JP6915984B2 - 衣類投入機 - Google Patents

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Description

本発明は、衣類投入機に関する。さらに詳しくは、袖を有する衣類を整姿状態として後工程装置に送り込むための衣類投入機に関する。
特許文献1には衣類投入機が開示されている。この衣類投入機は、衣類が被せられる整形体と、整形体から受け渡された衣類を吸引するコンベアとを備えている。コンベアの前面左右には袖吸引ボックスが設けられている。袖吸引ボックスで衣類の両袖を左右方向に吸引することで、両袖を広げることができる。
特開2012−125540号公報
上記従来の衣類投入機では、作業員が整形体に衣類を被せて前身頃を閉じる前に、袖吸引ボックスで袖を吸引すると、袖の中に空気が入って、袖の前生地がコンベアに吸引されにくくなる。袖の前生地がコンベアに吸引されないと、袖がコンベアから脱落したり、整形不良となる。そのため、作業員が装置の動作タイミングにあわせて作業をする必要があった。
本発明は上記事情に鑑み、衣類の袖の整形不良を抑制できる衣類投入機を提供することを目的とする。
第1発明の衣類投入機は、袖を有する衣類を吸引する吸引コンベアと、前記吸引コンベアの前面に配置され、袖付け側から袖口側に向かう気流により前記袖を広げる袖吸引ボックスと、前記袖吸引ボックスの内部を前記袖付け側から前記袖口側まで移動しつつ、前記袖吸引ボックスにより広げられた前記袖を撫で付ける撫で付け部材と、前記撫で付け部材が前記袖付け側から前記袖口側まで移動する間、前記衣類の袖付け近傍を前記吸引コンベアの搬送面に押え付ける押え手段と、を備え、前記押え手段は、前記衣類に直接接触する棒状の部材である押え部材、または、前記衣類に空気を吹き付けるエアブローであることを特徴とする。
第2発明の衣類投入機は、第1発明において、前記押え手段は前記押え部材であり、前記押え部材を支持するアームと、前記アームを動作させ、前記押え部材を前記衣類に接触する位置と離間する位置との間で動作させるアクチュエータと、を備えることを特徴とする。
第1発明によれば、押え手段により衣類の袖付け近傍を吸引コンベアの搬送面に押え付けることで、袖付けを閉塞し袖の内部に空気が入ることを抑制できる。その結果、袖の前生地が吸引コンベアに吸引されやすくなり、袖の整形不良を抑制できる。また、押え部材により衣類の袖付け近傍を直接押えることで、袖付けが閉塞しやすい。または、エアブローで衣類に空気を吹き付けることで、袖付け近傍を押えることができる。
第2発明によれば、押え部材を離間位置に退避させることで、押え部材が衣類の投入の邪魔にならない。
本発明の一実施形態に係る衣類投入機の袖吸引ボックスの正面図である。 (A)は図1におけるIIa-IIa線矢視図であり、退避姿勢のブラシを示す図である。(B)は使用姿勢のブラシを示す図である。 (A)は図1におけるIIIa-IIIa線矢視図であり、退避姿勢のブラシを示す図である。(B)は使用姿勢であって撫で付け動作前のブラシを示す図である。(C)は使用姿勢であって撫で付け動作後のブラシを示す図である。 袖吸引ボックス内の気流の流れの説明図である。 本発明の一実施形態に係る衣類投入機の正面図である。 同衣類投入機の側面図である。 整形体の正面図である。 整形体の側面図である。 幅張板を張り出した状態の整形体の正面図である。 袖支持アームを張り出した状態の整形体の正面図である。 吸引コンベアおよび押えコンベアの正面図である。 吸引コンベアおよび押えコンベアの側面図である。 袖吸引ボックスの正面図である。 袖吸引ボックスの側面図である。 (A)は仕切板が袖付け側に位置した状態の吸引コンベアの部分断面図である。(B)は仕切板が袖口側に位置した状態の吸引コンベアの部分断面図である。 その他の実施形態に係るブラシの正面図である。 さらに他の実施形態に係るブラシの正面図である。 衣類の説明図である。
