JP2013206743A - 蓄電素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】基材層からのアンダーコート層の剥離又は脱落を抑制することができる蓄電素子を提供する。
【解決手段】正極410と負極420とセパレータ430とが積層されて形成される電極体を備える蓄電素子であって、正極410は、導電性の正極基材層411と、正極基材層411上に配置されるアンダーコート層412、413と、アンダーコート層412、413上に配置される正極活物質層414、415とを有し、アンダーコート層412、413は、端部の方が中央部よりも、正極基材層411との接着強度が高い。
【選択図】図5

Description

本発明は、正極と負極とセパレータとが積層されて形成される電極体を備える蓄電素子に関する。
世界的な環境問題への取り組みとして、ガソリン自動車から電気自動車への転換が重要になってきている。このため、非水電解質二次電池などの蓄電素子を電気自動車の電源として使用することが検討されている。
ここで、従来、当該蓄電素子において、正極と負極とセパレータとが積層されて形成される電極体を備えており、当該正極又は負極の基材層上にアンダーコート層が設けられた電池が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この蓄電素子では、当該正極又は負極の導電性の基材層上であって、当該基材層と活物質層との間にカーボン被膜であるアンダーコート層を設けることで、当該蓄電素子の内部抵抗を低減させている。
特開2011−233564号公報
しかしながら、上記従来の蓄電素子では、正極又は負極である電極の基材層上にアンダーコート層を介して設けられた活物質層が、当該基材層から剥離又は脱落するおそれがあるという問題がある。
例えば、電極の活物質層が電解液を吸収して膨潤したり、充放電が繰り返されることで当該活物質層が膨張、収縮したりすることなどにより、アンダーコート層の当該基材層への接着強度に影響を与え、アンダーコート層が当該基材層から剥離又は脱落する。これにより、基材層上にアンダーコート層を介して設けられた活物質層が、当該基材層から剥離又は脱落する。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、基材層上にアンダーコート層を介して設けられた活物質層が、当該基材層から剥離又は脱落することを抑制することができる蓄電素子を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る蓄電素子は、正極と負極とセパレータとが積層されて形成される電極体を備える蓄電素子であって、前記正極又は前記負極は、導電性の基材層と、前記基材層上に配置されるアンダーコート層と、前記アンダーコート層上に配置される活物質層とを有し、前記アンダーコート層は、端部の方が中央部よりも、前記基材層との接着強度が高い。
これによれば、蓄電素子は、正極と負極とセパレータとが積層されて形成される電極体を備え、当該正極又は負極は、基材層上にアンダーコート層を有しており、アンダーコート層は、端部の方が中央部よりも、基材層との接着強度が高い。ここで、当該蓄電素子の電極体は、正極と負極とセパレータとが積層されて形成されており、アンダーコート層の中央部は、当該積層によって圧迫されるため、基材層から剥離又は脱落し難い。これに対し、アンダーコート層の端部は、当該積層によっては圧迫され難いため、基材層から剥離又は脱落し易い。当該蓄電素子によれば、アンダーコート層は、端部の方が中央部よりも基材層との接着強度が高いため、基材層からのアンダーコート層の剥離又は脱落を抑制することができる。これにより、当該蓄電素子によれば、基材層上にアンダーコート層を介して設けられた活物質層が、当該基材層から剥離又は脱落することを抑制することができる。
また、好ましくは、前記正極又は前記負極は、さらに、前記アンダーコート層の端部を覆う保護層を有する。
これによれば、蓄電素子は、正極又は負極に、アンダーコート層の端部を覆う保護層を有する。つまり、当該蓄電素子が当該保護層を有することにより、アンダーコート層は、端部の方が中央部よりも基材層との接着強度が高くなる。このため、当該蓄電素子は、基材層からのアンダーコート層の剥離又は脱落を抑制することで、基材層上にアンダーコート層を介して設けられた活物質層が、当該基材層から剥離又は脱落することを抑制することができる。
また、好ましくは、前記アンダーコート層及び前記保護層は、バインダーを含有し、前記保護層は、当該バインダーが含有される比率であるバインダー量比率が、前記アンダーコート層よりも高い。
これによれば、保護層は、アンダーコート層よりもバインダー量比率が高い。ここで、アンダーコート層のバインダー量比率を高くすると、蓄電素子の内部抵抗が上がる傾向にある。このため、当該蓄電素子は、バインダー量比率が高い保護層でアンダーコート層の端部を覆うことで、アンダーコート層のバインダー量比率を高くすることなく、アンダーコート層の端部を基材層に接着することができる。これにより、当該蓄電素子は、内部抵抗を抑制しつつ、基材層からのアンダーコート層の剥離又は脱落を抑制することで、基材層上にアンダーコート層を介して設けられた活物質層が、当該基材層から剥離又は脱落することを抑制することができる。
また、好ましくは、前記アンダーコート層は、端部の方が中央部よりも、バインダーが含有される比率であるバインダー量比率が高い。
