JP2013157195A - 無機全固体二次電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】高い緻密度と抗折強度を有し、剥がれやクラック等の不具合のない実用的な無機全固体二次電池を提供する。
【解決手段】Li1+xAlGe2−x(PO(式中、xは0≦x≦1である。(以下、「LAGP結晶化ガラス」という。))とリチウムイオン伝導性の無機固体電解質であるセラミック固体とからなるコンポジットである固体電解質層と、LAGP結晶化ガラスと正極活物質とを含有するコンポジットである正極層と、LAGP結晶化ガラスと負極活物質とを含有するコンポジットである負極層との積層体であり、前記固体電解質層、前記正極層及び前記負極層のそれぞれが、10質量%以上95質量%以下のLAGP結晶化ガラスを含有する無機全固体二次電池。
【選択図】図1

Description

本発明はリチウムイオンによる無機全固体二次電池に関する。
近年、パーソナルコンピュータや携帯電話といった携帯用情報機器の開発に伴い二次電池の需要が急速に増大している。従来このような二次電池には、イオン伝導媒体(電解質)として、可燃性の有機溶媒を含む液体電解質(有機電解液)や、高分子に有機電解液が含浸されたゲルポリマー電解質が主に使用されている。このような二次電池は電解液の漏液等の問題を有している。
この問題に対し、電解質として無機固体電解質を使用するとともに、その他の要素も全て固体で構成した無機全固体二次電池の開発が進められている。無機全固体二次電池は漏液の虞がないため、極めて優れた安全性を有する。なかでも、無機全固体リチウムイオン二次電池は、容易に高エネルギー密度を実現する事が可能な二次電池として研究が行なわれている。従来の無機全固体二次電池は、以下の手順で製造が試みられている(特許文献1及び2、参照)。
まず、無機固体電解質の粉末と有機バインダとを含む固体電解質グリーンシートと、正極又は負極の活物質の粉末と有機バインダとを含む電極グリーンシートと、を作成する。次に、固体電解質グリーンシートを正極と負極との電極グリーンシートで挟むように積層し、これを焼成する。添加された有機バインダは焼成時に揮発しうる。焼成後の正極層及び負極層に各極性の集電体層を形成して無機全固体二次電池が得られる。
しかし、各グリーンシートは、焼成時に高温雰囲気に曝されて収縮するところ、一般に電極グリーンシート及び固体電解質グリーンシートの収縮率には大きな差異がある。このため焼成後の積層体は反り、剥がれ、クラック等の不具合が発生するという問題がある。
この問題に対し、積層体の焼成温度よりも高温に融点をもつ無機物質粉末を用意し、この粉末を含む層を積層体の外側に配置して、これにより焼成時の収縮を抑制する技術が提案されている(特許文献3、参照)。この電池の製造法により積層体の焼結における各部材の収縮率の差異による不具合は緩和できるとされる。しかし、実際には積層体の収縮は等法的な現象であるため、積層体を緻密化して機械的に強化するために必要な収縮現象も抑制される。その結果、焼成時に充分な緻密化が困難で、無機全固体二次電池において実用上十分な緻密度と抗折強度が得られない傾向がある。そのため無機全固体二次電池の反り、剥がれ、クラック等の不具合を充分に解決できないという問題があり、実用上充分な無機全固体二次電池が実現されているとはいえない。
特開2007−5279号公報 特開2007−227362号公報 特開2009−181882号公報
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、実用上十分な緻密度と抗折強度を同時に有する無機全固体二次電池の構造を提案する。ここで、無機全固体二次電池は、実用上必要な特性として、体積容量の観点から85%以上の緻密度を有し、機械的特性の観点から200MPa以上の抗折強度が必要と考えられている。本発明は、これら特性を達成することによりクラックや剥離が生じない構造を有する無機全固体二次電池の提供を目的とする。
課題を解決する為に、本発明に係る無機全固体二次電池の構造は、
(1)リチウムイオン伝導性の結晶化ガラス材料であるLi1+xAlxGe2−x(PO(式中、xは0≦x≦1である。以下、この結晶化ガラス材料を「LAGP結晶化ガラス」という。)と、リチウムイオン伝導性の無機固体電解質とを含有するコンポジットである固体電解質層と、
