JP2013175476A - 複合集束イオンビーム装置及びそれを用いた加工観察方法、加工方法 - Google Patents

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利昭 藤井
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和男 相田
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Abstract


【課題】シリコンウェハ等の試料を汚染することなく迅速に加工することができ、高分解能の観察や微細な加工が可能な複合集束イオンビーム装置それを用いた加工観察方法、加工方法を提供する。
【解決手段】本発明は、第1のイオンを発生させる液体金属イオン源を備えた第1のイオンビーム照射系10と、第2のイオンを発生させるガスフィールドイオン源を備えた第2のイオンビーム照射系20と、を有し、第2のイオンビーム照射系20から射出される第2のイオンビーム20Aのビーム径は、第1のイオンビーム照射系10から射出される第1のイオンビーム10Aのビーム径よりも小さい。
【選択図】図1

Description

本発明は、複合集束イオンビーム装置及びそれを用いた加工観察方法、加工方法に関する。
本出願は、特願2007−207098を基礎出願とし、その内容を取り込むものとする。
従来から、複合集束イオンビーム装置として、液体ガリウムイオン源を有するイオンビーム照射系と、アルゴンガスイオン源を有するイオンビーム照射系とを備えた複合装置が知られている(例えば特許文献1参照)。また、イオンビーム照射系と電子ビーム照射系とを備え、電子ビーム照射系を用いた試料観察を行いつつ、イオンビーム照射系による試料加工を行えるようにした装置が知られている(例えば特許文献2参照)。
特許文献1記載の集束イオンビーム装置によれば、ガリウムイオンビームによる試料加工の後、アルゴンイオンビームによるクリーニングを行うことで、試料に注入されたガリウムイオンを取り除くことができる。一方、特許文献2記載の集束イオンビーム装置によれば、TEM(透過型電子顕微鏡)観察用の薄膜試料の加工を、SEM(走査型電子顕微鏡;電子ビーム照射系)観察によって仕上がり具合を確認しながら実施することができる。
しかしながら、試料の加工にガリウムイオンビームを用いると、試料への金属イオン注入が避けられない。特許文献1記載の集束イオンビーム装置ではガリウムイオンの除去が可能であるが、除去加工に時間がかかる。
特開平6−260129号公報 特開平4−076437号公報
解決しようとする課題は、シリコンウェハ等の試料を汚染することなく迅速に加工することができ、高分解能の観察や微細な加工が可能な複合集束イオンビーム装置それを用いた加工観察方法、加工方法を提供する点である。
本発明の複合集束イオンビーム装置は、上記課題を解決するために、第1のイオンを発生させるプラズマ型ガスイオン源を備えた第1のイオンビーム照射系と、前記第1のイオンと異なるイオン種であって、前記第1のイオンの質量よりも質量の小さい第2のイオンを発生させるガスフィールドイオン源を備えた第2のイオンビーム照射系と、前記第1のイオンビーム照射系および前記第2のイオンビーム照射系の各々が、試料へ第1のイオンビームおよび第2のイオンビームを照射した際に、試料から発せられる二次電子および二次イオンを検出する二次荷電粒子検出器と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の複合集束イオンビーム装置は、前記第2のイオンビーム照射系から試料へ前記第2のイオンビームが照射された際、試料を透過したイオンを検出する透過荷電粒子検出器を備えることを特徴とする。
本発明の加工観察方法は、試料にイオンビームを照射して加工観察する方法であって、
第1のイオンを発生させるプラズマ型ガスイオン源を備えた第1のイオンビーム照射系から前記試料に第1のイオンビームを照射して前記試料を加工するステップと、前記第1のイオンと異なるイオン種であって、前記第1のイオンの質量よりも質量の小さい第2のイオンを発生させるガスフィールドイオン源を備えた第2のイオンビーム照射系から前記試料に第2のイオンビームを照射するステップと、前記第1のイオンビーム照射系および前記第2のイオンビーム照射系の各々が、試料へ第1のイオンビームおよび第2のイオンビームを照射した際に、試料から発せられる二次電子および二次イオンを検出して前記試料を観察するステップと、を有することを特徴とする。
また、本発明の加工観察方法は、前記試料のイオンビーム照射位置にガスを供給しながら前記試料に対して前記第2のイオンビームを照射することで前記試料を加工するステップを有することを特徴とする請求項14に記載の加工観察方法。
また、本発明の複合集束イオンビーム装置は、上記課題を解決するために、第1のイオンを発生させるプラズマ型ガスイオン源を備えた第1のイオンビーム照射系と、第2のイオンを発生させるガスフィールドイオン源(電界電離型ガスイオン源ともいう)を備えた第2のイオンビーム照射系と、を有し、前記第2のイオンビーム照射系から射出される第2のイオンビームのビーム径が、前記第1のイオンビーム照射系から射出される第1のイオンビームのビーム径よりも小さいことを特徴とする。
この構成によれば、2種類のイオンビーム照射系を備えているので、一方のイオンビーム照射系による試料観察を行いつつ、他方のイオンビーム照射系を用いた試料加工を行うことができる。特にガスフィールドイオン源を備えた第2のイオンビーム照射系は、ビーム径を小さく絞ることができるため高分解能の観察が可能である。
またいずれのイオンビーム照射系もガスイオン源を用いているため、イオンビームの照射によって試料が汚染されることが無い。したがって、半導体装置の製造工程途中の試料を本発明の複合集束イオンビーム装置で加工観察した後にも、試料を工程に戻すことができ、製品を無駄にすることが無くなる。
また本発明の複合集束イオンビーム装置は、第1のイオンを発生させるプラズマ型ガスイオン源を備えた第1のイオンビーム照射系と、第2のイオンを発生させるガスフィールドイオン源を備えた第2のイオンビーム照射系と、を有し、前記第2のイオンの質量が前記第1のイオンの質量よりも小さいことを特徴とする。
第1のイオンよりも質量の小さい第2のイオンを用いた第2のイオンビーム照射系を備えていることで、観察時のイオンビーム照射による試料のスパッタを抑えることができる。また質量の大きな第1のイオンビームは、スパッタ効率が高いので加工に好適である。
さらに電子ビーム照射系を備えていることが好ましい。
この構成によれば、電子ビーム照射系を観察装置として用いて試料を観察することができるので、第1のイオンビーム照射系と第2のイオンビーム照射系とを適宜選択しつつ多彩な加工形態で試料を加工するとともに、電子ビーム照射系により加工の仕上がり具合を確認することができる。これにより、効率よく高精度に試料を加工できる複合集束イオンビーム装置となる。
前記第1のイオンビームと前記第2のイオンビームとが鋭角に交差するように前記第1のイオンビーム照射系及び前記第2のイオンビーム照射系が配置されている構成とすることができる。
第1及び第2のイオンビーム照射系をこのように配置することで、試料を観察しつつ加工する用途に好適に用いることができる複合集束イオンビーム装置とすることができる。
前記第1及び第2のイオンビームを照射される試料を支持する試料台を備え、前記第2のイオンビーム照射系が前記試料台の鉛直方向の上方に配置される一方、前記第1のイオンビーム照射系が鉛直方向に対して傾斜して配置されていることが好ましい。高分解能観察に用いる第2のイオンビーム照射系を試料台の鉛直方向にすることで、耐震性を向上させることができる。
