JP5358323B2 - 防振装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、防振装置の製造方法に関し、特に、樹脂金型の構造を簡素化しつつ、耐久性に優れた防振装置を製造することができる防振装置の製造方法に関するものである。
軽量化を図るために防振装置の各部品の樹脂化が進められている。例えば、特許文献1には、内筒金具10(第1取付部材)と、その外周側に加硫接着されるゴム弾性体20(防振基体)と、そのゴム弾性体20の外周側に樹脂成形により一体に成形される取付部材30(ブラケット部材)とを備えた防振支持装置(防振装置)が開示されている。
この防振支持装置(防振装置)によれば、外側が樹脂製の取付部材30から構成されているため、かかる取付部材30を金属材料から構成する場合と比較して、軽量化とコスト削減とを図ることができる。
ここで、防振支持装置(防振装置)は、内筒金具10とゴム弾性体20とにより構成されたゴム加硫成形品Mを、ゴム弾性体20のすぐり部24,25に中型41,42を挿入しつつキャビティ43内に保持し、キャビティ43に樹脂材料を射出することで、ゴム加硫成形品Mと取付部材30とを一体化して、製造される。
特開2000−102928号(段落[0013]、第1図および第4図など)
しかしながら、上述した従来の防振装置では、キャビティ43内へ射出された樹脂の射出圧力によりゴム弾性体20の筒状部21がすぐり部24,25内へ陥没しないように、すぐり部24,25に中型を挿入する構成であるため、樹脂金型に中型用のスライド構造が必要となり、樹脂金型の構造が複雑化するという問題点があった。
また、上述した従来の防振装置では、取付部材30を樹脂材料から構成するため、取付部材30を金属材料から構成する場合のように、取付部材30に縮径加工を施すことができない。そのため、ゴム弾性体20に予圧縮を付与することができず、耐久性が不足するという問題点があった。
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、樹脂金型の構造を簡素化しつつ、耐久性に優れた防振装置を製造することができる防振装置の製造方法を提供することを目的としている。
この目的を達成するために、請求項1記載の防振装置の製造方法は、筒状の第1取付部材と、前記第1取付部材の外周面に加硫接着されると共に軸方向に貫通形成されるすぐり部を有しゴム状弾性体から構成される防振基体と、前記防振基体の外周側に連結され樹脂材料から構成されるブラケット部材とを備えた防振装置を製造する方法であって、前記第1取付部材の外周面に前記防振基体が加硫接着されたゴム加硫成形品を加硫成形する加硫工程と、その加硫工程により加硫成形された前記ゴム加硫成形品を樹脂金型の射出空間内に設置する設置工程と、その設置工程により前記ゴム加硫成形品が設置された前記樹脂金型の射出空間内へ樹脂材料を射出することで、前記ブラケット部材を成形し、前記防振基体の外周側に前記ブラケット部材を連結させる樹脂成形工程と、を備え、前記設置工程により前記樹脂金型の射出空間内に設置されたゴム加硫成形品には、ゴム状弾性体から構成されるゴム中型部材が前記防振基体のすぐり部に内挿されると共に、前記防振基体のすぐり部の内周面と前記ゴム中型部材の外周面との間に所定の隙間が設けられている。
請求項2記載の防振装置の製造方法は、請求項1記載の防振装置の製造方法において、前記加硫工程において前記ゴム加硫成形品の加硫成形に使用される加硫金型は、前記防振基体のすぐり部を加硫成形するためのすぐり用中型の内部に、前記ゴム中型部材に対応する形状の空間として形成されたゴム中型部材用空間を備えており、前記加硫工程は、前記すぐり用中型の内部に形成された前記ゴム中型部材用空間を利用して、前記ゴム中型部材を前記防振基体と同時に加硫成形する。
請求項3記載の防振装置の製造方法は、請求項2記載の防振装置の製造方法において、前記加硫工程は、前記防振基体のすぐり部の内周面と前記ゴム中型部材の外周面とを連結する薄肉の連結部を、前記防振基体およびゴム中型部材と一体に加硫成形する。
請求項4記載の防振装置の製造方法は、請求項2又は3に記載の防振装置の製造方法において、前記加硫工程において前記ゴム加硫成形品の加硫成形に使用される加硫金型は、前記防振基体のすぐり部の内周面または前記ゴム中型部材の外周面の少なくとも一方が、前記第1取付部材の軸方向に平行に形成されている。
請求項1記載の防振装置の製造方法によれば、第1取付部材の外周面に防振基体を加硫接着したゴム加硫成形品が加硫工程により加硫成形されると、その加硫工程により加硫成形されたゴム加硫成形品が樹脂金型の射出空間内に設置工程により設置される。そして、樹脂成形工程において、ゴム加硫成形品が設置された樹脂金型の射出空間内へ樹脂材料が射出されることで、ブラケット部材が成形されて、そのブラケット部材が防振基体の外周側に連結(一体化)されることで、防振装置が製造される。
