JP2013190037A - 防振装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】筒形だけでなく溝形等の第2の取付部材にも対応可能であると共に、アウタブラケットを第2の取付部材に取り付ける際に部材の寸法誤差による装着不良が回避される、新規な構造の防振装置を提供すること。
【解決手段】アウタブラケット16が第1ブラケット部材98と第2ブラケット部材100を備えており、第1ブラケット部材98の第1挟持部108と第2ブラケット部材100の第2挟持部132との対向間には、第2の取付部材20が第1ブラケット部材98と第2ブラケット部材100の何れからも離隔して配設されて、第1挟持部108と第2挟持部132との何れか一方が本体ゴム弾性体22に当接されると共に、第1挟持部108と第2挟持部132との何れか他方と第2の取付部材20との間に挟装ゴム60が介在されることにより、アウタブラケット16が第2の取付部材20によって弾性支持されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えば自動車のエンジンマウント等に用いられる防振装置に関するものである。
従来から、振動伝達系を構成する部材間に介装されて、それら部材を相互に防振連結乃至は防振支持する防振装置が知られており、自動車用のエンジンマウント等への適用が検討されている。このエンジンマウントは、振動伝達系を構成する一方の部材に取り付けられる第1の取付部材と、他方の部材に取り付けられる第2の取付部材とを、本体ゴム弾性体によって弾性連結した構造とされており、例えば特開2012−2328号公報(特許文献1)に示されているのが、それである。
ところで、特許文献1に開示された構造では、第2の取付部材が車両ボデー等の振動伝達系を構成する他方の部材に対して、アウタブラケットを介して取り付けられている。アウタブラケットは、門形で両端部が車両ボデー等に取り付けられる門金具と、門金具を第2の取付部材に連結するための筒状部分とを有しており、第2の取付部材がアウタブラケットの筒状部分に圧入されることで、第2の取付部材に対して固定されている。
しかしながら、このようなアウタブラケットの構造は、第2の取付部材が筒状部を有する必要があり、溝形状の第2の取付部材等を採用する場合には、採用することが難しい。更に、圧入による固定強度を安定して得るためには、第2の取付部材の筒状部とアウタブラケットの筒状部分との寸法を高精度に合わせる必要があり、部材の寸法誤差の許容範囲が狭かった。
特開2012−2328号公報
本発明は、上述の事情を背景に為されたものであって、その解決課題は、筒形だけでなく溝形等の第2の取付部材にも対応可能であると共に、アウタブラケットを第2の取付部材に取り付ける際に部材の寸法誤差による装着不良が回避される、新規な構造の防振装置を提供することにある。
すなわち、本発明の第1の態様は、第1の取付部材と第2の取付部材が本体ゴム弾性体によって弾性連結されていると共に、該第1の取付部材がインナブラケットを介して振動伝達系を構成する一方の部材に取り付けられるようになっていると共に、該第2の取付部材がアウタブラケットを介して該振動伝達系を構成する他方の部材に取り付けられるようになっている防振装置において、前記アウタブラケットが第1ブラケット部材と第2ブラケット部材とを含んで構成されており、該第1ブラケット部材には複数の支持壁部とそれら支持壁部から内方に突出する第1挟持部とが設けられていると共に、該第2ブラケット部材には該第1挟持部と対向する第2挟持部が設けられており、前記第2の取付部材が該第1挟持部と該第2挟持部との対向間に該第1ブラケット部材と該第2ブラケット部材の何れからも離隔して配設されて、該第1挟持部と該第2挟持部との何れか一方が該本体ゴム弾性体に当接されると共に、該第1挟持部と該第2挟持部との何れか他方と該第2の取付部材との間に挟装ゴムが介在されることにより、該アウタブラケットが該第2の取付部材によって弾性支持されていることを、特徴とする。
このような第1の態様に従う構造とされた防振装置によれば、第1の取付部材と第2の取付部材を本体ゴム弾性体で連結した構造を有する防振装置本体の第2の取付部材側が、第1挟持部と第2挟持部の対向間で挟み込まれて支持されることから、第2の取付部材が筒形以外の第1の取付部材側に開口する溝形等の場合にも、アウタブラケットを問題なく取り付けることができる。
しかも、第2の取付部材が第1,第2ブラケット部材の何れに対しても離隔して第1,第2挟持部の対向間に配設されており、第1挟持部と第2挟持部の一方が本体ゴム弾性体に当接されると共に、他方が挟装ゴムを介して第2の取付部材に間接的に当接されている。これにより、アウタブラケットが第2の取付部材に対してゴム弾性体を介して取り付けられており、何れも硬質とされた第2の取付部材およびアウタブラケットの寸法誤差等に悪影響を及ぼされることなく、アウタブラケットの第2の取付部材への安定した取付けが実現される。
本発明の第2の態様は、第1の態様に記載された防振装置において、前記アウタブラケットに門形のストッパ部が設けられて、該ストッパ部が前記第1の取付部材を跨いで配設されており、該第1の取付部材と該ストッパ部との当接によって該第1の取付部材と前記第2の取付部材の相対変位量を制限するストッパ手段が構成されていると共に、複数の前記第1挟持部の突出先端部が該ストッパ部によって相互に連結されているものである。