つぎに、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
(衣類)
まず、本発明の一実施形態に係る衣類投入機の処理対象である衣類Cを説明する。
図18に示すように、本実施形態の衣類投入機は袖Sを有する衣類Cを処理対象とする。この種の衣類Cとしては、浴衣、病衣などが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書では、衣類Cの各部の名称をつぎのように定義する。
衣類Cのうち体の前と後ろとを覆う部分を身頃Bと称する。身頃Bのうち前の部分を前身頃Bf、後ろの部分を後身頃Bbと称する。また、前身頃Bfが左右に分かれている場合には、それぞれを右前身頃Br、左前身頃Blと称する。衣類Cのうち首を囲む部分を襟Nと称する。身頃Bの左右に接続し、腕を覆う部分を袖Sと称する。袖Sの長短や形状は特に限定されず、長袖、七分袖、半袖などが含まれる。袖Sの先端であって、腕または手首が出る部分を袖口Saと称する。袖Sの基端であって、身頃Bに接続する部分を袖付けSbと称する。袖Sの上縁を袖山Scと称する。袖Sの下縁を袖下Sdと称する。また、筒状の袖Sを構成する前側の生地を前生地Ff、後側の生地を後生地Fbと称する。
(基本構成)
つぎに、本実施形態の衣類投入機1の基本構成を説明する。
図5および図6に示すように、衣類投入機1はフレーム10を備えている。フレーム10の前面下部には整形体20が立設されている。フレーム10の前面上部には吸引コンベア30が設けられている。吸引コンベア30の上部搬送面に接触するように押えコンベア40が設けられている。吸引コンベア30の前面には、左右両端部それぞれに袖吸引ボックス50、50が設けられている。
吸引コンベア30の後端には、第1、第2、第3排出コンベア61、62、63がこの順に接続している。第3排出コンベア63の後端には、ロールアイロナーRなどの後工程装置が接続している。なお、後工程装置は衣類投入機1の後ろに接続される装置であり、ロールアイロナーRに限らず、折畳装置などでもよい。
作業員Wが衣類Cを整形体20に被せると、整形体20が衣類Cを吸引コンベア30に受け渡す。吸引コンベア30と袖吸引ボックス50とが協働して、衣類Cの両袖S、Sを左右に広げて整姿状態とする。その後、衣類Cを各コンベア30、40、61、62、63で搬送して、後工程装置に送り込む。
(整形体)
つぎに、整形体20を説明する。
図7に示すように、整形体20は基板21と昇降板22とを備えている。基板21と昇降板22との間にはエアシリンダ(図示せず)が設けられている。エアシリンダが伸縮することで、昇降板22が基板21に対して昇降する。昇降板22が下降した位置を下降位置、上昇した位置を上昇位置と称する。
図8に示すように、フレーム10の底部には前方に突き出すように支持部材11が設けられている。基板21の下端は支持部材11に軸支されており、基板21は前傾後傾自在となっている。基板21の支持軸に固定されたアーム23と支持部材11との間にはエアシリンダ24が設けられている。エアシリンダ24が伸縮することで、基板21は直立姿勢と、少し後方に傾斜した後傾姿勢との間で動作する。
基板21を後傾姿勢にして、昇降板22を上昇させると、昇降板22の上部背面が吸引コンベア30の搬送面に接近する。この動作により、整形体20に被せられた衣類Cを吸引コンベア30に受け渡すことができる。
図9に示すように、昇降板22の背面には左右一対の幅張板25、25が設けられている。幅張板25、25は昇降板22に格納された状態(図7の状態)と側方に張り出した状態(図9の状態)との間で動作する。幅張板25、25を張り出すことで、整形体20に被せられた衣類Cの身頃Bを左右に広げることができる。