これによれば、アンダーコート層は、端部の方が中央部よりもバインダー量比率が高い。このため、当該蓄電素子は、アンダーコート層の端部を覆う保護層などを設けることなく、アンダーコート層の端部を基材層に接着することができる。これにより、当該蓄電素子は、簡易な構成で、基材層からのアンダーコート層の剥離又は脱落を抑制することで、基材層上にアンダーコート層を介して設けられた活物質層が、当該基材層から剥離又は脱落することを抑制することができる。
また、好ましくは、前記活物質層は、端部の方が中央部よりも、前記アンダーコート層との接着強度が高い。
これによれば、アンダーコート層上に配置された活物質層は、端部の方が中央部よりも、アンダーコート層との接着強度が高い。ここで、蓄電素子の電極体は、正極と負極とセパレータとが積層されて形成されており、当該活物質層の中央部は、当該積層によって圧迫されるため、アンダーコート層から剥離又は脱落し難い。これに対し、当該活物質層の端部は、当該積層によっては圧迫され難いため、アンダーコート層から剥離又は脱落し易い。このため、当該蓄電素子によれば、当該活物質層は、端部の方が中央部よりもアンダーコート層との接着強度が高いため、アンダーコート層からの活物質層の剥離又は脱落を抑制することができる。これにより、当該蓄電素子によれば、基材層上にアンダーコート層を介して設けられた活物質層が、当該基材層から剥離又は脱落することを抑制することができる。
また、上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る蓄電素子は、正極と負極とセパレータとが積層されて形成される電極体を備える蓄電素子であって、前記正極又は前記負極は、導電性の基材層と、前記基材層上に配置されるアンダーコート層と、前記アンダーコート層上に配置される活物質層とを有し、前記活物質層は、端部の方が中央部よりも、前記アンダーコート層との接着強度が高くてもよい。
これによれば、蓄電素子は、正極と負極とセパレータとが積層されて形成される電極体を備え、当該正極又は負極は、基材層上にアンダーコート層を介して活物質層を有しており、活物質層は、端部の方が中央部よりも、アンダーコート層との接着強度が高い。ここで、当該蓄電素子の電極体は、正極と負極とセパレータとが積層されて形成されており、活物質層の中央部は、当該積層によって圧迫されるため、アンダーコート層から剥離又は脱落し難い。これに対し、活物質層の端部は、当該積層によっては圧迫され難いため、アンダーコート層から剥離又は脱落し易い。当該蓄電素子によれば、当該活物質層は、端部の方が中央部よりもアンダーコート層との接着強度が高いため、アンダーコート層からの活物質層の剥離又は脱落を抑制することができる。これにより、当該蓄電素子によれば、基材層上にアンダーコート層を介して設けられた活物質層が、当該基材層から剥離又は脱落することを抑制することができる。
また、好ましくは、前記正極又は前記負極は、さらに、前記活物質層の端部を覆う保護層を有する。
これによれば、蓄電素子は、正極又は負極に、活物質層の端部を覆う保護層を有する。つまり、当該蓄電素子が当該保護層を有することにより、活物質層は、端部の方が中央部よりもアンダーコート層との接着強度が高くなる。このため、当該蓄電素子は、アンダーコート層からの活物質層の剥離又は脱落を抑制することで、基材層上にアンダーコート層を介して設けられた活物質層が、当該基材層から剥離又は脱落することを抑制することができる。
また、好ましくは、前記活物質層及び前記保護層は、バインダーを含有し、前記保護層は、当該バインダーが含有される比率であるバインダー量比率が、前記活物質層よりも高い。
これによれば、保護層は、活物質層よりもバインダー量比率が高い。このため、当該蓄電素子は、バインダー量比率が高い保護層で活物質層の端部を覆うことで、活物質層のバインダー量比率を高くすることなく、活物質層の端部をアンダーコート層に接着することができる。これにより、当該蓄電素子は、アンダーコート層からの活物質層の剥離又は脱落を抑制することで、基材層上にアンダーコート層を介して設けられた活物質層が、当該基材層から剥離又は脱落することを抑制することができる。
また、好ましくは、前記活物質層は、端部の方が中央部よりも、バインダーが含有される比率であるバインダー量比率が高い。
これによれば、活物質層は、端部の方が中央部よりもバインダー量比率が高い。このため、当該蓄電素子は、活物質層の端部を覆う保護層などを設けることなく、活物質層の端部を基材層に接着することができる。これにより、当該蓄電素子は、簡易な構成で、アンダーコート層からの活物質層の剥離又は脱落を抑制することで、基材層上にアンダーコート層を介して設けられた活物質層が、当該基材層から剥離又は脱落することを抑制することができる。
なお、本発明は、このような蓄電素子として実現することができるだけでなく、当該蓄電素子が備える電極体としても実現することができる。
本発明に係る蓄電素子によれば、基材層上にアンダーコート層を介して設けられた活物質層が、当該基材層から剥離又は脱落することを抑制することができる。
本発明の実施の形態に係る蓄電素子の外観を模式的に示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る蓄電素子の容器内方に配置されている構成要素を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る電極体の構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る電極体の構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る電極体の端部の構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る蓄電素子が奏する効果を説明するための図である。 