JP2016080012A - 防振装置とその製造方法 - Google Patents

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吉井 教明
Noriaki Yoshii
教明 吉井
桂史 畑中
Yoshifumi Hatanaka
桂史 畑中
弘樹 水川
Hiroki Mizukawa
弘樹 水川
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Abstract

【課題】本体ゴム弾性体が第二の取付部材に非接着で強固に取り付けられる、新規な構造の防振装置とその製造方法を提供すること。【解決手段】第一の取付部材12と第二の取付部材18が本体ゴム弾性体14で相互に弾性連結された構造を有する防振装置10において、第一の取付部材12から延び出す本体ゴム弾性体14の延出端部32が第二の取付部材18を構成するカップ金具44に差し入れられて、本体ゴム弾性体14の延出端部32がカップ金具44の内面に重ね合わされていると共に、カップ金具44には内周側に突出する係止部54が設けられており、係止部54が本体ゴム弾性体14と軸方向に係止されてカップ金具44が本体ゴム弾性体14の延出端部32に嵌着されている。カップ金具44がブラケット金具56の筒状部58に嵌着されて第二の取付部材18が構成されていると共に、本体ゴム弾性体14が第二の取付部材18に非接着で取り付けられている。【選択図】図3

Description

本発明は、例えば自動車のエンジンマウントなどに適用される防振装置に関するものである。
従来から、振動伝達系を構成する部材間に配設されて、それら部材を相互に防振連結する防振連結体乃至は防振支持体の一種として、防振装置が知られている。この防振装置は、振動伝達系を構成する一方の部材に取り付けられる第一の取付部材と、振動伝達系を構成する他方の部材に取り付けられる第二の取付部材とが、本体ゴム弾性体によって相互に弾性連結された構造を有しており、例えば自動車用のエンジンマウントなどに適用されている。
ところで、防振装置において、第一の取付部材と第二の取付部材は、一般的に何れも本体ゴム弾性体に加硫接着されている。即ち、本体ゴム弾性体は、第一の取付部材と第二の取付部材をセットした金型によって加硫成形されることにより、第一の取付部材と第二の取付部材を備える一体加硫成形品として形成される。
しかしながら、第一の取付部材と第二の取付部材が本体ゴム弾性体に直接加硫接着されていると、大型の部材を金型にセットするために一度に成形可能な本体ゴム弾性体の数が少なくなって、本体ゴム弾性体の生産効率が低下するおそれがある。しかも、第一の取付部材と第二の取付部材が本体ゴム弾性体に加硫接着されていると、第一の取付部材と第二の取付部材には、防錆などを目的として本体ゴム弾性体の加硫成形後に後塗装が必要になる場合もあるが、塗装工程や塗装後の乾燥工程が必要になることに加えて、塗装による本体ゴム弾性体への悪影響を防ぐためには、塗装や乾燥の工程に多大な時間や労力が必要になるおそれがあった。
そこで、特開2012−116241号公報(特許文献1)には、本体ゴム弾性体が第二の取付部材に対して非接着で取り付けられた防振装置が提案されている。特許文献1の防振装置では、本体ゴム弾性体の下部が第二の取付部材に嵌入されることにより、本体ゴム弾性体が第二の取付部材に非接着で取り付けられている。
ところが、特許文献1の構造では、本体ゴム弾性体が第二の取付部材に対して嵌入されて弾性的に支持されるのみであることから、第一の取付部材と第二の取付部材の間に引張方向の荷重が入力されると、それら第一の取付部材と第二の取付部材が本体ゴム弾性体から分離するおそれがある。
なお、特許文献1では、第一の取付部材と第二の取付部材の相対的な離隔変位量を制限するストッパ手段を設けることにより、本体ゴム弾性体の第二の取付部材からの分離が防止されているが、分離を防ぐためにはストッパクリアランスを十分に小さく設定する必要が生じて、防振特性の設定自由度が制限されると共に、ストッパ手段において当接時のショックの発生頻度が増加する等といった不具合が生じるおそれもあった。
特開2012−116241号公報
本発明は、上述の事情を背景に為されたものであって、その解決課題は、本体ゴム弾性体が第二の取付部材に非接着で強固に取り付けられる、新規な構造の防振装置を提供することにある。また、本発明は、上記の如き新規な構造の防振装置の製造方法を提供することも目的とする。
以下、このような課題を解決するために為された本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各態様において採用される構成要素は、可能な限り任意の組み合わせで採用可能である。
