JP2002011298A - 衣類整形供給装置 - Google Patents

衣類整形供給装置

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JP2002011298A
JP2002011298A JP2000193854A JP2000193854A JP2002011298A JP 2002011298 A JP2002011298 A JP 2002011298A JP 2000193854 A JP2000193854 A JP 2000193854A JP 2000193854 A JP2000193854 A JP 2000193854A JP 2002011298 A JP2002011298 A JP 2002011298A
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garment
hem
conveyor
sleeve
center conveyor
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JP2000193854A
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Masaharu Miyoshi
正治 三好
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Tokai Corp
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Tokai Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 衣類整形供給装置として、従来から例えば特
公平1−61079号のように人型に着せ掛けるように
したものや、特公平4−59920号のように袖送りコ
ストを上下にスィングさせるようにしたものが知られて
いるが、コスト高であったり、展張精度が悪かったりす
る。 【解決手段】 センターコンベア2の左右にそれぞれ所
定間隔の隙間S,Sを隔てた状態で左右のサイドコンベ
ア3,3を配置し、衣類の裾Yaを衣類の背幅間隔に折
畳んだ状態で保持できる裾保持装置4を前後進退駆動装
置5により奥方向に移動させるようにするとともに、両
袖支持棒6,6で各隙間S,Sに落とし込まれている各
袖Yb,Ybを下方から摺接させながら外方向に伸展せ
さ得るようしていることにより、低コストで製作でき且
つ各袖Yb,Ybを各袖支持棒6,6で強制的に展張さ
せ得るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、例えばクリーニ
ング工場において、洗濯・脱水後の浴衣やガウンのよう
な袖つき衣類を整形した状態で次工程(例えばプレス工
程)側へ供給し得るようにした衣類整形供給装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】クリーニング工場において浴衣やガウン
のような袖つき衣類は、洗濯・脱水後にプレス機にかけ
て成形するが、プレス機側へは衣類をきれいに整形した
状態で送り込む必要がある。その場合、特に衣類の袖を
きれいに展張させるのに工夫を要する。
【0003】洗濯後の衣類をきれいに整形した(両袖を
左右に展張させた)状態で次工程側に供給するための整
形供給装置として、従来から特公平1−61079号公
報に示されるものが知られている(第1公知例)。
【0004】この第1公知例(特公平1−61079号
公報)の衣類整形供給装置は、衣類を着せ掛け得る人型
本体に各袖を左右に展張させる腕部材を出没自在に取付
けるとともに、人型全体を下方の衣類着せ掛け位置と上
方の衣類受け渡し位置との間で昇降させ得るように構成
されている。
【0005】そして、この第1公知例の衣類整形供給装
置では、人型を下方に降ろした状態(各腕部材は人型本
体内に格納されている)で、人型本体に衣類を着せ掛け
た後、運転スイッチをONにすると、各腕部材が左右水
平位置に突出して着せ掛けている衣類の両袖を左右に伸
展させ、続いて人型が上動して、上方に待機している挟
持コンベアで衣類の上辺部分を挟み取って該衣類を展張
