JP2016156476A - 防振装置用ブラケットとブラケット付防振装置、防振装置用ブラケットの製造方法 - Google Patents

防振装置用ブラケットとブラケット付防振装置、防振装置用ブラケットの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】部品点数が少なく且つ安定した品質を実現可能となる、新規な構造の防振装置用ブラケットと、それを用いたブラケット付防振装置と、防振装置用ブラケットを用いた新規な構造のブラケット付防振装置、防振装置用ブラケットの製造方法を提供すること。【解決手段】防振装置本体12の第二の取付部材18に外嵌装着される筒状部54を備えた防振装置用ブラケット14であって、第一の取付部材16側に当接して第一の取付部材16と第二の取付部材18の相対的な変位量を制限するストッパ部56と、振動伝達系の構成部材に固定される固定片58との少なくとも一方が、筒状部54の何れか一方の開口部において外周側へ広がって一体形成されている。【選択図】図6

Description

本発明は、自動車のエンジンマウントなどに適用される防振装置用ブラケットとブラケット付防振装置、更には防振装置用ブラケットの製造方法に関するものである。
従来から、振動伝達系を構成する部材間に介装されて、それら部材を相互に防振連結する防振連結体乃至は防振支持体の一種として、ゴム弾性体の振動減衰性能を利用する防振装置が知られており、自動車のエンジンマウントなどに適用されている。この防振装置は、例えば、第一の取付部材と第二の取付部材を本体ゴム弾性体によって弾性連結した防振装置本体に、振動伝達系の構成部材に取り付けられる防振装置用ブラケットを装着したブラケット付防振装置とされている。例えば、特開2011−256958号公報(特許文献1)に記載のものが、それである。
ところで、特許文献1に記載の防振装置用ブラケットは、防振装置本体の第二の取付部材に外嵌装着されるカップ部材に対して、ストッパ手段を構成するバウンドストッパ部と、振動伝達系の構成部材に固定されるステーとを、それぞれ溶接などの手段でカップ部材に後固定した構造を有している。
しかしながら、このような特許文献1に記載の防振装置用ブラケットでは、構成部品の点数が多くなると共に、それらを固定するための溶接作業にも手間がかかるという問題があった。特に、バウンドストッパ部はストッパ荷重が入力されると共に、ステーにはパワーユニットの分担支持荷重や振動荷重が集中的に作用することから、カップ部材に簡易に固定するだけでは耐荷重性を十分に確保することが難しく、固定作業がより一層手間のかかるものとなっていた。
加えて、バウンドストッパ部やステーをカップ部材に溶接などの手段で後固定すると、固定位置がずれるおそれがあると共に、耐荷重性などの品質にばらつきが生じるおそれもあった。
特開2011−256958号公報
本発明は、上述の事情を背景に為されたものであって、その解決課題は、部品点数が少なく且つ安定した品質を実現可能となる、新規な構造の防振装置用ブラケットを提供することにある。
また、本発明は、上述の如き防振装置用ブラケットを用いた新規な構造のブラケット付防振装置と、本発明に係る防振装置用ブラケットの製造方法を提供することも、目的とする。
以下、このような課題を解決するために為された本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各態様において採用される構成要素は、可能な限り任意の組み合わせで採用可能である。
すなわち、本発明の第一の態様は、第一の取付部材と第二の取付部材を本体ゴム弾性体によって弾性連結した防振装置本体に装着されて該第二の取付部材に外嵌される筒状部を備えていると共に、振動伝達系の構成部材に取り付けられて該第二の取付部材と該振動伝達系の構成部材とを相互に連結する防振装置用ブラケットであって、前記第一の取付部材側に当接して該第一の取付部材と前記第二の取付部材の相対的な変位量を制限するストッパ部と、前記振動伝達系の構成部材に固定される固定片との少なくとも一方が、前記筒状部の何れか一方の開口部において外周側へ広がって一体形成されていることを、特徴とする。
このような第一の態様に記載された防振装置用ブラケットによれば、ストッパ部と固定片の少なくとも一方が筒状部と一体形成されることにより、部品点数の削減とそれに伴う構造の簡略化が図られる。また、筒状部と一体形成されたストッパ部や固定片は、筒状部の所定の位置へ高精度に設けられることから、品質の安定化も実現される。
また、ストッパ荷重が作用するストッパ部と、支持荷重や振動荷重が作用する固定片は、何れも十分な耐荷重性能が求められるが、筒状部と一体化されることにより、溶接品質のばらつきなどに起因する耐荷重性能の誤差が低減乃至は回避されて、目的とする性能を安定して得ることができる。しかも、筒状部と一体形成されたストッパ部や固定片は、筒状部の開口部から外周側へ広がって設けられることから、筒状部と相互に補強しあって優れた変形剛性(耐荷重性)が実現される。特に、略円筒形状の筒状部を採用すれば、筒状部と一体形成されたストッパ部や固定片に対する補強作用を周方向へ曲がった筒状部によって有利に得ることができて、ストッパ部や固定片が、ストッパ荷重や振動荷重といった軸方向入力に対して、外周へ行くに従って下傾する倒れ変形を生じ難くなる。
