JP2002188689A - 防振装置 - Google Patents

防振装置

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JP2002188689A
JP2002188689A JP2000392228A JP2000392228A JP2002188689A JP 2002188689 A JP2002188689 A JP 2002188689A JP 2000392228 A JP2000392228 A JP 2000392228A JP 2000392228 A JP2000392228 A JP 2000392228A JP 2002188689 A JP2002188689 A JP 2002188689A
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rubber
vibration
stopper
bracket
adhesive
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JP2000392228A
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Emiko Mogi
恵美子 茂木
Tetsuya Mizone
哲也 溝根
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 取付部材に対するゴムの接合強度を高める。
また、特性の異なるゴムを接合する際に、ゴム材料に制
約が生じず、かつ、加硫成形用の金型を変更することな
く効率的かつ容易に防振特性を調節することができるよ
うにする。 【解決手段】 ストッパゴム40に設けた係合部43を
ブラケット(取付部材)10に設けたあり溝12に嵌め
込んでホルダ部13に係合させ、この係合状態で、スト
ッパゴム40とブラケット10との間に形成される所定
深さの空間(接着剤保持部)45に接着剤50を充填し
て接着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、震動源からの振動
を吸収する防振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車の車体フレームにエンジ
ンを取り付けるためのエンジンマウントは、エンジンの
振動を吸収して車体フレームひいては室内への振動の伝
達を抑える防振装置が適用されている。この種の防振装
置としては、車体フレームに取り付けられる外側金具
と、この外側金具内に配置されてエンジンマウント用の
ボルトが挿入される筒状の内側金具との間に、防振ゴム
を介在させた構成が一般的である。例えば、特開平10
−113931号公報には、防振ゴムとして機能するア
ーム部が外側金具と内側金具とに接合され、さらに、外
側金具にストッパゴム(同公報では主ストッパ部)が接
合された防振装置が記載されている。ストッパゴムは、
所定以上の振幅に至ったアーム部が当接してアーム部の
過大な変位を抑えるもので、アーム部のゴムよりも硬い
ゴムで成形されている。この場合、アーム部を含む防振
ゴムとストッパゴムとは、いずれもゴム材料の加硫成形
と同時に各金具に加硫接着されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記アーム部を含む防
振ゴムとしては、エンジンのアイドリング時の振動を抑
える目的から、硬度が低く振動伝達率の小さいゴムが用
いられ、一方、ストッパゴムとしては、急加速時のエン
ジンの揺動を抑える目的から、硬度が高く変形の小さい
ゴムが用いられる。したがって、防振装置を製造するに
あたっては、上記公報に記載されているように、硬度の
異なる2種類のゴムを加硫成形して各金具に加硫接着す
る成形法が採られる。これは、いわゆる二色成形法と呼
ばれるものであるが、この方法では、加硫条件(加硫時
の金型の温度や加硫時間等)が共通しているゴム材料し
か用いることができず、使用するゴム材料に制約が生じ
る場合が多かった。また、このような防振装置では、ス