本発明の実施の形態の変形例1に係る電極体の端部の構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態の変形例2に係る電極体の端部の構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態の変形例3に係る電極体の端部の構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態の変形例4に係る電極体の端部の構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態の変形例5に係る電極体の端部の構成を示す断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態に係る蓄電素子について説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、より好ましい形態を構成する任意の構成要素として説明される。
(実施の形態)
まず、蓄電素子10の構成について、説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る蓄電素子10の外観を模式的に示す斜視図である。図2は、本発明の実施の形態に係る蓄電素子10の容器内方に配置されている構成要素を示す斜視図である。図3は、本発明の実施の形態に係る電極体400の構成を示す斜視図である。なお、図3は、図2に示した電極体400の捲回状態を一部展開した図である。
蓄電素子10は、電気を充電し、また、電気を放電することのできる二次電池であり、より具体的には、リチウムイオン二次電池などの非水電解質二次電池である。
図1に示すように、蓄電素子10は、容器100と、正極端子200と、負極端子300とを備えている。また、図2に示すように、容器100内方には、正極集電体120と、負極集電体130と、電極体400とが収容されている。
なお、蓄電素子10の容器100の内部には電解液などの液体が封入されているが、当該液体の図示は省略する。また、蓄電素子10は、非水電解質二次電池には限定されず、非水電解質二次電池以外の二次電池であってもよいし、キャパシタであってもよい。
容器100は、金属からなる矩形筒状で底を備える本体111と、本体111の開口を閉塞する金属製の板状部材である蓋体110とで構成されている。また、容器100は、電極体400等を内部に収容後、蓋体110と本体111とが溶接等されることにより、内部を密封することができるものとなっている。
電極体400は、正極と負極とセパレータとを備え、電気を蓄えることができる部材である。正極は、アルミニウムやアルミニウム合金などからなる長尺帯状の正極基材層上に正極活物質層が形成されたものである。負極は、銅や銅合金などからなる長尺帯状の負極基材層上に負極活物質層が形成されたものである。セパレータは、樹脂からなる微多孔性のシートである。電極体400の詳細な構成については、後述する。
そして、図3に示すように、電極体400は、負極と正極との間にセパレータが挟み込まれるように層状に配置されたものが巻き回されて形成されている。なお、同図では、電極体400の形状としては長円形状を示したが、円形状又は楕円形状でもよい。また、電極体400の形状は捲回型に限らず、平板状極板を積層した形状でもよい。
図2に戻り、正極端子200は、電極体400の正極に電気的に接続された電極端子であり、負極端子300は、電極体400の負極に電気的に接続された電極端子である。つまり、正極端子200及び負極端子300は、電極体400に蓄えられている電気を蓄電素子10の外部空間に導出し、また、電極体400に電気を蓄えるために蓄電素子10の内部空間に電気を導入するための金属製の電極端子である。また、正極端子200及び負極端子300は、電極体400の上方に配置された蓋体110に取り付けられている。
正極集電体120は、電極体400の正極と容器100の本体111の側壁との間に配置され、正極端子200と電極体400の正極とに電気的に接続される導電性と剛性とを備えた部材である。なお、正極集電体120は、電極体400の正極基材層と同様、アルミニウム又はアルミニウム合金で形成されている。
負極集電体130は、電極体400の負極と容器100の本体111の側壁との間に配置され、負極端子300と電極体400の負極とに電気的に接続される導電性と剛性とを備えた部材である。なお、負極集電体130は、電極体400の負極基材層と同様、銅又は銅合金で形成されている。
具体的には、正極集電体120及び負極集電体130は、本体111の側壁から蓋体110に亘って当該側壁及び蓋体110に沿って屈曲状態で配置される金属製の板状部材である。また、正極集電体120及び負極集電体130は、蓋体110に固定的に接続されており、電極体400の正極及び負極にそれぞれ溶接などによって固定的に接続されている。これにより、電極体400は、容器100の内部において、正極集電体120及び負極集電体130により、蓋体110から吊り下げられた状態で保持される。
次に、電極体400の構成について、詳細に説明する。
図4は、本発明の実施の形態に係る電極体400の構成を示す断面図である。具体的には、同図は、図3に示された電極体400の捲回状態が展開された部分をA−A断面で切断した場合の断面を示す図である。また、図5は、本発明の実施の形態に係る電極体400の端部の構成を示す断面図である。具体的には、同図は、図4に示された電極体端部401を拡大して示す図である。
まず、図4に示すように、電極体400は、正極410と負極420と2つのセパレータ430とが積層されて形成されている。具体的には、セパレータ430、負極420、セパレータ430、正極410の順に積層されて配置されている。なお、電極体400の左側(X軸マイナス側)の端部を電極体端部401とし、右側(X軸プラス側)の端部を電極体端部408とし、電極体端部401と電極体端部408との間に配置される中央部分を電極体中央部402とする。