試料が数mmの小寸法である場合には、前記第1及び第2のイオンビームが略直交するように前記第1及び第2のイオンビーム照射系が配置されていることが好ましい。
このような構成とすれば、一方のイオンビーム照射系を用いた試料の加工部位に対して、他方のイオンビーム照射系からのイオンビームを垂直に照射できるようになるため、特に加工中の観察を要する用途に好適な構成となる。
前記第1及び第2のイオンビームの両方を加工に用いる場合には、前記第1及び第2のイオンビームが略平行となるように前記第1及び第2のイオンビーム照射系が配置されていることが好ましい。
このような構成とすれば、第1のイオンビームで粗加工後に、ステージ移動して、第2のイオンビームを照射する位置に移動し仕上げ加工することができる。
前記第1及び第2のイオンビームを照射される試料を支持する試料台を備え、前記試料台が、前記試料に対して前記第1のイオンビームが略鉛直方向に照射される第1の支持位置と、前記試料に対して前記第2のイオンビームが略鉛直方向に照射される第2の支持位置との間を移動自在である構成とすることが好ましい。すなわち具体的には、試料台を水平移動することでイオンビームを切り替えられるようにする。
前記第2の支持位置で支持された前記試料に対して電子ビームを照射する電子ビーム照射系を備えていることが好ましい。
このようにビーム径を小さく絞ることができる第2のイオンビーム照射系側に電子ビーム照射系を配置すれば、両方のビームを同時に照射しながら、あるいはビームを切り替えて、第2のイオンビームによる試料の仕上げ加工等に連続して、電子ビームによる試料の観察を行うことができる。したがって観察したい領域を確実にとらえることができる。
さらに、この構成の装置は、TEM観察用薄片試料作製に好適である。SEMモニター下で加工するので、薄片位置が精密化出来る上に観察ダメージも避けられるからである。
前記ガスフィールドイオン源が、エミッタと、前記エミッタの先端部に対向する開口部を有する引出電極と、前記第2のイオンとなるガスを供給するガス供給部とを備えていることが好ましい。
かかる構成のガスフィールドイオン源により、小さいビーム径のイオンビームを安定的に形成できる。
前記第2のイオンが、ヘリウムイオンであることが好ましい。
この構成により、試料のスパッタをほとんど生じさせることなく試料像を得ることができる第2のイオンビーム照射系を備えた複合集束イオンビーム装置となる。
前記第1のイオンが、ネオン、アルゴン、キセノン、クリプトンから選ばれる1種以上の希ガスイオンであることが好ましい。
この構成により、照射しても試料を汚染しない第1のイオンビームを安定的に得ることができる。
前記第1のイオン又は前記第2のイオンの照射によって試料から発生する二次荷電粒子と前記試料を透過した荷電粒子の少なくとも一方を検出する検出装置と、前記検出装置の出力に基づいて前記試料の画像を表示する画像表示装置とを備えていることが好ましい。 この構成により、イオンビーム照射による試料像の観察が可能な複合集束イオンビーム装置となる。
前記検出装置が、電子検出器、イオン検出器、及び透過荷電粒子検出器の少なくとも1つを備えていることが好ましい。すなわち、イオンビーム照射により試料から発生する二次電子、二次イオン、及び透過荷電粒子のいずれかを検出できるものを備えていることが好ましい。
また、前記検出装置が、第1のイオンビーム照射系から発生する第1のイオンの照射によって発生する二次イオンを検出する第1のイオン検出器と、第2のイオンビーム照射系から発生しかつ第1のイオンよりも軽い第2のイオンが試料に当たって反射する反射イオンを検出する第2のイオン検出器を備えていることが好ましい。
この構成によれば、二次イオンから得られる画像と、反射イオンから得られる画像を取得することができる。このため、例えば加工中において、試料の加工部分の試料表面の画像と加工部分の試料断面の画像とを同時に取得することができる。
前記第1及び第2のイオンビームを照射される試料の近傍にデポジション用又はエッチング用の機能ガスを供給するガス銃を備えていることが好ましい。
この構成によれば、ガスアシストデポジションによる構造物の形成、及びガスアシストエッチングによる試料の加工等を迅速かつ容易に行える複合集束イオンビーム装置となる。
本発明の加工観察方法は、試料にイオンビームを照射して加工観察する方法であって、第1のイオンを発生させるプラズマ型ガスイオン源を備えた第1のイオンビーム照射系から前記試料に第1のイオンビームを照射して前記試料を加工するステップと、第2のイオンを発生させるガスフィールドイオン源を備え、前記第1のイオンビームよりも小さいビーム径のイオンビームを射出する第2のイオンビーム照射系から前記試料に第2のイオンビームを照射して前記試料を観察するステップとを有することを特徴とする。
この加工観察方法によれば、相対的にビーム径が大きく金属イオンを含まない第1のイオンビーム照射系を用いて、試料を汚染することなく試料の加工を迅速に効率よく行いつつ、ビーム径の小さい第2のイオンビーム照射系を用いて試料の損傷や汚染を回避しつつ観察を行うことができる。また金属イオンを照射しないので、試料の汚染を回避しつつ加工観察を行うことができる。
本発明の加工観察方法は、試料にイオンビームを照射して加工観察する方法であって、第1のイオンを発生させるプラズマ型ガスイオン源を備えた第1のイオンビーム照射系から前記試料に第1のイオンビームを照射して前記試料を加工するステップと、前記第1のイオンよりも質量の小さい第2のイオンを発生させるガスフィールドイオン源を備えた第2のイオンビーム照射系から前記試料に第2のイオンビームを照射して前記試料を観察するステップとを有することを特徴とする。
この加工観察方法によれば、相対的に質量の大きい第1のイオンを用いた第1のイオンビーム照射系を用いて試料の加工を迅速に効率よく行いつつ、質量の小さい第2のイオンを用いた第2のイオンビーム照射系を用いて試料の損傷や汚染を回避しつつ観察を行うことができる。また金属イオンを照射しないので、試料の汚染を回避しつつ加工観察を行うことができる。
前記第1のイオンビームを照射して前記試料を加工するステップと前記第2のイオンビームを照射して前記試料を観察するステップとが同時に行なわれることが好ましい。
この構成によれば、第1のイオンビームの照射して加工するときに、リアルタイムで加工部分の観察が行えることとなり、加工精度を向上させることができる。
前記試料のイオンビーム照射位置にガスを供給しながら前記試料に対して前記第2のイオンビームを照射することで前記試料を加工するステップを有する加工観察方法とすることもできる。
このように第2のイオンビーム照射系を用いて試料の加工を行うようにすれば、第1のイオンビーム照射系を用いた場合よりも微細な加工が可能であるため、第1のイオンビーム照射系による加工と第2のイオンビーム照射系による加工との組み合わせによって、微細かつ高精度の加工を容易に行うことができ、より高度の加工観察を実施することができる。
本発明の加工方法は、試料にイオンビームを照射して加工する方法であって、第1のイオンを発生させるプラズマ型ガスイオン源を備えた第1のイオンビーム照射系から前記試料に第1のイオンビームを照射して前記試料を粗加工するステップと、第2のイオンを発生させるガスフィールドイオン源を備え、前記第1のイオンビームよりも小さいビーム径のイオンビームを射出する第2のイオンビーム照射系から前記試料の粗加工された部分の一部に第2のイオンビームを照射して前記試料を仕上げ加工するステップとを有することを特徴とする。
