JP2013185605A - 車両用自動変速機 - Google Patents
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Abstract
【課題】マニュアルシフトモードにおいてドライバーが両手でハンドルを操作しながら変速操作を行うことができる安全性及び操作性に優れた車両用自動変速機を提供する。
【解決手段】アクチュエータ3からの操作により複数の変速段が択一的に切り替え操作される変速機構部2と、マニュアルシフトモード及びオートシフトモードを有し、切り替え時期を指令されあるいは切り替え時期を判断するとアクチュエータ3を駆動して走行中の変速段を指令された変速段あるいは選択した変速段に切り替え制御する変速制御部4と、ドライバーの操作で変速制御部4のマニュアルシフトモードまたはオートシフトモードを設定するモード設定手段(レンジ切替装置5)と、ドライバーの左足での操作によりアップシフト変速指令及びダウンシフト変速指令を変速制御部4に指令する変速指令手段(フットスイッチ61)と、を備える。
【選択図】図1
【解決手段】アクチュエータ3からの操作により複数の変速段が択一的に切り替え操作される変速機構部2と、マニュアルシフトモード及びオートシフトモードを有し、切り替え時期を指令されあるいは切り替え時期を判断するとアクチュエータ3を駆動して走行中の変速段を指令された変速段あるいは選択した変速段に切り替え制御する変速制御部4と、ドライバーの操作で変速制御部4のマニュアルシフトモードまたはオートシフトモードを設定するモード設定手段(レンジ切替装置5)と、ドライバーの左足での操作によりアップシフト変速指令及びダウンシフト変速指令を変速制御部4に指令する変速指令手段(フットスイッチ61)と、を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、車両用自動変速機に関し、より詳細には、マニュアルシフトモード及びオートシフトモードを有してドライバーから変速指令を受け取ることが可能な車両用自動変速機に関する。
自動変速を行うオートシフトモードに加え、ドライバーから変速指令を受け取るマニュアルシフトモードを有する車両用自動変速機が実用化されている。この種の自動変速機は、コンピュータを内蔵してソフトウェアで動作する電子制御式の変速制御部を備えるのが一般的である。ドライバーによりオートシフトモードが設定されると、変速制御部は、内部演算を実施して変速段の選択及び切り替え時期を判断する。また、マニュアルシフトモードが設定されると、変速制御部は、ドライバーから変速段及び切り替え時期の指令を受け取る。いずれのモードの場合も、変速制御部は、切り替え時期になると変速機構部に設けられたアクチュエータを駆動して変速動作を制御する。
上述した2つのモードを有する車両用自動変速機の技術例が、特許文献1の自動変速機のマニュアル操作スイッチに開示されている。特許文献1の実施形態で、運転席側部にレンジ・モード選択装置が設けられている。レンジ・モード選択装置は、一般的な自動変速機のパーキング、リバース、ニュートラル、ドライブの各レンジを切り替えることに加え、マニュアル変速モードを選択できるようになっている。また、ステアリングハンドルの第1スポーク部に、それぞれ別部材とされたシフトアップ用の第1スイッチ操作部、及びシフトダウン用の第2スイッチ操作部を備えたマニュアル操作スイッチ手段が設けられている。
特許文献1の技術例以外にも、運転席側部のレンジ・モード選択装置でシフトノブを操作してマニュアルシフトモードまたはオートシフトモードの設定を行い、かつ同じシフトノブでアップシフト変速操作及びダウンシフト変速操作を行うようにしている技術例が有る。
ところで、特許文献1では、マニュアル操作スイッチ手段がステアリングハンドルの第1スポーク部に設けられている。このため、マニュアルシフトモードを設定した状態でコーナーリング中に変速操作を行うときに、ハンドルの握り位置や操舵角度によっては変速操作が難しくなり、最悪では変速操作が遅れてしまう場合が生じる。また、運転席側部のレンジ・モード選択装置のシフトノブでアップシフト変速操作及びダウンシフト変速操作を行う車両では、変速操作時に片手運転となってしまう。いずれの場合も、安全性及び操作性が低下する点は否定できない。