電極体端部401は、正極集電体120と接続される電極体400の端部であり、電極体端部408は、負極集電体130と接続される電極体400の端部である。ここで、以下では、電極体端部401について詳細に説明する。
図5に示すように、正極410は、正極基材層411と、アンダーコート層412及び413と、正極活物質層414及び415と、保護層416及び417とを有している。また、負極420は、負極基材層421と、負極活物質層422及び423とを有している。
なお、正極410のアンダーコート層412及び413の両端部分をアンダーコート層端部412a及び413aとし、2つのアンダーコート層端部412a及び413aの間に配置される中央部分をアンダーコート層中央部412b及び413bとする。
また、正極活物質層414及び415の両端部分を正極活物質層端部414a及び415aとし、2つの正極活物質層端部414a及び415aの間に配置される中央部分を正極活物質層中央部414b及び415bとする。
正極基材層411は、アルミニウム又はアルミニウム合金からなる長尺帯状の導電性の集電箔である。負極基材層421は、銅又は銅合金からなる長尺帯状の導電性の集電箔である。なお、上記集電箔として、ニッケル、鉄、ステンレス鋼、チタン、焼成炭素、導電性高分子、導電性ガラス、Al−Cd合金など、適宜公知の材料を用いることもできる。
アンダーコート層412は、正極基材層411の上方(同図のZ軸プラス方向)に配置される被膜層であり、アンダーコート層413は、正極基材層411の下方(同図のZ軸マイナス方向)に配置される被膜層である。
ここで、アンダーコート層412及び413は、カーボン等の導電性材料を含む層である。アンダーコート層412及び413には、その他にバインダーや炭酸リチウム粉末、ポリオレフィン樹脂粒子等を混合しても良い。カーボンとしては、例えばファーネスブラック、アセチレンブラック、ケッチェンブラックなどのカーボンブラック類、粉末状黒鉛、粉末状膨張黒鉛などのグラファイト類、炭素繊維粉砕物、黒鉛化炭素繊維粉砕物、等を用いることができる。アンダーコート層412及び413は、導電性材料を含むペーストを正極基材層411に塗布することにより形成してもよいし、スパッタリング等により形成してもよい。
正極活物質層414は、アンダーコート層412上方(同図のZ軸プラス方向)に配置される活物質層であり、正極活物質層415は、アンダーコート層413下方(同図のZ軸マイナス方向)に配置される活物質層である。本実施の形態では、アンダーコート層端部412aが正極基材層411に沿って正極活物質層414から突出するように、正極活物質層414が配置され、アンダーコート層端部413aが正極基材層411に沿って正極活物質層415から突出するように、正極活物質層415が配置されている。正極活物質層414及び415は、例えば、正極活物質とバインダーとを含有する。
ここで、正極活物質層414及び415に用いられる正極活物質としては、リチウムイオンを吸蔵放出可能な正極活物質であれば、適宜公知の材料を使用できる。例えば、LiMO(Mは少なくとも一種の遷移金属を表す)で表される複合酸化物(LiCoO、LiNiO、LiMn、LiMnO、LiNiCo(1−y)、LiNiMnCo(1−y−z)、LiNiMn(2−y)など)、あるいは、LiMe(XO(Meは少なくとも一種の遷移金属を表し、Xは例えばP、Si、B、V)で表されるポリアニオン化合物(LiFePO、LiMnPO、LiNiPO、LiCoPO、Li(PO、LiMnSiO、LiCoPOFなど)から選択することができる。また、これらの化合物中の元素又はポリアニオンは一部他の元素又はアニオン種で置換されていてもよく、表面にZrO、MgO、Alなどの金属酸化物や炭素を被覆されていてもよい。さらに、ジスルフィド、ポリピロール、ポリアニリン、ポリパラスチレン、ポリアセチレン、ポリアセン系材料などの導電性高分子化合物、擬グラファイト構造炭素質材料などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。また、これらの化合物は単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
保護層416は、アンダーコート層端部412aと正極活物質層端部414aとを覆う絶縁コート層であり、保護層417は、アンダーコート層端部413aと正極活物質層端部415aとを覆う絶縁コート層である。また、保護層416及び417は、セパレータ430に当接しないような厚さに形成されている。なお、保護層416及び417は、絶縁性を有していなくともよい。保護層416及び417は、例えば、無機粒子とバインダーとを含有する。
ここで、保護層416及び417に用いられる無機粒子としては、特に限定されるものではないが、例えば、アルミナ、シリカ、ジルコニア、チタニア、マグネシア、セリア、イットリア、酸化亜鉛、酸化鉄、バリウムチタン酸化物、アルミナ−シリカ複合酸化物等の酸化物、窒化ケイ素、窒化チタン、窒化ホウ素、窒化アルミニウム等の窒化物、フッ化カルシウム、フッ化バリウム、硫酸バリウム等の難溶性イオン結晶、シリコン、ダイヤモンド等の共有結合性結晶、シリコンカーバイド、炭酸カルシウム、硫酸アルミニウム、水酸化アルミニウム、チタン酸カリウム、タルク、カオリンクレイ、カオリナイト、ハロイサイト、パイロフィライト、モンモリロナイト、セリサイト、マイカ、アメサイト、ベントナイト、アスベスト、ゼオライト、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ベーマイト、アパタイト、ムライト、スピネル、オリビン等、又は、これらを含む化合物等が挙げられる。また、上記の無機物は、SnO、スズ−インジウム酸化物(ITO)等の酸化物、カーボンブラック、グラファイト等の炭素質材料等の導電性粒子の表面を、電気絶縁性を有する材料(例えば、上記の電気絶縁性の無機粒子を構成する材料)で表面処理することで、電気絶縁性を持たせた粒子であってもよい。
