
また、本発明の方法については、吸引ダクトとして、吸引時に内部に袖を配置する筒状構造のダクトを使用し、吸引ダクトは、内部に配置した袖に対して吸引気流を作用させる吸引状態と、吸引作用の停止に伴って衣類を投入コンベアに預け渡すために袖から脱する非吸引状態を取ることも必要である。
さらに、本発明の方法では、投入コンベアは、整形体から渡される衣類を受け取り保持するために吸引装置を具備し、衣類に上記吸引装置の吸引力が作用したときに、前身頃に皺ができるのを防ぐために、整形体の側部にエア吹出し口を設けるとともに、吸引作用の停止と相前後して、衣類の内部にエアを吹込むことが必要である。
本発明の衣類整形装置における皺の除去方法に用いるエアノズルとしては、エア源からエアの供給を受けるエアホースと、上記エアホースの一端部に接続されたエア送出部と、上記エア送出部の外側面に設けられた吹き出し口によって構成することができる。また、本発明において、エアノズルは、整形体の側部の上部に配置されるのと併せて、上部より衣類の裾の方向に当る整形体の中間部にも設けられる。
本発明は以上のように構成されており、衣類整形装置において、衣類の内部にエアを吹き込むことにより、衣類に投入コンベア等の吸引力が作用し、前身頃等に皺が発生するのを防止し、かつ、一時的に発生している皺を除去することができるという効果を奏する。また、本発明によれば、整形体から投入コンベアへの衣類の授受に際し、衣類の内部にエアを吹込むことで前身頃等の皺を除去し、完全に整形された衣類として工程に投入する方法を提供することができる。
以下、図示の実施形態を参照して本発明をより詳細に説明するために、本発明に係る皺の除去方法を適用する衣類整形装置の一例について、まず、最初に説明する。10は衣類Wを工程に投入するために用いられる衣類投入機であり、その正面の投入部に本発明に係る衣類整形装置が設けられている。図中11は衣類Wを搬送する投入コンベアであって、衣類投入機10の上部に配置され、側面から見てほぼ逆L字型に設けられた、第1、第2のコンベア12、13から成っている(図2参照)。
第1コンベア12は、整形された衣類Wを搬送できるだけの全幅を備えており、第2コンベア13の下部に位置している。これに対し、上部に位置する第2コンベア13は、衣類Wのほぼ中央部分に相当するだけの幅を備えており、その下面は第1コンベア12の上面と接触し、かつ、正面側の端部13aが第1コンベア12に対して、図示しない機構により開閉して衣類Wを受け入れるようになっている。14は吸引ボックスであり、第1コンベア12がその表面(正面)を摺動し得るようにその下側(裏側)に位置し、搬送中の衣類Wを吸引保持するために、多数の吸引孔が第1コンベア12の摺動面側に形成されている。
15は吸引作用を得るための吸引装置であり、その吸引側には、上記吸引ボックス14に通じるダクト16が接続されている。吸引装置15には、左右のダクト17、18も接続されており、左右のダクト17、18は整形体20の上方左右に配置される左右の袖吸引整形部の吸引ダクト21、22に通じている。上記左右のダクト17、18は、吸引ダクト21、22の前後方向への移動を妨げないように、可動的に設けられている。なお、19は搬出コンベアであり、第1コンベア12の排出側に配置されている。図2における整形体20は、作業者が衣類Wを着せ掛ける作業位置にあり、この位置では直立姿勢を取り、その後、衣類Wを投入コンベア11に投入するときにはその正面近くの投入位置まで上昇しかつ傾斜姿勢を取る(図4参照)。
整形体20は、本発明開発の段階では、前述したように伸縮腕、胴幅板、襟部材等から成り、胴幅板と襟部材はサイズ調整要素を備えることが普通になっている。従って、それらの要素は本発明にも同様に適用されるが、しかし、本発明の説明においては、特に、袖吸引整形装置に直接必要な要素として、整形体20に着せた衣類Wの袖Sに通す、出没可能な左右の伸縮腕23、24を示すに止める。それら左右の伸縮腕23、24は、整形体20の内部に設けた出没機構25、26により袖を延ばす方向へ進出し、袖支え部材として機能し、袖整形後、整形体20の内部へ没入するように設けられている(図3参照)。なお、27は襟部材であるが、サイズ調整等の詳細な説明は省略する。