幅張板25、25は作業員Wが手動で張り出しを行うよう構成してもよいし、自動で張り出すよう構成してもよい。幅張板25、25を自動で張り出すよう構成する場合には、昇降板22に張出機構が設けられる。張出機構は特に限定されないが、例えば、幅張板25、25に連結されたリンク機構と、リンク機構を動作させるエアシリンダとから構成すればよい。
図10に示すように、昇降板22は左右一対の袖支持アーム26、26を内蔵している。各袖支持アーム26は湾曲しており、3個のガイドローラ27で挟まれている。また、各袖支持アーム26の下端部と昇降板22との間にはエアシリンダ28が設けられている。エアシリンダ28が伸縮することで、袖支持アーム26は昇降板22の内部に格納された状態と、側方に張り出された状態との間で動作する。左右の袖支持アーム26、26を張り出すことで、整形体20に被せられた衣類Cの両袖S、Sを半分ほど左右に広げることができる。
(吸引コンベア、押えコンベア)
つぎに、吸引コンベア30および押えコンベア40を説明する。
図11および図12に示すように、吸引コンベア30は、多数本のベルト31を並列に並べて構成されたコンベアベルトを有している。吸引コンベア30の全幅は、衣類Cの両袖S、Sを広げたときの幅よりも広く設定されている。
吸引コンベア30の正面搬送面34の裏側には背面吸引ボックス32が設けられている。背面吸引ボックス32の全幅は、吸引コンベア30の全幅とほぼ同じであり、衣類Cの両袖S、Sを広げたときの幅よりも広く設定されている。各ベルト31は背面吸引ボックス32の吸引面と数本のガイドローラ33とに掛け回されている。また、各ベルト31は多孔ベルトである。これにより、背面吸引ボックス32がベルト31を通して空気を吸引するのを許容する。背面吸引ボックス32により、衣類Cを吸引コンベア30の搬送面34に吸引して、衣類Cを落下しないように保持できる。
押えコンベア40は吸引コンベア30の幅方向中央であって、吸引コンベア30の上部搬送面に接触するように設けられている。押えコンベア40は、多数本のベルト41を並列に並べて構成されたコンベアベルトを有している。押えコンベア40の全幅は、衣類Cの肩幅(身頃Bの幅)程度に設定されている。
各ベルト41は上ガイドローラ42、下ガイドローラ43、および後ガイドローラ44に掛け回されている。上ガイドローラ42および下ガイドローラ43は、吸引コンベア30の上部前側に上下に配置されている。後ガイドローラ44は、吸引コンベア30の上部後側に配置されている。上ガイドローラ42と下ガイドローラ43とは、左右に離れて配置された2本の傾動アーム45、45に軸支されている。各傾動アーム45の上端にはエアシリンダ46が連結されている。エアシリンダ46が伸縮することで、押えコンベア40が吸引コンベア30の正面搬送面34に接触した状態と、正面搬送面34から離間した状態との間で動作する。
(袖吸引ボックス)
つぎに、袖吸引ボックス50を説明する。
図5に示すように、吸引コンベア30の前面には、左右両端部それぞれに袖吸引ボックス50、50が設けられている。吸引コンベア30の搬送面34には衣類Cが両袖S、Sを左右に広げた状態で載置されるため、衣類Cの袖S、Sは吸引コンベア30の左右両端部に載置されることとなる。袖吸引ボックス50は吸引コンベア30の搬送面34のうち袖Sの載置位置に配置される。袖吸引ボックス50の内部に気流を生じさせることで、気流により袖Sを広げることができる。
図13および図14に示すように、各袖吸引ボックス50は上傾動アーム51と下傾動アーム52とで支持されている。上傾動アーム51にはエアシリンダ53が連結されている。エアシリンダ53が伸縮することで、袖吸引ボックス50が吸引コンベア30の搬送面34に接近した吸引位置と、搬送面34から離れた離間位置との間で動作する。