本発明の第二の態様は、第一の態様に記載された防振装置用ブラケットにおいて、前記ストッパ部と前記固定片の両方が前記筒状部の何れか一方の開口部に一体形成されているものである。
第二の態様によれば、ストッパ部と固定片を何れも筒状部と一体形成することにより、部品点数をより少なくすることができて、構造を簡単にすることができる。また、それらストッパ部と固定片が筒状部の同じ側の開口部に一体形成されることにより、ストッパ部と固定片をプレス加工などによって同時に形成することも容易になる。
本発明の第三の態様は、第一又は第二の態様に記載された防振装置用ブラケットにおいて、前記ストッパ部が前記筒状部の何れか一方の開口部に一体形成されており、該ストッパ部の外周端部には該筒状部の軸方向内側へ向かって突出する補強リブが設けられているものである。
第三の態様によれば、筒状部と一体形成されたストッパ部に補強リブが設けられることにより、ストッパ部の変形剛性が高められて、ストッパ荷重に対する耐荷重性の向上が図られる。更に、ストッパ部の外周部分が補強リブで補強されることから、ストッパ部の変形剛性が、筒状部による内周部分の補強効果と、補強リブによる外周部分の補強効果とによって、より有利に向上せしめられる。
また、補強リブが軸方向内側へ突出して設けられることにより、ストッパ部の軸方向外面には平坦なストッパ当接面を確保することができて、補強リブの形成によってストッパ当接面の面積が小さくなることも回避される。
本発明の第四の態様は、第一〜第三の何れか一つの態様に記載された防振装置用ブラケットにおいて、前記ストッパ部が前記筒状部の何れか一方の開口部に一体形成されており、該ストッパ部が該筒状部の開口部から内周側へ突出する補強部と該補強部の内周端から外周側へ折り返して広がる当接部とを一体で備えているものである。
第四の態様によれば、ストッパ当接面を構成する当接部が、筒状部の開口部において内周側へ突出する補強部の内周端から折り返されて形成されることから、当接部を外周へ大きく突出させることなく径方向で大きく形成することができて、ストッパ当接面の面積を効率的に確保することができる。これにより、ストッパ荷重がより広いストッパ当接面に分散して作用することから、より大きなストッパ荷重を受けることができる。
また、筒状部とストッパ部の繋ぎ部分が、内周側へ延びる補強部と、補強部の内周端から外周側へ折り返された当接部とを、相互に重ね合わせた構造とされることにより、当該繋ぎ部分の変形剛性が高められて、ストッパ荷重などの入力に対する耐荷重性能の向上が図られる。しかも、別体の補強部材を用いることなく、ストッパ部の内周部分を折返し構造とすることで上記の如き補強作用が発揮されることから、部品点数の増加やそれに伴う構造の複雑化、製造工程数の増加等も回避される。
本発明の第五の態様は、第一〜第四の何れか一つの態様に記載された防振装置用ブラケットにおいて、前記固定片が前記筒状部の何れか一方の開口部に一体形成されており、該固定片には該筒状部の軸方向へ突出する補強リブが設けられているものである。
第五の態様によれば、筒状部と一体形成された固定片に補強リブが設けられることにより、固定片の変形剛性が高められて、静的な分担支持荷重や振動荷重などの入力に対する耐荷重性能の向上が図られる。
本発明の第六の態様は、第一〜第五の何れか一つの態様に記載された防振装置用ブラケットにおいて、前記固定片が前記筒状部の何れか一方の開口部に一体形成されており、該固定片が該筒状部の開口部から内周側へ突出する補強部と該補強部の内周端から外周側へ折り返して広がる固定部とを一体で備えているものである。
第六の態様によれば、筒状部と固定片の繋ぎ部分が、内周側へ延びる補強部と、補強部の内周端から外周側へ折り返された当接部とを、相互に重ね合わせた構造とされることにより、当該繋ぎ部分の変形剛性が高められて、振動荷重等に対する耐荷重性の向上が図られる。しかも、別体の補強部材を用いることなく、固定片の内周部分を折返し構造とすることで上記の如き補強作用を得ることができることから、部品点数の増加やそれに伴う構造の複雑化、製造工程数の増加等も回避される。
本発明の第七の態様は、第一〜第六の何れか一つの態様に記載された防振装置用ブラケットにおいて、並列的に延びる一対の取付脚部の一端が梁部によって相互に連結された門形部材を備えており、該門形部材の該一対の取付脚部の他端が前記振動伝達系の構成部材に取り付けられる取付部を備えていると共に、それら一対の取付脚部が前記筒状部に固定されて、それら一対の取付脚部を周方向に外れて前記ストッパ部と前記固定片の少なくとも一方が該筒状部に一体形成されているものである。
第七の態様によれば、筒状部が門形部材によって振動伝達系の構成部材に少なくとも周上の二箇所で取り付けられることから、筒状部が振動伝達系の構成部材に対して安定して連結される。更に、門形部材の一対の取付脚部を外れた周方向位置にストッパ部や固定片を設けることにより、ストッパ部や固定片と一対の取付脚部との干渉を避けて、目的とするストッパ効果や振動伝達系の構成部材に対する固定などが有効に実現される。
本発明の第八の態様は、第七の態様に記載された防振装置用ブラケットにおいて、前記ストッパ部と前記固定片の少なくとも一方の周方向端部が前記一対の取付脚部に突き当てられて固定されているものである。
第八の態様によれば、ストッパ部と固定片の少なくとも一方が、振動伝達系の構成部材への取付けのために高剛性とされた一対の取付脚部によって補強されて、優れた耐荷重性能が実現される。しかも、振動伝達系の構成部材に対する取付部材である取付脚部を補強部材として利用することで、部品点数の増加も回避される。