本発明は上記背景技術の問題点に鑑みてなされたものであり、マニュアルシフトモードにおいてドライバーが両手でハンドルを操作しながら変速操作を行うことができる安全性及び操作性に優れた車両用自動変速機を提供することを解決すべき課題とする。
本発明の車両用自動変速機は、アクチュエータからの操作により複数の変速段が択一的に切り替え操作される変速機構部と、ドライバーから前記変速段及び切り替え時期の指令を受け取るマニュアルシフトモード、及び内部演算により前記変速段の選択及び前記切り替え時期の判断を行うオートシフトモードを有し、前記切り替え時期を指令されあるいは前記切り替え時期を判断すると、前記アクチュエータを駆動して走行中の変速段を指令された変速段あるいは選択した変速段に変速制御する変速制御部と、前記ドライバーの操作で前記変速制御部の前記マニュアルシフトモードまたは前記オートシフトモードを設定するモード設定手段と、前記ドライバーの左足での操作により前記走行中の変速段を高速側の変速段に切り替えるアップシフト変速指令、及び前記走行中の変速段を低速側の変速段に切り替えるダウンシフト変速指令を前記変速制御部に指令する変速指令手段と、を備える。
さらに、前記変速制御部は、前記マニュアルシフトモードに設定されているときにのみ、前記変速指令手段からのアップシフト変速指令及びダウンシフト変速指令を受け付けるようにしてもよい。
さらに、前記変速指令手段は、前記ドライバーの左足で操作されるフットスイッチを含み、かつ前記フットスイッチの操作回数の違いで前記アップシフト変速指令と前記ダウンシフト変速指令とを区別することが好ましい。
さらに、前記変速指令手段は、前記フットスイッチの前記操作回数が1回のときに前記アップシフト変速指令を指令し、前記操作回数が所定の時間以内に複数回あるときに前記ダウンシフト変速指令を指令することが好ましい。
さらに、前記変速指令手段は、前記フットスイッチの前記操作回数が前記所定の時間以内に2回あるときに前記走行中の変速段よりも1段階だけ低速側の変速段に切り替えるダウンシフト変速指令を指令し、前記操作回数が前記所定の時間以内に3回以上あるときに前記走行中の変速段よりも2段階以上低速側の変速段に切り替えるスキップダウンシフト変速指令を指令するようにしてもよい。
また、前記変速指令手段は、前記ドライバーの左足で選択的に操作されるアップシフト用フットスイッチ及びダウンシフト用フットスイッチを含むことでもよい。
また、前記変速指令手段は、左右端が互い違いに昇降するように中央部で支承されて前記ドライバーの左足に操作されると揺動する揺動ペダルを含み、かつ前記揺動ペダルの揺動方向の違いで前記アップシフト変速指令と前記ダウンシフト変速指令とを区別するようにしてもよい。
また、前記変速指令手段は、前記ドライバーの左足で上下方向または左右方向に操作されるフットレバーを含み、かつ前記フットレバーの操作方向の違いで前記アップシフト変速指令と前記ダウンシフト変速指令とを区別するようにしてもよい。
本発明の車両用自動変速機は、変速機構部と変速制御部とモード設定手段と変速指令手段とを備え、変速指令手段はドライバーの左足での操作によりアップシフト変速指令及びダウンシフト変速指令を変速制御部に指令する。このため、アクセルペダル及びブレーキペダルを操作する右足とは別の左足でアップシフト変速操作及びダウンシフト変速操作を行える。したがって、ドライバーは両手でハンドルを操作しながら変速操作を行うことができ、安全性及び操作性に優れる。
さらに、変速制御部がマニュアルシフトモードに設定されているときにのみ変速指令を受け付ける態様では、仮に、オートシフトモードで誤って変速指令手段を操作しても変速指令は受け付けられず、ドライバーの意図しない変速動作が発生しない。
さらに、変速指令手段がフットスイッチを含む態様では、フットスイッチを踏み下げ操作する操作回数の違いでアップシフト変速指令とダウンシフト変速指令とを区別する。具体例として、変速指令手段は、フットスイッチの操作回数が1回のときにアップシフト変速指令を指令し、操作回数が所定の時間以内に複数回あるときにダウンシフト変速指令を指令する。したがって、ドライバーはフットスイッチを踏み下げ操作するという手を用いない単純な動作で変速操作を行える。
さらに、フットスイッチの操作回数が2回のときに1段階のダウンシフト変速指令を指令し、操作回数が3回以上あるときにスキップダウンシフト変速指令を指令する態様では、1段階及び2段階のダウンシフト変速操作を選択的に行え、ダウンシフト変速操作の自由度が拡がる。
