JP6230155B2 - 操作装置 - Google Patents

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Description

本発明は、スイッチ入力により操作信号を発生する操作装置に関し、特に、より確実に故障を判断して安全性を高めることができる操作装置に関する。
電気回路の接点をオンオフ操作するスイッチ入力は、種々の装置を制御する操作装置に利用されている。例えば、車両の走行制御に使用される車両用変速装置を電気的な操作信号によって操作する車両用の操作装置に使用される。
特許文献1には、マニュアルモードの切り換えやマニュアルシフト操作を付加したマニュアルモード付き自動変速機の制御装置200が開示されている。図26は、特許文献1の制御装置200の概略図である。
図26に示すように、自動変速機220は、自動変速モードとマニュアルモードとを備え、コントローラ201からの電気的な操作信号の指令に応じて変速比を変更するものである。コントローラ201は、マイクロコンピュータを主体に構成されており、運転者が操作するシフトレバー221の操作に応じたセレクタスイッチ202、モード切換用のスイッチ203、アップシフト用のスイッチ204、ダウンシフト用のスイッチ205からの信号を読み込むとともに、あらかじめ設定した変速マップに基づいて変速比を決定して、自動変速機220へ指令する。マニュアルモードを設定するモード切換用のスイッチ203、アップシフト用のスイッチ204及びダウンシフト用のスイッチ205は、ノーマルオープンの接点とノーマルクローズの接点とを備えたプッシュスイッチで構成される。プッシュスイッチの押圧操作によって、例えば、可動接点を有する摺動部が移動して固定接点と接触又は離間する。
スイッチ203〜205が正常であれば、無操作を含め各操作に対応して必ず1出力のみがオンとなる。ダウンシフト用のスイッチ205のノーマルクローズ側をモニター信号線210として、コントローラ201に入力するようにしたので、モニター信号がオンのときに他の信号がオンになれば、スイッチ203〜205のいずれかで接点が固着したと判定でき、固着による異常を検出できる。全ての信号線207〜210からの入力がオフになる場合は、スイッチ203〜205又は回路のいずれかで断線が発生したと判定できる。
各信号のうちいずれか一つがオンであれば、スイッチ203〜205及び回路は固着や断線もなく正常であると判定して、操作に応じたシフトを行う正常時の制御を行う。一方、所定値(所定時間)を超えて異常パターンが継続した場合には、スイッチ203〜205又は回路に異常が発生したと判定する。
なお、特許文献1では、セレクタスイッチ202の具体的構成について開示されていないが、運転者が操作するシフトレバー221のシフトレバー位置検出スイッチ(インヒビタースイッチ)を用いることができる。また、セレクタスイッチ202は、電気的な操作信号をコントローラ201に伝達しているだけので、シフトレバー221の替わりにスイッチ入力で構成することもできる。
特許第3912344号公報
しかしながら、それぞれのスイッチ入力において、ノーマルオープンの接点とノーマルクローズの接点とが同時にオン状態又はオフ状態の過渡期間が存在する。また、可動接点が固定接点に接するスイッチ構造においては構成する部材間のガタもあるので、スイッチの半押し状態では両方の接点がオン状態又はオフ状態になる可能性がある。このため、従来の制御装置200では、過渡期間や半押し状態のために両方の接点がオン状態又はオフ状態になっているのか、いずれかの接点が固着しているために両方の接点がオン状態又はオフ状態になっているのか、を判別することが困難であった。なお、この問題は、ノーマルオープンの接点を2組備えたスイッチ構造の場合でも同様である。
本発明は、上述した課題を解決するもので、スイッチ入力により操作信号を発生させるとともに、1箇所の接点が故障したときに、より確実に故障と判断できる操作装置を提供することを目的とする。
本発明は、入力操作を行う操作部には、離散的に配列された複数の固定端子と、これらの固定端子間を選択的にオン状態又はオフ状態にする可動接点と、からなる接点回路が複数組備えられ、前記操作部が非操作の状態では、前記可動接点は前記接点回路の前記複数組の全てがオフ状態の初期位置にあり、前記操作部がオン操作されることによって、前記可動接点を前記初期位置から前記接点回路の前記複数組の全てがオン状態となる終端位置まで連動して移動させるように構成してなる操作装置において、前記接点回路のそれぞれが接続され、前記接点回路のそれぞれの前記オン状態又は前記オフ状態に基づき前記操作部が前記オン操作の状態又は前記非操作の状態であることを判断する判断部と、前記判断部の判断結果に基づき前記操作部が前記オン操作の状態であることを出力する操作信号発生部と、を有するとともに、前記接点回路の前記複数組のうちの1組を基準接点回路とし、その他を出力用接点回路とし、前記基準接点回路は、前記出力用接点回路に比べて、前記可動接点が移動する前記初期位置から前記オン状態となる位置までの距離を近づけて設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、スイッチ入力によるオン操作時には、基準接点回路がその他の出力用接点回路よりも早いタイミングでオン状態にされる。こうすれば、基準接点回路がオン状態で、その他の出力用接点回路もオン状態になったときに、オン操作の状態であることを出力できる。基準接点回路がオフ状態でその他のいずれかの出力用接点回路がオン状態である場合には、必ず基準接点回路及びオン状態の出力用接点回路のどちらかは故障であると判断でき、アラーム等を表示できる。したがって、1箇所の接点が故障したときの故障検出精度を上げることができ、より確実に故障と判断して安全性を高めることができる。
また、本発明の操作装置において、前記接点回路は、1組の前記基準接点回路と、2組以上の前記出力用接点回路と、を備えるとともに、前記判断部は、前記接点回路のそれぞれの前記オン状態又は前記オフ状態に基づき前記操作部が前記オン操作の状態又は前記非操作の状態であることを判断することを特徴とする。
この構成によれば、接点回路が3組以上で、かつ、この3組以上の接点回路のそれぞれの状態に基づき操作部がオン操作の状態であることを判断して出力できる。こうすれば、どれか1組の接点回路が故障しても、残った2組以上の接点回路でオン操作の状態を判断して動作を継続できるので、1組の接点回路が故障しただけですぐに出力を停止させなくてもよい。
また、本発明の操作装置において、前記接点回路を奇数組備え、前記判断部は、前記接点回路のそれぞれの前記オン状態又は前記オフ状態に基づき前記奇数組での多数決で、前記操作部が前記オン操作の状態又は前記非操作の状態であることを判断することを特徴とする。
この構成によれば、接点回路が3組以上の奇数組あり、かつ、この3組以上の奇数組のオン状態又はオフ状態に基づき多数決で判断して操作部がオン操作の状態であることを出力できる。3組以上の接点回路のそれぞれの状態に基づき判断するので、最初に故障した接点回路を特定することができる。それとともに、1組の接点回路が故障しても、残りの接点回路で操作部がオン操作の状態又は非操作の状態であることを判断するので、操作装置の動作に支障が無い。
また、本発明の操作装置において、前記基準接点回路は、前記可動接点が前記初期位置から前記終端位置まで移動する方向に垂直な方向に対して、2組以上の前記出力用接点回路の間に挟まれた位置に配置されていることを特徴とする。
この構成によれば、基準接点回路が2組以上の前記出力用接点回路の間に挟まれた略センター位置にある場合には、可動接点の移動に対するガタツキによる影響が最も小さいため、安定的に他の接点回路よりも早いタイミングでオンすることができる。
また、本発明の操作装置において、前記可動接点は、前記固定端子と接触しながら摺動可能に構成された摺動子であることを特徴とする。
この構成によれば、固定端子と摺動子とが摺接することで接点の切り替えが行われる摺動接点機構を用いているので、操作装置の安全性を高めることができる。
また、本発明の操作装置において、前記接点回路は、前記複数組の1組毎に、複数の前記固定端子にそれぞれ形成された固定電極を有し、前記可動接点が複数の前記固定電極に跨って弾性接触可能に構成されたスイッチユニットであることを特徴とする。