第2の態様によれば、アウタブラケットに設けられたストッパ部によってストッパ手段が構成されることから、ストッパ手段を少ない部品点数で設けることができる。しかも、複数の第1挟持部の突出先端部がストッパ部によって相互に連結されていることにより、それら第1挟持部が相対的に位置決めされて、本体ゴム弾性体に対して適切な当接圧で当接される。
本発明の第3の態様は、第2の態様に記載された防振装置において、前記本体ゴム弾性体が長円錐体台形状とされており、該本体ゴム弾性体の長軸方向での自由長が短軸方向での自由長よりも大きくされていると共に、前記ストッパ部が前記第1の取付部材を該本体ゴム弾性体の長軸方向で跨いで配設されており、該第1の取付部材と前記第2の取付部材が該本体ゴム弾性体の長軸方向での相対変位量を前記ストッパ手段によって制限されているものである。
第3の態様によれば、本体ゴム弾性体が長円錐体台形状とされていることによって、自由長が大きく確保される長軸方向において耐久性の向上が図られる。しかも、第1の取付部材と第2の取付部材の長軸方向での相対変位量がストッパ手段によって制限されていることにより、自由長が大きく確保されることでばねが柔らかくなり易い長軸方向において、本体ゴム弾性体の過大な弾性変形による耐久性の低下が防止される。
本発明の第4の態様は、第1〜第3の何れか1つの態様に記載された防振装置において、前記第2の取付部材が筒状部を備えており、該筒状部に対して錐体台形状を有する前記本体ゴム弾性体が固着されていると共に、該筒状部が該本体ゴム弾性体の固着部分から更に延び出しており、該第2の取付部材の延出側の開口部が可撓性膜で閉塞されることによって該本体ゴム弾性体と該可撓性膜との対向面間に非圧縮性流体を封入された流体室が画成されているものである。
第4の態様のような流体封入式の防振装置に対しても、アウタブラケットを容易且つ確実に取り付けることができて、アウタブラケットの構造の共通化等も実現され得る。しかも、第1の取付部材と第2の取付部材を本体ゴム弾性体で弾性連結した構造を有することから、流体室を備えた防振装置本体をブラケットとは別体で形成することが可能であり、流体封入式防振装置への適用も容易である。
本発明の第5の態様は、第4の態様に記載された防振装置において、前記可撓性膜の外周端部には環状の固定部材が固着されており、該固定部材の外周部分が前記第2の取付部材に固定されていると共に、該固定部材の内周部分には該可撓性膜と一体形成された前記挟装ゴムが固着されているものである。
第5の態様によれば、挟装ゴムが可撓性膜と一体形成されていることから、部品点数を少なくすることができて、構造の簡略化や製造工程数の削減が図られる。
本発明の第6の態様は、第5の態様に記載された防振装置において、前記固定部材は、前記挟装ゴムが固着された内周部分が前記第2の取付部材に固定された外周部分よりも前記第1挟持部と前記第2挟持部との何れか他方側に位置する段付き形状とされているものである。
第6の態様によれば、第2の取付部材と固定部材の固定部分を挟持部から大きく離隔させて、硬質の第2の取付部材や固定部材がアウタブラケットに当接するのを回避することで、寸法の誤差による組付け不良等をより効果的に防ぐことができる。更に、固定部材において挟装ゴムが固着された内周部分を第2の取付部材への固定部分よりも挟持部に接近して配置することで、挟装ゴムを介したアウタブラケットへの弾性的な当接を安定して実現することができて、第2の取付部材とアウタブラケットが本体ゴム弾性体と挟装ゴムを介して弾性的に連結される。
本発明の第7の態様は、第5又は第6の態様に記載された防振装置において、前記固定部材の内周端部には前記第2ブラケット部材側に突出する位置決め突部が設けられており、該位置決め突部が該第2ブラケット部材に形成された位置決め孔に挿入されて軸直角方向で当接係止されることにより前記第2の取付部材と該第2ブラケット部材を相互に位置決めする位置決め手段が構成されているものである。
第7の態様によれば、防振装置本体とアウタブラケットの軸直角方向での位置決めが、固定部材を利用して実現されている。それ故、第1挟持部と第2挟持部の間で弾性的に挟み込んで防振装置本体とアウタブラケットを連結する構造において、防振装置本体とアウタブラケットの軸直角方向での抜けや位置ずれが、部品点数の少ない簡単な構造によって防止される。
本発明の第8の態様は、第1〜第7の何れか1つの態様に記載された防振装置において、相互に対向する一対の前記支持壁部が設けられており、それら一対の支持壁部の対向方向で内方に突出するように各該支持壁部に前記第1挟持部が設けられているものである。
第8の態様によれば、一対の支持壁部が対向配置されていることによって、少ない支持壁部および第1挟持部でアウタブラケットの第2の取付部材に対する安定した取付け状態が実現されて、構造の簡単化や軽量化等が図られる。