すなわち、本発明の第一の態様は、第一の取付部材と第二の取付部材が本体ゴム弾性体によって相互に弾性連結されていると共に、該第二の取付部材が該本体ゴム弾性体に非接着で取り付けられた防振装置において、前記第一の取付部材から延び出す前記本体ゴム弾性体の延出端部が、前記第二の取付部材を構成するカップ金具に差し入れられて、該本体ゴム弾性体の延出端部が該カップ金具の内面に重ね合わされていると共に、該カップ金具には内周側に突出する係止部が設けられており、該係止部が該本体ゴム弾性体と軸方向に係止されて該カップ金具が該本体ゴム弾性体の延出端部に嵌着されている一方、該カップ金具がブラケット金具の筒状部に嵌入されて該第二の取付部材が構成されていると共に、該本体ゴム弾性体が該第二の取付部材に非接着で取り付けられていることを、特徴とする。
このような第一の態様に従う構造とされた防振装置によれば、本体ゴム弾性体の延出端部が、カップ金具に差し入れられて、カップ金具の内面に重ね合わされることで、カップ金具が本体ゴム弾性体の延出端部に嵌め付けられる。更に、カップ金具の係止部が本体ゴム弾性体に軸方向で係止されることにより、本体ゴム弾性体の延出端部がカップ金具から抜け出すのを防止して、カップ金具の本体ゴム弾性体への嵌着が保持される。更にまた、本体ゴム弾性体に取り付けられたカップ金具が、ブラケット金具の筒状部に嵌着されることにより、それらカップ金具とブラケット金具が金具同士の嵌着によって強固に固定される。これらによって、本体ゴム弾性体が第二の取付部材に対して非接着で取り付けられると共に、本体ゴム弾性体が荷重の入力によって第二の取付部材から分離するのを防止することができる。
しかも、本体ゴム弾性体のカップ金具への弾性的な嵌着だけでなく、係止部と本体ゴム弾性体の軸方向での係止による抜止めを設けると共に、カップ金具とブラケット金具を金具同士で嵌着することにより、本体ゴム弾性体と第二の取付部材の取付け自体が強固なものとされている。それ故、本体ゴム弾性体の第二の取付部材からの分離を防止するために、ストッパ手段などの別構造を利用する必要がなく、目的とする防振特性などを有効に得ることができる。
本発明の第二の態様は、第一の態様に記載された防振装置において、前記本体ゴム弾性体の延出端面が前記カップ金具の底壁部内面の全体に重ね合わされているものである。
第二の態様によれば、本体ゴム弾性体の延出端部が、カップ金具の内面によって表面の全体を拘束される。それ故、カップ金具に差し入れられた本体ゴム弾性体の延出端部のばね定数が大きくされて、弾性変形の許容量を制限されることから、本体ゴム弾性体の延出端部がカップ金具により大きな保持力で嵌着されて、カップ金具からの抜けが防止される。
本発明の第三の態様は、第一又は第二の態様に記載された防振装置において、前記係止部が前記カップ金具の全周に亘って連続的に設けられて、該係止部が前記本体ゴム弾性体に対して全周で軸方向に係止されているものである。
第三の態様によれば、本体ゴム弾性体のカップ金具からの抜けが、係止部と本体ゴム弾性体の軸方向での係止によって一層効果的に防止される。しかも、係止部を周方向の全体に形成することで、カップ金具の周壁部に係止部を形成する際の加工が容易になり得る。
本発明の第四の態様は、第一〜第三の何れか一つの態様に記載された防振装置において、前記カップ金具の変形剛性が前記ブラケット金具の前記筒状部の変形剛性よりも小さくされているものである。
第四の態様によれば、カップ金具をブラケット金具に嵌着する際に、カップ金具の弾性的な変形が径方向である程度許容されることによって、カップ金具とブラケット金具の寸法に誤差があっても、カップ金具とブラケット金具を安定して取り付けることができる。
本発明の第五の態様は、第一〜第四の何れか一つの態様に記載された防振装置において、前記本体ゴム弾性体の延出端部と前記カップ金具の間には、それら本体ゴム弾性体とカップ金具の周方向への相対回転を制限する回転制限手段が設けられているものである。
第五の態様によれば、本体ゴム弾性体のカップ金具からの軸方向への抜けが防止されるだけでなく、本体ゴム弾性体のカップ金具に対する周方向への相対回転も制限される。それ故、例えば、本体ゴム弾性体のばね特性が軸直角二方向で相互に異なる場合や、第一の取付部材と第二の取付部材の周方向での相対的な向きを特定する必要がある場合などに、本体ゴム弾性体とカップ金具を目的とする相対向きに容易に保持することができる。
本発明の第六の態様は、第五の態様に記載された防振装置において、前記回転制限手段が前記本体ゴム弾性体の延出端部と前記カップ金具の重ね合わせ面に設けられた凸部と凹部の嵌め合わせによって構成されていると共に、それら凸部と凹部が周方向で回転非対称に設けられて該本体ゴム弾性体と該カップ金具を周方向で特定の向きに位置合わせする位置合わせ手段が構成されているものである。