この構成によれば、複数組の接点回路に、可動接点と固定電極とを有するスイッチユニットを用いることで、操作装置を製作することが容易になる。
本発明の操作装置は、車両用変速装置の操作用であることを特徴とする。
車両用変速装置の操作用に用いることで、より確実な変速の切換を行うことができる。
本発明によれば、基準接点回路は、出力用接点回路に比べて、可動接点が移動する初期位置からオン状態となる位置までの距離を近づけて設けられている。こうすれば、基準接点回路がオン状態で、その他の出力用接点回路もオン状態になったときに、オン操作の状態であることを出力できる。基準接点回路がオフ状態でその他のいずれかの接点回路がオン状態である場合には、必ず基準接点回路及びオン状態の接点回路のどちらかは故障であると判断でき、アラーム等を表示できる。したがって、スイッチ入力により操作信号を発生させるとともに、1箇所の接点が故障したときの故障検出精度を上げることができ、より確実に故障と判断できる操作装置を提供することができる。
本発明の第1実施形態の操作装置を示すブロック図である。 図1の操作部を示す説明図である。 第1実施形態の操作装置を車両用変速装置に適用した説明図である。 図2の操作部の摺動子が初期位置にある状態を示す説明図である。 図2の操作部の摺動子が過渡状態位置にある状態を示す説明図である。 図2の操作部の摺動子が終端位置にある状態を示す説明図である。 第1実施形態の操作装置の出力を示す説明図である。 接点回路が2組の場合の出力を示す説明図である。 第1実施形態の第1変形例の操作部を示す説明図である。 第1実施形態の第1変形例の出力を示す説明図である。 第1実施形態の第2変形例の操作部を示す説明図である。 第1実施形態の第3変形例の操作部を示す説明図である。 比較例1の操作部を示す説明図である。 比較例1の出力を示す説明図である。 比較例2の出力を示す説明図であり、接点回路が2組の場合の出力を示す説明図である。 本発明の第2実施形態の操作装置を示すブロック図である。 図16の操作部を示す説明図である。 接点回路を断面視で示す説明図である。 固定電極を示す説明図であり、図19(a)は平面視、図19(b)は図19(a)のB−B線で切断した断面視である。 第2実施形態の操作装置を車両用変速装置に適用した説明図である。 図18の接点回路が初期位置にある状態を示す説明図である。 図18の接点回路が過渡状態の位置にある状態を示す説明図である。 図18の接点回路が終端位置にある状態を示す説明図である。 第2実施形態の操作装置の出力を示す説明図である。 接点回路が2組の場合の出力を示す説明図である。 従来のマニュアルモード付き自動変速機の制御装置の概略図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、分かりやすいように、図面は寸法を適宜変更している。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態の操作装置1を示すブロック図である。図2は、図1の操作部10を示す説明図である。図3は、本発明の第1実施形態の操作装置1を車両用変速装置61に適用した説明図である。図4は、図2の操作部10の摺動子23が初期位置P1にある状態を示す説明図である。図5は、図2の操作部10の摺動子23が過渡状態の位置P2にある状態を示す説明図である。図6は、図2の操作部10の摺動子23が終端位置P3にある状態を示す説明図である。
本実施形態の操作装置1は、図1に示すように、操作部10と判断部30と操作信号発生部40と、を有している。入力操作を行う操作部10は、複数の接点回路20を備えている。図1においては、接点回路20として、出力用接点回路20B、20C、及び基準接点回路20Aを備える。判断部30は、信号処理手段35と記憶手段36と計時手段37とを有し、接点回路20のそれぞれのオン状態又はオフ状態に基づき操作部10がオン操作の状態又は非操作の状態であることを判断する。操作信号発生部40は、判断部30の判断結果に基づき操作部10がオン操作の状態であることを出力する。
操作部10は、図2に示すように、入力操作される操作部材15と、操作部材15に機構的に接続された摺動子23及び、離散的に配列された固定端子21、22からなる接点回路20として基準接点回路20A、出力用接点回路20B、20Cと、を備える。操作部材15の入力操作によって、可動接点である摺動子23がX1−X2方向に移動するように構成されている。なお、操作部材15の入力操作方向は、摺動子23が移動するX1−X2方向に限定されるものでなく、方向転換機構を介して方向を変えていてもよい。
固定端子21A、22A、21B、22B、21C、22Cはそれぞれ導電性の金属板を図2に示すX1−X2方向を長手方向とする矩形状に加工したものである。例えば、図示しない絶縁性樹脂上に配設されて固定されている。固定端子21A、22A、21B、22B、21C、22Cはそれぞれ、導体25に接続され、判断部30に設けられた接続端子31A、32A、31B、32B、31C、32Cに電気接続される。
可動接点である摺動子23A、23B、23Cはそれぞれ、導電性の金属板を加工したものである。摺動子23A、23B、23Cは互いに電気的に絶縁された状態であるが、操作部材15を介して、X1−X2方向に連動して移動するように構成される。摺動子23Aは、固定端子21A、22Aに摺動可能で、且つ、ばね性をもたせることで電気的に安定した接続が可能な形状に加工されている。摺動子23Bは固定端子21B、22Bに摺動可能で、且つ、ばね性をもたせることで電気的に安定した接続が可能な形状に加工されている。摺動子23Cは、固定端子21C、22Cに摺動可能で、且つ、ばね性をもたせることで電気的に安定した接続が可能な形状に加工されている。なお、摺動子23は、電気的に安定した接続が可能であれば、他の形状であってもよい。
可動接点である摺動子23A、23B、23Cはそれぞれ、図2に示すように、初期位置P1では固定端子22A、22B、22Cに接触しない。このため、初期位置P1では、基準接点回路20A、出力用接点回路20B、20Cの接点回路20の複数組が全てオフ状態である。摺動子23Aは、図2に示すように、操作途中の位置P2では固定端子22Aに接触して、固定端子21Aとの電気的接続状態になる。摺動子23Bは、終端位置P3では固定端子22Bに接触して、固定端子21Bとの電気的接続状態になる。摺動子23Cは、終端位置P3では固定端子22Cに接触して、固定端子21Cとの電気的接続状態になる。操作部材15を入力操作することによって、基準接点回路20A、出力用接点回路20B、20Cの接点回路20の複数組が全てオン状態まで、X1側に向かって連動して移動可能になっている。すなわち、接点回路20は、操作部材15をオン操作されることによって、摺動子23が固定端子21、22間を選択的にオン状態又はオフ状態にすることが可能であり、複数組の全てがオフ状態の初期位置P1から全てがオン状態となる終端位置P3まで連動する。
図2に示すように、出力用接点回路20Bに比べて、基準接点回路20Aは摺動子23Aが移動する初期位置P1からオン状態となる位置P2までの距離を近づけて設けられている。この態様によって、操作部10のオン操作時には、基準接点回路20Aが出力用接点回路20Bよりも早いタイミングでオンするようになっている。基準接点回路20Aがオン状態で、その他の出力用接点回路20Bもオン状態になったときに、オン操作の状態であるから、判断部30は操作部10がオン操作の状態であることを判断する。そして、操作信号発生部40は、操作部10がオン操作の状態であることを出力できる。なお、図2を含む説明図において、摺動子23と固定端子22とが接触している位置を少しずらして重ねて示しているが、説明図を分かりやすくするためである。同様に、初期位置P1、終端位置P3、及び基準接点回路20Aがオン状態となる位置P2は、少しずらして示している。