図5に示すように、吸引コンベア30の背面吸引ボックス32にはダクト71が接続されている。また、各袖吸引ボックス50にはダクト72が接続されている。各ダクト71、72はダンパーボックス73を介してブロア74に接続されている。ダンパーボックス73の内部には、ダンパー75、76が設けられている。ダンパー75がダクト71の開口部を開放閉止することで、吸引コンベア30の吸引・停止を切り換えることができる。ダンパー76がダクト72の開口部を開放閉止することで、袖吸引ボックス50の吸引・停止を切り換えることができる。
つぎに、袖吸引ボックス50の詳細を説明する。なお、左右の袖吸引ボックス50、50は左右対称な構成であるため、以下では装置正面から見て左側の袖吸引ボックス50を代表して説明する。また、袖吸引ボックス50の四方を、袖吸引ボックス50内に配置された袖Sとの位置関係に基づき、袖口Sa側、袖付けSb側、袖山Sc側、袖下Sd側と定義する。袖口Sa側、袖付けSb側、袖山Sc側、袖下Sd側は、それぞれ図1における左側、右側、上側、下側に相当する。
図1および図2(A)に示すように、袖吸引ボックス50は天板54と、第1側板55と、第2側板56とを有する。袖吸引ボックス50を吸引コンベア30の搬送面34に接近した吸引位置に配置すると、天板54は搬送面34から所定距離だけ離間して、搬送面34と対向するよう配置される。天板54の中央部分には透明板57が取り付けられている。作業員Wは透明板57を通して、袖吸引ボックス50内の袖Sの状態を視認できる。
天板54は略矩形である。第1側板55は天板54の袖山Sc側の縁と搬送面34との間を塞ぐ側板である。また、第2側板56は天板54の袖下Sd側の縁と搬送面34との間を塞ぐ側板である。ここで「塞ぐ」とは、完全に気密状態に塞ぐ態様のほか、ある程度の隙間を有しつつ塞ぐ態様を含む概念である。本実施形態においては、第1、第2側板55、56と搬送面34との間には隙間が設けられている。
天板54の袖付けSb側の縁には側板が設けられておらず開放されている。すなわち袖吸引ボックス50の袖付けSb側の側面は吸気口58となっている。一方、袖吸引ボックス50の袖口Sa側には、ダクト72が接続されている。ダクト72で吸気すると、袖吸引ボックス50は袖付けSb側の吸気口58から外気を取り込み、袖付けSb側から袖口Sa側に向かって気流を生じさせる。この気流により袖Sを広げることができる。
(撫で付け機構)
図1に示すように、袖吸引ボックス50には撫で付け機構80が設けられている。撫で付け機構80は、袖吸引ボックス50により広げられた袖Sを撫で付けて、皺をとるための機構である。撫で付け機構80は、撫で付け部材81と、その移動機構とから構成されている。撫で付け部材81としては、ブラシのような衣類Cに柔らかく接触し、かつ皺を押し延ばして平坦にできる部材であれば、どのような部材を用いてもよい。本実施形態では、基材に多数本の毛を植毛したブラシを用いている。以下では、撫で付け部材81をブラシ81として説明する。
図2(B)に示すように、ブラシ81は袖吸引ボックス50の内部に設けられている。ブラシ81は長手方向が第1側板55から第2側板56に向かう方向に沿って配置されている。すなわち、ブラシ81は袖付けSb側から袖口Sa側に向かう気流と直交するように配置されている。ブラシ81の幅寸法は第1側板55および第2側板56と干渉しない程度に、第1側板55と第2側板56との間の距離より若干短く設定されている。
ブラシ81の高さ寸法Hは、吸引コンベア30の搬送面34と天板54との間の距離Dより短く設定されている。そのため、ブラシ81と天板54との間に、気流が通る通気部82が形成される。なお、ブラシ81の高さ寸法Hは、吸引コンベア30の搬送面34と天板54との間の距離Dの半分より短く設定することが好ましい。そうすれば、十分広い通気部82が形成される。
ブラシ81の移動機構はつぎのように構成されている。
