JPH06676Y2 - 液体減衰式防振マウント - Google Patents
液体減衰式防振マウントInfo
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- JPH06676Y2 JPH06676Y2 JP1986087706U JP8770686U JPH06676Y2 JP H06676 Y2 JPH06676 Y2 JP H06676Y2 JP 1986087706 U JP1986087706 U JP 1986087706U JP 8770686 U JP8770686 U JP 8770686U JP H06676 Y2 JPH06676 Y2 JP H06676Y2
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- rubber elastic
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- vibration
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Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は自動車エンジンを防振的に支承するために用い
る液体減衰式防振マウントに関する。
る液体減衰式防振マウントに関する。
(従来の技術) この種の防振マウントは、振動の際のバウンド,リバウ
ンド時の変位を所定長に規制して、それ以上変位しない
ようにするためストッパ設定が行われているが、その例
として特開昭58−37337号公報に開示された公知
の構造がある。
ンド時の変位を所定長に規制して、それ以上変位しない
ようにするためストッパ設定が行われているが、その例
として特開昭58−37337号公報に開示された公知
の構造がある。
上記公知例は第3図に示すように、オリフィス(13)を通
じ連通する2室(11),(12)を有する液室(10)内に液体を
封入せしめた基本構造のものにおいて、液室(10)を囲繞
する厚肉のゴム弾性体壁の外側に断面コ字形でエンジン
側に取付ける取付部材(1)′をゴム弾性体壁の一方の側
に一体的に固着する一方、このゴム弾性体壁の他方の側
には、外方に張り出す鍔部(22)を有して車体側に取付け
る取付部材(4)′を一体的に固着せしめて、前記鍔部(2
2)をエンジン側の前記取付部材(4)′に設けた穴(23)に
係入せしめた構造で鍔部(22)が前記穴(23)によりその動
きが所定範囲内に規制されるようになっている。
じ連通する2室(11),(12)を有する液室(10)内に液体を
封入せしめた基本構造のものにおいて、液室(10)を囲繞
する厚肉のゴム弾性体壁の外側に断面コ字形でエンジン
側に取付ける取付部材(1)′をゴム弾性体壁の一方の側
に一体的に固着する一方、このゴム弾性体壁の他方の側
には、外方に張り出す鍔部(22)を有して車体側に取付け
る取付部材(4)′を一体的に固着せしめて、前記鍔部(2
2)をエンジン側の前記取付部材(4)′に設けた穴(23)に
係入せしめた構造で鍔部(22)が前記穴(23)によりその動
きが所定範囲内に規制されるようになっている。
(考案が解決しようとする問題点) この従来例は、液室(10)外で、かつゴム弾性体壁の外側
に、鍔部(22)と穴(23)からなるストッパ構造が設けられ
ているために、防振マウントの外形が特に防振マウント
の径方向の形状が大きくなるのが問題であった。
に、鍔部(22)と穴(23)からなるストッパ構造が設けられ
ているために、防振マウントの外形が特に防振マウント
の径方向の形状が大きくなるのが問題であった。
かかる問題点に対処して、本考案は前記ストッパ構造を
液室内に設ける特殊な構造とすることによって、防振マ
ウントの小形化を可能とすると共に、ストッパ構造の部
分における接触打音の減少をはからせて車内の静粛性を
保持させることを考案の目的とする。
液室内に設ける特殊な構造とすることによって、防振マ
ウントの小形化を可能とすると共に、ストッパ構造の部
分における接触打音の減少をはからせて車内の静粛性を
保持させることを考案の目的とする。
(問題点を解決するための手段) しかして上記目的を達成するための本考案液体減衰式防
振マウントの特徴は、エンジン側取付部材(1)と筒状金
具(3)、及び両者を連結するゴム弾性体(2)、ならびに車
体側取付部材(4)を構成する鉢型金具(6)とその内側に展
設したダイヤフラム(9)により囲繞された液室(10)内
に、上記鉢型金具(6)の内周に周縁部が固定されて前記