また、変速指令手段がアップシフト用フットスイッチ及びダウンシフト用フットスイッチを含む態様、変速指令手段が揺動ペダルを含む態様、及び、変速指令手段がフットレバーを含む態様のいずれにおいても、ドライバーは手を用いない単純な動作で変速操作を行える。
本発明の第1実施形態の車両用自動変速機1の構成について、図1の構成図を参考にして説明する。第1実施形態の車両用自動変速機1は、アクチュエータ3を有する変速機構部2、マニュアルシフトモード及びオートシフトモードを有する変速制御部4、モード設定手段に相当するレンジ切替装置5、変速指令手段を構成するフットスイッチ61などを備えている。
変速機構部2は、アクチュエータ3からの操作により複数の変速段が択一的に切り替え操作される有段式の変速機構部である。変速機構部2及びアクチュエータ3には、例えば、平行配置された入力軸と出力軸の間に複数の変速歯車対を設けた平行二軸式の変速機構部2と、変速機構部2内の同期装置を駆動するモーターからなるアクチュエータ3との組合せを用いることができる。また例えば、プラネタリギヤ式の変速機構部2と、油圧操作機構からなるアクチュエータ3との組合せを用いることができる。
レンジ切替装置5は、車両の運転席の左側方に配設され、ドライバーの左手によって操作される。図1に示されるように、レンジ切替装置5は、シフトノブ51を前後方向に操作することで、パーキング「P」、リバース「R」、ニュートラル「N」、ドライブ「D」、及び2速「2」の各レンジを選択的に設定できるようになっている。ドライブ「D」の選択は、オートシフトモードの設定と同じ意味である。各レンジの意味及び機能は周知であるので、説明は省略する。レンジ切替装置5のシフトノブ51を一番手前に引くと、マニュアル「M」、すなわちマニュアルシフトモードを設定できるようになっている。レンジ切替装置5の操作情報は、伝送線を介して変速制御部4に伝送されている。
フットスイッチ61は、車両の運転席のフロアのうちアクセルペダル91及びブレーキペダル92から離れて、ドライバーの左足に近い辺りに配設されている。フットスイッチ61は、ドライバーの左足で踏み下げ操作され、左足が離れると復帰機構により自動的に元の位置に復帰する。フットスイッチ61の操作情報は伝送線を介して変速制御部4に伝送されており、踏み下げ状態でオン、復帰状態でオフになる。フットスイッチ61及び上述した復帰機構や伝送線などにより変速指令手段が構成されている。後述するように、所定時間Td内におけるフットスイッチ61の操作回数の違いで、アップシフト変速指令とダウンシフト変速指令とが区別される。
変速制御部4は、コンピュータを内蔵してソフトウェアで動作する電子制御装置(ECU)である。変速制御部4は、ドライバーから変速段及び切り替え時期の指令を受け取るマニュアルシフトモード、及び内部演算により変速段の選択及び切り替え時期の判断を行うオートシフトモードを有し、レンジ切替装置5の操作情報に基づいて自動的にモードを切り替える。
ドライバーがレンジ切替装置5でドライブ「D」を設定すると、変速制御部4は、オートシフトモードに移行し、各種情報に基づいて内部演算を実施し、変速機構部2内の変速段の選択及び切り替え時期を判断する。内部演算による変速の判断は、一般的には車速及びアクセルスロットル開度をパラメータとする変速線を用いて行われ、これに限定されない。また、ドライバーがレンジ切替装置5でマニュアル「M」を設定すると、変速制御部4は、マニュアルシフトモードに移行し、フットスイッチ61の操作情報からアップシフト変速指令及びダウンシフト変速指令を判定し、換言すれば、変速段及び切り替え時期の指令を受け取る。マニュアルシフトモード及びオートシフトモードのいずれでも、変速制御部4は、切り替え時期になると変速機構部2に設けられたアクチュエータ3を駆動して変速動作を実行制御する。
第1実施形態において、変速制御部4は、マニュアルシフトモードに設定されているときにのみ、フットスイッチ61の操作情報を受け付ける。つまり、オートシフトモードでドライバーがフットスイッチ61を踏み下げ操作しても、変速制御部4はこの操作を無視する。これに限定されず、オートシフトモードでも、変速制御部4がフットスイッチ61の操作情報を受け付けるようにして、内部演算よりもドライバーからの指令を優先するようにしてもよい。
