JP2015110992A - 防振装置 - Google Patents

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睦弘 平澤
Mutsuhiro Hirasawa
睦弘 平澤
将司 森川
Shoji Morikawa
将司 森川
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Abstract

【課題】本体ゴム弾性体がアウタブラケットの装着孔内に安定して保持されて、所期の防振性能が安定して発揮され得る、新規な構造の防振装置を提供する。
【解決手段】防振装置10において、アウタブラケット14の装着孔60が一方の開口部62から他方の開口部64に向かって次第に小さくなるテーパ部66を有すると共に、アウタブラケット14における装着孔60の少なくとも片方の開口部にはテーパ部66の拡開側への本体ゴム弾性体18の抜け出しを阻止する当接部58が設けられており、他方の開口部64が本体ゴム弾性体18を圧縮変形させることで挿入可能な大きさとされて、本体ゴム弾性体18がアウタブラケット14におけるテーパ部66と当接部58により装着孔60の長さ方向に位置決め保持されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、自動車のエンジンマウントなどに用いられる防振装置に関するものである。
従来から、振動伝達系を構成する部材間に介装されて、それら部材を相互に防振連結乃至は防振支持する防振装置が知られている。かかる防振装置の一種として、例えば、特許第5150374号公報(特許文献1)に示されているように、振動伝達系を構成する一方の部材に取り付けられる取付部材を備えた本体ゴム弾性体が、振動伝達系を構成する他方の部材に取り付けられるアウタブラケットの装着孔に嵌め入れられて、本体ゴム弾性体にアウタブラケットが非接着で固着された構造のものが知られている。
このような防振装置では、本体ゴム弾性体の外周面がアウタブラケットに非接着で組み付けられていることから、製造工程の簡略化が図られるだけでなく、本体ゴム弾性体の変形自由度が大きくされて防振性能の向上が図られると共に、アウタブラケットによる本体ゴム弾性体の変形拘束に起因する応力集中が回避されて耐久性の向上も図られ得る。
ところで、かくの如き防振装置では、非接着で組み付けられた本体ゴム弾性体のアウタブラケットからの抜け出しを確実に防止して、耐荷重性能を十分に確保することが重要となる。
ところが、特許文献1に記載の如き従来構造の防振装置では、アウタブラケットの装着孔の内周面に設けた突起に対して、本体ゴム弾性体の外周面に設けた係合溝を係止させただけの係止構造が採用されているに過ぎなかった。それ故、装着孔の軸方向への荷重入力に際して本体ゴム弾性体における係合溝の両側部分が弾性変形することで、ブラケットの突起に対する本体ゴム弾性体の係合溝の係止構造が外れやすく、本体ゴム弾性体を装着孔内に安定して保持することが難しかった。
なお、本体ゴム弾性体が嵌め入れられた装着孔の両側開口部に、それぞれ環状の蓋板部材を溶着することで、本体ゴム弾性体の装着孔からの抜け出しを防止することも考えられる。しかし、本体ゴム弾性体を嵌め入れた後に、本体ゴム弾性体を圧縮変形させた状態を保ちつつ蓋板部材を溶着する作業が難しく、現実的でない。加えて、本体ゴム弾性体を嵌め入れた後に、本体ゴム弾性体に当接させた蓋板部材を溶着すると、本体ゴム弾性体が熱損傷して目的とする防振性能や耐久性に悪影響が及ぼされるおそれもある。
特許第5150374号公報
本発明は、上述の事情を背景に為されたものであって、その解決課題は、本体ゴム弾性体がアウタブラケットの装着孔内に安定して保持されて、所期の防振性能が安定して発揮され得る、新規な構造の防振装置を提供することにある。
以下、このような課題を解決するために為された本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各態様において採用される構成要素は、可能な限り任意の組み合わせで採用可能である。
すなわち、本発明の第一の態様は、取付部材を備えた本体ゴム弾性体がアウタブラケットの装着孔に嵌入されて、該本体ゴム弾性体の外周面に該アウタブラケットが非接着で固着されている防振装置において、前記アウタブラケットの前記装着孔が一方の開口部から他方の開口部に向かって次第に小さくなるテーパ部を有すると共に、該アウタブラケットにおける該装着孔の少なくとも片方の開口部には該テーパ部の拡開側への前記本体ゴム弾性体の抜け出しを阻止する当接部が設けられており、該他方の開口部が該本体ゴム弾性体を圧縮変形させることで挿入可能な大きさとされて、該本体ゴム弾性体が該アウタブラケットにおける該テーパ部と該当接部により該装着孔の長さ方向に位置決め保持されていることを、特徴とする。
このような本発明の第一の態様に従う構造とされた防振装置によれば、テーパ部および当接部を設けることにより、本体ゴム弾性体が装着孔における長さ方向で位置決めされて、本体ゴム弾性体が装着孔における両側の開口部から抜けるのを防止できる。このように、装着孔の少なくとも片方の開口部に当接部を設ける簡単な構造によって、本体ゴム弾性体の装着孔からの抜けが両側で有効に防止されて、本体ゴム弾性体に対するアウタブラケットの装着状態が保持されることから、所期の防振性能を安定して得ることができる。
また、装着孔の他方の開口部が本体ゴム弾性体を圧縮状態で挿入可能な大きさとされていることから、例えば本体ゴム弾性体を他方の開口部から装着孔に嵌め入れることができると共に、装着孔の開口部には予め当接部を形成しておくこともできる。例えばこのように当接部を予め形成しておけば、本体ゴム弾性体の装着孔への嵌入後に、アウタブラケットに他部材の溶着や折り曲げなどの後加工を施して当接部を形成する必要がなく、製造が容易であると共に、溶接時の熱による本体ゴム弾性体の損傷やプレス加工によるアウタブラケットの損傷などを回避することもできる。なお、本体ゴム弾性体は、装着孔に挿入される際に挿入方向の全長に亘って圧縮変形が必要な大きさとされている必要はない。
本発明の第二の態様は、第一の態様に記載された防振装置において、前記アウタブラケットが前記装着孔の前記一方の開口部において突出する抜止突部を備えており、該抜止突部によって、前記本体ゴム弾性体における該装着孔の該一方の開口部側からの抜け出しを阻止する前記当接部が構成されているものである。
第二の態様によれば、本体ゴム弾性体と抜止突部の係止によって、本体ゴム弾性体が装着孔から一方の開口部側に抜けるのを防止できると共に、本体ゴム弾性体とテーパ部の当接によって、本体ゴム弾性体が装着孔から他方の開口部側に抜けるのを防止できる。