この加工方法によれば、ビーム径の異なる第1のイオンビーム照射系と第2のイオンビーム照射系とを組み合わせて用いて試料を加工するので、高精度の加工を効率よく行うことができる。また金属イオンを照射しないので、試料の汚染を回避しつつ加工を行うことができる。
本発明の加工方法は、試料にイオンビームを照射して加工する方法であって、第1のイオンを発生させるプラズマ型ガスイオン源を備えた第1のイオンビーム照射系から前記試料に第1のイオンビームを照射して前記試料を粗加工するステップと、前記第1のイオンよりも質量の小さい第2のイオンを発生させるガスフィールドイオン源を備えた第2のイオンビーム照射系から前記試料の粗加工された部分の一部に第2のイオンビームを照射して前記試料を仕上げ加工するステップとを有することを特徴とする。
この加工方法によれば、質量の異なる第1のイオンビーム照射系と第2のイオンビーム照射系とを組み合わせて用いて試料を加工するので、両者の加工性能の差異を利用して高精度の加工を効率よく行うことができる。また金属イオンを照射しないので、試料の汚染を回避しつつ加工を行うことができる。
仕上げ加工するステップは、前記第2のイオンビームによる加工部に電子ビームを照射して前記加工部を観察しながら行うものであってもよい。これにより仕上がり具合を確認しながら加工することができるので、高精度に加工を施すことができる。
前記試料に第1のイオンビームを照射して前記試料を加工するステップと、前記試料の前記第1のイオンビームの照射によって加工された部分の少なくとも一部にさらに第2のイオンビームを照射して前記試料を後加工するステップとを同時に行うことが好ましい。
この場合、第1のイオンビームの照射による粗加工と、第2のイオンビーム照射による仕上げ加工とを同時に行うことができ、加工効率をより一層向上することができる。
本発明によれば、従来以上の超高分解能SIM観察が可能であり、かつ試料を汚染することなく加工することができる複合集束イオンビーム装置を提供することができる。
本発明によれば、試料を加工しつつ高分解能観察することができる加工観察方法、並びに試料を汚染することなく加工できる装置及び加工方法を提供することができる。そして、試料に金属イオンを照射しないので、試料の金属汚染が無く、加工観察等に供したシリコンウェハ等をラインに戻すことが可能となる。
図1は、第1実施形態に係る複合集束イオンビーム装置の概略構成図である。 図2は、第1実施形態に係る複合集束イオンビーム装置の概略断面図である。 図3は、電界放出型イオン源の断面図である。 図4は、第1実施形態に係る複合集束イオンビーム装置の他の構成を示す図である。 図5Aは、断面加工観察方法を示す図である。 図5Bは、断面加工観察方法を示す図である。 図6Aは、TEM試料作製及び観察方法を示す図である。 図6Bは、TEM試料作製及び観察方法を示す図である。 図6Cは、TEM試料作製及び観察方法を示す図である。 図7は、加工方法の一形態であるTEM試料作製方法を示す図である。 図8は、第2実施形態の第1構成例に係る複合集束イオンビーム装置の概略構成図である。 図9は、第2実施形態の第2構成例に係る複合集束イオンビーム装置の概略構成図である。 図10Aは、連続断面加工観察方法を示す図である。 図10Bは、連続断面加工観察方法を示す図である。 図10Cは、連続断面加工観察方法を示す図である。 図10Dは、連続断面加工観察方法を示す図である。 図10Eは、連続断面加工観察方法を示す図である。
以下、本発明の複合集束イオンビーム装置の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本実施形態の複合集束イオンビーム装置の概略斜視図である。図2は、複合集束イオンビーム装置100の概略断面図である。
図1及び図2に示すように、本実施形態の複合集束イオンビーム装置100は、真空室13と、第1のイオンビーム照射系10と、第2のイオンビーム照射系20と、試料ステージ16と、マニピュレータ17と、二次荷電粒子検出器18と、透過荷電粒子検出器19と、ガス銃11とを備えている。真空室13は、内部を所定の真空度まで減圧可能になっており、上記の各構成品はそれらの一部又は全部が真空室13内に配置されている。
本実施形態において、第1のイオンビーム照射系10と第2のイオンビーム照射系20は、それぞれが集束イオンビーム鏡筒を備えており、真空室13内に配置された試料ステージ16上の試料(加工対象物あるいは観察対象物)に対して集束イオンビーム(第1のイオンビーム10A、第2のイオンビーム20A)を照射する。
図2に示すように、第1のイオンビーム照射系10は、プラズマ型ガスイオン源34と、イオン光学系35とを備えている。プラズマ型ガスイオン源34は、例えば、内部にプラズマを維持しつつ第1のイオンを流出させるプラズマ発生器と、プラズマ発生器から第1のイオンを引き出す引出オリフィスと、引出オリフィスを通過した第1のイオンを静電的に加速する引出電極とを備えて構成される。
プラズマ型ガスイオン源34においてプラズマを形成するプラズマガスには希ガスが用いられる。すなわち、プラズマガスはネオン、アルゴン、キセノン、クリプトンから選ばれる1種又は複数種のガスであることが好ましく、これらのうちでもアルゴン又はキセノンを用いることがより好ましい。
またプラズマ型ガスイオン源34として、ICP(誘導結合プラズマ)イオン源を用いることが好ましく、このような構成とすれば、イオン源におけるプラズマ密度を向上させることができ、効率よくイオンを引き出すことができる。
引出電極から引き出された第1のイオンはビームの形で射出され、イオン光学系35によってイオン光学的操作を加えられて集束され、集束イオンビーム(第1のイオンビーム)10Aとして試料Wa又は試料Wbに照射される。
イオン光学系35は、例えば、プラズマ型ガスイオン源34側から真空室13側に向けて順に、イオンビームを集束するコンデンサーレンズと、イオンビームを絞り込む絞りと、イオンビームの光軸を調整するアライナと、イオンビームを試料に対して集束する対物レンズと、試料上でイオンビームを走査する偏向器とを備えて構成される。
第2のイオンビーム照射系20は、第2のイオンを発生させるとともに流出させるガスフィールドイオン源21と、ガスフィールドイオン源21から流出した第2のイオンを集束イオンビーム(第2のイオンビーム20A)に成形するイオン光学系25とを備えている。
イオン光学系25は、第1のイオンビーム照射系10に備えられたイオン光学系35と共通の基本構成を備えており、例えば、イオンビームを集束するコンデンサーレンズと、イオンビームを絞り込む絞りと、イオンビームの光軸を調整するアライナと、イオンビームを試料に対して集束する対物レンズと、試料上でイオンビームを走査する偏向器とを備えて構成される。
ここで図3は、ガスフィールドイオン源21を示す概略断面図である。
図3に示すように、ガスフィールドイオン源21は、イオン発生室21aと、エミッタ22と、引出電極23と、冷却装置24とを備えて構成されている。イオン発生室21aの壁部に冷却装置24が配設されており、冷却装置24のイオン発生室21aに臨む面に針状のエミッタ22が装着されている。冷却装置24は、内部に収容された液体窒素等の冷媒によってエミッタ22を冷却する。そして、イオン発生室21aの開口端近傍に、エミッタ22の先端22aと対向する位置に開口部23aを有する引出電極23が配設されている。
イオン発生室21aは、図示略の排気装置を用いて内部が所望の高真空状態に保持されるようになっている。イオン発生室21aには、ガス導入管26aを介してガス供給源26が接続されており、イオン発生室21a内に微量のガス(例えばヘリウムガス)を供給するようになっている。