次に、変速制御部4の処理フローについて説明する。図2は、車両走行中における変速制御部4の処理フローを示したフローチャートの図である。図2のステップS1で、変速制御部4は、現在のモードを調べ、マニュアルシフトモードであればステップS2に進み、そうでないときステップS7に進む。次にステップS2で、フットスイッチ61の踏み下げ操作が有るか否かを判定し、有ればステップS3に進み、なければステップS1に戻る。次にステップS3で、所定時間Tdが経過したか否かを判定し、未経過であればステップS4に進み、既に経過していればステップS5に進む。次にステップS4で、フットスイッチ61の2回目の踏み下げ操作が有るか否かを判定し、有ればステップS6に進み、なければステップS3に戻る。
ここで、所定時間Tdは、フットスイッチ61の操作回数をカウントするための基準時間である。つまり、変速制御部4は、フットスイッチ61の1回目の踏み下げ操作で操作情報がオフからオンに立ち上がり再びオフに戻ると計時を開始し、所定時間Tdが経過するまでに2回目の踏み下げ操作による操作情報のオンへの立ち上がりが発生するか否かを判定する。2回目の踏み下げ操作が発生する以前に所定時間Tdが経過すると、変速制御部4は、操作回数が1回であるのでアップシフト変速指令と判定し、ステップS5でアップシフト変速動作を実行制御する。また、所定時間Tdが経過する以前に2回目の踏み下げ操作が発生すると、変速制御部4は、操作回数が2回であるのでダウンシフト変速指令と判定し、ステップS6でダウンシフト変速動作を実行制御する。ステップS5及びステップS6の後は、ステップS1に戻る。
また、ステップS1でマニュアルシフトモードでないときのステップS7で、変速制御部4は、オートシフトモードでの内部演算による自動変速の要否を判定し、必要に応じて変速動作を実行制御する。
なお、所定時間Tdを越えた時間間隔でフットスイッチ61の2回の踏み下げ操作が行われたときには、変速制御部4は、アップシフト変速指令が2回指令されたものと判定する。また、所定時間Tdが経過する以前にマニュアルシフトモードからオートシフトモードへの設定変更が行われたときには、変速制御部4は、所定時間Tdが経過した後にアップシフト変速動作またはダウンシフト変速動作の実行制御を行ってから、オートシフトモードに移行する。なお、これには別法もある。
第1実施形態の車両用自動変速機1によれば、アクセルペダル91及びブレーキペダル92を操作する右足とは別の左足でフットスイッチ61を踏み下げ操作し、操作回数を変える単純な動作でアップシフト変速操作及びダウンシフト変速操作を行える。したがって、ドライバーは両手でハンドルを操作しながら変速操作を行うことができ、安全性及び操作性に優れる。
さらに、変速制御部4がマニュアルシフトモードに設定されているときにのみ変速指令を受け付けるので、仮に、オートシフトモードで誤ってフットスイッチ61を踏み下げ操作しても変速指令は受け付けられず、ドライバーの意図しない変速動作が発生しない。
次に、スキップダウンシフト変速操作を行える第2実施形態の車両用自動変速機について、第1実施形態と異なる点を主に説明する。第2実施形態の車両用自動変速機の構成は、図1に示される第1実施形態と同じであり、変速制御部4の処理フローが異なる。図3は、第2実施形態で、車両走行中における変速制御部4の処理フローを示したフローチャートの図である。図3のステップS11で、変速制御部4は、現在のモードを調べ、マニュアルシフトモードであればステップS12に進み、そうでないときステップS20に進む。次にステップS12で、フットスイッチ61の踏み下げ操作が有るか否かを判定し、有ればステップS13に進み、なければステップS11に戻る。
次にステップS13で、フットスイッチ61の踏み下げ操作の操作回数Nをカウントアップする。つまり、初回のステップS13では、操作回数Nを0回から1回にカウントアップする。次にステップS14で所定時間Tdが経過したか否かを判定し、未経過であればステップS15に進み、既に経過していればステップS16に進む。次にステップS15で、フットスイッチ61の新しい踏み下げ操作が有るか否かを判定し、有ればステップS13に戻り、なければステップS14に戻る。2回目以降のステップS13では、操作回数Nを1回だけ増やし、再度ステップS14に進む。
