JP2905645B2 - 防振ゴム - Google Patents

防振ゴム

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JP2905645B2
JP2905645B2 JP4170307A JP17030792A JP2905645B2 JP 2905645 B2 JP2905645 B2 JP 2905645B2 JP 4170307 A JP4170307 A JP 4170307A JP 17030792 A JP17030792 A JP 17030792A JP 2905645 B2 JP2905645 B2 JP 2905645B2
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rubber
burr
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重博 千葉
次郎 小薬
倫宏 原田
博 鳥谷部
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Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd
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Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd
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  • Vibration Prevention Devices (AREA)
  • Springs (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)
  • Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、防振ゴムに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車に用いられるエンジンマ
ウントインシュレータ等の防振ゴムは、従来、天然ゴム
あるいはイソプレンゴムを単独で用いて成形したり、他
のジエン系ゴムをブレンドしたゴム組成物を用いて成形
されていたが、防振ゴムが使用される熱環境が悪化して
いる近年では、より耐熱性に優れたエチレンプロピレン
ゴム等を主成分としたゴム組成物が使用されるようにな
ってきている。
【0003】しかしながら、エチレンプロピレンゴムに
代表されるゴムは、天然ゴム等に比較して耐熱性は優れ
ているが、耐久性、とりわけ耐久性のバラツキが著しい
点が実用上の問題になっている。
【0004】防振ゴムの疲労破壊のメカニズムとしては
一般的に次のように考えられている。
【0005】防振ゴムの中にはカーボングリッドをはじ
めとする微小な異物、各種配合資材の分散不良に基づく
凝集塊の発生、成形後のエアーだまりやゴム組織の不均
質部分等、数々の内部欠陥が存在しているため、防振ゴ
ムが動的疲労環境下にあると、前記内部欠陥がいわゆる
ミクロボイド(亀裂発生の核)となり、次第に成長して
光学顕微鏡レベルで確認できるミクロクラックを発生さ
せ、さらに疲労が進むと目視できるマクロクラックへ成
長し、最終的にはゴム破断に至る。
【0006】天然ゴムを主成分とした防振ゴム中のミク
ロボイドの数は合成ゴムを主成分とした防振ゴムよりも
多いことが知られているが、耐久性のバラツキは前者の
方が後者よりもはるかに小さく、優れている。この理由
は、天然ゴムやイソプレンゴムのように延伸結晶性の著
しいゴムは、疲労過程においてミクロクラックがマクロ
クラックへ亀裂成長する際、亀裂の伝播方向に対して鉛
直方向にゴム分子が結晶化するため亀裂が成長するのを
抑制する効果があるためと考えられている。
【0007】したがって、この種の材料はミクロクラッ
クからマクロクラックへの亀裂成長速度が、他の非延伸
結晶性ゴム(例えばエチレンプロピレンゴム)よりも著
しく遅いため耐亀裂成長性に優れている。
【0008】一方、エチレンプロピレンジエンゴムをは
じめとする非延伸結晶性ゴムを主成分としたゴム材料で
成形した防振ゴムの場合は、ミクロクラックがひとたび
発生すると破壊に至るまでの期間が短いため実用化が困
難であることから、この種の非延伸結晶性ゴム材料で成
形した防振ゴムでは、いかにしてミクロクラックを発生
させないかが大きな課題となっている。
【0009】ここで、上記非延伸結晶性ゴム材料を用い
て製造された防振ゴムを図6〜8によって説明する。
【0010】図6,7に示すように防振ゴム1は金属製
の外筒2の中央部に内筒3が配置され、これら外筒2と
内筒3とがゴム材4によって加硫接着されたものであ
る。なお、図7中の高,低は応力を示す。
【0011】この防振ゴム1を製造する場合を、図
切欠した部分を例にして、図によって説明すると、上
型5と下型6とを防振ゴム1の内筒3の長手方向中央部
付近で型割りするようにしており、したがって成形され
た防振ゴム1には、図4,6に示す空隙部7の側壁部
に、図に示すようにバリB1が、また空隙部8の側壁
には、図に示すようにバリB2が各々形成されてしま
う。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の防振ゴム1においては、大きな応力が作用する防振
ゴム1の上下方向(内筒3の上下方向)中央部に、型
5,6のパーティング部に沿うバリB1,B2が形成さ
れてしまうとともに、これらバリB1,B2の付け根部
、図に示すように深さ10〜200μmのヒケ1
0が形成されてしまう。
【0013】したがって、このヒケ10がミクロクラッ
クとなってしまうという問題点がある。
【0014】この種のミクロクラックは、延伸結晶性ゴ
ムを主成分とする材料から成る防振ゴム1では耐久性に
与える影響は少ないため問題はないが、耐熱性の点で有
利なエチレンプロピレンジエンゴムをはじめとする非延
伸結晶性ゴムを用いて成形した防振ゴム1の場合は、ヒ
ケ現象によるミクロクラックの大きさ及び位置が防振ゴ
ム1の耐久性に著しい影響を与えてしまうという問題が
ある。
【0015】すなわち、上記の従来例のように大きな応
力が作用する部分にヒケ10が形成されてしまうと、こ