整形体20は衣類Wを着せ掛けて整形し、その背後に配置された投入コンベア11に預け渡すために、投入コンベア11の正面に配置されているとともに、支持柱体28によって昇降可能、かつ、傾斜可能に、基台29に設けられている。支持柱体28は、その内部に装備した装置によって昇降可能とされ、かつ、基台29との間に設けた装置によって傾斜可能とされ、これらの昇降動作と傾斜動作により投入コンベア11の前端の預け渡し位置へ向けて整形体20を移動させるように構成されている(図8、図9等参照)。また、アーム状の伸縮腕23、24には、アームガイド31、32が整形体20の腕付け根付近に相当する位置に設けられている。なお、実施形態のアームガイド31、32は、上記左右のアーム状の伸縮腕23、24の内外両側に接触可能に配置された小ロール群31a、31b、32a、32bによって構成されている。
前記の袖吸引整形部21、22は、整形体20に対して、その左右に配置されている。なお、図4に示したように整形体20の左右に配置されるのは、袖吸引整形部の吸引ダクト21、22が上昇している状態である。左右の吸引ダクト21、22は対称的に形成されており、支持体30L、30Rに回転可能に軸支された吸引部ケース33、34を有する。吸引部ケース33、34は対称構造を有するので一方について説明する。内方の側に袖Sを吸引する縦長の吸引口35が開口しており(図4、図5)、他方の側にて吸引装置15に前記のダクト17、18を介して接続される接続口36が下部に設けられている。上記の吸引部ケース33、34は、全体が気密的に形成され、また、支持体30L、30Rは投入機本体に設けられている(図1等参照)。
吸引部ケース33、34は、衣類Wの袖Sを内部に吸引して整形するために、縦長の吸引口35の側は想定される最大の大きさ及び形状の袖を吸引し得るだけの大きさ及び形状の扁平な吸引部分を有している。なお、吸引口35は、前述の如く衣類Wの上下方向に縦長の形態になっている。上記袖吸引整形部の吸引ダクト21、22は、内部に吸引されている袖Sをはためかせるように振動させるために、外部から内部への気流の移動を可能にする小開口37、38が側板部に形成されている(図6参照)。
上記吸引部ケース33、34における一方の端部の吸引気流が流入する吸引口35に、当該吸引口35の開口面積を可変とする可動蓋39が設けられている。図示の可動蓋39は、投入機本体の正面側(作業者側)に位置し、吸引部ケース33、34にヒンジ39aにより結合され、先端部は開口を狭めるように傾斜成形されている。40は整形ブラシであり、可動蓋39の上記先端部に全幅に渡って設けられている。上記可動蓋39は、同じく吸引部ケース33、34に取り付けられた開閉用駆動部41によって駆動されており、吸引口33、34の開口面積を可変にしている。なお、図5Bは図3に対する背面図として、上下逆に図示されている。
本発明に係る衣類整形装置には、衣類Wに前述した吸引装置15の吸引力が作用したときに、前身頃に皺ができるのを防ぐために、整形体20の側部の上部にエアノズル42が設けられている(図3参照)。上記のエアノズル42は、側方へ向いたエア吹出し口43が上下に配列された、全体として前後に平たい形態を有している。その下部にはエアホース44が接続されており、コンプレッサー等のエア源から圧縮エアの供給を受ける。図3に示したエアノズル42は、袖Sの内部にエアを吹込むために、必要最小限度に近い大きさ(上下幅)を有し、ほぼ水平に平行気流を噴射するように作用する。
エアノズル42としては上記のもののほか、より広い範囲に亘るエア噴射が可能なものも本発明に適用することができる。図7はその一例を示しており、図3とは対照的に、エアを吹込む幅が最大限度に近い大きさ(上下幅)を有しており、このため袖部分のみならず衣類Wの胴部分にもエアを噴射する。この構成においては、エアノズル42から噴射するエアの流速、噴射密度等を、噴射部位の必要に応じて変化させることができる。図7において、エアノズル42に示した矢印→の長さは噴射エアの流速又は流量を、矢印→の間隔は噴射部位従って噴射密度を示しており、袖部付近のエア噴射が最も強力で、胴部中間部以下ではより低速又は低流量又は低密度でエア噴射を行える設定であることを示す。なお、図3、図7において45はエア送出部を示しており、この外側面に噴き出し口43が設けられている。
