JP2013197484A - 集積回路装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】集積回路の内部ロジックや素子特性などを確認でき、必要なテストパッドの数やテスト回路の規模を小さくできる集積回路装置を提供する。
【解決手段】集積回路装置100は、内部回路3〜5と、当該内部回路3〜5に行うテストの種別であるテストモードを示すテスト制御信号が入力される制御用テストパッド11と、テスト制御信号に基づいて前記テストモードを識別するテストモード識別回路12とを備える。テストモード識別回路12は、内部回路3〜5に対し、各テストモードに応じて異なる動作を行わせる。また内部回路3〜5のテスト時に内部回路3〜5に現れる複数のテスト信号は、テスト信号出力選別回路13によって順番にモニタ用テストパッド14へ出力される。
【選択図】図1

Description

本発明は、テスト回路を搭載する集積回路装置に関するものである。
一般的に、集積回路装置の製造過程では、その内部ロジックや素子特性の良否を判定するためのテストが行われる。そのため、多くの集積回路装置には、内部ロジックや素子特性を測定するためのパッド(テストパッド)と、そのテストに供するテスト回路が設けられる。
従来の集積回路装置では、テストパッドおよびテスト回路が、集積回路装置内の測定ターゲット毎に設けられていた。しかしその場合には、テストパッドの数およびテスト回路の規模が、テストのための測定箇所の数に比例して増大する。それ故、集積回路装置に搭載される回路規模が大きくなり、消費電流が増え、製品のコストが高くなるといる問題が生じる。
例えば下記の特許文献1には、電源端子とグラウンド端子間に流れる静止電流(入力端子に信号が与えられていない状態に流れる電流)を2つのテストパッドを介して測定することによって、集積回路の良否を判定する手法が提案されている。この手法によれば、テストパッドの数とテスト回路の規模を小さくし、且つ、短時間に回路の良否判定を行うことができる。
特開昭61−82456号公報
特許文献1の手法では、静止電流を測定のみが行われ、集積回路の内部ロジックや素子特性を確認するファンクションテストは行われない。そのため、集積回路装置の具体的な不良原因や不良箇所を特定することができない。また、集積回路装置の欠陥が静止電流に影響を与えないケースも考えられ、良否を誤判断する可能性もある。
本発明は以上のような課題を解決するためになされたものであり、集積回路の内部ロジックや素子特性などの測定が可能であり、必要なテストパッドの数やテスト回路の規模の増大を抑制できる集積回路装置を提供することを目的とする。
本発明に係る集積回路装置は、内部回路と、前記内部回路に行うテストの種別であるテストモードを示すテスト制御信号に基づいて前記テストモードを識別し、前記内部回路に各テストモードに応じた動作を行わせるテストモード識別回路と、を備えるものである。
本発明によれば、テストモード識別回路がテストモードを判別し、内部回路がそのテストモードに応じた動作を行う。テストモード毎にテスト回路を設けるのではなく、テストモードに応じて内部回路の動作を変更させることによって、各種のテストを実行できるため、テスト回路の規模を小さくすることができる。
実施の形態1に係る集積回路装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る集積回路装置が備えるテストモード識別回路の第1の構成例を示す図である。 実施の形態1に係る集積回路装置が備えるテストモード識別回路の第2の構成例を示す図である。 実施の形態1に係る集積回路装置が備えるテストモード識別回路の第3の構成例を示す図である。 Tフリップフロップの回路構成例を示す図である。 Tフリップフロップの動作シーケンスを示す図である。 実施の形態1に係る集積回路装置が備えるテスト信号出力選別回路の第1の構成例を示す図である。 実施の形態1に係る集積回路装置が備えるテスト信号出力選別回路の第2の構成例を示す図である。 テスト信号出力選別回路の動作シーケンスを示す図である。 実施の形態1に係る集積回路装置の第1の変更例を示すブロック図である。 実施の形態1に係る集積回路装置の第2の変更例を示すブロック図である。 実施の形態2に係る集積回路装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態3に係る集積回路装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態3に係る集積回路装置が備えるテストモード識別回路の構成例を示す図である。 実施の形態3に係るテストモード識別回路の動作を説明するための図である。 テストモード信号の制御により静特性テストが実施可能となるレベルシフト回路の構成を示す図である。 実施の形態3に係るテスト信号出力選別回路の構成を示す図である。 実施の形態3における静特性テストのシーケンスを示すタイミング図である。 静特性テストによりインバータの入出力特性を得る方法を説明するための図である。 テストモード信号の制御により動特性テストが実施可能となるレベルシフト回路の構成を示す図である。 実施の形態3における動特性テストのシーケンスを示すタイミング図である。 テストモード信号の制御により内部回路のストレステストが実施可能となる内部電源回路の一例を示す図である。 テストモード信号の制御により内部回路のストレステストが実施可能となる内部電源回路(簡易レギュレータ)の一例を示す図である。 テストモード信号の制御により内部回路のストレステストが実施可能となる内部電源回路(簡易レギュレータ)の一例を示す図である。 低電流回路の一例を示す図である。 通常動作モードから第3テストモード(ストレステスト)へ移行するときの内部電源回路の動作シーケンスを示すタイミング図である。 実施の形態3における通常動作モードのシーケンスを示すタイミング図である。 実施の形態3に係る集積回路装置のテストフローの一例を示す図である。