本発明の第九の態様は、ブラケット付防振装置であって、第一の取付部材と第二の取付部材を本体ゴム弾性体によって弾性連結した構造を有する防振装置本体が第一〜第八の何れか一つの態様に記載された防振装置用ブラケットの前記筒状部に挿入されて、該筒状部が該第二の取付部材に外嵌されていることを、特徴とする。
このような第九の態様に記載されたブラケット付防振装置によれば、第一の取付部材と第二の取付部材の相対変位量を制限するためのストッパ部と、第二の取付部材を振動伝達系の構成部材に取り付けるための固定片との少なくとも一方が、第二の取付部材に外嵌装着される筒状部に一体形成されることから、ストッパ手段や振動伝達系の構成部材への取付け手段を少ない部品点数で構成することができる。また、ストッパ部や固定片が筒状部に一体で設けられることで、防振装置用ブラケットの変形剛性や形状などのばらつきも低減乃至は回避されて、ブラケット付防振装置を安定した品質で提供することができる。
本発明の第十の態様は、第一〜第八の何れか一つの態様に記載された防振装置用ブラケットの製造方法であって、予め準備した一次金具にプレス加工を施して、連続した周壁を備えた前記筒状部を形成すると共に、該筒状部の何れか一方の開口部に前記ストッパ部と前記固定片の少なくとも一方を一体形成する工程を、有することを、特徴とする。
このような第十の態様に記載された防振装置用ブラケットの製造方法によれば、一次金具にプレス加工を施してストッパ部や固定片と筒状部とを一体形成することにより、筒状部に対してストッパ部や固定片を溶接などの手段で後固定する工程が不要乃至は簡単になって、容易に製造することができる。
本発明によれば、ストッパ手段を構成するストッパ部と、振動伝達系の構成部材に固定される固定片との少なくとも一方が、筒状部の何れか一方の開口部に一体形成されて外周側へ広がっている。それ故、部品点数の削減による構造や製造工程の簡略化が図られると共に、ストッパ部や固定片を一体化によって筒状部の所定位置へ精度良く配することが可能とされ、更に筒状部とストッパ部や固定片との一体化による耐荷重性能の向上も図られる。
本発明の第一の実施形態としてのエンジンマウントを示す斜視図。 図1に示すエンジンマウントの平面図。 図1に示すエンジンマウントの正面図。 図1に示すエンジンマウントの右側面図。 図2のV−V断面図。 図2のVI−VI断面図。 図1に示すエンジンマウントを構成するマウント本体の斜視図。 図7に示すマウント本体の縦断面図であって、図2のV−V断面に相当する図。 図1に示すエンジンマウントを構成するインナブラケットの斜視図。 図1に示すエンジンマウントを構成するアウタブラケットの斜視図。 図10に示すアウタブラケットの平面図。 図10に示すアウタブラケットの正面図。 図10に示すアウタブラケットの右側面図。 図10に示すアウタブラケットの底面図。 図11のXV−XV断面図。 図11のXVI−XVI断面図。 図10に示すアウタブラケットを構成する装着部材の平面図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1〜6には、本発明に係るブラケット付防振装置の第一の実施形態として、自動車用のエンジンマウント10が示されている。エンジンマウント10は、防振装置本体としてのマウント本体12に対して、防振装置用ブラケットとしてのアウタブラケット14が装着された構造を有しており、マウント本体12が、図7,8に示すように、第一の取付部材16と第二の取付部材18が本体ゴム弾性体20によって弾性連結された構造を有している。そして、第一の取付部材16がインナブラケット22を介して図示しないパワーユニットに取り付けられると共に、第二の取付部材18がアウタブラケット14を介して振動伝達系の構成部材である図示しない車両ボデーに取り付けられるようになっている。以下の説明において、特に説明がない限り、上下方向とはマウント軸方向である図3中の上下方向を、前後方向とは車両への装着状態において車両前後方向となる図3中の左右方向を、左右方向とは車両への装着状態において車両左右方向となる図4中の左右方向を、それぞれ言う。
第一の取付部材16は、鉄やアルミニウム合金などの金属または繊維補強された合成樹脂などで形成された高剛性の部材であって、本実施形態では、図5,6に示すように、前後に延びる略四角筒形状の嵌着部24を備えていると共に、嵌着部24から下方へ突出する略カップ形状の固着部26が一体形成されている。
第二の取付部材18は、第一の取付部材16と同様に高剛性の部材であって、薄肉大径の略円筒形状を有している。更に、本実施形態の第二の取付部材18は段付き筒状とされており、第二の取付部材18の上部が下部よりも大径の圧入筒部28とされている。
そして、第一の取付部材16が第二の取付部材18の上開口部に配されて、それら第一の取付部材16と第二の取付部材18が本体ゴム弾性体20によって弾性連結されている。本体ゴム弾性体20は、厚肉大径の略円錐台形状を有しており、小径側の端部が第一の取付部材16に加硫接着されていると共に、大径側端部の外周面が第二の取付部材18の内周面に加硫接着されている。