この場合、本発明によれば、設置工程により樹脂金型の射出空間内に設置されたゴム加硫成形品には、ゴム状弾性体から構成されるゴム中型部材が防振基体のすぐり部に内挿されているので、射出空間内へ射出された樹脂材料の射出圧力が防振基体の外面側に作用した場合でも、ゴム中型部材の外周面がすぐり部の内周面を受け止めることができるので、防振基体の一部がすぐり部内へ陥没して変形することを抑制することができる。これにより、樹脂金型に中型用のスライド構造を設けることを不要とすることができるので、その分、樹脂金型の構造を簡素化することができるという効果がある。
更に、本発明によれば、防振基体のすぐり部の内周面とゴム中型部材の外周面との間には所定の隙間が設けられているので、射出空間内へ射出された樹脂材料の射出圧力が防振基体の外面側に作用した場合には、上述した隙間の分だけ、防振基体を縮径方向へ変形させることができる。これにより、防振基体に予圧縮を付与することができるので、耐久性に優れる防振装置を製造することができるという効果がある。
請求項2記載の防振装置の製造方法によれば、請求項1記載の防振装置の製造方法の奏する効果に加え、加硫工程においてゴム加硫成形品の加硫成形に使用される加硫金型は、防振基体のすぐり部を加硫成形するためのすぐり用中型の内部に、ゴム中型部材に対応する形状の空間として形成されたゴム中型部材用空間を備えており、加硫工程は、すぐり用中型の内部に形成されたゴム中型部材用空間を利用して、ゴム中型部材を防振基体と同時に加硫成形するので、ゴム加硫成形品とゴム中型部材とをそれぞれ別工程にて加硫成形する場合と比較して、加硫成形に要する工数を削減して、製造コストの削減を図ることができるという効果がある。
更に、このように、すぐり用中型の内部に形成されたゴム中型部材用空間を利用して、ゴム中型部材を防振基体と同時に加硫成形することで、加硫金型からゴム加硫成形品を脱型した時点で、防振基体のすぐり部にゴム中型部材が内挿された状態とすることができるので、これらゴム加硫成形品とゴム中型部材とを一体の状態で運搬することができると共に、防振基体のすぐり部にゴム中型部材を内挿する作業を不要とすることができる。その結果、ゴム加硫成形品とゴム中型部材とをそれぞれ別工程にて加硫成形する場合と比較して、運搬や設置に要する工数を削減して、製造コストの削減を図ることができるという効果がある。
請求項3記載の防振装置の製造方法によれば、請求項2記載の防振装置の製造方法の奏する効果に加え、加硫工程において、防振基体のすぐり部の内周面とゴム中型部材の外周面とを連結する連結部を、防振基体およびゴム中型部材と一体に加硫成形するので、加硫金型からゴム加硫成形品を脱型した時点で、防振基体のすぐり部にゴム中型部材が内挿された状態とすることができるだけでなく、すぐり部に内挿されたゴム中型部材を、連結部を介して、ゴム加硫成形品(防振基体)と一体化することができる。
これにより、加硫工程から設置工程へゴム加硫成形品を運搬する場合には、ゴム中型部材が防振基体に対して連結部により連結されていることで、防振基体のすぐり部に内挿されたゴム中型部材が、そのすぐり部内から外部へ運搬中に脱落することを抑制できるという効果がある。
また、防振基体のすぐり部の内周面とゴム中型部材の外周面との間に所定の隙間が設けられる場合でも、すぐり部の内周面とゴム中型部材の外周面とが連結部により連結されることで、ゴム中型部材のすぐり部内における位置を連結部が所定位置に位置決めすることができると共に、ゴム中型部材がすぐり部内で位置ズレすることを抑制できる。その結果、樹脂成形工程において、すぐり部の内周面とゴム中型部材の外周面との間に設けられる所定の隙間を適正に維持して、周方向に沿って均一な予圧縮を防振基体に付与することができるので、耐久性に優れる防振装置を製造することができるという効果がある。
更に、連結部は薄肉に形成されているので、かかる連結部を容易に切断することができる。よって、樹脂成形工程によりブラケット部材が成形された後は、ゴム中型部材を軸方向へ押圧することで、連結部を切断しつつ、ゴム中型部材をすぐり部から容易に取り外すことができる。よって、防振基体にすぐり部が貫通形成された状態を容易に形成可能として、製造コストの削減を図ることができるという効果がある。
