JP2013199988A - 変速機制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】リニアソレノイド107nは電磁コイル71nとラベル抵抗72nが一体化されて構成され、ラベル抵抗72nは電磁コイル71nに対する給電電流対調整油圧出力特性に関する標準特性と現品特性との相違に基づく補正係数に対応した抵抗値となっており、コントロールモジュール120Mには、電磁コイル71nに対する指令電流対出力電流特性に関する特性バラツキを補正するデータが調整ツールを用いて予め格納されており、運転開始時にはラベル抵抗72nの抵抗値を読取って、適用されたリニアソレノイドに応じた出力電流を供給して目標とする調整油圧を得るようにした。
【選択図】図3
Description
特許文献1に記載された従来の変速制御装置におけるリニアソレノイドモジュール1は、リニアソレノイド3とリニアソレノイド制御回路4とを一体化したものであって、この組み合わせ状態においてリニアソレノイド3の温度依存特性を補正するための調整が行なわれているので、変速機全体の組合せ段階では複数のリニアソレノイド4に対応した調整作業が不要となる。しかし、リニアソレノイド単体、又はリニアソレノイド制御回路単体の何れかに異常が発生した場合に、一方だけを交換しようとするとリニアソレノイドモジュールとしての組合せ調整を行って特性パラメータ記憶素子に対する記憶情報の書替え作業が必要となり、保守交換現場に高価な調整設備と調整作業ができる技術者が必要となる課題がある。従って、実態としてはリニアソレノイドとリニアソレノイド制御回路とを一体として交換をせざるを得ないので、交換部品価格が高くて不経済であるとともに、省資源に逆行することとなる課題がある。
この発明の第一の目的は、リニアソレノイドの単品異常又は給電電流制御装置側の単品異常が発生して、どちらかを良品に交換しようとした場合に、両者の組合せ再調整が不要となるように取扱性を改善したリニアソレノイド及びこれに適した給電電流制御装置を用いた変速機制御装置を提供することである。
車両用変速機に内蔵された油圧調整弁に作用して、給電電流に対応した調整油圧出力を発生する複数のリニアソレノイドと、前記各リニアソレノイドに対する前記給電電流を制御する給電電流制御装置とを備えた変速機制御装置であって、
前記リニアソレノイドは、電磁コイルと、当該リニアソレノイドの動作特性に関する個体バラツキ変動を補正するためのパラメータデータとなる抵抗値を有するラベル抵抗と、が一体化されて構成されており、
前記給電電流制御装置は、車載バッテリと複数の前記リニアソレノイドの全体又は個々のリニアソレノイドとの間に接続された給電用開閉素子の出力電圧である給電電圧と、前記車載バッテリから給電される定電圧電源の出力電圧である制御電圧によって動作する駆動回路と、コントロールモジュールと、前記駆動回路に内蔵され前記リニアソレノイドの他端に個別に直列接続された制御用開閉素子とを備え、
前記駆動回路は、前記ラベル抵抗に通電して、当該ラベル抵抗の抵抗値を測定するための測定回路を備え、
前記コントロールモジュールは、前記制御用開閉素子の導通状態を制御するための指令信号を発生するマイクロプロセッサと、当該マイクロプロセッサと協働するプログラムメモリと、当該プログラムメモリの一部領域若しくは当該プログラムメモリが分割して設けられた不揮発性のデータメモリと、前記制御電圧が基準電圧として印加される多チャンネルAD変換器とを包含し、
前記プログラムメモリは、補正制御定数格納手段とラベル抵抗読出変換手段となる制御プログラムを備え、
前記補正制御定数格納手段は、外部接続された調整ツールと協働して、前記駆動回路における電流制御定数を測定し、回路部品の個体バラツキ変動があっても、目標電流に合致した給電電流を得るための補正係数を算出して、当該補正係数を前記プログラムメモリ又は前記データメモリに格納し、
前記ラベル抵抗読出変換手段は、前記測定回路から前記ラベル抵抗に流入する測定電流と、前記ラベル抵抗に印加された測定電圧との比率によって前記ラベル抵抗の抵抗値を算出し、前記算出された抵抗値に基づいて前記リニアソレノイドの個体バラツキ変動を補正するためのパラメータデータを算出又は選択決定して、前記データメモリ又は前記RAMメモリに格納するように動作し、当該動作が電源スイッチが投入された運転開始時に実行されるように構成され、前記リニアソレノイドが保守交換されても、交換されたリニアソレノイドに付加されたラベル抵抗の抵抗値に応動して給電電流が制御される、
ことを特徴とするものである。
(1)詳細な説明
以下、この発明の実施の形態1による変速機制御装置について説明する。図1は、発明の実施の形態1による変速機制御装置の全体構成図である。図1において、エンジンルームに設置されたエンジン制御装置110Uと、車両用変速機のギアボックス107の外壁に固定された給電電流制御装置120Uとは、互いに協働してギアボックス107に内蔵されたリニアソレノイド107a〜107nに対する給電電流の制御を行なうように構成されている。この実施の形態1にあっては、1台の給電電流制御装置120Uと例えば4〜6個のリニアソレノイド107a〜107nによって集中制御形式の変速機制御装置100が構成されている。
これ等のセンサ群の一部については、給電電流制御装置120Uにも直接入力されるか、又は通信回線109を介して送信されるように構成されている。
油圧×開弁面積=スプリングの押圧力−電磁推力
の関係が成立し、
スプリングの押圧力=ばね定数×(初期圧縮寸法+開弁移動寸法)
の関係が成立する。従って、電磁コイル71nの励磁電流を決定すれば油圧が決定され、励磁電流を大きくすれば開弁寸法が大きくなって油圧が低下する関係となるように構成されている。
、これが終端位置の第一の抵抗78nと直列接続されるので、次段の短絡/開放端子H2の図の右側には第二の抵抗79nが一個だけ接続されているのと等価になる。
以下、前述のように構成されたこの発明の実施の形態1による変速機制御装置の動作について説明する。図7は、この発明の実施の形態1による変速機制御装置におけるリニアソレノイドの調整作業を示すフローチャートであって、リニアソレノイドの出荷調整作業を示している。図7において、ステップ700aは出荷調整作業の前段階である実験測定のステップであって、このステップ700aではリニアソレノイド107nを変速機内に装着し、例えば25℃の基準温度となる油温環境において電磁コイル71nに大小さまざまな励磁電流を供給して、この励磁電流に対応した調整油圧の値を油圧計によって測定する。
を特定するデータ(A0、P、θ)を作成する。
放端子の半田付けを行い、続くステップ706において封止樹脂50の窓穴52にシール材を充填することによって、ステップ710において調整作業が終了する。