<実施の形態1>
図1は、本発明の実施の形態1に係る集積回路装置100の構成を示すブロック図である。集積回路装置100は、入力信号が印加される入力パッド1と、当該入力パッド1に印加された入力信号を内部回路に供給する入力回路2を有している。図1においては、集積回路装置100が備える内部回路の例として、信号伝達回路3、ロジック回路4および機能回路5(保護回路等)を示している。また集積回路装置100は、ロジック回路4の出力信号が、出力回路6を通して出力パッド7から出力される構成となっている。以下では、信号伝達回路3、ロジック回路4および機能回路5を「内部回路3〜5」と総称することもある。
本実施の形態に係る集積回路装置100は、内部回路3〜5のテストを行うための回路(テスト回路)として、制御用テストパッド11、テストモード識別回路12、テスト信号出力選別回路13、モニタ用テストパッド14を備えている。
制御用テストパッド11には、内部回路3〜5に対して行うテストの種別であるテストモードを示すテスト制御信号が入力される。テストモード識別回路12は、内部回路3〜5と制御用テストパッド11との間に接続しており、制御用テストパッド11に入力されたテスト制御信号に基づいてテストモードを識別する。そして制御用テストパッド11は、そのテストモードに応じた動作を内部回路3〜5に行わせる制御信号を出力する。
モニタ用テストパッド14は、テスト時に内部回路3〜5の所定箇所に現れる信号(テスト信号)を観測するためのパットである。テスト信号出力選別回路13は、内部回路3〜5とモニタ用テストパッド14との間に接続し、テスト時に内部回路3〜5に現れる複数のテスト信号のうちから、モニタ用テストパッド14へ出力するテスト信号を選別する。さらにテスト信号出力選別回路13は、モニタ用テストパッド14に出力するテスト信号を、時間と共に順次切り替えるように動作する。このテスト信号出力選別回路13の動作により、1つのモニタ用テストパッド14で複数のテスト信号を含むデータストリームを観測できるため、モニタ用テストパッド14の数は少なくて済む。
[テストモード識別回路の構成例]
図2は、実施の形態1に係る集積回路装置100が備えるテストモード識別回路12の第1の構成例を示す図である。図2のテストモード識別回路12は、制御用テストパッド11に入力されるテスト制御信号の大きさ(電圧値)に基づいてテストモードを識別するものであり、コンパレータ121,122,123とテストモード識別ロジック回路124とから成るレベルトリガ回路である。
コンパレータ121,122,123は、制御用テストパッド11に入力されるテスト制御信号の大きさ(電圧値)を、それぞれ異なる基準電圧(閾値電圧)Vref1,Vref2,Vref3と比較する(Vref1<Vref2<Vref3)。テストモード識別ロジック回路124は、コンパレータ121,122,123の各出力に基づいて、テストモードを判別し、そのテストモードに応じた動作を行わせる制御信号を内部回路3〜5へ出力する。このように、テストモード毎にテスト回路を設けるのではなく、テストモードに応じて内部回路3〜5の動作を変更させることにより、テスト回路の規模を小さくすることができる。
また、テストモード識別回路12が、制御用テストパッド11に入力されるテスト制御信号の大きさに基づいてテストモードを識別するので、テストモードが2以上ある場合でも制御用テストパッド11は1つで足りる。よって制御用テストパッド11の数を少なくすることができる。一般に、プロセス微細化が進むとパッドの次段に設けられる保護回路の規模が大きくなるため、入力パッドの数を抑えることは、総合的に回路規模の縮小に繋がる。
図3は、実施の形態1に係る集積回路装置100が備えるテストモード識別回路12の第2の構成例を示す図である。図3のテストモード識別回路12も、図2の回路と同様に、制御用テストパッド11に入力されるテスト制御信号の大きさに基づいてテストモードを識別するレベルトリガ回路であるが、インバータ121a,122a,123aとテストモード識別ロジック回路124とから構成されている。
インバータ121a,122a,123aの閾値電圧を、それぞれ異なる値Vref1,Vref2,Vref3と設定することにより、図2の構成と同様の動作が可能であり、同様の効果を得ることができる。しかも、インバータはコンパレータよりも構成がシンプルであり、基準電圧(Vref1〜Vref3)を供給する必要もないため、図2の構成よりも、テストモード識別回路12の回路規模を縮小できる。
図4は、実施の形態1に係る集積回路装置100が備えるテストモード識別回路12の第3の構成例を示す図である。図4のテストモード識別回路12は、制御用テストパッド11に入力されるテスト制御信号のエッジ(立ち上がり或いは立ち下がり)をカウントするカウンタ回路と、当該カウンタ回路の出力信号に基づいてテストモードを識別するデコーダ回路127とから構成されるエッジトリガ回路である。このようにテストモード識別回路12をエッジトリガ回路とする場合、制御用テストパッド11に供給するテスト制御信号はパルス信号となる。
図4のテストモード識別回路12が備えるカウンタ回路は、2段のTフリップフロップ125,126(リセット優先型)により構成されている。デコーダ回路127は、Tフリップフロップ125,126の出力信号に基づいて、テストモードを判別し、そのテストモードに応じた動作を行わせる制御信号を内部回路3〜5へ出力する。デコーダ回路127は、それと同様に動作するロジック回路(テストモード識別ロジック回路)であってもよい。