液室(10)を該周縁部のオリフィス(13)を通じ互いに連通
する2室(16),(17)に分離する仕切板(7)を設けた防振
マウントにおいて、前記エンジン側取付部材(1)の下端
に固定して逆皿状の当て板(15)と、前記車体側取付部材
(4)の上端付近に固定して上記当て板(15)の周縁部を挟
みその上下方向相対移動量を規制可能な上下両側のスト
ッパ部材(16),(17)とを夫々前記仕切板(7)上部に設け
ると共に、上記当て板(15)が無負荷時に上側のストッパ
部材(16)と圧接するよう、前記ゴム弾性体(2)により付
勢せしめ、さらに、該当て板(15)と上側のストッパ部材
(16)の少なくとも一方の対向面に、上記当て板(15)とス
トッパ部材(16)に挟圧されることにより予圧縮がなされ
るゴム弾性体層(18)を設けた構成にある。
振マウントの特徴は、エンジン側取付部材(1)と筒状金
具(3)、及び両者を連結するゴム弾性体(2)、ならびに車
体側取付部材(4)を構成する鉢型金具(6)とその内側に展
設したダイヤフラム(9)により囲繞された液室(10)内
に、上記鉢型金具(6)の内周に周縁部が固定されて前記
液室(10)を該周縁部のオリフィス(13)を通じ互いに連通
する2室(16),(17)に分離する仕切板(7)を設けた防振
マウントにおいて、前記エンジン側取付部材(1)の下端
に固定して逆皿状の当て板(15)と、前記車体側取付部材
(4)の上端付近に固定して上記当て板(15)の周縁部を挟
みその上下方向相対移動量を規制可能な上下両側のスト
ッパ部材(16),(17)とを夫々前記仕切板(7)上部に設け
ると共に、上記当て板(15)が無負荷時に上側のストッパ
部材(16)と圧接するよう、前記ゴム弾性体(2)により付
勢せしめ、さらに、該当て板(15)と上側のストッパ部材
(16)の少なくとも一方の対向面に、上記当て板(15)とス
トッパ部材(16)に挟圧されることにより予圧縮がなされ
るゴム弾性体層(18)を設けた構成にある。
(作用) 本考案は当て板(15)及びストッパ部材(16),(17)を仕切
板(7)上部の液室(10)内に設けてなることによって、
防振マウントを液室(10)の周りに出張り部分が存しない
ようにしてコンパクト化し得るし、密閉された液室(10)
内での当て板(15)とストッパ部材(16)との接触による打
音は従来のものに比して小さくなり、静粛さにおいてす
ぐれると共に、さらに前記ゴム弾性体層(18)に予圧
縮を与えるようにしたことによって、エンジン搭載状態
からのバウンド,リハウンドの非線形特性を理想的なバ
ネ特性に保持できる。
板(7)上部の液室(10)内に設けてなることによって、
防振マウントを液室(10)の周りに出張り部分が存しない
ようにしてコンパクト化し得るし、密閉された液室(10)
内での当て板(15)とストッパ部材(16)との接触による打
音は従来のものに比して小さくなり、静粛さにおいてす
ぐれると共に、さらに前記ゴム弾性体層(18)に予圧
縮を与えるようにしたことによって、エンジン搭載状態
からのバウンド,リハウンドの非線形特性を理想的なバ
ネ特性に保持できる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を添付図面によって説明する。
第1図は本考案の1例の防振マウントであって、(1)は
エンジン側取付部材でボス部(1A)の上面から取付用ボル
ト(21)を上向きの一体に突設して有する。
エンジン側取付部材でボス部(1A)の上面から取付用ボル
ト(21)を上向きの一体に突設して有する。
(2)は厚肉のゴム弾性体であって、前記ボス部(1A)に加
硫一体成型せしめており、ボス部(1A)を中心として傘上
に張り出させて周縁部に筒状の金具(3)を一体に固着し
て有する。
硫一体成型せしめており、ボス部(1A)を中心として傘上
に張り出させて周縁部に筒状の金具(3)を一体に固着し
て有する。
(4)は車体側取付部材であって、車体フレームに対して
ボルト止めにより固定させる平板(5)と、該平板(5)の中
心部に溶接によって一体に固着せしめると共に、前記金
具(3)に結合せしめてなる鉢型をなす金具(6)とにより形
成される。
ボルト止めにより固定させる平板(5)と、該平板(5)の中
心部に溶接によって一体に固着せしめると共に、前記金
具(3)に結合せしめてなる鉢型をなす金具(6)とにより形
成される。
前記両金具(3),(6)は結合部分をカシメ処理によって機
械的に強力な一体に結合されるものであって、かくして
エンジン側取付部材(1)と車体側取付部材(4)とは一体と
なると共に、両部材(1),(4)間に防振機能を有するゴム