ツール190から入力された電磁コイル71nへの実際の給電電流Ifnの値と、差動増幅器16nの増幅率Gから電流検出抵抗15nの抵抗値[R15n=V15n/Ifn=(Vfn/G)/Ifn]を算出する。ここで、目標電流Isnに対して実測電流Ifnが小さいとすれば、抵抗値R15n又は増幅率Gが大きすぎることを意味しており、実測電流Ifnが目標電流Isnよりも大きいとすれば、抵抗値R15n又は増幅率Gが小さすぎることを意味している。
相互に交信を行う直並列変換器126に設けられたバッファメモリに対して、読出と更新書込を行うステップであり、このステップ916は、後述のステップブロック917nの中で適時に実行されるように構成されている。
以上の説明において、マイクロプロセッサ121は、目標油圧に対応した目標電流を設定し、電流検出抵抗15nによって検出された実測電流の値が目標電流に合致するようにマイクロプロセッサ121が負帰還制御を行なうように構成されていたが、マイクロプロセッサ121は、単に目標電流の設定のみを行い、駆動回路170n内に設けられた負帰還制御回路に対して目標電流に比例した設定電圧を供給し、電流検出抵抗15nの両端電圧を増幅して得られる監視電圧を負帰還信号としてPID制御を行なって、制御用開閉素子10nをデューティ制御することも可能である。この場合には制御誤差の補正を行うために監視電圧の補正を行うのは困難であるから、マイクロプロセッサ121によって二次補正を行った目標電流による設定電圧を発生するようにすればよい。
以上の説明で明らかなとおり、この発明の実施の形態1による変速機制御装置は、車両用変速機に内蔵された油圧調整弁に作用して、給電電流に対応した調整油圧出力を発生するリニアソレノイド107a〜107nと、当該リニアソレノイドに対する給電電流制御装置120Uを備えた変速機制御装置100であって、前記リニアソレノイドは電磁コイル71nと当該リニアソレノイドの動作特性に関する個体バラツキ変動を補正するためのパラメータデータとなる抵抗値を有するラベル抵抗72n(若しくは76n)とが一体化されていて、前記給電電流制御装置120Uは、車載バッテリ102と複数の前記リニアソレノイド107a〜107nの全体又は個々のリニアソレノイド107a〜107nとの間に接続された給電用開閉素子120cの出力電圧である給電電圧Vbbと、前記車載バッテリ102から給電される定電圧電源120aの出力電圧である制御電圧Vccによって動作する駆動回路170a〜170nと、コントロールモジュール120Mと、前記駆動回路170a〜170nに内蔵され前記リニアソレノイド107a〜107nの他端に個別に直列接続された制御用開閉素子10nとを備え、前記駆動回路170a〜170nは前記ラベル抵抗72n(若しくは76n)に通電して、当該ラベル抵抗の抵抗値を測定するための測定回路19nを備えるとともに、前記コントロールモジュール120Mは前記制御用開閉素子10nの導通状態を制御するための指令信号を発生するマイクロプロセッサ121と、当該マイクロプロセッサと協働するプログラムメモリ123と、当該プログラムメモリの一部領域であるか又は分割して設けられた不揮発性のデータメモリ124と、前記制御電圧Vccが基準電圧として印加された多チャンネルAD変換器125とを包含している。
封止する封止樹脂50の窓穴52に配置されている。
以上のとおり、ラダー回路を構成するラベル抵抗の短絡/開放端子は、封止樹脂の窓穴部から短絡接続を行うことができるように構成されている。従って、ラベル抵抗の密閉実装後の後処理によって、高精度な抵抗値を有するラベル抵抗に調整することができる特徴がある。
くは76n)のデジタル変換値は、上位ビット群と下位ビット群に分割されて使用され、
前記ラベル抵抗72n(若しくは76n)の上位ビット群と下位ビット群のいずれか一方は前記リニアソレノイド107a〜107nの所定電流に対応した圧力と基準となる圧力との比率である調整係数を選択する第一のパラメータであり、他方は電流対油圧特性の勾配と標準勾配との比率である勾配係数を選択する第二のパラメータとなっている。
以上のとおり、リニアソレノイドに設けられた一つのラベル抵抗によって、調整係数と勾配係数の特性補正係数が識別できるように構成されている。従って、適用されたリニアソレノイドの電流対圧力特性に適応して、指令された目標油圧に対応した目標電流を給電電流制御装置側で精確に設定することができる特徴がある。
R72n(若しくはR76n)
=Vad2/{(Vcc−Vad2)/R19n}
=R19n×(Vad2/Vcc)/{1−(Vad2/Vcc)}
・・・・・式(1)
前記ラベル抵抗72n(若しくは76n)の最小抵抗は、前記電磁コイル71nの最大抵抗値よりも十分に大きな値であって、前記制御用開閉素子10nが開路しているときに、前記車載バッテリ102から前記給電用開閉素子120cと前記電磁コイル71nの上流側端子Cと当該電磁コイル71nと前記ラベル抵抗72n(若しくは76n)を経由してグランド回路に至る漏洩電流によって前記リニアソレノイド107a〜107nが誤作動しない値に制限されており、前記給電抵抗19nの抵抗値R19nは、前記プログラムメモリ123又は前記データメモリ124に予め格納されている既知の固定定数と構成されている。
以上のとおり、ラベル抵抗の一端はグランド回路に接続されているとともに、ラベル抵抗の抵抗値は給電抵抗の抵抗値とアナログ入力ポートへの入力電圧に基づいてマイクロプロセッサによって算出されるように構成されている。従って、給電電流制御装置とリニアソレノイドとの間の直接配線は増加しないでラベル抵抗の読出しが行える特徴がある。また、ラベル抵抗測定回路内にはダイオードやトランジスタのような非線形抵抗素子が介在しておらず精確に抵抗値を測定することができる特徴がある。
以上のとおり、電流検出抵抗の抵抗値が環境温度と自己発熱によって変化しても、電流検出抵抗の近傍に設置された温度センサを用いて抵抗温度を測定して、精確な電流検出を行うとともに、温度センサの温度検出特性の固体バラツキ変動に対する補正係数は調整運転時にデータメモリに格納されるように構成されている。従って、環境温度やリニアソレノイドに対する給電電流による電流検出抵抗の温度変化が発生しても、精確な電流制御が行える特徴がある。
以上のとおり、電磁コイルに流れる電流に比例した電圧、又は電磁コイルの一方又は他方の端子に印加されている電圧に比例した電圧とを監視して、リニアソレノイドに接続される正負の配線の相互短絡異常・天絡異常・地絡異常を検出し、給電用開閉素子及び制御用開閉素子を開路するように構成されている。従って、ラベル抵抗の抵抗値を測定するために必要とされた給電用開閉素子及び制御用開閉素子及び測定された電圧信号をそのまま活用して、異常発生状態が波及して焼損事故に発展するのを未然に防止することができる特徴がある。