(2)LAGP結晶化ガラスと、正極活物質とを含有するコンポジットである正極層と、
(3)LAGP結晶化ガラスと、負極活物質とを含有するコンポジットである負極層と、
を含む積層体を電池素体に含むものであって、固体電解質層、正極層ならびに負極層のそれぞれが、全て10質量%以上95質量%以下のLAGP結晶化ガラスを含有する構造とする。ここで、「リチウムイオン伝導性の無機固体電解質」とは、リチウムイオン伝導度が25℃において1×10−8Scm−1以上である無機固体材料をいう。
無機全固体二次電池を本発明の構造とすることにより、従来の無機全固体二次電池において実現が困難であった、実用上十分な85体積%以上の緻密度と200MPa以上の抗折強度とを同時に実現することが可能となる。LAGP結晶化ガラスは無機全固体二次電池における各層の空隙に充填されて緻密度を向上させる。LAGP結晶化ガラスが10質量%以上95質量%以下添加された場合、無機全固体二次電池について85%以上の緻密度を実現することができる。一方、LAGP結晶化ガラスは微細な結晶粒界/結晶のすべり面を多数有するため高強度となり、上記の範囲でLAGP結晶化ガラスが添加された無機全固体二次電池は200MPa以上の抗折強度を得ることができる。なお、LAGP結晶化ガラスは粒界を含めて高いリチウムイオン伝導性を有するため、これらの効果は無機全固体二次電池の充放電特性を損なうことはない。
本発明により実用上十分な緻密度と抗折強度とを得ることで、無機全固体二次電池は、焼成後の積層体の反り、剥がれ、クラック等の不具合の発生を防止する効果を同時に実現する事ができる。
図1は本発明の一実施形態に係る無機全固体二次電池の構造を概略的に示す図である。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。ただし、以下に説明する実施形態は本発明を実施する態様の一例に過ぎず、本発明の技術的思想が以下の実施形態に限定されるものではない。
(無機全固体二次電池)
図1は、本発明の好適な一実施形態である無機全固体二次電池の模式断面図である。本発明の一実施形態に係る無機全固体二次電池は、
(1)LAGP結晶化ガラス11と、リチウムイオン伝導性の無機固体電解質12であるセラミック固体とからなるコンポジットである固体電解質層1と、
(2)LAGP結晶化ガラス11と、正極活物質21であるセラミック固体とを含有するコンポジットである正極層2と、
(3)LAGP結晶化ガラス11と、負極活物質31であるセラミック固体とを含有するコンポジットである負極層3と、
を積層して形成した無機全固体二次電池である。当該無機全固体二次電池は、板状の固体電解質層1と、この固体電解質層の一方の面に焼成一体化して形成される正極層2と、固体電解質層1の他の面に焼成一体化して形成される負極層3と、正極層2に電気的に接続された第1集電体層4と、負極層3に電気的に接続された第2集電体層5とを有することが好ましい。さらに、電気を外部へ出力する為に集電体層4、5には、リード7、8を設けることが好ましい。
実施形態に係る「コンポジット」とは、例えば、LAGP結晶化ガラスとセラミック固体の少なくとも2つ相を含む混合構造を示す。また、或いは、としてLAGP非晶質ガラス原料由来の相とセラミック固体原料由来の相との不均一な構造を示す。
実施形態に係る「結晶化ガラス」とは、本発明の一実施形態に係る焼成条件下で非晶質ガラスの一部又は全部が結晶化したものである。結晶化した材料(ガラスセラミックス)中の結晶量(結晶化度)が100質量%のものも包含する。
実施形態に係るセラミック固体とは、「結晶化ガラス」の焼結温度よりも高い焼結温度を持つ材料であり、また本発明の一実施形態に係る焼成条件下では実質的に焼結をしない材料である。これには、上記の「リチウムイオン伝導性の無機固体電解質12であるセラミック固体」、「正極活物質21であるセラミック固体」、「負極活物質31であるセラミック固体」のほか、必要に応じて添加される導電助剤(例えば、炭素粉末、アルミニウムなどの金属粉末、SnOなどの導電性酸化物粉末、等。)やその他のフィラー(例えば、アルミナ粉末、等。)を含む。
実施形態に係る固体電解質層1とは、リチウムイオン伝導性の無機固体電解質LAGP結晶化ガラス11と、リチウムイオン伝導性の無機固体電解質12であるセラミック固体とからなるコンポジットであり、LAGP結晶化ガラス11を10質量%以上95質量%以下含有する。