トッパゴムの形状や寸法を変えることにより防振特性の
異なるタイプを用意し、適切なタイプを選択することで
防振特性を調節することが行われるが、それには、二色
成形の金型をそれらタイプ別に全て製造する必要が生じ
るので、生産効率の面で不利であった。
【0004】よって本発明は、まず、取付部材(上記金
具に相当する)に対するゴムの接合強度が十分に確保さ
れる防振装置を提供することを目的としている。また、
上記のように防振ゴムとストッパゴムとを備えたタイプ
の防振装置においては、これらゴムに用いるゴム材料に
制約が生じず、かつ、加硫成形用の金型を変更すること
なく効率的かつ容易に防振特性を調節することができる
防振装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、防振ゴムと、
この防振ゴムの過大な変位を抑えるストッパゴムとが取
付部材に接合された防振装置であって、防振ゴムおよび
/またはストッパゴムに設けた係合部が取付部材に設け
た被係合部に係合され、この係合状態で防振ゴムおよび
/またはストッパゴムと取付部材との間に形成される所
定深さの空間からなる接着剤保持部に、接着剤が充填さ
れていることを特徴とする。
【0006】本発明によれば、取付部材に接合される防
振ゴムおよび/またはストッパゴムは係合部を備え、取
付部材にはこの係合部が係合する被係合部が設けられて
いる。そして係合部を被係合部に係合させ、さらに両者
の間に形成された接着剤保持部に接着剤が充填されるこ
とにより、ゴムが取付部材に接合されている。接着剤の
膜厚は接着剤保持部の深さが確保されることにより十分
な接着力を発揮するものとなり、加えてゴムと取付部材
が互いに係合しているので、高い接合強度を得ることが
できる。この接合構造は加硫接着によるものではなく、
予め成形したゴムを取付部材に接合するので、加硫条件
の異なるゴム材料を用いて防振ゴムおよびストッパゴム
を取付部材に接合することができる。したがって、スト
ッパゴムの形状や寸法を変えて防振特性を調節する場合
には、ストッパゴムのみを各種成形しておき、これらの
中からストッパゴムを選択して取付部材に接合させれば
よい。これにより、効率的かつ容易に防振特性を調節す
ることができる。また、ゴム側の係合部を取付部材側の
被係合部に係合させて接着することにより、接着と位置
決めが両立するといった利点もある。
【0007】本発明では、防振ゴムとストッパゴムとが
一体に成形されていることを含む。この形態では、防振
ゴムとストッパゴムは同種のゴム材料となるが、上記の
接合構造により、高い接合強度を得ることができる。
【0008】また、本発明は、取付部材にダンパーゴム
を介してマスが取り付けられてなる防振装置であって、
ダンパーゴムに設けた係合部が取付部材および/または
マスに設けた被係合部に係合され、この係合状態でダン
パーゴムと取付部材および/またはマスとの間に形成さ
れる所定深さの空間からなる接着剤保持部に、接着剤が
充填されていることを特徴とする。本発明の防振装置
は、振動源に取付部材が固定され、ダンパーゴムととも
にマスが振動することで振動源の振動を減衰するいわゆ
るダイナミックダンパーである。上記発明と同様に、ダ
ンパーゴムの係合部が取付部材の被係合部に係合し、両
者の間に形成された接着剤保持部に接着剤が充填されて
いることにより、高い接合強度を得ることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。 (1)第1実施形態 図1は自動車のエンジンマウントとして好適な第1実施
形態に係る防振装置1を示しており、図中符号10は中
空状のブラケット(取付部材)、20はブラケット10
内に配置される円筒状の内側金具である。ブラケット1
0は図中下端に車体取付け部11を有しており、この車
体取付け部11が、自動車の車体フレーム等にボルト止
めされる。内側金具20には、エンジンを固定するため
のボルトが通される。ブラケット10および内側金具2
0の材料としては、鉄やアルミニウム等の金属、あるい
は合成樹脂から選択される。
【0010】ブラケット10の内側には、防振ゴム30
およびストッパゴム40が接合されている。防振ゴム3
