JP2000102928A - 防振支持装置の製造方法 - Google Patents

防振支持装置の製造方法

Info

Publication number
JP2000102928A
JP2000102928A JP10273303A JP27330398A JP2000102928A JP 2000102928 A JP2000102928 A JP 2000102928A JP 10273303 A JP10273303 A JP 10273303A JP 27330398 A JP27330398 A JP 27330398A JP 2000102928 A JP2000102928 A JP 2000102928A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
cylindrical
rubber
elastic body
shape
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10273303A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiko Kato
和彦 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Riko Co Ltd filed Critical Sumitomo Riko Co Ltd
Priority to JP10273303A priority Critical patent/JP2000102928A/ja
Publication of JP2000102928A publication Critical patent/JP2000102928A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Springs (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 防振支持装置の樹脂成形後のゴム弾性体形状
を、加硫成形時の形状に保つと共に、樹脂層の薄肉化を
防止する。 【解決手段】 内筒金具10と、その外周側に筒状に加
硫接着されかつ軸方向に貫通して延びるすぐり部22,
23によって外側の筒状部21と腕部22,23とに区
画されたゴム弾性体20とにより構成されたゴム加硫成
形品を、その加硫接着後の形状を保持した状態で金型に
装着固定すると共にゴム加硫成形品の軸方向両側端を金
型内壁面により挟持する。その際、腕部の軸方向両側端
面と金型内壁面との間に、樹脂材料の注入時におけるゴ
ム弾性体の体積熱膨張の容積変化分に相当する隙間を設
ける。そのため、樹脂材料注入の際のゴム弾性体の軸方
向の体積熱膨張が、この隙間によって受け入れられ、腕
部外周側でのゴム弾性体の不規則な突出及び腕部の変形
を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のエンジンマ
ウント等に用いられる防振支持装置の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の防振支持装置は、例えば図1に
示すように、内筒金具10と、その外周側に筒状に加硫
接着されかつ軸方向に貫通して延びる貫通穴であるすぐ
り部24,25によって径方向外側の筒状部21と、そ
の内周面と内筒金具10の外周面間を連結する腕部2
2,23とに区画されてなるゴム弾性体20と、ゴム弾
性体20の外周側に樹脂成形により一体的に形成された
筒状の取付部材30とを備えている。この防振支持装置
は、図6,図7に示すように、内筒金具10とゴム弾性
体20により構成されたゴム加硫成形品Mを、ゴム弾性
体20内のすぐり部24,25に中型2,3を挿入する
と共に軸方向両側端を金型1の両内壁面1aで挟持する
ことにより金型キャビティ4内に保持し、金型1を高温
に加熱した状態でキャビティ4内に樹脂を注入すること
により一体形成されるものである。
【0003】この防振支持装置は、外側が樹脂製の取付
部材30になっているため、金属製の取付部材を用いた
ものに比べて、軽量化とコスト低減が可能になるもので
あり、装置に加わる荷重が比較的低いような部位、例え
ばエンジン後部を支持し、エンジンのロール方向の振動
を低減するような用途に好適に用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記製造方法
によれば、金型1が高温に加熱されておりかつ高温の樹
脂が注入されることにより、ゴム弾性体20が体積熱膨
張するため、図6に示すように、金型1内壁面で挟持さ
れている腕部22,23の軸方向両側端部分の熱膨張分
が、腕部22,23内で不規則に分布すると共に、金型
1によって挟持されていない腕部22,23の外周方向
に向けられる。そのため、腕部22,23の外周側から
不規則に突出することになり、樹脂成形後のゴム弾性体
20に不規則な変形を生じたり、内筒金具10の軸直角
方向位置が変動したりして、加硫成形時のゴム弾性体形
状を保つことができなくなり、防振支持装置の防振特性
が損なわれることになる。また、ゴム弾性体の外周側へ
の突出により樹脂層が部分的に薄肉になり、取付部材3
0の強度が低下するという問題もある。本発明は、上記
した問題を解決しようとするもので、加硫成形時のゴム
弾性体の形状を保つことができ、ゴム弾性体の変形及び
樹脂層の薄肉化等を防止できる防振支持装置の製造方法
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記目的
を達成するために、上記請求項1に係る発明の構成上の
特徴は、内筒金具と、内筒金具の外周に加硫接着されか
つ軸方向に貫通して延びる複数の貫通穴によって径方向
外側の筒状部と筒状部と内筒金具の外周面間を連結する
複数の腕部とに区画された筒状のゴム弾性体とにより構
成されたゴム加硫成形品を、ゴム加硫成形品の加硫接着
後の形状を保持した状態で金型に装着固定すると共に内
筒金具と筒状部の軸方向両側端を金型内壁面により挟持
し、樹脂材料を注入することにより筒状部の外周面に筒
状の取付部材を一体的に形成するようにした防振支持装
置の製造方法において、樹脂材料の注入時における腕部
の体積熱膨張の容積変化分に相当する隙間を、腕部の軸
方向両端面と金型内壁面との間に均等に設けたことにあ
る。なお、ゴム弾性体の樹脂成形時の体積熱膨張は3〜
6%であり、硬度がHS40〜65である。
【0006】上記のように構成した請求項1に係る発明
においては、腕部の軸方向両側端と金型内壁面との間
に、樹脂材料の注入時における腕部の体積熱膨張の容積
変化分に相当する隙間を設けたことにより、樹脂材料注
入の際のゴム弾性体の軸方向の体積熱膨張が、この隙間
によって受け入れられる。そのため、金型によって拘束
されていないゴム弾性体の腕部外周側に軸方向の体積熱
膨張による悪影響が及ぼされることがなく、腕部外周側
でのゴム弾性体の不規則な突出及び腕部の変形を防止で
きる。
【0007】その結果、請求項1の発明によれば、樹脂
成形後においてゴム弾性体の加硫成形時の形状を維持で