請求項4記載の防振装置の製造方法によれば、請求項2又は3に記載の防振装置の製造方法の奏する効果に加え、加硫工程においてゴム加硫成形品の加硫成形に使用される加硫金型は、防振基体のすぐり部の内周面またはゴム中型部材の外周面の少なくとも一方が、第1取付部材の軸方向に平行に形成されているので、防振基体のすぐり部の内周面またはゴム中型部材の外周面の他方にテーパ(加硫金型用の抜き勾配)を設けた場合であっても、樹脂成形工程において、すぐり部の内周面とゴム中型部材の外周面との間に設けられる所定の隙間を軸方向に沿ってほぼ一定とすることができる。その結果、軸方向に沿って均一な予圧縮を防振基体に付与することができるので、耐久性に優れる防振装置を製造することができるという効果がある。
本発明の一実施の形態における防振装置の上面図である。 図1(a)のII−II線における防振装置の断面図である。 ゴム加硫成形品の上面図である。 図3のIV−IV線におけるゴム加硫成形品の断面図である。 図4のV−V線におけるゴム加硫成形品の部分拡大断面図である。 樹脂金型の断面図である。 図6のVII−VII線における樹脂金型の断面図である。 変形例におけるゴム加硫成形品の上面図である。
以下、本発明の好ましい実施例について、添付図面を参照して説明する。まず、図1及び図2を参照して防振装置1の全体構成について説明する。図1は、本発明の一実施の形態における防振装置1の上面図であり、図2は、図1のII−II線における防振装置1の断面図である。なお、本実施の形態では、本発明の適用対象として、トルクロッドを例に説明する。
図1に示すように、トルクロッド100は、図示しないエンジン側(図1右側)に取り付けられる第1ブッシュ10と、図示しない車体側(図1左側)に取り付けられる第2ブッシュ20と、これら第1ブッシュ10及び第2ブッシュ20を互いに連結するブラケット部材30とを備え、加減速時におけるエンジンのロール方向への変位や前後方向の変位を規制し得るように構成されている。
図1に示すように、第1ブッシュ10は、車体側に取り付けられる第1取付金具11と、その第1取付金具11の外周側に加硫接着される第1防振基体12とを備える。第1取付金具11は、アルミニウム合金から断面台形の筒形状に構成され、中央に穿設された送通孔を介して、車体側へボルトにより締結固定される。第1防振基体12は、ゴム状弾性体から構成され、第1取付金具11の外周面とブラケット部材30の内周面との間を連結する。
なお、第1防振基体12は、第1取付金具11を挟んで位置すると共に軸方向(図1(b)上下方向)に貫通形成される一対のすぐり部13,14を備える。これら一対のすぐり部13,14が第1防振基体12に貫通形成されることで、第1防振基体12には、外周側に位置する筒形状の筒状部12aと、その筒状部12aの内周面と第1取付金具11の外周面とを連結する一対の脚部12bとが形成される。
第2ブッシュ20は、エンジン側に取り付けられる第2取付金具21と、その第2取付金具11の外周側に加硫接着される第2防振基体22とを備える。第2取付金具21は、アルミニウム合金から断面円形の筒形状に構成され、中央に穿設された送通孔を介して、エンジン側へボルトにより締結固定される。第2防振基体22は、ゴム状弾性体から構成され、第2取付金具21の外周面とブラケット部材30の内周面との間を連結する。
ブラケット部材30は、樹脂材料から構成されると共に第1ブッシュ10と第2ブッシュ20とを連結する部材であり、第1ブッシュ10の外周側を取り囲む正面視円環状の第1外筒部31と、第2ブッシュ20の外周側を取り囲む正面視円環状の第2外筒部32と、それら第1外筒部31及び第2外筒部32を連結する角柱形状の連結本体33とを備えている。
なお、図2に示すように、第1防振基体12及び第2防振基体22の外面には、径方向内方へ向けて凹む凹設部が軸方向中央に凹設されている。これにより、ブラケット部材30の第1外筒部31及び第2外筒部32から第1ブッシュ10及び第2ブッシュ20が抜け落ちることが防止される。また、両防振基体12,22の外面(凹設部の底面および凹設部の非凹設領域)は、軸方向に平行な面として形成されている。
次いで、図3から図5を参照して、ゴム加硫成形品M1について説明する。図3は、ゴム加硫成形品M1の上面図であり、図4は、図3のIV−IV線におけるゴム加硫成形品M1の断面図である。また、図5は、図4のV−V線におけるゴム加硫成形品M1の部分拡大断面図である。
ここで、ゴム加硫成形品M1は、防振装置1の製造過程における半製品である。即ち、樹脂材料から成形されるブラケット部材30(図1及び図2参照)にゴム加硫成形品M1がインサート成形されることで、第2の半製品が成形され、その第2の半製品から後述するゴム中型部材103,104が取り外されることで、防振装置1が製造される。なお、防振装置1の製造方法について後述する。