0は、図中斜め下方に延びる左右のアーム部31と、こ
れらアーム部31の下端から上方に延びてアーム部31
の上側のブラケット10の内面に接合されたリング部3
2と、左右のアーム部31の接合頂点からさらに上方に
突出するストッパ部33とが一体成形されたものであ
る。左右のアーム部31の接合頂点には内側金具20が
貫通しており、その上方のストッパ部33とリング部3
2との間には、アーム部31の上側の変位を許容する空
間が空いている。この防振ゴム30は、加硫成形され、
かつ、その成形時にブラケット10および内側金具20
に加硫接着されている。
【0011】ストッパゴム40は、図2(b)に示すよ
うに、アーム部31の底面に沿った弧状の山型をなす本
体部41を主体としている。そして、この本体部41の
底部の左右の側面には内側に入り込む溝42が形成さ
れ、これら溝42により、ストッパゴム40の底部には
薄板片状の左右一対の係合部43が形成されている。な
お、ストッパゴム40の硬度は防振ゴム30よりも高
く、例えば、防振ゴム30の硬度が40〜60Hs、ス
トッパゴム40の硬度が50〜75Hsとされる。スト
ッパゴム40は、接着効果を高めるために塩素化処理等
の適宜な表面処理を行い活性化させておくとよい。
【0012】一方、ブラケット10の内面における底面
には、図2(b)に示すように、ストッパゴム40の左
右の係合部43が嵌め込まれるあり溝12が形成されて
いるとともに、ストッパゴム40の溝42に嵌め込まれ
る左右のホルダ部(被係合部)13が形成されている。
ここで、図2(b)を参照して各部分の寸法関係を挙げ
る。ストッパゴム40においては、本体部41の幅:d
1、溝間のくびれ部44の幅:d2、係合部43を含む
底面の幅:d3、溝42の幅:h1、係合部43の厚
さ:h2とする。また、ブラケット10においては、ホ
ルダ部13の間:D2、ホルダ部13の厚さ:H1、あ
り溝12の幅:H2とする。これらの寸法は、例えば次
のように設定されることが望ましい。 d1>D2,D2≧d2,d3>D2,H1≧h1,H
2>h2
【0013】ストッパゴム40は、図2(a)に示すよ
うに、弾性を利用して係合部43がブラケット10のあ
り溝12に嵌め込まれるとともに、ブラケット10のホ
ルダ部13がストッパゴム40の溝42に嵌め込まれ、
係合部43がホルダ部13に係合することにより抜け止
めがなされている。そして、上記寸法関係から、ストッ
パゴム40とあり溝12の底面との間にはH2−h2の
深さの空間(接着剤保持部)45が形成され、この空間
45に接着剤50が充填されている。なお、図1および
図2(a)では空間45に接着剤50が充填されてお
り、実質的には空間45がないものであるが、接着剤5
0が充填されていない場合には空間45が形成されるも
のとして図示した。
【0014】特にこの場合、ブラケット10のホルダ部
13の厚さ:H1がストッパゴム40の溝42の幅h1
よりも大きいことから、係合部43が接着剤50に加圧
される作用が生じ、接着力の増大が図られる。これによ
ってストッパゴム40はブラケット10に接合され、こ
の接合状態で、防振ゴム30とストッパゴム40との間
には、アーム部31の下側への変位を許容する空間が空
いている。なお、上記空間45の深さ(H2−h2)は
接着剤50の膜厚となるので、接着剤50が十分な接着
力を発揮する適切な膜厚と同等とされ、例えば、0.0
5〜10mm、好ましくは0.1〜1mmとされる。ま
た、接着剤50としては、エポキシ系、ポリウレタン
系、アクリル系等に代表される熱硬化型の合成接着剤が
好ましく用いられる。また、ブラケット10は、予め化
成処理等の防錆処理や易接着処理が施されていると好ま
しい。
【0015】以上の構成からなる本実施形態の防振装置
1は、例えば、内側金具20に通されるボルトによって
エンジンが固定され、ブラケット10の車体取り付け部
11が車体フレームにボルト止めされることにより、エ
ンジンと車体フレームとの間に介装される。そして、防
振ゴム30のアーム部31が図1において上下方向に振
動し、また、周波数によっては防振ゴム30のストッパ