ここで、保護層416は、バインダーが含有される比率であるバインダー量比率が、アンダーコート層412よりも高い。同様に、保護層417は、バインダー量比率が、アンダーコート層413よりも高い。つまり、保護層416及び417の方が、アンダーコート層412及び413よりも正極基材層411への接着強度が高くなる。
このため、アンダーコート層412は、アンダーコート層端部412aの方がアンダーコート層中央部412bよりも、正極基材層411との接着強度が高くなっている。同様に、アンダーコート層413は、アンダーコート層端部413aの方がアンダーコート層中央部413bよりも、正極基材層411との接着強度が高くなっている。
なお、保護層416及び417の双方ともに、アンダーコート層412及び413よりもバインダー量比率が高くなくてもよく、保護層416及び417のいずれか一方のみがアンダーコート層412又は413よりもバインダー量比率が高いことにしてもよい。
また、保護層416は、バインダー量比率が、正極活物質層414よりも高い。同様に、保護層417は、バインダー量比率が、正極活物質層415よりも高い。つまり、保護層416及び417の方が、正極活物質層414及び415よりも正極基材層411への接着強度が高くなる。
このため、正極活物質層414は、正極活物質層端部414aの方が正極活物質層中央部414bよりも、アンダーコート層412との接着強度が高くなっている。同様に、正極活物質層415は、正極活物質層端部415aの方が正極活物質層中央部415bよりも、アンダーコート層413との接着強度が高くなっている。
なお、保護層416及び417の双方ともに、正極活物質層414及び415よりもバインダー量比率が高くなくてもよく、保護層416及び417のいずれか一方のみが正極活物質層414又は415よりもバインダー量比率が高いことにしてもよい。
具体的には、正極活物質層414及び415のバインダー量比率は2〜8質量%が好ましく、アンダーコート層412及び413のバインダー量比率は3〜10質量%が好ましく、保護層416及び417のバインダー量比率は27〜79%が好ましい。正極活物質層414及び415のバインダー量比率が上記の範囲にあることにより、正極活物質層の内部抵抗が上昇しないとともに、活物質の割合を高くできるので高容量の電池とすることができる。また、アンダーコート層412及び413のバインダー量比率を上記の範囲とすることにより、内部抵抗の上昇を抑制できる。そして、保護層416及び417のバインダー量を上記の範囲とすることにより、密着性の高い保護層とすることができる。
正極活物質層414及び415、アンダーコート層412及び413、並びに、保護層416及び417それぞれの接着強度は、JIS K 6854−2に規定される剥離強度試験により測定することができる。
ここで、当該バインダーとしては、特に制限されないが、例えば、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、アラミド樹脂、ポリアミド、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリアクリルニトリル、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸メチルエステル、ポリアクリル酸エチルエステル、ポリアクリル酸ヘキシルエステル、ポリメタクリル酸、ポリメタクリル酸メチルエステル、ポリメタクリル酸エチルエステル、ポリメタクリル酸ヘキシルエステル、ポリビニルピロリドン、ヘキサフルオロポリプロピレン、スチレンブタジエンゴム、カルボキシメチルセルロースなどが挙げられる。これらは、1種のみを単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。特に電気化学的な安定性の点からは、ポリアクリロニトリル、ポリフッ化ビニリデン、ポリヘキサフルオロプロピレン、ポリエチレンオキサイド、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸あるいはスチレン-ブタジエンゴムが好ましい。
なお、アンダーコート層412及び413、正極活物質層414及び415、保護層416及び417に含まれるバインダーは、同じバインダーであってもよいし、異なるバインダーであってもよい。
負極活物質層422及び423は、負極基材層421に形成される活物質層である。ここで、負極活物質層422及び423に用いられる負極活物質としては、リチウムイオンを吸蔵放出可能な負極活物質であれば、適宜公知の材料を使用できる。例えば、リチウム金属、リチウム合金(リチウム−アルミニウム、リチウム−鉛、リチウム−錫、リチウム−アルミニウム−錫、リチウム−ガリウム、及びウッド合金などのリチウム金属含有合金)の他、リチウムを吸蔵・放出可能な合金、炭素材料(例えば黒鉛、難黒鉛化炭素、易黒鉛化炭素、低温焼成炭素、非晶質カーボンなど)、金属酸化物、リチウム金属酸化物(LiTi12など)、ポリリン酸化合物などが挙げられる。この中でも、特に黒鉛、難黒鉛化炭素、易黒鉛化炭素が好ましい。