状態のまま人型から抜き外すようになっている。
【0006】又、従来から、特公平4−59920号公
報に示される衣類整形供給装置も知られている(第2公
知例)。この第2公知例(特公平4−59920号公
報)の衣類整形供給装置は、衣類の背幅程度の幅のセン
ターテーブルの左右各側にそれぞれ袖送りコンベアを吊
下姿勢と水平姿勢との間の角度90°の範囲で上下にス
イングするように設置しているとともに、センターテー
ブルの上方直近において衣類の裾を保持して奥方向へ引
っ張る裾搬送手段を設けている。尚、各袖送りコンベア
は、水平姿勢まで上方にスイングした時点でプレス機側
に搬送する供給コンベアと連動するゴムローラに接触し
て駆動力を得るようになっている。
【0007】そして、この第2公知例の衣類整形供給装
置では、衣類の裾を衣類の背幅程度に折畳んだ状態でセ
ンターテーブルの前部寄り上方において裾搬送手段の裾
保持部に保持させ、その裾保持部を裾搬送手段で奥方向
に引っ張り、衣類の袖が吊下姿勢の各袖送りコンベアの
外面に対応する位置で搬送動作を停止させ(このとき衣
類の背部分の下半部が供給コンベア上に載る)、続いて
吊下姿勢の各袖送りコンベアを水平姿勢まで外側にスイ
ングさせて該各袖送りコンベアでそれぞれ各袖を掬い上
げる。その後、供給コンベア及び各袖送りコンベアが駆
動して、衣類を展張状態のまま次工程(プレス機)側に
搬送させるようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記第1公
知例(特公平1−61079号公報)の人型昇降式の衣
類整形供給装置では、人型本体に対して両腕部材を出没
させたり人型全体を昇降させたりする必要があって構造
が複雑となり、且つ装置全体が大掛かりとなって製作コ
ストが高くなるという問題があった。
【0009】又、上記第2公知例(特公平4−5992
0号公報)の袖送りコンベアスイング式の衣類整形供給
装置では、各袖送りコンベアを上下にスイングさせる必
要があるので、そのスイング部分の構造が大掛かりとな
るとともに、各袖送りコンベアへの駆動力伝達構造が複
雑となる。又、各袖送りコンベアは垂下げ状態にある各
袖を単に掬い上げるだけなので、垂下げた袖に皺があっ
ても該袖送りコンベアに皺延ばし機能はなく、そのまま
では袖に皺がある状態でプレス機側に搬送されてしま
う。従って、衣類1枚ごとに各袖送りコンベアで掬い上
げた袖を手作業で展張させなければならず、その袖展張
作業が面倒であるとともに処理効率が悪くなるという問
題もあった。
【0010】本願発明は、上記した従来の衣類整形供給
装置の各問題点に鑑み、構造が簡単で且つ低コストで製
作でき、且つ左右の袖を含めて衣類全体をきれいに展張
させ得るようにした衣類整形供給装置を提供することを
目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願発明は、上記課題を
解決するための手段として次の構成を有している。尚、
本願発明は、浴衣のような袖つき衣類を整形するととも
にその整形した状態で次工程側に供給するための衣類整
形供給装置を対象にしている。
【0012】そして、本願の衣類整形供給装置は、衣類
の背幅と同等かそれよりやや大きい幅を有するセンター
コンベアと、センターコンベアの左右両側にそれぞれ衣
類の袖を落とし込み得る隙間を隔ててセンターコンベア
と平行に配置させた2つのサイドコンベアと、センター
コンベアの始端部上において衣類の裾を衣類の背幅間隔
に折畳んだ状態で保持できる裾保持装置と、裾保持装置
をセンターコンベアの始端部と衣類を背丈方向に展張さ
せ得る奥部との間で前後に進退させ得る前後進退駆動装
置と、センターコンベアの左右両側縁部の上面近接位置
において前記各隙間に落とし込まれる各袖を下方から支
持し得る左右2本の袖支持棒と、各袖支持棒をそれぞれ
センターコンベアの左右各側縁部の上面近接位置と左右
のサイドコンベア上におけるサイドコンベア外端寄り位
置との間で左右に進退させ得る左右進退駆動装置とを備
えて構成されている。
【0013】センターコンベアは、袖つき衣類の身頃部
分を載せるもので、例えば650〜700mm程度の幅を
有している。左右の各サイドコンベアは、袖つき衣類の
各袖部分を載せるもので、例えばそれぞれ300〜32