以上のとおり、エンジン制御装置と協働する給電電流制御装置は、コネクタ接続された複数のリニアソレノイドを一括制御するように構成されている。従って、エンジン制御装置と給電電流制御装置と複数のリニアソレノイドはそれぞれを自由に組合せて組立てたり、個別に保守交換を行うことができるとともに、複数のリニアソレノイドを一括制御する給電電流制御装置は全体として安価に構成することができ、エンジン制御装置の制御負担を軽減することができる特徴がある。
以上のとおり、反抗スプリング力と電磁推力との差分推力は、作動油の圧力と拮抗し、油温変化に応動して給電電流を補正して、一定の油圧が得られるように制御するように構成されている。従って、作動油の流動粘度によって同じ油圧であっても開弁量が変化するが、予め測定された標準的は油温対油圧特性に基づいて、実測温度に対応した給電電流の補正を行って、目標とする油圧に接近した油圧が得られる特徴がある。特に、基準温度における給電電流対油圧特性はリニアソレノイドに設けられたラベル抵抗によって固体バラツキ変動が補正され、目標電流対給電電流の電流制御特性の個体バラツキ変動は調整ツールによって予め補正され、運転中における目標油圧に対応した目標電流は油温に対応した油圧変動特性の標準データに基づいて補正され、個々の変動要因に対応して個別に補正を行うことによって、給電電流制御装置とリニアソレノイドの組合調整を不要にすることができるものである。
(1)構成の詳細な説明
次に、この発明の実施の形態2による変速機制御装置について説明する。図10は、この発明の実施の形態2による変速機制御装置の全体構成図である。以下の説明では、前述の実施の形態1における図1との相違点を中心にして説明する。なお、各図において同一符号は同一又は相等部分を示し、100番台の符号は200番台の符号に置直して相等部分を示している。
次に、この発明の実施の形態2による変速制御装置の変形例について説明する。図13は、この発明の実施の形態2による変速機制御装置における駆動回路部の変形形例を示す回路図である。図13において、図12の場合との相違点を中心にして説明する。図13において、コントロールモジュール220Mnは、図12の場合と同様に構成されているが、リニアソレノイド207nは、給電ダイオード73nが直列接続された電磁コイル71nと、給電ダイオード73nに並列接続されたラベル抵抗72nと、電磁コイル71nと並列接続された転流ダイオード77nによって構成され、電磁コイル71nと給電ダイオード73nとの直列回路の一端は上流側端子Cに接続され、他端は下流側端子Bと接続されている。
次に、この発明の実施の形態2による変速機制御装置の動作について説明する。図14は、この発明の実施の形態2による変速機制御装置におけるリニアソレノイドの調整作業を示すフローチャート、図15は、この発明の実施の形態2による変速機制御装置における給電電流制御装置の調整動作を示すフローチャート、図16は、この発明の実施の形態2による変速機制御装置の運転動作を示すフローチャートである。なお、図14乃至図16において、図7乃至図9と同一の動作を行うステップには同一符号を付しているとともに、異なる動作を行うステップには2000番台の符号を付している。以下の説明では、2000番台のステップの動作について説明する。
以上の説明で明らかなとおり、この発明の実施の形態2による変速機制御装置は、車両用変速機に内蔵された油圧調整弁に作用して、給電電流に対応した調整油圧出力を発生するリニアソレノイド207a〜207nと、当該リニアソレノイドに対する給電電流制御装置220Ua〜220Unを備えた変速機制御装置200a〜200nであって、前記リニアソレノイドは、電磁コイル71nと当該リニアソレノイドの動作特性に関する個体バラツキ変動を補正するためのパラメータデータとなる抵抗値を有するラベル抵抗72n(若しくは76n)とが一体化されていて、前記給電電流制御装置は、車載バッテリ102と複数の前記リニアソレノイドの全体又は個々のリニアソレノイドとの間に接続された給電用開閉素子210cの出力電圧である給電電圧Vbbと、前記車載バッテリ102から給電される定電圧電源220aの出力電圧である制御電圧Vccによって動作する駆動回路270a〜270nと、コントロールモジュール220Ma〜220Mnと、前記駆動回路に内蔵され前記リニアソレノイドの他端に個別に直列接続された制御用開閉素子10nとを備え、前記駆動回路は、前記ラベル抵抗72n(若しくは76n)に通電して、当該ラベル抵抗の抵抗値を測定するための測定回路19nを備えるとともに、前記コントロールモジュールは、前記制御用開閉素子10nの導通状態を制御するための指令信号を発生するマイクロプロセッサ221と、当該マイクロプロセッサと協働するプログラムメモリ223と、当該プログラムメモリの一部領域であるか又は分割して設けられた不揮発性のデータメモリ224と、前記制御電圧Vccが基準電圧として印加された多チャンネルAD変換器225とを包含している。
若しくは76n)の抵抗値を算出し、算出された抵抗値に基づいて前記リニアソレノイド
の個体バラツキ変動を補正するためのパラメータデータを算出又は選択決定して、前記データメモリ224又は前記RAMメモリ222に格納し、前記ラベル抵抗読出変換手段915は、電源スイッチが投入された運転開始時に実行され、前記リニアソレノイドが保守交換されても、交換されたリニアソレノイドに付加されたラベル抵抗の抵抗値に応動して給電電流が制御されるように構成されている。
R72n(若しくはR76n)
={Vad2−Vad4×(R20n+R21n)/R21n}*
*/{(Vcc−Vad2)/R19n}
=R19n×{(Vad2/Vcc)−(Vad4/Vcc)*
*×(R20n+R21n)/R21n}*
*/(1−Vad2/Vcc)
・・・・・・・・・・・式(2)
R72n(若しくはR76n)
={Vad2−Vad4×(R20n+R21n)/R21n}*
*/(Vad4/R21n)
=R21n×Vad2/Vad4−(R20n+R21n)
・・・・・・・・・・・式(3)
但し、前記電磁コイル71nの抵抗値は、前記ラベル抵抗72n(若しくは76n)のデジタル変換値の最小単位の値よりも小さな値となっており、又、前記式(2)又は式(3)において適用される給電抵抗19nの抵抗値R19nと、前記上流と下流の分圧抵抗20n、21nの抵抗値R20n、R21nの値は、前記プログラムメモリ223又は前記データメモリ224に予め格納されている既知の固定定数となっている。
以上のとおり、リニアソレノイド内の電磁コイルには給電ダイオードが直列接続され、当該給電ダイオードにはラベル抵抗が並列接続されているとともに、給電用開閉素子の出力端には分圧抵抗が接続されており、ラベル抵抗の抵抗値は、給電抵抗の抵抗値と分圧抵抗の抵抗値と2点のアナログ入力ポートへの入力電圧に基づいてマイクロプロセッサによって算出されるように構成されている。従って、給電電流制御装置とリニアソレノイドとの間の直接配線は増加しないでラベル抵抗の読出しが行える特徴がある。また、ラベル抵抗測定回路内にはダイオードやトランジスタのような非線形抵抗素子が直列接続されておらず精確に抵抗値を測定することができる特徴がある。