本発明によれば、アウタブラケットが第1挟持部を備えた第1ブラケット部材と第2挟持部を備えた第2ブラケット部材とを含んで構成されており、それら第1挟持部と第2挟持部との間に第2の取付部材がアウタブラケットから離隔して配設されていると共に、第1挟持部と第2挟持部が本体ゴム弾性体および挟装ゴムの各一方に当接されている。これにより、アウタブラケットがそれら本体ゴム弾性体および挟装ゴムを介して第2の取付部材に弾性的に取り付けられており、本体ゴム弾性体および挟装ゴムの弾性変形によって、第2の取付部材やアウタブラケットの寸法誤差等が許容されることから、装着不良やがたつき等が防止されて、安定した装着状態を実現することができる。しかも、筒形の第2の取付部材以外にも取付け可能であることから、アウタブラケットの共通化も実現され得る。
本発明の1実施形態としてのエンジンマウントを示す斜視図。 図1に示されたエンジンマウントの平面図。 図2のIII−III断面図。 図2のIV−IV断面図。 図3のV−V断面図。 図1に示されたエンジンマウントを構成するマウント本体にベース金具を装着した状態を示す平面図。 図1に示されたエンジンマウントの要部を拡大して示す縦断面図。 図1に示されたエンジンマウントの別の要部を拡大して示す縦断面図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1〜図5には、本発明に従う構造とされた防振装置の1実施形態として、自動車用のエンジンマウント10が示されている。エンジンマウント10は、マウント本体12にインナブラケット14とアウタブラケット16が取り付けられた構造とされている。また、マウント本体12は、第1の取付部材18と第2の取付部材20が本体ゴム弾性体22によって弾性連結された構造を有している。なお、以下の説明において、上下方向とは、原則として、図3中の上下方向を言う。また、前後方向とは、原則として、エンジンマウント10の車両への装着状態において車両前後方向となる図2中の左右方向を言う。
より詳細には、第1の取付部材18は、鉄やアルミニウム合金等で形成された高剛性の部材であって、略矩形筒状を有する支持部材24と、支持部材24の下方に配設された略カップ形状の固着部材26とを備えている。なお、固着部材26の上端開口部には、外周側に突出するフランジ部が一体形成されており、そのフランジ部が支持部材24の下面に重ね合わされて、溶接等の手段によって固定されることにより、支持部材24と固着部材26が相互に固定されている。
第2の取付部材20は、薄肉大径の略長円筒形状を有しており、第1の取付部材18と同様に高剛性の部材とされている。また、第2の取付部材20の下端部には、外周側に突出する当接段差28が設けられていると共に、当接段差28の外周端から下方に突出する環状のかしめ片30が設けられている。なお、第2の取付部材20は、長軸方向が図2中の左右方向とされていると共に、短軸方向が図2中の上下方向とされている。また、本実施形態では、第2の取付部材20の全体が筒状とされていることから、第2の取付部材20全体によって筒状部が構成されている。
そして、第1の取付部材18が第2の取付部材20の上側開口部に配置されて、それら第1の取付部材18と第2の取付部材20が本体ゴム弾性体22によって弾性連結されている。本体ゴム弾性体22は、厚肉大径の略長円錐台形状を有しており、小径側端部に第1の取付部材18の固着部材26が加硫接着されていると共に、大径側端部の外周面に第2の取付部材20が重ね合わされて加硫接着されている。なお、本体ゴム弾性体22は、第1の取付部材18の固着部材26の外周面に固着されているだけでなく、固着部材26の内周側にも充填されている。また、第2の取付部材20は、本体ゴム弾性体22よりも下方まで延び出している。また、本体ゴム弾性体22は、その長軸および短軸が第2の取付部材20の長軸および短軸と一致しており、長軸が図2中の左右方向に延びていると共に、短軸が図2中の上下方向に延びている。更に、固着部材26が全周に亘って略一定の外径寸法を有する略円形カップ状であることによって、本体ゴム弾性体22の長軸方向での自由長が短軸方向での自由長よりも大きくされている。
また、本体ゴム弾性体22には、大径側の端面に開口する大径凹所32が形成されている。この大径凹所32は、上方に向かって縮径する逆向きの略すり鉢形状乃至は皿形状を有しており、第1の取付部材18までは至らない深さで形成されている。なお、本実施形態の大径凹所32は、軸方向視において本体ゴム弾性体22と対応する長円形状を有している。
さらに、本体ゴム弾性体22には、シールゴム層34が一体形成されている。シールゴム層34は、大径凹所32の外周側から下方に向かって突出する薄肉筒状のゴム弾性体であって、本体ゴム弾性体22の固着部分よりも下方に延び出した第2の取付部材20の下部内周面に被着形成されている。
また、本体ゴム弾性体22には、第1の取付部材18の支持部材24の外周表面を覆う緩衝ゴム36が一体形成されている。緩衝ゴム36は、支持部材24の上壁部および一対の側壁部を覆うように固着されており、特に上壁部に固着された部分は、上面に開口する複数条の凹溝が形成されて、縦断面において波打ち形状を呈している。
さらに、略矩形筒状とされた支持部材24の内周面には、支持ゴム層38が形成されている。この支持ゴム層38は、本体ゴム弾性体22と一体形成されて、支持部材24の内周面を全体に亘って覆っており、支持部材24の周方向で多数の凹凸が連続的に隣り合う波状の内周面を備えている。