0mm程度の幅を有している。センターコンベアと各サイ
ドコンベア間の隙間は、それぞれ50〜80mm程度が適
当である。センターコンベア及び各サイドコンベアの長
さは、該両コンベア間の隙間に衣類の袖を落とし込むた
めに、それぞれ少なくとも衣類の袖の高さ幅以上(例え
ば600mm程度以上)は必要である。尚、このセンター
コンベア及びサイドコンベアは、長さの長いものを使用
して、該各コンベア上で袖つき衣類を展張させ得るよう
にしてもよい。又、センターコンベア及びサイドコンベ
アとして、比較的短い長さ(例えば600〜800mm程
度)のものを使用する場合には、該センターコンベア及
びサイドコンベアの終端部に別の搬送コンベアを連続さ
せる。
【0014】裾保持装置としては、開閉自在なチャック
式のものが採用可能である。そして、この裾保持装置
は、センターコンベアの上面近傍位置において、衣類の
裾を背幅間隔に折畳んだ状態で保持できるようになって
いる。
【0015】裾保持装置の前後進退駆動装置は、例えば
裾保持装置にループ状の索(チエンやタイミングベルト
等)の各端部を連結し、該索をモータで可逆的に引っ張
ることで裾保持装置を前後方向に進退させ得るようにし
たものを採用できる。
【0016】左右の各袖支持棒としては、衣類の袖高さ
より長い丸棒が使用可能である。そして、この各袖支持
棒は、センターコンベアの上面近接位置において前後方
向に向けて設置されている。
【0017】各袖支持棒を左右に進退させる左右進退駆
動装置としては、伸縮シリンダが採用可能である。そし
て、この各左右進退駆動装置(伸縮シリンダ)を操作す
ることにより、各袖支持棒を同時に離間方向あるいは近
接方向に左右水平移動させ得るようになっている。尚、
各袖支持棒は、それぞれセンターコンベアの左右各側縁
部の上面近接位置と左右のサイドコンベア上におけるサ
イドコンベア外端寄り位置(展張すべき袖の外端より外
側)との間で左右に進退する。
【0018】本願の衣類整形供給装置は、次のようにし
て使用される。まず、運転開始前には、裾保持装置が最
手前位置にあり、且つ各袖支持棒がセンターコンベアの
左右各側縁部の上面近接位置で待機している。又、運転
開始前には、センターコンベア及び左右のサイドコンベ
アは停止している。
【0019】そして、作業員が衣類の裾を捜して、その
裾を前身頃が上側になる状態で背幅程度に折畳み、その
折畳んだ裾部を裾保持装置で保持させる。その後、スイ
ッチ操作により(あるいは所定タイマー後に)前後進退
駆動装置を作動させて、衣類の裾を保持している裾保持
装置を奥方向に移動させ、衣類の背側をセンターコンベ
アの始端部上を引きずりながら、該衣類の各袖がセンタ
ーコンベアと各サイドコンベア間の左右各隙間にそれぞ
れ完全に侵入するまで奥側に引き込み、そこで裾保持装
置を停止させる。このとき、衣類の背中部分は停止中の
センターコンベアの始端部に接触しながら奥方向に引き
ずられるので、衣類の背中部分が背丈方向にきれいに伸
展される。尚、このとき、順次引き込まれていく衣類を
作業員が手作業で左右に伸展・整形させることもでき
る。又、この状態では、左右の袖はその付け根付近から
先側がそれぞれ左右の各袖支持棒の上を乗り越えた状態
で各隙間内に落とし込まれている。
【0020】次に、裾保持装置の前後進退駆動装置が停
止後、各左右進退駆動装置が外移動側に作動する。する
と各袖支持棒が袖部の下面に摺接しながらそれぞれ外移
動し、その摩擦力によって各袖を外方向に伸展させなが
ら該各袖を左右のサイドコンベア上に展張させるように
なる。尚、左右進退駆動装置は、袖支持棒が袖先端から
外方に外れるストロークエンドに達したときに作動停止
する。この状態では、衣類は、背丈方向及び幅方向にき
れいに展張されている。
【0021】続いて、裾保持装置の裾保持状態が解除さ
れて、衣類の裾が搬送コンベア上(センターコンベアが
長い場合は該センターコンベア上)に落とされ、その
後、搬送コンベア、センターコンベア、各サイドコンベ
ア等が同時に且つ等速度で作動し、展張状態の衣類をそ
のまま次工程側に搬送する。
【0022】その後、裾保持装置及び各袖支持棒がそれ
ぞれ元の待機位置まで戻され、次の衣類の裾保持作業が
行えるようになる。