固体電解質層1の厚みには、特に制限はないが、好ましくは5μm〜1mm、更に好ましくは5μm〜100μmである。
固体電解質12の種類については特に制限はなく、従来から公知の固体電解質を用いることができる。例えば、Li7−xLa(Zr2−x,A)O12(式中AはTi、Al、Si、Ge、V、Yからなる群より選ばれた1種類以上の元素、xは0<x≦0.3)、La2/3−xLi3xTiO(式中、xは0.04≦x≦0.15)、等を挙げる事ができる。更にそのような材料の混合物を使用することもできる。
実施形態に係る正極層2は、リチウムイオンを吸蔵及び放出する正極活物質21と、LAGP結晶化ガラス11と、導電助剤とを含有するコンポジットである。コンポジット中の導電助剤の混合比率は35質量%以下である事が好ましい。
正極活物質21の種類には特に制限はなく、従来から公知の正極活物質を用いる事ができる。例えば可動イオンとしてリチウムを含むものを好適に用いる事ができ、LiVOPO、LiCoO、LiCoPO、LiNiO、LiMn、LiFePO、LixV(式中、0.28≦x≦0.76である)等を挙げる事ができる。特にLiVOPOは、原料粉末を適切に選択すれば結晶化ガラスとして得られるため、LAGP結晶化ガラス11との相溶性の点で好ましい。
導電助剤の種類には特に制限はなく、従来から公知の電子伝導性材料を導電助剤に用いる事ができる。特に、リチウムを可動イオンとするものを好適に用いる事ができる。例えば、黒鉛、非晶質カーボン、NiO、TiO、SnO等を挙げる事ができる。
正極層2の厚みには特に制限はないが、好ましくは5μm〜1mm、更に好ましくは5μm〜100μmである。
実施形態に係る負極層3とは、リチウムイオンを吸蔵及び放出する負極活物質31を含有し、その他、LAGP結晶化ガラス11と導電助剤の両方を含有するコンポジットである。またコンポジット中の導電助剤の混合比率は、35質量%以下である事が好ましい。
負極活物質31の種類には特に制限はなく、従来から公知のリチウムを可動イオンとする物質を好適に用いる事ができる。例えば、LiTi12、P−SnO系ガラス、SnO、TiO等を挙げる事ができる。
負極層3の厚みには特に制限はないが、好ましくは5μm〜1mm、更に好ましくは5μm〜100μmである。
本発明の一実施形態に係る無機全固体二次電池の電池要素は、固体電解質層1、正極層2、負極層3それぞれについて作成したグリーンシートを出発部材とする。本実施形態における「グリーンシート」とは、薄板状に成形されたLAGP非晶質ガラス粉末とセラミック固体粉末とを含む未焼成体をいい、具体的にはLAGP非晶質ガラス粉末、セラミック固体粉末と、焼成時には揮発しうる有機バインダ、可塑剤、溶剤等との混合スラリーを薄板状に成形したものをいう。成形は、ドクターブレードやカレンダ法、スピンコートやディップコーティング等の塗布法、インクジェット、バブルジェット(登録商標)、及びオフセット等の印刷法、ダイコーター法、スプレー法等でおこなうことができる。ここで、「グリーンシート」には、グリーンシート又はグリーンシートの焼成体に混合スラリーが塗布されたものも包含される。
乾燥後のグリーンシートに対する、LAGP非晶質ガラス粉末とセラミック固体粉末との含有量は、50質量%以上である事が好ましく、60質量%以上がより好ましい。これにより焼成後の空隙を低減し緻密度が85体積%以上で抗折強度が200MPa以上の緻密な焼成体を製造できる。
LAGP非晶質ガラス粉末の含有量は、得られた無機全固体二次電池の固体電解質層1と正極層2と負極層3で「セラミック固体粉末の質量+LAGP非晶質ガラス粉末の質量」に対して10質量%以上95質量%以下とする。このとき、乾燥後のグリーンシートにおける含有量として設計することにより、無機全固体二次電池の固体電解質層1、正極層2、負極層3の各層についてこの数値範囲とすることができる。無機全固体二次電池のLAGP結晶化ガラスが10質量%未満である場合、実用上十分な緻密度85体積%以上と抗折強度200MPa以上を得る事が困難となる。LAGP結晶化ガラスが95質量%を超える場合、緻密度が95体積%を超える事で積層体の反り等、焼成後の積層体の不具合の発生が顕著になる。なお、有機バインダ及び溶剤は焼成後に飛散するため、可塑剤は無視しうる程度に減少するため、LAGP非晶質ガラス粉末の含有量についてはこれらを無視することができる。したがって、LAGP非晶質ガラス粉末の含有量は「セラミック固体粉末の質量+LAGP非晶質ガラス粉末の質量」を基準に検討することができる。