部33が上方のリング部32に当接して弾性変形するこ
とにより、エンジンの振動が吸収され、車体フレームひ
いては室内への振動の伝達が抑えられる。このような防
振作用においてアーム部31の振幅が大きくなって過大
に変位すると、アーム部31がストッパゴム40に当接
し、それ以上の変位すなわち振動が抑えられる。
【0016】本実施形態の防振装置1によれば、ブラケ
ット10へのストッパゴム40の接合は、従来のように
加硫接着によらず、予め成形したストッパゴム40の係
合部43をブラケット10のあり溝12に嵌め込んでホ
ルダ部13に係合させるとともに、両者の間に形成され
た空間に接着剤50を充填することによりなされる。接
着剤50の膜厚は空間45の深さが確保されることによ
り十分な接着力を発揮するものとなり、加えてストッパ
ゴム40とブラケット10が互いに係合しているので、
高い接合強度を得ることができる。
【0017】また、予め成形したストッパゴム40をブ
ラケット10に接合するので、防振ゴム30とは異なる
加硫条件のゴム材料をストッパゴム40に用いることが
できる。したがって、ストッパゴム40の形状や寸法を
変えて防振特性を調節する場合には、ストッパゴム40
のみを各種成形しておき、これらの中から選択してブラ
ケット10に接合させればよい。これにより、防振ゴム
30を加硫成形する金型を種々の防振特性に応じて製作
する必要がなく、効率的かつ容易に防振特性を調節する
ことができる。その上、ストッパゴム40を安価な押し
出し材で賄うこともできるので、コストダウンが可能と
なる。
【0018】また、ストッパゴム40の係合部43をブ
ラケット10のあり溝12に嵌め込んで接着することに
より接着と位置決めが両立するので、製造上の手間が省
かれる。さらに、接着剤50を充填する前に、ストッパ
ゴム40の係合部43をブラケット10のあり溝12に
嵌め込んで仮固定する場合、実際の固定状態に近い精度
でそれを行うことができるといった利点もある。
【0019】図3は、上記ブラケット10に対する上記
ストッパゴム40の係合構造の変形例を示している。こ
の場合、ストッパゴム40の底部には、徐々に幅が狭く
なる第1の段部46Aおよび第2の段部46Bが形成さ
れており、第2の段部46Bの下面には、くびれ部47
を経て断面三角形状の突起からなる係合部48が形成さ
れている。一方、ブラケット10には、上記実施形態と
同様のあり溝12が形成されており、さらにその底面に
は、ストッパゴム40の係合部48が通され、かつ、く
びれ部47が嵌め込まれる孔14と、くびれ部47を形
成する溝49に嵌め込まれて係合部48に係合するホル
ダ部(被係合部)15とが形成されている。
【0020】ストッパゴム40は、弾性を利用して係合
部48がブラケット10の孔14に通されるとともに、
ブラケット10のホルダ部15がストッパゴム40の溝
49に嵌め込まれ、係合部48がホルダ部15に係合す
ることにより抜け止めがなされている。そして、この場
合ブラケット10のあり溝12が接着剤50を充填する
空間とされ、あり溝12に接着剤50が充填されてスト
ッパゴム40の第1の段部46Aの下面が接着されてい
る。
【0021】(2)第2実施形態 次に、図4および図5を参照して本発明の第2実施形態
を説明する。図4は第2実施形態に係る防振装置2を示
しており、図中符号60は断面矩形状の溝を有するブラ
ケット(取付部材)、20はブラケット60内に配置さ
れる円筒状の内側金具である。ブラケット60の両端の
フランジ61が、ボルト9によって自動車の車体フレー
ム等に締結される。
【0022】ブラケット60の溝内には、一体に成形さ
れた防振ゴム70および左右一対のストッパゴム80が
配されている。防振ゴム70は、ブラケット60の溝の
底面に接合されたベース71の上に、斜め下方に延びる
左右一対のアーム部72が形成され、さらにこれらアー
ム部72の上に、断面楕円状のストッパ部73が形成さ
れたもので、ストッパ部73には、ストッパ部73を貫
通する内側金具20が加硫接着されている。ストッパゴ
ム80は、ブラケット60の溝内の左右の側面に接合さ
れている。ストッパゴム80のストッパ部73に対向す