本実施形態の操作装置1は、図3に示すように、車両用変速装置61の操作用である。車両60に搭載された車両用変速装置61を操作するための操作部10として、例えば、D(Drive)ボタン51、N(Neutral)ボタン52、R(Reverse)ボタン53、P(Park)ボタン54が配置され、それぞれに図2に示す複数の接点回路20を備えている。複数の操作部10(Dボタン51、Nボタン52、Rボタン53、及びPボタン54)から、それぞれに、図2に示す6本の導体25が接続されている。複数の操作部10は導体25を介して共通の判断部30に接続されている。判断部30は、Dボタン51、Nボタン52、Rボタン53、又はPボタン54のいずれかがオン操作の状態であることを判断し、操作信号発生部40は、判断部30の判断結果に基づき、Dボタン51、Nボタン52、Rボタン53、又はPボタン54がオン操作の状態であることを出力する。車両用変速装置61は、いずれかの操作信号を受信したときに変速の切換を行う。なお、操作信号発生部40と車両用変速装置61とは、車載ネットワークを介して接続される。例えば、CAN(Controller Area Network)が使用される。
車両用変速装置61の操作では、操作していないのにオン操作の状態であることを誤出力すると車両60の走行に危険が生じる可能性が高い。そのため、従来から、複数の接点回路を設けて、それらが同時にオン状態になっているときにオン操作の状態であることを出力するようにして、誤出力の可能性を低減していている。なお、一般にオン操作しているのにオン操作の状態であることを出力しない不良モードは、車両の走行に対する危険がより少ないと考えられており、複数の接点回路のいずれかがオフ状態であればオン操作の状態ではないと判断すればよいとされる。また、いずれかの接点回路がオン状態で、その他の接点回路がオフ状態であることが継続していれば、短絡モードの不良か断線モードの不良を生じているとしてアラーム等を表示するようにされている。このため、接点回路に異常が無くても操作用のボタンを半押ししたような操作状態が継続すると、アラーム等が表示されてしまうという不良誤検知の問題があった。
本実施形態の操作装置1は、以下に説明する特徴を有しているため、従来に比べて不良誤検知の可能性が低減できる。
本実施形態における接点回路20は、図2及び図4に示すように、可動接点である摺動子23B、23A、23Cが、それらが移動するX1−X2方向に対して垂直な方向に並んでいる。短絡モードの不良が無い正常な状態における初期位置P1では、基準接点回路20A、出力用接点回路20B、20Cの接点回路20の複数組の全てがオフ状態である。
摺動子23A、23B、23Cを移動させると、図5に示すように、基準接点回路20Aは、摺動子23Aが操作途中の位置P2にあればオン状態になっている。図2及び図5の位置P2では、摺動子23Bが固定端子22Bに接触することはない。また、位置P2では、摺動子23Cが固定端子22Cに接触することはない。出力用接点回路20B、20Cに比べて、摺動子23Aが移動する初期位置P1からオン状態となる位置P2までの距離を近づけて設けられているので、先にオン状態となる。
通常、固定接点と摺動子からなる接点回路は、摺動子の移動に対するガタツキによる影響をゼロに減らすことはできないので、摺動子のガタツキを許容して接点回路の寸法を決めている。このため、3個の摺動子が、それらが移動するX1−X2方向に対して垂直な方向に並んでいても、摺動子の移動に対するガタツキによる影響によって、それぞれがオン状態となるタイミングは一定にできないが、本実施形態においては必ず基準接点回路20Aは出力用接点回路20B、20Cに比べて先にオン状態となる。例えば、ガタツキによる影響が1mmの距離で不確定性を与える場合、1.5mm離れた距離にそれぞれがオン状態となる位置をずらして配置すれば、ガタツキの影響を受けることがない。
基準接点回路20Aが2組以上の出力用接点回路20B、20Cの間に挟まれた略センター位置にある場合には、摺動子23の移動に対するガタツキによる影響が最も小さいため、安定的に他の接点回路よりも早いタイミングでオンすることができる。結果として、摺動子のガタツキを許容して接点回路の寸法を決める際の余裕を小さくできるので、操作装置1を小型化することが可能となる。
さらに摺動子23A、23B、23Cを移動させると、図6に示すように、全ての接点回路20がオン状態となる終端位置P3に移動する。すなわち、出力用接点回路20B、20Cは、摺動子23B、23Cがオン状態となる終端位置P3に移動し、基準接点回路20Aは摺動子23Aが終端位置P3でもオン状態を継続する。断線モードの不良が無い正常な状態では、基準接点回路20A、出力用接点回路20B、20Cの接点回路20の複数組の全てがオン状態である。
本実施形態では、接点回路20を3組としているので、1組だけがオン状態又はオフ状態で、他の2組と異なる状態になった場合、多数決で、操作部10がオン操作の状態又は非操作の状態であることを判断することも可能である。なお、この状態は3組のうち1組が不良となった場合のほか、全ての接点回路20がオフ状態から全ての接点回路20がオン状態となるまでの途中の操作状態である過渡状態(図5参照)でも発生するので、その継続時間を加味して不良判定することが好ましい。さらに、1組の不良が確定した後においても、残りの2組に異常が発生しなければ2組のオン状態又はオフ状態が一致することにより正常と同じ操作を可能とすることが好ましい。
次に、本実施形態としたことによる判断部30の特徴について説明する。図7は、本発明の実施形態の操作装置1の出力を示す説明図である。図8は、接点回路20が2組の場合の出力を示す説明図である。ここで、本実施形態の説明を分かりやすくするため、従来知られている比較例1及び比較例2と比較する。図13は、比較例1の操作部110を示す説明図である。図13に示す比較例1は、基準接点回路をもたず、初期位置P1からオン状態となる終端位置P3までの距離が等しい出力用接点回路120B、120C、120Dの3組によって判断する事例である。図14は、比較例1の出力を示す説明図である。図15は、比較例2の出力を示す説明図であり、オン状態となる終端位置P3までの距離が等しい出力用接点回路が2組の場合の出力を示す説明図である。
本実施形態における判断部30は、図2に示すように、接点回路20に電気接続される接続端子31A、32A、31B、32B、31C、32Cを有している。そして、図1に示すように、接点回路20の状態に対する信号処理手段35、信号処理手段35の処理内容を記憶させる記憶手段36、及び計時手段37を備えている。
本実施形態における信号処理手段35は、接続端子31A、32A、31B、32B、31C、32Cに接続された基準接点回路20A、出力用接点回路20B、20Cのそれぞれのオン状態又はオフ状態に基づき操作部10がオン操作の状態又は非操作の状態であることを判断する。それぞれの状態に応じて、図7に示す判定結果が操作信号発生部40から出力される。本実施形態に対する比較例1として、基準接点回路をもたず、出力用接点回路が3組の場合、図14に示す判断結果となってしまう。図7及び図14で、オフ状態を「0」、オン状態を「1」と表わしている。
図14に示す比較例1のように、基準接点回路をもたず、出力用接点回路120B、120C、120Dの3組の場合、操作途中の過渡状態は6種類となる。なお、組数と過渡状態の個数との関係は簡単に計算できる。また、図14に示すように奇数組を備えている場合は、1箇所の接点故障又は操作途中の過渡状態において、奇数組での多数決でオン操作の状態又は非操作の状態であることを判断することができる。備考iの場合は、過渡状態で出力用接点回路120Bがオン状態であるか、出力用接点回路120Bが短絡不良モードであるか、のいずれかであると判定する。備考jの場合は、過渡状態で出力用接点回路120Cがオン状態であるか、出力用接点回路120Cが短絡不良モードであるか、のいずれかであると判定する。備考kの場合は、過渡状態で出力用接点回路120Dがオン状態であるか、出力用接点回路120Dが短絡不良モードであるか、のいずれかであると判定する。備考lの場合は、過渡状態で出力用接点回路120Dがオフ状態であるか、出力用接点回路120Dが断線不良モードであるか、のいずれかであると判定する。備考mの場合は、過渡状態で出力用接点回路120Cがオフ状態であるか、出力用接点回路120Cが断線不良モードであるか、のいずれかであると判定する。備考nの場合は、過渡状態で出力用接点回路120Bがオフ状態であるか、出力用接点回路120Bが断線不良モードであるか、のいずれかであると判定する。これらの状態でアラーム等を表示することができるが、過渡状態でもアラーム等を表示してしまうので、経過時間の計時等で不良誤検知を避ける。