のヒケ10がミクロクラックとなって亀裂が成長し易
く、ゴム1の耐久性に悪影響を与える虞がある。つま
り、種々の要因によって深さが異なるヒケ10が原因と
なって耐久性に大きなバラツキを生じてしまうのであ
る。
【0016】そこで、この発明は耐熱性の点で優れ、か
つ、耐久性を向上させた防振ゴムを提供するものであ
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、エチレ
ンプロピレンゴムをはじめとする非延伸結晶性の原料ゴ
ムを主成分とする防振ゴムにおいて、成形金型のパーテ
ィング部に対応して形成されるバリの付け根部分のヒケ
が、応力が小さく耐久性に影響のない部位に設けられる
ように、ゴム部の表面に上記パーティング部に沿う小突
起形状のバリ支持部を設け、このバリ支持部に上記ヒケ
を生じさせるようにした
【0018】
【作用】耐熱性の点で優れた非延伸結晶性の原料ゴムを
主成分としつつ、成形金型のパーティング部に対応して
形成されるバリの付け根部分のヒケが、応力が小さく耐
久性に影響のないバリ支持部に生じることとなる。この
結果、仮に成型時にバリの付け根部分にヒケが生じたと
しても、このヒケに起因する亀裂の成長が抑制され、そ
の耐久性が向上する。
【0019】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面と共に前記従
来の構成と同一部分に同一符号を付して説明する。
【0020】図に示すように防振ゴム1は前述した従
来技術と同様に外筒2内に内筒3が設けられ、この内筒
3と外筒2とが例えばエチレンプロピレンゴムを主成分
としたゴム部4によって加硫接着されたものである。
のゴム部4には、適宜な空隙部7,8が設けられてい
る。
【0021】ここで本実施例では、図2に示すように型
締めされた上型5と下型6とのパーティング部分に凹部
26を形成し、この凹部26によって形成された小突起
形状のバリ支持部27の先端部にバリ25が形成される
ようにしている。
【0022】すなわち、バリ支持部27は、ゴム部4の
表面の中でも比較的大きな応力が作用する上下方向中央
部(長手方向中央部)から、内筒3の長手方向と直交す
る径方向外方へ張出形成されており、応力が小さく耐久
性に影響のない部分を構成している。そして、このよう
に応力が小さく耐久性に影響のないバリ支持部27に、
バリ25及びバリ25の付け根部分が設けられ、この付
け根部分のヒケをバリ支持部27に生じさせるようにな
っている
【0023】従って、仮にバリ支持部27によってバリ
25の付け根部分に初期欠陥としてのヒケ(ミクロクラ
ック)が生じていたとしても、このヒケによる亀裂の成
長が抑制され、耐久性が向上する。つまり、このヒケは
バリ支持部27の亀裂発生要因となっても、耐久性に影
響を与えるゴム部4に対する亀裂発生原因となることは
ない。
【0024】このような本実施例によれば、耐熱性の点
で有利な非延伸結晶性のゴム材を使用しつつ、成形金型
のパーティング部に沿って小突起形状のバリ支持部27
を形成することで、バリ25の付け根部に生じたヒケの
悪影響がゴム部4に及ばないようにしているため、その
耐久性が向上する。
【0025】なお、上記実施例で使用される非延伸結晶
性の原料ゴムとしては、例えばエチレンプロピレンゴム
−1(三井石油化学工業(株)製PX−036)、エチ
レンプロピレンゴム−2(三井石油化学工業(株)製ミ
ツイEPT3072E)、スチレンブタジエンゴム(日
本合成ゴム(株)製JSR SBR1502)、ブタジ
エンゴム(日本合成ゴム(株)製JSR BR01)が
挙げられる。
【0026】また、このような原料ゴムに配合される添
加物としては、亜鉛華,ステアリン酸,老化防止剤,N
550カーボン,ナフテン油,アロマ油,加硫促進剤,
加硫剤(イオウ)等を挙げることができる。
【0027】尚、上記バリ支持部27は図に示すよう
に球形状にしても良い。
【0028】
【発明の効果】以上説明してきたように請求項1に記載
した発明によれば、成形金型のパーティング部に対応し
て形成されるバリの付け根部分のヒケが、応力が小さく
耐久性に影響のないバリ支持部に生じることとなる。こ
の結果、耐熱性の点で優れた非延伸結晶性のゴム材を用
いつつ、仮にバリの付け根部分にヒケが生じたとして
も、このヒケによる亀裂が成長してゴム部の表面に悪影
響を与えるようなことはなく、その耐久性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例に係る防振ゴムを示す一部
切欠斜視図。
【図2】図のC−C線に沿う要部拡大断面図。
【図3】図2のバリ支持部の他の形状例を示す要部拡大
断面図。
【図4】従来技術の一部切欠斜視図。
【図5】従来技術の成形状況を示す一部切欠斜視図。
【図6】従来技術の平面図。
【図7】従来技術の一部切欠斜視図。
【図8】図5,7のD(E)−D(E)線に沿う部分拡
大断面図。
【符号の説明】
1…防振ゴム 4…ゴム部 15…角部 25…バリ 27…バリ支持部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29K 105:24 B29L 31:30 (72)発明者 鳥谷部 博 千葉県千葉市稲毛区長沼町330番地 鬼 怒川ゴム工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−297220(JP,A) 特公 昭59−14064(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 33/02,33/42,35/02 F16F 15/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレンプロピレンゴムをはじめとする
    非延伸結晶性の原料ゴムを主成分とする防振ゴムにおい
    て、成形金型のパーティング部に対応して形成されるバ
    リの付け根部分のヒケが、応力が小さく耐久性に影響の
    ない部位に設けられるように、ゴム部の表面に上記パー
    ティング部に沿う小突起形状のバリ支持部を設け、この
    バリ支持部に上記ヒケを生じさせるようにしたことを特
    徴とする防振ゴム。
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