弾性体(2)が介在しており、さらにエンジン側取付部材
(1),ゴム弾性体(2),金具(3)及び金具(6)により囲繞さ
れてなる内部空間が形成されるのである。
械的に強力な一体に結合されるものであって、かくして
エンジン側取付部材(1)と車体側取付部材(4)とは一体と
なると共に、両部材(1),(4)間に防振機能を有するゴム
弾性体(2)が介在しており、さらにエンジン側取付部材
(1),ゴム弾性体(2),金具(3)及び金具(6)により囲繞さ
れてなる内部空間が形成されるのである。
なお、前記金具(6)の底部には空気出入り用の小孔(20)
が穿設されている。
が穿設されている。
(7)は硬質合成樹脂等からなる仕切板であって、厚肉の
周縁部及び該周縁部に囲まれる薄肉の平板部からなる円
盤状をなしていて、薄肉の平板部には複数個の貫通孔(1
4),(14)を穿設する一方、周縁部には略々全周にわたっ
て円周方向に延びる溝(13)を凹設せしめており、この溝
(13)は図示しないが少なくとも1個の斜板部で分断され
て略々全周にわたる環状の通路となり、その一方の端部
を仕切板(7)における片側の面に開口させると共に、他
方の端部を同じく仕切板(7)における反対側の面に開口
させている。
周縁部及び該周縁部に囲まれる薄肉の平板部からなる円
盤状をなしていて、薄肉の平板部には複数個の貫通孔(1
4),(14)を穿設する一方、周縁部には略々全周にわたっ
て円周方向に延びる溝(13)を凹設せしめており、この溝
(13)は図示しないが少なくとも1個の斜板部で分断され
て略々全周にわたる環状の通路となり、その一方の端部
を仕切板(7)における片側の面に開口させると共に、他
方の端部を同じく仕切板(7)における反対側の面に開口
させている。
上記仕切板(7)は、前記金具(6)の筒胴の内周壁に対して
圧嵌合により固定せしめるが、この仕切板(7)には可動
板(8)を可動的に取り付けている。
圧嵌合により固定せしめるが、この仕切板(7)には可動
板(8)を可動的に取り付けている。
この可動板(8)は例えば硬質ゴムにより形成していて、
前記貫通孔(14),(14)が設けられている平板部を両面か
ら覆い得る2枚の板部と、この両板部相互を平行に保持
して中心部で連結させる連結部とからなる断面エ字形を
なし、前記連結部を仕切板(7)の平板部中心に設けた孔
を遊貫通させる一方、2枚の板部を平板部の両面に沿わ
せて連結部で連接することによって、可動板(8)を仕切
板(7)に係止せしめる。
前記貫通孔(14),(14)が設けられている平板部を両面か
ら覆い得る2枚の板部と、この両板部相互を平行に保持
して中心部で連結させる連結部とからなる断面エ字形を
なし、前記連結部を仕切板(7)の平板部中心に設けた孔
を遊貫通させる一方、2枚の板部を平板部の両面に沿わ
せて連結部で連接することによって、可動板(8)を仕切
板(7)に係止せしめる。
上記可動板(8)は、2つの板部が仕切板(7)の平板部に対
し一方が接触し、他方が僅かに離れることが可能なよう
に僅少の移動が行われる如く係止することが必要であ
る。
し一方が接触し、他方が僅かに離れることが可能なよう
に僅少の移動が行われる如く係止することが必要であ
る。
次に(9)は薄肉のゴム弾性体から形成されてなるダイア
フラムであって、円板状をなしていると共に、その周縁
部を金具(6)における胴部の異径段部と前記仕切板(7)と
によって挟持させ、車体側取付部材(4)の内側における
所定位置に係止せしめている。
フラムであって、円板状をなしていると共に、その周縁
部を金具(6)における胴部の異径段部と前記仕切板(7)と
によって挟持させ、車体側取付部材(4)の内側における
所定位置に係止せしめている。
上述の構造になる防振マウントは、エンジン側取付部材
(1)のボス部(1A)、厚肉ゴム弾性体(2),金具(3),金具
(6)及びダイアフラム(9)によって気密に囲繞されてなる
可動空間が形成され、この可動空間を不凍液などの液体
が充填される液室(10)となしている。
(1)のボス部(1A)、厚肉ゴム弾性体(2),金具(3),金具
(6)及びダイアフラム(9)によって気密に囲繞されてなる
可動空間が形成され、この可動空間を不凍液などの液体
が充填される液室(10)となしている。
しかして上記液室(10)は、仕切板(7)により仕切られ、
かつ、該仕切板(7)に設けたオリフィス(13)及び貫通孔
(14)によって互いに連通してなる2室(11),(12)を有し
ていて、防振マウントが加振により、両取付部材(1),
(4)間の相対的位置が変動する振動を発生したときは、
一方の室(11)又は(12)から他方の室(12)又は(11)に向け