更にまた、本体ゴム弾性体22の小径側の端部には、ストッパゴム40が一体形成されている。ストッパゴム40は、略矩形板状のゴム弾性体であって、図4,図5に示されているように、本体ゴム弾性体22の短軸方向の一方の側に延び出している。
かくの如き本体ゴム弾性体22に加硫接着された第2の取付部材20には、本体ゴム弾性体22よりも下方に突出した部分に、可撓性膜42が取り付けられている。可撓性膜42は、薄肉の略長円ドーム形状を有するゴム膜であって、充分な弛みを有している。また、可撓性膜42の外周端部には、環状の固着部44が一体形成されており、その固着部44が固定部材46に固着されている。
固定部材46は、略長円環形状を有する硬質の部材であって、略長円環板形状の固定部48と、固定部48の内周端部から下方に突出する環状の位置決め突部50とを、一体で備えている。固定部48は、径方向中間部分に段差部52を備えており、段差部52よりも外周側がかしめ部54とされていると共に、段差部52よりも内周側がかしめ部54よりも下方に位置する支持部56とされて、固定部48が全体として段付きの略長円環板形状とされている。
この固定部材46の位置決め突部50に固着部44が加硫接着されることによって、可撓性膜42が固定部材46を備えた一体加硫成形品として形成されている。更に、固着部44と一体形成されたシールゴム58が支持部56の上面に固着されていると共に、固着部44と一体形成された挟装ゴム60が支持部56の下面に固着されている。これにより、固定部材46における段差部52よりも内周側が、全体に亘ってゴム弾性体で覆われている。
そして、可撓性膜42は、固定部材46のかしめ部54が第2の取付部材20のかしめ片30でかしめ固定されることにより、第2の取付部材20によって支持されている。これにより、第2の取付部材20の下側開口部が可撓性膜42によって閉塞されて、本体ゴム弾性体22と可撓性膜42の軸方向対向面間には、非圧縮性流体を封入された流体室62が形成されている。なお、流体室62に封入される非圧縮性流体は、特に限定されるものではないが、例えば、水やアルキレングリコール、ポリアルキレングリコール、シリコーン油、或いはそれらの混合液等が、好適に採用される。また、後述する流体の流動作用に基づいた防振効果を効率的に得るためには、0.1Pa・s以下の低粘性流体が望ましい。
また、流体室62には、仕切部材64が収容配置されている。仕切部材64は、金属や硬質の合成樹脂で形成されて、全体として厚肉の略長円板形状を有しており、仕切部材本体66と蓋部材68とを含んで構成されている。
仕切部材本体66は、厚肉の略長円板形状を有しており、径方向の中央部分には上方に開口する収容凹所70と下方に開口する肉抜凹所72とが形成されて、径方向中央部分が外周部分に比して薄肉とされている。更に、薄肉とされた径方向中央部分には、長円形断面で上下軸方向に貫通する下側透孔74が形成されている。また、仕切部材本体66の外周部分には、外周面に開口して2周弱の所定長さで周方向螺旋状をなして延びる周溝76が形成されている。
蓋部材68は、薄肉の略長円板形状を有しており、径方向中央部分に略一定の長円形断面で軸方向に延びる上側透孔78が貫通形成されている。そして、蓋部材68は、仕切部材本体66の上面に重ね合わされており、蓋部材68の内周端部が収容凹所70の開口部上に突出している。
また、仕切部材本体66と蓋部材68との間には、可動膜80が配設されている。可動膜80は、略長円板形状のゴム弾性体であって、外周端部には厚さ方向両側に突出する環状の厚肉部82が一体形成されている。そして、可動膜80は、厚肉部82が収容凹所70の底面と蓋部材68の内周端部との間で挟まれることにより、外周端部を支持された状態で収容凹所70に配設されている。なお、可動膜80の径方向中央部分は、上下の透孔78,74によって厚さ方向の変形を許容されている。
このような構造とされた仕切部材64は、流体室62に対して軸直角方向に広がるように収容配置されて、外周端部が本体ゴム弾性体22の大径側端面と固定部材46との間で軸方向に挟み込まれると共に、外周面がシールゴム層34を介して第2の取付部材20に押し付けられることにより、第2の取付部材20によって支持されている。これにより、流体室62が仕切部材64を挟んで上下に二分されており、仕切部材64の上方には、壁部の一部が本体ゴム弾性体22で構成されて、振動入力時に内圧変動が惹起される受圧室84が形成されていると共に、仕切部材64の下方には、壁部の一部が可撓性膜42で構成されて、容積変化が容易に許容される平衡室86が形成されている。
また、仕切部材64に形成された周溝76は、外周側の開口部がシールゴム層34を介して第2の取付部材20によって流体密に閉塞されており、周方向に延びるトンネル状の流路が形成されている。このトンネル状流路の一方の端部が上側連通孔87を通じて受圧室84に連通されると共に、他方の端部が図示しない下側連通孔を通じて平衡室86に連通されることにより、それら受圧室84と平衡室86を相互に連通するオリフィス通路88が周溝76を利用して形成されている。このオリフィス通路88は、流体室62の壁ばね剛性を考慮しながら、通路断面積(A)と通路長(L)の比(A/L)を調節することにより、流動流体の共振周波数であるチューニング周波数が、エンジンシェイクに相当する10Hz程度の低周波数に設定されている。そして、後述するエンジンマウント10の車両への装着状態において、低周波大振幅振動が入力されると、受圧室84と平衡室86の間でオリフィス通路88を通じて流体が流動して、流体の共振作用等の流動作用に基づいて、目的とする防振効果が発揮される。