上記の構成を有する本発明の衣類整形装置における衣類の整形方法及び皺の除去方法を説明する。図8は整形体20上において衣類Wが整形される過程を示している。同図Aにおいて整形体20は最も低位置にあって直立しており、衣類Wはこの位置にて作業者が着せ掛けることで整形されるが、このとき左右の袖S、Sは垂れ下がった状態となる。同図Bは左右の伸縮腕23、24が伸び出して袖S、Sを広げる状態、同図Cは整形体が直立している状態から、投入コンベア方向へ傾斜しつつ投入位置へ上昇している状態をそれぞれ示す。整形体20が上昇、傾斜した図8Cは図9Bに具体的に示されている。
図9は、作業者が整形体20に衣類Wを着せ掛け、操作パネル等によりスタートスイッチを操作することで、整形体20が後方へ傾斜しながら上昇し、上昇した位置の左右にある袖吸引整形部において、吸引ダクト21、22では吸引口35の開いている可動蓋39から、袖S、Sが吸引ダクト内部に配置された状態である。次いで、可動蓋39が閉じるとともに、吸引ダクト21、22による作動が開始し、投入コンベア11の第2コンベア13が第1コンベア12に向かって移動し、衣類Wの先端の襟部から投入コンベア11に預け渡され、衣類Wは吸引装置15による吸引力の作用を受けるようになる(図10)。これに伴って伸縮腕23、24も整形体内に引っ込む。
吸引ダクト21、22の吸引動作により、袖S、Sが左右外方に展開され、その整形が行なわれる。しかし、袖S、Sの整形終了後に、吸引ダクト21、22を袖S、Sから脱しさせる必要があり、このときに問題が生じる。図10の段階において、衣類Wの先端部の襟側から背面の中間部辺までの間は、上記のとおり投入コンベア11による吸引力が作用しており、吸引ダクト21、22は袖S、Sから、図13A〜Dに示したように左右外方へ静かに脱する。問題は、整形体上で成形された衣類Wに投入コンベア11の吸引力が働くときに、後身頃W1の方により強い吸引力が作用し、前身頃W2の方にはより弱い吸引力が作用することに原因があるものと考えられる。
即ち、より強い吸引力が作用している後身頃W1の方に、より弱い吸引力が作用する前身頃W2の方が引っ張られる力が、常に作用している。そのようなところへ、整形体20の厚みに起因する衣類Wの余分が、整形体20が下降することにより、一気に開放されるため前身頃W2に皺を発生する。なお、衣類Wの余分は、図13A、B、Cに三角形のスペースTの形で現れている。このような分析の結果、図15について説明したように、衣類Wに作用している吸引力の不均衡は衣類Wの袖の付け根の部分SBで顕著になることが付きとめられたものである。
そこで本発明の皺の除去方法では、衣類Wに上記吸引装置の吸引力が作用したときに、前身頃W2に皺Pができるのを防ぐために、整形体20の上部に及びエアノズル42を設けるとともに、吸引ダクト21、22による吸引作用の停止と相前後して、袖の付け根SBの内部にエアを吹込むようにしたものである(図11等参照)。袖の付け根SBの内部にエアを吹込むことによって、袖の付け根SBの部分が膨らみを保つようになり、整形体20から吸引ダクト21、22が抜け出しても、衣類Wの前身頃W2が後身頃W1に引っ張られることはなく、皺Pを生じるには至らない(図14)。
この後、整形体20が下降するが、その間にもエアノズル42からエアを吹出しているので、整形体20に着せ掛けられていたのとほぼ同様に衣類Wの膨らみがある程度保たれつつ、衣類Wを投入コンベア11に預け渡すことができる(図12参照)。なお、衣類Wの袖S、Sは吸引ダクト21、22が開くことで衣類整形装置から離れ、その後、衣類Wが投入コンベア11によって搬送されるに伴い、整形体20から抜け出し、このようにして皺のない状態で工程への投入が行なわれる。
