JP2013193651A - 電動車両 - Google Patents

電動車両 Download PDF

Info

Publication number
JP2013193651A
JP2013193651A JP2012065183A JP2012065183A JP2013193651A JP 2013193651 A JP2013193651 A JP 2013193651A JP 2012065183 A JP2012065183 A JP 2012065183A JP 2012065183 A JP2012065183 A JP 2012065183A JP 2013193651 A JP2013193651 A JP 2013193651A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
case
vehicle
auxiliary
electric vehicle
reserve tank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012065183A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5807596B2 (ja
Inventor
Masashi Yamanaka
賢史 山中
Daichi Kunishi
大地 國司
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2012065183A priority Critical patent/JP5807596B2/ja
Publication of JP2013193651A publication Critical patent/JP2013193651A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5807596B2 publication Critical patent/JP5807596B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】電動車両において、駆動部収容室内のスペース効率を向上させるとともに高圧安全性を確保する。
【解決手段】車両前部の駆動部収容室内に配設されたモータの駆動力により走行可能な電動車両10は、駆動部収容室12内に配置され、モータMG1,MG2との間で電力を授受する電力変換装置を収納したケース24と、駆動部収容室12内においてケース24の前方に配置される補機部材30とを備える。補機部材30は、構成部分のうち変形強度が他の部分よりも高い高強度部を有し、補機部材30の高強度部が補機部材30とケース24との対向方向に対して交差する方向に沿って設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、電動車両に係り、特に、走行用動力源であるモータを搭載した電動車両に関する。
従来、モータを走行用動力源として搭載した電気自動車、ハイブリッド自動車等の電動車両が知られている。このような電動車両では、車載バッテリから供給される直流電力をインバータ等の電力変換装置で交流電力に変換して、モータへ印加される。これにより、モータが駆動されて、走行用動力を出力することができる。
上記インバータ等の電力変換装置は、例えばアルミ合金等の金属製のケース(以下、適宜に「インバータケース」という)に収容されて、上記モータと共に車両前部にある駆動部収容室内に搭載されることがある。ここで、ハイブリッド自動車では、内燃機関であるエンジンを走行用動力源として搭載しており、エンジンが収容される車両前部の収容室がエンジンコンパートメントと呼ばれている。したがって、ハイブリッド自動車では、エンジンコンパートメントが電動車両の駆動部収容室に相当する。
上記電動車両に搭載される電力変換装置は高電圧を取り扱うことから、車両衝突時に、電力変換装置を収容するケースが破損しにくいように考慮して、電動車両の高圧安全性を高める必要がある。
例えば、特開2010−202103号公報(特許文献1)には、車両衝突時に、インバータを、これをエンジンコンパートメント内に固定する位置から隔壁に向けてガイド機構を有する車両用インバータの搭載構造が開示されており、これによりインバータは、車両衝突時に、ガイド機構に沿って退避することができるので、インバータが予期せぬ方向に移動して他の機器に接触してしまうことを防ぎ、インバータの損傷を抑制することができる、と記載されている。
特開2010−202103号公報
上記特許文献1に記載されるように車両衝突時にインバータケースを後方へ移動させて衝突による破損を回避するには、エンジンコンパートメント内においてインバータケースの後方にスペースを確保しておく必要があり、狭いエンジンコンパートメント内のスペース効率が低下することになる。
他方、エンジンコンパートメント内のスペース効率を良くするために、インバータケースの前方に冷却液リザーブタンクやエアクリーナ等の補機部材を配置すると、車両前突時には冷却液リザーブタンクやエアクリーナがインバータケースに向かって移動する可能性があるため、電動車両の高圧安全上、インバータケースを保護する必要がある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、その目的は、駆動部収容室内のスペース効率を向上させるとともに高圧安全性を確保することができる電動車両を提供することである。
本発明に係る電動車両は、車両前部の駆動部収容室内に配設されたモータの駆動力により走行可能な電動車両であって、前記駆動部収容室内に配置され、前記モータとの間で電力を授受する電力変換装置を収納したケースと、前記駆動部収容室内において前記ケースの前方に配置される補機部材と、を備え、前記補機部材は、構成部分のうち変形強度が他の部分よりも高い高強度部を有し、前記補機部材の高強度部が前記補機部材と前記ケースとの対向方向に対して交差する方向に沿って設けられているものである。