【0023】このように、本願の衣類整形供給装置で
は、衣類を裾側からセンターコンベアの始端部上に摺接
させながら引き込むことにより衣類の身頃部分を背丈方
向に伸展させることができ、さらに左右の袖を各袖支持
棒で摺接させながらそれぞれ外側に伸展させることがで
きる。従って、もし衣類に皺があっても背丈方向及び幅
方向にきれいに展張させることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】図1〜図7を参照して本願実施形
態の衣類整形供給装置を説明する。この実施形態の衣類
整形供給装置は、図1〜図3に示すように、機枠1の左
右各側面フレーム11,11間に、センターコンベア2
とその左右に位置する2つのサイドコンベア3,3から
なる前側コンベア群14と、その前側コンベア群14の
終端部に連続する中間コンベア15と、該中間コンベア
15の終端部に連続する後側コンベア17からなる前後
に3分割した一連の搬送コンベアが設置されている。
又、この袖つき衣類整形供給装置には、センターコンベ
ア2の始端部上において整形すべき衣類Yの裾Yaを保
持する裾保持装置4と、該裾保持装置4を前後に進退さ
せる前後進退駆動装置5と、センターコンベア2の左右
両側縁部の上面近接位置において各袖Yb,Ybを下方
から支持する左右2本の袖支持棒6,6と、該各袖支持
棒6,6をそれぞれ左右に進退させる左右進退駆動装置
7,7とを備えている。
【0025】センターコンベア2は、機枠1の手前側位
置において左右各側面フレーム11,11間の中央部に
位置させている。このセンターコンベア2は、袖つき衣
類Yの身頃部分を載せるもので、該衣類Yの背幅と同等
かそれよりやや大きい幅(例えば650〜700mm程度
の幅)を有しているとともに、この実施形態では750
mm程度の長さを有している。
【0026】各サイドコンベア3,3は、センターコン
ベア2の左右各側にそれぞれ隙間S,Sを隔てて平行に
配置させている。この各サイドコンベア3,3は、袖つ
き衣類Yの各袖Yb,Ybを載せるもので、例えばそれ
ぞれ300〜320mm程度の幅を有し、且つセンターコ
ンベア2と同長さのものが採用されている。尚、センタ
ーコンベア2と各サイドコンベア3,3の終端部は、共
通の駆動ロール21に巻掛けているが、該センターコン
ベア2及び各サイドコンベア3,3の始端部はそれぞれ
個別の従動ロール22,32,32に巻掛けている。そ
して、このセンターコンベア2及び各サイドコンベア
3,3は、単一のモータ13で間欠駆動される。
【0027】中間コンベア15は符号16のモータで間
欠駆動され、後側コンベア17は符号18のモータで間
欠駆動される。尚、他の実施形態では、中間コンベア1
5と後側コンベア17とを合体させた1つのコンベアを
採用してもよい。
【0028】センターコンベア2と各サイドコンベア
3,3間の各隙間S,Sは、それぞれ袖つき衣類Yの各
袖Yb,Ybを落とし込むためのもので、前側コンベア
群14の始端部側が開放された状態で該前側コンベア群
14の終端部に達する長さを有している。尚、この各隙
間S,Sの幅は50〜80mm程度が適当である。
【0029】裾保持装置4は、衣類Yの裾Yaを背幅程
度に折畳んだ状態で載せ得る裾載せ台44と、該裾載せ
台44上に衣類Yの裾Yaを押える裾押えプレート47
を有している。
【0030】裾載せ台44は、衣類Yの背幅よりやや広
幅(例えば700mm程度)で適宜の奥行き長さ(例えば
140mm程度)を有する矩形の中空薄形箱状に形成され
ている。そして、この裾載せ台44は、機枠1の左右側
面フレーム11,11間に架設された架台41の前面中
央部に取付けている。架台41の左右各端部にはそれぞ
れローラ42,42(前後2つづある)を取付け、該左
右の各ローラ42,42を左右各側面フレーム11,1
1の内面に前後方向(奥行き方向)に向けて取付けた各
ガイドレール12,12にガイドさせている。従って、
裾載せ台44は架台41とともに前後にスライドさせ得
るようになっている。
【0031】裾押えプレート47は、図示例では合計8
枚使用し、該各裾押えプレート47,47・・を裾載せ
台44に対応する位置において左右に適宜間隔をもって
配置させている。そして、この各裾押えプレート47,