本発明の第三の態様は、第一又は第二の態様に記載された防振装置において、前記本体ゴム弾性体が前記取付部材から前記装着孔の内周面に向かって該装着孔の周方向に拡がりながら延び出していると共に、該本体ゴム弾性体の延出端部に補強部材が固着されており、該補強部材を固着された該本体ゴム弾性体の延出端部が該装着孔に嵌入されて非接着で固着されているものである。
第三の態様によれば、補強部材によって変形剛性が高められた本体ゴム弾性体の延出端部が装着孔に嵌入されることから、装着孔からの抜け出しがより確実に阻止されて、アウタブラケットが本体ゴム弾性体に対して所期の装着状態により安定して保持される。
本発明の第四の態様は、第三の態様に記載された防振装置において、前記装着孔の前記テーパ部の内面に沿って、前記補強部材が該装着孔の長さ方向で傾斜されているものである。
第四の態様によれば、補強部材が装着孔のテーパ部に沿って傾斜していることから、本体ゴム弾性体において装着孔のテーパ部に当接する部分の変形剛性が大きくされて、他方の開口部側への抜け落ちが一層確実に防止される。
本発明の第五の態様は、第三又は第四の態様に記載された防振装置において、前記本体ゴム弾性体の前記延出端部における周方向両側面が、前記装着孔の前記テーパ部の内面にそれぞれ重ね合わされていると共に、該延出端部に固着された前記補強部材が、該延出端部の該周方向両側面にまで広がって配設されているものである。
第五の態様によれば、補強部材が延出端部の周方向両側面にまで広がって配設されることから、本体ゴム弾性体の変形剛性が一層向上されて、本体ゴム弾性体が装着孔内でより確実に保持され得る。なお、補強部材は、装着孔への重ね合わせ面が本体ゴム弾性体からなる被覆ゴムで覆われて、該被覆ゴムを介して補強部材が装着孔のテーパ部の内面に重ね合わされることが望ましい。
本発明の第六の態様は、第五の態様に記載された防振装置において、前記本体ゴム弾性体の延出端部には、延び出し方向と反対側に向かって開口して前記装着孔の長さ方向に延びる溝状凹部が、該延出端部の周方向で相互に離隔して両側に形成されているものである。
第六の態様によれば、例えば治具を溝状凹部内へ挿し入れて、当該治具で溝状凹部の外側壁を外方へ押し広げて、補強部材が設けられた延出端部の周方向両側面を装着孔のテーパ部の対向内面と重ね合わせることができる。また、かかる溝状凹部が設けられていることにより、補強部材や溝状凹部の拡開変形に際しての引張応力を小さく抑えることができて、耐久性の向上も図ることができる。なお、かかる治具の溝状凹部への差入れおよび拡開変形は、本体ゴム弾性体の装着孔への嵌入と同時に行ってもよいし、本体ゴム弾性体の装着孔への嵌入後に行ってもよい。
本発明の第七の態様は、第三〜第六の何れか一つの態様に記載された防振装置において、前記補強部材における前記装着孔の前記他方の開口部側の端部には、前記本体ゴム弾性体から突出して外周側へ広がる当接突部が設けられており、該当接突部が前記装着孔の長さ方向で当接される前記アウタブラケットにおける該装着孔の該他方の開口部側の端面によって、前記本体ゴム弾性体における該装着孔の前記一方の開口部側からの抜け出しを阻止する前記当接部が構成されているものである。
第七の態様によれば、補強部材における装着孔の他方の開口部側の端部が、外周側に広がる当接突部とされており、当該当接突部と装着孔の他方の開口部側の端面とが重ね合わされることで、本体ゴム弾性体が装着孔の長さ方向で位置決めされる。即ち、本態様の当接突部と当接部との当接により、本体ゴム弾性体の装着孔における一方の開口部からの抜けが防止されると共に、装着孔のテーパ部により、本体ゴム弾性体の装着孔における他方の開口部からの抜けが防止される。これにより、本体ゴム弾性体が装着孔内で安定して位置決め保持され得る。なお、本態様の当接部は、前記第二の態様に係る当接部と併せて設けても良い。
本発明の第八の態様は、第三〜第七の何れか一つの態様に記載された防振装置において、前記補強部材における前記装着孔の前記一方の開口部側の端部には、前記本体ゴム弾性体から突出して外周側へ広がる係止突部が設けられており、前記アウタブラケットにおける該装着孔の該一方の開口部側の端面に対して該係止突部が係止されることによって、前記本体ゴム弾性体における該装着孔の前記他方の開口部側への移動を規制する係止機構が構成されているものである。
第八の態様によれば、補強部材における一方の開口部側の端部が、本体ゴム弾性体から突出して外周側へ広がる係止突部とされていることから、本体ゴム弾性体に対して他方の開口部側への抜け力が及ぼされても、突出端部が装着孔の一方の開口部側の端面に引っ掛かって、本体ゴム弾性体の他方の開口部側への移動が制限される。特に、前記第七の態様と組み合わせることにより、補強部材の両端部が外周側に広がって、装着孔の両開口部端面に重ね合わされることから、本体ゴム弾性体が装着孔の長さ方向においてより確実に精度良く位置決めされ得る。
本発明の第九の態様は、第一〜第八の何れか一つの態様に記載された防振装置において、前記アウタブラケットは、一対の脚部の各一端が梁部で相互に連結された門形部材と、該一対の脚部の各他端を相互に連結する別体の底板部材とが固着された構造を有しており、該アウタブラケットの前記装着孔がそれら門形部材と底板部材で囲まれて形成されて、該門形部材の該一対の脚部の間に前記本体ゴム弾性体の延出端部が挟まれて非接着で固着されている一方、該門形部材の該一対の脚部が該装着孔の前記一方の開口部から前記他方の開口部に向かって相互に接近する対向内面を有することで該装着孔に前記テーパ部が形成されているものである。
第九の態様によれば、補強部材を埋設された本体ゴム弾性体の延出端部が、装着孔の周壁を構成する門形部材の一対の脚部で挟まれることにより、本体ゴム弾性体がアウタブラケットに非接着で有効に固定される。更に、取付部材が門形部材の内周側に配されることから、取付部材と門形部材の当接によって、取付部材とアウタブラケットの相対変位量を制限するストッパ手段を構成することもできる。また、装着孔の周壁を構成する門形部材の一対の脚部が、装着孔の一方の開口部から他方の開口部に向かって次第に接近するように配置されることで、装着孔のテーパ部を容易に設定することができる。
本発明の第十の態様は、第九の態様に記載された防振装置において、前記アウタブラケットが前記装着孔の前記一方の開口部において突出する抜止突部を備えていると共に、該抜止突部が前記底板部材における該装着孔の該一方の開口部側の端部が折り曲げられることにより形成されており、該抜止突部によって、前記本体ゴム弾性体における該装着孔の該一方の開口部側からの抜け出しを阻止する前記当接部が構成されているものである。
第十の態様によれば、装着孔の周壁を構成する底板部材の端部を折り曲げることで抜止突部が形成されていることから、抜止突部を別部材で形成する場合に比して、部品点数の少ない簡単な構造とすることができる。
本発明の第十一の態様は、第一〜第十の何れか一つの態様に記載された防振装置において、前記アウタブラケットに対して、前記本体ゴム弾性体が前記装着孔の前記他方の開口部から嵌め入れられて非接着で固着されているものである。