また、可動膜80には、その上面に対して上側透孔78を通じて受圧室84の液圧が及ぼされていると共に、下面に対して下側透孔74を通じて平衡室86の液圧が及ぼされている。これにより、受圧室84と平衡室86の間で相対的な圧力差が生じると、可動膜80が厚さ方向に弾性変形して、受圧室84の液圧が平衡室86に伝達されるようになっている。このように、本実施形態のエンジンマウント10では、可動膜80の弾性変形を利用した液圧伝達機構が構成されている。
かくの如き構造とされたマウント本体12には、インナブラケット14とアウタブラケット16が取り付けられている。インナブラケット14は、金属等で形成された高剛性の部材であって、左右方向に延びて第1の取付部材18の支持部材24に挿入される連結部90と、側方に延び出した連結部90の先端部分において前後方向に突出して、図示しないパワーユニットに固定される取付部92とを、一体で備えている。なお、取付部92には、上下に貫通する複数のボルト孔94が形成されており、それらボルト孔94のうちの1つは、上方に突出してボルト又はナットの座面を構成する固定用突部96を貫通している。
そして、インナブラケット14は、連結部90が第1の取付部材18の支持部材24に挿入されて嵌着されることにより、第1の取付部材18に対して固定されている。なお、本実施形態では、連結部90の支持部材24への挿入部分が波状の表面形状を有しており、支持部材24の内周面に固着された支持ゴム層38と係止されることで、連結部90の支持部材24への挿入量が規定されると共に、位置ずれが防止されている。
アウタブラケット16は、第1ブラケット部材としての門金具98と、第2ブラケット部材としてのベース金具100とを、含んで構成されている。
門金具98は、前後方向で相互に対向する支持壁部としての一対の対向壁部102,102を備えている。対向壁部102は、上下方向に延びる板状とされており、下部が下方に行くに従って次第に対向方向外側に傾斜するテーパ形状とされている。
また、一対の対向壁部102,102の下端部からは、それぞれ取付板部104が対向方向外側に突出している。取付板部104は、軸直角方向に広がる略矩形板状を有していると共に、厚さ方向に貫通するボルト孔106が形成されている。
また、一対の対向壁部102,102の上端部には、それぞれ第1挟持部108が設けられている。第1挟持部108は、一対の対向壁部102,102の上端部からそれら一対の対向壁部102,102の対向方向で内方に向かって突出するように形成されており、本実施形態では対向壁部102の上端部分が対向方向で内方に折り曲げられることで、第1挟持部108が対向壁部102と一体形成されている。
さらに、一対の第1挟持部108,108の上方には、門形のストッパ部110が設けられている。ストッパ部110は、上下に延びる板状とされて前後方向で相互に対向する一対の脚壁部112,112と、軸直角方向で広がる板状とされて一対の脚壁部112,112の上端部を相互に連結する天板部114とを、一体で備えている。また、一対の脚壁部112,112の下端部には、右方(図4中、右方)に突出する板状の取付金具116が、溶接等の手段で固定されており、取付金具116の先端部分にはボルト孔118が貫通形成されている。
そして、一対の脚壁部112,112が一対の第1挟持部108,108の突出先端部に対して一体形成されて上方に突出しており、それら一対の第1挟持部108,108がストッパ部110によって相互に連結されている。なお、第1挟持部108と脚壁部112の境界部分は、縦断面において湾曲形状とされており、角部(折れ点)をなすことなく滑らかな表面を有している。
なお、門金具98には、幅方向(図2中、上下)の両端部に厚さ方向外側に突出する補強リブ120が一体形成されている。更に、取付金具116は、一体形成された一対の補強リブ122,122を備えており、全体として突出方向に延びる溝状を呈している。これら補強リブ120,122が形成されることにより、板材で形成された門金具98の剛性の向上が図られている。
一方、ベース金具100は、軸直角方向で広がる板状の底板部124と、底板部124の左端部(図4中、左端)から上方に突出するストッパプレート部126とを、一体で備えている。
底板部124は、図3,図6に示されているように、前後方向に延びる板状とされて、前後方向中央部分において左右方向で拡幅している。また、底板部124の前後方向の両端部には、厚さ方向に貫通するボルト孔128が形成されている。更に、底板部124の前後方向の中央部分には、略長円形断面で厚さ方向に貫通する位置決め孔130が形成されている。そして、底板部124における位置決め孔130の開口周縁部が第2挟持部132とされている。
