JP5066028B2 - 車両用防振ゴム - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンマウントやサスペンションのブッシュなどの車両用防振ゴム、及びこれらの車両用防振ゴムを成形する成形型に関するものである。
車両用防振ゴムとして、車体側に支持される内筒と、支持体(例えば、エンジン)側を支持する外筒と、これらの内筒と外筒との間を埋めるゴム体とを備えたものが知られ、また、このような車両用防振ゴムを成形する成形型が知られている。
この種の車両用防振ゴムは、ゴム体内にゴム体の変形を許容する空間部が設けられ、この空間部の変形で車体側から支持体へ、若しくは支持体側から車体へ伝わる振動を吸収するものであった。ところで、車両用防振ゴムの成形時に金型の型合わせ面が位置する空間部にはバリが発生することがあり、バリを削除せずに車両用防振ゴムを使用する場合には、バリに引っ張り応力や圧縮応力が繰り返し作用し、ゴム体の本体部の亀裂(クラック)の要因となる。従って、一般的には、バリを後加工で削除する必要があった。
このような車両用防振ゴム及びその成形型として、クラックの発生を阻止するようにした車両用防振ゴム及びその製法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平5−10358号公報
特許文献1の車両用防振ゴムは、車体側へ取付けられる第1の取付部材と、支持体(例えば、エンジン)側へ取付けられる第2の取付部材と、これらの第1及び第2の取付部材間を連結するように形成されるとともに剪断、圧縮及び引っ張り方向へ変形可能なゴム体と、このゴム体に形成され、ゴム体の変形を可能にする空間部(クリアランス空間)とを形成した車両用防振ゴムであり、空間部内の一部にゴム体の成形と同時に割り金型の割り面に沿ってバリ防止膜を形成し、このバリ防止膜をゴム体の空間部に臨む縁部の一部から分離させることによりスリット状の分断部を形成したものである。
しかし、車両用防振ゴムでは、空間部内の一部にゴム体の成形と同時に割り金型の割り面に沿ってバリ防止膜を形成し、バリ防止膜をゴム体の空間部に臨む縁部の一部から分離する必要があり、やはり、車両用防振ゴムの成形後に後加工が必要であった。
また、車両用防振ゴム及びその成形型では、空間部内の一部にバリ防止膜が残るので、剪断、圧縮及び引っ張り応力が繰り返し作用した場合には、空間部からゴム体に亀裂(クラック)が発生する可能性があり、車両用防振ゴムの耐疲労性を損ねることがあった。
本発明は、車両用防振ゴムにおける金型の型合わせ部に発生するバリを起因とするクラックの発生を防止し、耐疲労性を向上させることのできる車両用防振ゴム及びその成形型を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、互いに異なる取付対象へ取付けられて互いに移動可能な円筒の第1及び筒状の第2の取付部材と、これらの第1及び第2の取付部材間を連結するように形成されるとともに、剪断、圧縮及び引っ張り方向へ変形可能なゴム体と、このゴム体に形成され、ゴム体の変形を可能にする空間部とを備えた車両用防振ゴムにおいて、空間部が、第1取付部材に対して同心円状に設けられており、この車両用防振ゴムは、成形時に空間部の壁面に直交して発生するバリのバリ面が、空間部の周方向端部側から空間部中央側に向かって放射状に延びる波形部に形成されることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、互いに異なる取付対象へ取付けられて互いに移動可能な円筒の第1及び筒状の第2の取付部材と、これらの第1及び第2の取付部材間を連結するように形成されるとともに、剪断、圧縮及び引っ張り方向へ変形可能なゴム体と、このゴム体に形成され、ゴム体の変形を可能にする空間部とを備えた車両用防振ゴムにおいて、空間部が、第1取付部材に対して同心円状に設けられており、この車両用防振ゴムは、成形時に空間部の壁面に直交して発生するバリのバリ面が、空間部に平面視で円筒に対して同心状の波形になるように形成されることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、互いに異なる取付対象へ取付けられて互いに移動可能な円筒の第1及び筒状の第2の取付部材と、これらの第1及び第2の取付部材間を連結するように形成されるとともに、剪断、圧縮及び引っ張り方向へ変形可能なゴム体と、このゴム体に形成され、ゴム体の変形を可能にする空間部とから車両用防振ゴムが構成される。