図5は、Tフリップフロップ(TFF)の回路構成例を示す図である。この例では、Tフリップフロップを、4個のANDゲート201〜204と、1個のインバータ205と、2個のRSフリップフロップ206,207を用いて構成している。また図6は、図5のTフリップフロップの動作シーケンスを示すタイミング図である。図6に示すように、図5のTフリップフロップの出力端子(Q端子)の信号レベルは、当該Tフリップフロップの入力端子(T端子)に入力されるトリガ信号の立ち下がり(L(Low)レベルからH(High)レベルへの変化)に応じて反転する。また、Q端子の信号レベルは、リセット端子(Rst端子)に入力されるリセット信号の立ち上がり(HレベルからLレベルへの変化)に応じてLレベルにリセットされる。
ここで、図4のテストモード識別回路12のTフリップフロップ125,126が、T端子のレベルの立ち下がりに応じて、Q端子のレベルを反転させるように動作すると仮定する。この場合、初段のTフリップフロップ125のQ端子の信号レベルは、テスト制御信号の立ち下がり毎に反転し、2段目のTフリップフロップ126のQ端子の信号レベルは、初段のTフリップフロップ125のQ端子の信号レベルの立ち下がり毎に反転する。従って、Tフリップフロップ125,126から成るカウンタ回路の出力信号は、2ビット2進数のカウント値を表す信号となる。デコーダ回路127は、Tフリップフロップ125,126が出力した2進数のカウント値からテストモードを判別し、そのテストモードに応じた動作を行わせる制御信号を内部回路3〜5へ出力する。
このようにテストモード識別回路12が、制御用テストパッド11に入力されるテスト制御信号のパルス数(カウント値)に基づいてテストモードを識別することにより、テストモードが2以上ある場合でも制御用テストパッド11は1つで足りる。よって、レベルトリガ方式のテストモード識別回路12(図2および図3)と同様に、制御用テストパッド11の数を少なくすることができる。
また、エッジトリガ方式のテストモード識別回路12では、信号電圧のばらつきの影響を受けにくいという利点もある。さらに、カウンタ回路のビット数を増やすことにより、識別するテストモードの数を簡単に増やすことも可能である。
[テスト信号出力選別回路の構成例]
図7は、実施の形態1に係る集積回路装置100が備えるテスト信号出力選別回路13の第1の構成例を示す図である。先に述べたように、テスト信号出力選別回路13は、テスト時に内部回路3〜5に現れる複数のテスト信号のうちから、モニタ用テストパッド14へ出力するテスト信号を選別するものであり、モニタ用テストパッド14に出力するテスト信号を時間と共に順次切り替えるように動作する。
図7のテスト信号出力選別回路13は、2段のTフリップフロップ131,132(リセット優先型)で構成されたカウンタ回路と、当該カウンタ回路の出力信号に応じて、複数のテスト信号を順次選択してモニタ用テストパッド14へ出力するマルチプレクサ133とから構成されるエッジトリガ回路である。
テスト信号出力選別回路13のカウンタ回路は、その入力端子(初段のTフリップフロップ131のT端子)に入力されるトリガ信号(T_IN)のエッジ(立ち上がり或いは立ち下がり)をカウントする。当該トリガ信号は、所定周期のパルス信号であり、パッドから直接入力される信号であってもよいし、内部回路3〜5を用いて生成した信号であってもよい。
マルチプレクサ133には、内部回路3〜5から出力される4つのテスト信号IN0〜IN4が入力されており、カウンタ回路の出力信号(2ビット2進数のカウント値)に応じて、テスト信号IN0〜IN4のうちの一つを順次選択し、モニタ用テストパッド14へと出力する。これにより、テスト信号IN0〜IN4のストリームを一つにまとめた高転送レートのストリームがモニタ用テストパッド14に出力される。
このように、複数のテスト信号IN0〜IN4のデータを含むストリームを、1つのモニタ用テストパッド14で観測できるため、モニタ用テストパッド14の数を少なくすることができる。一般に、プロセス微細化が進むと出力パッドの前段に設けられる保護回路の規模も大きくなるため、パッドの数を抑えることは、総合的に回路規模の縮小に繋がる。
図8は、実施の形態1に係る集積回路装置100が備えるテスト信号出力選別回路13の第2の構成例を示す図である。図7に示した例では、カウンタ回路の出力信号に応じてテスト信号IN0〜IN4のうちの一つを選択してモニタ用テストパッド14へ出力する手段を、デジタル素子であるマルチプレクサ133としたが、図8のように、その手段を4つのアナログスイッチ135〜138を用いて構成してもよい。この場合、アナログスイッチ135〜138は、カウンタ回路の出力信号が入力されるデコーダ回路134により制御される。
図9は、図8のテスト信号出力選別回路13の動作シーケンスを示すタイミング図である。カウンタ回路の初段のTフリップフロップ131の出力信号Q1は、トリガ信号T_INの立ち下がり毎に反転し、2段目のTフリップフロップ132の出力信号Q2は、Tフリップフロップ131の出力信号Q1の立ち下がり毎に反転するので、カウンタ回路の出力信号Q1,Q2は2ビット2進数のカウント値となる。デコーダ回路134の出力信号Z0〜Z4は、そのカウント値に応じて順番にHレベルになる。このデコーダ回路134の出力信号Z0〜Z4は、モニタ用テストパッド14へ出力する信号を選択する働きをするので、以下ではこれらの信号を「選択信号」と称する。