ゴム加硫成形品M1は、上述した第1ブッシュ10の構成に対して、すぐり部13,14内に内挿されるゴム中型部材103,104と、それら各ゴム中型部材103,104の外周面とすぐり部13,14の内周面とを連結する線状の連結部c1〜c4とを更に備えている。なお、上述した第1ブッシュ10と同一の部分には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図3から図5に示すように、ゴム中型部材103,104は、図3に示す上面視において、すぐり部13,14よりも小さな形状に形成されており、これにより、ゴム中型部材103,104の外周面とすぐり部13,14の内周面との間には、空間である隙間g1,g2が形成されている。なお、隙間g1,g2の大きさ(ゴム中型部材103,104の外周面とすぐり部13,14の内周面との間の対向間隔)は、周方向および軸方向(図4上下方向)に沿ってそれぞれ一定の寸法に設定されている。
即ち、ゴム中型部材103,104は、図3に示す上面視形状がすぐり部13,14よりも隙間g1,g2分だけ小さな相似形状に形成されている。また、すぐり部13,14の内周面、及び、ゴム中型部材103,104の外周面は、軸方向に平行に形成されている。これにより、すぐり部13,14の内周面およびゴム中型部材103の外周面は、軸方向に垂直な平面における断面形状が、軸方向のいずれの位置においても、同じ形状(大きさ)となるように形成されている。
ここで、本実施の形態では、隙間g1,g2の大きさ(ゴム中型部材103,104の外周面とすぐり部13,14の内周面との間の対向間隔、図4左右方向寸法)は、第1防振基体12の筒状部12aにおける最小厚み寸法(即ち、図4に示す筒状部12aの凹設部における厚み寸法(図4左右方向寸法))の10%に設定されている。なお、この隙間g1,g2の大きさは、筒状部12aにおける最小厚み寸法の5%〜15%の範囲に設定することが好ましい。防振基体12の予圧縮が過大となり変形することを抑制しつつ、予圧縮による耐久性を確保するためである。
連結部c1〜c4は、図3に示す両側面(図3の上側面および下側面)が互いに平行に形成されると共に、図4に示す上面および底面(図4の上側面および下側面)が平行に形成され、これにより断面矩形の線状に形成されている。なお、各連結部c1〜c4は、その高さ寸法(上面および下面の間の寸法)が、図4に示すように、それぞれ同じ高さ寸法(高さh)に設定されると共に、幅寸法(両側面の間の寸法)も、図5に示すように、それぞれ同じ幅寸法(幅w)に設定されている。
連結部c1〜c4は、後述するように、ブラケット部材30の成形後、切断される部位であるところ、その高さh及び幅wが十分に小さな寸法値(本実施の形態では、高さh=1mm、幅w=1mm)に設定されているので、ゴム中型部材103,104を軸方向(図4上下方向)へ向けて押圧して、かかるゴム中型部材103,104がすぐり部13,14内から押し出される際に、連結部c1〜c4を容易に切断することができる。
なお、連結部c1〜c4の高さh及び幅wは、共に0.3mm以上かつ1.5mm以下とすることが好ましく、0.5mm以上かつ1mm以下とすることが更に好ましい。これにより、連結部c1〜c4の切断容易性を確保しつつ、ゴム中型部材103,104をすぐり部13,14内に保持する機能を確保することができる。
このように、ゴム加硫成形品M1は、ゴム中型部材103,104が、第1防振基体12と一体に成形されている。即ち、加硫工程においてゴム加硫成形品M1の加硫成形に使用される加硫金型(図示せず)は、第1防振基体12のすぐり部13,14を加硫成形するためのすぐり用中型の内部に、ゴム中型部材103,104に対応する形状の空間として形成されたゴム中型部材用空間を備えており、加硫工程は、すぐり用中型の内部に形成されたゴム中型部材用空間を利用して、ゴム中型部材103,104を第1防振基体12と同時に加硫成形するので、第1防振基体12(ゴム加硫成形品M1)とゴム中型部材103,104とをそれぞれ別工程にて加硫成形する場合と比較して、加硫成形に要する工数を削減して、製造コストの削減を図ることができる。
更に、このように、すぐり用中型の内部に形成されたゴム中型部材用空間を利用して、ゴム中型部材103,104を第1防振基体12と同時に加硫成形することで、加硫金型からゴム加硫成形品M1を脱型した時点で、第1防振基体12のすぐり部13,14にゴム中型部材103,104が内挿された状態とすることができるので、これら第1防振基体12(ゴム加硫成形品M1)とゴム中型部材103,104とを一体の状態で運搬することができると共に、第1防振基体12のすぐり部13,14にゴム中型部材103,104を内挿する作業を不要とすることができる。その結果、第1防振基体12(ゴム加硫成形品M1)とゴム中型部材103,104とをそれぞれ別工程にて加硫成形する場合と比較して、運搬や設置に要する工数を削減して、製造コストの削減を図ることができる。