本発明に係る電動車両において、前記ケースは前端縁が車両前後方向と直交する向きで前記駆動部収容室内に固定され、前記補機部材は平面視で前記ケースと平行をなして配置されるとともに外周部または内部に前記高強度部を有しており、前記高強度部の延伸方向または面方向が車両前後方向に対して傾斜する向きで前記補機部材が固定されていてもよい。
また、本発明に係る電動車両において、前記補機部材は容器を含み、前記補機部材の高強度部は前記容器の外周面に形成されていてもよい。
この場合、前記補機部材は冷却液用リザーブタンクであって、前記補機部材の高強度部はタンク外周面に形成されたリブまたはフランジであってもよいし、前記補機部材の高強度部は冷却液用リザーブタンク内に設けられた気液分離材であってもよい。また、前記補機部材はエアクリーナであって、前記補機部材の高強度部は容器内部に設けられるクリーナエレメントであってもよい。
本発明に係る電動車両によれば、駆動部収容室内のスペース効率を向上させるとともに高圧安全性を確保することができる。
電動車両の車両前部に位置するエンジンコンパートメント内の構成を平面視で概略的に示す図である。 エンジンコンパートメント内の構成を衝突実験用バリアと共に側面視で概略的に示す図である。 比較例の冷却液リザーブタンクを搭載した電動車両が衝突実験用バリアに前突したときの状態を示す、図2に対応する図である。 (a)は比較例の冷却液リザーブタンクの側面図、(b)は本実施形態に用いられる冷却液リザーブタンクの側面図である。 (a)は比較例の冷却液リザーブタンクの平面図、(b)は本実施形態に用いられる冷却液リザーブタンクの平面図である。 (a)は比較例のエアクリーナの側面図、(b)は本実施形態に用いられるエアクリーナの側面図である。 本実施形態の電動車両が衝突実験用バリアに前突したときの状態を示す、図2に対応する図である。
以下に、本発明に係る実施の形態(以下、実施形態という)について添付図面を参照しながら詳細に説明する。この説明において、具体的な形状、材料、数値、方向等は、本発明の理解を容易にするための例示であって、用途、目的、仕様等にあわせて適宜変更することができる。また、以下において複数の実施形態や変形例などが含まれる場合、それらの特徴部分を適宜に組み合わせて用いることは当初から想定されている。
また、以下においては、電動車両として走行用動力源としてエンジンおよびモータジェネレータを搭載したハイブリッド自動車を例に説明するが、本発明はモータジェネレータのみを走行用動力源として搭載する電気自動車に適用されてもよいし、二次電池からなるバッテリに加えて燃料電池を搭載した燃料電池車に適用されてもよい。
図1は、ハイブリッド自動車10の車両前部に位置するエンジンコンパートメント内の構成を平面視で概略的に示す図である。図1において、左側が車両前方、右側が車両後方、上側が車両右側、下側が車両左側に相当する。また、図2は、エンジンコンパートメント内の構成を衝突実験用バリアBと共に側面視で概略的に示す図である。図2において、左側が車両前方、右側が車両後方、上側が車両上側、下側が車両下側に相当する。また、図2(図3,7においても同様)に示される衝突実験用バリアBは、例えば、コンクリートブロック、鉄塊等によって構成される。
図1および図2に示すように、ハイブリッド自動車10は、車両の前部にエンジンコンパートメント12を備える。エンジンコンパートメント12は、後述するエンジンおよびモータジェネレータを含む駆動部を収容する駆動部収容室である。エンジンコンパートメント12の上方はフードパネル13によって覆われており、エンジンコンパートメント12の後方は隔壁15によって車室内と仕切られている。
また、ハイブリッド自動車10は、車両の左右両側において車両前後方向に延伸するサイドメンバー14L,14Rを備える。車両前部においてサイドメンバー14L,14R間には、ラジエータ16が上下方向に沿った姿勢で支持されている。
エンジンコンパートメント12内には、内燃機関であるエンジンユニット20が搭載されている。エンジンユニット20は、図示しないブラケットによってサイドメンバー14L,14R等を含む車台に固定されている。エンジンユニット20の出力軸であるクランクシャフト(図示せず)は、後述するトランスアクスルに接続されている。
また、エンジンコンパートメント12内には、トランスアクスル22がエンジンユニット20に隣接して搭載されている。トランスアクスル22には、2つのモータジェネレータMG1,MG2とこれらの出力軸に連結されるギヤ列とが含まれる。トランスアクスル22は、例えばアルミダイカスト製のトランスアクスルハウジング23内にモータジェネレータMG1,MG2等を収容して一体的に構成されている。
トランスアクスル22の出力軸は、図示しない車軸等を介して車輪18に接続されている。これにより、トランスアクスル22は、エンジンユニット20およびモータジェネレータMG1,MG2の動力を車輪18に伝達して走行することができ、他方、減速時等には車輪18からモータジェネレータMG1,MG2の少なくとも一方に動力が入力されて回生発電が行われるようになっている。
なお、本実施形態ではトランスアクスルに2つのモータジェネレータが含まれる例について説明するが、これに限定されるものではない。例えば、トランスアクスルに1つのモータジェネレータが含まれてもよい。また、トランスアクスルのギヤ列には、モータジェネレータと車軸との間、および/または、エンジンユニットとモータジェネレータとの間の連結を断続するためのクラッチ機構が設けられてもよい。