アナログスイッチ135〜138は、それぞれデコーダ回路134が出力する選択信号Z0〜Z4がHレベルのときオンする。よって、モニタ用テストパッド14には、Z0=Hの期間はテスト信号IN0が出力され、Z1=Hの期間はテスト信号IN1が出力され、Z2=Hの期間はテスト信号IN2が出力され、Z3=Hの期間はテスト信号IN3が出力されることになる。つまり、トリガ信号T_INの立ち下がり毎に、テスト信号IN0のモニタ期間、テスト信号IN1のモニタ期間、テスト信号IN2のモニタ期間、テスト信号IN2のモニタ期間、テスト信号IN0のモニタ期間…の順番で切り替わる。
テスト信号出力選別回路13を図8の構成とした場合も、図7の場合と同様の効果が得られる。また図8の構成では、テスト信号IN0〜IN4がそのまま(アナログ信号として)モニタ用テストパッド14に出力されるので、テスト信号IN0〜IN4の電圧値や電流値を、モニタ用テストパッド14を介して測定できるというメリットもある。
[集積回路装置の変更例]
図1の集積回路装置100では、テスト制御信号が入力される制御用テストパッド11が、テスト用途以外の他のパッドとは独立して設けられていたが、他のパッドと兼用させてもよい。制御用テストパッド11を他のパッドと兼用させれば、集積回路装置100の回路規模および回路面積を更に縮小することができる。
例えば、図10は、制御用テストパッド11を入力パッド1と兼用させた例である。図10において、入力パッド1は、テストモード識別回路12にも接続しており、テスト時にはそれを制御用テストパッド11として用いることができる。
また例えば図11は、制御用テストパッド11をテスト用途以外の信号モニタ用パッドと兼用させた例である。図11において、制御用テストパッド11は内部電源回路8にも接続しており、テスト時以外には、それを内部電源回路8の出力をモニタするためのパッドとして用いることができる。
<実施の形態2>
図12は、実施の形態2に係る集積回路装置100の構成を示すブロック図である。当該集積回路装置100では、制御用テストパッド11が省略されており、テストモード識別回路12には機能回路5の出力信号が入力される構成となっている。
実施の形態1の集積回路装置100(図1)では、テスト制御信号が制御用テストパッド11を通して外部から入力される構成としたが、テスト制御信号は必ずしも外部から入力されるものでなくてもよく、テスト時に内部回路に付随する機能回路5を用いて生成させてもよい。
機能回路5としては、例えば電源電圧低下保護回路(UV保護回路)、電源起動・遮断回路、短絡保護回路、過熱保護回路等などがある。例えば、電源レベルを意図的に変化させるなどして機能回路5の保護機能を動作させ、各種の保護信号をテスト制御信号としてテストモード識別回路12に入力する。この場合、モードテストモード識別回路12は、テスト制御信号としての保護信号の組み合わせに基づいてテストモードを判別し、そのテストモードに応じた動作を内部回路3〜5に行わせる。また、テスト信号出力選別回路13は、そのテストモードに応じて、測定ターゲットとなるテスト信号を選別してモニタ用テストパッド14へ送り出す。
本実施の形態によれば、制御用テストパッド11を省略できるため、回路規模および集積回路装置100の面積を更に縮小することができる。
<実施の形態3>
実施の形態3では、内部回路としてレベルシフト回路を備える集積回路装置に、本発明を適用した具体例を示す。図13は、実施の形態3に係る集積回路装置100の構成を示すブロック図である。
当該集積回路装置100は、入力パッド1に入力された信号を受ける入力回路としてのシュミット回路22と、信号伝達回路としてのパルス発生回路23と、パルス発生回路23の出力信号のレベル変換を行うレベルシフト回路24と、機能回路としての電源電圧低下保護およびパワーオンリセット回路(以下「UV・POR保護回路」)25を備えている。
テストモード識別回路12の出力信号は、パルス発生回路23および内部電源回路8に供給されている。テスト時には、テストモード識別回路12が、パルス発生回路23および内部電源回路8を制御して、各テストモードに応じた動作を行わせる。
テスト信号出力選別回路13には、テスト時にレベルシフト回路24に現れるテスト信号が入力される。またテスト信号出力選別回路13は、UV・POR保護回路25で生成される信号によって制御される(詳細は後述する)。
図14は、本実施の形態に係るテストモード識別回路12の構成例を示す図である。当該テストモード識別回路12は、図3と同様にコンパレータ121〜123を用いて構成したレベルトリガ回路である。テストモード識別ロジック回路124は、ANDゲート1241,1242と、インバータ1243〜1246とから構成されており、テストモードを表すテストモード信号TM1〜TM3を出力する。ここでも基準電圧Vref1〜Vref3は、Vref1<Vref2<Vref3の関係にあるものとする。また制御用テストパッド11に入力されるテスト制御信号の電圧レベルをVTPとする。
図15は、テスト制御信号の電圧レベルVTPと、テストモード識別回路12が出力するテストモード信号TM1〜TM3のレベルとの関係を示す図である。VTP<Vref1であり、コンパレータ121,122,123の全ての出力がLレベルのときは、TM1=L、TM2=L、TM=Lである。またVref1<VTP<Vref2であり、コンパレータ121の出力のみがHレベルのときは、TM1=H、TM2=L、TM=Lとなる。Vref2<VTP<Vref3であり、コンパレータ121,122の出力がHレベルのときは、TM1=L、TM2=H、TM=Lとなる。Vref3<VTPであり、コンパレータ121,122,123の全ての出力がHレベルのときは、TM1=L、TM2=L、TM=Hとなる。