第十一の態様によれば、第二の態様や第七の態様に記載の如き当接部を予め設けておくと共に、他方の開口部側から本体ゴム弾性体を嵌め入れることにより、当接部を形成するための後加工が不要となり、防振装置の組付けが容易に実現され得る。
本発明の第十二の態様は、第十一の態様に記載された防振装置において、前記補強部材における前記装着孔の前記一方の開口部側の端部には、前記本体ゴム弾性体から突出して外周側へ広がる係止突部が設けられていると共に、前記アウタブラケットにおける該装着孔の該一方の開口部側の端面に対して該係止突部が係止されることによって、前記本体ゴム弾性体における該装着孔の前記他方の開口部側への移動を規制する係止機構が構成されており、該係止突部が、該アウタブラケットに対して該本体ゴム弾性体が該装着孔の該他方の開口部から嵌め入れられてから、該補強部材の突出先端が外周側へ変形されることで形成されるようになっているものである。
第十二の態様によれば、補強部材の一方の開口部側の端部である係止突部が、補強部材が装着孔に挿入されてから外周側に折り曲げられて形成されていることから、補強部材の装着孔への挿入に際して係止突部が干渉することがない。
本発明の第十三の態様は、第一〜第十二の何れか一つの態様に記載された防振装置において、前記アウタブラケットの前記装着孔の長さが、前記本体ゴム弾性体における該装着孔へ嵌入されていない自由状態での長さ以下とされているものである。
第十三の態様によれば、本体ゴム弾性体を装着孔の長さ方向に予圧縮して、ばね特性の調整や引張応力の低減による耐久性の向上などが実現される。しかも、本体ゴム弾性体が装着孔の内周面に長さ方向の広い範囲で嵌着されることから、装着孔からの抜け出しが一層効果的に防止され得る。
本発明によれば、アウタブラケットの装着孔には一方の開口部から他方の開口部に向かって次第に小さくなるテーパ部が設定されると共に、装着孔の少なくとも片方の開口部には抜止突部が形成されて、本体ゴム弾性体がテーパ部と抜止突部によって装着孔に保持される。これにより、装着孔の少なくとも片方の開口部に抜止突部を設けた簡単な構造によって、本体ゴム弾性体の装着孔からの抜けを両側で防ぐことができる。
さらに、装着孔の他方の開口部が本体ゴム弾性体を圧縮変形させることで挿入可能な大きさとされていることから、抜止突部が予め設けられたアウタブラケットに対して、本体ゴム弾性体を他方の開口部から差し入れることも可能である。これにより、本体ゴム弾性体のアウタブラケットへの嵌入後に、アウタブラケットに抜止突部を設けるための後加工を施す必要がなく、製造が容易になると共に、本体ゴム弾性体やアウタブラケットの損傷が回避される。
本発明の第一の実施形態としてのエンジンマウントを示す平面図。 図1に示されたエンジンマウントの左側面図。 図1のIII−III断面図。 図2のIV−IV断面図。 図2のV−V断面図。 図1に示すエンジンマウントの分解斜視図であって、マウント本体とアウタブラケットの組付け前の構造を示す図。 本発明の第二の実施形態としてのエンジンマウントを示す左側面図。 図7のVIII−VIII断面図。 図7に示すエンジンマウントにおいて補強部材に対して拡開変形を施す前の状態を説明する説明図であって、図8に対応する図。 図7に示すエンジンマウントの分解斜視図であって、マウント本体とアウタブラケットの組付け前の構造を示す図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1,2には、本発明に従う構造とされた防振装置の第一の実施形態として、自動車用のエンジンマウント10が示されている。エンジンマウント10は、マウント本体12にアウタブラケット14が非接着で取り付けられた構造とされており、マウント本体12は、取付部材16に本体ゴム弾性体18が固着された構造とされている。なお、以下の説明において、原則として、前後方向とは車両装着状態において車両の前後方向となる図1中の上下方向を、左右方向とは車両左右方向となる図1中の左右方向を、上下方向とは車両上下方向となる図2中の上下方向を、それぞれ言う。
より詳細には、取付部材16は、図3に示すように、固着筒部20にインナブラケット22が非接着で嵌め入れられた構造を有している。固着筒部20は、鉄やアルミニウム合金等の金属などで形成された高剛性の部材であって、略矩形筒状とされていると共に、内周面が嵌合ゴム層24で略全体に亘って被覆されている。一方、インナブラケット22は、金属などで形成された高剛性の部材であって、略矩形ロッド状の嵌合部26と、嵌合部26の一端から突出して広がる板状の取付部28とを、一体で備えている。更に、インナブラケット22の取付部28には厚さ方向に貫通する複数のボルト孔30,30,30が貫通形成されており、各ボルト孔30に挿通される図示しないボルトによって、インナブラケット22が図示しないパワーユニットに取り付けられるようになっている。
そして、固着筒部20の中心孔にインナブラケット22の嵌合部26が嵌め入れられて、それら固着筒部20とインナブラケット22が連結されることにより、取付部材16が構成されている。本実施形態では、鉄製の固着筒部20とアルミニウム合金製のインナブラケット22との間に嵌合ゴム層24が介在することによって、嵌入時のかじりによる損傷や異種金属接触腐食などが回避されるようになっている。
また、取付部材16には、本体ゴム弾性体18が固着されている。本体ゴム弾性体18は、図2に示すように、取付部材16の固着筒部20から下方に向かって前後方向で次第に拡がりながら延び出していると共に、延出端部である下部34が前後方向に大きく突出する略矩形ブロック形状を呈している。これにより、本実施形態の本体ゴム弾性体18は、上部32と下部34の前後方向の大きさが段差36を挟んで大きく異なる段付き形状とされており、前後方向寸法の小さい上部32が固着筒部20の外周面に加硫接着されている。
さらに、本体ゴム弾性体18の下部34には、貫通孔38が形成されている。貫通孔38は、本体ゴム弾性体18の下部34を左右方向に貫通する孔であって、全体として上方に向かって前後寸法が小さくなる扁平な断面形状を有している。これにより、本体ゴム弾性体18は、前後外側に広がって斜め下方に延びる一対のゴム腕が貫通孔38を挟んだ前後に設けられた構造とされており、本体ゴム弾性体18のばねが貫通孔38によって調整されている。