トランスアクスル22を構成するトランスアクスルハウジング23の上部には、例えばアルミ合金製などの金属製筐体であるケース24が固定されている。ケース24は、図示しないブラケットによってトランスアクスル22に取り付けられている。また、図2に示すように、ケース24は、上面が前方に下がるように傾斜した姿勢で配置されている。この場合、ケース24の前端縁、すなわち、ケース24の前方上側角部25の位置がトランスアクスル22の前方縁部よりも車両後方側となるように配置されている。このようにすることで、車両が前突したときにラジエータ16等が後方へ移動してきても、トランスアクスル22によって受け止められるので、車両前突時の衝突荷重がケース24に作用するのを抑制でき、その結果、ケース24が破損しにくくなって高圧安全性が向上する。
ただし、ケース24は上述したように前下がり姿勢で取り付けられている場合に限定されるものではなく、ケースは、水平姿勢でトランスアクスル上に固定されてもよいし、あるいは、後下がりの姿勢でトランスアクスル上に固定されてもよい。ケース24が水平配置されたときには前側面がケース前端縁となり、ケース24が後下がりの姿勢で配置されたときには前方下側角部がケース前端縁となる。
ケース24には、直流電圧と交流電圧との間で双方向に変換可能なインバータが収容されている。この意味でケース24はインバータケースとも呼ばれる。また、ケース24は、ハイブリッド自動車10における電力制御全般を司るマイクロコンピュータを収容していてもよく、この意味でケース24はPCU(Power Control Unit)ケースとも呼ばれる。さらに、ケース24には、インバータのほかに、車載バッテリ(図示せず)から供給される直流電圧を昇圧してインバータに供給する一方、回生時にインバータから供給される直流電圧を降圧して車載バッテリに充電するための昇降圧コンバータが収容されてもよい。
図示していないが、ケース24から各モータジェネレータMG1,MG2には、それぞれ3本、計6本の電力ケーブルが延びている。これらの電力ケーブルを介してインバータとモータジェネレータMG1,MG2との間で電力の授受が行われる。本実施形態におけるように、ケース24がトランスアクスル22の直上に搭載されることで、上記電力ケーブルの余裕長を短くすることができ、コスト低減を図れる利点がある。
なお、図1ではエンジンコンパートメント12内のエンジンユニット20およびトランスアクスル22の周囲は空白となっているが、これらのスペースには駆動系、冷却系、空調系等の様々な補機類または補機部材が略びっしりと配置されている。
エンジンコンパートメント12内においてケース24の前方の位置には、補機部材の一例である冷却液リザーブタンク(以下、単に「リザーブタンク」という)30が配置されている。リザーブタンク30は、例えばケース24内のインバータ等を冷却するために用いられる冷却液を貯留する機能を有するものである。リザーブタンク30は、ラジエータ16とケース24との間に位置して、ラジエータ16の上部、または、その周囲に配置される他の部材等によって支持されている。
本実施形態では、リザーブタンク30は、略直方体状をなし、図1に示すように、その後方に配置されるケース24に対して平行な姿勢で配置されている。ここで平行な姿勢とは、図1に示す平面視で、リザーブタンク30の後端縁または後側面とケース24の前端縁25とが平行になっていることを意味する。
ラジエータ16とケース24との間のスペースには何も配置しないことが好ましい。これは、このスペースに補機部材が配置される場合、図3に示すように、車両の前突時に車両前部が変形してラジエータ16が後方へ移動すると、その移動に伴ってリザーブタンク等の補機部材が後方へ押されてケース24に衝突することにより、ケース24が破損する可能性があるからである。ケース24内に収容されたインバータ等の電力変換装置はモータジェネレータMG1,MG2へ印加する高圧電圧を扱うためにケース24が破損するとインバータ等が露出することとなり、車両の高圧安全性が脅かされることとなる。
他方、エンジンコンパートメント内はそもそもスペースが狭いため、エンジンコンパートメント内に配置される補機部材を上手く配置してスペース効率を良くすることが、車両のダウンサイジングやコスト低減を図るうえで好ましい。
そこで、本実施形態のハイブリッド自動車10では、ラジエータ16とケース24の間に配置されるリザーブタンク30等の補機部材について下記のような工夫を施すことにより、エンジンコンパートメント12内のスペース効率の向上と車両の高圧安全性の確保とを両立することとした。
図4(a)は比較例のリザーブタンク300の側面図、(b)は本実施形態に用いられるリザーブタンク30の側面図である。冷却液リザーブタンクは、樹脂製の容器によって構成され、その強度を高めるために外周にリブ(高強度部)32が突出して設けられる。このようなリブ32は容器構成部分のうちで肉厚となって他の部分34よりも衝突荷重に対する変形強度が高くなる。すなわち、リザーブタンク300のリブ32が図4(a)に示すように車両前後方向に沿った衝突方向となったとき、リブ32の延伸方向である前後方向にはリザーブタンク30は比較的つぶれにくく、その後方に配置されるケース24に対して直交する方向にリブ32が比較的大きな衝撃荷重を作用させる。
これに対し、図4(b)に示すように、リザーブタンク30のリブ32は、車両前突時に衝突荷重が作用する方向、すなわちリザーブタンク30とケース24の対向方向である車両前後方向に対して、その延伸方向が交差する向きに沿って設けられて、リザーブタンク30が固定される構成としている。詳しくは、略直方体状をなすリザーブタンク30の前側面30aおよび後側面30bに対して直交しない方向に沿ってリブ32が延伸するように形成されている。このようにリブ32を傾斜して形成したことで、リザーブタンク30は矢印で示す車両衝突方向に対して比較例のリザーブタンク300よりもつぶれやすい構造となる。