また、加硫工程において、連結部c1〜c4を、第1防振基体12及びゴム中型部材103,104と一体に加硫成形するので、加硫金型からゴム加硫成形品M1を脱型した時点で、第1防振基体12のすぐり部13,14にゴム中型部材103,104が内挿された状態とすることができるだけでなく、すぐり部13,14に内挿されたゴム中型部材103,104を、連結部c1〜c4を介して、第1防振基体12(ゴム加硫成形品M1)と一体化することができる。
これにより、加硫工程から設置工程へゴム加硫成形品M1を運搬する場合には、ゴム中型部材103,104が第1防振基体12に対して連結部c1〜c4により連結されていることで、第1防振基体12のすぐり部13,14に内挿されたゴム中型部材103,104が、そのすぐり部13,14内から外部へ運搬中に脱落することを抑制できる。
また、隙間g1,g2が設けられる場合でも、すぐり部13,14の内周面とゴム中型部材103,104の外周面とが連結部c1〜c4により連結されることで、ゴム中型部材103,104のすぐり部13,14内における位置を連結部c1〜c4が所定位置に位置決めすることができると共に、ゴム中型部材103,104がすぐり部13,14内で位置ズレすることを抑制できる。その結果、樹脂成形工程において、隙間g1,g2を適正に維持して、周方向に沿って均一な予圧縮を第1防振基体12(筒状部12a及び脚部12b)に付与することができるので、耐久性に優れる防振装置を製造することができる。
ここで、本実施の形態では、連結部c1〜c4が、図4に示すように、第1防振基体12の高さ方向(軸方向、図4上下方向)中央にそれぞれ配設されると共に、図3に示すように、第1取付金具11の中心(軸)を通過する仮想線(図示せず)上に沿って配設されている。なお、連結部c1〜c4が配設される上述した仮想線は、図3に示す上面視において、ゴム中型部材103,104の対称軸に一致する。
これにより、ゴム中型部材103,104は、連結部c1〜c4を支点としてすぐり部13,14内で揺動することができる。よって、後述する設置工程において、ゴム中型部材103,104がすぐり部13,14内で位置ズレ(傾倒)した状態で、ゴム加硫成形品M1が樹脂金型60(図6及び図7参照)内に設置された場合であっても、樹脂成形工程において、樹脂材料の射出圧力により筒状部12aが縮径されるに伴って、ゴム中型部材103,104の傾倒した側の外周面をすぐり部13,14の内周面が押圧することで、連結部c1〜c4を支点として、ゴム中型部材103,104を揺動させて、適正位置に位置させる(起き上がらせる)ことができる。これにより、後述する樹脂成形工程において、第1防振基体12(筒状部12a及び脚部12b)全体に均一な予圧縮を付与することができる。
また、連結部c1〜c4を第1防振基体12の高さ方向(軸方向、図4上下方向)中央にそれぞれ配設することで、ゴム加硫成形品M1を加硫成形する加硫金型において、隙間g1,g2に対応する上型側の中型と、下型側の中型とを同じ長さとすることができる。よって、隙間g1,g2を軸方向に沿って一定の寸法に設定する場合でも、上型と下型との脱型性をそれぞれ確保することができる。
次いで、図6及び図7を参照して、防振装置1の製造方法について説明する。図6は、樹脂金型50の断面図であり、図7は、図6のVII−VII線における樹脂金型60の断面図である。なお、図6及び図7では、ゴム加硫成形品M1が射出空間S内に設置され、第1樹脂金型61と第2樹脂金型62とが型締めされた状態が図示されている。
防振装置1の製造に際しては、まず、第1取付金具11を加硫金型(図示せず)に設置し、その第1取付金具11の外周面に第1防振基体12を加硫接着することで、ゴム加硫成形品M1を加硫成形する(加硫工程)。次いで、ゴム加硫成形品M1を、図6及び図7に示すように、樹脂金型60内に設置し、第1樹脂金型61及び第2樹脂金型62を型締めした後(設置工程)、樹脂金型60の射出空間S内へ樹脂材料を射出することで、ブラケット部材30を成形し、かかるブラケット部材30をゴム加硫成形品M1の外周側に連結させる(樹脂成形工程)。
この場合、設置工程により樹脂金型60の射出空間S内に設置されたゴム加硫成形品M1には、ゴム中型部材103,104が第1防振基体12のすぐり部13,14に内挿されているので、射出空間S内へ射出された樹脂材料の射出圧力が第1防振基体12の筒状部12aに作用した場合でも、第1防振基体12の筒状部12aがすぐり部13,14内へ陥没して変形することや、脚部12bが折れ曲がることを抑制することができる。これにより、樹脂金型60に中型用のスライド構造を設けることを不要とすることができるので、その分、樹脂金型60の構造を簡素化することができる。