以上のとおり、給電用開閉素子が開路している状態でラベル抵抗を測定するために設けられた分圧抵抗の下流側の抵抗には、給電用開閉素子が閉路されたときには並列抵抗が接続されて分圧比を小さくするように構成されている。従って、下流分圧抵抗の両端電圧を測定するアナログ入力ポートAD4nの入力信号は、運転中における給電電圧Vbbを常時監視するために兼用することができ、しかもラベル抵抗を測定するときには分圧比を大きくして検出感度を高めることができる特徴がある。
以上のとおり、電磁コイルと電流検出抵抗との直列回路に対して給電用開閉素子を介して転流ダイオードが並列接続されるとともに、給電用開閉素子又は制御用開閉素子には逆流防止ダイオードが直列接続されている。従って、給電電流制御装置とリニアソレノイドとの間の直接配線は増加しないでラベル抵抗の読出しが行える特徴がある。
又、車載バッテリへの接続極性が誤って配線されたときに、給電用開閉素子と制御用開閉素子が逆導通して、転流ダイオードを介して電源短絡されるのを逆流防止ダイオードによって阻止することができるとともに、ラベル抵抗の測定時に転流ダイオードによってラベル抵抗が短絡されるのを防止することができる特徴がある。
又、ラベル抵抗測定回路内にはダイオードやトランジスタのような非線形抵抗素子が直列接続されておらず精確に抵抗値を測定することができる特徴がある。
以上のとおり、リニアソレノイド内の電磁コイルには転流ダイオードが並列接続されるとともに給電ダイオードが直列接続され、当該給電ダイオードにはラベル抵抗が並列接続されている。従って、給電電流制御装置とリニアソレノイドとの間の直接配線は増加しないでラベル抵抗の読出しが行える特徴がある。
又、車載バッテリへの接続極性を誤って配線されたときに、給電用開閉素子と制御用開閉素子が逆導通して、転流ダイオードを介して電源短絡されるのを給電ダイオードによって阻止することができるので、逆流防止ダイオードを外部に設ける必要がなく、回路部品の削減と余分な発熱を防止することができる特徴がある。
又、ラベル抵抗測定回路内にはダイオードやトランジスタのような非線形抵抗素子が直列接続されておらず精確に抵抗値を測定することができる特徴がある。
以上のとおり、エンジン制御装置と協働する給電電流制御装置は、複数のリニアソレノイドのそれぞれと一体化されてコネクタ接続されている。従って、エンジン制御装置と複数の給電電流制御装置と複数のリニアソレノイドは夫々を自由に組合せて組立てたり、個別に保守交換を行うことができるとともに、複数のリニアソレノイドを個別制御して、市場トラブルが発生しやすい電流制御用のパワー回路を有する給電電流制御装置は保守単位として小型安価に構成することができる特徴がある。
また、複数の給電電流制御装置がそれぞれでマイクロプロセッサを包含して電流制御を行っているので、エンジン制御装置に対して過重な制御負担をかけない特徴がある。
(1)構成の詳細な説明
次に、紺発明の実施の形態3位による変速機制御装置について説明する。図17は、この発明の実施の形態3による変速機制御装置の全体構成図である。以下、図17に基づいて前述の実施の形態1における図1及び実施の形態2における図10との相違点を中心にして説明する。なお、各図において、同一符号は同一又は相等部分を示し、実施の形態1における100番台、実施の形態2における200番台の符号は、実施の形態3では300番台の符号に置き直して夫々相等部分を示している。
Ic=Kd×Vbb/Rt ・・・・・・・・式(6)
但し、Kdは、マイクロプロセッサ321が発生する指令信号PWMの通電デューティであって、制御用開閉素子10nの閉路時間/開閉周期に相当している。又、Rtは、電
磁コイル71nの抵抗値であり、温度センサ75nによって検出された近傍温度の値によって補正されるように構成されている。
体成形されたレーザトリミング抵抗によって構成されており、夫々に調整窓54a、54bから抵抗値の調整が行われるように構成されている。
ΔR/R0=(ΔY/Y)×ΔX/(X−ΔX) ・・・・式(7)
従って、切込み寸法の調整により大幅な抵抗調整が行なえるとともに、微口径のレーザビームによって高精度の仕上がり抵抗を得ることができるものである。
定された所定の曲率半径で円弧補間されている。直線605aは第一のデータ(A10、P1n、θ1n)で特定され、直線605bは第二のデータ(A20、P2n、θ2n)によって特定される。但し、P1nは給電電流がA10であるときの調整油圧、P2nは給電電流がA20であるときの調整油圧、θ1n、θ2nは直線605a、605bの夫々の勾配である。
以下、この発明の実施の形態3による変速機制御装置の動作について説明する。図21は、この発明の実施の形態3による変速機制御装置におけるリニアソレノイドの調整作業を示すフローチャート、図22は、この発明の実施の形態3による変速機制御装置における給電電流制御装置の調整動作を示すフローチャート、図23は、この発明の実施の形態3による変速機制御装置の運転動作を示すフローチャートである。なお、図21〜図23において、図7〜図9と同一の動作を行うステップには同一番号を付しているとともに、異なる動作を行うステップには3000番台の符号を付しり、以下の説明では3000番台のステップの動作について説明する。
Kd=β×Isn×Rt/Vbb=β×γ×Isn×R0/Vbb
・・・・式(8)
但し、給電電圧Vbbは、アナログ入力ポートAD4nの入力電圧をVad4、上流と下流の分圧抵抗20n、21nの抵抗値をR20n、R21n、並列抵抗30nの抵抗値をR30n、抵抗値R21nと抵抗値R30nの並列合成抵抗を(R21n//R30n)としたときに、下記の式(9)によって算出されるものである。
Vbb=Vad4×{R20n+R21n//R30n}
/(R21n//R30n) ・・・・式(9)
又、補正係数βは、ステップ3808で算出記憶された値である。
数や勾配係数を掛け合わせると固体特性が得られるとした。しかし、前記調整係数や勾配係数に代わって、個体特性から標準特性を減じた偏差値であるバイアス調整値又は勾配調整値を用い、これを標準特性に代数加算することによって固体特性を得ることもできる。例えば勾配係数をK=θn/θ0とし、標準傾斜角θ0が判っておれば、固体傾斜角はθ
n=K×θ0として算出される。同様に、勾配調整値をΔθ=θn−θ0とし、標準傾斜角θ0が判っておれば、固体傾斜角はθn=θ0+Δθ=θ0×(1+Δθ/θ0)とし
て算出され、偏差値Δθを加算することは係数として(1+Δθ/θ0)を掛けることに
相等する。従って、補正係数の概念はこれらの代数加算値を含むものとして表現したものとなっている。