本実施形態の操作装置1は、図13の比較例1とは異なり、接点回路20として基準接点回路20A、出力用接点回路20B、20Cを備えている。本実施形態の操作装置1は、図7に示すように、摺動子23Aが位置P2〜終端位置P3に位置している操作途中の過渡状態において基準接点回路20Aが必ずオン状態である。また、本実施形態は、接点回路20として奇数組を備えているので、奇数組での多数決で、オン操作の状態又は非操作の状態であることを判断することができる。備考aの場合は、正常な過渡状態であるか、基準接点回路20Aが短絡不良であるか、のいずれかである。備考bの場合は、正常な過渡状態であるか、出力用接点回路20Bが短絡不良であるか、出力用接点回路20Cが断線不良であるか、のいずれかである。備考cの場合は、正常な過渡状態であるか、出力用接点回路20Bが断線不良であるか、出力用接点回路20Cが短絡不良であるか、のいずれかであり、アラーム等を表示することができる。備考a、備考b又は備考cの場合は、正常な過渡状態でもアラーム等を表示してしまうので、経過時間の計時等で不良誤検知を避ける。さらに、出力用接点回路20B、20Cの少なくとも一方がオン状態で、且つ、基準接点回路20Aがオフ状態であれば、必ず、いずれか1組が不良である。備考dの場合は、基準接点回路20Aが断線不良であるか、出力用接点回路20Cが短絡不良であるか、のいずれかであり、アラーム等を表示することができる。備考eの場合は、基準接点回路20Aが断線不良であるか、出力用接点回路20Bが短絡不良であるか、のいずれかであり、アラーム等を表示することができる。備考fの場合は、基準接点回路20Aが断線不良であると判断して、アラーム等を表示することができる。
図7と図14とを比較すれば、本実施形態とすることによって、スイッチ入力により操作信号発生部40から出力を発生させるとともに、1箇所の接点が故障したときの故障検出精度を上げることができ、より確実に故障と判断して安全性を高めることができることが明らかである。
なお、3組の多数決でオン操作の状態又は非操作の状態であることを判断するのは、同時に2組の接点回路が故障すること可能性が殆ど無いからである。例えば、水没等で電気回路が故障する場合は3組同時に故障し、異物等で接点不良が発生する場合は異物が2組の接点回路に跨る可能性がきわめて低いためである。また、いずれか1組の故障が確定した後は、残りの2組で判定を行うようにしておけば、2組目の故障が発生するまで使用可能である。本実施形態の操作装置1が車両用変速装置61の操作用であり、運転中に接点回路20の故障を検知した場合にも、急に操作できない状態に陥ることなく継続して車両用変速装置61を操作できるため、運転者は車両60をより安全な場所に移動させることができる。
本実施形態の操作装置1は、記憶手段36を備えているので、1組目の故障が確定したとき、不良と判定した内容を記憶しておき、それ以後の判定は故障していない2組で行うようにすることができる。また、計時手段37を備えているので、図7に示す各状態での経過時間を計時するようにして、あらかじめ設定された経過時間で状態に変化がみられなかったときに判定を行ったり、アラーム等を表示したりするようにすることができる。1組目の故障が確定した後は、3組の多数決でオン操作の状態又は非操作の状態であることを判断できないが、他の2組が正常であるので、計時手段37を組み合わせた判定を行うことで、不良誤検知を減らすことが可能である。
また、本実施形態の操作装置1が車両用変速装置61の操作用である場合は、判断部30が動作を開始した(電源が投入された)直後に、3組全てがオフ状態であることを判定してから、それ以降の操作について判定するようにされていることが好ましい。こうすれば、操作部材15の誤操作によって動作開始直後に急発進するような不具合を回避することができる。なお、1組の故障確定後は、残りの2組がオフ状態であることの判定に変更される。
本実施形態の操作装置1は、基準接点回路20Aと出力用接点回路20Bとが1組ずつの場合であっても、基準接点回路をもたずに出力用接点回路120B、120Cの2組だけの場合とは異なる作用をもたらす。図8及び図15で、オフ状態を「0」、オン状態を「1」と表わしている。
図15に示すように、基準接点回路をもたず、出力用接点回路120B、120Cの2組の場合、両方がオフ状態と両方がオン状態との2種類の状態、又は、操作の途中におけるガタツキの影響等で生じる2種類の過渡状態の4通りとなる。このうち、両方ともオン状態の場合のみ、オン操作の状態であることを出力する。備考o及び備考pのどちらかがオン状態の場合、短絡不良によるものか、操作途中の過渡状態であるか、を判別することができない。そのため、安全を考慮して、出力しない。これらの状態でアラーム等を表示することができるが、過渡状態でもアラーム等を表示してしまうので、経過時間の計時等で不良誤検知を避けなければならない。
図8に示すように、基準接点回路20Aと出力用接点回路20Bとが1組ずつの場合であっても、摺動子23Aが位置P2〜終端位置P3に位置している操作途中の過渡状態では必ず基準接点回路20Aがオン状態でなければならない。備考gの場合には、正常な過渡状態であるのか、基準接点回路20Aが短絡不良であるのか、出力用接点回路20Bが断線不良であるのか判別できない。しかし、備考hの場合には、基準接点回路20Aが断線不良又は出力用接点回路20Bが短絡不良のどちらかの故障である。したがって、1箇所の接点が故障したときの故障検出精度を上げることができ、より確実に故障と判断して安全性を高めることができる。本実施形態の操作装置1は、2組の出力用接点回路20B、20Cのいずれかの故障が確定した後においても、スイッチ入力により操作信号発生部40から出力を発生させるとともに、1箇所の接点が故障したときの故障検出精度を上げることができ、より確実に故障と判断して安全性を高めることができる。
以下、本実施形態としたことによる効果について説明する。
本実施形態の操作装置1は、入力操作を行う操作部10に、離散的に配列された複数の固定端子21、22と、これらの固定端子間を選択的にオン又はオフする可動接点である摺動子23と、からなる接点回路20が複数組備えられている。そして、操作部10が非操作の状態では、摺動子23が接点回路20の複数組の全てがオフ状態の初期位置P1にあり、操作部10がオン操作されることによって、摺動子23を初期位置P1からオン状態となる終端位置P3まで連動して移動させるように構成される。そして、接点回路20のそれぞれが接続され、接点回路20のそれぞれのオン状態又はオフ状態に基づき操作部10がオン操作の状態又は非操作の状態であることを判断する判断部30と、判断部30の判断結果に基づき操作部10がオン操作の状態であることを出力する操作信号発生部40と、を有する。さらに、接点回路20の複数組のうちの1組を基準接点回路20Aとし、その他を出力用接点回路20Bとし、基準接点回路20Aは、出力用接点回路20Bに比べて、摺動子23が移動する初期位置P1からオン状態となる位置P2までの距離を近づけて設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、オン操作時には、基準接点回路20Aがその他の出力用接点回路20Bよりも早いタイミングでオン状態にされる。こうすれば、基準接点回路20Aがオン状態で、その他の出力用接点回路20Bもオン状態になったときに、オン操作の状態であることを出力できる。基準接点回路20Aがオフ状態でその他のいずれかの出力用接点回路20Bがオン状態である場合には、必ず基準接点回路20A及びオン状態の出力用接点回路20Bのどちらかは故障であると判断でき、アラーム等を表示できる。したがって、1箇所の接点が故障したときの故障検出精度を上げることができ、より確実に故障と判断して安全性を高めることができる。
また、本実施形態の操作装置1において、接点回路20は、1組の基準接点回路20Aと、2組以上の出力用接点回路20B、20Cと、を備えるとともに、判断部30は、接点回路20のそれぞれのオン状態又はオフ状態に基づき操作部10がオン操作の状態又は非操作の状態であることを判断することを特徴とする。この構成によれば、接点回路20が3組以上で、かつ、この3組以上の接点回路20のそれぞれの状態に基づき操作部10がオン操作の状態であることを判断して出力できる。こうすれば、どれか1組の接点回路20が故障しても、残った2組以上の接点回路20でオン操作の状態を判断して動作を継続できるので、1組の接点回路20が故障しただけですぐに出力を停止させるようにしなくてもよい。