きると共に、内筒金具の軸直角方向位置を安定化できる
ことにより、防振支持装置の防振特性のばらつきを防止
でき適正な防振特性を確保することができる。また、ゴ
ム弾性体の外周側の不規則な変形に伴う取付部材の部分
的な薄肉化を防止でき、その樹脂強度の低下を確実に防
止できる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を用いて説明すると、図1〜図3は、同実施形態を適用
した自動車のエンジンの後部側を支持する防振支持装置
を正面図、平面図及び右側面図により示したものであ
る。防振支持装置は、金属パイプ製の内筒金具10と、
内筒金具10の外周に加硫接着により設けられた筒状の
ゴム弾性体20と、ゴム弾性体20の外周側に樹脂射出
成形により形成された筒状の取付部材30とを設けてい
る。
【0009】ゴム弾性体20は、熱膨張率が3〜6%、
硬度がHS40〜65のゴム材質で形成された略円筒形
であって、内筒金具10に対して下方(以下、図1に基
づいて上下左右とする)にわずかに偏心すると共に左右
対称形状になっている。ゴム弾性体20は、外周側の薄
肉の筒状部21と、内筒金具10の外周面を被覆して固
定され、左右下方に互いに略直角をなして延びて筒状部
21に連結されると共に軸方向両側端間に延びる左右一
対の厚板状の腕部22,23を有している。
【0010】腕部22,23の上側縁と筒状部21間に
は、軸方向に貫通して延びる貫通穴であるすぐり部24
が形成されている。すぐり部24は、正面から視て略円
弧形状であって左右両側部分の径方向幅が広く、中間部
分の径方向幅が狭くなっている。腕部22,23の下側
縁と筒状部21間には、軸方向の貫通穴であるすぐり部
25が形成されている。すぐり部25は、頂部が丸めら
れた略三角形であって、底辺部がわずかに上方に突出し
ている。さらに、ゴム弾性体20の軸方向両端には、左
右一方側(図示左側)の外周部分において、筒状部21
の上端側からすぐり部25近傍に至る部分が軸方向にわ
ずかに突出した円弧状の突出部26が設けられている。
【0011】取付部材30は、ポリアミド樹脂(例えば
ナイロン66)等の樹脂材料にガラス繊維を充填した材
料が用いられ、ゴム弾性体20の外周面を囲むと共にゴ
ム弾性体20の軸方向両側端近傍間に配置された円筒部
31を有し、かつ円筒部31の下端側に一体で長方形の
厚板である基部32を設けている。基部32の円筒部3
1を挟んだ両側には取付孔32aが設けられている。ま
た、取付部材30の軸方向両端は、円筒部31と基部3
2のそれぞれ左右両側から軸直角方向に延びて両者間を
つなぐ板状の各一対のリブ33になっている。
【0012】そして、取付部材30の軸方向両端の左右
一方側(図示左側)には、上記ゴム弾性体20の突出部
26から取付部材30の外表面に密着して径方向外方に
延出した略円弧板形状で薄肉のゴム保護部27が設けら
れている。このゴム保護部27を設けたことにより、取
付部材30の軸方向への変動において、取付部材30が
外部の他部材との接触により受ける衝撃を緩和するもの
である。
【0013】つぎに、上記防振支持装置の製造方法につ
いて説明する。まず、通常の手法により内筒金具10の
外周にゴム弾性体20を加硫接着してゴム加硫成形品
(以下、成形品と記す)Mを得る。この成形品Mを、図
4,図5に示すように、樹脂射出成形用の金型40に装
着する。ここで、すぐり部24,25には、これと同一
形状の棒状の中型41,42が挿入され、すぐり部2
4,25を含む成形品Mの加硫接着後の形状が保持され
た状態で金型40内に設けた製品外形形状を規定するキ
ャビティ43内に装着固定される。これによりキャビテ
ィ43と成形品Mとの間に空間部44が形成される。さ
らに、成形品Mの軸方向両端では、内筒金具10の両端
が金型40の両端面45により挟持される。
【0014】ここで、成形品Mの腕部22,23の軸方
向両側端位置においては、図5に示すように、金型40
内壁面との間に隙間46が設けられている。この隙間4
6は、後述する金型等からの加熱によりゴム弾性体20
の体積熱膨張に伴う腕部22,23の軸方向両側端の変
位に対し、この変位を受け入れるために設けられたもの
である。そして、金型40は、ゴム弾性体20と樹脂材
料との接着性を高めるために所定の高温度に加熱されて
いる。
【0015】成形品Mが金型40内に装着された状態
で、金型40の注入口47から空間部44内に高温の上
記樹脂材料を射出注入することにより取付部材30が一
体形成される。ここで、金型40の熱及び樹脂材料から
の熱によりゴム弾性体20が体積熱膨張をおこすが、腕
部22,23の軸方向両側面と金型40との間に、実質
的に腕部22,23の体積熱膨張の容積変化分に相当す
る上記隙間46を設けたことにより、樹脂成形の際の腕
部22,23の変位がこの隙間46によって受け入れら
れる。そのため、金型40に拘束されていないゴム弾性
体20の空間部44に晒された腕部22,23外周側で
の不規則な突出の発生及び腕部22,23自体の変形を
防止できる。
【0016】その結果、樹脂成形後においてゴム弾性体
20を加硫成形時の形状に維持でき、内筒金具10の軸
直角方向位置を安定化できることにより、防振支持装置
の防振特性のばらつきを防止でき適正な防振特性を確保
することができる。また、ゴム弾性体20の不規則な変
形に伴う取付部材30の部分的な薄肉化を防止でき、そ
の樹脂強度の低下を確実に防止できる。
【0017】なお、上記実施形態においては、ゴム弾性
体の一対の腕部の形状は略直角になっているが、すぐり
部の形成に応じて、直線状、T字状その他に、腕部の数
及び形状を変更することができる。また、上記実施形態
では、自動車のエンジンのロール支持用の防振支持装置
に本発明を適用した場合について説明しているが、これ
に限らず、他の類似の防振支持装置に対しても本発明を
適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である防振支持装置を示す
正面図である。
【図2】防振支持装置を示す平面図である。
【図3】防振支持装置を示す右側面図である。
【図4】内筒金具とゴム弾性体の成形品Mを金型に装着
した状態を示す軸直角方向断面図である。
【図5】図4に示すV−V線方向の断面図である。
【図6】従来例である内筒金具とゴム弾性体の成形品を
金型に装着した状態を示す軸直角方向断面図である。
【図7】図6に示すVII−VII線方向の断面図であ
る。
【符号の説明】
10…内筒金具、20…ゴム弾性体、21…筒状部、2
2,23…腕部、24,25…すぐり部、27…ゴム保
護部、30…取付部材、31…円筒部、32…基部、4
0…金型、41,42…中型、43…キャビティ、44
…空間部、46…隙間。
フロントページの続き Fターム(参考) 3J059 AD05 BA42 CB03 EA03 EA06 GA09 4F202 AA29 AB25 AD03 AD05 AD19 AE07 AG03 AH16 CA11 CB01 CB12 CQ05 4F206 AA29 AB23 AD03 AD05 AD19 AE07 AG03 AH16 JA07 JB12 JQ81