47・・は、図4に示すように、伸縮シリンダ48(図
2に示すように左右2本ある)によって実線図示する上
方の開放位置と鎖線図示する下方の袖押え位置との間で
上下に弧回動させ得るようになっている。
【0032】架台41の前面における裾載せ台44の両
端部付近が対応する位置には、裾載せ台44上で衣類の
裾Yaを背幅程度に折畳むときに巻掛ける2本1組とす
る幅出し棒46,46を前方突出状態で取付けている。
尚、図示例では、この幅出し棒46,46は、衣類の背
幅サイズに対応して間隔を異ならせた状態で3組使用し
ている。
【0033】裾載せ台44の上面には多数のバキューム
孔45が形成されている。そして、架台41部分に設け
たバキュームファン43によって該バキューム孔45か
ら吸気し、衣類の袖Ybを裾載せ台44の上面に吸着し
得るようになっている。
【0034】裾載せ台44の上面中央部には、該裾載せ
台44上に衣類(裾Ya)が載っているかどうかを検出
する光電管49が設けられている。この光電管49は、
衣類を検出してONになると、所定タイマー後(例えば
0.5〜1秒後)に裾押えプレート47用の各伸縮シリン
ダ48,48を伸長させる信号を発するようになってい
る。
【0035】裾保持装置4の前後進退駆動装置5は、ル
ープ状に配設した索53の両端部を架台41の前後各側
から該架台41に連結し、該索53をモータ51の正逆
各回転で可逆的に引っ張ることにより、裾保持装置4を
架台41ごと前後に移動させ得るようになっている。
尚、この索53としては、チエンやタイミングベルトが
採用できる。又、この実施形態では、該索53は左右一
対使用しており、該各索53,53を共通の駆動軸52
を介して同時に可逆的に引っ張ることができるようにし
ている。この前後進退駆動装置5の後方への作動は、裾
保持装置4を図2の初期位置から図5の第1奥位置で一
時停止させ、後述するように袖支持棒6の左右進退駆動
装置7が外側作動した後(図6)、図7に示すように裾
保持装置4を最奥位置まで移動させるように、2段階作
動するようになっている。尚、裾保持装置4を図7の最
奥位置から図2の初期位置まで戻すときは、一気に作動
させる。
【0036】左右の各袖支持棒6,6は、衣類の袖高さ
より長い長さ(例えば750mm)の丸棒が使用されてい
る。そして、この各袖支持棒6,6は、前側コンベア群
14(センターコンベア2及びサイドコンベア3,3)
の上面近傍高さにおいて前側コンベア群14の始端部付
近から奥端部付近に達するように前後方向に向けて設置
されている。尚、この各袖支持棒6,6は、前側コンベ
ア群14の始端部の手前側近傍位置において下向きのス
テー61,61で片持ち支持されている。
【0037】各袖支持棒6,6を左右に進退させる左右
進退駆動装置7,7には、伸縮シリンダが採用されてい
る。この各伸縮シリンダ7,7は、センターコンベア2
の始端部下方においてそれぞれ左右逆向きに設置し、各
伸縮シリンダ7,7のそれぞれ伸縮側(ロッド側)先端
に、各袖支持棒6,6を支持しているステー61,61
の下端部を連結している。そして、この各伸縮シリンダ
7,7を伸縮操作することにより、各袖支持棒6,6を
同時に離間方向あるいは近接方向に左右水平移動させ得
るようになっている。尚、各袖支持棒6,6は、それぞ
れセンターコンベア2の左右各側縁部の上面近接位置と
左右のサイドコンベア3,3上におけるサイドコンベア
外端寄り位置(展張すべき袖の外端より外側)との間で
左右に進退せしめられる。
【0038】この実施形態の衣類整形供給装置は、次の
ように作動する。 運転開始前には、図1及び図2に示すように裾保持
装置4が最手前位置にあり、且つ各袖支持棒6,6が図
2及び図3に示すようにセンターコンベア2の左右各側
縁部の上面近接位置で待機しており、さらに各裾押えプ
レート47は図4に実線図示するように上方開放位置で
待機している。又、運転開始前には、各コンベア(2,
3,15,17)はすべて停止している。尚、バキュー
ムファン43,43は、作業開始前に作動させておく。 そして、作業員が衣類Yの裾Yaを捜し、裏側が上
面となる状態で該裾Yaの背幅範囲付近の各外側をそれ
ぞれ手でつまみ、その背幅サイズに対応する1組の幅出
し棒46,46の下方に差込み、図3に示すように裾Y