図2(B)に示すように、移動機構はロータリアクチュエータ83を有している。ロータリアクチュエータ83の回転軸にはブラシ81の支持軸84が接続されている。ロータリアクチュエータ83は袖吸引ボックス50の外部に配置されている。支持軸84は第1側板55に形成された長孔59(図3(B)参照)を通って袖吸引ボックス50の内部に達している。
支持軸84は袖吸引ボックス50の内部であって、天板54寄りに配置されている。一方、ブラシ81は袖吸引ボックス50の内部であって、天板54から離れた位置に配置されている。また、ブラシ81と支持軸84とは所定の間隔を空けて配置されている。ブラシ81と支持軸84とは3つの接続部材85で接続されている。これにより、ブラシ81が支持軸84に支持される。
各接続部材85の幅寸法はブラシ81の幅寸法より十分短く、3つの接続部材85の幅寸法の合計はブラシ81の幅寸法より短い。そのため、ブラシ81と支持軸84との間が接続部材85で塞がれることなく、ブラシ81と支持軸84との間に通気部82が形成される。このように、ブラシ81と支持軸84とを接続部材85で接続する構成とすることで、ブラシ81と支持軸84との間に通気部82を形成しやすい。
ロータリアクチュエータ83を駆動することでブラシ81の姿勢を変更できる。すなわち、ブラシ81が吸引コンベア30の搬送面34に対し平行となった退避姿勢(図1、図2(A)および図3(A)の姿勢)と、ブラシ81が吸引コンベア30の搬送面34に対し垂直となった使用姿勢(図2(B)および図3(B)の姿勢)とを切り換えることができる。
図1および図2(A)に示すように、ロータリアクチュエータ83は取付部材86に取り付けられている。取付部材86にはスライダ87が固定されている。スライダ87は、袖口Sa側から袖付けSb側に向かって配置されたレール88に沿って摺動する。したがって、ロータリアクチュエータ83およびそれに接続されたブラシ81は袖口Sa側と袖付けSb側との間で移動可能となっている。
取付部材86にはエアシリンダ89のピストンロッドが接続されている。エアシリンダ89が伸縮することで、ブラシ81は袖吸引ボックス50の内部において袖口Sa側と袖付けSb側との間で移動する。
図1、図2(A)および図3(A)はブラシ81の初期状態を示している。すなわち、ブラシ81が退避姿勢であり袖付けSb側で待機している。
図2(B)および図3(B)はブラシ81の姿勢変更後、撫で付け動作前の状態を示している。すなわち、ブラシ81が使用姿勢に切り換えられ、袖付けSb側で待機している。ブラシ81の退避姿勢から使用姿勢への切り換えはロータリアクチュエータ83の回転駆動により行われる。
図3(C)はブラシ81の撫で付け動作後の状態を示している。すなわち、ブラシ81が袖付けSb側から袖口Sa側まで移動した状態である。ブラシ81の移動はエアシリンダ89の伸長動作により行われる。撫で付け動作により、袖吸引ボックス50内の気流により広げられた袖Sをブラシ81で撫で付け、袖Sの皺をとることができる。
図4は撫で付け動作の途中の状態を示している。なお、図4における破線矢印は気流の流れを意味している。ダクト72で吸気すると、袖吸引ボックス50の袖付けSb側の吸気口58から外気が取り込まれ、袖吸引ボックス50の内部で袖付けSb側から袖口Sa側に向かう気流が生じる。この気流により袖Sが広がる。
ここで、ブラシ81は気流と直交するように配置されている。しかし、ブラシ81と天板54との間、より詳細にはブラシ81と支持軸84との間および支持軸84と天板54との間には、通気部82が形成されており、気流はこれら通気部82を通る。袖吸引ボックス50内の気流が通気部82を通るので、袖吸引ボックス50の内部で十分な風量を確保できる。そのため、衣類Cの袖Sを袖口Saまで十分に伸ばすことができる。
(押え機構)