以上の説明で明らかなとおり、この発明の実施形態3による変速機制御装置は、車両用変速機に内蔵された油圧調整弁に作用して、給電電流に対応した調整油圧出力を発生するリニアソレノイド307a〜307nと、当該リニアソレノイドに対する給電電流制御装置320Ua〜320Unを備えた変速機制御装置300a〜300nであって、前記リニアソレノイドは、電磁コイル71nと当該リニアソレノイドの動作特性に関する固体バラツキ変動を補正するためのパラメータデータとなる抵抗値を有するラベル抵抗76n(若しくは72n)とが一体化されていて、前記給電電流制御装置は車載バッテリ102と複数の前記リニアソレノイドの全体又は個々のリニアソレノイドとの間に接続された給電用開閉素子320cの出力電圧である給電電圧Vbbと、前記車載バッテリ102から給電される定電圧電源320aの出力電圧である制御電圧Vccによって動作する駆動回路370a〜370nと、コントロールモジュール320Ma〜320Mnと、前記駆動回路に内蔵され前記リニアソレノイドの他端に個別に直列接続された制御用開閉素子10nとを備え、前記駆動回路は、前記ラベル抵抗76n(若しくは72n)に通電して、当該ラベル抵抗の抵抗値を測定するための測定回路19nを備えるとともに、前記コントロールモジュールは前記制御用開閉素子10nの導通状態を制御するための指令信号を発生するマイクロプロセッサ321と、当該マイクロプロセッサと協働するプログラムメモリ323と、当該プログラムメモリの一部領域であるか又は分割して設けられた不揮発性のデータメモリ324と、前記制御電圧Vccが基準電圧として印加された多チャンネルAD変換器325とを包含している。
以上のとおり、ラベル抵抗の抵抗値を測定しながら調整窓からレーザトリミングを行なうように構成されている。従って、ラベル抵抗の密閉実装後の後処理によって、高精度な抵抗値を有するラベル抵抗に調整することができる特徴がある。
R76n(若しくはR72n)
={Vad2−Vad4×(R20n+R21n)/R21n}*
*/{(Vcc−Vad2)/R19n}
=R19n×{(Vad2/Vcc)−(Vad4/Vcc)*
*×(R20n+R21n)/R21n}*
*/(1−Vad2/Vcc)
・・・・・・・・・・・式(2)
R76n(若しくはR72n)
={Vad2−Vad4×(R20n+R21n)/R21n}*
*/(Vad4/R21n)
=R21n×Vad2/Vad4−(R20n+R21n)
・・・・・・・・・・・式(3)
但し、前記電磁コイル71nの抵抗値は、前記ラベル抵抗76n(若しくは72n)のデジタル変換値の最小単位の値よりも小さな値となっており、又、前記式(2)又は式(3)において適用される給電抵抗19nの抵抗値R19nと、前記上流と下流の分圧抵抗20n、21nの抵抗値R20n、R21nの値は、前記プログラムメモリ323又は前記データメモリ324に予め格納されている既知の固定定数となっている。
R74n
=(Vad2−Vad6)/(Vad6/R22n)
=R22×(Vad2/Vad6−1) ・・・・・・・・式(4)
前記直列抵抗22nの抵抗値R22は、既知の固定制御定数として予め前記プログラムメモリ323、又は前記データメモリ324に書込みされており、前記給電電流制御装置320Unの運転中においては、前記給電用開閉素子320cは閉路され、前記計測トランジスタ23nは開路されている。
れているとともに、前記電磁コイル71nとの接続点には温度センサ75nの一端が接続され、当該温度センサ75nの他端は接続端子Eに接続され、前記駆動回路370nは、前記接続端子Eとグランド回路との間に接続された直列抵抗26nを備えるとともに、前記直列抵抗26nの両端電圧は、アナログ入力ポートAD5nを介して前記多チャンネルAD変換器325に接続され、前記温度センサ75nの抵抗値R75nは、前記給電用開閉素子320cが閉路して、給電電圧Vbbを発生している運転中に測定され、前記直列抵抗26nの抵抗値をR26nとし、前記給電ダイオード73nの順方向電圧降下をΔVd<<Vbbとし、前記アナログ入力ポートAD5nへの入力電圧をVad5とし、前記下流分圧抵抗21nと並列抵抗30nとの並列抵抗をR21n//R30nとし、
分圧比Kn=(R21n//R30n)/{R20+(R21n//R30n)}
としたときに、下記の式(5)に基づいて前記マイクロプロセッサ321によって算出されるものである。
R75n
=(Vbb−ΔVd−Vad5)/(Vad5/R26n)
≒(Vbb/Vad5−1)×R26n
=[{Vad4/Kn}/Vad5−1]×R26n ・・・・・・・・式(5)
前記分圧比Knの値と、前記直列抵抗26nの抵抗値R26nとは予め前記プログラムメモリ323、又は前記データメモリ324に書込みされており、前記温度センサ75nは、前記電磁コイル71nの近傍温度、又はリニアソレノイド307nの近傍の油温を測定するものである。
以上のとおり、リニアソレノイドは、運転中の油温又は電磁コイルの温度を検出することができる温度センサを内蔵している。従って、油温の変化に応動して目標電流を調整したり、電磁コイルの抵抗値を測定して電流制御におけるオフセット誤差を低減することができる特徴がある。
13n 逆流防止ダイオード 270a〜270n 駆動回路
14n、77n 転流ダイオード 370a〜370n 駆動回路
15n、27n 電流検出抵抗 190〜390 調整ツール
16n 差動増幅器 808、2808、3808 補正制御定数格納手段17n 温度センサ 915 ラベル抵抗読出変換手段
18n 直列抵抗 918、2918、3918 配線異常検出手段
19n 測定回路(給電抵抗)
20n 分圧抵抗(上流側)
21n 分圧抵抗(下流側) A グランド端子
22n 直列抵抗 AD1n〜AD6n アナログ入力ポート
23n 計測トランジスタ B 下流側端子
26n 直列抵抗 C 上流側端子
30n 並列抵抗 D 付加接続端子
31n 並列トランジスタ E 接続端子
43a プランジャ GND 回路グランド
43b リリーフ弁 Kn 分圧比
44 スプリング SEL 計測指令信号
49b 作動油 Vad1〜Vad6 入力電圧
50 封止樹脂 Vbb 給電電圧
52 窓穴 Vcc 制御電圧
54a、54b 調整窓
71n コイル
72n ラベル抵抗(ラダー形式)
73n 給電ダイオード
74n 付加ラベル抵抗
75n 温度センサ
76n ラベル抵抗(トリミング方式)
78n 第一の抵抗
79n 第二の抵抗
100 変速機制御装置
200a〜200n 変速機制御装置
300a〜300n 変速機制御装置
102 車載バッテリ
107〜307 ギアボックス
107a〜107n リニアソレノイド
207a〜207n リニアソレノイド
307a〜307n リニアソレノイド
110U〜310U エンジン制御装置
120U 給電電流制御装置
180〜380 温度センサ