空間部が、第1取付部材に対して同心円状に設けられており、成形時に空間部の壁面に直交して発生するバリのバリ面が、空間部の周方向端部側から空間部中央側に向かって放射状に延びる波形部に形成されたので、ゴム体を剪断、圧縮及び引っ張り方向へ荷重が作用するときに、バリの自由変形長を稼ぐことができる。これにより、バリを容易に変形させることができ、例えば、バリを起因としてゴム体に発生する亀裂を防止することができる。この結果、車両用防振ゴムの耐久性の向上と品質の安定を図ることができる。
請求項2に係る発明では、互いに異なる取付対象へ取付けられて互いに移動可能な円筒の第1及び筒状の第2の取付部材と、これらの第1及び第2の取付部材間を連結するように形成されるとともに、剪断、圧縮及び引っ張り方向へ変形可能なゴム体と、このゴム体に形成され、ゴム体の変形を可能にする空間部とから車両用防振ゴムが構成される。
空間部が、第1取付部材に対して同心円状に設けられており、この車両用防振ゴムは、成形時に空間部の壁面に直交して発生するバリのバリ面が、空間部に平面視で円筒に対して同心状の波形になるように形成される。
すなわち、波形のバリが、平面視で第1の取付部材に対して同心状の波形に形成されるので、第1の取付部材を中心とした変形に対してバリの変形をより許容しやすい形状とすることができる。この結果、さらなる車両用防振ゴムの耐久性の向上と品質の安定を図ることができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る第1実施例の車両用防振ゴムの斜視図であり、図2は図1の2−2線断面図であり、図3は図1に示された車両用防振ゴムの平面図であり、図4は図3の4−4線断面図、図5は図3の5−5線断面図である。
車両用防振ゴム20は、一例として、エンジンを支持するトルクロッドに用いられるマウントゴムであり、円筒の第1の取付部材(内筒)21と、この第1の取付部材21に同心状(同心円状)に設けられる筒状の第2の取付部材(外筒)22と、これらの第1及び第2の取付部材21,22を移動可能に結合するゴム体23と、このゴム体23に形成されるととも、第1の取付部材21に同心状(同心円状)に設けられる空間部(クリアランス空間)24,25と、これらの空間部24,25の壁面26,27に直交して発生するバリ28,29とから構成される。
第1の取付部材21は車体側に取付けられ、第2の取付部材22は支持部材(例えば、エンジン)側に取付けられる。すなわち、互いに異なる取付対象へ取付けられ、ゴム体23の弾性変形範囲で互いに移動可能である。
ゴム体23は、円筒状の部材であり、後述するように、第1及び第2の取付部材21,22を成形型50(図7参照)内に予め収納し、成形型50内に未加硫ゴムを充填してから加硫することにより成形され、第1及び第2の取付部材21,22間を連結する。すなわち、第1及び第2の取付部材21,22及びゴム体23は、一体的構造物に形成される。
バリ28,29は、成形条件や成形型50(図7参照)のショット回数によって、程度は異なり、空間部24,25の壁面26,27を繋ぐように全面に形成される場合もあれば、空間部24,25の壁面26,27から僅かに突出する場合もある。図1〜図5においては、空間部24,25の壁面26,27を繋ぐように全面に形成される場合を図示している。
また、バリ28,29は、成形型50の構成上の都合により、空間部24,25の壁面26,27に直交して発生するものである。
図3〜図5に示されたように、バリ28は、バリ面28aの左右端部に左右の波形部31,32が形成され、バリ29は、バリ面29aの左右端部に左右の波形部33,34が形成される。
すなわち、ゴム体23に剪断、圧縮及び引っ張り方向への荷重が作用する場合には、バリ28,29にも剪断、圧縮及び引っ張り方向への荷重が作用する。しかしながら、バリ28,29のバリ面28a,29aが波形部31〜34に形成されているので、バリ28,29はフレキシビリティに富み、ゴム体23の変形に伴い追従して変形していくことができる。
従って、バリ28,29に剪断、圧縮及び引っ張り方向へ荷重が作用するときに、バリ28,29に亀裂(クラック)が生じにくく、ゴム体23の内部にくい込む亀裂が生じにくい。
図6(a)〜(d)は図1に示された車両用防振ゴムの作用説明図である。
(a)において、例えば、第1の取付部材21が矢印a1の如く移動する荷重を受けた場合に、バリ面28aの波形部32(図3参照)は、(b)に示されるように、直線状に延びてバリ28の変形を許容することができる。この結果、バリ28の破断を回避することができ、ゴム体23の内部に及ぶ亀裂の発生を回避することができる。
(c)において、次に、第1の取付部材21が矢印a2の如く移動する荷重を受けた場合に、バリ29の波形34(図3参照)は、(d)に示されるように、直線状に延びてバリ29の変形を許容することができる。この結果、バリ29の破断を回避することができ、ゴム体23の内部に及ぶ亀裂の発生を回避することができる。