本発明の衣類整形装置における皺の除去方法は、以上のように構成され、袖S、Sを整形されたままの形態に保ち、かつまた、投入コンベア11等により吸引力が衣類Wに作用しても、その影響が衣類Wの前身頃W2に及ぶことを回避することができるものである。従って、衣類Wを、その襟首ないし袖の辺から裾まで全体を整形されたままの形態を保ちながら、工程に投入することができる。
本発明における衣類整形装置の一例を示す正面説明図である。 同上の装置の側面説明図である。 同上における整形体の一例を示すものでAは正面図、Bは側面図である。 同上における整形体と吸引ダクトとの位置関係を示す部分正面図である。 同じく吸引ダクトを示すもので、Aは下面図、Bは裏面図である。 同じく吸引ダクトの要部を示す断面説明図である。 同上における整形体の他の例を示すものでAは正面図、Bは側面図である。 本発明における衣類の整形過程ABCを示す説明図である。 本発明における衣類の整形過程における衣類預け渡しの初期を示すもので、Aは正面図、Bは側面図である。 同じく図10に続いて袖に吸引力が作用した状態を示すもので、Aは正面図、Bは側面図である。 同じく袖の付け根部にエアを吹込む状態を示すもので、Aは正面図、Bは側面図である。 同じく衣類預け渡し完了、工程への投入を示すもので、Aは正面図、Bは側面図である。 吸引ダクトが袖から外方へ抜け出す過程ABCDにおいて皺が発生する状況を示す平面説明図である。 同じく袖の付け根部にエアを吹き込む状態を示すもので、Aは正面図、Bは側面図である。 従来の衣類整形装置による整形と皺発生の関係を説明したもので、Aは正面図、Bは側面図である。
10 衣類投入機
11 投入コンベア
12 第1コンベア
13 第2コンベア
14 吸引ボックス
15 吸引装置
16 ダクト
17、18 左右のダクト
19 搬出コンべア
20 整形体
21、22 吸引ダクト
23、24 伸縮腕
25、26 出没機構
30L、30R 支持体
31、32 アームガイド
33、34 吸引部ケース
35 吸引口
36 接続口
37、38 小開口
39 可動蓋
40 整形ブラシ
41 開閉用駆動部
42 エアノズル
43 エア吹出し口
44 エアホース
45 エア送出部
W衣類、W1後身頃、W2前身頃
S袖、SB袖の付け根、P皺

Claims (3)

  1. 投入コンベアの正面に配置され、基台に上昇下降可能に設けられた整形体を有し、上記整形体に衣類を着せ掛け、整形体に設けた伸縮腕の動作に伴って袖を吸引し、吸引ダクトにより左右外方へ展開させ、整形済みの衣類を工程に投入する衣類整形装置において、
    吸引ダクトとして、吸引時に内部に袖を配置する筒状構造のダクトを使用し、
    吸引ダクトは、内部に配置した袖に対して吸引気流を作用させる吸引状態と、吸引作用の停止に伴って衣類を投入コンベアに預け渡すために袖から脱する非吸引状態を取り、
    投入コンベアは、整形体から渡される衣類を受け取り保持するために吸引装置を具備し、衣類に上記吸引装置により吸引力が作用して前身頃に皺ができるのを防ぐために、整形体の側部にエアノズルを設けるとともに、吸引作用の停止と相前後して、衣類の内部にエアを吹込むようにしたもので、
    整形体が下降する間にも上記エアノズルからエアを吹込むことによって、整形体に着せ掛けられていたのとほぼ同様に衣類の膨らみが保たれるようにしたことを特徴とする
    衣類整形装置における皺の除去方法。
  2. エアノズルは、整形体の側部の上部に配置されるのと併せて、上部より衣類の裾の方向に当る整形体の中間部にも配置されている
    請求項1記載の衣類整形装置における皺の除去方法。
  3. 請求項1記載の衣類整形装置における皺の除去方法に用いるエアノズルであって、
    エア源からエアの供給を受けるエアホースと、上記エアホースの一端部に接続されたエア送出部と、上記エア送出部の外側面に設けられた吹き出し口とから構成される
    衣類整形装置における皺の除去方法に用いるエアノズル。
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