第六の態様によれば、本体ゴム弾性体とカップ金具が、凸部と凹部の嵌め合わせによって周方向で特定の相対向きに位置合わせされることから、本体ゴム弾性体の軸直角方向でのばね特性が周上で変化している場合など、本体ゴム弾性体を第二の取付部材に対して特定の向きに取り付ける必要がある場合に容易に対応可能となる。しかも、嵌め合わされた凸部と凹部の周方向での係止によって、本体ゴム弾性体とカップ金具の相対回転も制限されることから、位置合わせ手段によって特定の向きで組み合わされた本体ゴム弾性体と第二の取付部材が、かかる特定の向きに保持される。
本発明の第七の態様は、第一〜第六の何れか一つの態様に記載された防振装置において、前記第一の取付部材が外周側に広がるストッパ板部を備えていると共に、前記ブラケット金具の前記筒状部には内周側に突出する内フランジ部が設けられて、該内フランジ部が該ストッパ板部に対して前記カップ金具と反対側に対向配置されており、該第一の取付部材と該カップ金具の相対変位量を離隔方向で制限する変位規制手段がそれらストッパ板部と内フランジ部の当接によって構成されるものである。
第七の態様によれば、第一の取付部材とカップ金具の相対的な離隔変位量が、ストッパ板部と内フランジ部の当接によって制限されることから、著しく大きな荷重が本体ゴム弾性体に対して引張方向に作用しても、本体ゴム弾性体のカップ金具からの抜けや、カップ金具のブラケット金具からの抜けが防止されて、本体ゴム弾性体と第二の取付部材の取付けを維持することができる。
本発明の第八の態様は、第一の取付部材と第二の取付部材を本体ゴム弾性体によって相互に弾性連結した構造を有する防振装置の製造方法であって、前記第一の取付部材から延び出す前記本体ゴム弾性体の延出端部を予め準備されたカップ金具に差し入れると共に、該カップ金具の内周に突出する係止部を形成し、該係止部を該本体ゴム弾性体に軸方向で係止させて該本体ゴム弾性体の延出端部に該カップ金具を非接着で嵌着するカップ金具取付工程と、前記本体ゴム弾性体の延出端部に嵌着された前記カップ金具を予め準備されたブラケット金具の筒状部に嵌着して、それらカップ金具とブラケット金具の協働によって前記第二の取付部材を構成するブラケット金具取付工程とを、有することを、特徴とする。
このような第八の態様に従う防振装置の製造方法によれば、カップ金具をブラケット金具に嵌着して第二の取付部材を構成する前に、カップ金具を本体ゴム弾性体に嵌着することにより、カップ金具を本体ゴム弾性体に簡単且つ強固に取り付けることができる。更に、本体ゴム弾性体をカップ金具に嵌着した後で、カップ金具をブラケット金具の筒状部に金具同士で嵌着して第二の取付部材を構成することにより、本体ゴム弾性体と第二の取付部材の強固な取付けが実現される。
本発明によれば、本体ゴム弾性体の延出端部がカップ金具に差し入れられて、本体ゴム弾性体の延出端部がカップ金具の内面に重ね合わされていると共に、カップ金具に形成された係止部が本体ゴム弾性体と軸方向で係止されて、本体ゴム弾性体のカップ金具からの抜けが防止されている。更に、カップ金具がブラケット金具の筒状部に金具同士で嵌着固定されて、第二の取付部材が本体ゴム弾性体に取り付けられて構成されている。これらによって、本体ゴム弾性体の第二の取付部材に対する非接着での強固な取付けが実現されて、荷重入力時に本体ゴム弾性体が第二の取付部材から分離するなどの不具合が回避されることから、目的とする防振性能を安定して得ることができる。
本発明の第一の実施形態としてのエンジンマウントの斜視図。 図1に示すエンジンマウントの平面図。 図2のIII−III断面図。 図2のIV−IV断面図。 図1に示すエンジンマウントの分解斜視図。 図1に示すエンジンマウントを構成するカップ金具の平面図。 図6のVII−VII断面図。 図1に示すエンジンマウントを車両装着状態で示す縦断面図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1〜4には、本発明に従う構造とされた防振装置の第一の実施形態として、自動車用のエンジンマウント10が示されている。エンジンマウント10は、図5に示すように、第一の取付部材12に本体ゴム弾性体14が加硫接着された一体加硫成形品16に、第二の取付部材18が非接着で取り付けられて、それら第一の取付部材12と第二の取付部材18が本体ゴム弾性体14によって相互に弾性連結された構造を有している。なお、以下の説明において、特に説明がない限り、上下方向とは、マウント軸方向である図3中の上下方向を言う。
より詳細には、第一の取付部材12は、図1〜4に示すように、鉄やアルミニウム合金などの金属や繊維補強合成樹脂などで形成された高剛性の部材であって、小径の略円柱形状を有する取付軸部20を備えると共に、取付軸部20の下端には外周側へ突出するフランジ状のストッパ板部22が一体形成された構造を有している。また、第一の取付部材12には、取付軸部20の中心軸上を延びて上面に開口するねじ穴24が形成されている。このねじ穴24には、スタッドボルト26が螺着されて植設されており、スタッドボルト26に外嵌された位置決め金具28が取付軸部20の上面に重ね合わされている。なお、取付軸部20の上端部には、緩衝ゴム板30が外嵌されて外周側に広がっている。