セパレータ430は、樹脂からなる微多孔性のシートであり、有機溶媒と電解質塩とを含む非水電解液が含浸されている。ここで、セパレータ430としては、有機溶剤に不溶な織布、不織布、ポリエチレンなどのポリオレフィン樹脂からなる合成樹脂微多孔膜が用いられ、材料、重量平均分子量や空孔率の異なる複数の微多孔膜が積層してなるものや、これらの微多孔膜に各種の可塑剤、酸化防止剤、難燃剤などの添加剤を適量含有しているものや片面及び両面にシリカなどの無機酸化物を塗布したものであってもよい。特に、合成樹脂微多孔膜を好適に用いることができる。中でもポリエチレン及びポリプロピレン製微多孔膜、アラミドやポリイミドと複合化させたポリエチレン及びポリプロピレン製微多孔膜、又は、これらを複合した微多孔膜などのポリオレフィン系微多孔膜が、厚さ、膜強度、膜抵抗などの面で好適に用いられる。
なお、上記実施の形態では、正極410の電極体端部401側の部分が図5に示す構成を有することとした。しかし、正極410の電極体端部408側の部分が図5に示す正極410の構成を有することにしてもよい。
また、上記実施の形態では、正極410が、アンダーコート層412及び413と、保護層416及び417とを有している構成としたが、負極420がアンダーコート層と保護層とを有している構成でもよい。つまり、上記実施の形態における正極と負極とが逆になった構成でもかまわない。
次に、蓄電素子10が奏する効果について、説明する。
図6は、本発明の実施の形態に係る蓄電素子10が奏する効果を説明するための図である。
蓄電素子10が備える電極体400は、捲回された状態では、同図に示すように、正極410と負極420とがセパレータ430を挟んで交互に配置されている。そして、正極410は、正極基材層411上にアンダーコート層412及び413を有しているとともに、アンダーコート層端部412a及び413aを覆う保護層416及び417を有している。
このため、アンダーコート層412及び413は、アンダーコート層端部412a及び413aの方が、アンダーコート層中央部412b及び413bよりも、正極基材層411との接着強度が高い。
ここで、蓄電素子10の電極体400は、正極410と負極420とセパレータ430とが積層されて形成されており、アンダーコート層中央部412b及び413bは、当該積層によって圧迫されるため、正極基材層411から剥離又は脱落し難い。これに対し、アンダーコート層端部412a及び413aは、当該積層によっては圧迫され難いため、正極基材層411から剥離又は脱落し易い。
このため、アンダーコート層412及び413は、端部の方が中央部よりも正極基材層411との接着強度が高くなる。これにより、正極基材層411からのアンダーコート層412及び413の剥離又は脱落を抑制することができる。
また、保護層416及び417は、アンダーコート層412及び413よりもバインダー量比率が高い。ここで、アンダーコート層412及び413のバインダー量比率を高くすると、蓄電素子10の内部抵抗が上がる傾向にある。このため、蓄電素子10は、バインダー量比率が高い保護層416及び417でアンダーコート層端部412a及び413aを覆うことで、アンダーコート層412及び413のバインダー量比率を高くすることなく、アンダーコート層端部412a及び413aを正極基材層411に接着することができる。これにより、蓄電素子10は、内部抵抗を抑制しつつ、正極基材層411からのアンダーコート層412及び413の剥離又は脱落を抑制することができる。
また、保護層416及び417は、正極活物質層端部414a及び415aを覆う。このため、アンダーコート層412及び413上に配置された正極活物質層414及び415は、正極活物質層端部414a及び415aの方が正極活物質層中央部414b及び415bよりも、アンダーコート層412及び413との接着強度が高い。
ここで、正極活物質層中央部414b及び415bは、正極410と負極420とセパレータ430との積層によって圧迫されるため、アンダーコート層412及び413から剥離又は脱落し難い。これに対し、正極活物質層端部414a及び415aは、当該積層によっては圧迫され難いため、アンダーコート層412及び413から剥離又は脱落し易い。
このため、蓄電素子10によれば、正極活物質層414及び415は、端部の方が中央部よりもアンダーコート層412及び413との接着強度が高いため、アンダーコート層412及び413からの正極活物質層414及び415の剥離又は脱落を抑制することができる。
また、保護層416及び417は、正極活物質層414及び415よりもバインダー量比率が高い。このため、蓄電素子10は、バインダー量比率が高い保護層416及び417で正極活物質層端部414a及び415aを覆うことで、正極活物質層414及び415のバインダー量比率を高くすることなく、正極活物質層端部414a及び415aをアンダーコート層412及び413に接着することができる。これにより、蓄電素子10は、アンダーコート層412及び413からの正極活物質層414及び415の剥離又は脱落を抑制することができる。
以上により、蓄電素子10によれば、正極基材層411上にアンダーコート層412及び413を介して設けられた正極活物質層414及び415が、正極基材層411から剥離又は脱落することを抑制することができる。
(変形例1)
次に、上記実施の形態の変形例1について、説明する。図7は、本発明の実施の形態の変形例1に係る電極体の端部(電極体端部403)の構成を示す断面図である。
同図に示すように、本変形例1に係る電極体は、上記実施の形態に係る電極体400の正極410に代えて、正極440を備えている。そして、正極440は、正極410の保護層416及び417に代えて、保護層446及び447を有している。