リザーブタンク30においてリブ32の延伸方向が車両前後方向となす交差角度θは90度未満の鋭角であれば良い。また、その交差角度θが90度なす方向、すなわちリブ32が車両前後方向に対して直交する方向に延伸するように形成されてもよい。さらに、上記においては、リザーブタンク30の外周に形成された高強度部がリブであると説明したが、これに限定されるものではなく、例えば分割されたタンク要素同士を連結するためのフランジがリザーバタンクの高強度部をなしてもよい。
図5(a)は、比較例の冷却液リザーブタンク300の平面図、図5(b)は本実施形態に用いられる冷却液リザーブタンク30の平面図である。リザーブタンク300,30は、内部に気液分離材36を備えている。気液分離材36は、矩形板状をなし、その面方向に沿う方向に比較的高い強度を有している。比較例のリザーブタンク300では、気液分離材36が車両前後方向に沿って設けられている。これに対し、本実施形態に用いられるリザーブタンク30の気液分離材36は、車両前後方向に対して交差する方向または傾斜した方向に沿って設けられている。このように傾斜させることで、上述したリブ32の場合と同様に、リザーブタンク30は矢印で示す車両衝突方向に対して比較例のリザーブタンク300よりもつぶれやすい構造となっている。
なお、気液分離材36を傾斜させる構造は、単独でリザーブタンクに用いられてもよいし、あるいは、上記リブやフランジを傾斜させる構造と組み合わせて用いられてもよい。
図6は、ラジエータ16とケース24との間に配置される補機部材がエアクリーナである例を示す。図6(a)は、比較例のエアクリーナ400の側面図、図6(b)は本実施形態に用いられるエアクリーナ40の側面図である。図6に示すように、エアクリーナ400,40は、内部に空気流路を形成する容器または筐体42と、容器内部に設けられたクリーナエレメント(高強度部)44とを備える。クリーナエレメント44は、板状をなしており、その面方向に沿う方向に比較的高い強度を有している。比較例のエアクリーナ400では、クリーナエレメント44が水平方向に沿って設けられている。これに対し、本実施形態に用いられるエアクリーナ40のクリーナエレメント44は、その面方向が水平方向に対して交差する方向または傾斜した方向に沿って設けられている。このように傾斜させることで、上述したリブ32や気液分離材36の場合と同様に、エアクリーナ40は矢印で示す車両衝突方向に対して比較例のエアクリーナ400よりもつぶれやすい構造となっている。
上述したように、本実施形態のハイブリッド自動車10では、エンジンコンパートメント12内においてケース24の前方に配置される補機部材30,40の高強度部32,36,44が、補機部材30,40とケース24との対向方向である車両前後方向に対して交差する方向、または、傾斜する方向に沿って設けられており、これにより車両前突時の衝撃荷重によって補機部材30,40が比較例よりもつぶれやすく構成されている。これにより、図7に示すように、車両前突時に補機部材30,40が大きくつぶれることによって衝突エネルギーを効果的に吸収することができ、その結果、補機部材30,40の後方に近接して配置されるケース24が破損しにくくなる。したがって、ハイブリッド自動車における高圧安全性が向上する。加えて、エンジンコンパートメント12内においてケース24の前方に補機部材30,40を配置することで、エンジンコンパートメント12内のスペース効率も良くなる。
なお、本発明は、上述した実施形態の構成に限定されるものではなく、本願の特許請求の範囲に記載される事項の範囲内で種々の変更が可能である。
例えば、上記においてはエンジンコンパートメント12内においてケース24の前方に配置される補機部材がリザーブタンク30やエアクリーナ40であると例示したが、これに限定されるものではなく、例えば、リレーボックス、レゾネータ、電動ポンプ等の他の補機部材であってもよい。
また、上記においては、インバータ等の電力変換装置を収容したケース24がトランスアクスル22上に取り付けられる場合について説明したが、これに限定されるものではなく、ケースがブラケット等によって車両ボディに固定されてもよい。
さらに、上記においては補機部材とケースとが平行に配置される場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、補機部材およびケースの少なくとも一方を車両左右方向に対して傾けて配置し、補機部材とケースとの対向方向が車両前後方向からずれるように構成してもよい。このようにすれば、図4(a)、図5(a)および図6(a)に示す比較例の補機部材を用いても車両前突時のケースに対する衝撃荷重を抑制する効果が見込める。
さらにまた、上記においてはケース24の前方に位置する補機部材のさらに前方にラジエータの上部が位置するものとして説明したが、これに限定されるものではなく、補機部材の前方にはラジエータ以外の他の補機部材が配置されていてもよいし、あるいは、ラジエータの上部位置が低くて補機部材の前方がフードパネルとなっている構成としてもよい。
10 ハイブリッド自動車(電動車両)、12 エンジンコンパートメント(駆動部収容室)、13 フードパネル、14L,14R サイドメンバー、15 隔壁、16 ラジエータ、18 車輪、20 エンジンユニット、22 トランスアクスル、23 トランスアクスルハウジング、24 ケース、25 前方上側角部(前端縁)、30,300 リザーブタンク(補機部材)、30a 前側面、30b 後側面、32 リブ、32,36,44 高強度部、34 他の部分、36 気液分離材、40,400 エアクリーナ(補機部材)、42 容器または筐体、44 クリーナエレメント、B 衝突実験用バリア、MG1,MG2 モータジェネレータ、θ 交差角度。