ステップS13〜S15の繰り返しループでは、所定時間Tdが経過するまで、フットスイッチ61の操作回数をカウントアップしている。そして、所定時間Tdが経過した後のステップS16で、操作回数Nを調べて変速指令の種類を判定する。すなわち、操作回数Nが1回であると、変速制御部4はアップシフト変速指令と判定し、ステップS17でアップシフト変速動作を実行制御する。また、操作回数Nが2回であると、変速制御部4は1段階のダウンシフト変速指令と判定し、ステップS18でダウンシフト変速動作を実行制御する。さらに、操作回数Nが3回以上であると、変速制御部4は2段階のスキップダウンシフト変速指令と判定し、ステップS19でスキップダウンシフト変速動作を実行制御する。ステップS17〜S19の後は、ステップS11に戻る。
また、ステップS11でマニュアルシフトモードでないときのステップS20で、変速制御部4は、オートシフトモードでの内部演算による自動変速の要否を判定し、必要に応じて変速動作を実行制御する。
なお、1段階のダウンシフト変速指令と2段階のスキップダウンシフト変速指令の判別方法ならびに変速制御方法については、変形や応用が可能である。例えば、フットスイッチ61の2度目の操作を検出した時点でニュートラル状態へのシフトアウト操作を制御し、所定時間Tdが経過するまでの3度目の操作の有無に対応して次の変速段を決定し、シフトイン操作を制御するようにしてもよい。
第2実施形態の車両用自動変速機によれば、フットスイッチ61の2回の踏み下げ操作で1段階のダウンシフト変速操作を行え、3回以上の踏み下げ操作で2段階のスキップダウンシフト変速操作を行え、ダウンシフト変速操作の自由度が拡がる。
次に、第3〜第5実施形態の車両用自動変速機1A〜1Cについて、図4〜図6の構成図を参考にして説明する。第3〜第5実施形態の車両用自動変速機1A〜1Cは、変速指令手段の構成以外は第1実施形態と同じである。
図4に示される第3実施形態の車両用自動変速機1Aで、変速指令手段は、アップシフト用フットスイッチ63及びダウンシフト用フットスイッチ64を含んで構成されている。2つのフットスイッチ63、64は、車両の運転席のフロアのうちアクセルペダル91及びブレーキペダル92から離れて、ドライバーの左足に近い辺りに左右に並んで配設されている。2つのフットスイッチ63、64は、ドライバーの左足で選択的に踏み下げ操作され、左足が離れると復帰機構により自動的に元の位置に復帰する。2つのフットスイッチ63、64の操作情報は伝送線を介して変速制御部4に伝送されており、踏み下げ状態でオン、復帰状態でオフになる。
変速制御部4は、マニュアルシフトモードでアップシフト用フットスイッチ63の操作情報がオンになるとアップシフト変速指令と判定する。また、変速制御部4は、マニュアルシフトモードでダウンシフト用フットスイッチ64の操作情報がオンになるとダウンシフト変速指令と判定する。さらに、変速制御部4は、ダウンシフト用フットスイッチ64の所定時間Td内の操作回数をカウントして、複数回のときにスキップダウンシフト変速指令と判定するようにしてもよい。
図5に示される第4実施形態の車両用自動変速機1Bで、変速指令手段は、揺動ペダル66を含んで構成されている。揺動ペダル66は、車両の運転席のフロアのうちアクセルペダル91及びブレーキペダル92から離れて、ドライバーの左足に近い辺りに配設されている。揺動ペダル66は、図中の矢印Aで示されるように左右端が互い違いに昇降するように中央部661で支承され、外力が加えられないときに水平状態が維持されるようになっている。さらに、揺動ペダル66は、図中の右側が下降したときにオンになるアップシフト用接点662、及び図中の左側が下降したときにオンになるダウンシフト用接点663を有している。2つ接点662、663の操作情報は伝送線を介して変速制御部4に伝送されている。
変速制御部4は、マニュアルシフトモードでアップシフト用接点662がオンになるとアップシフト変速指令と判定する。また、変速制御部4は、マニュアルシフトモードでダウンシフト用接点663がオンになるとダウンシフト変速指令と判定する。
図6に示される第5実施形態の車両用自動変速機1Cで、変速指令手段は、フットレバー68を含んで構成されている。フットレバー68は、車両の運転席のフロアのうちアクセルペダル91及びブレーキペダル92から離れて、ドライバーの左足に近い辺りに配設されている。フットレバー68は、軸部681で軸承されて揺動可能になっており、軸部681から延在する操作部682が図中の矢印Bで示されるようにドライバーの左足で左右方向に操作され、外力が加えられないときに中央位置が維持されるようになっている。さらに、フットレバー68は、図中の右側への操作でオンになるアップシフト用接点683、及び図中の左側への操作でオンになるダウンシフト用接点684を有している。2つの接点683、684の操作情報は伝送線を介して変速制御部4に伝送されている。