集積回路装置100の内部回路の動作モードは、テストモード信号TM1〜TM3に応じて切り替わる。具体的には、テストモード信号TM1〜TM3の全てがLレベルのときは、内部回路が通常動作を行う通常動作モードとなる。テストモード信号TM1がHレベルのときは、静特性テスト用の動作を行う第1テストモードとなる。テストモード信号TM2がHレベルのときは、動特性テスト用の動作を行う第2テストモードとなる。テストモード信号TM3がHレベルのときは、ストレステスト用の動作を行う第3テストモードとなる。なお、集積回路装置100のテストには、通常動作が正常に行われるかどうかをテストする正常動作テストも含まれるが、正常動作テストは通常動作モードで行えばよい。
図16は、実施の形態3に係る集積回路装置100が備えるレベルシフト回路の構成を示す図である。図16には、パルス発生回路23に相当する部分とレベルシフト回路24に相当する部分が含まれているが、両者を含めた全体を「レベルシフト回路LS」と称することとする。
図16のレベルシフト回路LSは、テストモード信号TM1がHレベルになると静特性テストを実施可能なように構成されている。通常動作モード(TM1=L)においては、レベルシフト回路LSの入力段(パルス発生回路23の部分)で、入力信号IN_Aの立ち上がり時にパルス信号が生成される。しかし、第1テストモード(TM1=H)においては、レベルシフト回路LSの入力段で、入力信号IN_Aと同じ波形の信号が生成される。つまり第1テストモードでは、レベルシフト回路24の各ノードの信号レベルを、入力信号IN_Aのレベルに応じた値に固定でき、レベルシフト回路LSの静特性テストを実施することができる。
図17は、実施の形態3に係るテスト信号出力選別回路13の構成例を示す図である。図17に示すテスト信号出力選別回路13は図8と同様である。本実施の形態では、テスト信号出力選別回路13のカウンタ回路(Tフリップフロップ131,132)の動作を規定するトリガ信号T_INおよびリセット信号Rst_INとして、UV・POR保護回路25が備えるUV(電源低下)検出回路251およびPOR(パワーオンリセット)検出回路252の各出力信号を用いている。また、アナログスイッチ135〜138には、レベルシフト回路LS内の内部素子(測定対象素子)の入力信号や出力信号が入力される。
なお、UV検出回路251は、レベルシフト回路LSのVB端子とVS端子間の電圧(VBS=VB−VS)を監視しており、電圧VBSが所定値(UVトリップ電圧)よりも下がった場合にUV検出回路251の出力信号(UV検出信号)がHレベルになる。また、POR検出回路252の出力信号(パワーオンリセット信号)は、電源始動時にHレベルになり、その後、電源電圧が所定値以上に達すればLレベルになる。
ここでは、測定対象素子を、図16のレベルシフト回路LSの出力段のインバータINV1,INV2とした例を示す。この場合、アナログスイッチ135にはインバータINV1の出力信号VMIN0が入力され、アナログスイッチ136にはインバータINV2の出力信号VMIN1が入力され、アナログスイッチ137にはインバータINV1の入力信号VMIN2が入力され、アナログスイッチ138にはインバータINV2の入力信号VMIN3が入力される。テスト信号出力選別回路13は、トリガ信号T_INに同期して、これら合計4つの測定対象信号VMIN0〜VMIN4を順番にモニタ用テストパッド14へ出力する。
図18は、本実施の形態における静特性テストのシーケンスを示すタイミング図である。静特性テストを行う場合、テスト制御信号の電圧レベルVTPは、Vref1<VTP<Vref1に設定される(時刻t10)。この場合、テストモード信号TM1がHレベルになり、集積回路装置100の内部回路は第1の動作モードとなる。
先に述べたように、図16のレベルシフト回路LSでは、テストモード信号TM1がHレベルのとき、その入力段(パルス発生回路23の部分)で入力信号IN_Aと同じ波形の信号が生成される(図18のVG_A参照)。
また、静特性テストでは、レベルシフト回路LSのVB端子とVS端子間の電圧(VBS=VB−VS)を固定し、VS端子の電圧(VS電圧)を連続的に変化させながら、測定対象信号VMIN0〜VMIN4の測定を行う。図18に示すように、VS端子の電圧を徐々に上げると、インバータINV1,INV2の入力信号VMIN2,VMIN3が徐々に下がり、一定の閾値を超えるとインバータINV1,INV2の出力信号VMIN0,VMIN1がHレベルに変化する。
例えば、図19に示すように、インバータINV1の入力信号VMIN2のVS電圧に対する依存性カーブと、出力信号VMIN0のVS電圧に対する依存性カーブとを取得して、両者を合成すると、インバータINV1の入出力電圧カーブを得ることができる。インバータINV2についても同様である。また、VS端子とVB端子間の電流も同時に測定することで、抵抗RH1とRH2の抵抗値も推定できる。
本実施の形態では、UV・POR保護回路25のUV検出回路251から出力されるUV検出信号が、トリガ信号T_INとしてテスト信号出力選別回路13に入力される。UV検出回路251は、VB端子とVS端子間の電圧VBSがUVトリップ電圧よりも下がると、トリガ信号T_IN(UV検出信号)をHレベルにする。本実施の形態では、これを利用して、モニタ用テストパッド14に出力される信号の切り替えを行っている。
例えば図18の時刻t10〜t11の間は、テスト信号出力選別回路13(図17)のデコーダ回路134が出力する選択信号Z0がHレベルであるので、モニタ用テストパッド14に出力される信号PAD_Mは、インバータINV1の出力信号VMIN0である。