更に、第1防振基体12のすぐり部13,14の内周面とゴム中型部材103,104の外周面との間には空間である隙間g1,g2が設けられているので、射出空間S内へ射出された樹脂材料の射出圧力が第1防振基体12の筒状部12aに作用した場合には、上述した隙間g1,g2の分だけ、第1防振基体12の筒状部12aを縮径方向(第1取付金具11へ向かう方向)へ変形させることができる。これにより、第1防振基体12(筒状部12a及び脚部12b)に予圧縮を付与することができるので、耐久性に優れる防振装置1を製造することができる。
なお、樹脂材料の射出圧力により筒状部12aが縮径方向へ変形される場合には、かかる筒状部12aの縮径方向への変形により、脚部12bが第1取付金具11の外周面に押圧される。この場合、本実施の形態では、図7に示すように、中型部材103,104の外周面の全周にわたって隙間g1,g2が設けられ、脚部12bの両側面(中型部材103,104との対向面)にも空間(隙間g1,g2)が形成されているので、その空間の分、脚部12bを長手方向(筒状部12aと第1取付金具11とを結ぶ方向)に圧縮変形させることができる。よって、脚部12bにも十分に予圧縮を付与することができるので、その分、より耐久性に優れる防振装置1を製造することができる。
また、隙間g1,g2の大きさ(ゴム中型部材103,104の外周面とすぐり部13,14の内周面との間の対向間隔、図6左右方向寸法)は、図6に示すように、軸方向(図6上下方向)に沿って一定の寸法に設定されている。よって、樹脂材料の射出圧力により筒状部12aが縮径方向へ変形される場合には、軸方向に沿って均一な予圧縮を第1防振基体12(筒状部12a及び脚部12b)に付与することができるので、これによっても、より耐久性に優れる防振装置1を製造することができる。
なお、樹脂金型60は、図6に示すように、筒状部12aの上下端面(図6上側面及び下側面)を第1樹脂金型61及び第2樹脂金型62により上下から狭持する。この場合、第1樹脂金型61及び第2樹脂金型62は、ゴム中型部材103,104及び隙間g1,g2に対応する領域が後退し、ゴム中型部材103,104の上下端面(図6上側面及び下側面)及び隙間g1,g2に対応する領域との間に隙間が形成されている。これにより、樹脂金型60の型締め後においても、ゴム中型部材103,104が連結部c1〜c4を支点として自由に揺動することができる。
よって、上述したように、設置工程において、ゴム中型部材103,104がすぐり部13,14内で位置ズレ(傾倒)して設置された場合であっても、樹脂成形工程において、樹脂材料の射出圧力により筒状部12aが縮径されるに伴って、連結部c1〜c4を支点として、ゴム中型部材103,104を揺動させて、適正位置に位置させる(起き上がらせる)ことができる。これにより、後述する樹脂成形工程において、第1防振基体12(筒状部12a及び脚部12b)全体に均一な予圧縮を付与することができる。
樹脂成形工程の後は、樹脂金型からゴム加硫成形品M1を取り出し、ゴム中型部材103,104を軸方向へ向けて押圧することで、連結部c1〜c4を切断しつつ、ゴム中型部材103,104をすぐり部13,14内から押し出す。これにより、第1防振基体12には、すぐり部13,14が軸方向へ貫通形成され、その結果、防振装置1が製造される(図1及び図2参照)。
以上、本実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変形改良が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、上記実施の形態で挙げた数値は一例であり、他の数値を採用することは当然可能である。
上記実施の形態では、本発明の適用対象として、トルクロッドを例に説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、他の防振装置に本発明を適用することは当然可能である。なお、他の防振装置としては、例えば、エンジンマウント、サブフレームマウント、ギヤケースマウント、或いは、サスペンションブッシュなどが例示される。即ち、筒状の第1の部材と、その部材の外周面に加硫接着されると共に軸方向に貫通形成されるすぐり部を有しゴム状弾性体から構成される防振基体と、その防振基体の外周側に連結され樹脂材料から構成される第2の部材とを少なくとも備えた防振装置であれば本発明の適用対象となる。