る部分には、ストッパ部73の振動を許容し、かつ振動
するストッパ部73を受ける凹部81が形成されてい
る。なお、アーム部72とストッパ部73は二色成形に
より硬度の異なるものに成形されていてもよい。
【0023】図4に示すように、防振ゴム70と各スト
ッパゴム80におけるブラケット60に対する接合面に
は、複数の係合部91が形成されている。図5(b)に
示すように、ゴム90(図5では防振ゴム70とストッ
パゴム80を一括してゴム90と図示する)の接合面に
は、大径部92と、これよりも小径のくびれ部93が突
出して形成されており、くびれ部93の先端に係合部9
1が形成されている。これらは互いに同軸的であり、係
合部91は横断面が円形の傘状を呈している。一方、ブ
ラケット60には、ゴム90の係合部91が通され、か
つ、くびれ部93が嵌め込まれる孔62が形成されてい
る。
【0024】ここで、図5(b)を参照して各部分の寸
法関係を挙げる。ゴム90においては、大径部92の高
さ:h1、大径部92の径:d1、くびれ部93の高
さ:h2、くびれ部93の径:d2、係合部91の高
さ:h3、係合部91の最大径:d3とする。また、ブ
ラケット60においては、厚さ:H2、孔の径:D2と
する。これらの寸法は、例えば次のように設定されるこ
とが望ましい。さらに、ブラケット60の厚さH2は2
0mm以下が望ましい。 d1>D2,D2≧d2,d3>D2,H2≧h2
【0025】ゴム90は、図5(a)に示すように、弾
性を利用して係合部91がブラケット60の孔62に通
されるとともに、孔62の周縁部(被係合部)がくびれ
部93を形成する溝94に嵌め込まれ、係合部91が孔
62の周縁部に係合することにより抜け止めがなされて
いる。そして、大径部92によって形成されたブラケッ
ト60とゴム90との間の空間(接着剤保持部)95に
接着剤50が充填されてゴム90が接着されている。こ
の状態でゴム90のくびれ部93は伸張状態となるの
で、大径部92の端面が接着剤50に加圧した状態で接
し、接着力が得られる。なお、くびれ部93の伸張率
は、経時的な劣化を抑えるために20%以下であること
が好ましい。
【0026】本実施形態の防振装置によれば、ブラケッ
ト60とゴム90(防振ゴム70とストッパゴム80)
との間に確保される空間95に接着剤50が充填される
ので、その接着剤50の膜厚は十分な接着力を発揮する
ものとなり、加えてブラケット60とゴム90とが互い
に係合しているので、高い接合強度を得ることができ
る。
【0027】また、ブラケット60の接着と位置決めが
両立することや、実際の固定状態に近い精度でゴム90
の仮固定が可能であることなどの効果が、第1実施形態
と同様に奏される。
【0028】(3)第3実施形態 次に、図6を参照して本発明をダイナミックダンパーに
適用した第3実施形態を説明する。図6はそのダイナミ
ックダンパー3を示しており、図中符合100は、車体
フレーム等にボルト9で締結されるブラケット(取付部
材)、110はゴム製のダンパーゴム、120は片面に
溝121が形成されたマスである。このダイナミックダ
ンパー3によれば、ダンパーゴム110とともにマス1
20が振動し、振動源が特定の周波数で振動するとき、
マス120が振動源に対して共振し、振動源の振動を相
殺するように作用する。
【0029】ダンパーゴム110は、ブラケット100
に対して加硫接着されている一方、マス120に対して
は上記第3実施形態と同じ接合構造によって接合されて
おり、これによって同様の作用効果を奏するようになっ
ている。すなわち、ダンパーゴム110におけるマス1
20への接合面には上記と同様の係合部91が形成さ
れ、この係合部91が、マス120の溝121の底部を
形成する薄板部122に形成された孔123に通されて
マス120に係合している。そして、ダンパーゴム11
0のマス120に対する接合面に形成された凹所(接着
剤保持部)111に接着剤50が充填されて接着されて
いる。
【0030】図7は、第3実施形態の変形例であり、こ
の場合、マス120の溝121が下に向けられ、溝12
1内にダンパーゴム110が配されている。ダンパーゴ