また、本実施形態の操作装置1において、接点回路20を3組以上の奇数組備え、判断部30は、接点回路20のそれぞれのオン状態又はオフ状態に基づき奇数組での多数決で、操作部10がオン操作の状態又は非操作の状態であることを判断することを特徴とする。この構成によれば、接点回路20が3組以上の奇数組あり、かつ、この3組以上の奇数組のオン状態又はオフ状態に基づき多数決で判断して操作部10がオン操作の状態であることを出力できる。3組以上の接点回路20のそれぞれの状態に基づき判断するので、最初に故障した接点回路20を特定することができるとともに、1組の接点回路20が故障しても、残りの接点回路20で操作部10がオン操作の状態又は非操作の状態であることを判断するので、操作装置1の動作に支障が無い。
また、本実施形態の操作装置1において、基準接点回路20Aは、可動接点である摺動子23が初期位置P1から終端位置P3まで移動する方向に垂直な方向に対して、出力用接点回路20B、20Cの間に挟まれた位置に配置されていることを特徴とする。この構成によれば、基準接点回路20Aが2組以上の出力用接点回路20B、20Cの間に挟まれた略センター位置にある場合には、摺動子23の移動に対するガタツキによる影響が最も小さいため、安定的に他の接点回路よりも早いタイミングでオンすることができる。
本本実施形態の操作装置1は、車両用変速装置61の操作用であることを特徴とする。車両用変速装置61の操作用に用いることで、より確実な変速の切換を行うことができる。
以上のように、本発明の第1実施形態の操作装置1を具体的に説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施することが可能である。例えば次のように変形して実施することができ、これらも本発明の技術的範囲に属する。
(1)本実施形態において、3組の接点回路20のうち2組は摺動子23が移動する初期位置P1からオン状態となる位置までの距離を同じにして出力用接点回路20B、20Cとしていたが、出力用接点回路20Cをより距離が長い出力用接点回路20Dに変更してもよい。第1変形例は、3組の接点回路20の初期位置P1からオン状態となる位置までの距離が異なる場合である。
図9は、第1変形例の操作部11を示す説明図である。図10は、第1変形例の出力を示す説明図である。全てオン状態となるまでの操作途中では、摺動子23Aが移動する初期位置P1からオン状態となる位置P2aまでの距離が最も短い基準接点回路20A、摺動子23Bが移動する初期位置P1からオン状態となる位置P2bまでの距離が2番目に短い出力用接点回路20B、摺動子23Dが移動する初期位置P1からオン状態となる終端位置P3までの距離が最も長い出力用接点回路20Dの順にオン状態となる。このため、いずれか1組の故障と正常な過渡状態との判別が、さらに明確にできる。
また、3組の多数決で、オン操作の状態又は非操作の状態であることを判断することができる。
(2)本実施形態において、3組の接点回路20の摺動子23をX1−X2方向に垂直な方向に並べていたが、それぞれのオン状態となる位置が並ぶようにして、初期位置P1をずらすように配置してもよい。第2変形例は、初期位置P1をずらすように配置した事例である。
図11は、第2変形例の操作部12を示す説明図である。操作部12は、基準接点回路20Aの初期位置P1がX1側にずれるように構成されて、オン状態となる位置P2が他の出力用接点回路20B、20Cがオン状態となる終端位置P3と同じ位置に揃えられている。これにより、摺動子23Aが移動する初期位置P1からオン状態となる位置P2までの距離が短くなっている。
(3)本実施形態において、3組の接点回路20をX1−X2方向に垂直な方向に並べていたが、X1−X2方向に3組を並べるように配置してもよい。第3変形例は、3組の接点回路20をX1−X2方向に配置した事例である。
図12は、第3変形例の操作部13を示す説明図である。操作部13は、固定端子21が共通端子を構成している。このため、X1−X2方向に長く、X1−X2方向に垂直な方向には細い形状とすることができる。
(4)本実施形態において、3組又は2組の接点回路20について詳述したが、より多くの接点回路20から構成されていてもよい。
(5)本実施形態において、接点回路20はノーマルオープンのスイッチとして説明したが、ノーマルクローズの接点回路20から構成されていてもよい。この場合、初期状態とは固定接点間がクローズの状態であり、オン状態とは固定接点間がオープンの状態である。
(6)本実施形態において、固定端子21、22が導電性の金属板として説明したが、固定端子21、22は、絶縁基板上に印刷された導電性パターンもしくはめっきされた導電性パターンから構成されていてもよい。
[第2実施形態]
図16は、本発明の第2実施形態の操作装置2を示すブロック図である。図17は、図16の操作部70を示す説明図である。図18は、接点回路80を断面視で示す説明図である。図19は、固定電極81Aa、82Aaを示す説明図であり、図19(a)は平面視、図19(b)は図19(a)のB−B線で切断した断面視である。図20は、本発明の第2実施形態の操作装置2を車両用変速装置61に適用した説明図である。図21は、図18の接点回路80が初期位置P4にある状態を示す説明図である。図22は、図18の接点回路80が過渡状態の位置P5にある状態を示す説明図である。図23は、図18の接点回路80が終端位置P6にある状態を示す説明図である。なお、操作部70の構成が第1実施形態の操作装置1の操作部10と異なること以外は、第1実施形態と同じであり、同じ符号を用いている。
本実施形態の操作装置2は、図16に示すように、操作部70と判断部30と操作信号発生部40と、を有している。入力操作を行う操作部70は、複数の接点回路80を備えている。図16においては、接点回路80として、出力用接点回路80B、80C、及び基準接点回路80Aを備える。判断部30は、信号処理手段35と記憶手段36と計時手段37とを有し、接点回路80のそれぞれのオン状態又はオフ状態に基づき操作部70がオン操作の状態又は非操作の状態であることを判断する。操作信号発生部40は、判断部30の判断結果に基づき操作部70がオン操作の状態であることを出力する。
操作部70は、図17に示すように、入力操作される操作部材75と、操作部材75に機構的に接続されたスイッチユニットからなる接点回路80として基準接点回路80A、出力用接点回路80B、80Cと、を備える。基準接点回路80A、出力用接点回路80B、80Cは、それぞれ、固定端子81A、82A、81B、82B、81C、82Cに対応して配置された弾性部材84A、84B、84Cを有している。固定端子81A、82A、81B、82B、81C、82Cはそれぞれ、導体85に接続され、判断部30に設けられた接続端子31A、32A、31B、32B、31C、32Cに電気接続される。弾性部材84A、84B、84Cは、合成ゴム製のラバーシート86に形成されており、操作部材75の入力操作によって、X1−X2方向に撓むように構成されている。なお、操作部材75の入力操作方向は、X1−X2方向に限定されるものでなく、方向転換機構を介して方向を変えていてもよい。
基準接点回路80A、出力用接点回路80B、80Cは、弾性部材84A、84B、84Cを有し、断面視で図18に示すように、弾性部材84A、84B、84Cの空洞部に可動接点である可動電極83A、83B、83Cを備えている。さらに、可動電極83A、83B、83Cに対応して、固定端子81A、82A、81B、82B、81C、82Cに形成された固定電極81Aa、82Aa、81Ba、82Ba、81Ca、82Caが、1枚の絶縁基板87に配設されている。1組の固定電極81Aa、82Aaは、例えば、平面視で図19に示すような導電性パターンを有し、互いに電気的に分離されて配置されている。固定電極81Ba、82Ba、及び、固定電極81Ca、82Caも同様である。そして、1組の固定電極81Aa、82Aaは、後述するように可動電極83Aが接触することによって、可動電極83Aを介して導通する。固定電極81Ba、82Ba、及び、固定電極81Ca、82Caも同様である。ここで、図21に示すように、初期位置P4において、可動電極83Aは、可動電極83B、83Cよりも、接点高さが低くなるように各々の接点高さを異ならせて形成されている。そのため、初期位置P4において、基準接点回路80Aにおける可動電極83Aと、固定電極81Aa(82Aa)との高さ方向の離間距離は、出力用接点回路80Bにおける可動電極83Bと、固定電極81Ba(82Ba)との高さ方向の離間距離よりも小さくなっている。同様に、初期位置P4において、可動電極83Aと、固定電極81Aa(82Aa)との高さ方向の離間距離は、出力用接点回路80Cにおける可動電極83Cと、固定電極81Ca(82Ca)との高さ方向の離間距離よりも小さくなっている。