なお、ガスフィールドイオン源21においてガス供給源26から供給されるガスは、ヘリウムに限られるものではなく、ネオン、アルゴン、キセノン等のガスであってもよい。また、ガス供給源26から複数種のガスを供給可能に構成し、第2のイオンビーム照射系20の用途に応じてガス種を切り替えられるようにしてもよい。
エミッタ22は、タングステンやモリブデンからなる針状の基材に、白金、パラジウム、イリジウム、ロジウム、金等の貴金属を被覆したものからなる部材であり、その先端22aは原子レベルで尖鋭化されたピラミッド状になっている。またエミッタ22は、イオン源の動作時には冷却装置24によって78K程度以下の低温に保持される。エミッタ22と引出電極23との間には、電源27によって電圧が印加されるようになっている。
エミッタ22と引出電極23との間に電圧が印加されると、鋭く尖った先端22aにおいて非常に大きな電界が形成されるとともに、分極してエミッタ22に引き寄せられたヘリウム原子26mが、先端22aのうちでも電界の高い位置で電子をトンネリングにより失ってヘリウムイオン(第2のイオン)となる(電界イオン化)。そして、このヘリウムイオンが正電位に保持されているエミッタ22と反発して引出電極23側へ飛び出し、引出電極23の開口部23aからイオン光学系25へ射出されたヘリウムイオンがイオンビームを構成する。
エミッタ22の先端22aは極めて尖鋭な形状であり、ヘリウムイオンはこの先端22aから飛び出すため、ガスフィールドイオン源21から放出されるイオンビームのエネルギー分布幅は極めて狭く、プラズマ型ガスイオン源34や液体金属イオン源と比較して、ビーム径が小さくかつ高輝度のイオンビームを得ることができる。
なお、エミッタ22への印加電圧が大きすぎると、ヘリウムイオンとともにエミッタ22の構成元素(タングステンや白金)が引出電極23側へ飛散するため、動作時(イオンビーム放射時)にエミッタ22に印加する電圧は、エミッタ22自身の構成元素が飛び出さない程度の電圧に維持される。
一方、このようにエミッタ22の構成元素を操作できることを利用して、先端22aの形状を調整することができる。例えば、先端22aの最先端に位置する元素を故意に取り除いてガスをイオン化する領域を広げ、イオンビーム径を大きくすることができる。
またエミッタ22は、加熱することで表面の貴金属元素を飛び出させることなく再配置させることができるため、使用により鈍った先端22aの尖鋭形状を回復することもできる。
図1及び図2に戻り、試料ステージ16は、試料台14と試料ホルダ15とを移動可能に支持している。試料台14上には試料Wa(例えば半導体ウエハ等)が載置され、試料ホルダ15上には、試料Waから作製される微小な試料Wbが載置される。そして、試料ステージ16は、試料台14及び試料ホルダ15を5軸で変位させることができる。すなわち、試料台14を水平面に平行で且つ互いに直交するX軸及びY軸と、これらX軸及びY軸に対して直交するZ軸とに沿ってそれぞれ移動させるXYZ移動機構16bと、試料
台14をZ軸回りに回転させるローテーション機構16cと、試料台14をX軸(又はY軸)回りに回転させるチルト機構16aとを備えて構成されている。試料ステージ16は、試料台14を5軸に変位させることで、試料Wa(試料Wb)の特定位置をイオンビームが照射される位置に移動するようになっている。
真空室13は、内部を所定の真空度まで減圧可能になっており、真空室13内にはマニピュレータ17と、二次荷電粒子検出器18と、透過荷電粒子検出器19と、ガス銃11とが設けられている。
マニピュレータ17は、試料Waから作製される試料Wbを支持するものであり、試料Wbを指示した状態でマニピュレータ17と試料ホルダ15とを相対的に移動させることで、試料台14から試料ホルダ15に試料Wbを運搬する。運搬に際しては、マニピュレータ17を固定した状態で試料ステージ16を駆動して試料ホルダ15を試料Wbが支持されている位置まで移動させてもよく、マニピュレータ17を移動させて試料Wbを運搬してもよい。
二次荷電粒子検出器18は、第1のイオンビーム照射系10や第2のイオンビーム照射系20から試料Wa又は試料Wbへ集束イオンビームが照射された際に、試料Wa又は試料Wbから発せられる二次電子や二次イオンを検出する。また透過荷電粒子検出器19は、第2のイオンビーム照射系20から試料Wa又は試料Wbへ集束イオンビームが照射された際に試料Wa又は試料Wbを透過したイオンを検出する。
二次荷電粒子検出器18は、この実施形態の場合、第1のイオンビーム照射系10から発生する第1のイオンの照射によって発生する二次イオンを検出する第1のイオン検出器18Aと、第2のイオンビーム照射系から発生しかつ第1のイオンよりも軽い第2のイオンが試料に当たって反射する反射イオンを検出する第2のイオン検出器18Bとを備える。第1のイオン検出器18Aは、第1のイオンの照射によって発生する二次イオンが広範囲に亘って放射されるので、配置の自由度が高い。これに比べ、第二イオン検出器18Bは、試料Wa、Wbに当たって反射する反射イオンの放射角度がある程度定まっているので、第1のイオンビーム照射系10のビーム鏡筒の近傍に配置されるのが好ましい。
ガス銃11は、試料Wa、Wbへエッチングガスやデポジションガス等の所定のガスを放出する。そして、ガス銃11からエッチングガスを供給しながら試料Wa、Wbに第1のイオンビーム10A又は第2のイオンビーム20Aを照射することで、イオンビームによる試料のエッチング速度を高めることができる。一方、ガス銃11からデポジションガスを供給しながら試料Wa、Wbにイオンビームを照射すれば、試料Wa、Wb上に金属や絶縁体の堆積物を形成することができる。
また、複合集束イオンビーム装置100は、当該装置を構成する各部を制御する制御装置30を備えている。制御装置30は、第1のイオンビーム照射系10、第2のイオンビーム照射系20、二次荷電粒子検出器18、透過荷電粒子検出器19、及び試料ステージ16と接続されている。また、二次荷電粒子検出器18あるいは透過荷電粒子検出器19からの出力に基づき試料Wa及び試料Wbを映像として表示する表示装置38を備えている。
制御装置30は、複合集束イオンビーム装置100を総合的に制御するとともに、二次荷電粒子検出器18又は透過荷電粒子検出器19で検出された二次荷電粒子又は透過荷電粒子を輝度信号に変換して画像データを生成し、この画像データを表示装置38に出力している。これにより表示装置38は、上述したように試料像を表示できるようになっている。
また制御装置30は、ソフトウェアの指令やオペレータの入力に基づいて試料ステージ16を駆動し、試料Wa又は試料Wbの位置や姿勢を調整する。これにより、試料表面におけるイオンビームの照射位置や照射角度を調整できるようになっている。例えば、第1のイオンビーム照射系10と第2のイオンビーム照射系20との切替操作に連動して試料ステージ16を駆動し、試料Waや試料Wbを移動させたり、傾けることができるようになっている。
以上の構成を備えた本実施形態の複合集束イオンビーム装置100では、第2のイオンビーム照射系20から射出される第2のイオン(ヘリウムイオン)が、第1のイオンビーム照射系10から射出される第1のイオン(アルゴンイオンやキセノンイオン)よりも質量が小さいものとなっている。そのため、第2のイオンビーム20Aを試料Wa又は試料Wbに照射しても、試料がスパッタされにくく、試料Wa又は試料Wbの二次荷電粒子像観察に好適なイオンビーム照射系となっている。
また、第2のイオンビーム照射系20では、ソースサイズ1nm以下、イオンビームのエネルギー広がりも1eV以下にできるため、ビーム径を1nm以下に絞ることができる。