本体ゴム弾性体14は、略円錐台形状を有して、小径側端部(上端部)に第一の取付部材12が加硫接着されており、第一の取付部材12を備えた一体加硫成形品16として形成されている。より具体的には、本体ゴム弾性体14は、第一の取付部材12からの延出端部が略円柱形状の嵌着部32とされていると共に、嵌着部32の上方には嵌着部32から離れるに従って縮径するテーパ部34が一体形成されており、嵌着部32とテーパ部34の境界部分には、周方向へ全周に亘って連続して延びる係止段差面36が形成されている。更に、本体ゴム弾性体14は、ストッパ板部22の外周面および上面を覆うストッパゴム38を一体で備えていると共に、ストッパゴム38の内周端部が上方に延び出して取付軸部20の外周面に固着されている。なお、本実施形態では、車両に装着されていないマウント単体において、第一の取付部材12の取付軸部20中心軸と、本体ゴム弾性体14の中心軸とが、径方向で相互にずれて位置している(図3参照)。
さらに、本体ゴム弾性体14の延出端面(下端面)には、径方向の中央部分に略円形凹所状の中央凹部40が形成されていると共に、径方向の中間部分に略放射状に延びる複数の凹部としての係合凹部42が形成されている。本実施形態では、図3中の右半と左半では異なる周方向ピッチで各複数の係合凹部42が形成されており、それら複数の係合凹部42は、本体ゴム弾性体14における嵌着部32の中心軸を対称軸とする場合に、周方向で回転非対称となるように配されている。
また、本体ゴム弾性体14には、第二の取付部材18を構成するカップ金具44が取り付けられている。カップ金具44は、鉄やアルミニウム合金などの金属で形成されており、図6,7に示すように、略円板形状の底壁部46と、底壁部46の外周端部から上方に突出する筒状の周壁部48とを、一体で備えた略有底円筒形状の部材とされている。なお、周壁部48は、図7に示すように、上端部が外周側に曲げられており、上端内周縁が角のない湾曲形状とされている。
さらに、カップ金具44の底壁部46には、径方向の中央部分において略円錐台形状で上方に突出する中央凸部50が形成されていると共に、径方向の中間部分において略放射状に延びて上方に突出する突条形状を有する凸部としての係合凸部52が複数形成されている。なお、中央凸部50は、本体ゴム弾性体14の中央凹部40と略対応する位置と形状で形成されていると共に、係合凸部52は、本体ゴム弾性体14の係合凹部42と略対応する位置と形状で形成されている。更に、複数の係合凸部52は、図6に示すように、右半と左半では異なる周方向ピッチで形成されており、それら複数の係合凸部52は、本体ゴム弾性体14における嵌着部32の中心軸を対称軸とする場合に、周方向で回転非対称となるように配されている。また、本実施形態では、中央凸部50と複数の係合凸部52がカップ金具44の底壁部46をプレス加工で曲げて形成されており、底壁部46の下面には中央凸部50と複数の係合凸部52に対応する形状の凹所が開口している。
そして、図3に示すように、カップ金具44には、本体ゴム弾性体14の延出端部である嵌着部32が差し入れられて、嵌着部32の延出端面がカップ金具44の底壁部46の内面(上面)に重ね合わされると共に、嵌着部32の外周面がカップ金具44の周壁部48の内周面に重ね合わされる。ここにおいて、本体ゴム弾性体14の嵌着部32の外径寸法は、カップ金具44の周壁部48の内径寸法よりも大きくされており、本体ゴム弾性体14の嵌着部32がカップ金具44の周壁部48に差し入れられることで、それら嵌着部32と周壁部48が相互に嵌め合わされる。これにより、カップ金具44は、本体ゴム弾性体14の嵌着部32に対して、非接着で弾性的に嵌着されている。更に、本実施形態において、嵌着部32は、延出端面の略全体がカップ金具44の底壁部46に密着状態で重ね合わされていると共に、外周面の略全体がカップ金具44の周壁部48に密着状態で重ね合わされている。
なお、カップ金具44の底壁部46に形成された中央凸部50が、本体ゴム弾性体14の下面に開口する中央凹部40に嵌め入れられており、本体ゴム弾性体14とカップ金具44の径方向で容易に位置合わせされるようになっている。更に、カップ金具44の底壁部46に形成された係合凸部52が、本体ゴム弾性体14の下面に開口する係合凹部42に嵌め入れられており、それら係合凸部52と係合凹部42が周方向で係止されている。これにより、本体ゴム弾性体14とカップ金具44が周方向の相対回転を制限されており、もって本実施形態の回転制限手段が構成されている。加えて、本実施形態では、本体ゴム弾性体14の係合凹部42とカップ金具44の係合凸部52が、周方向で回転非対称に設けられていることから、それら係合凹部42と係合凸部52の嵌め合わせによって、本体ゴム弾性体14とカップ金具44が周方向で特定の向きに位置合わせされる。これにより、本実施形態の位置合わせ手段が、係合凹部42と係合凸部52によって構成されている。