ム110とマス120との接合構造は上記と同様であ
り、この場合、全体の高さが低減されてコンパクト化が
図られている。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
防振ゴム、ストッパゴム、ダンパーゴム等のゴムに設け
た係合部を、このゴムを接合する相手側の部材に設けた
被係合部に係合するとともに、この係合状態で、両者の
間に形成される所定深さの接着剤保持部に接着剤を充填
して接合するので、高い接合強度を得ることができる。
また、特性の異なるゴムを接合する際に、ゴム材料に制
約が生じず、かつ、加硫成形用の金型を変更することな
く効率的かつ容易に防振特性を調節することができると
いった効果を得ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る防振装置の正面
図である。
【図2】 本発明の第1実施形態に係るストッパゴムと
ブラケットの接合構造を示す断面図であって、(a)は
接合状態、(b)は接合前の状態である。
【図3】 本発明の第1実施形態の接合構造の変形例を
示す断面図である。
【図4】 本発明の第2実施形態に係る防振装置の正面
図である。
【図5】 本発明の第2実施形態に係るゴムとブラケッ
トの接合構造を示す断面図であって、(a)は接合状
態、(b)は接合前の状態である。
【図6】 本発明の第3実施形態に係る防振装置の断面
図である。
【図7】 本発明の第3実施形態の変形例を示す断面図
である。
【符号の説明】
1,2…防振装置 3…ダイナミックダンパー(防振装置) 10,60,100…ブラケット(取付部材) 13,15…ホルダ部(被係合部) 30,70…防振ゴム 40,80…ストッパゴム 43,48,91…係合部 45,95…空間(接着剤保持部) 50…接着剤 110…ダンパーゴム 111…凹所(接着剤保持部) 120…マス
フロントページの続き Fターム(参考) 3D035 CA05 CA06 3J048 AA02 BA09 BD05 BF02 BF08 CB05 EA01 3J059 AA04 AB12 BA62 BD07 DA13 DA23 EA13 GA09

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 防振ゴムと、この防振ゴムの過大な変位
    を抑えるストッパゴムとが取付部材に接合された防振装
    置であって、 前記防振ゴムおよび/または前記ストッパゴムに設けた
    係合部が前記取付部材に設けた被係合部に係合され、こ
    の係合状態で防振ゴムおよび/またはストッパゴムと前
    記取付部材との間に形成される所定深さの空間からなる
    接着剤保持部に、接着剤が充填されていることを特徴と
    する防振装置。
  2. 【請求項2】 前記防振ゴムと前記ストッパゴムとが一
    体に成形されていることを特徴とする請求項1に記載の
    防振装置。
  3. 【請求項3】 取付部材にダンパーゴムを介してマスが
    取り付けられてなる防振装置であって、 前記ダンパーゴムに設けた係合部が前記取付部材および
    /または前記マスに設けた被係合部に係合され、この係
    合状態でダンパーゴムと取付部材および/またはマスと
    の間に形成される所定深さの空間からなる接着剤保持部
    に、接着剤が充填されていることを特徴とする防振装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007139041A (ja) * 2005-11-17 2007-06-07 Hokushin Ind Inc ダイナミックダンパー
JP2013119879A (ja) * 2011-12-06 2013-06-17 Bridgestone Corp 防振装置
KR20180088013A (ko) * 2017-01-26 2018-08-03 주식회사 디엠씨 절곡된 고정용 돌기를 가지는 자동차 배기관용 행거

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