1nm以下のビーム径を得るには、SEM(走査型電子顕微鏡)では回折収差の影響を回避するためにWDを1〜2mm以下にしなければならないが、複数のビーム照射系を有する構成ではレンズ同士の機械的干渉によりWDを5mm以下にするのは極めて困難である。これに対して、第2のイオンビーム20Aでは、用いられているヘリウムイオンの運動量がSEMで用いられる電子の運動量に比べて非常に大きく、ドブロイ波長が非常に小さくなるため、回折効果が無視できる程度に小さくなる。したがって、第2のイオンビームでは回折収差を無視できるのでWDを長くしても細いビーム径を得ることができ、大型の試料に対しても高分解能観察、計測が可能である。
また、第2のイオンビーム20Aでは、試料における相互作用体積が表面からの深さ方向に長く延び、試料表面での面方向の広がりは小さくなることからイオンビームを照射した位置の情報を正確に反映した試料像を得ることができ、試料のチャージアップも抑えることができる。さらに、ヘリウムイオンの運動量は電子の運動量に対して非常に大きいため、試料表面からより多くの二次電子が放出される。
これらにより、第2のイオンビーム20Aを試料に照射して二次荷電粒子像観察を行うことで、高分解能かつ高コントラストの試料像を得ることができる。
また第2のイオンビーム照射系20は、先の第1のイオンビーム照射系10よりも小さいビーム径のイオンビームを射出できるものとなっている。このようなビーム径の小さい第2のイオンビーム20Aを用いることで、第1のイオンビーム10Aを用いて試料を加工する場合に比して微細な加工(エッチング、デポジション)が可能である。
なお、第2のイオンビーム20Aをヘリウムイオンにより構成すると、単にイオンビームを試料に照射したのでは試料はほとんどエッチングされないが、ガス銃11からエッチングアシスト用のガスを供給しながら第2のイオンビーム20Aを試料に照射することで、実用的な速度で試料を加工することができる。また第2のイオンビーム20Aを、ヘリウムイオンよりも質量の大きいネオンイオンやアルゴンイオンによって構成すれば、加工の効率を向上させることができる。
そして、本実施形態の複合集束イオンビーム装置100では、加工寸法の異なる2つのイオンビーム照射系が備えられているため、用途に応じてこれらのイオンビーム照射系を選択し、あるいは組み合わせることができる。より詳細には、ビーム径の大きい第1のイオンビーム照射系10を主に加工用途に用い、ビーム径が小さく試料のスパッタを回避できる第2のイオンビーム照射系20を主に観察用途に用いる組み合わせ、第1のイオンビーム照射系10を試料の粗加工に用い、第2のイオンビーム照射系20を試料の精密加工に用いる組み合わせなどを選択することができる。
また本実施形態の複合集束イオンビーム装置100は、2つのイオンビーム照射系10,20のいずれにも液体金属イオン源を用いていない。したがって、複合集束イオンビーム装置100での処理に供した試料が金属イオン(ガリウムイオン等)に汚染されることがなく、例えば半導体装置の製造工程から抜き取った試料を検査した後、この試料を再び工程に戻すことが可能になる。これにより、抜き取り検査で使用した試料を無駄にすることがなくなる。
本実施形態では、図2に示したように、第2のイオンビーム照射系20を試料ステージ16の鉛直上方に配置して試料Wa又は試料Wbに対して第2のイオンビーム20Aを鉛直方向に照射する。一方、第1のイオンビーム照射系10は鉛直方向に対して傾いて配置され、試料Wa又は試料Wbに対して斜め方向に第1のイオンビーム10Aを照射するようになっている。このように、ヘリウムイオンからなる第2のイオンビーム20Aを鉛直方向に沿って射出させる構成とすれば、観察や加工に際して高精度のステージ制御が容易になり、特にイオンビームによる加工における所望の精度を得やすくなる。
なお、第1のイオンビーム照射系10、及び第2のイオンビーム照射系20の配置は、図2に示したものに限定されず、種々の配置形態を採用することが可能である。例えば、図2において、第2のイオンビーム照射系20を試料Waの鉛直方向に対して斜めから第2のイオンビーム20Aを照射するように配置してもよい。
図4は、第1及び第2のイオンビーム照射系10,20の配置を変更した複合集束イオンビーム装置100Aを示す図である。図4に示す複合集束イオンビーム装置100Aでは、試料Waの鉛直上方に第2のイオンビーム照射系20が配置される一方、試料Waの側方に第1のイオンビーム照射系10が配置されている。第1のイオンビーム10Aと第2のイオンビーム20Aとは、互いに略直交するように射出される。
図4に示すように第1のイオンビーム10Aと第2のイオンビーム20Aとが互いに略直交するように配置することで、第1のイオンビーム照射系10による試料の加工を、第2のイオンビーム照射系20による観察を行いながら実施することができる。したがって図4に示す複合集束イオンビーム装置100Aは、TEM(透過型電子顕微鏡)試料の作製やアトムプローブなどのナノオーダーサイズの加工用途に好適に用いることができる。
なお、複合集束イオンビーム装置100Aにおいて、第1のイオンビーム照射系10と第2のイオンビーム照射系20とを入れ替えて配置してもよい。
[加工観察方法及び加工方法]
次に、先の実施形態の複合集束イオンビーム装置100を用いた加工観察方法及び加工方法について、図面を参照しつつ説明する。複合集束イオンビーム装置100は、試料の断面加工観察、TEM(透過型電子顕微鏡)試料の作製及び観察に好適に用いることができる。
<断面加工観察>
図5は、複合集束イオンビーム装置100による試料の断面加工観察方法を示す図である。なお、図5では図面を見やすくするために試料の一部のみを図示している。
本例の加工観察方法では、試料Waの加工に第1のイオンビーム照射系10を用い、加工された試料Waの観察に第2のイオンビーム照射系20を用いる。
まず、図5Aに示すように、試料Waの表面に第1のイオンビーム10Aを走査しつつ照射することにより試料Waの表面部を部分的に除去し、断面矩形状の凹部Wrを形成する。
そして、図5Bに示すように、形成した凹部Wrの内壁として露出した面Wsに対して、第2のイオンビーム20Aを照射することで、発生した二次電子や二次イオンを二次荷電粒子検出器18で検出し、かかる検出結果に基づいて表示装置38に試料像を表示することができる。
ここで、試料Waの表面に第1のイオンビーム10Aを照射して加工することと、加工中の試料Waの表面に第2のイオンビーム20Aを照射して観察することを同時に行うことができる。つまり、試料Waの表面に第1のイオンビーム10Aと第2のイオンビーム20Aとを同時に照射すると、試料Waからは、第1のイオンビーム10Aと第2のイオンビーム20Aの照射によって二次イオンや反射イオンなどが発生する。このうち反射イオンは、入射イオンビームの質量や検出角度に依存するので、他の検出粒子から容易に区別できる。このため、加工中でありながら、第2のイオン検出器18Bによって試料からの反射イオンのみを検出することで、高分解能かつ高コントラストの試料像を得ることができる。このように加工と該加工部分の観察とを同時に行えることは、試料に対してどの程度加工が進んでいるかをリアルタイムで正確に知ることができるため、加工精度を向上させることができる。
本例の加工観察方法によれば、試料Waに対して金属イオンを照射しないので、金属イオン注入による試料Waの汚染を生じさせることがなく、加工観察によって試料Waに悪影響が及ぶのを回避することができる。また、観察装置としてビーム径を小さく絞れる第2のイオンビーム照射系20を用いているので、SEMと比較しても高分解能の観察が可能である。