220Ua〜220Un 給電電流制御装置
320Ua〜320Un 給電電流制御装置
120a〜320a 定電圧電源(制御電源)
120c、210c、320c 給電用開閉素子
120M コントロールモジュール
220Ma〜220Mn コントロールモジュール
320Ma〜320Mn コントロールモジュール
121〜321 マイクロプロセッサ
123〜323 プログラムメモリ
124〜324 データメモリ
125〜325 多チャンネルAD変換器
Claims (17)
- 車両用変速機に内蔵された油圧調整弁に作用して、給電電流に対応した調整油圧出力を発生する複数のリニアソレノイドと、前記各リニアソレノイドに対する前記給電電流を制御する給電電流制御装置とを備えた変速機制御装置であって、
前記リニアソレノイドは、電磁コイルと、当該リニアソレノイドの動作特性に関する個体バラツキ変動を補正するためのパラメータデータとなる抵抗値を有するラベル抵抗と、が一体化されて構成されており、
前記給電電流制御装置は、車載バッテリと複数の前記リニアソレノイドの全体又は個々のリニアソレノイドとの間に接続された給電用開閉素子の出力電圧である給電電圧と、前記車載バッテリから給電される定電圧電源の出力電圧である制御電圧によって動作する駆動回路と、コントロールモジュールと、前記駆動回路に内蔵され前記リニアソレノイドの他端に個別に直列接続された制御用開閉素子とを備え、
前記駆動回路は、前記ラベル抵抗に通電して、当該ラベル抵抗の抵抗値を測定するための測定回路を備え、
前記コントロールモジュールは、前記制御用開閉素子の導通状態を制御するための指令信号を発生するマイクロプロセッサと、当該マイクロプロセッサと協働するプログラムメモリと、当該プログラムメモリの一部領域若しくは当該プログラムメモリが分割して設けられた不揮発性のデータメモリと、前記制御電圧が基準電圧として印加される多チャンネルAD変換器とを包含し、
前記プログラムメモリは、補正制御定数格納手段とラベル抵抗読出変換手段となる制御プログラムを備え、
前記補正制御定数格納手段は、外部接続された調整ツールと協働して、前記駆動回路における電流制御定数を測定し、回路部品の個体バラツキ変動があっても、目標電流に合致した給電電流を得るための補正係数を算出して、当該補正係数を前記プログラムメモリ又は前記データメモリに格納し、
前記ラベル抵抗読出変換手段は、前記測定回路から前記ラベル抵抗に流入する測定電流と、前記ラベル抵抗に印加された測定電圧との比率によって前記ラベル抵抗の抵抗値を算出し、前記算出された抵抗値に基づいて前記リニアソレノイドの個体バラツキ変動を補正するためのパラメータデータを算出又は選択決定して、前記データメモリ又は前記RAMメモリに格納するように動作し、当該動作が電源スイッチが投入された運転開始時に実行されるように構成され、
前記リニアソレノイドが保守交換されても、交換されたリニアソレノイドに付加されたラベル抵抗の抵抗値に応動して給電電流が制御される、
ことを特徴とする変速機制御装置。 - 前記ラベル抵抗は、
順次直列接続された複数個の第一の抵抗と、
前記第一の抵抗の抵抗値の2倍の抵抗値を有し、一端が、前記複数個の第一の抵抗が直列接続された直列回路の始点位置及び終点位置と前記複数の第一の抵抗の相互の接続点位置とに接続され、他端が、短絡若しくは開放端子を介して選択的に相互に接続され、前記複数個の第一の抵抗とともにラダー回路を構成する第二の抵抗と、
を有し、
前記短絡若しくは開放端子は、前記複数の第一の抵抗と前記複数の第二の抵抗とを密閉封止する封止樹脂の窓穴に配置されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の変速機制御装置。 - 前記ラベル抵抗は、封止樹脂により密閉封止されているとともに、当該封止樹脂に設けられた調整窓から抵抗値の調整を行ない得るレーザトリミング抵抗により構成されている、ことを特徴とする請求項1に記載の変速機制御装置。
- 前記コントロールモジュールによって測定された前記ラベル抵抗の抵抗値のデジタル変換値は、上位ビット群と下位ビット群に分割されて使用され、
前記ラベル抵抗の上位ビット群と下位ビット群のうちの何れか一方は、前記リニアソレノイドの所定電流に対応した圧力と基準となる圧力との比率である調整係数を選択する第一のパラメータであり、他方は、電流対油圧特性の勾配と標準勾配との比率である勾配係数を選択する第二のパラメータである、
ことを特徴とする請求項1乃至3のうちの何れか一項に記載の変速機制御装置。 - 前記給電電流制御装置と前記リニアソレノイドとは、グランド回路となる共通の導電性部材に固定され、
前記電磁コイルは、その上流側端子側が前記給電用開閉素子を介して前記車載バッテリの正端子に接続され、下流側端子側が前記制御用開閉素子に接続され、
前記ラベル抵抗は、その一端が前記電磁コイルの下流側端子に接続され、他端が前記グランド端子に接続され、
前記駆動回路は、前記定電圧電源から前記下流側端子を介して前記ラベル抵抗に給電する前記測定回路となる給電抵抗を備え、
前記給電用開閉素子と前記制御用開閉素子が開路したとき、前記ラベル抵抗に前記給電抵抗を介して前記定電圧電源から前記制御電圧が印加されるとともに、前記ラベル抵抗の両端電圧がアナログ入力ポートAD2を介して前記多チャンネルAD変換器に入力され、
前記制御電圧をVcc、前記ラベル抵抗の抵抗値をR72n(若しくはR76n)、前記給電抵抗の抵抗値をR19nとし、前記アナログ入力ポートAD2nへの入力電圧をVad2としたとき、前記ラベル抵抗の抵抗値R72n(若しくはR76n)は、下記の式(1)に基づいて前記マイクロプロセッサにより算出され、
R72n(若しくはR76n)
=Vad2/{(Vcc−Vad2)/R19n}
=R19n×(Vad2/Vcc)*
*/{1−(Vad2/Vcc)} ・・・・・式(1)
前記ラベル抵抗の最小抵抗は、前記電磁コイルの最大抵抗値よりも大きな値であって、前記制御用開閉素子が開路しているときに、前記車載バッテリから前記給電用開閉素子と前記電磁コイルの上流側端子と当該電磁コイルと前記ラベル抵抗を経由してグランド回路に至る漏洩電流によって前記リニアソレノイドが誤作動しない値に制限されており、
前記給電抵抗の抵抗値R19nは、前記プログラムメモリ又は前記データメモリに予め格納されている既知の固定定数である、
ことを特徴とする請求項1乃至4のうちの何れか一項に記載の変速機制御装置。 - 前記リニアソレノイドの電磁コイルは、前記ラベル抵抗が並列接続された給電ダイオードに直列に接続され、
当該電磁コイルと給電ダイオードとの直列回路の一端は、前記リニアソレノイドの上流側端子と接続され、他端は前記リニアソレノイドの下流側端子に接続され、
前記上流側端子側は、前記給電用開閉素子を介して前記車載バッテリの正端子に接続され、前記下流側端子側は、前記制御用開閉素子に接続され、