aの前身頃部分をそれぞれ各幅出し棒46,46部分で
折返して背幅範囲に折畳む。このように、裾の前身頃部
分をそれぞれ幅出し棒46,46部分で折返すようにす
ると、投入位置(左右位置)の位置決めと正確位置での
折畳みとが同時に且つそれぞれの作業が容易に行える。
従って、裾投入作業が例えば2〜3秒程度で行える。
又、この裾投入時には、裾載せ台44の各バキューム孔
45は吸引されていて、裾Yaの背幅範囲が裾載せ台4
4の上面に吸着されるので、前身頃の折畳み作業時等で
裾から手を離しても衣類がずり落ちない。又、裾Yaを
裾載せ台44上に載せると、それを光電管49が検出し
て所定タイマー後(0.5〜1秒後)に裾押えプレート4
7の伸縮シリンダ48,48が伸長して、該裾押えプレ
ート47が図4の鎖線図示状態(符号47′)まで下方
に弧回動し、裾Yaを確実に保持するようになる。尚、
裾押えプレート47による裾押え動作完了後は、バキュ
ームファン43,43の吸気動作を停止させる。 その後、スイッチ操作により(あるいは所定タイマ
ー後に)前後進退駆動装置5(モータ51)が引き込み
側に作動して、衣類の裾を保持している裾保持装置4を
図5の第1奥位置まで移動させ、そこでモータ51を停
止させる。図5に示す衣類引き込み状態では、衣類の各
袖が図3の符号Yb′,Yb′あるいは図5の符号Y
b,Ybで示すように、センターコンベア2と各サイド
コンベア3,3間の左右各隙間S,Sにそれぞれ完全に
侵入している。又、この状態では、左右の袖Yb,Yb
はその付け根付近から先側がそれぞれ左右の各袖支持棒
6,6の上を乗り越えた状態で各隙間S,S内に落とし
込まれている。又、この衣類引き込み動作時には、衣類
Yの背中部分が停止中のセンターコンベア2の始端部に
接触しながら奥方向に引きずられるので、衣類の背中部
分が背丈方向にきれいに伸展される。尚、このとき、順
次引き込まれていく衣類を作業員が手作業で左右に伸展
・整形させることができる。 裾保持装置4の前後進退駆動装置5(モータ51)
が停止すると、各左右進退駆動装置である伸縮シリンダ
7,7が伸長作動する。すると各袖支持棒6,6が各袖
Yb,Ybの下面に摺接しながらそれぞれ外移動し、そ
の摩擦力によって各袖Yb,Ybを外方向に伸展させな
がら該各袖を左右のサイドコンベア3,3上に展張させ
る(図6の状態又は図3の符号Yb″,Yb″の状態と
なる)。尚、各左右進退駆動装置(伸縮シリンダ)7,
7は、袖支持棒6,6が図3に符号6′,6′で示すよ
うに袖先端から外方に外れるストロークエンドに達した
ときに作動停止する。この状態では、衣類は、背丈方向
及び幅方向にきれいに展張されている。 次に、裾保持装置4の伸縮シリンダ48,48が縮
小して裾押えプレート47を上方に開放させた後、前後
進退駆動装置5(モータ51)が後方側に再駆動し、裾
保持装置4を図7に示す最奥位置まで移動させる。この
とき、裾保持装置4は保持解除状態であるので、裾保持
装置4がさらに奥側に移動することにより、裾載せ台4
4上に載っていた裾Yaが自動的に中間コンベア15上
に落とされる。 衣類の裾Yaが中間コンベア15上に落とされる
と、全部のコンベア(センターコンベア2、各サイドコ
ンベア3,3、中間コンベア15、後側コンベア17)
が同時に且つ等速度で作動し、展張状態の衣類Yをその
まま次工程側(プレス機側)に搬送する。 その後、裾保持装置4及び各袖支持棒6,6がそれ
ぞれ図2に示す元の待機位置まで戻され、次の衣類の裾
保持作業が行えるようになる。尚、前後進退駆動装置5
は、裾保持装置4を図7の最奥位置まで移動させたとき
に、適宜の信号(例えば裾保持装置4の最奥位置を検出
する光電管からの信号)により、前後進退駆動装置5の
モータ51を直ちに逆回転側に切換えるようにすること
ができる。このように裾保持装置4のリターン動作を早
くすると、裾保持装置4を早く初期位置に戻すことがで
き、次の衣類Yの裾掛け作業を少ない待ち時間で行え
る。
【0039】このように、この実施形態の衣類整形供給
装置では、裾保持装置4の奥方向移動時に衣類をセンタ
ーコンベア2の始端部上に摺接させながら引き込むこと
ができ、それによって衣類の身頃部分を背丈方向に伸展
させることができる。その後、各袖支持棒6,6が左右