さらに、カップ金具44の上端部は、全周に亘って内周側に曲げられており、内周側に突出して本体ゴム弾性体14の係止段差面36に重ね合わされる係止部54とされる。これにより、カップ金具44の係止部54が、本体ゴム弾性体14の係止段差面36に軸方向で係止されることから、本体ゴム弾性体14の嵌着部32がカップ金具44から上方へ抜けることが防止されて、カップ金具44が嵌着部32に非接着で嵌着されている。しかも、係止部54が全周に亘って連続的に設けられていることにより、係止部54が本体ゴム弾性体14の係止段差面36に全周に亘って係止されて、係止部54による本体ゴム弾性体14とカップ金具44の分離防止がより有効に実現される。本実施形態では、カップ金具44の係止部54が本体ゴム弾性体14の係止段差面36に押し当てられて、嵌着部32の外周端部がカップ金具44の底壁部46と係止部54の間で軸方向に挟持されており、カップ金具44が嵌着部32に強固に嵌着されている。なお、本実施形態では、カップ金具44の単体において上端部が外周側に湾曲していることから、係止部54における本体ゴム弾性体14への接触面が角のない湾曲面とされており、当接による本体ゴム弾性体14の亀裂などが回避されている。
また、カップ金具44には、ブラケット金具56が取り付けられている。ブラケット金具56は、高剛性の部材であって、筒状部58を有している。筒状部58は、大径の略円筒形状を有しており、上端部には内周側に突出する内フランジ部60が全周に亘って一体形成されている。
さらに、筒状部58には、二つの取付脚部62,62が取り付けられている。取付脚部62は、図1,2に示すように、筒状部58の外周面に固着されて下方に延び出していると共に、下端部が外周側に折り曲げられた略L字板状を有しており、周方向両端部には補強リブが一体形成されている。更に、折り曲げられた取付脚部62の下端部には、ボルト孔64が貫通形成されている。なお、筒状部58には、図示しないワイヤハーネスなどを支持するステー66が取り付けられている。
そして、ブラケット金具56は、本体ゴム弾性体14に嵌着されたカップ金具44に固定されている。即ち、カップ金具44の周壁部48が、ブラケット金具56の筒状部58の下端部分に圧入されて嵌着されている。これにより、相互に固定されたカップ金具44とブラケット金具56によって第二の取付部材18が構成されており、本体ゴム弾性体14が第二の取付部材18に非接着で取り付けられている。本実施形態では、回転非対称形状とされたカップ金具44の底壁部46をジグで周方向の特定向きに支持しながら、取付脚部62,62とステー66によって周上の向きを特定可能なブラケット金具56にカップ金具44を圧入することにより、カップ金具44とブラケット金具56が周方向に特定の相対向きで嵌着されるようになっている。しかも、本体ゴム弾性体14とカップ金具44の周方向での相対的な向きが、位置合わせ手段によって特定されると共に、回転制限手段によって変更されることなく保持される。それ故、カップ金具44がブラケット金具56に対して周方向の特定向きで圧入固定されることにより、本体ゴム弾性体14がブラケット金具56に対しても周方向で位置合わせされる。
なお、カップ金具44の周壁部48における径方向の変形剛性が、ブラケット金具56の筒状部58における径方向の変形剛性よりも小さくされている。本実施形態では、カップ金具44とブラケット金具56が同じ材料で形成されていると共に、周壁部48が筒状部58よりも薄肉とされていることによって、周壁部48の変形剛性が筒状部58の変形剛性よりも小さくされている。これにより、カップ金具44をブラケット金具56に圧入する際に、カップ金具44の弾性的な変形が径方向である程度許容されて、部材の寸法公差による圧入不良が生じるのを回避できる。また、カップ金具44は、周壁部48と底壁部46の全体が略同じ厚さで形成されており、底壁部46の厚さ方向の変形剛性が小さくされていることから、中央凸部50と係合凹部42を小さな力で容易に形成することができる。
また、ブラケット金具56がカップ金具44に外嵌装着されることにより、ブラケット金具56の内フランジ部60の突出先端部が、第一の取付部材12のストッパ板部22に対して、カップ金具44とは反対側に対向配置されている。なお、内フランジ部60の突出先端部は、ストッパ板部22と緩衝ゴム板30の軸方向対向面間に差し入れられている。