更にまた、前後方向の寸法が大きい本体ゴム弾性体18の下部34には、補強部材40が固着されている。補強部材40は、金属や合成樹脂で形成された硬質の部材であって、上下左右に広がる略平板状の一対の側壁部42,42の各下端を前後左右に広がる略平板状の底壁部44で相互に連結した構造とされており、左右方向に略一定の溝形断面で延びている。そして、補強部材40が本体ゴム弾性体18の下部34に略埋設された状態で固着されており、本体ゴム弾性体18の下部34の変形剛性が補強部材40によって高められている。本実施形態では、補強部材40が本体ゴム弾性体18の左右方向の略全長に亘って固着されることで、広い範囲に亘って本体ゴム弾性体18の下部34の変形剛性が大きくされている。また、底壁部44は、下部34の前後方向の略全長に亘って延びており、即ち側壁部42,42は下部34の周方向両側面にまで広がって配設されている。なお、両側壁部42,42における前後方向外方の面は外部に露出することなく、それぞれ本体ゴム弾性体18により被覆されている。
さらに、補強部材40の底壁部44が貫通孔38よりも下方で延びており、補強部材40が本体ゴム弾性体18の一対のゴム腕を繋ぐように設けられている。なお、補強部材40は、一対の側壁部42,42の上端面と、底壁部44の中央部分の上面とが、それぞれ本体ゴム弾性体18から露出しているが、これは本体ゴム弾性体18の加硫成形時に補強部材40を成形用金型のキャビティ内で位置決め支持するためであって、補強部材40は実質的に本体ゴム弾性体18に埋設されている。
このような構造とされたマウント本体12には、アウタブラケット14が取り付けられている。アウタブラケット14は、金属などで形成された高剛性の部材であって、全体として略矩形筒形とされている。より詳細には、本実施形態のアウタブラケット14は、門形部材46と底板部材48を組み合わせた構造とされている。
門形部材46は、一対の脚部50,50の各上端が一体形成された梁部52によって相互に連結された構造とされている。本実施形態では、一対の脚部50,50と梁部52が何れも左右方向に所定の幅を有する板形状とされており、例えば平板材をプレス加工することで形成されている。また、門形部材46の左右両端部は、外側に折り曲げられて補強リブ54を構成しており、門形部材46の剛性が高められている。
底板部材48は、前後方向に長手の略板形状を呈する部材であって、門形部材46よりも前後寸法が大きくされている。更に、底板部材48の前後両端部には、厚さ方向に貫通するボルト孔56がそれぞれ形成されており、ボルト孔56,56に挿通される図示しないボルトによってアウタブラケット14が図示しない車両ボデーに取り付けられるようになっている。
更にまた、底板部材48の左右一方の端部が前後方向の全長に亘って上方に屈曲されることにより、上方に向かって突出する抜止突部としての抜止壁部58が底板部材48に一体形成されている。本実施形態の抜止壁部58は、後述する装着孔60の一方の開口部62上に突出する前後方向の中央部分が、両端部分よりも突出寸法を大きくされている。また、本実施形態の抜止壁部58は、底板部材48の剛性を高める補強用のリブとしても機能するようになっている。
そして、門形部材46の一対の脚部50,50の各下端が、底板部材48の前後方向の中央部分に溶接などの手段でそれぞれ固着されて、それら一対の脚部50,50の各下端が底板部材48で相互に連結されることにより、本実施形態のアウタブラケット14が形成されている。なお、門形部材46の左右一方の端面が底板部材48の抜止壁部58に当接されることにより、門形部材46と底板部材48が左右方向で容易に位置決めされるようになっている。また、底板部材48の前後両端部が門形部材46を外れて外側まで延び出しており、底板部材48のボルト孔56,56が門形部材46よりも前後外側に形成されている。
さらに、門形部材46の一対の脚部50,50の各下端が底板部材48で相互に連結されることで、アウタブラケット14には装着孔60が形成されている。本実施形態の装着孔60は、門形部材46と底板部材48で囲まれて形成されており、略矩形断面で左右方向に貫通している。そして、この装着孔60にマウント本体12が差し入れられることにより、アウタブラケット14がマウント本体12に非接着で取り付けられている。
すなわち、マウント本体12を構成する取付部材16を備えた本体ゴム弾性体18は、取付部材16からの延出端部である下部34が装着孔60に嵌入される。これにより、本体ゴム弾性体18の下部34がアウタブラケット14の一対の脚部50,50の対向間で挟まれて、本体ゴム弾性体18の下部34にアウタブラケット14が非接着で固着されている。換言すれば、本体ゴム弾性体18の下部34における周方向両側面が、アウタブラケット14の一対の脚部50,50の内面にそれぞれ重ね合わされている。そして、マウント本体12に対するアウタブラケット14の装着状態において、本体ゴム弾性体18は、取付部材16から装着孔60の内周面に向かって、装着孔60の周方向に拡がりながら延び出している。
なお、図示しない車両装着状態において、取付部材16は、門形部材46の内周側に配置されて、門形部材46の一対の脚部50,50および梁部52に対して、それぞれ所定の距離を隔てて対向配置される。そして、取付部材16と門形部材46が、本体ゴム弾性体18の上部32で構成されたストッパゴムを介して当接することにより、取付部材16とアウタブラケット14の相対変位量を制限するストッパ手段が構成される。
ここにおいて、図4に示すように、装着孔60には、一方の開口部62から他方の開口部64に向かって孔内寸法を次第に小さくする方向に傾斜したテーパ部66が設けられている。本実施形態では、一対の脚部50,50が装着孔60の一方の開口部62から他方の開口部64に向かって次第に相互に接近するように配置されており、それら一対の脚部50,50の対向内面がテーパ面68,68とされていることにより、装着孔60の略全長に亘ってテーパ部66が設定されている。以上からも明らかなように、本実施形態のテーパ部66では、前後寸法が左右全長に亘って変化する一方で、上下寸法は左右全長に亘って略一定とされている。
さらに、テーパ部66を外側に外れた装着孔60の開口部62,64を構成する一対の脚部50,50の左右両端部は、それぞれ装着孔60の外側に向かって拡開する円弧状の湾曲断面を有している。更に、湾曲形状とされた開口部62,64の内周面は、テーパ面68,68に対して、折れ点や凹凸を持つことなく滑らかに繋がっている。
更にまた、装着孔60の他方の開口部64は、前後方向で補強部材40よりも大きくされて、本体ゴム弾性体18を圧縮状態で挿入可能な大きさとされている。なお、本実施形態では、装着孔60の一方の開口部62の前後寸法が、本体ゴム弾性体18の自由状態での前後寸法と略同じとされていると共に、装着孔60の他方の開口部64の前後寸法が、本体ゴム弾性体18の自由状態での前後寸法よりも小さくされている。
また、開口面積が大きい装着孔60の一方の開口部62には、底板部材48の抜止壁部58が下方から突出している。これにより、装着孔60の一方の開口部62の下部が抜止壁部58で覆われており、開口部62が抜止壁部58によって上下方向に狭められて開口面積を小さくされている。なお、本実施形態では、抜止壁部58が形成されることによって、装着孔60の開口部62の上下寸法が、マウント本体12の上下寸法よりも小さくされている。