前述のごとく、作業員Wが衣類Cを整形体20に被せると、整形体20が衣類Cを吸引コンベア30に受け渡す。吸引コンベア30と袖吸引ボックス50とが協働して、衣類Cの両袖S、Sを左右に広げて整姿状態とする。ここで、作業員Wは衣類Cの後身頃Bbを整形体20の背面にまわし、整形体20の前面で左右の前身頃Br、Blを閉じる。しかし、作業員Wが前身頃Br、Blを閉じる前に、袖吸引ボックス50で袖Sを吸引すると、袖吸引ボックス50により生じた気流に引きつられて袖Sの中に空気が入る。袖Sの中に空気が入ると、袖Sの前生地Ffがコンベアに吸引されにくくなる。
また、衣類Cの生地の種類によっては、袖Sの前生地Ffが吸引コンベア30に吸引されにくい。例えば、編目の細かい生地の場合、後生地Fbが吸引コンベア30の吸気を通しにくく、前生地Ffが吸引されにくい。そのため、袖吸引ボックス50の内部の風量が強いと、袖Sの前生地Ffが吸引コンベア30から離されて、吸引コンベア30により吸引されにくくなる。前生地Ffが吸引コンベア30に吸引されないと、袖Sが吸引コンベア30から脱落したり、ブラシ81で撫で付けてもかえって皺が寄ったりして、整形不良の原因となる。
そこで、図1に示すように、本実施形態の袖吸引ボックス50には押え機構90が設けられている。押え機構90は衣類Cの袖付けSb近傍を吸引コンベア30の搬送面34に押え付ける機構である。袖付けSb近傍を吸引コンベア30の搬送面34に押え付けることで、袖付けSbを閉塞し袖Sの内部に空気が入ることを抑制できる。その結果、袖Sの前生地Ffが吸引コンベア30に吸引されやすくなり、袖Sの整形不良を抑制できる。
押え機構90は押え部材91を有している。押え部材91は棒状の部材であり、その表面はゴムなどの柔軟素材で覆われている。袖吸引ボックス50の天板54には、2本のアーム92、92が回転軸93を介して軸支されている。押え部材91は2本のアーム92、92の先端部の間に取り付けられ、支持されている。また、回転軸93にはリンク94が固定されている。リンク94の先端部と天板54との間にはエアシリンダ95が設けられている。
エアシリンダ95が伸縮することでアーム92、92が旋回動作し、押え部材91が動作する。具体的には、押え部材91が衣類Cと離間する離間位置(図2(A)および図3(A)の位置)と、押え部材91が衣類Cと接触する接触位置(図2(B)および図3(B)の位置)との間で動作する。なお、上記動作を実現できれば、エアシリンダ95に代えて、他の種類のアクチュエータを用いてもよい。
押え部材91は、接触位置とした場合に、衣類Cの袖付けSb近傍に接触する。また、押え部材91は棒状であり、袖付けSbに沿って配置される。押え部材91は袖付けSb近傍に接触すればよく、正確に袖付けSbに接触する必要はない。また、押え部材91は袖付けSbの大部分(例えば、2/3以上)を押えることができればよく、袖付けSbの全体を押える必要はない。本実施形態において、押え部材91は袖吸引ボックス50の吸気口58のすぐ外側に配置される。押え部材91は整形体20、特に張り出した幅張板25および袖支持アーム26と干渉しない位置に配置されることが好ましい。
図2(A)および図3(A)に示すように、押え部材91を離間位置に退避させると、押え部材91は天板54付近まで引き上げられる。そのため、衣類Cの投入の際、特に袖Sが袖吸引ボックス50の内部に挿入される際に、押え部材91が邪魔にならない。
図2(B)および図3(B)に示すように、押え部材91を接触位置にすると、衣類Cの袖付けSb近傍が搬送面34に押え付けられ、袖付けSbが閉塞する。ここで、本実施形態では、押え部材91により袖付けSb近傍を直接押えるので、袖付けSbが閉塞しやすい。袖付けSbを閉塞することで、袖Sの内部に空気が入ることを抑制できる。その結果、袖Sの前生地Ffが吸引コンベア30に吸引されやすくなり、袖Sの整形不良を抑制できる。
(吸引同期機構)
本実施形態では、吸引コンベア30に吸引同期機構が設けられている。