<TEM試料作製及び観察>
図6は、複合集束イオンビーム装置100によるTEM試料の加工方法を示す図である。なお、図6では図面を見やすくするために試料の一部のみを図示しており、またイオンビームの照射方向も一部異ならせている。
本例の加工方法では、試料Waの粗加工に第1のイオンビーム照射系10を用い、粗加工後の試料を第2のイオンビーム照射系20を用いて仕上げ加工することでTEM試料である試料Wbを得る。
まず、図6Aに示すように、試料Waの表面に第1のイオンビーム10Aを走査しつつ照射することにより部分的に除去し、TEM試料である試料Wbとなる部分の両側に、底面がスロープ状の凹部Wr、Wrを形成する。
次に、図6Bに示すように、第2のイオンビーム20Aを試料に照射して試料Wbの観察領域となる部分の仕上げ加工を行う。このとき、ガス銃11を併用したガスアシストエッチング又はガスアシストデポジションを行うことが好ましい。ガス銃11を併用することでエッチング及びデポジションの処理速度を向上させることができ、効率よく試料Wbを作製することができる。
その後、試料Wbをマニピュレータ17によって支持した状態で試料Waから切り離すことで、TEM試料としての試料Wbが得られる。
この加工方法によれば、TEM試料の作製に際して、試料Wbとなる部分の周囲の粗加工については第1のイオンビーム照射系10を用いるので、比較的広い領域を迅速に加工することができる。また、試料Wbの観察領域となる薄膜部分の仕上げ加工については第2のイオンビーム照射系20を用いるので、細部の仕上げ加工を高精度に行うことができる。また試料Wa、Wbに対して金属イオンを照射しないので、金属イオンの注入によって試料に悪影響が及ぶのを回避できる。
さらに本発明の複合集束イオンビーム装置100では、作製した試料Wbの観察を行うこともできる。この場合、図6Cに示すように、切り離された試料Wbをマニピュレータ17によって試料ホルダ15に移動させる。そして、かかる試料Wbに対して第2のイオンビーム20Aを照射し、透過したイオンを透過荷電粒子検出器19で検出する。このようにして、透過荷電粒子検出器19の検出結果に基づいて表示装置38に試料像を表示することができる。
なお、本例の加工観察方法において、図6A及び図6Bに示す試料Wbの作製を、第1のイオンビーム照射系10のみ、あるいは第2のイオンビーム照射系20のみを用いて行うこともできる。また、加工装置として第1のイオンビーム照射系10のみを用い、作製した試料Wbの観察装置として第2のイオンビーム照射系20を用いる方法も採用できる。
第2のイオンビーム20Aを用いた加工では、第1のイオンビーム10Aと比べてビーム径を小さく絞ることができるため、削りたい部分に集中的にビームを当てることができる。このため、第1のイオンビーム10Aの照射による加工では得ることができなかった、高精度の加工が可能となる。
また、図7はTEM試料を作製する手順を示す図である。ここでは、まず、図7における左側のスロープ状の凹部Wr(図中Iで示す)を、第1のイオンビーム10Aを照射することで除去する。次に、図7における右側の部分スロープ状の凹部Wr(図中IIで示す)を、第1のイオンビームを照射することで除去する。これと同時に、除去した左側のスロープ状の凹部WrのTEM試料となる部分Wcに隣接する部分(図中IIIで示す)を第2のイオンビーム20Aを照射することで除去する。次に、除去した右側のスロープ状の凹部WrのTEM試料となる部分Wcに隣接する部分(図中IVで示す)を第2のイオンビーム20Aを照射することで除去する。
つまり、このTEM試料作製方法では、2番目の工程で、右側の部分スロープ状の凹部Wr(図中IIで示す)を除去する粗加工と、除去した左側のスロープ状の凹部WrのTEM試料となる部分Wcに隣接する部分を除去する仕上げ加工を同時に行っており、これにより、加工効率の向上を図ることができる。このとき、粗加工を行う際に除去した材料が仕上げ加工部分に再付着することが懸念されるが、双方の加工領域の間には、TEM試料となる部分Wcが存在するので、そのような不具合の発生は生じにくい。また、上記のように粗加工と仕上げ加工を同時の行うときに、第1のイオンの照射によって発生する二次イオンを第1のイオン検出器18Aで検出することができ、しかも、第2のイオンが試料に当たって反射する反射イオンを第2のイオン検出器18Bによって検出することができるので、それら加工部分を同時にモニタリングすることができる。この点においても加工効率の図ることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について、図8及び図9を参照して説明する。
図8は、本実施形態の第1構成例に係る複合集束イオンビーム装置200Aの概略構成図であり、図9は、第2構成例に係る複合集束イオンビーム装置200Bの概略構成図である。
なお、図8及び図9において図1から図3と共通の構成要素には同一の符号を付し、それらについての詳細な説明は省略する。
まず、図8に示す第1構成例に係る複合集束イオンビーム装置200Aは、第1のイオンビーム照射系10及び第2のイオンビーム照射系20に加えて、電子ビーム照射系50を備えている。電子ビーム照射系50は、試料Waに対して電子ビームを照射するSEM(走査型電子顕微鏡)鏡筒として機能するものである。したがって、複合集束イオンビーム装置200Aは、第1及び第2のイオンビーム照射系10,20から射出する第1のイオンビーム10A、第2のイオンビーム20Aを試料Waに対して照射するとともに、SEM鏡筒である電子ビーム照射系50を用いた試料像観察が可能になっている。電子ビーム照射系50としては、公知の構成が採用できる。
複合集束イオンビーム装置200Aでは、第1のイオンビーム照射系10、第2のイオンビーム照射系20、及び電子ビーム照射系50は、試料Wa上の同一箇所に対してイオンビーム及び電子ビームを照射可能に各鏡筒が配置されている。
次に、図9に示す第2構成例に係る複合集束イオンビーム装置200Bは、第1のイオンビーム照射系10、第2のイオンビーム照射系20に加えて、電子ビーム照射系50を備えている点では第1構成例に係る複合集束イオンビーム装置200Aと同様である。しかし複合集束イオンビーム装置200Bでは、第1のイオンビーム10Aと第2のイオンビーム20Aの射出方向が互いに略平行となるようにそれぞれの鏡筒が配置されている。 そして、試料台14が水平方向に移動自在とされている。この構成により、試料台14上に載置された試料Waは、第1のイオンビーム10Aが照射される位置と、第2のイオンビーム20Aが照射される位置との間で移動するようになっている。
また、電子ビーム照射系50は、試料Waに対して鉛直方向に対して斜め向きに電子ビーム50Aを照射する。さらに電子ビーム照射系50は第2のイオンビーム照射系20の近傍に配置されており、第2のイオンビーム20Aが照射される試料Wa上の同一位置に電子ビーム50Aを照射する。
上記構成を備えた本実施形態の複合集束イオンビーム装置200A、200Bは、先の第1実施形態に係る複合集束イオンビーム装置100と同様に、第1のイオンビーム照射系10と第2のイオンビーム照射系20とを用いた試料の加工観察、加工が可能である。そして、第1のイオンビーム照射系10及び第2のイオンビーム照射系20に加えてSEM鏡筒である電子ビーム照射系50を備えていることで、特に試料の観察において、第1の実施形態よりも多様な観察形態を採用可能の複合集束イオンビーム装置となっている。