このような構造とされたアウタブラケット14の装着孔60にマウント本体12が嵌入されることにより、本体ゴム弾性体18の下部34がテーパ面68,68と抜止壁部58との間で装着孔60の長さ方向に挟まれて、装着孔60内に保持されている。そして、本体ゴム弾性体18の下部34が抜止壁部58に当接係止されることによって、マウント本体12が装着孔60から一方の開口部62側に抜けるのが防止される。即ち、本実施形態では、装着孔60の一方の開口部62側に設けられた抜止壁部58によって、マウント本体12の、テーパ部66の拡開側である一方の開口部62側への抜出しを阻止する当接部が構成されている。
一方、本体ゴム弾性体18の下部34がテーパ面68,68に当接係止されることにより、マウント本体12が装着孔60から他方の開口部64側に抜けるのが防止される。これらによって、マウント本体12がアウタブラケット14の装着孔60から脱落することなく、装着孔60の長さ方向において所定の取付位置に位置決めされて保持されるようになっている。
また、底板部材48に重ね合わされる補強部材40の一方の端縁部が、抜止壁部58に対して左右方向に対向配置されており、補強部材40と抜止壁部58が本体ゴム弾性体18を介して当接することで、マウント本体12が装着孔60から一方の開口部62側に抜けるのを防ぐことができる。
さらに、図5に示すように、本実施形態では、本体ゴム弾性体18の下部34に固着された補強部材40の一対の側壁部42,42が、装着孔60の他方の開口部64付近において、アウタブラケット14の一対の脚部50,50に近接して配置されている。これにより、装着孔60の他方の開口部64付近において、補強部材40と一対の脚部50,50との間で本体ゴム弾性体18が大きく圧縮変形せしめられている。
更にまた、装着孔60の長さは、装着孔60へ嵌入されていない自由状態、換言すれば、アウタブラケット14を装着する前のマウント本体12の単体状態における本体ゴム弾性体18の長さ以下とされている。これにより、本実施形態では、装着孔60への嵌入によって本体ゴム弾性体18が左右方向に圧縮されている。
なお、マウント本体12とアウタブラケット14は、図6に示すように、例えば、門形部材46と底板部材48を溶接などの手段で固着して、装着孔60の一方の開口部62に抜止壁部58を予め備えたアウタブラケット14を形成した後で、マウント本体12を他方の開口部64から装着孔60に押し込んで差し入れることにより組み立てられる。
このような本実施形態に従う構造とされたエンジンマウント10によれば、少ない部品点数と簡単な構造によって、マウント本体12とアウタブラケット14を装着孔60の長さ方向で安定して位置決め保持することができて、所期の防振性能を安定して得ることができる。
しかも、装着孔60に一方の開口部62から他方の開口部64に向かって小さくなるテーパ部66が設定されていることから、一方の開口部62だけに抜止壁部58を設けることによって、本体ゴム弾性体18をテーパ部66と抜止壁部58の間に保持して、マウント本体12の装着孔60からの抜けを両側で阻止することができる。従って、アウタブラケット14の小型化や軽量化が図られると共に、底板部材の両端部に設けられた抜止壁部の間に門形部材46を差し入れる必要がないことから、寸法誤差による門形部材46と底板部材48の組付け不良なども回避され得る。
また、本体ゴム弾性体18が湾曲形状とされた装着孔60の他方の開口部64を乗り越えて装着孔60に差し入れられるようになっており、本体ゴム弾性体18が板状とされた抜止壁部58を乗り越えることなく、マウント本体12がアウタブラケット14の装着孔60に収容されるようになっている。これにより、本体ゴム弾性体18の装着孔60への嵌入が容易となっており、マウント本体12とアウタブラケット14の組立作業が簡単であると共に、抜止壁部58のエッジに押し当てられて本体ゴム弾性体18が損傷するのも回避される。
また、補強部材40の一対の側壁部42,42が、装着孔60の他方の開口部64付近においてアウタブラケット14の一対の脚部50,50に近接しており、補強部材40と一対の脚部50,50との間で本体ゴム弾性体18が充分に圧縮されている。それ故、マウント本体12が装着孔60から左右に抜けるのを効果的に防止することができると共に、前後方向の入力に対して補強部材40と一対の脚部50,50の間のゴムが特性に影響するのを抑えることができる。
さらに、本体ゴム弾性体18の下部34が補強部材40で補強されていることから、本体ゴム弾性体18の下部34がアウタブラケット14の一対の脚部50,50のテーパ面68,68に強く押し当てられて、本体ゴム弾性体18と一対の脚部50,50との間に作用する摩擦抵抗が大きく発揮される。それ故、本体ゴム弾性体18のアウタブラケット14に対する非接着での固着力を、より大きく得ることができる。
特に本実施形態の補強部材40は、テーパ面68,68に押し当てられる本体ゴム弾性体18における下部34の前後端部に埋設される一対の側壁部42,42が底壁部44で相互に連結された構造であることから、本体ゴム弾性体18の変形剛性が大きく確保されて、抜止強度が大きく設定される。
また、本実施形態では、一対の脚部50,50の対向面がテーパ面68,68とされており、それらテーパ面68,68が装着孔60の内周面を構成することでテーパ部66が設定されている。それ故、車両への装着状態で、取付部材16とアウタブラケット14の間に上下方向の分担支持荷重が入力されて、取付部材16の上面に固着されたゴム弾性体が門形部材46の梁部52から離隔しても、本体ゴム弾性体18の前後側面が一対の脚部50,50のテーパ面68,68に対して当接状態に保持されて、マウント本体12のアウタブラケット14からの抜けが有効に阻止される。特に、分担支持荷重が上下方向で入力されて、本体ゴム弾性体18が上下方向で圧縮されると、本体ゴム弾性体18が前後方向に膨出変形する。これにより、本体ゴム弾性体18の下部34がテーパ面68,68により強く押し当てられて、マウント本体12のアウタブラケット14からの抜けがより効果的に防止される。
次に、図7,8には本発明に従う構造とされた防振装置の第二の実施形態として、自動車用のエンジンマウント70が示されている。本実施形態のエンジンマウント70は、前記第一の実施形態と同様に、マウント本体71がアウタブラケット14の装着孔60に嵌入されたものであるが、前記第一の実施形態のエンジンマウント10に対して、本体ゴム弾性体と補強部材の形状が異ならされている。なお、前記第一の実施形態と実質的に同一の部材および部位には、図中に、前記第一の実施形態と同一の符号を付すことにより、詳細な説明を省略する。