さらに、本体ゴム弾性体20には、大径側端面に開口する大径凹所30が形成されている。この大径凹所30は、上方に行くに従って小径となる逆向きの略すり鉢形状を有しており、第二の取付部材18の内周側において下向きに開口している。なお、本体ゴム弾性体20の中央部分に固着された第一の取付部材16の固着部26は、大径凹所30まで達することなく本体ゴム弾性体20に埋設されている。
また、第一の取付部材16の嵌着部24は、内周面が本体ゴム弾性体20と一体形成された嵌合ゴム層32で覆われていると共に、外周面が本体ゴム弾性体20と一体形成された被覆ゴム層34で覆われている。更に、第一の取付部材16の嵌着部24の上面には、上方へ突出する上方緩衝ゴム36が固着されていると共に、嵌着部24の上辺部には、右方へ突出する側方緩衝ゴム38が固着されている。更に、嵌着部24の前面には、前方へ突出する前方緩衝ゴム40が固着されていると共に、嵌着部24の後面には、後方へ突出する後方緩衝ゴム42が固着されている。なお、上方緩衝ゴム36と側方緩衝ゴム38と前後の緩衝ゴム40,42とは、何れも被覆ゴム層34と一体形成されている。要するに、本体ゴム弾性体20は、嵌合ゴム層32と被覆ゴム層34と緩衝ゴム36,38,40,42とを一体で備えている。
このような構造とされたマウント本体12には、インナブラケット22とアウタブラケット14が装着される。インナブラケット22は、金属などで形成された高剛性の部材であって、図9にも示すように、略矩形ロッド状の嵌合部44と、嵌合部44の一端に設けられて前後に延びる締結部46とを、一体で備えている。更に、締結部46の前後両端部分には、上下に貫通するボルト孔48がそれぞれ形成されている。そして、インナブラケット22は、嵌合部44が第一の取付部材16の嵌着部24に嵌合ゴム層32を介して圧入されることにより、第一の取付部材16に取り付けられて、締結部46が第一の取付部材16の左方に突出して保持されるようになっている。
アウタブラケット14は、図10〜16に示すように、互いに別体で形成される装着部材50と門形部材52を、溶接等の手段によって相互に固定した構造を有している。本実施形態の装着部材50は、大径の略円筒形状とされた筒状部54を備えると共に、筒状部54の上開口部には、ストッパ部56と固定片58の両方が、それぞれ外周側へ広がって一体形成されている。筒状部54は、周方向に連続した周壁を備えて略一定の断面形状で上下に延びており、内径寸法が第二の取付部材18の圧入筒部28の外径寸法に対して僅かに小径とされている。
ストッパ部56は、全体として筒状部54の上開口部から外周側へ広がるフランジ状とされており、筒状部54の上開口部に一体形成されて、筒状部54の半周弱に亘って周方向に連続して設けられている。また、ストッパ部56は、筒状部54の上開口部から内周側へ突出する補強部60と、補強部60の内周端から折り返されて外周側へ延びる当接部62とを、一体で備えており、それら補強部60と当接部62が内周部分において上下に重なり合った構造とされている。
さらに、ストッパ部56における当接部62の外周端部には、補強リブとしての外周補強板部64が設けられている。この外周補強板部64は、当接部62の外周端縁から筒状部54の軸方向内方である下方へ向かって突出しており、本実施形態の外周補強板部64は、当接部62の外周部分が下方へ折り曲げられることにより、当接部62と一体で形成されている。更にまた、外周補強板部64は、当接部62の周方向全長に亘って形成されており、筒状部54の外周面と対向して周方向に半周弱の長さで連続して設けられている。
一方、固定片58は、全体として略長手板形状とされており、筒状部54の上開口部に一体形成されて、筒状部54の径方向で外周側へ突出して設けられている。より具体的には、固定片58は、内周側に位置する基端部分が、筒状部54の上開口部に対して半周弱の長さで周方向に延びるフランジ状に設けられていると共に、外周側に位置する先端部分が基端部分の周方向中央部分から径方向外方へ延びている。更に、固定片58の先端部分は、筒状部54の軸直角方向に対して傾斜して、外周側へ行くに従って上傾していると共に、厚さ方向に貫通するボルト孔66が形成されている。なお、ストッパ部56と固定片58は略径方向逆向きに配されており、ストッパ部56と固定片58が筒状部54の周上で互いに異なる部分に設けられている。
また、固定片58は、筒状部54の上開口部から内周側へ突出する補強部60と、補強部60の内周端から折り返されて外周側へ延びる固定部68とを、一体で備えており、それら補強部60と固定部68が内周部分において相互に重ね合わされている。
なお、本実施形態では、図15,16にも示されているように、筒状部54の上開口部から内周側へ突出する補強部60が全周に亘って設けられており、周上の一部がストッパ部56を構成すると共に、周上の他の一部が固定片58を構成している。また、補強部60の内周側から外周側へ折り返される部分も全周に亘って設けられて、周上の一部がストッパ部56の当接部62とされていると共に、周上の他の一部が固定片58の固定部68とされており、それら当接部62と固定部68が折返し部70によって周方向に繋がれて一体とされている。本実施形態では、図15に示すように、当接部62と固定部68の周方向間の折返し部70は、外周端面が筒状部54の外周面と径方向で略同じ位置となるように、外周側への延出長さが当接部62および固定部68よりも小さくされており、それによって、外周側へ開口する切欠き72が、当接部62と固定部68の周方向両側の端部間(折返し部70)にそれぞれ形成されている(図17参照)。