かくの如き構造とされたエンジンマウント10は、図8に示すように、第一の取付部材12がスタッドボルト26によってパワーユニット68に取り付けられると共に、第二の取付部材18が、ブラケット金具56の取付脚部62,62を図示しない取付用ボルトによって車両ボデー70に締結することで、車両ボデー70に取り付けられる。かかる車両への装着状態において、第一の取付部材12と第二の取付部材18の間には、パワーユニット68の分担支持荷重が入力されて、本体ゴム弾性体14が静的に弾性変形せしめられるようになっている。本実施形態のエンジンマウント10は、図8に示すように、マウント中心軸方向が、車両装着状態での鉛直上下方向(図8中の上下方向)に対して傾斜しており、パワーユニット68の分担支持荷重が、本体ゴム弾性体14に対して、軸方向だけでなく軸直角方向にも作用するようになっている。その結果、車両装着状態では、第一の取付部材12における取付軸部20の中心軸と、カップ金具44の中心軸とが、略同一直線状に位置せしめられるようになっている。
なお、第一の取付部材12に固定された位置決め金具28が、パワーユニット68の凹所に差し入れられることによって、第一の取付部材12がパワーユニット68に対して周方向の相対的な向きを規定されるようになっている。また、本実施形態では、本体ゴム弾性体14とカップ金具44の間に位置合わせ手段が設けられており、本体ゴム弾性体14と第二の取付部材18が周方向で容易に位置合わせ可能とされていることから、取付軸部20の中心軸とカップ金具44の中心軸が分担支持荷重の入力によって位置合わせされるように、本体ゴム弾性体14を特定の向きで車両に装着することができる。
そして、車両への装着状態において、第一の取付部材12と第二の取付部材18の間に振動が入力されると、本体ゴム弾性体14の弾性変形によるエネルギー減衰作用などに基づいて、目的とする防振効果が発揮されるようになっている。
また、エンジンマウント10では、本体ゴム弾性体14に嵌着されたカップ金具44が、車両ボデー70側にボルト固定されるブラケット金具56に対して、金属部材同士の圧入によって強固に固定されている。それ故、第一の取付部材12と第二の取付部材18の間で本体ゴム弾性体14が軸方向に圧縮される際に、カップ金具44のブラケット金具56からの抜けが防止されて、本体ゴム弾性体14がブラケット金具56から分離することなく、目的とする防振性能を安定して得ることができる。
さらに、第一の取付部材12と第二の取付部材18の間に引張方向の荷重が入力されると、本体ゴム弾性体14が引張変形を生じることから、本体ゴム弾性体14の嵌着部32が、カップ金具44から上方に抜けようとする。ここにおいて、本体ゴム弾性体14の嵌着部32がカップ金具44に嵌め合わされていると共に、本体ゴム弾性体14の係止段差面36がカップ金具44の係止部54によって上方から押えられている。それ故、本体ゴム弾性体14がカップ金具44から上方に抜けるのを防いで、目的とする防振性能を安定して得ることができる。
特に本実施形態では、本体ゴム弾性体14の嵌着部32の外周面と下面がカップ金具44の内面に全体に亘って重ね合わされて、嵌着部32がカップ金具44の内側に軸方向および径方向で圧縮されて嵌め入れられており、カップ金具44の内側が嵌着部32によって実質的に隙間なく充填されている。それ故、カップ金具44の装着状態において、本体ゴム弾性体14の嵌着部32のばね定数が大きくされることから、カップ金具44が嵌着部32に十分に大きな力で取り付けられて、カップ金具44が本体ゴム弾性体14に対して強固に取り付けられる。
加えて、係止部54が全周に亘って連続的に設けられて、本体ゴム弾性体14の全周に亘って係止段差面36に軸方向で重ね合わされている。換言すれば、カップ金具44の開口部は、カップ金具44に差し入れられた本体ゴム弾性体14の嵌着部32よりも小径とされている。従って、本体ゴム弾性体14がカップ金具44からより抜け難くなっており、入力による本体ゴム弾性体14とカップ金具44の分離が防止されている。
また、第一の取付部材12のストッパ板部22が、ブラケット金具56の内フランジ部60に対して、カップ金具44とは反対側に対向配置されており、第一の取付部材12とカップ金具44の相対的な離隔変位量を制限する変位規制手段が、ストッパ板部22と内フランジ部60の当接によって構成されるようになっている。従って、第一の取付部材12と第二の取付部材18の間に離隔方向の大荷重が入力される場合には、本体ゴム弾性体14に作用するカップ金具44から離脱する方向の力が、変位規制手段によって制限されて、本体ゴム弾性体14のカップ金具44からの抜けが防止される。しかも、仮に本体ゴム弾性体14の嵌着部32がカップ金具44から抜けたとしても、一体加硫成形品16がカップ金具44とブラケット金具56の内フランジ部60との間に保持されることから、一体加硫成形品16が他部材に干渉するなどの不具合は回避される。なお、ストッパ板部22と内フランジ部60の間にストッパゴム38が設けられていることから、ストッパ板部22と内フランジ部60が当接する際の打音や衝撃が、ストッパゴム38の緩衝作用によって低減されるようになっている。