すなわち、本実施形態の本体ゴム弾性体72の下部34において、周方向両側には、前後方向に相互に離隔する一対の溝状凹部74,74が形成されている。これらの溝状凹部74,74はそれぞれ上方に開口して左右方向に延びており、溝状凹部74,74の前後方向外側の壁面が上下方向に延びる鉛直面とされている一方、前後方向内側の壁面が下方に行くに従って前後方向外側に傾斜する傾斜面とされている。そして、溝状凹部74,74の底壁面は、底壁部44よりも僅かに上方に位置する湾曲面とされており、前後方向外側の壁面と前後方向内側の壁面とが底壁面により滑らかに接続されている。
溝状凹部74,74がかかる形状とされることにより、本体ゴム弾性体72の下部34は、図7において、溝状凹部74,74に挟まれた前後方向中間部分76が略台形断面を有するブロック形状とされていると共に、溝状凹部74,74よりも外方の前後方向両端部分78a,78bが略矩形断面を有するブロック形状とされている。そして、これら中間部分76と両端部分78a,78bとが、溝状凹部74,74の形成位置において薄肉とされた部分により接続された形状とされている。
さらに、本体ゴム弾性体72の下部34には、補強部材80が固着されている。この補強部材80は、前記第一の実施形態に記載の補強部材40と略同様の形状とされており、底壁部44が本体ゴム弾性体72の下端部分の表面近くにおいて略埋設されている一方、底壁部44の両端部から立ち上がる側壁部82,82が、本体ゴム弾性体72の下部34において、前後方向両端部分78a,78bの表面近くに略埋設状態で固着されている。これにより、下部34における前後方向両端部分78a,78bは、側壁部82,82の形成領域においてそれぞれ本体ゴム弾性体72の中央部分から前後方向で略分断されたようになっている。
また、これら側壁部82,82は、下部34における前後方向両端部分78a,78bから左右方向両側(装着孔60の長さ方向両側)にそれぞれ突出している。即ち、側壁部82,82の左右方向両端部分には、本体ゴム弾性体72から突出する係止突部84,84および当接突部86,86が形成されている。なお、側壁部82,82において他方の開口部64側に突出する当接突部86,86は、本体ゴム弾性体72と一体形成された被覆ゴム層88,88によって被覆されている。
かかる側壁部82,82は、装着孔60のテーパ部66の内面に沿って設けられている。即ち、補強部材80における側壁部82,82の長さ方向中間部分は右方に行くにつれて前後方向外方に傾斜しており、当該側壁部82,82よりも外方のゴム層を介して脚部50,50のテーパ面68,68に実質的に当接状態で重ね合わされている。
さらに、側壁部82,82において一方の開口部62側に突出する係止突部84,84は湾曲して外周側に広がっており、側壁部82,82よりも外方のゴム層を介して、それぞれ装着孔60における一方の開口部62側の端面である補強リブ54の外面に重ね合わされている。従って、これら係止突部84,84と装着孔60における一方の開口部62側の端面とにより、本体ゴム弾性体72の他方の開口部64側への移動を規制する係止機構が構成されている。
また、側壁部82,82において他方の開口部64側に突出する当接突部86,86は湾曲して外周側に広がっている。そして、これら当接突部86,86が、当該当接突部86,86の外周面に設けられた被覆ゴム層88,88を介してそれぞれ装着孔60の他方の開口部64側の端面90である補強リブ54の外面に重ね合わされている。従って、アウタブラケット14における装着孔60の他方の開口部64側の端面90により、当接突部86,86と当接する当接部が構成されており、これら当接部と当接突部86,86とが当接することにより、本体ゴム弾性体72の一方の開口部62側からの抜出しが阻止されている。
すなわち、本実施形態では、当接部としての抜止壁部58および装着孔60における他方の開口部64側の端面90により、本体ゴム弾性体72が装着孔60における一方の開口部62側から抜け落ちることが防止されていると共に、テーパ部66および係止機構により、本体ゴム弾性体72が装着孔60における他方の開口部64側から抜け落ちることが防止されている。要するに、本体ゴム弾性体72が、抜止壁部58およびテーパ部66への当接反力に加えて、当接突部86の当接反力と係止突部84の係止力により、装着孔60の長さ方向で位置決め保持されている。
ここにおいて、かかる形状とされた本実施形態のエンジンマウント70を製造するには、例えば、図9,10に示されるように、補強部材80の側壁部82,82における一方の開口部62側の突出端部84’,84’が湾曲していない状態のマウント本体71’を、本体ゴム弾性体72を圧縮変形させつつテーパ部66の対向面間距離の小さい開口部側から挿し入れることで、アウタブラケット14に対して他方の開口部64側から挿入する。かかる状態では、図9に示されるように、補強部材80の側壁部82,82は、装着孔60のテーパ部66と重ね合わされず、左右方向に直線状に延びている。なお、マウント本体71’をアウタブラケット14に対して他方の開口部64側から挿入する際には、その移動端は、本体ゴム弾性体72の下部34が抜止壁部58に当接したり、当接突部86,86が装着孔60における他方の開口部64側の端面90である補強リブ54の外面に当接することで規定される。
そして、かかるマウント本体71’のアウタブラケット14への挿入と同時に又は挿入後に、図示しない治具を、装着孔60の一方の開口部62側から両溝状凹部74,74に差し入れて、当該治具により、補強部材80の側壁部82,82における一方の開口部62側を前後方向外方に押し広げる。これにより、図8に示すように、側壁部82,82を装着孔60の長さ方向で傾斜せしめてテーパ部66を構成する脚部50,50に重ね合わせる。更にその後、側壁部82,82の一方の開口部62側の突出端部84’,84’を外周側へ折り曲げることで係止突部84,84を形成して、当該係止突部84,84を一方の開口部62側の補強リブ54に重ね合わせる。これにより、本実施形態のエンジンマウント70が製造され得る。なお、治具の拡開前の状態では、下部34の前後方向両端部分78a,78bにおいて、側壁部82,82よりも内方のゴム層に比べて側壁部82,82よりも外方のゴム層の方が厚さ寸法が大きくされているが、治具を拡開させることにより、側壁部82,82よりも外方のゴム層が脚部50,50との間で圧縮されて、側壁部82,82よりも内方のゴム層と厚さ寸法が略等しくなるようにされている。
上記の如き構造とされた本実施形態のエンジンマウント70においても、前記第一の実施形態のエンジンマウント10と同様の効果が発揮され得る。
すなわち、本実施形態のエンジンマウント70では、装着孔60の一方の開口部62側に当接部としての抜止壁部58が設けられて本体ゴム弾性体72の下部34と当接していると共に、他方の開口部64側の端面90が当接部とされて、補強部材80における当接突部86,86に重ね合わされていることから、マウント本体71の一方の開口部62側からの抜けが一層確実に防止され得る。