上記実施の形態では、すぐり部13,14の内周面およびゴム中型部材103,104の外周面を軸方向に平行に形成する(即ち、加硫金型用の抜き勾配を形成しない)場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、すぐり部13,14の内周面またはゴム中型部材103,104の外周面の少なくとも一方のみが、軸方向に平行に形成される構成としても良い。
このように、すぐり部13,14の内周面またはゴム中型部材103,104の外周面の一方のみを軸方向に平行に形成した場合(即ち、すぐり部13,14の内周面またはゴム中型部材103,104の外周面の他方にはテーパ(加硫金型用の抜き勾配)を形成する場合)でも、樹脂成形工程において、すぐり部13,14の内周面とゴム中型部材103,104の外周面との間に設けられる隙間g1,g2を軸方向に沿ってほぼ一定とすることができる。その結果、軸方向に沿って均一な予圧縮を第1防振基体12(筒状部12a及び脚部12b)に付与することができるので、耐久性に優れる第1防振装置12を製造することができる。
この場合には、ゴム中型部材103,104の外周面を軸方向に平行に形成し、すぐり部13,14の内周面にテーパ(加硫金型用の抜き勾配)を形成する構成が好ましい。かかる構成であれば、逆の構成の場合と比較して、加硫金型からの脱型性と、予圧縮の軸方向の均一性との両立を図ることができる。
なお、すぐり部13,14の内周面、及び、ゴム中型部材103,104の外周面の両方にテーパ(加硫金型用の抜き勾配)を形成しても良い。
上記実施の形態では、ゴム中型部材103,104が、連結部c1〜c4によって、それぞれ2カ所ですぐり部13,14の内周面に連結される場合を説明したが、かかる連結数は2カ所に限られるものではなく、1カ所であっても良く、3カ所以上であっても良い。なお、連結部c1〜c4の形成を省略する構成であっても良い。
また、上記実施の形態では、連結部c1〜c4が周方向に断続的に形成される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、1の連結部が周方向に連続していても良い。この場合、1の連結部は薄膜状(例えば、厚み0.1mm〜0.5mm)とすることが好ましい。これにより、ゴム中型部材103,104の位置決め効果を得つつ、切断容易性を確保することができる。
また、上記実施の形態では、連結部c1〜c4の形成位置が第1防振基体12の高さ方向(軸方向)中央にそれぞれ配設される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、他の位置に配設することは当然可能である。なお、連結部を複数カ所に配設する場合、それぞれが同じ高さ方向位置に配設される構成であっても良く、或いは、一部または全部が異なる高さ方向位置に配設される構成であっても良い。
上記実施の形態では、筒状部12aの上下端面を第1樹脂金型61及び第2樹脂金型62が上下から狭持する一方、ゴム中型部材103,104の上下端面および隙間g1,g2に対応する領域との間に隙間が形成され、樹脂金型60の型締め後においても、ゴム中型部材103,104が連結部c1〜c4を支点として自由に揺動可能に構成される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、筒状部12aの上下端面およびゴム中型部材103,104の上下端面を第1樹脂金型61及び第2樹脂金型62が上下から狭持する構成とすることは当然可能である。
この場合には、ゴム中型部材103,104を位置決めするための位置決め手段を樹脂金型60に設けることが好ましい。このような樹脂金型としては、例えば、ゴム加硫成形品M1の上下端面に凹部または凸部を設け、これに嵌合する凸部または凹部を第1樹脂金型61及び第2樹脂金型62のそれぞれに設け、これら凹部および凸部の嵌合により、ゴム中型部材103,104を位置決めする構成が例示される。これにより、例えば、隙間g1,g2に中型を挿入する構成と比較して、筒状部12a及び脚部12bに付与する予圧縮の均一性を確保することができる。
上記実施の形態では、連結部c1〜c4が断面矩形状に形成される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、他の形状に形成することは当然可能である。なお、この場合、加硫金型の連結部c1〜c4を形成する面に山形の尖り部を設け、連結部c1〜c4の両側面、上面または底面の少なくとも一カ所に、断面V字状の切り欠きを設けることが好ましい。これにより、ゴム中型部材103,104をすぐり部13,14内から押し出す際の連結部c1〜c4の切断を容易とすることができる。