前記駆動回路は、前記定電圧電源から前記下流側端子を介して前記ラベル抵抗に給電する前記測定回路となる給電抵抗を備えるとともに、前記給電用開閉素子の出力側に接続された上流分圧抵抗と下流分圧抵抗を備え、
前記給電用開閉素子と前記制御用開閉素子が開路したとき、前記ラベル抵抗に前記給電抵抗と前記電磁コイルと前記上流と下流の分圧抵抗とを介して前記定電圧電源から前記制御電圧が印加されるとともに、前記給電抵抗の出力側の電圧と前記下流分圧抵抗の両端電圧は、夫々アナログ入力ポートAD2n、AD4nを介して前記多チャンネルAD変換器に入力され、
前記制御電圧をVcc、前記ラベル抵抗の抵抗値をR72n(R76n)、前記給電抵抗の抵抗値をR19n、上流分圧抵抗の抵抗値をR20n、下流分圧抵抗の抵抗値をR21n、前記アナログ入力ポートAD2nへの入力電圧をVad2、前記アナログ入力ポートAD4nへの入力電圧をVad4としたとき、前記ラベル抵抗抵抗値R72n(R76n)は、下記の式(2)又は式(3)に基づいて前記マイクロプロセッサにより算出され、
R72n(若しくはR76n)
={Vad2−Vad4×(R20n+R21n)/R21n}*
*/{(Vcc−Vad2)/R19n}
=R19n×{(Vad2/Vcc)−(Vad4/Vcc)*
*×(R20n+R21n)/R21n}*
*/(1−Vad2/Vcc) ・・・・・式(2)
R72n(若しくはR76n)
={Vad2−Vad4×(R20n+R21n)/R21n}*
*/(Vad4/R21n)
=R21n×Vad2/Vad4−(R20n+R21n)
・・・・・式(3)
前記電磁コイルの抵抗値は、前記ラベル抵抗のデジタル変換値の最小単位の値よりも小さな値であり、
前記式(2)又は式(3)において適用される給電抵抗の抵抗値R19nと、前記上流分圧抵抗と下流分圧抵抗の抵抗値R20n、R21nの値は、前記プログラムメモリ又は前記データメモリに予め格納されている既知の固定定数である、
ことを特徴とする請求項1乃至4のうちの何れか一項に記載の変速機制御装置。 - 前記電磁コイルの下流側端子と付加接続端子との間には、付加ラベル抵抗74nが接続され、
前記駆動回路は、前記定電圧電源と前記下流側端子との間に接続された前記測定回路となる給電抵抗と、前記付加接続端子とグランド回路との間に接続された直列抵抗と計測トランジスタを備え、
前記駆動回路の出力側の電圧は、アナログ入力ポートAD2nを介して前記多チャンネルAD変換器に接続され、
前記付加接続端子とグランド回路間の電圧は、アナログ入力ポートAD6nを介して前記多チャンネルAD変換器に接続され、
前記計測トランジスタは、前記マイクロプロセッサが発生する計測指令信号によって開閉駆動され、
前記給電用開閉素子と制御用開閉素子を開路し、前記計測トランジスタを閉路している状態で測定された前記付加ラベル抵抗の抵抗値R74nは、前記直列抵抗の抵抗値をR22n、前記アナログ入力ポートAD6nへの入力電圧をVad6としたとき、下記の式(4)に基づいて前記マイクロプロセッサによって算出され、
R74n=(Vad2−Vad6)/(Vad6/R22n)
=R22×(Vad2/Vad6−1) ・・・・・式(4)
前記直列抵抗の抵抗値R22は、既知の固定制御定数として予め前記プログラムメモリ、又は前記データメモリに書込みされており、
前記給電電流制御装置の運転中において、前記給電用開閉素子は閉路され、前記計測トランジスタは開路されている、
ことを特徴とする請求項1乃至4のうちの何れか一項に記載の変速機制御装置。 - 前記駆動回路は、更に、前記給電用開閉素子が閉路したときに、前記下流分圧抵抗に対して並列抵抗を接続するための並列トランジスタを備え、
前記並列トランジスタは、前記給電用開閉素子が開路していて、前記給電抵抗を介して前記制御電圧以下の電圧が印加されているときには閉路しないように構成されている、
ことを特徴とする請求項6に記載の変速機制御装置。 - 前記給電ダイオードは、前記ラベル抵抗が並列接続され、
前記電磁コイルとの接続点は、温度センサの一端が接続され、当該温度センサの他端は接続端子に接続され、
前記駆動回路は、前記接続端子とグランド回路との間に接続された直列抵抗を備え、
前記直列抵抗の両端電圧は、アナログ入力ポートAD5nを介して前記多チャンネルAD変換器に接続され、
前記給電用開閉素子が閉路して給電電圧Vbbを発生している運転中に測定された前記温度センサの抵抗値R75nは、前記直列抵抗の抵抗値をR26n、前記給電ダイオードの順方向電圧降下をΔVd<<Vbb、前記アナログ入力ポートAD5nへの入力電圧をVad5、前記下流分圧抵抗と並列抵抗との並列抵抗をR21n//R30n、分圧比Knを(R21n//R30n)*
*/{R20+(R21n//R30n)}、としたとき、下記の式(5)に基づいて前記マイクロプロセッサによって算出されるものであり、
R75n
=(Vbb−ΔVd−Vad5)/(Vad5/R26n)
≒(Vbb/Vad5−1)×R26n
=[{Vad4/Kn}/Vad5−1]×R26n ・・・・・式(5)
前記分圧比Knの値と、前記直列抵抗の抵抗値R26nとは予め前記プログラムメモリ、又は前記データメモリに書込みされており、
前記温度センサは、前記電磁コイルの近傍温度、又はリニアソレノイドの近傍の油温を測定するものである、
ことを特徴とする請求項8に記載の変速機制御装置。 - 前記リニアソレノイドの上流側端子は、前記給電用開閉素子を介して前記車載バッテリの正端子に接続され、下流側端子は、前記制御用開閉素子に接続され、
前記電磁コイルは、並列接続された転流ダイオードと直列接続された給電ダイオードを備え、
前記転流ダイオードと前記給電ダイオードとの直列回路の一端は、前記上流側端子に接続され、他端は、前記下流側端子に接続され、
前記給電ダイオードには、前記ラベル抵抗が並列接続され、
前記電磁コイルとの接続点には、温度センサの一端が接続され、
当該温度センサの他端は、接続端子に接続され、
前記給電電流制御装置の運転中において、前記温度センサによって前記電磁コイルの近傍温度を測定し、前記測定された近傍温度に基づいて前記電磁コイルの現状抵抗値を推定し、前記アナログ入力ポートAD4nに入力された信号電圧から給電電圧Vbbを推定し、推定された前記現状抵抗値と給電電圧Vbbとから目標とする給電電流を得るための通電デューティを演算算出するか、又は所定のデータテーブルを用いて通電デューティを決定し、
前記マイクロプロセッサは、当該通電デューティによって指令信号を発生して前記制御用開閉素子を開閉制御する、
ことを特徴とする請求項9に記載の変速機制御装置。 - 前記リニアソレノイドの上流側端子は、前記給電用開閉素子を介して前記車載バッテリの正端子に接続され、下流側端子は、電流検出抵抗を介して前記制御用開閉素子に接続され、
