JPH0221632Y2 - - Google Patents

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JPH0221632Y2
JPH0221632Y2 JP13673884U JP13673884U JPH0221632Y2 JP H0221632 Y2 JPH0221632 Y2 JP H0221632Y2 JP 13673884 U JP13673884 U JP 13673884U JP 13673884 U JP13673884 U JP 13673884U JP H0221632 Y2 JPH0221632 Y2 JP H0221632Y2
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JP
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liquid
liquid chamber
elastic body
rubber elastic
vibration
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JP13673884U
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JPS6152743U (ja
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  • Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は種として自動車のエンジンマウントに
好適な防振マウントに関する。
(従来の技術) 従来この種の流体減衰付防振マウントとして第
6図に示すごとくハウジング部材aとこれに液密
に接合したゴム質弾性体bとの間に液室cを形成
し、該液室c内を剛性体部分にオリフイスdを備
えたベローズeによつて二室C1,C2に区画形成
し、低周波振動は該オリフイスdを通過するとき
の液の流れの抵抗により、又高周波振動は、両室
C1,C2間に発生する液圧差によるベローズeの
変形でそれぞれ吸収させる式のものが例えば特開
昭54−64270号公報に開示されている。
しかし、このものはベローズを使用するため、
そのシール部に特別の配慮を必要とし、構造が複
雑になるばかりでなく、ベローズは引張り圧縮の
繰返し荷重を受けるため耐久性に劣るの不都合が
ある。
(考案が解決しようとする問題点) 本考案はかゝる不都合のあるベローズを使用す
ることなく有効に低周波振動のみならず、高周波
振動を吸収出来る流体減衰付防振マウントを得る
ことを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 本考案はかゝる目的を達成するため、上側フラ
ンジと下側フランジとの間にゴム質弾性体からな
る筒体を液密に結着してこれらの間に液室を形成
し、該液室に動粘性係数が1×104cSt以上の動粘
性係数の高い液を封入すると共に、一方のフラン
ジから該液室内に突出する突片にゴム質弾性体を
介して減衰板を取付けて成る。
(実施例) 図面で1は上側フランジ2と下側フランジ3と
の間にゴム質弾性体からなる筒体4を液密に結着
して形成した液室、5は該液室1内に封入した動
粘性係数が1×104cSt以上の動粘性係数の高い例
えば高分子系粘性液、6は上側のフランジ2の中
央から該液室1内に突出させた突片、7は該突片
6の先端にゴム質弾性体8を介して取付けた減衰
板を示し、前記ゴム質弾性体からなる筒体4は、
下段の稍々大径の第1筒体4aと上段のこれより
稍々小径の第2筒体4bからなり、両筒体4a,
4bの重合面には中板4cを施して筒体4の連成
振動特性を高めた。そして前記減衰板7は該中板
4cの位置より稍々下方に臨ませると共にその周
縁を下方に屈曲させた。
第2図は本流体減衰付防振マウントMの複数個
を用いて自動車エンジンEをシヤーシSに支持す
る場合の実施例を示す。
自動車エンジンEを防振支持させる場合ローリ
ング方向並びに上下方向の振動を非連成支持させ
る必要がある。このため各流体減衰付防振マウン
トMはその主軸Pを垂線Zに対し傾斜させて取付
けた。
この場合各主軸P方向並びにこれと直交する方
向Q並びに垂線方向の各動ばね定数並びにロスフ
アクターと振動数との関係を示すグラフは、主軸
P方向の一個当たりのそれが第5図に示すとおり
であり、Q方向の二個当たりのそれが第4図に示
すとおりであり、Z方向の二個当たりのそれが第
3図に示すとおりである。尚各図に於いてAは振
幅±0.5mmの場合を、Bは振幅±0.05mmの場合の
各値を示す。これからも明らかなように特に垂直
方向に於いて低周波数域で大きな減衰力が得ら
れ、高周波数域で動ばね定数がある値に押さえら
れ、高周波数域での音対策に対処出来ることが理
解されると思われる。
尚、本装置による振動の減衰作用は上側フラン
ジ2の上側に支持させるエンジンEがアイドル回
転即ちエンジンからの振動が低周波数域にあると
き、エンジンEと共に振動する減衰板7は液室1
の動粘性係数の高い液(105cSt)に抗して移動
し、その移動時に液体に働く剪断力を反力として
エンジンEからの振動を吸収し、エンジンEが通
常の回転数域即ち高周波数域に達すると、減衰板
7に対する液体の反力が高まり、減衰板7の移動
は不可能となる。このときのエンジンEからの振
動は該減衰板7と突片6との間に介在するゴム8
に吸収されるものである。
このように本考案によるときは、上側フランジ
と下側フランジとの間にゴム質弾性体からなる筒
体を液密に結着してこれらの間に液室を形成し、
該液室に動粘性係数が1×104cSt以上の高分子粘
性液を封入すると共に、一方のフランジから該液
室内に突出する突片にゴム質弾性体を介して減衰
板を取付けたので、両フランジと筒体との間の接
合部が充分であれば、液洩れ等の不都合がなくそ
の構造簡単でしかも高周波は該フランジと振動板
との間に介在するゴム質弾性体によつて減衰さ
れ、該ゴム質弾性体と液の動粘性係数との選択に
より減衰させる振動帯を任意に選択出来てその設
計製作が容易である等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案実施の1例の截断側面図、第2
図はその使用状態を示す側面図、第3図乃至第5
図は特性曲線図、第6図は従来例を示す截断側面
図である。 1……液室、2……上側フランジ、3……下側
フランジ、4……筒体、5……液、6……突片、
7……減衰板、8……ゴム質弾性体。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 上側フランジと下側フランジとの間にゴム質弾
    性体からなる筒体を液密に結着してこれらの間に
    液室を形成し、該液室に動粘性係数が1×104cSt
    以上の動粘性係数の高い液を封入すると共に、一
    方のフランジから該液室内に突出する突片にゴム
    質弾性体を介して減衰板を取付けて成る流体減衰
    付防振マウント。
JP13673884U 1984-09-11 1984-09-11 Expired JPH0221632Y2 (ja)

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JP13673884U JPH0221632Y2 (ja) 1984-09-11 1984-09-11

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JP13673884U JPH0221632Y2 (ja) 1984-09-11 1984-09-11

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JPS6152743U JPS6152743U (ja) 1986-04-09
JPH0221632Y2 true JPH0221632Y2 (ja) 1990-06-11

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JP13673884U Expired JPH0221632Y2 (ja) 1984-09-11 1984-09-11

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JP2015183805A (ja) * 2014-03-25 2015-10-22 株式会社フコク 液体封入式マウント

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JPS6152743U (ja) 1986-04-09

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