弾性部材84A、84B、84Cは、ドーム部84Aa、84Ba、84Caの肉厚が薄く可撓性を有しているが、弾性部材84の材料自体がもつ復元力によって、図18に示す初期状態が保持される。また、弾性部材84Aは、図18に示すように、ドーム部84Aaの直上にも弾性変形部84Abを有している。弾性部材84A、84B、84Cは、
互いに独立して弾性変形可能であるが、操作部材75を介して、X1−X2方向に連動して撓むように構成される。弾性部材84Aは操作部材75によって押圧されると、ドーム部84Aaが撓んで絶縁基板87に向けて反転し、可動電極83Aが固定電極81Aa、82Aaに接触することで電気的に安定した接続が可能である。また、弾性部材84Bは操作部材75によって押圧されると、ドーム部84Baが撓んで絶縁基板87に向けて反転し、可動電極83Bが固定電極81Ba、82Baに接触することで電気的に安定した接続が可能である。また、弾性部材84Cは操作部材75によって押圧されると、ドーム部84Caが撓んで絶縁基板87に向けて反転し、可動電極83Cが固定電極81Ca、82Caに接触することで電気的に安定した接続が可能である。
本実施形態の操作装置2は、図20に示すように、車両用変速装置61の操作用である。車両60に搭載された車両用変速装置61を操作するための操作部70として、例えば、D(Drive)ボタン51、N(Neutral)ボタン52、R(Reverse)ボタン53、P(Park)ボタン54が配置され、それぞれに図17に示す複数の接点回路80を備えている。複数の操作部70(Dボタン51、Nボタン52、Rボタン53、及びPボタン54)から、それぞれに、図17に示す6本の導体85が接続されている。複数の操作部70は導体85を介して共通の判断部30に接続されている。判断部30は、Dボタン51、Nボタン52、Rボタン53、又はPボタン54のいずれかがオン操作の状態であることを判断し、操作信号発生部40は、判断部30の判断結果に基づき、Dボタン51、Nボタン52、Rボタン53、又はPボタン54がオン操作の状態であることを出力する。車両用変速装置61は、いずれかの操作信号を受信したときに変速の切換を行う。なお、操作信号発生部40と車両用変速装置61とは、車載ネットワークを介して接続される。例えば、CAN(Controller Area Network)が使用される。
車両用変速装置61の操作では、操作していないのにオン操作の状態であることを誤出力すると車両60の走行に危険が生じる可能性が高い。そのため、従来から、複数の接点回路を設けて、それらが同時にオン状態になっているときにオン操作の状態であることを出力するようにして、誤出力の可能性を低減していている。なお、一般にオン操作しているのにオン操作の状態であることを出力しない不良モードは、車両の走行に対する危険がより少ないと考えられており、複数の接点回路のいずれかがオフ状態であればオン操作の状態ではないと判断すればよいとされる。また、いずれかの接点回路がオン状態で、その他の接点回路がオフ状態であることが継続していれば、短絡モードの不良か断線モードの不良を生じているとしてアラーム等を表示するようにされている。このため、接点回路に異常が無くても操作用のボタンを半押ししたような操作状態が継続すると、アラーム等が表示されてしまうという不良誤検知の問題があった。
本実施形態の操作装置2は、以下に説明する特徴を有しているため、従来に比べて不良誤検知の可能性が低減できる。
本実施形態における接点回路80は、図17及び図21に示すように、弾性部材84A、84B、84Cが、それらが撓むX1−X2方向に対して垂直な方向に並んでいる。短絡モードの不良が無い正常な状態における初期位置P4では、可動電極83A、83B、83Cは、固定電極81Aa、82Aa、81Ba、82Ba、81Ca、82Caと離間している。そのため、基準接点回路80A、出力用接点回路80B、80Cの接点回路80の複数組の全てがオフ状態である。
弾性部材84A、84B、84Cが撓んで、図22に示すように、操作途中の位置P5にあれば、基準接点回路80Aは、可動接点である可動電極83Aと固定電極81Aa、82Aaとが接触して、固定端子81A、82A間が導通するオン状態になる。このときには、弾性部材84Aは、弾性変形部84Abは殆ど変形せずに、ドーム部84Aaが撓む。一方、弾性部材84Bは、ドーム部84Baが撓むが、前述した可動電極83Bと可動電極83Aの接点高さの違いによって、図22の位置P5では、可動接点である可動電極83Bが固定電極81Ba、82Baに接触することはない。また、同様に、弾性部材84Cは、ドーム部84Caが撓むが、前述した可動電極83Cと可動電極83Aの接点高さの違いによって、位置P5では、可動接点である可動電極83Cが固定電極81Ca、82Caに接触することはない。このように、出力用接点回路80B、80Cに比べて、基準接点回路80Aは初期位置P4からオン状態となる位置P5までの距離を近づけて設けられているので、先にオン状態となる。なお、弾性部材84Aのドーム部84Aaは、ドーム部84Ba、84Caに比べて撓みやすい肉厚に形成されていることが好適である。また、弾性部材84Aの弾性変形部84Abは、ドーム部84Ba、84Caに比べても撓みにくい構造となっている。
通常、固定接点と弾性部材に設けられた可動接点からなる接点回路は、弾性部材の撓みに対するガタツキによる影響をゼロに減らすことはできない。このため、3個の可動接点が、それらが移動するX1−X2方向に対して垂直な方向に並んでいても、可動接点の移動に対するガタツキによる影響によって、それぞれがオン状態となるタイミングは一定にできないが、本実施形態においては必ず基準接点回路80Aは出力用接点回路80B、80Cに比べて先にオン状態となる。
基準接点回路80Aが2組以上の前記出力用接点回路80B、80Cの間に挟まれた略センター位置にある場合には、可動接点の移動に対するガタツキによる影響が最も小さいため、安定的に他の接点回路よりも早いタイミングでオンすることができる。
さらに弾性部材84A、84B、84Cが撓んで、図23に示すように、全ての接点回路80がオン状態となる終端位置P6に移動する。すなわち、出力用接点回路80Bは、可動接点である可動電極83Bと固定電極81Ba、82Baとが接触して、固定端子81B、82B間が導通するオン状態となる。出力用接点回路80Cは、可動接点である可動電極83Cと固定電極81Ca、82Caとが接触して、固定端子81C、82C間が導通するオン状態となる。このとき、弾性部材84Aは、ドーム部84Aaの撓みに加えて、弾性変形部84Abが撓む。そのため、弾性変形部84Abによって可動電極83Aが移動できない分を吸収して終端位置P6まで移動可能としているので、基準接点回路80Aは終端位置P6でもオン状態を継続する。断線モードの不良が無い正常な状態では、基準接点回路80A、出力用接点回路80B、80Cの接点回路80の複数組の全てがオン状態である。
本実施形態では、接点回路80を3組としているので、1組だけがオン状態又はオフ状態で、他の2組と異なる状態になった場合、多数決で、操作部70がオン操作の状態又は非操作の状態であることを判断することも可能である。なお、この状態は3組のうち1組が不良となった場合のほか、全ての接点回路80がオフ状態から全ての接点回路80がオン状態となるまでの途中の操作状態である過渡状態(図22参照)でも発生するので、その継続時間を加味して不良判定することが好ましい。さらに、1組の不良が確定した後においても、残りの2組に異常が発生しなければ2組のオン状態又はオフ状態が一致することにより正常と同じ操作を可能とすることが好ましい。