VMIN0の測定が終わった後、VB端子とVS端子間の電圧VBSをUVトリップ電圧より下げることにより、トリガ信号T_IN(UV検出信号)がHレベルになる。その後、電圧VBSを元に戻すと、トリガ信号T_INはLレベルに戻る(時刻t11)。このトリガ信号T_INの立ち下がりに応じて、選択信号Z0はLレベルになると共に選択信号Z1がHレベルになる。その結果、時刻t11以降は、モニタ用テストパッド14の信号PAD_Mが、インバータINV2の出力信号VMIN1となる。
同様に、VMIN1の測定が終わった後、電圧VBSを一旦UVトリップ電圧より下げることで、トリガ信号T_INのパルスが生成され、トリガ信号T_INの立ち下がりに応じて選択信号Z2がHレベルになる。それにより、時刻t12以降は、モニタ用テストパッド14の信号PAD_Mは、インバータINV1の入力信号VMIN2となる。
さらに、VMIN2の測定が終わった後、電圧VBSを一旦UVトリップ電圧より下げることで、今度は選択信号Z3がHレベルになり、時刻t13以降は、モニタ用テストパッド14の信号PAD_Mが、インバータINV2の入力信号VMIN3となる。
次に、レベルシフト回路の動特性テスト(第2テストモード)について説明する。図20は、テストモード信号TM2の制御により、動特性テストが実施可能となるレベルシフト回路の構成例を示す図である。本実施の形態では、レベルシフト回路の動特性テストを、複数経路のレベルシフト回路を組み合わせて行う。
図20に示す回路は、2経路のレベルシフト回路LSA,LSBによりSRフリップフロップを駆動するように構成されている。レベルシフト回路LSA,LSBのそれぞれは、図16のレベルシフト回路LSとほぼ同じ構成であるが、SRフリップフロップの前段に、当該SRフリップフロップのS端子およびR端子が同時にHレベルになることを防止する、インターロック回路16が設けられている。
また、レベルシフト回路LSA,LSBの入力段には、レベルシフト回路LSA,LSBに同じ信号を入力させるテスト用回路15が設けられている。テスト用回路15の有効/無効は、テストモード信号TM2によって制御される。テストモード信号TM2がLレベルのときは、テスト用回路15は無効となり、レベルシフト回路LSA,LSBにはそれぞれの入力信号IN_A,IN_Bに応じたパルス信号が入力される。
一方、テストモード信号TM2がHレベルになると、テスト用回路15が有効となり、レベルシフト回路LSA,LSBに同じ信号が入力されるようにする。この場合、入力信号IN_A,IN_Bのいずれかが立ち上がると、レベルシフト回路LSA,LSBに同時にパルス信号が入力される。2つのレベルシフト回路LSA,LSBが正常に動作していれば、インターロック回路16が働いて、出力段のSRフリップフロップの出力信号OUTはLレベルから変化しない。
よって、出力段のSRフリップフロップの出力信号OUTがHレベルになった場合は、レベルシフト回路LSA,LSBのいずれかに遅延などの誤動作が生じていると判断できる。また、そのときレベルシフト回路LSA,LSBに現れるテスト信号のパルス幅や遅延時間などの動特性を測定することにより、誤動作の原因や発生箇所を特定することができる。
図21は、本実施の形態における動特性テストのシーケンスを示すタイミング図である。ここでは、測定対象素子を、図20のレベルシフト回路LSA,LSBの各出力段に設けられた4つのインバータINV0〜INV3とした例を示す。この場合、テスト信号出力選別回路13(図17)のアナログスイッチ135にはインバータINV0の出力信号VMIN0が入力され、アナログスイッチ136にはインバータINV1の出力信号VMIN1が入力され、アナログスイッチ137にはインバータINV2の出力信号VMIN2が入力され、アナログスイッチ138にはインバータINV3の出力信号VMIN3が入力される。テスト信号出力選別回路13は、トリガ信号T_INに同期して、これら合計4つの測定対象信号VMIN0〜VMIN4を順番にモニタ用テストパッド14へ出力する。
なお、ここでもテスト信号出力選別回路13に入力されるトリガ信号T_INとして、UV・POR保護回路25のUV検出回路251の出力信号(UV検出信号)が用いられ、リセット信号Rst_INとして、POR検出回路252の出力信号(パワーオンリセット信号)が用いられるものとする。
動特性テストを行う場合、テスト制御信号の電圧レベルVTPは、Vref2<VTP<Vref3に設定される(時刻t20)。この場合、テストモード信号TM2がHレベルになり、集積回路装置100の内部回路は第2の動作モードとなる。
また、テストモード信号TM2がHレベルになったことで、テスト用回路15が有効となる。よって、入力信号IN_A(またはIN_B)の立ち上がりに応答して、レベルシフト回路LSA,LSBの両方に同じパルス信号が入力される。よってSRフリップフロップの出力信号OUTの立ち上がりの有無を観察することにより、レベルシフト回路LSA,LSBの異常を検出することができる。
動特性テストの場合も、静特性テストと同様に、モニタ用テストパッド14を通して測定対象信号(VMIN0〜VMIN4のいずれか)の測定を行う毎に、電圧VBSを一旦UVトリップ電圧より下げることで、UV検出回路251からトリガ信号T_INのパルスが出力され、モニタ用テストパッド14の信号PAD_Mが切り替わる。図21において、モニタ用テストパッド14には、時刻t20〜t21の間は、インバータINV0の出力信号VMIN0が出力され、時刻t21〜t22の間は、インバータINV1の出力信号VMIN1が出力され、時刻t22〜t23の間は、インバータINV2の出力信号VMIN2が出力され、時刻t23〜t24の間は、インバータINV3の出力信号VMIN3が出力される。