Claims (5)

  1. 車両前部の駆動部収容室内に配設されたモータの駆動力により走行可能な電動車両であって、
    前記駆動部収容室内に配置され、前記モータとの間で電力を授受する電力変換装置を収納したケースと、
    前記駆動部収容室内において前記ケースの前方に配置される補機部材と、を備え、
    前記補機部材は、構成部分のうち変形強度が他の部分よりも高い高強度部を有し、前記補機部材の高強度部が前記補機部材と前記ケースとの対向方向に対して交差する方向に沿って設けられている、
    電動車両。
  2. 請求項1に記載の電動車両において、
    前記ケースは前端縁が車両前後方向と直交する向きで前記駆動部収容室内に固定され、前記補機部材は平面視で前記ケースと平行をなして配置されるとともに外周部または内部に前記高強度部を有しており、前記高強度部の延伸方向または面方向が車両前後方向に対して傾斜する向きで前記補機部材が固定されている、電動車両。
  3. 請求項2に記載の電動車両において、
    前記補機部材は容器を含み、前記補機部材の高強度部は前記容器の外周面に形成されている、電動車両。
  4. 請求項3に記載の電動車両において、
    前記補機部材は冷却液用リザーブタンクであり、前記補機部材の高強度部はタンク外周面に形成されたリブまたはフランジであるか、前記冷却液用リザーブタンク内に設けられた気液分離材であるか、あるいは、その両方である、電動車両。
  5. 請求項3に記載の電動車両において、
    前記補機部材はエアクリーナであり、前記補機部材の高強度部は容器内部に設けられるクリーナエレメントである、電動車両。
JP2012065183A 2012-03-22 2012-03-22 電動車両 Active JP5807596B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012065183A JP5807596B2 (ja) 2012-03-22 2012-03-22 電動車両