図15(A)、図15(B)に示すように、背面吸引ボックス32の内部には一対の仕切板35、35が設けられている。仕切板35は背面吸引ボックス32の内部空間を縦に仕切る形状を有している。背面吸引ボックス32の背面には幅方向中央に吸引口32hが形成されている。この吸引口32hにダクト71が接続されている。一対の仕切板35、35は、吸引口32hを挟む位置に配置されている。仕切板35、35により、背面吸引ボックス32の内部が、ダクト71に接続された吸引領域と、ダクト71に接続されていない非吸引領域とに仕切られる。
各仕切板35にはエアシリンダ36が接続されている。エアシリンダ36は背面吸引ボックス32の背面に水平に固定されている。エアシリンダ36のピストンロッドは取付金具37を介して仕切板35が固定されている。取付金具37は、背面吸引ボックス32の背面に形成された細長い水平なスリット38を通されている。
エアシリンダ36の伸縮により、仕切板35は背面吸引ボックス32の内部で左右方向に移動する。これにより、吸引領域と非吸引領域との境が移動する。図15(A)は仕切板35が吸引口32hに近づいた袖付けSb側に位置している状態である。図15(B)は仕切板35が吸引口32hから離れた袖口Sa側に移動した状態である。
仕切板35とブラシ81とは同期して動かす。具体的には、衣類Cの袖Sを吸引コンベア30に載置した際に、ブラシ81を袖付けSb側から袖口Sa側に移動させて袖Sを撫で付けるとともに、同じタイミングで仕切板35を袖付けSb側から袖口Sa側に移動させる。
そうすると、袖Sはブラシ81で撫で付けられて皺がとれた部分から吸引コンベア30に吸引されていく。そのため、袖Sを皺がとれた状態で維持できる。また、袖Sのブラシ81で撫で付けられている部分は吸引されないので、ブラシ81の撫で付けによる皺とりを容易に行える。
(投入動作)
つぎに、衣類投入機1の投入動作を説明する。
(1)図7および図8の実線で示すように、投入動作前の整形体20は下降位置にあり、直立姿勢となっている。作業員Wがこの状態の整形体20に衣類Cを被せる。具体的には、衣類Cの後身頃Bbを整形体20の背面にまわし、整形体20の前面で左右の前身頃Br、Blを閉じる。
(2)図10に示すように、整形体20に衣類Cが被せられると、袖支持アーム26、26が左右に張り出して、衣類Cの両袖S、Sが半分ほど広げられる。
(3)図7および図8の二点鎖線で示すように、整形体20が後傾姿勢となり、昇降板22が上昇する。この動作により、整形体20に被せられた衣類Cの上部が吸引コンベア30に載置される。
(4)図14の実線で示すように、袖吸引ボックス50が吸引コンベア30の搬送面34に接近した吸引位置に配置される。その後、衣類Cの袖Sを広げる展開動作が行われる。袖Sの展開動作は後に詳述する。
(5)図5に示すように、袖Sの展開動作の完了後は、衣類Cは両袖Sを広げた整姿状態
で吸引コンベア30に吸着されている。この状態で、押えコンベア40を吸引コンベア30に接触した状態(図12の実線)とし、衣類Cの襟N付近を吸引コンベア30と押えコンベア40とで挟む。同時に袖吸引ボックス50が吸引コンベア30から離れた状態(図14の二点鎖線)となる。
(6)つぎに、整形体20が下降し、直立姿勢に戻る。これと同時に吸引コンベア30および押えコンベア40により衣類Cが装置背面に向かって搬送される。衣類Cが吸引コンベア30を通過し終えると、背面吸引ボックス32は吸引を止める。衣類Cは第1、第2、第3排出コンベア61、62、63の順番で搬送され、ロールアイロナーRに供給される。
袖Sの展開動作の詳細はつぎのとおりである。
(4.1)図1、図2(A)および図3(A)に示すように、初期状態のブラシ81は退避姿勢であり袖付けSb側で待機している。また、押え部材91は離間位置に退避している。袖吸引ボックス50の内部に気流を生じさせると、袖Sが気流によりバタつき、袖口Saまで広げられる。