変速制御部4は、マニュアルシフトモードでアップシフト用接点683がオンになるとアップシフト変速指令と判定する。また、変速制御部4は、マニュアルシフトモードでダウンシフト用接点684がオンになるとダウンシフト変速指令と判定する。
第3〜第5実施形態の車両用自動変速機1A〜1Cにおける変速制御部4の処理フローならびに発生する効果は、第1実施形態と同様であり、説明は省略する。
なお、ドライバーの左足で操作する変速指令手段は、各実施形態で例示した以外の構成とすることも可能である。本発明は、その他さまざまな変形や応用が可能である。
1、1A、1B、1C:車両用自動変速機
2:変速機構部
3:アクチュエータ
4:変速制御部
5:レンジ切替装置(モード設定手段)
61:フットスイッチ
63:アップシフト用フットスイッチ 64:ダウンシフト用フットスイッチ
66:揺動ペダル
68:フットレバー
91:アクセルペダル 92:ブレーキペダル
2:変速機構部
3:アクチュエータ
4:変速制御部
5:レンジ切替装置(モード設定手段)
61:フットスイッチ
63:アップシフト用フットスイッチ 64:ダウンシフト用フットスイッチ
66:揺動ペダル
68:フットレバー
91:アクセルペダル 92:ブレーキペダル
Claims (8)
- アクチュエータからの操作により複数の変速段が択一的に切り替え操作される変速機構部と、
ドライバーから前記変速段及び切り替え時期の指令を受け取るマニュアルシフトモード、及び内部演算により前記変速段の選択及び前記切り替え時期の判断を行うオートシフトモードを有し、前記切り替え時期を指令されあるいは前記切り替え時期を判断すると、前記アクチュエータを駆動して走行中の変速段を指令された変速段あるいは選択した変速段に変速制御する変速制御部と、
前記ドライバーの操作で前記変速制御部の前記マニュアルシフトモードまたは前記オートシフトモードを設定するモード設定手段と、
前記ドライバーの左足での操作により前記走行中の変速段を高速側の変速段に切り替えるアップシフト変速指令、及び前記走行中の変速段を低速側の変速段に切り替えるダウンシフト変速指令を前記変速制御部に指令する変速指令手段と、を備える車両用自動変速機。 - 前記変速制御部は、前記マニュアルシフトモードに設定されているときにのみ、前記変速指令手段からのアップシフト変速指令及びダウンシフト変速指令を受け付ける請求項1に記載の車両用自動変速機。
- 前記変速指令手段は、前記ドライバーの左足で操作されるフットスイッチを含み、かつ前記フットスイッチの操作回数の違いで前記アップシフト変速指令と前記ダウンシフト変速指令とを区別する請求項1または2に記載の車両用自動変速機。
- 前記変速指令手段は、前記フットスイッチの前記操作回数が1回のときに前記アップシフト変速指令を指令し、前記操作回数が所定の時間以内に複数回あるときに前記ダウンシフト変速指令を指令する請求項3に記載の車両用自動変速機。
- 前記変速指令手段は、前記フットスイッチの前記操作回数が前記所定の時間以内に2回あるときに前記走行中の変速段よりも1段階だけ低速側の変速段に切り替えるダウンシフト変速指令を指令し、前記操作回数が前記所定の時間以内に3回以上あるときに前記走行中の変速段よりも2段階以上低速側の変速段に切り替えるスキップダウンシフト変速指令を指令する請求項4に記載の車両用自動変速機。
- 前記変速指令手段は、前記ドライバーの左足で選択的に操作されるアップシフト用フットスイッチ及びダウンシフト用フットスイッチを含む請求項1または2に記載の車両用自動変速機。
- 前記変速指令手段は、左右端が互い違いに昇降するように中央部で支承されて前記ドライバーの左足に操作されると揺動する揺動ペダルを含み、かつ前記揺動ペダルの揺動方向の違いで前記アップシフト変速指令と前記ダウンシフト変速指令とを区別する請求項1または2に記載の車両用自動変速機。
- 前記変速指令手段は、前記ドライバーの左足で上下方向または左右方向に操作されるフットレバーを含み、かつ前記フットレバーの操作方向の違いで前記アップシフト変速指令と前記ダウンシフト変速指令とを区別する請求項1または2に記載の車両用自動変速機。
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