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012065183A JP5807596B2 (ja) 2012-03-22 2012-03-22 電動車両

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013193651A true JP2013193651A (ja) 2013-09-30
JP5807596B2 JP5807596B2 (ja) 2015-11-10

Family

ID=49393110

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012065183A Active JP5807596B2 (ja) 2012-03-22 2012-03-22 電動車両

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5807596B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015121152A (ja) * 2013-12-24 2015-07-02 マツダ株式会社 多気筒エンジンの吸気冷却装置
CN104786825A (zh) * 2014-01-22 2015-07-22 比亚迪股份有限公司 混合动力汽车及其前舱
CN104972893A (zh) * 2014-04-07 2015-10-14 丰田自动车株式会社 散热器以及配备有该散热器的车辆
JP2020069821A (ja) * 2018-10-29 2020-05-07 トヨタ自動車株式会社 燃料電池車両
CN111196143A (zh) * 2018-11-19 2020-05-26 丰田自动车株式会社 用于混合动力车辆的前舱的布局结构

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10238427A (ja) * 1997-02-27 1998-09-08 Suzuki Motor Corp エンジンの吸気系構造
JP2002104000A (ja) * 2000-09-29 2002-04-09 Mazda Motor Corp ハイブリッド駆動装置
JP2005207241A (ja) * 2004-01-20 2005-08-04 Nissan Motor Co Ltd ハイブリッド車両のエンジン吸気装置
JP2007099239A (ja) * 2005-10-07 2007-04-19 Nissan Motor Co Ltd モータルーム内部品配置構造
JP2007245954A (ja) * 2006-03-16 2007-09-27 Honda Motor Co Ltd 燃料電池自動車の前部構造
WO2007132935A1 (ja) * 2006-05-17 2007-11-22 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha 電気機器の配線接続構造および電動車両
JP2009286287A (ja) * 2008-05-29 2009-12-10 Toyota Motor Corp 取り付け構造
JP2009286259A (ja) * 2008-05-29 2009-12-10 Honda Motor Co Ltd モータ駆動車両
JP2010030335A (ja) * 2008-07-25 2010-02-12 Mazda Motor Corp 車両の補機支持構造
JP2011063168A (ja) * 2009-09-18 2011-03-31 Suzuki Motor Corp ハイブリッド車用冷却装置
WO2012004828A1 (ja) * 2010-07-06 2012-01-12 トヨタ自動車株式会社 燃料電池スタックの搭載構造および燃料電池スタックの搭載方法