続いて、レベルシフト回路のストレステスト(第3テストモード)について説明する。図22は、テストモード信号TM3の制御により、内部回路のストレステストが実施可能となる内部電源回路8の回路図である。ここでは、ストレステストの対象を図20に示したレベルシフト回路LSA,LSBして説明する。
当該内部電源回路8は、レベルシフト回路LSA,LSBに電源を供給するものであり、内部電源電圧を出力する増幅器303と、当該演算増幅器303に入力する電圧を切り替えるアナログスイッチ301,302とを備えている。アナログスイッチ301には通常動作用の基準電圧が印加されており、アナログスイッチ302にはストレステスト用の基準電圧が印加されている。
テストモード信号TM3がLレベルのとき、アナログスイッチ301がオン、アナログスイッチ302がオフとなり、増幅器303に通常動作用の基準電圧が入力される。よって、内部電源電圧は、通常動作用の基準電圧と同じになる。一方、テストモード信号TM3がHレベルになると、アナログスイッチ301がオフ、アナログスイッチ302がオンとなり、増幅器303にストレステスト用の基準電圧が入力される。よって、内部電源電圧は、ストレステストの用の基準電圧に変化する。
ストレステスト用の基準電圧に関して、例えば、外部電源電圧を素子定格値内に設定して、それをストレステスト用の基準電圧として使用してもよい。
また、内部電源回路8は、トランジスタを用いて構成する簡易レギュレータでもよい。図23および図24は、ストレステストが実施可能な内部電源回路8としての簡易レギュレータの構成例である。
図23は、内部電源電圧VREGを出力するトランジスタ312のベース電位(VB)を、ツェナダイオード313に生じる基準電圧VZとするか、電源電圧VCCにするかを、テストモード信号TM3で制御されたPMOSトランジスタ314によって切り替える構成となっている。
また図24は、内部電源電圧VREGを出力するトランジスタ322のベース電位(VB)を、ツェナダイオード323に生じる基準電圧VZとするか、電源電圧VCCにするかを、テストモード信号TM3で制御されたNMOSトランジスタ324によって切り替える構成となっている。図24に用いられている低電流回路は、例えば図25の構成のものが考えられる。
図26は、通常動作モードから第3テストモード(ストレステスト)へ移行するときの内部電源回路8の動作シーケンスを示すタイミング図であり、内部電源回路8が図23の構成の場合を示している。TM1=TM2=TM3=Lである通常動作モードにおいては、PMOSトランジスタ314がオンしており、トランジスタ312のベース電位(VB)はトランジスタ312に生じる基準電圧VZと等しくなる。そのため、内部電源電圧VREGはVZ−Vbeとなる(Vbeはトランジスタ312のベースエミッタ間電圧降下)。VZ−Vbeは、図22の通常動作用基準電位に相当する。
一方、TM3=Hとなる第3テストモードでは、PMOSトランジスタ314がオフし、トランジスタ312のベース電位(VB)は電源電圧VCCと等しくなる。そのため、内部電源電圧VREGは、VCC−Vbeに上昇する。VCC−Vbeは、図22のストレステスト用基準電位に相当する。
なお、ストレステストの対象となるブロックは、予めストレステスト時の印加電圧に耐え得る素子および構造が採用されており、ストレスレスト時においても、推奨条件(通常動作モード)での動作と、同じシーケンスの動作を行えるように設計されている。
図27は、通常動作モードにおけるレベルシフト回路LSA,LSBの動作シーケンスを示すタイミング図である。通常動作モードにおいて、モニタ用テストパッド14を通して測定対象信号(VMIN0〜VMIN4のいずれか)の測定を行うことにより、通常動作テストを行うことができる。
ストレステストは、テストモード信号TM3をHレベルにし(図17においてVTP>Vref2)、内部電源電圧をストレステスト用基準電圧に設定した上で、レベルシフト回路LSA,LSBに、図27と同じシーケンスを行わせることによって実施される。
ストレステストにおける測定対象素子および測定対象信号は、基本的にと通常動作テストの場合と同じにする。そして、ストレステストで得られた測定結果が、通常動作テストで得た測定結果と比較される。このように内部電源電圧が異なる二つのモードで内部回路に同じシーケンスの動作を行わせ、各モードで同じ測定対象信号をモニタすることにより、測定対象信号のパルス幅や遅延時間等の電源電圧依存性を把握することができる。それによって、測定対象素子の電気的特性の不良を検出できる。
なお、通常動作モード(および第3テストモード)では、図27に示すように、レベルシフト回路LSA,LSBには互いに相補な入力信号IN_A,IN_Bがそれぞれ入力される。
また図27では、電源始動時における動作が示されている。電源が始動すると、POR検出回路252の出力信号であるリセット信号Rst_INがHレベルになり、テスト信号出力選別回路13のカウンタ回路がリセットされ(図17においてQ1=Q2=Lになる)、選択信号Z0がHレベルに設定される。その後、VB端子とVS端子間の電圧VBS(=VB−VS(VSは一定値))が所定値に達するとリセット信号Rst_INがLレベルになり、テスト信号出力選別回路13の動作が、選択信号Z0がHレベルの状態から開始されることになる(時刻t30)。