さらに、補強部材80の側壁部82,82の一方の開口部62側が拡開変形せしめられてテーパ部66に重ね合わされていることにより、マウント本体71に対して他方の開口部64側への抜け力が及ぼされた際には、テーパ部66の狭幅とされた部分に対して側壁部82,82が引っ掛かり作用を発揮することから、マウント本体71の他方の開口部64側からの抜けが一層安定して防止され得る。
また、本体ゴム弾性体72の下部34に溝状凹部74,74が形成されていることから治具の差し入れが容易となると共に、本体ゴム弾性体72の下部34が周方向両側へ向かってテーパ部66に沿うようにして外方に変形せしめられても、本体ゴム弾性体72の中間部分76における、側壁部82,82の拡開変形に伴う引張応力を小さくすることができて、耐久性の向上が図られ得る。また、側壁部82,82が拡開変形することに起因する本体ゴム弾性体72の中間部分76のばね特性への影響も抑えられ得る。
更にまた、側壁部82,82において、一方の開口部62側の突出端部84’,84’が外周側に折り曲げられることで係止突部84,84が形成されて、当該係止突部84,84が一方の開口部62側の補強リブ54に重ね合わされていることにより、マウント本体71の他方の開口部64側への抜けが一層確実に防止され得る。特に、側壁部82,82の左右方向両端部がそれぞれ当接突部86,86および係止突部84,84として外周側へ広がっており、装着孔60の長さ方向両端面を挟み込んでいることから、マウント本体71が装着孔60の長さ方向で更に高精度に位置決めされて、マウント本体71の装着孔60からの脱落がより確実に防止され得る。
以上、本発明の実施形態について詳述してきたが、本発明はその具体的な記載によって限定されない。例えば、テーパ部は必ずしも装着孔の全長に亘って連続して設けられる必要はなく、例えば、装着孔の長さ方向で部分的に設けられていても良い。
また、前記実施形態では、装着孔60の内周面に周上で部分的に一対のテーパ面68,68が形成されることによって、テーパ部66が構成されていたが、例えば、装着孔の内周面が全周に亘って他方の開口部側に向かって小さくなるように傾斜するテーパ面とされることによって、テーパ部が構成されていても良い。また、一対のテーパ面68,68の傾斜角度は特に限定されるものではなく、要求される抜止強度や本体ゴム弾性体18のアウタブラケット14への差し入れ易さなどを考慮して、適宜に設定され得る。
また、本体ゴム弾性体は、必ずしも取付部材から一方向に向かって突出する形状に限定されるものではなく、例えば筒状の取付部材から径方向一方向の両側に突出する形状なども採用され得る。
また、前記実施形態では、一対の脚部50,50のテーパ面68,68に押し当てられる本体ゴム弾性体18の下部34の前後両面が、アウタブラケット14装着前の自由状態において、互いに平行に上下左右で広がっているが、例えば、本体ゴム弾性体の下部の前後両面は、装着孔の一方の開口部から他方の開口部に向かって相互に接近又は離隔するように傾斜していても良い。なお、本体ゴム弾性体の下部の前後両面を、装着孔の一方の開口部から他方の開口部に向かって相互に接近するように傾斜させることにより、本体ゴム弾性体の下部の前後両面における応力集中が緩和される一方、相互に離隔するように傾斜させることにより、本体ゴム弾性体が部分的により大きく圧縮されて、抜止強度をより有利に得ることが可能となる。
また、抜止突部は、本体ゴム弾性体に当接して本体ゴム弾性体の装着孔からの抜けを防止するようになっていれば良く、例えば、装着孔の一方の開口部に門形部材および底板部材とは別体の抜止突部を溶接などによって固設することもできる。更に、抜止突部は、平板形状に限定されるものではなく、湾曲板状や突起状などであっても良い。なお、本体ゴム弾性体の装着孔への配設状態において、本体ゴム弾性体が抜止突部に常に当接している必要はなく、装着孔の長さ方向で隙間をもって対向配置されていても良い。
特に、マウント本体12を装着孔60の他方の開口部64から嵌入する場合には、抜止壁部58を予め突設しておくに際しても、マウント本体12の組付け作業性を考慮することなく抜止壁部58を充分に大きくできる。それ故、例えば、装着孔60の一方の開口部62側において本体ゴム弾性体18の抜け抗力が特に大きく要求される場合でも、構造や製造作業性を損なうことなく容易に対応することが可能である。
また、前記実施形態では、予め形成された抜止壁部58を備えるアウタブラケット14の装着孔60に対して、マウント本体12を他方の開口部64から嵌入する組立て方法が例示されているが、例えば、抜止壁部58のないアウタブラケット14に一方の開口部62からマウント本体12を嵌入した後で、底板部材48の端部を折り曲げて抜止壁部58を後形成することもできる。
また、本発明は、防振ブッシュなどの筒形防振装置にも適用可能である。即ち、取付部材としてのインナ軸部材の外周面に本体ゴム弾性体が固着されて、本体ゴム弾性体がインナ軸部材から軸直外方に突出していると共に、本体ゴム弾性体が略円筒形状のアウタブラケットに嵌入されて非接着で固着された構造を有する筒形防振装置において、アウタブラケットの中央孔である装着孔には一方の開口部から他方の開口部に向かって縮径するテーパ部が設けられていると共に、アウタブラケットには一方の開口部に突出する抜止突部が設けられている構造を採用することもできる。
また、本体ゴム弾性体に固着される補強部材の具体的な構造は、前記実施形態の記載によって限定解釈されるものではなく、適宜に変更され得る。更に、補強部材はなくても良く、省略することも可能である。また、本体ゴム弾性体に形成される貫通孔も必須ではない。
また、前記実施形態では、エンジンマウント10が車両に対して図1中の上下方向が車両前後方向となるように装着される場合について説明したが、エンジンマウント10の車両への装着方向は特に限定されるものではなく、例えば、車両の前後方向が図1中の左右方向となるようにも装着され得る。
さらに、前記第二の実施形態では、装着孔60の一方の開口部62側に当接部としての抜止壁部58が設けられていると共に、装着孔60の他方の開口部64側の端面90が当接部とされていたが、当接部は少なくとも一つが設けられてアウタブラケット14の一方の開口部62側へのマウント本体12の抜けが阻止されていればよい。例えば、端面90のみが当接部とされる場合は当接突部86,86の少なくとも一つを設ける必要がある一方、抜止壁部58のみが当接部とされる場合は何れの当接突部86,86も設ける必要はない。また、端面90のみが当接部とされて、当該端面90への当接突部86,86の当接によってアウタブラケット14の一方の開口部62側へのマウント本体12の抜けが阻止される場合には、アウタブラケット14の底板部材48として、抜止壁部58が形成されていない略平板形状の板金具などを採用することも可能となる。