なお、本実施形態に係るエンジンマウント10は、例えば、以下に説明する工程を含んだ防振装置の製造方法によって製造することができる。
先ず、予め準備した第一の取付部材12を、本体ゴム弾性体14を成形するための図示しない金型にセットした後、該金型のキャビティにゴムなどの材料を充填して加硫成形することにより、第一の取付部材12を備えた一体加硫成形品16として本体ゴム弾性体14を形成する。以上により、本体ゴム弾性体形成工程を完了する。なお、本体ゴム弾性体14の成形後に第一の取付部材12を接着又は非接着で取り付ける構造であっても良く、その場合には、本体ゴム弾性体14の加硫成形を完了してから、本体ゴム弾性体14に対する第一の取付部材12の取付けを行うことで、第一の取付部材12を取り付けた本体ゴム弾性体14を得ることができる。
次に、第一の取付部材12に固着された本体ゴム弾性体14の延出端部である嵌着部32を、予め準備したカップ金具44に差し入れる。これにより、嵌着部32の延出端面がカップ金具44の底壁部46に重ね合わされると共に、嵌着部32の外周面がカップ金具44の周壁部48に重ね合わされて、カップ金具44が嵌着部32に弾性的に取り付けられる。また、カップ金具44の中央凸部50および係合凸部52を、嵌着部32に形成された中央凹部40および係合凹部42に嵌め合わせて、本体ゴム弾性体14とカップ金具44を周方向で相対的に位置合わせすると共に、本体ゴム弾性体14とカップ金具44の周方向への相対回転を制限する。
さらに、嵌着部32を差し入れた後で、カップ金具44の周壁部48の上端部分にロールかしめなどの縮径加工を施すことにより、周壁部48の上端部分に係止部54を形成する。これにより、カップ金具44の周壁部48の上端開口部分を嵌着部32よりも小径として、係止部54を嵌着部32の外周上面である係止段差面36に重ね合わせる。そして、係止部54を係止段差面36に軸方向で係止させて、カップ金具44を嵌着部32に非接着で嵌着させることにより、カップ金具取付工程を完了する。なお、嵌着部32をカップ金具44に差し入れる前に、カップ金具44に予め係止部54を形成しても良く、その場合には、係止部54を乗り越えて嵌着部32をカップ金具44に差し入れることにより、カップ金具44を嵌着部32に取り付けることができる。
また次に、嵌着部32に取り付けられたカップ金具44を、予め準備されたブラケット金具56の筒状部58に圧入して嵌着する。これにより、それらカップ金具44とブラケット金具56によって第二の取付部材18を構成して、本体ゴム弾性体14に第二の取付部材18を非接着で取り付ける。要するに、本実施形態の製造方法では、第二の取付部材18の一部を構成するカップ金具44を本体ゴム弾性体14に取り付けた後で、第二の取付部材18の他の一部を構成するブラケット金具56にカップ金具44を取り付けることで、第二の取付部材18を本体ゴム弾性体14に取り付けられた状態で構成する。以上により、ブラケット金具取付工程を完了し、本実施形態に係る防振装置の製造方法を完了して、エンジンマウント10を得ることができる。
このような防振装置の製造方法によれば、カップ金具44をブラケット金具56に嵌着して第二の取付部材18を構成する前に、本体ゴム弾性体14にカップ金具44を嵌着することにより、カップ金具44の本体ゴム弾性体14に対する強固な取付けを容易に実現することができる。更に、カップ金具44とブラケット金具56の筒状部58が金具同士で相互に固定されることから、第二の取付部材18全体が本体ゴム弾性体14に非接着で強固に取り付けられる。
以上、本発明の実施形態について詳述してきたが、本発明はその具体的な記載によって限定されない。例えば、本体ゴム弾性体14の延出端面は、カップ金具44の底壁部46に対して全体で当接していることが望ましいが、部分的に当接していても良い。即ち、例えば、ばねの調節などを目的として、本体ゴム弾性体14の延出端面に開口する肉抜凹所を形成することもできる。なお、カップ金具44の底壁部46には、肉抜凹所のエア抜きや、ばねの調節などを目的として、貫通孔が適宜に形成され得る。
前記実施形態では、係止部54が、カップ金具44の周壁部48の上端開口部に形成されているが、例えば周壁部48の軸方向中間を部分的に縮径させて、係止部を形成することも可能である。このように周壁部48の軸方向中間部分に係止部を設ける場合には、例えば、本体ゴム弾性体14の嵌着部32の外周面に開口して周方向に延びる凹溝を形成して、係止部を凹溝に嵌め入れることにより、係止部を本体ゴム弾性体14に対して軸方向の両側で係止させることができる。また、係止部は、カップ金具44の全周に亘って連続的に設けられていることが望ましいが、例えば、カップ金具44の周上で部分的に形成されて、本体ゴム弾性体14と周上で部分的に係止されていても良い。