その後は、他のテストの場合と同様に、モニタ用テストパッド14を通して測定対象信号(VMIN0〜VMIN4のいずれか)の測定を行う毎に、電圧VBSを一旦UVトリップ電圧より下げることで、UV検出回路251からトリガ信号T_INのパルスが出力され、モニタ用テストパッド14の信号PAD_Mが切り替わる。図27において、モニタ用テストパッド14には、時刻t30〜t31の間は、インバータINV0の出力信号VMIN0が出力され、時刻t31〜t32の間は、インバータINV1の出力信号VMIN1が出力され、時刻t32〜t33の間は、インバータINV2の出力信号VMIN2が出力され、時刻t33〜t34の間は、インバータINV3の出力信号VMIN3が出力される。
図28は、本実施の形態に係る集積回路装置100のテストフローの一例を示す。当該テストフローは、通常動作モードで行う1回目の通常動作テスト(S2)、第1テストモードで行う静特性テスト(S3)、第2テストモードで行う動特性テスト(S4)、第3テストモードで行うストレステスト(S5)および、通常動作モードで行われる2回目の通常動作テスト(S6)を、従来から行われている集積回路装置の一般的なテスト(S1,S7)に組み込んだものである。
このテストフローでは、1回目の通常動作テスト、静特性テスト(S3)、動特性テスト(S4)、ストレステスト(S5)および、2回目の通常動作テスト(S6)は、この順番で実行される。ストレステスト後に、2回目の通常動作テストを行うことによって、各種のテスト実施中に劣化した集積回路装置を見つけ出し、排除することができる。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1 入力パッド、2 入力回路、3 信号伝達回路、4 ロジック回路、5 機能回路、6 出力回路、7 出力パッド、8 内部電源回路、11 制御用テストパッド、12 テストモード識別回路、13 テスト信号出力選別回路、14 モニタ用テストパッド、15 テスト用回路、16 インターロック回路、22 シュミット回路、23 パルス発生回路、24 レベルシフト回路、25 UV・POR保護回路、251 UV検出回路、252 POR検出回路、100 集積回路装置、121〜124 コンパレータ、124 テストモード識別ロジック回路、121a〜123a インバータ、125,126 Tフリップフロップ、127 デコーダ回路、131,132 Tフリップフロップ、133 マルチプレクサ、134 デコーダ回路、135〜137 アナログスイッチ、LS,LSA,LSB レベルシフト回路。

Claims (13)

  1. 内部回路と、
    前記内部回路に行うテストの種別であるテストモードを示すテスト制御信号に基づいて前記テストモードを識別し、前記内部回路に各テストモードに応じた動作を行わせるテストモード識別回路と、を備える
    ことを特徴とする集積回路装置。
  2. 前記内部回路のテスト時に当該内部回路に現れるテスト信号を観測するためのモニタ用テストパッドと、
    前記内部回路のテスト時に当該内部回路に現れる複数のテスト信号のうちから、前記モニタ用テストパッドへ出力するテスト信号を選別するテスト信号出力選別回路とをさらに備え、
    前記テスト信号出力選別回路は、前記モニタ用テストパッドへ出力するテスト信号を、時間と共に順次切り替える
    請求項1記載の集積回路装置。
  3. 前記テストモード識別回路は、前記テスト制御信号の大きさに基づいてテストモードを識別する
    請求項1または請求項2記載の集積回路装置。
  4. 前記テストモード識別回路は、
    前記テスト制御信号が入力されるコンパレータを用いて構成したレベルトリガ回路を含む
    請求項3記載の集積回路装置。
  5. 前記テストモード識別回路は、
    前記テスト制御信号が入力されるインバータを用いて構成したレベルトリガ回路を含む
    請求項3記載の集積回路装置。
  6. 前記テストモード識別回路は、
    前記テスト制御信号が入力されるカウンタ回路を含み、
    当該カウンタ回路の出力信号に基づいてテストモードを識別する
    請求項1または請求項2記載の集積回路装置。
  7. 前記テスト信号出力選別回路は、
    所定周期のパルス信号が入力されるカウンタ回路と、
    当該カウンタ回路の出力信号に応じて、前記複数のテスト信号を順次選択して前記モニタ用テストパッドへ出力するマルチプレクサとを備える
    請求項2記載の集積回路装置。
  8. 前記テスト信号出力選別回路は、
    前記モニタ用テストパッドに接続し、前記複数のテスト信号が入力される複数のアナログスイッチと、
    所定周期のパルス信号が入力されるカウンタ回路と、
    当該カウンタ回路の出力信号に応じて、前記複数のアナログスイッチを順次選択してオンさせるデコーダ回路とを備える
    請求項2記載の集積回路装置。
  9. 前記テスト制御信号を入力するための制御用テストパッドをさらに備える
    請求項1から請求項8のいずれか一項記載の集積回路装置。
  10. 前記制御用テストパッドは、テスト用途以外の他のパッドと兼用されている
    請求項9記載の集積回路装置。
  11. 前記他のパッドは、信号入力用または信号モニタ用のパッドである
    請求項10記載の集積回路装置。
  12. 前記テスト制御信号は、前記内部回路のテスト時に当該内部回路に付随する機能回路を動作させることによって生成される
    請求項1または請求項2記載の集積回路装置。
  13. 前記テスト制御信号は、前記機能回路から複数出力され、
    前記テストモード識別回路は、前記複数のテスト制御信号の組み合わせに基づいて前記テストモードを識別する
    請求項12記載の集積回路装置。
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