てオリフィス(13),貫通孔(14)を介し充填液体が移動す
るようになるのである。
かつ、該仕切板(7)に設けたオリフィス(13)及び貫通孔
(14)によって互いに連通してなる2室(11),(12)を有し
ていて、防振マウントが加振により、両取付部材(1),
(4)間の相対的位置が変動する振動を発生したときは、
一方の室(11)又は(12)から他方の室(12)又は(11)に向け
てオリフィス(13),貫通孔(14)を介し充填液体が移動す
るようになるのである。
一方、前記エンジン側取付部材(1)のボス部(1A)
の下端には、第1,2図に示す如く液室(10)内径よ
りは小さな径の逆皿状に成形された当て板(15)が、
その頂部中心がビス止め等により固定されており、その
周縁部を挟む2枚のストッパ部材(10),(17)は、相互に
対称をなす段付円環形状をなしていて、円環部分が所定
間隔を存して上下関係に対面し、かつ、前記当て板(15)
の周縁部を両円環部分間に介在させた状態となし、前記
両金具(3),(6)の結合部に対し挟持固定されている。
の下端には、第1,2図に示す如く液室(10)内径よ
りは小さな径の逆皿状に成形された当て板(15)が、
その頂部中心がビス止め等により固定されており、その
周縁部を挟む2枚のストッパ部材(10),(17)は、相互に
対称をなす段付円環形状をなしていて、円環部分が所定
間隔を存して上下関係に対面し、かつ、前記当て板(15)
の周縁部を両円環部分間に介在させた状態となし、前記
両金具(3),(6)の結合部に対し挟持固定されている。
なお、この固定手段は、前記両金具(3),(6)に対して行
うカシメ処理の際に、ストッパ部材(16),(17)の周縁固
定部を夫々介在させて、カシメを行うことにより、簡単
に一体固定処理することが可能であり、ストッパ部材(1
6),(17)が当て板(15)の上下移動量を、換言すれば車体
側取付部材(4)に対するエンジン側取付部材(1)の上下移
動量を規制するように機能する。
うカシメ処理の際に、ストッパ部材(16),(17)の周縁固
定部を夫々介在させて、カシメを行うことにより、簡単
に一体固定処理することが可能であり、ストッパ部材(1
6),(17)が当て板(15)の上下移動量を、換言すれば車体
側取付部材(4)に対するエンジン側取付部材(1)の上下移
動量を規制するように機能する。
上記ストッパ部材(16),(17)は、第1図に図示する如
く、当て板(15)が接触する対向面に緩衝用のゴム弾性体
層(18)を一体に密着させて有しており、接触の際の打音
を消し得るようになっているが、このゴム弾性体層(18)
はストッパ部材(16),(17)に替えて当て板(15)の対向面
部である両面に夫々密着して設けてもよい。
く、当て板(15)が接触する対向面に緩衝用のゴム弾性体
層(18)を一体に密着させて有しており、接触の際の打音
を消し得るようになっているが、このゴム弾性体層(18)
はストッパ部材(16),(17)に替えて当て板(15)の対向面
部である両面に夫々密着して設けてもよい。
なお、第1図は左半部が無負荷時のアッセンブリ状態に
おける形態を示し、右半部がエンジンを支持して車体に
取り付けた負荷時の無振動状態における形態を示してい
るが、図から明らかなように、無負荷時のアッセンブリ
状態下では、ゴム弾性体(2)が有する弾力によってエン
ジン側取付部材(1)及び当て板(15)が車体側取付部材(4)
から離れる上方に押し上げられていて、このときには、
ゴム弾性体層(18)が当て板と一方のストッパ部材(16)と
により挟圧されて圧縮変形しており、予圧縮が与えられ
ている。
おける形態を示し、右半部がエンジンを支持して車体に
取り付けた負荷時の無振動状態における形態を示してい
るが、図から明らかなように、無負荷時のアッセンブリ
状態下では、ゴム弾性体(2)が有する弾力によってエン
ジン側取付部材(1)及び当て板(15)が車体側取付部材(4)
から離れる上方に押し上げられていて、このときには、
ゴム弾性体層(18)が当て板と一方のストッパ部材(16)と
により挟圧されて圧縮変形しており、予圧縮が与えられ
ている。
この予圧縮の程度は、ゴム弾性体(2)の弾力とゴム弾性
体層(18)の厚さを適当に選定することによって任意に変
更可能である。
体層(18)の厚さを適当に選定することによって任意に変
更可能である。
かく構成した防振マウントは、車体に取り付けてエンジ
ンを支持するように装置した際、走行中の高周波振動は
主としてゴム弾性体(2)がこの振動を吸収することにな
り、こもり音、透過音は良好に吸収される。