ここで、上記実施の形態では、保護層416及び417の端部は、負極420の端部よりも外側(同図のX軸方向マイナス側)に突出していることとした。しかし、本変形例1では、保護層446及び447の端部は、負極420の端部よりも内側(同図のX軸方向プラス側)に配置されている。これにより、保護層446及び447の材料使用量を低減しつつ、上記実施の形態と同様の効果を奏することができる。
(変形例2)
次に、上記実施の形態の変形例2について、説明する。図8は、本発明の実施の形態の変形例2に係る電極体の端部(電極体端部404)の構成を示す断面図である。
同図に示すように、本変形例2に係る電極体は、上記実施の形態に係る電極体400の正極410に代えて、正極450を備えている。そして、正極450は、正極410の正極活物質層414及び415、保護層416及び417に代えて、正極活物質層454及び455、保護層446及び447を有している。
ここで、上記実施の形態では、アンダーコート層端部412a及び413aは、正極活物質層414及び415から突出しており、保護層416及び417がアンダーコート層端部412a及び413aを覆っていた。
しかし、本変形例2では、アンダーコート層端部412a及び413aの上方に、正極活物質層454及び455の正極活物質層端部454a及び455aが配置されており、アンダーコート層412及び413は、正極活物質層454及び455から突出していない。また、保護層456及び457は、正極活物質層端部454a及び455aを覆っている。つまり、保護層456及び457は、正極活物質層端部454a及び455aを介して、アンダーコート層端部412a及び413aを覆っている。
これによっても、アンダーコート層端部412a及び413aと正極活物質層端部454a及び455aとが保護層456及び457に覆われるため、上記実施の形態と同様の効果を奏することができる。つまり、正極基材層411からのアンダーコート層412及び413の剥離又は脱落を抑制することができるとともに、アンダーコート層412及び413からの正極活物質層454及び455の剥離又は脱落を抑制することができる。これにより、正極活物質層454及び455が、正極基材層411から剥離又は脱落することを抑制することができる。
(変形例3)
次に、上記実施の形態の変形例3について、説明する。図9は、本発明の実施の形態の変形例3に係る電極体の端部(電極体端部405)の構成を示す断面図である。
同図に示すように、本変形例3に係る電極体は、上記実施の形態に係る電極体400の正極410に代えて、正極460を備えている。そして、正極460は、正極410の保護層416及び417に代えて、保護層466及び467を有している。
ここで、上記実施の形態では、保護層416及び417は、アンダーコート層端部412a及び413aと、正極活物質層端部414a及び415aとを覆っていた。しかし、本変形例3では、保護層466及び467は、アンダーコート層端部412a及び413aのみ覆っている。
これによれば、保護層466及び467によって、正極基材層411からのアンダーコート層412及び413の剥離又は脱落を抑制することができる。このため、正極活物質層414及び415が、正極基材層411から剥離又は脱落することを抑制することができる。
(変形例4)
次に、上記実施の形態の変形例4について、説明する。図10は、本発明の実施の形態の変形例4に係る電極体の端部(電極体端部406)の構成を示す断面図である。
同図に示すように、本変形例4に係る電極体は、上記実施の形態に係る電極体400の正極410に代えて、正極470を備えている。そして、正極470は、正極410の正極活物質層414及び415、保護層416及び417に代えて、正極活物質層474及び475を有している。つまり、正極470は、保護層を有していない。
ここで、上記実施の形態では、保護層416及び417は、アンダーコート層端部412a及び413aを覆っていた。しかし、本変形例4では、正極活物質層474及び475の正極活物質層端部474a及び475aがアンダーコート層端部412a及び413aを覆うように配置されている。
また、正極活物質層474及び475は、端部の方が中央部よりもバインダー量比率が高くなっている。なお、正極活物質層474及び475の端部と中央部とにバインダー量比率の異なるペーストを別々に塗ったり、ペーストダムを分割して当該端部と中央部とに同時に塗工したりすることで、当該端部の方が中央部よりもバインダー量比率を高くすることができる。
これによれば、正極活物質層端部474a及び475aのバインダー量比率を中央部よりも高くすることによって、正極活物質層474及び475が、正極基材層411又はアンダーコート層412及び413から剥離又は脱落することを抑制することができる。
また、正極活物質層474及び475の方がアンダーコート層412及び413よりもバインダー量比率が高い場合には、正極活物質層474及び475によって、正極基材層411からのアンダーコート層412及び413の剥離又は脱落を抑制することができる。
(変形例5)
次に、上記実施の形態の変形例5について、説明する。図11は、本発明の実施の形態の変形例5に係る電極体の端部(電極体端部407)の構成を示す断面図である。
同図に示すように、本変形例5に係る電極体は、上記実施の形態に係る電極体400の正極410に代えて、正極480を備えている。そして、正極480は、正極410のアンダーコート層412及び413、正極活物質層414及び415、保護層416及び417に代えて、アンダーコート層482及び483、正極活物質層484及び485を有している。つまり、正極480は、保護層を有していない。