さらに、固定片58には、補強リブとしての一対の縁曲げ部74,74が設けられている。縁曲げ部74は、固定片58から筒状部54の軸方向外方である上方へ向かって突出しており、固定片58の基端部分の外周端部から先端部分の幅方向外端部にかけて連続して設けられている。本実施形態では、固定片58の外縁部が上方に折り曲げられることで、補強リブ(縁曲げ部74)が固定片58と一体形成されている。
このようなアウタブラケット14を構成する装着部材50は、例えば、以下の如くして製造される。先ず、一次金具を準備する。この一次金具は、押出しや引抜きによって形成されたパイプ金具や、所定の形状に打ち抜かれた板金具などが好適に採用される。
次に、準備した一次金具を順送プレスなどのプレス加工によって所定の形状に加工する。即ち、一次金具がパイプ金具の場合には、一方の軸方向端部(上端部)を内周側に折り曲げて補強部60を形成すると共に、外周側に折り返して当接部62と固定部68と折返し部70とを一体形成する。更に、当接部62の外周端部を軸方向内側へ折り曲げて外周補強板部64を形成すると共に、固定部68の端縁部を軸方向外側へ折り曲げて縁曲げ部74を形成する。以上によって、周方向に連続する壁部を備えた筒状部54と、筒状部54の軸方向一方の端部に一体形成されたストッパ部56および固定片58を形成し、本実施形態の装着部材50の製造工程を完了する。なお、固定部68のボルト孔66や折返し部70の切欠き72は、上述のプレス加工時に打ち抜いて形成しても良いし、一次金具の対応部位に予め形成しておいても良い。
また、一次金具が板金具の場合には、筒状部54を深絞りによって形成すると共に、筒状部54の軸方向一方の端部にはストッパ部56と固定片58を順送プレスによって形成する。以上によって、筒状部54とストッパ部56および固定片58が一体形成された装着部材50を製造することができる。
このように、本実施形態の装着部材50は、ストッパ部56および固定片58が筒状部54と一体で形成された構造であることから、別体のストッパ部や固定片を溶接などの手段で筒状部に後固定する場合に比して、少ない工程数で製造することができる。しかも、ストッパ部56と固定片58が筒状部54と一体で設けられることで、筒状部54に対するストッパ部56および固定片58の取付強度のばらつきが低減乃至は回避されて、安定した耐荷重性能などを実現することができる。加えて、ストッパ部56および固定片58の筒状部54に対する相対的な位置なども、一体形成によって高精度に且つ安定して設定され得る。
なお、本実施形態では、後述する門形部材52を予め準備した板金具にプレス加工を施すなどして装着部材50とは別体で形成する工程と、それら装着部材50と門形部材52とを溶接などの手段で相互に固定する工程とを、上述した装着部材50の製造工程に加えて実施することで、防振装置用ブラケットとしてのアウタブラケット14を製造することができる。
一方、門形部材52は、装着部材50と同様に高剛性の部材であって、前後方向に対向して並列に配された一対の取付脚部76,76と、それら取付脚部76,76の上端を相互に連結する梁部としての連結部78とを、一体で備えた構造とされている。
取付脚部76は、上下に延びる長手板形状を有しており、下部には筒状部54の外周面に沿って湾曲する湾曲固定部80が設けられていると共に、湾曲固定部80には、厚さ方向に貫通する溶接用窓部82が形成されている。また、一対の取付脚部76,76が前後方向で互いに対向して配されており、それら一対の取付脚部76,76の下端には、対向方向外側へ突出する取付部84がそれぞれ一体形成されている。更に、取付部84には、上下に貫通するボルト孔86が形成されている。
また、前後方向で相互に対向して配された一対の取付脚部76,76は、上端が連結部78によって相互に連結されている。連結部78は、略水平に広がって前後方向に延びる長手板状とされており、本実施形態では、一対の取付脚部76,76と連結部78が板材のプレス加工品によって一体で形成されている。
また、本実施形態の門形部材52の左右両端部には、外方へ突出するリブ88が一体形成されており、板形状とされた一対の取付脚部76,76と取付部84,84と連結部78とが、リブ88,88によって変形剛性を高められている。なお、リブ88は、一対の取付脚部76,76の左右両端部分を前後外方へ折り曲げると共に、前後の取付部84,84および連結部78の左右両端部分を上方へ折り曲げることによって形成されており、門形部材52の前後全長に亘って連続して設けられている。
そして、門形部材52は、装着部材50に取り付けられている。即ち、図14,15に示すように、門形部材52は、一対の取付脚部76,76が装着部材50に設けられた前後の切欠き72,72の各一方に差し入れられて、湾曲固定部80の内周面が筒状部54の外周面に重ね合わされる。そして、一対の取付脚部76,76が装着部材50に溶接されることにより、門形部材52が装着部材50に固定される。なお、ストッパ部56と固定片58は、それぞれ一対の取付脚部76,76の対向方向と略直交する両側に突出しており、一対の取付脚部76,76を筒状部54の周方向で外れた位置に配置されている。本実施形態では、一対の取付脚部76,76の対向内面と装着部材50の折返し部70の外周端が溶接されていると共に、一対の取付脚部76,76の各溶接用窓部82の内周面と装着部材50の筒状部54の外周面が溶接されている。更に、ストッパ部56および外周補強板部64の周方向両端面が、一対の取付脚部76,76に周方向で突き当てられて溶接されていると共に、固定片58および縁曲げ部74の周方向両端面が、一対の取付脚部76,76に周方向で突き当てられて溶接されており、装着部材50と門形部材52が相互により強固に固定されている。