次に、本実施形態としたことによる判断部30の特徴について説明する。図24は、本実施形態の操作装置2の出力を示す説明図である。図25は、接点回路80が2組の場合の出力を示す説明図である。
本実施形態における判断部30は、図17に示すように、接点回路80に電気接続される接続端子31A、32A、31B、32B、31C、32Cを有している。そして、図16に示すように、接点回路80の状態に対する信号処理手段35、信号処理手段35の処理内容を記憶させる記憶手段36、及び計時手段37を備えている。
本実施形態における信号処理手段35は、接続端子31A、32A、31B、32B、31C、32Cに接続された基準接点回路80A、出力用接点回路80B、80Cのそれぞれのオン状態又はオフ状態に基づき操作部70がオン操作の状態又は非操作の状態であることを判断する。それぞれの状態に応じて、図24に示す判定結果が操作信号発生部40から出力される。図24で、オフ状態を「0」、オン状態を「1」と表わしている。
本実施形態の操作装置2は、接点回路80として基準接点回路80A、出力用接点回路80B、80Cを備えている。本実施形態の操作装置2は、図24に示すように、位置P5〜終端位置P6に位置している操作途中の過渡状態において基準接点回路80Aが必ずオン状態である。また、本実施形態は、接点回路80として奇数組を備えているので、奇数組での多数決で、オン操作の状態又は非操作の状態であることを判断することができる。備考aの場合は、正常な過渡状態であるか、基準接点回路80Aが短絡不良であるか、のいずれかである。備考bの場合は、正常な過渡状態であるか、出力用接点回路80Bが短絡不良であるか、出力用接点回路80Cが断線不良であるか、のいずれかである。備考cの場合は、正常な過渡状態であるか、出力用接点回路80Bが断線不良であるか、出力用接点回路80Cが短絡不良であるか、のいずれかであり、アラーム等を表示することができる。備考a、備考b又は備考cの場合は、正常な過渡状態でもアラーム等を表示してしまうので、経過時間の計時等で不良誤検知を避ける。さらに、出力用接点回路80B、80Cの少なくとも一方がオン状態で、且つ、基準接点回路80Aがオフ状態であれば、必ず、いずれか1組が不良である。備考dの場合は、基準接点回路80Aが断線不良であるか、出力用接点回路80Cが短絡不良であるか、のいずれかであり、アラーム等を表示することができる。備考eの場合は、基準接点回路80Aが断線不良であるか、出力用接点回路80Bが短絡不良であるか、のいずれかであり、アラーム等を表示することができる。備考fの場合は、基準接点回路80Aが断線不良であると判断して、アラーム等を表示することができる。
本実施形態とすることによって、スイッチ入力により操作信号発生部40から出力を発生させるとともに、1箇所の接点が故障したときの故障検出精度を上げることができ、より確実に故障と判断して安全性を高めることができることが明らかである。
なお、3組の多数決でオン操作の状態又は非操作の状態であることを判断するのは、同時に2組の接点回路が故障すること可能性が殆ど無いからである。例えば、水没等で電気回路が故障する場合は3組同時に故障し、異物等で接点不良が発生する場合は異物が2組の接点回路に跨る可能性がきわめて低いためである。また、いずれか1組の故障が確定した後は、残りの2組で判定を行うようにしておけば、2組目の故障が発生するまで使用可能である。本実施形態の操作装置2が車両用変速装置61の操作用であり、運転中に接点回路80の故障を検知した場合にも、急に操作できない状態に陥ることなく継続して車両用変速装置61を操作できるため、運転者は車両60をより安全な場所に移動させることができる。
本実施形態の操作装置2は、記憶手段36を備えているので、1組目の故障が確定したとき、不良と判定した内容を記憶しておき、それ以後の判定は故障していない2組で行うようにすることができる。また、計時手段37を備えているので、図24に示す各状態での経過時間を計時するようにして、あらかじめ設定された経過時間で状態に変化がみられなかったときに判定を行ったり、アラーム等を表示したりするようにすることができる。1組目の故障が確定した後は、3組の多数決でオン操作の状態又は非操作の状態であることを判断できないが、他の2組が正常であるので、計時手段37を組み合わせた判定を行うことで、不良誤検知を減らすことが可能である。
また、本実施形態の操作装置2が車両用変速装置61の操作用である場合は、判断部30が動作を開始した(電源が投入された)直後に、3組全てがオフ状態であることを判定してから、それ以降の操作について判定するようにされていることが好ましい。こうすれば、操作部材75の誤操作によって動作開始直後に急発進するような不具合を回避することができる。なお、1組の故障確定後は、残りの2組がオフ状態であることの判定に変更される。
本実施形態の操作装置2は、基準接点回路80Aと出力用接点回路80Bとが1組ずつの場合であっても、基準接点回路をもたずに出力用接点回路が2組だけの場合とは異なる作用をもたらす。図25で、オフ状態を「0」、オン状態を「1」と表わしている。
図25に示すように、基準接点回路80Aと出力用接点回路80Bとが1組ずつの場合であっても、位置P5〜終端位置P6に位置している操作途中の過渡状態では必ず基準接点回路80Aがオン状態でなければならない。備考gの場合には、正常な過渡状態であるのか、基準接点回路80Aが短絡不良であるのか、出力用接点回路80Bが断線不良であるのか判別できない。しかし、備考hの場合には、基準接点回路80Aが断線不良又は出力用接点回路80Bが短絡不良のどちらかの故障である。したがって、1箇所の接点が故障したときの故障検出精度を上げることができ、より確実に故障と判断して安全性を高めることができる。本実施形態の操作装置1は、2組の出力用接点回路80B、80Cのいずれかの故障が確定した後においても、スイッチ入力により操作信号発生部40から出力を発生させるとともに、1箇所の接点が故障したときの故障検出精度を上げることができ、より確実に故障と判断して安全性を高めることができる。
以下、本実施形態としたことによる効果について説明する。
本実施形態の操作装置2は、入力操作を行う操作部70に、離散的に配列された複数の固定端子81、82と、これらの固定端子間を選択的にオン又はオフする可動接点である可動電極83と、からなる接点回路80が複数組備えられている。そして、操作部70が非操作の状態では、可動接点が接点回路80の複数組の全てがオフ状態の初期位置P4にあり、操作部70がオン操作されることによって、接点回路80を初期位置P4からオン状態となる終端位置P6まで連動して移動させるように構成される。そして、接点回路80のそれぞれが接続され、接点回路80のそれぞれのオン状態又はオフ状態に基づき操作部70がオン操作の状態又は非操作の状態であることを判断する判断部30と、判断部30の判断結果に基づき操作部70がオン操作の状態であることを出力する操作信号発生部40と、を有する。さらに、接点回路80の複数組のうちの1組を基準接点回路80Aとし、その他を出力用接点回路80Bとし、基準接点回路80Aは、出力用接点回路80Bに比べて、初期位置P4からオン状態となる位置P5までの距離を近づけて設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、オン操作時には、基準接点回路80Aがその他の出力用接点回路80Bよりも早いタイミングでオン状態にされる。こうすれば、基準接点回路80Aがオン状態で、その他の出力用接点回路80Bもオン状態になったときに、オン操作の状態であることを出力できる。基準接点回路80Aがオフ状態でその他のいずれかの出力用接点回路80Bがオン状態である場合には、必ず基準接点回路80A及びオン状態の出力用接点回路80Bのどちらかは故障であると判断でき、アラーム等を表示できる。したがって、1箇所の接点が故障したときの故障検出精度を上げることができ、より確実に故障と判断して安全性を高めることができる。