ここで、アンダーコート層482及び483は、端部(アンダーコート層端部482a及び483a)の方が中央部よりもバインダー量比率が高い。また、正極活物質層484及び485は、端部(正極活物質層端部484a及び485a)の方が中央部よりもバインダー量比率が高い。
なお、アンダーコート層482及び483、又は正極活物質層484及び485において、端部と中央部とにバインダー量比率の異なるペーストを別々に塗ったり、ペーストダムを分割して当該端部と中央部とに同時に塗工したりすることで、当該端部の方が中央部よりもバインダー量比率を高くすることができる。
これにより、本変形例5に係る蓄電素子によれば、アンダーコート層482及び483の端部を覆う保護層などを設けることなく、アンダーコート層482及び483の端部を正極基材層411に接着することができる。
これにより、当該蓄電素子は、簡易な構成で、正極基材層411からのアンダーコート層482及び483の剥離又は脱落を抑制することができる。このため、正極活物質層484及び485が、正極基材層411から剥離又は脱落することを抑制することができる。
また、本変形例5に係る蓄電素子によれば、正極活物質層484及び485の端部を覆う保護層などを設けることなく、正極活物質層484及び485の端部を正極基材層411に接着することができる。これにより、当該蓄電素子は、簡易な構成で、正極基材層411からの正極活物質層484及び485の剥離又は脱落を抑制することができる。
以上、本発明の実施の形態及びその変形例に係る蓄電素子について説明したが、本発明は、上記実施の形態及びその変形例に限定されるものではない。
つまり、今回開示された実施の形態及びその変形例は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
また、上記実施の形態及び上記変形例を任意に組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。例えば、上記実施の形態又は変形例1〜4に、変形例5に係る変形を施してもよい。つまり、電極体が保護層を有している場合でも、アンダーコート層や活物質層の端部のバインダー量比率を高くする構成にしてもよい。
なお、本発明は、このような蓄電素子として実現することができるだけでなく、当該蓄電素子が備える電極体としても実現することができる。
本発明は、基材層からのアンダーコート層の剥離又は脱落を抑制することができるリチウムイオン二次電池などの蓄電素子に適用できる。
10 蓄電素子
100 容器
110 蓋体
111 本体
120 正極集電体
130 負極集電体
200 正極端子
300 負極端子
400 電極体
401、403、404、405、406、407、408 電極体端部
402 電極体中央部
410、440、450、460、470、480 正極
411 正極基材層
412、413、482、483 アンダーコート層
412a、413a、482a、483a アンダーコート層端部
412b、413b アンダーコート層中央部
414、415、454、455、474、475、484、485 正極活物質層
414a、415a、454a、455a、474a、475a、484a、485a 正極活物質層端部
414b、415b 正極活物質層中央部
416、417、446、447、456、457、466、467 保護層
420 負極
421 負極基材層
422、423 負極活物質層
430 セパレータ

Claims (9)

  1. 正極と負極とセパレータとが積層されて形成される電極体を備える蓄電素子であって、
    前記正極又は前記負極は、導電性の基材層と、前記基材層上に配置されるアンダーコート層と、前記アンダーコート層上に配置される活物質層とを有し、
    前記アンダーコート層は、端部の方が中央部よりも、前記基材層との接着強度が高い
    蓄電素子。
  2. 前記正極又は前記負極は、さらに、前記アンダーコート層の端部を覆う保護層を有する
    請求項1に記載の蓄電素子。
  3. 前記アンダーコート層及び前記保護層は、バインダーを含有し、前記保護層は、当該バインダーが含有される比率であるバインダー量比率が、前記アンダーコート層よりも高い
    請求項2に記載の蓄電素子。
  4. 前記アンダーコート層は、端部の方が中央部よりも、バインダーが含有される比率であるバインダー量比率が高い
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の蓄電素子。
  5. 前記活物質層は、端部の方が中央部よりも、前記アンダーコート層との接着強度が高い
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の蓄電素子。
  6. 正極と負極とセパレータとが積層されて形成される電極体を備える蓄電素子であって、
    前記正極又は前記負極は、導電性の基材層と、前記基材層上に配置されるアンダーコート層と、前記アンダーコート層上に配置される活物質層とを有し、
    前記活物質層は、端部の方が中央部よりも、前記アンダーコート層との接着強度が高い
    蓄電素子。
  7. 前記正極又は前記負極は、さらに、前記活物質層の端部を覆う保護層を有する
    請求項5又は6に記載の蓄電素子。
  8. 前記活物質層及び前記保護層は、バインダーを含有し、前記保護層は、当該バインダーが含有される比率であるバインダー量比率が、前記活物質層よりも高い
    請求項7に記載の蓄電素子。
  9. 前記活物質層は、端部の方が中央部よりも、バインダーが含有される比率であるバインダー量比率が高い
    請求項5〜8のいずれか1項に記載の蓄電素子。
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