かくの如き構造とされたアウタブラケット14は、マウント本体12に取り付けられる。即ち、マウント本体12がアウタブラケット14の筒状部54に下方から差し入れられて、マウント本体12における第二の取付部材18の圧入筒部28が筒状部54に下方から圧入されることにより、筒状部54が第二の取付部材18に外嵌固定されて、アウタブラケット14がマウント本体12に取り付けられるようになっている。なお、第一の取付部材16は、アウタブラケット14の補強部60の内周側を軸方向に通過可能なサイズとされており、マウント本体12がアウタブラケット14に下方から差し入れられて装着された後で、インナブラケット22が第一の取付部材16の嵌着部24に左方から差し入れられて装着される。尤も、門形部材52の連結部78がない構造であれば、マウント本体12を筒状部54に上方から圧入固定することも可能であり、その場合には、補強部60の内径によって制限されることなく第一の取付部材16の大きさを設定することができる。
かくの如きインナブラケット22とアウタブラケット14をマウント本体12に装着したエンジンマウント10は、振動伝達系を構成する図示しないパワーユニットと車両ボデーの間に装着される。即ち、第一の取付部材16に装着されたインナブラケット22が、締結部46のボルト孔48に挿通される図示しないボルトによって、パワーユニットに固定される一方、第二の取付部材18に装着されたアウタブラケット14が、門形部材52の取付部84,84のボルト孔86,86と固定片58のボルト孔66とに挿通される図示しないボルトによって、車両ボデーに固定される。これらにより、パワーユニットが車両ボデーに対してエンジンマウント10を介して防振連結されて、パワーユニットから車両ボデーに伝達される振動が、本体ゴム弾性体20の弾性変形時のエネルギー減衰作用などに基づいて低減されるようになっている。本実施形態では、装着部材50に門形部材52が取り付けられていることにより、装着部材50の固定片58だけでなく門形部材52の取付部84,84においてもアウタブラケット14が車両ボデーにボルト締結されて、アウタブラケット14が車両ボデーにより強固に取り付けられる。更に、前後の取付部84,84が1つの部品(門形部材52)に設けられていることから、部品点数の削減とそれに伴う溶接工程の簡略化などが図られる。
また、アウタブラケット14のマウント本体12への装着状態において、門形部材52の連結部78が第一の取付部材16の上方を前後に跨いで設けられて、第一の取付部材16の嵌着部24の上面と連結部78の下面との上方緩衝ゴム36を介した当接によって、第一の取付部材16と第二の取付部材18の上下方向での離隔変位量を制限するリバウンドストッパが構成される。なお、図5に示す車両装着前のマウント単体では、第一の取付部材16が連結部78に対して上方緩衝ゴム36を介して当接しているが、車両への装着によって第一の取付部材16と第二の取付部材18との間にパワーユニットの静的な分担支持荷重が入力されて、第一の取付部材16が第二の取付部材18に対して軸方向で接近(下方へ相対変位)せしめられることから、車両装着状態では、連結部78と上方緩衝ゴム36との対向面間に所定のストッパクリアランスが設定される。
さらに、門形部材52の一対の取付脚部76,76が、第一の取付部材16の前後各一方に対向配置されて、第一の取付部材16の嵌着部24と一対の取付脚部76,76が前後の緩衝ゴム40,42を介して当接することにより、第一の取付部材16と第二の取付部材18の前後方向での相対変位量を制限する前後ストッパが構成される。このように、本実施形態のエンジンマウント10では、アウタブラケット14に門形部材52が設けられていることによって、三方向のストッパが構成される。
また、筒状部54の上開口部に一体形成されたストッパ部56は、第一の取付部材16から左方へ突出するインナブラケット22と上下に対向して配置されており、それらストッパ部56とインナブラケット22が相互に当接することによって、第一の取付部材16と第二の取付部材18の上下方向での相対的な接近変位量を制限するストッパ手段としてのバウンドストッパが構成される。なお、第一の取付部材16の嵌着部24から左方に向かって突出する板状の緩衝ゴムを本体ゴム弾性体20と一体で設けるなどして、インナブラケット22とストッパ部56との上下対向面間に緩衝ゴムを介在させても良い。
このような本実施形態に従う構造とされたエンジンマウント10によれば、アウタブラケット14の装着部材50が、筒状部54にストッパ部56と固定片58を一体で設けた構造とされており、ストッパ部56と固定片58を筒状部54とは別体で形成して後固定する場合に比して、部品点数が少なくなると共に、溶接などによる後固定の手間も省くことができる。しかも、ストッパ荷重が入力されるストッパ部56と、振動荷重が入力される固定片58が、何れも筒状部54と一体とされていることから、溶接部分への応力集中による亀裂などが回避されて、優れた耐荷重性が実現される。特に、筒状部54が円筒形状とされて周方向に湾曲して延びていることから、筒状部54の上開口部から外周へ広がるストッパ部56および固定片58の変形剛性が筒状部54によってより有利に高められる。