また、本実施形態の操作装置2において、接点回路80は、1組の基準接点回路80Aと、2組以上の出力用接点回路80B、80Cと、を備えるとともに、判断部30は、接点回路80のそれぞれのオン状態又はオフ状態に基づき操作部70がオン操作の状態又は非操作の状態であることを判断することを特徴とする。この構成によれば、接点回路80が3組以上で、かつ、この3組以上の接点回路80のそれぞれの状態に基づき操作部70がオン操作の状態であることを判断して出力できる。こうすれば、どれか1組の接点回路80が故障しても、残った2組以上の接点回路80でオン操作の状態を判断して動作を継続できるので、1組の接点回路80が故障しただけですぐに出力を停止させるようにしなくてもよい。
また、本実施形態の操作装置2において、接点回路80を3組以上の奇数組備え、判断部30は、接点回路80のそれぞれのオン状態又はオフ状態に基づき奇数組での多数決で、操作部70がオン操作の状態又は非操作の状態であることを判断することを特徴とする。この構成によれば、接点回路80が3組以上の奇数組あり、かつ、この3組以上の奇数組のオン状態又はオフ状態に基づき多数決で判断して操作部70がオン操作の状態であることを出力できる。3組以上の接点回路80のそれぞれの状態に基づき判断するので、最初に故障した接点回路80を特定することができるとともに、1組の接点回路80が故障しても、残りの接点回路80で操作部70がオン操作の状態又は非操作の状態であることを判断するので、操作装置2の動作に支障が無い。
また、本実施形態の操作装置2において、基準接点回路80Aは、初期位置P4から終端位置P6まで移動する方向に垂直な方向に対して、出力用接点回路80B、80Cの間に挟まれた位置に配置されていることを特徴とする。この構成によれば、基準接点回路80Aが2組以上の出力用接点回路80B、80Cの間に挟まれた略センター位置にある場合には、可動接点の移動に対するガタツキによる影響が最も小さいため、安定的に他の接点回路よりも早いタイミングでオンすることができる。
また、本発明の操作装置2において、接点回路80は、複数組の1組毎に、複数の固定端子81、82にそれぞれ形成された固定電極81a、82aを有し、可動接点である可動電極83が複数の固定電極81a、82aに跨って弾性接触可能に構成されたスイッチユニットであることを特徴とする。この構成によれば、複数組の接点回路80に、可動接点である可動電極83と固定電極81a、82aとを有するスイッチユニットを用いることで、操作装置2を製作することが容易になる。
本本実施形態の操作装置2は、車両用変速装置61の操作用であることを特徴とする。車両用変速装置61の操作用に用いることで、より確実な変速の切換を行うことができる。
以上のように、本発明の第2実施形態の操作装置2を具体的に説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施することが可能である。例えば次のように変形して実施することができ、これらも本発明の技術的範囲に属する。
(1)本実施形態において、3組の接点回路20のうち2組は初期位置P4からオン状態となる終端位置P6までの距離を同じにして出力用接点回路80B、80Cしていたが、出力用接点回路80Cをより距離が長いスイッチユニットに変更してもよい。いずれか1組の故障と正常な過渡状態との判別が、さらに明確にできる。また、3組の多数決で、オン操作の状態又は非操作の状態であることを判断することができる。
(2)本実施形態において、可動電極83A、83B、83Cの接点高さの違いによって、基準接点回路80Aは、出力用接点回路80B、80Cに比べて、可動接点である可動電極83Aが移動する初期位置からオン状態となる位置までの距離を近づける構成としたが、固定電極81Aa、82Aaの高さを固定電極81Ba、82Ba、81Ca、82Caよりも高くなるように形成してもよい。
(3)本実施形態においては、ラバーシート86に設けた弾性部材84A、84B、84Cに、可動電極83A、83B、83Cを形成したが、板ばね等の金属ばねに可動接点を形成するようにしてもよい。
(4)本実施形態において、3組又は2組の接点回路80について詳述したが、より多くの接点回路80から構成されていてもよい。
1、2 操作装置
10、11、12、13 操作部
15 操作部材
20 接点回路
20A 基準接点回路
20B、20C、20D 出力用接点回路
21、21A、21B、21C、22A、22B、22C 固定端子
23、23A、23B、23C 摺動子
25 導体
30 判断部
31A、32A、31B、32B、31C、32C 接続端子
35 信号処理手段
36 記憶手段
37 計時手段
40 操作信号発生部
51 Dボタン
52 Nボタン
53 Rボタン
54 Pボタン
60 車両
61 車両用変速装置
70 操作部
75 操作部材
80 接点回路
80A 基準接点回路
80B、80C 出力用接点回路
81、81A、82A、81B、82B、81C、82C 固定端子
81a、81Aa、82Aa、81Ba、82Ba、81Ca、82Ca 固定電極
83、83A、83B、83C 可動電極
84、84A、84B、84C 弾性部材
84Aa、84Ba、84Ca ドーム部
84Ab 弾性変形部
85 導体
86 ラバーシート
87 絶縁基板
P1 初期位置
P2、P2a、P2b 位置
P3 終端位置
P4 初期位置
P5 位置
P6 終端位置

Claims (7)

  1. 入力操作を行う操作部には、離散的に配列された複数の固定端子と、これらの固定端子間を選択的にオン状態又はオフ状態にする可動接点と、からなる接点回路が複数組備えられ、
    前記操作部が非操作の状態では、前記可動接点は前記接点回路の前記複数組の全てがオフ状態の初期位置にあり、
    前記操作部がオン操作されることによって、前記可動接点を前記初期位置から前記接点回路の前記複数組の全てがオン状態となる終端位置まで連動して移動させるように構成してなる操作装置において、
    前記接点回路のそれぞれが接続され、前記接点回路のそれぞれの前記オン状態又は前記オフ状態に基づき前記操作部が前記オン操作の状態又は前記非操作の状態であることを判断する判断部と、
    前記判断部の判断結果に基づき前記操作部が前記オン操作の状態であることを出力する操作信号発生部と、を有するとともに、
    前記接点回路の前記複数組のうちの1組を基準接点回路とし、その他を出力用接点回路とし、前記基準接点回路は、前記出力用接点回路に比べて、前記可動接点が移動する前記初期位置から前記オン状態となる位置までの距離を近づけて設けられていることを特徴とする操作装置。
  2. 前記接点回路は、1組の前記基準接点回路と、2組以上の前記出力用接点回路と、を備えるとともに、前記判断部は、前記接点回路のそれぞれの前記オン状態又は前記オフ状態に基づき前記操作部が前記オン操作の状態又は前記非操作の状態であることを判断することを特徴とする請求項1に記載の操作装置。
  3. 前記接点回路を奇数組備え、前記判断部は、前記接点回路のそれぞれの前記オン状態又は前記オフ状態に基づき前記奇数組での多数決で、前記操作部が前記オン操作の状態又は前記非操作の状態であることを判断することを特徴とする請求項2に記載の操作装置。
  4. 前記基準接点回路は、前記可動接点が前記初期位置から前記終端位置まで移動する方向に垂直な方向に対して、2組以上の前記出力用接点回路の間に挟まれた位置に配置されていることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の操作装置。
  5. 前記可動接点は、前記固定端子と接触しながら摺動可能に構成された摺動子であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の操作装置。
  6. 前記接点回路は、前記複数組の1組毎に、複数の前記固定端子にそれぞれ形成された固定電極を有し、前記可動接点が複数の前記固定電極に跨って弾性接触可能に構成されたスイッチユニットであることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の操作装置。
  7. 前記操作装置は、車両用変速装置の操作用であることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の操作装置。

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