ストッパプレート部126は、図4,図6に示されているように、底板部124の左端に一体形成されて上方に突出していると共に、その上端部が折り曲げられて左方に突出する当接部134とされている。
そして、門金具98とベース金具100が、門金具98の取付板部104とベース金具100の底板部124とが上下に重ね合わされて、溶接等の手段で相互に仮固定されることにより、アウタブラケット16が構成されている。また、アウタブラケット16において、門金具98の第1挟持部108,108と、ベース金具100の第2挟持部132は、上下に所定の距離を隔てて対向している。
かくの如き構造とされたアウタブラケット16は、マウント本体12の第2の取付部材20側に取り付けられている。より詳細には、図7に示されているように、門金具98の第1挟持部108の突出先端部分が、本体ゴム弾性体22の外周面(側面)に対して第2の取付部材20側の端部付近で当接していると共に、図8に示されているように、ベース金具100の第2挟持部132が、第2の取付部材20で支持された固定部材46に対して挟装ゴム60を介して重ね合わされている。これにより、マウント本体12の第2の取付部材20側が、第1挟持部108と第2挟持部132の間で上下に挟まれて支持されている。
さらに、第1挟持部108と第2挟持部132の対向面間に配置された第2の取付部材20は、第1,第2挟持部108,132の何れに対しても上下方向で隙間136,138をもって離隔配置されていると共に、対向壁部102に対して内周側に隙間140をもって離隔配置されている。これにより、アウタブラケット16は、第2の取付部材20に対して直接的に当接することなく、本体ゴム弾性体22および挟装ゴム60を介して間接的に当接しており、アウタブラケット16が第2の取付部材20に対して弾性的に取り付けられている。
このようにして、第2の取付部材20に対するアウタブラケット16の装着は、第2の取付部材20とアウタブラケット16を直接的に当接させることなく、本体ゴム弾性体22および挟装ゴム60を介して間接的に当接させることで、実現されている。これにより、アウタブラケット16が第2の取付部材20に対して弾性的に取り付けられており、それら第2の取付部材20およびアウタブラケット16の寸法の誤差等が、本体ゴム弾性体22および挟装ゴム60の弾性変形によって許容される。それ故、寸法誤差によってアウタブラケット16を第2の取付部材20に取り付けられなかったり、取付け後にがたつきを生じる等といった不具合を防ぐことができて、アウタブラケット16の第2の取付部材20に対する安定した装着状態が実現される。
また、本実施形態では、筒形の第2の取付部材20に対して枠形のアウタブラケット16が取り付けられているが、このアウタブラケット16は、第2の取付部材に対して直接的に固定されるものではないことから、筒形以外の形状を有する第2の取付部材に対しても取付け可能である。このように、アウタブラケット16を各種形状の第2の取付部材に対して取り付けることができて、構造の異なる防振装置本体間でアウタブラケット16の共通化等も実現され得る。
また、本実施形態では、一対の第1挟持部108,108がマウント本体12の径方向一方向で対向する位置に設けられていることから、少ない第1,第2挟持部108,132でマウント本体12に対するアウタブラケット16の安定した取付けが実現されている。
さらに、一対の第1挟持部108,108の突出先端間を繋ぐようにストッパ部110が設けられている。それ故、それら一対の第1挟持部108,108が相対的に位置決めされて、本体ゴム弾性体22に対する当接位置や当接量が適当に設定されると共に、第2の取付部材20のアウタブラケット16への当接が回避される。
また、本体ゴム弾性体22が上下軸方向視で略長円形状を呈していることから、長軸方向において、自由長が大きく確保されて耐久性の向上が図られると共に、短軸方向において、小型化が図られて、必要な配設スペースを小さくすることができる。
しかも、一対の第1挟持部108,108が本体ゴム弾性体22の長軸方向で対向するように設けられており、それら一対の第1挟持部108,108の突出先端間を繋ぐようにストッパ部110が設けられている。これにより、第1の取付部材18と第2の取付部材20の長軸方向での相対変位量が制限されて、自由長が大きい本体ゴム弾性体22の長軸方向において弾性変形量が制限されることで、耐久性の向上が図られる。
また、マウント本体12が流体封入式防振装置とされており、ブラケット14,16の装着前に流体室62への流体封入が完了している。このように、エンジンマウント10では、マウント本体12がブラケット14,16とは独立していることから、例えば封入流体を満たした水槽内でマウント本体12の組立作業を行うことにより流体封入式のマウント本体12を形成した後、そのマウント本体12に対してブラケット14,16を後付けすることで、ブラケット14,16付きのエンジンマウント10を容易に得ることができる。
さらに、マウント本体12とアウタブラケット16の間に介装される挟装ゴム60が、流体封入式のマウント本体12を構成する可撓性膜42と一体形成されて、固定部材46に固着されている。これにより、部品点数の少ない簡単な構造によってアウタブラケット16のマウント本体12への弾性的な取付けが実現される。なお、固定部材46は第2の取付部材20に対してかしめ固定されていることから、挟装ゴム60は、実質的に第2の取付部材20と第2挟持部132の間に介在されている。