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10238427A (ja) * 1997-02-27 1998-09-08 Suzuki Motor Corp エンジンの吸気系構造
JP2002104000A (ja) * 2000-09-29 2002-04-09 Mazda Motor Corp ハイブリッド駆動装置
JP2005207241A (ja) * 2004-01-20 2005-08-04 Nissan Motor Co Ltd ハイブリッド車両のエンジン吸気装置
JP2007099239A (ja) * 2005-10-07 2007-04-19 Nissan Motor Co Ltd モータルーム内部品配置構造
JP2007245954A (ja) * 2006-03-16 2007-09-27 Honda Motor Co Ltd 燃料電池自動車の前部構造
WO2007132935A1 (ja) * 2006-05-17 2007-11-22 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha 電気機器の配線接続構造および電動車両
JP2009286287A (ja) * 2008-05-29 2009-12-10 Toyota Motor Corp 取り付け構造
JP2009286259A (ja) * 2008-05-29 2009-12-10 Honda Motor Co Ltd モータ駆動車両
JP2010030335A (ja) * 2008-07-25 2010-02-12 Mazda Motor Corp 車両の補機支持構造
JP2011063168A (ja) * 2009-09-18 2011-03-31 Suzuki Motor Corp ハイブリッド車用冷却装置
WO2012004828A1 (ja) * 2010-07-06 2012-01-12 トヨタ自動車株式会社 燃料電池スタックの搭載構造および燃料電池スタックの搭載方法

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015121152A (ja) * 2013-12-24 2015-07-02 マツダ株式会社 多気筒エンジンの吸気冷却装置
CN104786825A (zh) * 2014-01-22 2015-07-22 比亚迪股份有限公司 混合动力汽车及其前舱
CN104972893A (zh) * 2014-04-07 2015-10-14 丰田自动车株式会社 散热器以及配备有该散热器的车辆
JP2015200446A (ja) * 2014-04-07 2015-11-12 トヨタ自動車株式会社 ラジエータ、及びラジエータを備える車両
JP2020069821A (ja) * 2018-10-29 2020-05-07 トヨタ自動車株式会社 燃料電池車両
JP7095556B2 (ja) 2018-10-29 2022-07-05 トヨタ自動車株式会社 燃料電池車両
CN111196143A (zh) * 2018-11-19 2020-05-26 丰田自动车株式会社 用于混合动力车辆的前舱的布局结构
JP2020082863A (ja) * 2018-11-19 2020-06-04 トヨタ自動車株式会社 ハイブリッド車両の前部空間のレイアウト構造
JP7230451B2 (ja) 2018-11-19 2023-03-01 トヨタ自動車株式会社 ハイブリッド車両の前部空間のレイアウト構造
CN111196143B (zh) * 2018-11-19 2023-08-08 丰田自动车株式会社 用于混合动力车辆的前舱的布局结构

Also Published As

Publication number Publication date
JP5807596B2 (ja) 2015-11-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5712956B2 (ja) 電動車両
JP6118381B2 (ja) 車載用バッテリー
JP5659306B2 (ja) 電動車両
JP5714126B2 (ja) 電動車両
JP5018837B2 (ja) 電気自動車の搭載構造
JP6400061B2 (ja) 電動車両
JP5446537B2 (ja) 電気自動車の搭載構造
JP6341233B2 (ja) 電力変換器の車載構造
JP4924671B2 (ja) 電気自動車の搭載構造
US11492044B2 (en) Vehicle front structure
US8479867B2 (en) Vehicle drive unit
JP6787204B2 (ja) 車載用高電圧ユニットケース、高電圧ユニット、および車両
JP5807596B2 (ja) 電動車両
JP5817627B2 (ja) 電動車両
JP4968292B2 (ja) 電気自動車の搭載構造
JPWO2013073327A1 (ja) 電気自動車
JP6769903B2 (ja) 車載用バッテリー
JP6102765B2 (ja) 電動車両
JP6460200B1 (ja) 電動車両
JP7295504B2 (ja) 車両の駆動ユニット
JP2016055701A (ja) 車両
JP2017024574A (ja) 車両のバッテリパック
JP6874362B2 (ja) バッテリパックの保護構造
JP2013193652A (ja) 電動車両
JP6788438B2 (ja) 電池パック

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140226

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150203

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150217

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150316

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150519

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150610

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150811

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150824

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5807596

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151