また、上記実施の形態では、隙間g1,g2の大きさ(ゴム中型部材103,104の外周面とすぐり部13,14の内周面との間の対向間隔)を、周方向および軸方向に沿ってそれぞれ一定の寸法に設定する場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、かかる隙間g1,g2の大きさを周方向または軸方向に沿って変化させることは当然可能である。この隙間g1,g2の大きさの変形例について、図8を参照して説明する。
図8は、変形例におけるゴム加硫成形品M2の上面図であり、図3に対応する。なお、上記実施の形態におけるゴム加硫成形品M1と同一の部分には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図8に示すように、変形例におけるゴム加硫成形品M2は、上記実施の形態におけるゴム加硫成形品M1に対し、ゴム中型部材203,204の一部が小さく形成されており、隙間g201,202の一部が、上記実施の形態における隙間g1,g2よりも大きな(幅広の)寸法に設定されている。
即ち、変形例におけるゴム加硫成形品M2の隙間g201,g202は、脚部12bの両側面(図8左右側面)に対応する領域(即ち、図8に範囲L1,L2で示す領域)の大きさ(ゴム中型部材203,204の外周面とすぐり部13,14の内周面との間の対向間隔)のみが、上記実施の形態における隙間g1,g2よりも大きくされている。
これにより、樹脂材料の射出圧力により筒状部12aが縮径方向へ変形され、範囲L1,L2を除く他の領域における隙間g201,g202が埋まった場合でも、脚部12bの両側面(中型部材203,204との対向面)に隙間g201,g202(範囲L1,L2における空間)を確保して、その空間の分、脚部12bを長手方向(筒状部12aと第1取付金具11とを結ぶ方向)に圧縮変形させることができる。よって、脚部12bに確実に予圧縮を付与することができるので、その分、より耐久性に優れる防振装置1を製造することができる。
1 防振装置
11 第1取付金具(第1取付部材)
12 第1防振基体(防振基体)
13,14 すぐり部
103,203 ゴム中型部材
104,204 ゴム中型部材
g1,g201 隙間
g2,g202 隙間
c1〜c4 連結部
M1,M2 ゴム加硫成形品
30 ブラケット部材
60 樹脂金型
61 第1樹脂金型(樹脂金型の一部)
62 第2樹脂金型(樹脂金型の一部)
S 射出空間

Claims (4)

  1. 筒状の第1取付部材と、前記第1取付部材の外周面に加硫接着されると共に軸方向に貫通形成されるすぐり部を有しゴム状弾性体から構成される防振基体と、前記防振基体の外周側に連結され樹脂材料から構成されるブラケット部材とを備えた防振装置の製造方法において、
    前記第1取付部材の外周面に前記防振基体が加硫接着されたゴム加硫成形品を加硫成形する加硫工程と、
    その加硫工程により加硫成形された前記ゴム加硫成形品を樹脂金型の射出空間内に設置する設置工程と、
    その設置工程により前記ゴム加硫成形品が設置された前記樹脂金型の射出空間内へ樹脂材料を射出することで、前記ブラケット部材を成形し、前記防振基体の外周側に前記ブラケット部材を連結させる樹脂成形工程と、を備え、
    前記設置工程により前記樹脂金型の射出空間内に設置されたゴム加硫成形品には、ゴム状弾性体から構成されるゴム中型部材が前記防振基体のすぐり部に内挿されると共に、前記防振基体のすぐり部の内周面と前記ゴム中型部材の外周面との間に所定の隙間が設けられていることを特徴とする防振装置の製造方法。
  2. 前記加硫工程において前記ゴム加硫成形品の加硫成形に使用される加硫金型は、前記防振基体のすぐり部を加硫成形するためのすぐり用中型の内部に、前記ゴム中型部材に対応する形状の空間として形成されたゴム中型部材用空間を備えており、
    前記加硫工程は、前記すぐり用中型の内部に形成された前記ゴム中型部材用空間を利用して、前記ゴム中型部材を前記防振基体と同時に加硫成形することを特徴とする請求項1記載の防振装置の製造方法。
  3. 前記加硫工程は、前記防振基体のすぐり部の内周面と前記ゴム中型部材の外周面とを連結する線状の連結部を、前記防振基体およびゴム中型部材と一体に加硫成形することを特徴とする請求項2記載の防振装置の製造方法。
  4. 前記加硫工程において前記ゴム加硫成形品の加硫成形に使用される加硫金型は、前記防振基体のすぐり部の内周面または前記ゴム中型部材の外周面の少なくとも一方が、前記第1取付部材の軸方向に平行に形成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の防振装置の製造方法。
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