すなわち、車両用防振ゴム20では、互いに異なる取付対象へ取付けられて互いに移動可能な第1及び第2の取付部材21,22と、これらの第1及び第2の取付部材21,22間を連結するように形成されるとともに、剪断、圧縮及び引っ張り方向へ変形可能なゴム体23と、このゴム体23に形成され、ゴム体23の変形を可能にする空間部24,25とから構成される。
空間部24,25の壁面26,27に直交して発生するバリ28,29のバリ面28a,29aを波形に形成した(バリ面28a,29aに波形部31〜34が形成された)ので、ゴム体23を剪断、圧縮及び引っ張り方向へ荷重が作用するときに、バリ28,29の自由変形長を稼ぐことができる。これにより、バリ28,29を容易に変形させることができ、例えば、バリ28,29を起因としてゴム体23に発生する亀裂を防止することができる。この結果、車両用防振ゴム20の耐久性の向上と品質の安定を図ることができる。
図7は本発明に係る第1実施例の車両用防振ゴムの成形型の断面図である。
車両用防振ゴムの成形型50は、上型51と、この上型51に合わせる下型52とから構成される。すなわち、上型51と下型52とで一対の割り金型が構成される。
上型51は、第1の取付部材21を収納する中央コア部53と、この中央コア部53に同心状に設けられ、第2の取付部材22を収納する外周コア部54と、中央コア部53に同心状に設けられ、空間部24,25を形成する突出部55,56と、ゴム体23を形成する上側キャビティ59とが形成される。突出部55,56は、突出面57,58に波形部31〜34(図1参照)を形成するための上部の波形57a,58aが形成される。
同様に、下型52は、第1の取付部材21を収納する中央コア部63と、この中央コア部63に同心状に設けられ、第2の取付部材22を収納する外周コア部64と、中央コア部63に同心状に設けられ、空間部24,25を形成する突出部65,66と、ゴム体23を形成する下側キャビティ69が形成される。突出部65,66は、突出面65,66の左右に波形部31〜34(図1参照)を形成するための下部の波形67a,68aが形成される。
なお、上型51の突出面57及び下型52の突出面67は、金型の合わせ面となり、上型51の突出面58及び下型52の突出面68は、同様に金型の合わせ面となる。
また、上型51の波形57a及び下型52の波形67aは、金型の合わせ面となり、上型51の波形58a及び下型52の波形68aは、同様に金型の合わせ面となる。
また、上型51では、ゴム体23の上半分が形成され、下型52では、ゴム体23の下半分が形成され、上型51の突出面57,58と下型52の突出面67,68とがそれぞれ合わせられ、上型51の突出面57と下型52の突出面67との間にバリ28が発生し、上型51の突出面58と下型52の突出面68との間にバリ29が発生する。
車両用防振ゴムの成形型50は、一対の割り金型間に第1及び第2の取付部材21,22を収納し、一対の割り金型間に未加硫ゴムを充填してから加硫することによりゴム体23を成形するものである。
一対の割り金型に、ゴム体23の変形を許容する空間部24,25を形成するための突出部55,56,65,66をそれぞれ相手方向へ向けて突出させ、向かい合う突出部55,56,65,66の突出面57,58,67,68同士を互いに波形57a,58a,67a,68aに形成し、割り金型を閉じたときに突出部55,56,65,66の突出面57,58,67,68同士の波形57a,58a,67a,68aが互いに合わさるようにしたので、例えば、突出面57,67同士の合わせ面からバリ28が発生し、突出面58,68同士の合わせ面からバリ29が発生した場合に、バリ28,29を波形に形成することができる。すなわち、波形のバリ28,29は変形しやすいので、後工程で削除しなくとも実使用に耐えうる品質を維持することができる。この結果、車両用防振ゴム20の製造コストの低減と品質の安定を実現することができる。
図8は本発明に係る第2実施例の車両用防振ゴムの斜視図であり、図9は図8の9−9線断面図であり、図10は図8に示された車両用防振ゴムの平面図であり、図11は図9の11−11線断面図である。
車両用防振ゴム120は、一例として、エンジンを支持するトルクロッドに用いられるマウントゴムであり、円筒の第1の取付部材(内筒)121と、この第1の取付部材121に同心状(同心円状)に設けられる筒状の第2の取付部材(外筒)122と、これらの第1及び第2の取付部材121,122を移動可能に結合するゴム体123と、このゴム体123に形成されるととも、第1の取付部材121に同心状(同心円状)に設けられる空間部(クリアランス空間)124,125と、これらの空間部124,125の壁面126,127に直交して発生するバリ128,129とから構成される。