各外側に移動することにより、左右の袖Yb,Ybを下
面側から摺接させながらそれぞれ外側に伸展させること
ができる。従って、衣類に皺がある場合であっても背丈
方向及び幅方向にきれいに展張させることができる。
【0040】
【発明の効果】本願発明の衣類整形供給装置では、セン
ターコンベア2の左右にそれぞれ所定間隔の隙間S,S
を隔てた状態で左右のサイドコンベア3,3を配置し、
衣類の裾Yaを衣類の背幅間隔に折畳んだ状態で保持で
きる裾保持装置4を前後進退駆動装置5により奥方向に
移動させるようにするとともに、両袖支持棒6,6で各
隙間S,Sに落とし込まれている各袖Yb,Ybを下方
から摺接させながら外方向に伸展せさ得るようになって
いる。
【0041】従って、衣類Yを平面方向で展張させる方
式の衣類整形供給装置において、各袖支持棒6,6をそ
れぞれ左右水平方向に進退させるという簡単な構成で左
右の袖Yb,Ybを伸展させることができるので、この
種の衣類整形供給装置を低コストで製作できるという効
果がある。
【0042】又、各袖支持棒6,6はそれぞれ衣類の袖
Yb,Ybの下面に摺接しながら外方向に移動するよう
になっているので、各袖Yb,Ybを強制的に伸展させ
ることができ、例えば皺のある袖であってもきれいに展
張させることができるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願実施形態の衣類整形供給装置の側面図であ
る。
【図2】図1の衣類整形供給装置の平面図である。
【図3】図1の衣類整形供給装置の前面図である。
【図4】図1の衣類整形供給装置に使用されている裾保
持装置の側面図である。
【図5】図2からの状態変化図である。
【図6】図5からの状態変化図である。
【図7】図6からの状態変化図である。
【符号の説明】
1は機枠、2はセンターコンベア、3はサイドコンベ
ア、4は裾保持装置、5は前後進退駆動装置、6は袖支
持棒、7は左右進退駆動装置、14は前側コンベア群、
Sは隙間、Yは衣類、Yaは裾、Ybは袖である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浴衣のような袖つき衣類(Y)を整形す
    るとともにその整形した状態で次工程側に供給するため
    の衣類整形供給装置であって、 衣類(Y)の背幅と同等かそれよりやや大きい幅を有す
    るセンターコンベア(2)と、 センターコンベア(2)の左右両側にそれぞれ衣類
    (Y)の袖(Yb)を落とし込み得る隙間(S)を隔て
    てセンターコンベア(2)と平行に配置させた2つのサ
    イドコンベア(3,3)と、 センターコンベア(2)の始端部上において衣類の裾
    (Ya)を衣類の背幅間隔に折畳んだ状態で保持できる
    裾保持装置(4)と、 裾保持装置(4)をセンターコンベア(2)の始端部と
    衣類を背丈方向に展張させ得る奥部との間で前後に進退
    させ得る前後進退駆動装置(5)と、 センターコンベア(2)の左右両側縁部の上面近接位置
    において前記各隙間(S,S)に落とし込まれる各袖
    (Yb,Yb)下方から支持し得る左右2本の袖支持棒
    (6,6)と、 各袖支持棒(6,6)をそれぞれセンターコンベア
    (2)の左右各側縁部の上面近接位置と左右のサイドコ
    ンベア(3,3)上におけるサイドコンベア外端寄り位
    置との間で左右に進退させ得る左右進退駆動装置(7,
    7)、 とを備えたことを特徴とする衣類整形供給装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007031888A (ja) * 2005-07-28 2007-02-08 Master Mind Co Ltd インクジェットプリンタを用いた衣類印刷方法および衣類印刷システム
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CN108179608A (zh) * 2017-12-27 2018-06-19 杰克缝纫机股份有限公司 一种袖英上料装置

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