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内筒金具と、該内筒金具の外周に加硫接
    着されかつ軸方向に貫通して延びる複数の貫通穴によっ
    て径方向外側の筒状部と該筒状部と前記内筒金具の外周
    面間を連結する複数の腕部とに区画された筒状のゴム弾
    性体とにより構成されたゴム加硫成形品を、該ゴム加硫
    成形品の加硫接着後の形状を保持した状態で金型に装着
    固定すると共に前記内筒金具と前記筒状部の軸方向両側
    端を該金型内壁面により挟持し、樹脂材料を注入するこ
    とにより前記筒状部の外周面に筒状の取付部材を一体的
    に形成するようにした防振支持装置の製造方法におい
    て、前記樹脂材料の注入時における前記腕部の体積熱膨
    張の容積変化分に相当する隙間を、該腕部の軸方向両端
    面と前記金型内壁面との間に均等に設けたことを特徴と
    する防振支持装置の製造方法。
JP10273303A 1998-09-28 1998-09-28 防振支持装置の製造方法 Pending JP2000102928A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10273303A JP2000102928A (ja) 1998-09-28 1998-09-28 防振支持装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10273303A JP2000102928A (ja) 1998-09-28 1998-09-28 防振支持装置の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000102928A true JP2000102928A (ja) 2000-04-11