(4.2)つぎに、図2(B)および図3(B)に示すように、ブラシ81を使用姿勢とし、押え部材91を接触位置とする。押え部材91により衣類Cの袖付けSb近傍を搬送面34に押え付け、袖付けSbを閉塞する。これにより、袖Sの内部に空気が入ることを抑制でき、前生地Ffが吸引コンベア30に吸引されやすくなる。
(4.3)つぎに、図3(C)に示すように、ブラシ81を袖付けSb側から袖口Sa側に移動させ、袖Sをブラシ81で撫で付け、袖Sの皺をとる。ブラシ81の移動と同期させて、背面吸引ボックス32内の仕切板35を移動させる。これにより、袖Sのブラシ81で撫で付けて皺がとれた部分から順に吸引コンベア30に吸引されていく。
ここで、ブラシ81と天板54との間には、通気部82が形成されている。袖吸引ボックス50内の気流が通気部82を通るので、袖吸引ボックス50の内部で十分な風量を確保できる。そのため、衣類Cの袖Sを袖口Saまで十分に伸ばすことができる。
〔その他の実施形態〕
撫で付け機構80の構成は、ブラシ81と袖吸引ボックス50の内壁との間に通気部82が形成されればよく、上記実施形態に限定されない。
図16に示すように、ブラシ81と支持軸84とを接続する接続部材85に孔を空け、この孔を通気部82としてもよい。この場合、接続部材85の幅寸法はブラシ81の幅寸法と同程度とすればよい。接続部材85に通気部82を形成することで、通気部82として十分な大きさを確保できる。
図17に示すように、支持軸84を短尺としてもよい。具体的には、支持軸84がブラシ81の端部のみにオーバーラップし、オーバーラップ部分が接続部材85で接続された形態としてもよい。支持軸84が袖吸引ボックス50を横断しない分、通気部82をより広くできる。
このように、実体としての支持軸84と撫で付け部材81との間に通気部82を設けるほかに、支持軸84の延長線(図17における一点鎖線)と撫で付け部材81との間に通気部82を設けてもよい。
押え機構90の構成は上記実施形態に限定されない。押え機構90は衣類Cの袖付けSb近傍を吸引コンベア30の搬送面34に押え付ける押え手段を有していればよい。押え手段としては、上記実施形態のように衣類Cに直接接触する押え部材91のほか、衣類Cに空気を吹き付けるエアブローを用いてもよい。エアブローで衣類Cに空気を吹き付けることで、袖付けSb近傍を押えることができる。
1 衣類投入機
20 整形体
30 吸引コンベア
40 押えコンベア
50 袖吸引ボックス
54 天板
55 第1側板
56 第2側板
80 撫で付け機構
81 ブラシ
82 通気部
84 支持軸
85 接続部材
90 押え機構
91 押え部材
92 アーム
95 エアシリンダ

Claims (2)

  1. 袖を有する衣類を吸引する吸引コンベアと、
    前記吸引コンベアの前面に配置され、袖付け側から袖口側に向かう気流により前記袖を広げる袖吸引ボックスと、
    前記袖吸引ボックスの内部を前記袖付け側から前記袖口側まで移動しつつ、前記袖吸引ボックスにより広げられた前記袖を撫で付ける撫で付け部材と、
    前記撫で付け部材が前記袖付け側から前記袖口側まで移動する間、前記衣類の袖付け近傍を前記吸引コンベアの搬送面に押え付ける押え手段と、を備え
    前記押え手段は、前記衣類に直接接触する棒状の部材である押え部材、または、前記衣類に空気を吹き付けるエアブローである
    ことを特徴とする衣類投入機。
  2. 前記押え手段は前記押え部材であり、
    前記押え部材を支持するアームと、
    前記アームを動作させ、前記押え部材を前記衣類に接触する位置と離間する位置との間で動作させるアクチュエータと、を備える
    ことを特徴とする請求項記載の衣類投入機。
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