更にまた、固定部材46が段付き板形状とされており、挟装ゴム60を固着された内周部分(支持部56)が、第2の取付部材20に固定される外周部分(固定部48)よりも下方に位置して、第2挟持部132に接近して配置されている。これにより、第2挟持部132が挟装ゴム60に対して安定して当接されると共に、第2の取付部材20と固定部材46との固定部分が底板部124から離隔して配置されて、部品の寸法誤差をより有利に許容することができる。
また、固定部材46の内周端部に一体形成された位置決め突部50が、底板部124に貫通形成された位置決め孔130に挿入されて、位置決め孔130の内周面に対して軸直角方向で当接係止されており、もって、マウント本体12とアウタブラケット16とを軸直角方向で相対的に位置決めする位置決め手段が構成されている。これにより、位置決め手段が、特別な部品を要することなく、少ない部品点数と簡単な構造で実現されている。しかも、本実施形態では、位置決め突部50が可撓性膜42と一体形成された固着部44によって覆われていることから、位置決め突部50と位置決め孔130の間にゴム弾性体(固着部44)が介在することで、寸法誤差が固着部44の弾性変形によって吸収されて、寸法誤差による挿入困難や挿入後に隙間が生じて異音が発生する等の不具合が回避される。
また、アウタブラケット16の当接部134が、インナブラケット14に対して上下方向に所定の距離を隔てて対向配置されている。そして、インナブラケット14の下面と当接部134の上面との当接によって、第1の取付部材18と第2の取付部材20の軸方向接近側への相対変位量を制限するバウンドストッパ手段が構成されている。なお、インナブラケット14と当接部134の対向面間にはマウント本体12のストッパゴム40が配設されており、インナブラケット14と当接部134がストッパゴム40を介して当接することで、当接時の衝撃による乗り心地への悪影響や当接打音の発生等が回避される。
さらに、ストッパ部110が第1の取付部材18を本体ゴム弾性体22の長軸方向である前後方向に跨いで配設されており、天板部114が第1の取付部材18の上方を前後方向に延びて配設されている。そして、第1の取付部材18の支持部材24の上面と天板部114の下面との当接によって、第1の取付部材18と第2の取付部材20の軸方向離隔側への相対変位量を制限するリバウンドストッパ手段が構成されている。なお、支持部材24と天板部114の対向面間には緩衝ゴム36が配設されており、支持部材24と天板部114が緩衝ゴム36を介して当接することで、当接時の衝撃が緩和されて、打音の発生等が防止される。特に、緩衝ゴム36における支持部材24の上面に固着された部分には、上面に開口する複数の凹溝が形成されており、初期の当接面積が小さくされることによって緩衝作用の向上が図られている。
更にまた、ストッパ部110の一対の脚壁部112,112が、第1の取付部材18の支持部材24に対して、本体ゴム弾性体22の長軸方向である前後方向で外側に対向配置されている。そして、支持部材24と脚壁部112との当接によって、第1の取付部材18と第2の取付部材20の前後方向への相対変位量を制限する前後ストッパ手段が構成されている。なお、支持部材24と脚壁部112の対向面間には緩衝ゴム36が配設されており、支持部材24と脚壁部112が緩衝ゴム36を介して当接することで、当接時の緩衝による打音の防止等が実現されている。
なお、インナブラケット14およびアウタブラケット16を備えたエンジンマウント10は、インナブラケット14が図示しないパワーユニットにボルト固定されると共に、アウタブラケット16が図示しない車両ボデーにボルト固定されることにより、パワーユニットを車両ボデーに対して防振連結するようになっている。また、アウタブラケット16は、ボルト孔106,118,128に挿通される図示しないボルトによって車両ボデーに取り付けられることで、門金具98とベース金具100が相互に固定されるようになっている。更に、車両への装着状態では、第1の取付部材18と第2の取付部材20の間にパワーユニットの分担支持荷重が入力されることから、緩衝ゴム36と天板部114との間に所定の隙間(ストッパクリアランス)が確保される。
さらに、本実施形態では、車両への装着状態において、パワーユニットのエンジンマウント10による分担支持荷重が入力されることによって、本体ゴム弾性体22が軸方向に圧縮変形されると共に、外周側に膨出変形されるようになっている。これにより、第1挟持部108の本体ゴム弾性体22に対する当接状態が維持されて、アウタブラケット16の第2の取付部材20側への弾性的な取付けが車両装着状態においても安定して実現されるようになっている。
以上、本発明の実施形態について詳述してきたが、本発明はその具体的な記載によって限定されない。例えば、前記実施形態では、ブラケットを取り付けられる防振装置本体として、流体封入式のマウント本体12が示されているが、防振装置本体は必ずしも流体封入式のものに限定されず、流体室62のないソリッドタイプの防振装置本体も採用され得る。