なお、前記実施形態において、本体ゴム弾性体18,72のアウタブラケット14への組付け前の状態では、本体ゴム弾性体18,72の最大幅寸法(前後方向寸法)は装着孔60の他方の開口部64側の幅寸法より大きくされて、組付け時に、本体ゴム弾性体18,72が装着孔60の他方の開口部64側で圧縮されるようになっていた。これにより、アウタブラケットの装着孔のテーパ部への本体ゴム弾性体の当接組付状態での当接圧による固定力の確保と、本体ゴム弾性体における引張応力の低減による耐久性の向上が図られていた。尤も、かかる態様のほか、本体ゴム弾性体のアウタブラケットへの組付け前の状態では、本体ゴム弾性体の最大幅寸法を装着孔の他方の開口部側の幅寸法より小さく設定しておいて、例えば前記第二の実施形態のように、組付け時に補強部材が拡開変形されることで、装着孔の他方の開口部側において、本体ゴム弾性体が、補強部材と装着孔内面との間で圧縮されるようにしてもよい。
本発明の適用範囲は、自動車用の防振装置に限定されるものではなく、例えば、自動二輪車や鉄道用車両、産業用車両などに用いられる防振装置にも適用可能である。また、本発明は、エンジンマウントにのみ適用されるものではなく、サブフレームマウントやボデーマウント、デフマウントなどにも好適に適用され得る。
10,70:エンジンマウント(防振装置)、12,71:マウント本体、14:アウタブラケット、16:取付部材、18,72:本体ゴム弾性体、34:下部(本体ゴム弾性体の延出端部)、40,80:補強部材、46:門形部材、48:底板部材、50:脚部、52:梁部、58:抜止壁部(抜止突部、当接部)、60:装着孔、62:一方の開口部、64:他方の開口部、66:テーパ部、74:溝状凹部、84:係止突部、86:当接突部、90:端面(当接部)

Claims (13)

  1. 取付部材を備えた本体ゴム弾性体がアウタブラケットの装着孔に嵌入されて、該本体ゴム弾性体の外周面に該アウタブラケットが非接着で固着されている防振装置において、
    前記アウタブラケットの前記装着孔が一方の開口部から他方の開口部に向かって次第に小さくなるテーパ部を有すると共に、該アウタブラケットにおける該装着孔の少なくとも片方の開口部には該テーパ部の拡開側への前記本体ゴム弾性体の抜け出しを阻止する当接部が設けられており、該他方の開口部が該本体ゴム弾性体を圧縮変形させることで挿入可能な大きさとされて、該本体ゴム弾性体が該アウタブラケットにおける該テーパ部と該当接部により該装着孔の長さ方向に位置決め保持されていることを特徴とする防振装置。
  2. 前記アウタブラケットが前記装着孔の前記一方の開口部において突出する抜止突部を備えており、該抜止突部によって、前記本体ゴム弾性体における該装着孔の該一方の開口部側からの抜け出しを阻止する前記当接部が構成されている請求項1に記載の防振装置。
  3. 前記本体ゴム弾性体が前記取付部材から前記装着孔の内周面に向かって該装着孔の周方向に拡がりながら延び出していると共に、該本体ゴム弾性体の延出端部に補強部材が固着されており、該補強部材を固着された該本体ゴム弾性体の延出端部が該装着孔に嵌入されて非接着で固着されている請求項1又は2に記載の防振装置。
  4. 前記装着孔の前記テーパ部の内面に沿って、前記補強部材が該装着孔の長さ方向で傾斜されている請求項3に記載の防振装置。
  5. 前記本体ゴム弾性体の前記延出端部における周方向両側面が、前記装着孔の前記テーパ部の内面にそれぞれ重ね合わされていると共に、
    該延出端部に固着された前記補強部材が、該延出端部の該周方向両側面にまで広がって配設されている請求項3又は4に記載の防振装置。
  6. 前記本体ゴム弾性体の延出端部には、延び出し方向と反対側に向かって開口して前記装着孔の長さ方向に延びる溝状凹部が、該延出端部の周方向で相互に離隔して両側に形成されている請求項5に記載の防振装置。
  7. 前記補強部材における前記装着孔の前記他方の開口部側の端部には、前記本体ゴム弾性体から突出して外周側へ広がる当接突部が設けられており、該当接突部が前記装着孔の長さ方向で当接される前記アウタブラケットにおける該装着孔の該他方の開口部側の端面によって、前記本体ゴム弾性体における該装着孔の前記一方の開口部側からの抜け出しを阻止する前記当接部が構成されている請求項3〜6の何れか1項に記載の防振装置。
  8. 前記補強部材における前記装着孔の前記一方の開口部側の端部には、前記本体ゴム弾性体から突出して外周側へ広がる係止突部が設けられており、前記アウタブラケットにおける該装着孔の該一方の開口部側の端面に対して該係止突部が係止されることによって、前記本体ゴム弾性体における該装着孔の前記他方の開口部側への移動を規制する係止機構が構成されている請求項3〜7の何れか1項に記載の防振装置。
  9. 前記アウタブラケットは、一対の脚部の各一端が梁部で相互に連結された門形部材と、該一対の脚部の各他端を相互に連結する別体の底板部材とが固着された構造を有しており、該アウタブラケットの前記装着孔がそれら門形部材と底板部材で囲まれて形成されて、該門形部材の該一対の脚部の間に前記本体ゴム弾性体の延出端部が挟まれて非接着で固着されている一方、
    該門形部材の該一対の脚部が該装着孔の前記一方の開口部から前記他方の開口部に向かって相互に接近する対向内面を有することで該装着孔に前記テーパ部が形成されている請求項1〜8の何れか1項に記載の防振装置。
  10. 前記アウタブラケットが前記装着孔の前記一方の開口部において突出する抜止突部を備えていると共に、該抜止突部が前記底板部材における該装着孔の該一方の開口部側の端部が折り曲げられることにより形成されており、該抜止突部によって、前記本体ゴム弾性体における該装着孔の該一方の開口部側からの抜け出しを阻止する前記当接部が構成されている請求項9に記載の防振装置。
  11. 前記アウタブラケットに対して、前記本体ゴム弾性体が前記装着孔の前記他方の開口部から嵌め入れられて非接着で固着されている請求項1〜10の何れか1項に記載の防振装置。
  12. 前記補強部材における前記装着孔の前記一方の開口部側の端部には、前記本体ゴム弾性体から突出して外周側へ広がる係止突部が設けられていると共に、前記アウタブラケットにおける該装着孔の該一方の開口部側の端面に対して該係止突部が係止されることによって、前記本体ゴム弾性体における該装着孔の前記他方の開口部側への移動を規制する係止機構が構成されており、
    該係止突部が、該アウタブラケットに対して該本体ゴム弾性体が該装着孔の該他方の開口部から嵌め入れられてから、該補強部材の突出先端が外周側へ変形されることで形成されるようになっている請求項11に記載の防振装置。
  13. 前記アウタブラケットの前記装着孔の長さが、前記本体ゴム弾性体における該装着孔へ嵌入されていない自由状態での長さ以下とされている請求項1〜12の何れか1項に記載の防振装置。
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