第1の取付部材121は車体側に取付けられ、第2の取付部材122は支持部材(例えば、エンジン)側に取付けられる。すなわち、互いに異なる取付対象へ取付けられ、ゴム体123の弾性変形範囲で互いに移動可能である。
ゴム体123は、円筒状の部材であり、後述するように、第1及び第2の取付部材121,122を成形型150(図12参照)内に予め収納し、成形型150内に未加硫ゴムを充填してから加硫することにより成形され、第1及び第2の取付部材121,122間を連結する。すなわち、第1及び第2の取付部材121,122及びゴム体123は、一体的構造物に形成される。
バリ128,129は、成形条件や成形型150(図12参照)のショット回数によって、バリ128,129の程度は異なり、空間部124,125の壁面126,127を繋ぐように全面に形成される場合もあれば、空間部124,125の壁面126,127から僅かに突出する場合もある。図8〜図11においては、空間部124,125の壁面126,127を繋ぐように全面に形成される場合を図示している。
また、バリ128,129は、成形型150の構成上の都合により、空間部124,125の壁面126,127に直交して発生するものであり、図11に示されたように、壁面126,127の側面視で波形に形成されるものである。すなわち、ゴム体123に剪断、圧縮及び引っ張り方向への荷重が作用する場合には、バリ128,129にも剪断、圧縮及び引っ張り方向への荷重が作用する。しかしながら、バリ128,129が壁面126,127の側面視で波形に形成されているので、バリ128,129部分はフレキシビリティに富み、ゴム体123の変形に伴い追従して変形していくことができる。
波形のバリ128,129が、図10に示されたように、平面視で第1の取付部材121に対して同心状の波形に形成されるので、第1の取付部材121を中心とした変形に対してバリ128,129の変形をより許容しやすい形状である。
さらに、波形のバリ128,129は曲線が連続的に連なるように形成されているので、バリ128,129に剪断、圧縮及び引っ張り方向へ荷重が作用するときに、バリ128,129に亀裂(クラック)が生じにくい。
車両用防振ゴム120では、第1及び第2の取付部材121,122及びゴム体123は円筒状の部材に形成され、第2の取付部材及び空間部124,125が、第1の取付部材121を中心にして第1の取付部材121に同心状に形成される。
波形のバリ128,129が、平面視で第1の取付部材121に対して同心状の波形に形成されるので、第1の取付部材121を中心とした変形に対してバリ128,129の変形をより許容しやすい形状とすることができる。この結果、さらなる車両用防振ゴム120の耐久性の向上と品質の安定を図ることができる。
車両用防振ゴム120では、波形のバリ128,129を曲線が連続的に連なるように形成したので、バリ128,129に剪断、圧縮及び引っ張り方向へ荷重が作用するときに、バリ128,129に亀裂(クラック)が生じにくくすることができる。この結果、バリ128,129を起因としてゴム体123に発生する亀裂を、さらに防止することができる。
図12は本発明に係る第2実施例の車両用防振ゴムの成形型の断面図であり、図13は図12に示された車両用防振ゴムの成形型の要部斜視図であり、図14は図12に示された車両用防振ゴムの成形型の上型の底面図であり、図15は図12に示された車両用防振ゴムの成形型の下型の平面図である。
車両用防振ゴムの成形型150は、上型151と、この上型151に合わせる下型152とから構成される。すなわち、上型151と下型152とで一対の割り金型が構成される。
上型151は、第1の取付部材121を収納する中央コア部153と、この中央コア部153に同心状に設けられ、第2の取付部材122を収納する外周コア部154と、中央コア部153に同心状に設けられ、空間部124,125を形成する突出部155,156と、ゴム体123を形成する上側キャビティ159とが形成される。突出部155,156の端部157,158は、中央コア部153を中心として同心状の波形に形成される。端部157,158の波形は、曲線が連続的に連なるように形成される。
同様に、下型152は、第1の取付部材121を収納する中央コア部163と、この中央コア部163に同心状に設けられ、第2の取付部材122を収納する外周コア部164と、中央コア部163に同心状に設けられ、空間部124,125を形成する突出部165,66と、ゴム体123を形成する下側キャビティ169が形成される。突出部165,166の端部167,168は、中央コア部163を中心として同心状の波形に形成される。端部167,168の波形は、曲線が連続的に連なるように形成される。
なお、上型151の端部157及び下型152の端部167は、金型の合わせ面となり、上型151の端部158及び下型152の端部168は、同様に金型の合わせ面となる。