先に記載のように、本発明に係る複合集束イオンビーム装置では、第2のイオンビーム照射系20から第2のイオンビーム20Aを試料に照射し、発生する二次イオンを検出して試料像(SIM像)を得ることができるが、本実施形態ではさらに、電子ビーム照射系50から電子ビーム50Aを試料に照射して二次電子像(SEM像)を得ることができる。そして、SEM像とSIM像ではコントラストが異なるため、試料の構造等に合わせてこれらを選択できるようにすると、より高度な加工観察が可能になる。例えば、多層絶縁膜などはSIM像では暗く見えてしまい観察しづらいが、SEM像に切り替えることで、高コントラストの画像を視認できるようになる。
また、第2のイオンビーム照射系20を試料の微細加工専用のイオンビーム照射系とすることができるため、第1のイオンビーム照射系10と第2のイオンビーム照射系20とを併用した高速、高精度加工を、電子ビーム照射系50を用いた観察によって仕上がり具合を確認しつつ実施することができる。
[加工観察方法及び加工方法]
以下、第2実施形態の複合集束イオンビーム装置200A、200Bを用いた加工観察方法及び加工方法について、図面を参照しつつ説明する。複合集束イオンビーム装置200A、200Bは、試料の連続断面加工観察、TEM(透過型電子顕微鏡)試料の作製及び観察、加工用途に好適に用いることができる。
<断面加工観察>
図10は、複合集束イオンビーム装置200A又は200Bを用いた試料の連続断面加工観察方法を示す図である。なお、図10では図面を見やすくするために試料の一部のみを図示しており、説明の簡単のためにイオンビームの照射方向を一部異ならせている。
本例の加工観察方法では、試料Waの加工に第1のイオンビーム照射系10及び第2のイオンビーム照射系20を用い、加工された試料Waの観察に電子ビーム照射系50を用いる。
(1)第1構成例に係る複合集束イオンビーム装置200Aを用いる場合
まず、図10Aに示すように、試料Waの表面に第1のイオンビーム10Aを走査しつつ照射することにより試料Waの表面部を部分的に除去して断面矩形状の凹部Wrを形成する。この第1のイオンビーム10Aを用いた加工処理により観察対象となる第1断面Ws1が凹部Wrの内壁として露出する。
次いで、試料Waに対して第2のイオンビーム20Aを照射することにより、観察対象である第1断面Ws1の仕上げ加工を行う。複合集束イオンビーム装置200Aでは、第1のイオンビーム10Aと第2のイオンビーム20Aとを試料Waの同一位置に照射できるため、試料Waの角度を変更するのみで第1のイオンビーム10A及び第2のイオンビーム20Aを用いた加工を連続的に行うことができる。
そして、図10Bに示すように、仕上げ加工が施された第1断面Ws1に対して、電子ビーム50Aを照射することで、試料から発生した二次電子や二次イオンを二次荷電粒子検出器18で検出し、かかる検出結果に基づいて表示装置38に試料像を表示することができる。
次に、図10Cに示すように、試料Waの第1断面Ws1近傍に第2のイオンビーム20Aを照射する。これにより、第1断面Ws1を含む部分を選択的に除去し、第1断面Ws1の内側の第2断面Ws2を露出させる。この工程では、ビーム径を小さく絞ることができる第2のイオンビーム20Aを用いて試料を加工しているので、試料を高精度に加工することができ、所望の状態の断面を容易に得ることができる。
またかかる工程において、ガス銃11からアシスト用エッチングガスを供給しつつ第2のイオンビーム20Aを照射すれば、効率よく試料を加工することができる。
そして、図10Dに示すように、第2断面Ws2に対して、電子ビーム50Aを照射することで、試料から発生した二次電子や二次イオンを二次荷電粒子検出器18で検出し、かかる検出結果に基づいて表示装置38に試料像を表示することができる。
その後、図10C、図10Dに示す工程を繰り返し実施することで、図10Eに示すように、試料Waにおける所望の位置の断面を連続的に観察することができる。
(2)第2構成例に係る複合集束イオンビーム装置200Bを用いる場合
第2構成例に係る複合集束イオンビーム装置200Bを用いる場合にも、まず図10Aに示すように試料Waに凹部Wrを形成する。すなわち、試料Waを支持した試料台14を、第1のイオンビーム照射系10の正面に配置し、試料Waに対して第1のイオンビーム10Aを照射することで凹部Wrを形成する(粗加工)。
凹部Wrを形成したならば、次に、試料台14を第2のイオンビーム照射系20の正面に移動させる。そして、図10Aに示すように、凹部Wrの内壁面として露出している第1断面Ws1に第2のイオンビーム20Aを照射し、第1断面Ws1の仕上げ加工を行う。これにより、観察対象としての第1断面Ws1が得られる。
そして、図10Bに示すように、仕上げ加工が施された第1断面Ws1に対して、電子ビーム50Aを照射することで、試料から発生した二次電子や二次イオンを二次荷電粒子検出器18で検出し、かかる検出結果に基づいて表示装置38に試料像を表示することができる。第2構成例に係る複合集束イオンビーム装置200Bでは、第2のイオンビーム照射系20の近傍に電子ビーム照射系50が配設され、第2のイオンビーム20Aと同一位置に電子ビーム50Aを照射可能であるから、第1断面Ws1の仕上げ加工とSEM観察とを、試料台14の移動を伴わずに連続して行うことができる。
次に、図10Cに示すように、試料Waの第1断面Ws1近傍に第2のイオンビーム20Aを照射する。これにより、第1断面Ws1を含む部分を選択的に除去し、第1断面Ws1の内側の第2断面Ws2を露出させる。この工程では、ビーム径を小さく絞ることができる第2のイオンビーム20Aを用いて試料を加工しているので、試料を高精度に加工することができ、所望の状態の断面を容易に得ることができる。またかかる工程において、ガス銃11からアシスト用エッチングガスを供給しつつ第2のイオンビーム20Aを照射すれば、効率よく試料を加工することができる。
そして、図10Dに示すように、第2断面Ws2に対して、電子ビーム50Aを照射することで、試料から発生した二次電子や二次イオンを二次荷電粒子検出器18で検出し、かかる検出結果に基づいて表示装置38に試料像を表示することができる。
その後、図10C、図10Dに示す工程を繰り返し実施することで、図10Eに示すように、試料Waにおける所望の位置の断面を連続的に観察することができる。
本例の加工観察方法では、第1のイオンビーム照射系10を用いて試料Waを粗加工し、その後第2のイオンビーム照射系20を用いて第1断面Ws1の仕上げ加工するので、観察対象である第1断面Ws1を高精度に加工することができ、高品質の試料断面像を得ることができる。
また、第2断面Ws2以降の各断面における加工では、第2のイオンビーム照射系20を用いて加工を行っているので、試料Waを移動させることなく高精度に断面加工を行うことができる。したがって、すべての試料断面において高品質の試料像を得ることができる。
さらに、本例の加工観察方法によれば、試料Waに対して金属イオンを照射しないので、金属イオン注入による試料Waの汚染を生じさせることがなく、加工観察によって試料Waに悪影響が及ぶのを回避することができる。
<TEM試料作製及び観察>
第2実施形態に係る複合集束イオンビーム装置200A、200Bは、TEM試料の作製や、微細構造物の形成等の加工方法にも好適に用いることができる。
本実施形態の複合集束イオンビーム装置200A、200Bを用いた場合にも、図6に示したのと同様の作成工程によりTEM試料である試料Wbを得ることができる。すなわち、第1のイオンビーム照射系10を用いて試料Waを粗加工し、その後第2のイオンビーム照射系20を用いて仕上げ加工を行うことで、薄膜の試料Wbを作製することができる。