また、ストッパ部56と固定片58を何れも筒状部54の同じ側の開口部に設けることにより、ストッパ部56と固定片58の両方が筒状部54と一体形成された装着部材50をプレス加工などによって容易に得ることができる。
また、筒状部54と一体形成されたストッパ部56および固定片58は、筒状部54に繋がる内周端部が何れも内周側へ突出する補強部60を備えており、補強部60の内周端から折り返されて外周側へ延びる構造を有している。それ故、荷重入力時に応力が集中し易いストッパ部56および固定片58と筒状部54との繋ぎ部分が補強されて、変形剛性の向上が図られる。特に本実施形態では、補強部60が全周に亘って連続して設けられていると共に、折り返されたストッパ部56の当接部62と固定片58の固定部68も、折返し部70,70によって相互に周方向で連結されて、周方向に連続している。これらによって、補強部60を備えた折返し構造による補強作用がより効果的に発揮されて、ストッパ部56および固定片58の耐荷重性の更なる向上が実現される。
加えて、バウンドストッパの当接面を構成する当接部62が、内周側へ突出する補強部60の内周端から外周へ折り返されて形成されていることから、径方向にコンパクトな構造であっても、バウンドストッパの当接面の面積を大きく得ることが可能となる。
さらに、ストッパ部56には、当接部62の外周端部から下方に延び出す外周補強板部64が一体形成されており、当接部62は、内周端部が筒状部54と補強部60によって補強されると共に、外周端部が外周補強板部64によって補強されている。これにより、ストッパ荷重を入力される当接部62の変形剛性がより一層高められて、ストッパ荷重の入力に対する更なる耐荷重性の向上が図られる。特に、筒状部54と外周補強板部64が湾曲して周方向に延びていることから、外周補強板部64によるストッパ部56の補強効果がより有利に発揮されて、ストッパ部56の優れた耐荷重性能が実現される。
加えて、当接部62および外周補強板部64の周方向両端部は、一対の取付脚部76,76の各一方に周方向で突き当てられて固定されている。これにより、当接部62および外周補強板部64は、一対の取付脚部76,76によって補強されて変形剛性を高められており、大きなストッパ荷重の入力に対しても十分な耐荷重性能を得ることができる。
また、固定片58の固定部68の外縁には、上方に突出する縁曲げ部74が一体形成されており、固定部68が縁曲げ部74によって変形剛性を高められている。特に、径方向外方へ突出する長手板形状の固定部68において問題になり易い厚さ方向の変形に対して、長手方向に連続する縁曲げ部74の補強効果が有利に作用して、上記の変形を効果的に防止乃至は回避することができる。
しかも、固定部68の基端部分の周方向両端部は、一対の取付脚部76,76の各一方に周方向で突き当てられて固定されている。これにより、固定部68は、一対の取付脚部76,76によっても補強されて変形剛性を高められており、振動荷重の入力に対して優れた耐荷重性能を得ることができる。加えて、筒状部54の周方向に延びる固定部68の基端部分に設けられた縁曲げ部74は、周方向両端が固定部68と同様に一対の取付脚部76,76に突き当てられて固定されており、縁曲げ部74も一対の取付脚部76,76によって補強されていることから、固定片58の更なる変形剛性の向上が図られている。
以上、本発明の実施形態について詳述してきたが、本発明はその具体的な記載によって限定されない。例えば、防振装置本体としてのマウント本体12の具体的な構造は、あくまでも例示であって、例えば、特許第3767403号公報などに示されている内部に封入された流体の流動作用に基づく防振効果を利用する流体封入式防振装置や、インナ軸部材をアウタ筒部材に内挿してそれらを本体ゴム弾性体によって径方向に弾性連結した筒形防振装置などを防振装置本体として、本発明に係る防振装置用ブラケットを適用することも可能である。
さらに、前記実施形態では、第一の取付部材16の嵌着部24に別体のインナブラケット22を圧入した構造を例示したが、例えば、前記実施形態のインナブラケット22に相当する部材を第一の取付部材とすることもできる。即ち、インナブラケット22と略同じ構造の第一の取付部材を、本体ゴム弾性体20に直接的に加硫接着したり、本体ゴム弾性体20を左右に貫通する嵌着孔にゴム圧入することによって、本体ゴム弾性体20に固着することもできる。この場合には、第一の取付部材とアウタブラケット14のストッパ部56とが直接当接することにより、第一の取付部材とストッパ部56の当接によるバウンドストッパが構成される。
また、本発明には、ストッパ部と固定片の何れか一方のみが筒状部の開口部に一体形成された防振装置用ブラケットも含まれており、その場合にはそれらストッパ部と固定片の何れか他方は筒状部とは別体の部品として形成されて、筒状部に溶接などの手段で後固定され得る。尤も、本発明に係る防振装置用ブラケットは、ストッパ部と固定片の両方を備える必要はなく、何れか一方のみが選択的に設けられて、筒状部と一体形成されていても良い。なお、ストッパ部と固定片の何れか一方のみが筒状部の一方の開口部に一体形成される場合には、筒状部と別体とされたストッパ部と固定片の何れか他方は、筒状部の一方の開口部に設けられる必要はなく、筒状部の反対側の開口部や軸方向中間部分に設けられ得る。