ンを支持するように装置した際、走行中の高周波振動は
主としてゴム弾性体(2)がこの振動を吸収することにな
り、こもり音、透過音は良好に吸収される。
一方、アイドリング振動などの低・中周波の振動は両室
(11),(12)内の液体をオリフィス(13)を介して可逆的に
流動させることにより効果的に吸収される。
(11),(12)内の液体をオリフィス(13)を介して可逆的に
流動させることにより効果的に吸収される。
この場合の振動は振幅が大きいので、可動板(8)は一方
の板部が常に仕切板(7)の平板部に接当した状態とな
り、貫通孔(14)を塞いでいるので液の流通はオリフィス
(13)だけで行われる。
の板部が常に仕切板(7)の平板部に接当した状態とな
り、貫通孔(14)を塞いでいるので液の流通はオリフィス
(13)だけで行われる。
また、このときの振動は、当て板(15)が2枚のストッパ
部材(16),(17)により規制される変動量に抑えられるこ
とは言うまでもない。
部材(16),(17)により規制される変動量に抑えられるこ
とは言うまでもない。
一方、高周波振動領域では振動の振幅が小さくて両室(1
1),(12)の液圧が上昇しようとするのに対して、可動板
(8)が振動しやすくて、この振動により貫通孔(14),(1
4)が開通している状態が長くなり、従って貫通孔(14),
(14)を介しても液の流通が行われるので室(11),(12)の
液圧は下り、その結果、動バネ定数は小さくなり、こも
り音,透過音が吸収されて車室への侵入を有効に抑え得
る。
1),(12)の液圧が上昇しようとするのに対して、可動板
(8)が振動しやすくて、この振動により貫通孔(14),(1
4)が開通している状態が長くなり、従って貫通孔(14),
(14)を介しても液の流通が行われるので室(11),(12)の
液圧は下り、その結果、動バネ定数は小さくなり、こも
り音,透過音が吸収されて車室への侵入を有効に抑え得
る。
前述した如く、ゴム弾性体層(18)に対して、アッセンブ
リ状態下で予圧縮を与える構造とすることにより、本考
案に係る特性を示す第2図と従来の同種のものに係る特
性を示す第4図とを比較すれば明らかなように、本考案
例は、エンジン搭載荷重までの撓み量を少なくすること
ができる。
リ状態下で予圧縮を与える構造とすることにより、本考
案に係る特性を示す第2図と従来の同種のものに係る特
性を示す第4図とを比較すれば明らかなように、本考案
例は、エンジン搭載荷重までの撓み量を少なくすること
ができる。
なお、第2図においてA点は当て板(15)又はストッパ部
材(16)とゴム弾性体層(18)とが離れる点、B点はエンジ
ン搭載時の通常状態の点、C点はエンジン搭載時の振動
により当て板(15)又はストッパ部材(16)とゴム弾性体層
(18)とが接触しだす点をそれぞれ指している。
材(16)とゴム弾性体層(18)とが離れる点、B点はエンジ
ン搭載時の通常状態の点、C点はエンジン搭載時の振動
により当て板(15)又はストッパ部材(16)とゴム弾性体層
(18)とが接触しだす点をそれぞれ指している。
(考案の効果) 本考案は以上述べた如く防振マウントにおける当て板(1
5)およびストッパ部材(16),(17)は液室(10)中の仕
切板(7)より上部に設けたことから、これらを液室外
に設けた従来のものに比較してマウント全体のサイズを
小さくできて、コンパクト化がはかれる。
5)およびストッパ部材(16),(17)は液室(10)中の仕
切板(7)より上部に設けたことから、これらを液室外
に設けた従来のものに比較してマウント全体のサイズを
小さくできて、コンパクト化がはかれる。
さらに、当て板(15)とストッパ部材(16)との接触による
打音を小さくさせることも可能であって静粛性の点でも
すぐれている。
打音を小さくさせることも可能であって静粛性の点でも
すぐれている。
また、ゴム弾性体層(18)の予圧縮を利用して、エンジン
搭載荷重までを強い非線形タイプのパネにすることがで
き、搭載状態域ではやわらかくその前後の振動領域で
は、かたくなるような理想的なバネ特性をもたせること
ができる。
搭載荷重までを強い非線形タイプのパネにすることがで
き、搭載状態域ではやわらかくその前後の振動領域で
は、かたくなるような理想的なバネ特性をもたせること
ができる。
第1図は本考案の1例を左半分が無負荷時、右半分がエ
ンジン自重負荷時で夫々示した要部断面示正面図、第2
図は本考案の例に係る荷重−たわみ線図、第3図は従来
の防振マウントの要部断面示正面図、第4図は従来の防