また、上型151では、ゴム体123の上半分が形成され、下型152では、ゴム体123の下半分が形成され、上型151の突出部155,156と下型152の突出部165,166とがそれぞれ合わせられ、端部(金型の合わせ面)157,167にバリ128が発生し、端部(金型の合わせ面)158,168にバリ129が発生する。
第1・第2の取付部材121,122及びゴム体123は円筒状の部材であり、車両用防振ゴムの成形型150で、ゴム体123及び空間部124,125は第1の取付部材121を中心として同心状に一体的に形成されるときに、一対の割り金型は、それぞれに、第1の取付部材121を収納する中央コア部153,163と、この中央コア部153,163に同心状に設けられ、第2の取付部材122を収納する外周コア部154,164と、中央コア部153,163に同心状に設けられ、空間部124,125を形成する突出部155,156,165,166とを備える。
突出部155,156,165,166の端部157,158,167,168は、中央コア部153,163を中心として同心状の波形に形成されるので、端部157,158,167,168の波形を精度よく形成することができる。この結果、車両用防振ゴムの成形型150の品質の向上を図ることができる。
車両用防振ゴムの成形型150では、波形を曲線が連続的に連なるように形成したので、例えば、のこぎり状の波形に形成するよりも突出部155,156,165,166の摩耗を低減することができる。
尚、本発明に係る車両用防振ゴム20は、図3に示すように、2つの空間部24,25が設けられたが、これに限るものではなく、その個数は任意の数である。
本発明に係る車両用防振ゴム20は、図3に示すように、バリ28,29の左右に左右の波形部31〜34が形成されたが、これらの波形部は連続的に繋げて形成されるものであってもよい。この場合には、車両用防振ゴムの成形型の突出面に連続的に波形が形成される。
本発明に係る車両用防振ゴム及びその成形型は、セダンやワゴンなどの乗用車に採用するのに好適である。
本発明に係る第1実施例の車両用防振ゴムの斜視図である。 図1の2−2線断面図である。 図1に示された車両用防振ゴムの平面図である。 図3の4−4線断面図である。 図3の5−5線断面図である。 図1に示された車両用防振ゴムの作用説明図である。 本発明に係る第1実施例の車両用防振ゴムの成形型の断面図である。 本発明に係る第2実施例の車両用防振ゴムの斜視図である。 図8の9−9線断面図である。 図8に示された車両用防振ゴムの平面図である。 図9の11−11線断面図である。 本発明に係る第2実施例の車両用防振ゴムの成形型の断面図である。 図12に示された車両用防振ゴムの成形型の要部斜視図である。 図12に示された車両用防振ゴムの成形型の上型の底面図である。 図12に示された車両用防振ゴムの成形型の下型の平面図である。
符号の説明
20…車両用防振ゴム、21,22…第1及び第2の取付部材、23…ゴム体、24,25…空間部、26,27…壁面、28,29…バリ、28a,29a…バリ面、50…車両用防振ゴムの成形型、51,52…上型・下型(一対の割り金型)、55,56,65,66…突出部、57,58,67,68…突出面、57a,58a,67a,68a…波形。

Claims (2)

  1. 互いに異なる取付対象へ取付けられて互いに移動可能な円筒の第1及び筒状の第2の取付部材と、これらの第1及び第2の取付部材間を連結するように形成されるとともに、剪断、圧縮及び引っ張り方向へ変形可能なゴム体と、このゴム体に形成され、ゴム体の変形を可能にする空間部とを備えた車両用防振ゴムにおいて、
    前記空間部は、前記第1取付部材に対して同心円状に設けられており、
    この車両用防振ゴムは、成形時に前記空間部の壁面に直交して発生するバリのバリ面が、前記空間部の周方向端部側から前記空間部中央側に向かって放射状に延びる波形部に形成されることを特徴とする車両用防振ゴム。
  2. 互いに異なる取付対象へ取付けられて互いに移動可能な円筒の第1及び筒状の第2の取付部材と、これらの第1及び第2の取付部材間を連結するように形成されるとともに、剪断、圧縮及び引っ張り方向へ変形可能なゴム体と、このゴム体に形成され、ゴム体の変形を可能にする空間部とを備えた車両用防振ゴムにおいて、
    前記空間部は、前記第1取付部材に対して同心円状に設けられており、
    この車両用防振ゴムは、成形時に前記空間部の壁面に直交して発生するバリのバリ面が、前記空間部に平面視で前記円筒に対して同心状の波形になるように形成されることを特徴とする車両用防振ゴム。
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