さらに、ストッパ部56の外周補強板部64は、当接部62とは別体で形成されて、当接部62に溶接などの手段で後固定されて設けられていても良い。同様に、固定片58の縁曲げ部74も固定部68と一体のものには限定されず、別体とすることもできる。また、外周補強板部64は、当接部62の周方向全長に亘って連続して設けられている必要はなく、当接部62からの突出寸法が周方向で一定である必要もない。同様に、縁曲げ部74は、固定部68の外縁全長に亘って連続して設けられている必要はなく、固定部68からの突出寸法が一定である必要もない。要するに、外周補強板部64や縁曲げ部74の形成位置や突出寸法、厚さ寸法などは、何れも、ストッパ部56や固定片58の具体的な形状や、それらストッパ部56や固定片58に要求される耐荷重性能などに応じて適宜に設定される。
また、本発明に係る防振装置用ブラケットにおいて門形部材52は必須ではなく、例えば、装着部材50の筒状部54の外周面に車両ボデーへの取付部分を固着して、門形部材52を省略することも可能である。
また、前記実施形態では、本発明に係る防振装置用ブラケットおよびブラケット付防振装置をエンジンマウントに適用した例を示したが、本発明は、サブフレームマウントやボデーマウント、デフマウント等にも適用可能である。更に、本発明に係る防振装置用ブラケットおよびブラケット付防振装置は、自動車用に限定されるものではなく、自動二輪車や鉄道用車両、産業用車両などに用いられる防振装置用ブラケットおよびブラケット付防振装置に対しても適用され得る。
10:エンジンマウント(ブラケット付防振装置)、12:マウント本体(防振装置本体)、14:アウタブラケット(防振装置用ブラケット)、16:第一の取付部材、18:第二の取付部材、20:本体ゴム弾性体、50:装着部材、52:門形部材、54:筒状部、56:ストッパ部、58:固定片、60:補強部、62:当接部、64:外周補強板部(補強リブ)、68:固定部、74:縁曲げ部(補強リブ)、76:取付脚部、78:連結部(梁部)、84:取付部

Claims (10)

  1. 第一の取付部材と第二の取付部材を本体ゴム弾性体によって弾性連結した防振装置本体に装着されて該第二の取付部材に外嵌される筒状部を備えていると共に、振動伝達系の構成部材に取り付けられて該第二の取付部材と該振動伝達系の構成部材とを相互に連結する防振装置用ブラケットであって、
    前記第一の取付部材側に当接して該第一の取付部材と前記第二の取付部材の相対的な変位量を制限するストッパ部と、前記振動伝達系の構成部材に固定される固定片との少なくとも一方が、前記筒状部の何れか一方の開口部において外周側へ広がって一体形成されていることを特徴とする防振装置用ブラケット。
  2. 前記ストッパ部と前記固定片の両方が前記筒状部の何れか一方の開口部に一体形成されている請求項1に記載の防振装置用ブラケット。
  3. 前記ストッパ部が前記筒状部の何れか一方の開口部に一体形成されており、該ストッパ部の外周端部には該筒状部の軸方向内側へ向かって突出する補強リブが設けられている請求項1又は2に記載の防振装置用ブラケット。
  4. 前記ストッパ部が前記筒状部の何れか一方の開口部に一体形成されており、該ストッパ部が該筒状部の開口部から内周側へ突出する補強部と該補強部の内周端から外周側へ折り返して広がる当接部とを一体で備えている請求項1〜3の何れか一項に記載の防振装置用ブラケット。
  5. 前記固定片が前記筒状部の何れか一方の開口部に一体形成されており、該固定片には該筒状部の軸方向へ突出する補強リブが設けられている請求項1〜4の何れか一項に記載の防振装置用ブラケット。
  6. 前記固定片が前記筒状部の何れか一方の開口部に一体形成されており、該固定片が該筒状部の開口部から内周側へ突出する補強部と該補強部の内周端から外周側へ折り返して広がる固定部とを一体で備えている請求項1〜5の何れか一項に記載の防振装置用ブラケット。
  7. 並列的に延びる一対の取付脚部の一端が梁部によって相互に連結された門形部材を備えており、該門形部材の該一対の取付脚部の他端が前記振動伝達系の構成部材に取り付けられる取付部を備えていると共に、それら一対の取付脚部が前記筒状部に固定されて、それら一対の取付脚部を周方向に外れて前記ストッパ部と前記固定片の少なくとも一方が該筒状部に一体形成されている請求項1〜6の何れか一項に記載の防振装置用ブラケット。
  8. 前記ストッパ部と前記固定片の少なくとも一方の周方向端部が前記一対の取付脚部に突き当てられて固定されている請求項7に記載の防振装置用ブラケット。
  9. 第一の取付部材と第二の取付部材を本体ゴム弾性体によって弾性連結した構造を有する防振装置本体が請求項1〜8の何れか一項に記載された防振装置用ブラケットの前記筒状部に挿入されて、該筒状部が該第二の取付部材に外嵌されていることを特徴とするブラケット付防振装置。
  10. 請求項1〜8の何れか一項に記載された防振装置用ブラケットの製造方法であって、
    予め準備した一次金具にプレス加工を施して、連続した周壁を備えた前記筒状部を形成すると共に、該筒状部の何れか一方の開口部に前記ストッパ部と前記固定片の少なくとも一方を一体形成する工程を、有することを特徴とする防振装置用ブラケットの製造方法。
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