振マウントの荷重−たわみ線図である。 (1)……エンジン側取付部材、 (4)……車体側取付部材、 (10)……液室、 (11)(12)……室、 (13)……オリフィス、 (15)……当て板、 (16)(17)……ストッパ部材、 (18)……ゴム弾性体層。
ンジン自重負荷時で夫々示した要部断面示正面図、第2
図は本考案の例に係る荷重−たわみ線図、第3図は従来
の防振マウントの要部断面示正面図、第4図は従来の防
振マウントの荷重−たわみ線図である。 (1)……エンジン側取付部材、 (4)……車体側取付部材、 (10)……液室、 (11)(12)……室、 (13)……オリフィス、 (15)……当て板、 (16)(17)……ストッパ部材、 (18)……ゴム弾性体層。
Claims (1)
- 【請求項1】エンジン側取付部材(1)と筒状金具(3)、及
び両者を連結するゴム弾性体(2)、ならびに車体側取付
部材(4)を構成する鉢型金具(6)とその内側に展設したダ
イヤフラム(9)により囲繞された液室(10)内に、上記鉢
型金具(6)の内周に周縁部が固定されて前記液室(10)を
該周縁部のオリフィス(13)を通じ互いに連通する2室(1
6),(17)に分離する仕切板(7)を設けた防振マウントに
おいて、前記エンジン側取付部材(1)の下端に固定して
逆皿状の当て板(15)と、前記車体側取付部材(4)の上端
付近に固定して上記当て板(15)の周縁部を挟みその上下
方向相対移動量を規制可能な上下両側のストッパ部材(1
6),(17)とを夫々前記仕切板(7)上部に設けると共に、
上記当て板(15)が無負荷時に上側のストッパ部材(16)と
圧接するよう、前記ゴム弾性体(2)により付勢せしめ、
さらに、該当て板(15)と上側のストッパ部材(16)の少な
くとも一方の対向面に、上記当て板(15)とストッパ部材
(16)に挟圧されることにより予圧縮がなされるゴム弾性
体層(18)を設けたことを特徴とする液体減衰式防振マウ
ント。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986087706U JPH06676Y2 (ja) | 1986-06-09 | 1986-06-09 | 液体減衰式防振マウント |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986087706U JPH06676Y2 (ja) | 1986-06-09 | 1986-06-09 | 液体減衰式防振マウント |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62199549U JPS62199549U (ja) | 1987-12-18 |
JPH06676Y2 true JPH06676Y2 (ja) | 1994-01-05 |
Family
ID=30945159
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1986087706U Expired - Lifetime JPH06676Y2 (ja) | 1986-06-09 | 1986-06-09 | 液体減衰式防振マウント |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06676Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0524833Y2 (ja) * | 1987-04-22 | 1993-06-23 | ||
JPH0633229Y2 (ja) * | 1988-01-30 | 1994-08-31 | 東海ゴム工業株式会社 | 流体封入式マウント装置 |
JP6448350B2 (ja) * | 2014-12-18 | 2019-01-09 | 東洋ゴム工業株式会社 | 能動型防振装置 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6028641U (ja) * | 1983-08-02 | 1985-02-26 | 三菱重工業株式会社 | 防振支持装置 |
JPS62185944U (ja) * | 1986-05-20 | 1987-11-26 |
-
1986
- 1986-06-09 JP JP1986087706U patent/JPH06676Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62199549U (ja) | 1987-12-18 |
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