Family

ID=17525994

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10273303A Pending JP2000102928A (ja) 1998-09-28 1998-09-28 防振支持装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000102928A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011011475A (ja) * 2009-07-02 2011-01-20 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 防振装置の製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011011475A (ja) * 2009-07-02 2011-01-20 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 防振装置の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8668046B2 (en) Baffle
KR960029617A (ko) 다이어프램 조립체 및 그 제조방법
TWI659164B (zh) 扭矩桿及其製造方法
JP3164101B2 (ja) 防振装置
JP2000102928A (ja) 防振支持装置の製造方法
US5003684A (en) Method of manufacturing tubular vibration-insulating bushing
JP5061129B2 (ja) 防振装置
JPH11210818A (ja) ダイナミックダンパ
JP2004308815A (ja) 液体封入マウント装置
JP3723633B2 (ja) 防振装置
JP5318731B2 (ja) 防振装置
JPH06173990A (ja) 樹脂製ブラケット一体形の防振装置
JPH08192442A (ja) 樹脂ブラケット防振装置の製造方法及びこの製造方法で製造された樹脂ブラケット防振装置
JP4359080B2 (ja) 配管固定部材
JPH1082442A (ja) 防振装置
WO2023176294A1 (ja) 防振ブッシュ
JP2001182779A (ja) エキゾーストマウントの製造方法
JP2006027311A (ja) ゴムブッシュ付きスタビライザーバー
JPH05237867A (ja) 金型装置
JPH11108094A (ja) 防振装置の製造方法
JP2000240725A (ja) ダイナミックダンパ
JP2000337443A (ja) 防振装置
JP2002188689A (ja) 防振装置
KR101469424B1 (ko) 화물 차량용 에어 덕트 쿠션 및 그 제조방법
JPH0617940A (ja) リテーナ付きオイルシールおよびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040622