また、本体ゴム弾性体14の係合凹部42にカップ金具44の係合凸部52を嵌め合わせた構造の回転制限手段および位置合わせ手段は、あくまでも一例であって、具体的な構造は適宜に変更され得る。例えば、本体ゴム弾性体14の延出端面に環状の係止凹所を形成すると共に、カップ金具44の底壁部46には上方へ突出する環状の係止凸部を形成し、更に、それら係止凹所および係止凸部の中心軸を嵌着部32およびカップ金具44の中心軸に対してずれた位置に設定すれば、係止凸部の係止凹所への嵌入れによって回転制限手段および位置合わせ手段を構成することができる。また、本体ゴム弾性体14とカップ金具44の何れか一方に凹部だけが形成されていると共に、何れか他方だけに凸部が形成されている必要はなく、例えば、本体ゴム弾性体14に凹部および凸部の両方が形成されていると共に、カップ金具44に対応する凹部および凸部が形成されていても良い。
10:エンジンマウント(防振装置)、12:第一の取付部材、14:本体ゴム弾性体、18:第二の取付部材、22:ストッパ板部、32:嵌着部(本体ゴム弾性体の延出端部)、36:係止段差面、42:係合凹部(凹部)、44:カップ金具、52:係合凸部(凸部)、54:係止部、56:ブラケット金具、58:筒状部、60:内フランジ部

Claims (8)

  1. 第一の取付部材と第二の取付部材が本体ゴム弾性体によって相互に弾性連結されていると共に、該第二の取付部材が該本体ゴム弾性体に非接着で取り付けられた防振装置において、
    前記第一の取付部材から延び出す前記本体ゴム弾性体の延出端部が前記第二の取付部材を構成するカップ金具に差し入れられて、該本体ゴム弾性体の延出端部が該カップ金具の内面に重ね合わされていると共に、
    該カップ金具には内周側に突出する係止部が設けられており、該係止部が該本体ゴム弾性体と軸方向に係止されて該カップ金具が該本体ゴム弾性体の延出端部に嵌着されている一方、
    該カップ金具がブラケット金具の筒状部に嵌着されて該第二の取付部材が構成されていると共に、該本体ゴム弾性体が該第二の取付部材に非接着で取り付けられていることを特徴とする防振装置。
  2. 前記本体ゴム弾性体の延出端面が前記カップ金具の底壁部内面の全体に重ね合わされている請求項1に記載の防振装置。
  3. 前記係止部が前記カップ金具の全周に亘って連続的に設けられて、該係止部が前記本体ゴム弾性体に対して全周で軸方向に係止されている請求項1又は2に記載の防振装置。
  4. 前記カップ金具の変形剛性が前記ブラケット金具の前記筒状部の変形剛性よりも小さくされている請求項1〜3の何れか一項に記載の防振装置。
  5. 前記本体ゴム弾性体の延出端部と前記カップ金具の間にはそれら本体ゴム弾性体とカップ金具の周方向への相対回転を制限する回転制限手段が設けられている請求項1〜4の何れか一項に記載の防振装置。
  6. 前記回転制限手段が前記本体ゴム弾性体の延出端部と前記カップ金具の重ね合わせ面に設けられた凸部と凹部の嵌め合わせによって構成されていると共に、それら凸部と凹部が周方向で回転非対称に設けられて該本体ゴム弾性体と該カップ金具を周方向で特定の向きに位置合わせする位置合わせ手段が構成されている請求項5に記載の防振装置。
  7. 前記第一の取付部材が外周側に広がるストッパ板部を備えていると共に、前記ブラケット金具の前記筒状部には内周側に突出する内フランジ部が設けられて、該内フランジ部が該ストッパ板部に対して前記カップ金具と反対側に対向配置されており、該第一の取付部材と該カップ金具の相対変位量を離隔方向で制限する変位規制手段がそれらストッパ板部と内フランジ部の当接によって構成される請求項1〜6の何れか一項に記載の防振装置。
  8. 第一の取付部材と第二の取付部材を本体ゴム弾性体によって相互に弾性連結した構造を有する防振装置の製造方法であって、
    前記第一の取付部材から延び出す前記本体ゴム弾性体の延出端部を予め準備されたカップ金具に差し入れると共に、該カップ金具の内周に突出する係止部を形成し、該係止部を該本体ゴム弾性体に軸方向で係止させて該本体ゴム弾性体の延出端部に該カップ金具を非接着で嵌着するカップ金具取付工程と、
    前記本体ゴム弾性体の延出端部に嵌着された前記カップ金具を予め準備されたブラケット金具の筒状部に嵌着して、それらカップ金具とブラケット金具の協働によって前記第二の取付部材を構成するブラケット金具取付工程と
    を、有することを特徴とする防振装置の製造方法。
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