前記電磁コイルは、前記ラベル抵抗が並列接続された給電ダイオードと直列接続され、 前記電磁コイルと前記給電ダイオードとの直列回路の一端は、前記上流側端子に接続され、他端は、前記下流側端子に接続されており、
前記電流検出抵抗の両端電圧は、差動増幅器とアナログ入力ポートAD1nを介して前記多チャンネルAD変換器に入力され、
前記給電ダイオードと前記電磁コイルと前記電流検出抵抗との直列回路に対して、前記給電用開閉素子を介して並列接続された転流ダイオードを備え、
前記マイクロプロセッサは、前記アナログ入力ポートAD1nに入力された給電電流の値を参照して、前記制御用開閉素子の開閉全期間における平均電流を算出し、当該平均電流が目標となる給電電流となるように前記制御用開閉素子の導通状態を制御するための指令信号を発生し、
前記給電用開閉素子又は前記制御用開閉素子には、逆流防止ダイオードが直列接続されている、
ことを特徴とする請求項1乃至4のうちの何れか一項に記載の変速機制御装置。 - 前記リニアソレノイドの上流側端子は、前記給電用開閉素子を介して前記車載バッテリの正端子に接続され、下流側端子は、電流検出抵抗を介して前記制御用開閉素子に接続され、
前記電磁コイルに並列接続された転流ダイオードと直列接続された給電ダイオードを備え、
前記転流ダイオードと前記給電ダイオードとの直列回路の一端は、前記上流側端子に接続され、他端は、前記下流側端子に接続され、
前記ラベル抵抗は、前記給電ダイオードと並列接続されており、
前記電流検出抵抗の両端電圧は、差動増幅器とアナログ入力ポートAD1nを介して前記多チャンネルAD変換器に入力され、
前記マイクロプロセッサは、前記制御用開閉素子が閉路しているときに前記アナログ入力ポートAD1nに入力された給電電流の値を参照して、前記制御用開閉素子が開路して前記電磁コイルの励磁電流が前記転流ダイオードを介して転流しているときの減衰励磁電流を推定し、開閉全期間における平均電流を算出するとともに、目標となる給電電流となるように前記制御用開閉素子の導通状態を制御するための指令信号を発生する、
ことを特徴とする請求項1乃至4のうちの何れか一項に記載の変速機制御装置。 - 前記電流検出抵抗の近傍には温度センサが配置され、
前記温度センサは、直列抵抗を介して前記定電圧電源に接続され、
前記温度センサ又は前記直列抵抗の両端電圧は、アナログ入力ポートAD3nを介して前記多チャンネルAD変換器に入力され、
前記調整ツールは、前記マイクロプロセッサと協働して、前記温度センサの測定環境温度における抵抗値を基準温度に換算した換算抵抗値であるか、又は当該換算抵抗値を基準抵抗値で割って得られる補正係数を算出して、前記プログラムメモリ又は前記データメモリに格納し、
前記電流検出抵抗の基準温度における抵抗値と温度上昇に伴う抵抗変動値を算出するための温度係数と、前記温度センサの基準温度における抵抗値と温度上昇に伴う抵抗変動値を算出するための温度係数と、前記直列抵抗の抵抗値R18nとは、既知の固定制御定数として予め前記プログラムメモリ、又は前記データメモリに書込みされており、
前記給電電流制御装置の運転中において、前記電流検出抵抗の近傍温度に基づいて、前記アナログ入力ポートAD1nに入力された電流検出値のデジタル変換値又は目標電流に対応した設定値を補正し、温度変化によって電流検出抵抗の変動が発生しても、目標とする給電電流が得られるように前記補正を制御する、
ことを特徴とする請求項11又は請求項12に記載の変速機制御装置。 - 前記電磁コイルに直列接続された電流検出抵抗の両端電圧に比例した第一の電圧信号、又は前記電磁コイルの一方又は他方の端子電圧に比例した第二又は第三の電圧信号の内の複数の電圧信号は、前記コントロールモジュールのアナログ入力ポートに入力され、
前記プログラムメモリは、配線異常検出手段となる制御プログラムを包含し、
前記マイクロプロセッサは、前記複数のアナログ入力ポートに入力された電圧信号によって、前記リニアソレノイドへ接続される正負の配線の相互短絡異常、或いは何れか一方の配線が電源線と混触する天絡異常又は車体と混触する地絡異常の発生を検出し、当該異常検出時には前記給電用開閉素子と制御用開閉素子に対する開路指令を発生する、
ことを特徴とする請求項1乃至4のうちの何れか一項に記載の変速機制御装置。 - 前記給電電流制御装置は、互いに分離して設置されたエンジン制御装置と協働して、相互に入出力信号を交信するものであり、変速機の筐体外壁又は筐体内壁に設置され、
前記変速機の筐体内に設置された複数の前記リニアソレノイドは、コネクタを介して前記給電電流制御装置と接続され、
前記給電電流制御装置は、給電対象となる前記リニアソレノイドを選択決定し、選択されたリニアソレノイドに対して目標油圧を設定し、設定された目標油圧を得るための指令信号を発生する一つのコントロールモジュールと、それぞれの前記リニアソレノイドに対して駆動電流を供給する駆動回路とを備えている、
ことを特徴とする請求項1乃至4のうちの何れか一項に記載の変速機制御装置。 - 前記給電電流制御装置は、変速機の筐体外に設置されたエンジン制御装置と協働して、相互に入出力信号を交信するものであり、
前記エンジン制御装置は、給電対象となる前記リニアソレノイドを選択決定し、選択されたリニアソレノイドに対して目標油圧を設定し、設定された目標油圧を前記給電電流制御装置に送信し、
前記給電電流制御装置は、複数の前記リニアソレノイドの夫々に対してコネクタ接続により一体化されて前記変速機の筐体内に設置され、前記エンジン制御装置から指令された目標油圧を得るための指令信号を発生するコントロールモジュールと、前記リニアソレノイドに対して駆動電流を供給する駆動回路とを備えている、
ことを特徴とする請求項1乃至4のうちの何れか一項に記載の変速機制御装置。 - 前記リニアソレノイドは、前記電磁コイルによる電磁力とスプリングとによる反抗力とが作用するプランジャによってリリーフ弁を開閉駆動し、所定油温において前記電磁コイルに対する給電電流に対応した所定油圧を得るものであり、
前記ラベル抵抗は、所定の油温において、前記電磁コイルに対する給電電流の値と前記リリーフ弁によって減圧された作動油の圧力との現品特性と標準特性からの乖離を補正して、目標とする油圧に対応した給電電流を設定するための補正係数に対応した抵抗値を有するものであり、
前記給電電流制御装置又は前記エンジン制御装置の一方には、変速機内の油温を推定するための温度センサが接続され、
前記プログラムメモリ又は前記データメモリには、変速機内の油温に対する前記作動油の圧力変動特性に関する標準データが予め格納されており、
前記マイクロプロセッサは、前記温度センサによって推定された油温に対応して目標とする油圧を得るための給電電流の値を補正する、
ことを特徴とする請求項15又は請求項16に記載の変速機制御装置。
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