さらに、第2の取付部材としては、筒状のものに限定されず、例えば、上方に開口する溝状の第2の取付部材等も採用され得る。特に、流体室62を持たないソリッドタイプの防振装置本体を採用する場合には、各種構造の第2の取付部材が採用され得る。
また、前記実施形態では、アウタブラケット16の門金具98に径方向一方向で対向する一対の対向壁部102,102が設けられており、それら対向壁部102,102にそれぞれ第1挟持部108が形成された構造が例示されているが、3つ以上の支持壁部が形成されて、それら支持壁部にそれぞれ第1挟持部が形成されていても良い。要するに、支持壁部および第1挟持部は、それぞれ複数が設けられていれば良い。
また、本発明に係る防振装置は、エンジンマウントとして用いられるものに限定されず、例えばボデーマウントやサブフレームマウント、デフマウント等に用いられるものであっても良い。更に、本発明の適用範囲は、自動車用に限定されるものではなく、自動二輪車や鉄道用車両、産業用車両等に用いられるものにも適用され得る。
10:エンジンマウント(防振装置)、14:インナブラケット、16:アウタブラケット、18:第1の取付部材、20:第2の取付部材、22:本体ゴム弾性体、42:可撓性膜、46:固定部材、50:位置決め突部、60:挟装ゴム、62:流体室、98:門金具(第1ブラケット部材)、100:ベース金具(第2ブラケット部材)、102:対向壁部(支持壁部)、108:第1挟持部、110:ストッパ部、132:第2挟持部

Claims (8)

  1. 第1の取付部材と第2の取付部材が本体ゴム弾性体によって弾性連結されていると共に、該第1の取付部材がインナブラケットを介して振動伝達系を構成する一方の部材に取り付けられるようになっていると共に、該第2の取付部材がアウタブラケットを介して該振動伝達系を構成する他方の部材に取り付けられるようになっている防振装置において、
    前記アウタブラケットが第1ブラケット部材と第2ブラケット部材とを含んで構成されており、該第1ブラケット部材には複数の支持壁部とそれら支持壁部から内方に突出する第1挟持部とが設けられていると共に、該第2ブラケット部材には該第1挟持部と対向する第2挟持部が設けられており、前記第2の取付部材が該第1挟持部と該第2挟持部との対向間に該第1ブラケット部材と該第2ブラケット部材の何れからも離隔して配設されて、該第1挟持部と該第2挟持部との何れか一方が該本体ゴム弾性体に当接されると共に、該第1挟持部と該第2挟持部との何れか他方と該第2の取付部材との間に挟装ゴムが介在されることにより、該アウタブラケットが該第2の取付部材によって弾性支持されていることを特徴とする防振装置。
  2. 前記アウタブラケットには複数の前記第1挟持部の突出先端部を相互に連結する門形のストッパ部が設けられており、該ストッパ部が前記第1の取付部材を跨いで配設されて、該第1の取付部材と該ストッパ部との当接によって該第1の取付部材と前記第2の取付部材の相対変位量を制限するストッパ手段が構成されている請求項1に記載の防振装置。
  3. 前記本体ゴム弾性体が長円錐体台形状とされており、該本体ゴム弾性体の長軸方向での自由長が短軸方向での自由長よりも大きくされていると共に、前記ストッパ部が前記第1の取付部材を該本体ゴム弾性体の長軸方向で跨いで配設されており、該第1の取付部材と前記第2の取付部材が該本体ゴム弾性体の長軸方向での相対変位量を前記ストッパ手段によって制限されている請求項2に記載の防振装置。
  4. 前記第2の取付部材が筒状部を備えており、該筒状部に対して錐体台形状を有する前記本体ゴム弾性体が固着されていると共に、該筒状部が該本体ゴム弾性体の固着部分から更に延び出しており、該第2の取付部材の延出側の開口部が可撓性膜で閉塞されることによって該本体ゴム弾性体と該可撓性膜との対向面間に非圧縮性流体を封入された流体室が画成されている請求項1〜3の何れか1項に記載の防振装置。
  5. 前記可撓性膜の外周端部には環状の固定部材が固着されており、該固定部材の外周部分が前記第2の取付部材に固定されていると共に、該固定部材の内周部分には該可撓性膜と一体形成された前記挟装ゴムが固着されている請求項4に記載の防振装置。
  6. 前記固定部材は、前記挟装ゴムが固着された内周部分が前記第2の取付部材に固定された外周部分よりも前記第1挟持部と前記第2挟持部との何れか他方側に位置する段付き形状とされている請求項5に記載の防振装置。
  7. 前記固定部材の内周端部には前記第2ブラケット部材側に突出する位置決め突部が設けられており、該位置決め突部が該第2ブラケット部材に形成された位置決め孔に挿入されて軸直角方向で当接係止されることにより前記第2の取付部材と該第2ブラケット部材を相互に位置決めする位置決め手段が構成されている請求項5又は6に記載の防振装置。
  8. 相互に対向する一対の前記支持壁部が設けられており、それら一対の支持壁部の対向方向で内方に突出するように各該支持壁部に前記第1挟持部が設けられている請求項1〜7の何れか1項に記載の防振装置。
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