そして、本実施形態の複合集束イオンビーム装置200A、200Bでは、電子ビーム照射系50を備えているので、試料Waから切り離した試料Wbの観察を連続して行うことができる。すなわち、図6Cに示すように、マニピュレータ17によって試料ホルダ15(図8及び図9では図示を省略)上に移動され、載置された試料Wbに対して、電子ビーム50Aを照射し、透過電子を透過荷電粒子検出器19で検出することで、試料Wbの透過電子像を得ることができる。
<微細構造の形成>
また、本実施形態の複合集束イオンビーム装置200A、200Bは、アトムプローブ等の微細構造形成方法(加工方法)に適用することもできる。
本実施形態の複合集束イオンビーム装置200A、200Bは、加工装置として用いることができる第1のイオンビーム照射系10と第2のイオンビーム照射系20とを備えており、かつ観察装置として用いることができる電子ビーム照射系50を備えている。したがって、加工寸法に応じて第1のイオンビーム照射系10と第2のイオンビーム照射系20とを適宜選択して加工できるのに加えて、微細構造物の仕上がり具合を電子ビーム照射系50によって確認しながら加工することができる。
よって、本例の微細構造形成方法によれば、所望の形状の微細構造を効率よく高精度に形成することができる。
本発明は、複合集束イオンビーム装置に関する。本発明の複合集束イオンビーム装置によれば、第1のイオンを発生させるプラズマ型ガスイオン源を備えた第1のイオンビーム照射系と、第2のイオンを発生させるガスフィールドイオン源を備えた第2のイオンビーム照射系と、を有し、前記第2のイオンビーム照射系から射出される第2のイオンビームのビーム径が、前記第1のイオンビーム照射系から射出される第1のイオンビームのビーム径よりも小さいから、従来以上の超高分解能SIM観察が可能であり、かつ試料を汚染することなく加工することができる。
10 第1のイオンビーム照射系
10A 第1のイオンビーム
11 ガス銃
13 真空室
14 試料台
15 試料ホルダ
18 二次荷電粒子検出器
19 透過荷電粒子検出器
20 第2のイオンビーム照射系
20A 第2のイオンビーム
21 ガスフィールドイオン源
21a イオン発生室
25 イオン光学系
26 ガス供給源
26a ガス導入管
30 制御装置、
34 型ガスイオン源
35 イオン光学系
38 表示装置
50 電子ビーム照射系
50A 電子ビーム
Wa 試料
Wb 試料
100,100A,200A,200B 複合集束イオンビーム装置

Claims (15)

  1. 第1のイオンを発生させるプラズマ型ガスイオン源を備えた第1のイオンビーム照射系と、
    前記第1のイオンと異なるイオン種であって、前記第1のイオンの質量よりも質量の小さい第2のイオンを発生させるガスフィールドイオン源を備えた第2のイオンビーム照射系と、
    前記第1のイオンビーム照射系および前記第2のイオンビーム照射系の各々が、試料へ第1のイオンビームおよび第2のイオンビームを照射した際に、試料から発せられる二次電子および二次イオンを検出する二次荷電粒子検出器と、
    を備えることを特徴とする複合集束イオンビーム装置。
  2. 前記第2のイオンビーム照射系から試料へ前記第2のイオンビームが照射された際、試料を透過したイオンを検出する透過荷電粒子検出器を備えることを特徴とする請求項1に記載の複合集束イオンビーム装置。
  3. さらに電子ビーム照射系を備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の複合集束イオンビーム装置。
  4. 前記第1のイオンビームと前記第2のイオンビームとが鋭角に交差するように前記第1のイオンビーム照射系及び前記第2のイオンビーム照射系が配置されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の複合集束イオンビーム装置。
  5. 前記第1及び第2のイオンビームを照射される試料を支持する試料台を備え、
    前記第2のイオンビーム照射系が前記試料台の鉛直方向の上方に配置される一方、前記第1のイオンビーム照射系が鉛直方向に対して傾斜して配置されていることを特徴とする請求項4に記載の複合集束イオンビーム装置。
  6. 前記第1及び第2のイオンビームが略直交するように前記第1及び第2のイオンビーム照射系が配置されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の複合集束イオンビーム装置。
  7. 前記第1及び第2のイオンビームが略平行となるように前記第1及び第2のイオンビーム照射系が配置されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の複合集束イオンビーム装置。
  8. 前記第1及び第2のイオンビームを照射される試料を支持する試料台を備え、
    前記試料台が、前記試料に対して前記第1のイオンビームが略鉛直方向に照射される第1の支持位置と、前記試料に対して前記第2のイオンビームが略鉛直方向に照射される第2の支持位置との間を移動自在であることを特徴とする請求項7に記載の複合集束イオンビーム装置。
  9. 前記第2の支持位置で支持された前記試料に対して電子ビームを照射する電子ビーム照射系を備えていることを特徴とする請求項8に記載の複合集束イオンビーム装置。
  10. 前記ガスフィールドイオン源が、エミッタと、前記エミッタの先端部に対向する開口部を有する引出電極と、前記第2のイオンとなるガスを供給するガス供給部とを備えていることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の複合集束イオンビーム装置。
  11. 前記第2のイオンが、ヘリウムイオンであることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の複合集束イオンビーム装置。
  12. 前記第1のイオンが、ネオン、アルゴン、キセノン、クリプトンから選ばれる1種以上の希ガスイオンであることを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の複合集束イオンビーム装置。
  13. 前記第1及び第2のイオンビームを照射される試料の近傍にデポジション用又はエッチング用の機能ガスを供給するガス銃を備えていることを特徴とする請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の複合集束イオンビーム装置。
  14. 試料にイオンビームを照射して加工観察する方法であって、
    第1のイオンを発生させるプラズマ型ガスイオン源を備えた第1のイオンビーム照射系から前記試料に第1のイオンビームを照射して前記試料を加工するステップと、
    前記第1のイオンと異なるイオン種であって、前記第1のイオンの質量よりも質量の小さい第2のイオンを発生させるガスフィールドイオン源を備えた第2のイオンビーム照射系から前記試料に第2のイオンビームを照射するステップと、
    前記第1のイオンビーム照射系および前記第2のイオンビーム照射系の各々が、試料へ第1のイオンビームおよび第2のイオンビームを照射した際に、試料から発せられる二次電子および二次イオンを検出して前記試料を観察するステップと、
    を有することを特徴とする加工観察方法。
  15. 前記試料のイオンビーム照射位置にガスを供給しながら前記試料に対して前記第2のイオンビームを照射することで前記試料を加工するステップを有することを特徴とする請求項14に記載の加工観察方法。
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