LAGP結晶化ガラスの含有量は、30質量%以上80質量%以下であること、がより好ましい。この場合、セラミック固体の物性を選択する事によって抗折強度をより高める事ができる。
グリーンシートは、焼成時に均一に加熱されるように均一な厚みに成形する事が好ましい。そのためグリーンシートの厚みの変動は、グリーンシートの厚みの分布の平均値に対して−10%以上+10%以下であることが好ましい。また、原料をボールミルなどで十分に混合して、グリーンシートの組成を均一にすること、焼成前に一軸、等方加圧、あるいはロールプレス等で加圧して緻密化しておくことが好ましい。
固体電解質層1のグリーンシートを、正極層2のグリーンシートと負極層3のグリーンシートとの間に配置してグリーンシート積層体を形成する。その後、グリーンシート積層体の外側(グリーンシート積層体の正極層2及び負極層3が固体電解質層1と面していない側)の面に、グリーンシート積層体の焼成温度では焼結しないシート状支持体を形成して焼成前積層体を得る。この焼成前積層体を、グリーンシート積層体の焼成温度以上でありシート状支持体の焼成温度よりも低い温度で焼成し積層体を得る。焼成後の積層体から焼結していないシート状支持体を除去して、本実施形態に係る無機全固体二次電池を得る。
積層体材料の焼成温度では焼結しない「シート状の支持体」は、無機粉末を焼成時には揮発しうる有機バインダ中に分散してなるセラミックグリーンシートである事が望ましい。具体的にはAl、MgO、CaO、SiO、ZrO、BaO、CeOなどの無機粉末等を用いる事ができ、たとえば、酸化物無機粉末を未焼結セラミック体の焼成時には揮発しうる有機バインダ中に分散せしめ、これをシート状に成形してなるセラミックグリーンシートを好適に使用できる。
グリーンシート積層体は、全グリーンシート又は層を重畳した後、所定の積層圧での積層を行なうことができる。積層圧は1MPa〜1000MPaの範囲が好ましい。
グリーンシート積層体の焼成は、ガス炉、マイクロ波炉、電気炉等の中で空気交換しつつ行なう事が望ましい。そして、焼成後、積層体の両面に未焼結体として残存する焼結しないシート状の支持体を除去し、焼結した積層体を得ることができる。
そして、焼結後の積層体の正極層2、負極層3に集電体層4、5を形成する。例えば、集電体粉末、有機バインダ等を含む集電体ペーストを正極層2、負極層3に塗布し、塗布物を焼成する。具体的にはアルミニウム、銅、ニッケル、パラジウム、銀、金、白金からなる群より選ばれる少なくとも1種が挙げられる。あるいは、蒸着法やスパッタリング法などの薄膜作成法により集電体層4、5を形成してもよい。
その後、電気を外部へ出力する為に集電体層4、5にリード7、8を設けて無機全固体二次電池が製造することができる。リード7、8は、アルミニウムやニッケルなどの低抵抗金属材料など、公知の部材を適宜用いることができる。
なお、緻密度とは、「100(体積%)−気孔率(体積%)」の事であり、「気孔率(体積%)」とは、焼成後の積層体の断面研磨面を走査型電子顕微鏡(SEM)で観察した際に縦横50μmの面内に観察される気孔面積の割合を20点以上測定した値の平均値をいう。測定数を増加させることによって焼成後の積層体全体の気孔率と近似することができる。
また、抗折強度は、集電体層形成前の焼結後の積層体をJIS R 1601に規定の3点曲げ測定法により測定することができる。
以下、実施例及び比較例に基づいて本発明をより具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
(無機固体電解質非晶質ガラス粉末の調整)
まず、LiCO、GeO、Al及びNH(POの粉末を化学量論組成で粉砕、混合し、大気中、900℃で焼成する固相反応法により、無機固体電解質材料Li1.5Al0.5Ge1.5(POの結晶粉末を得た。
得られたLi1.5Al0.5Ge1.5(PO結晶粉末をPt坩堝に入れ、1200℃に加熱した大気炉中に投入し、1時間保持した後に取り出し、氷水により急冷しガラス化したLi1.5Al0.5Ge1.5(POを得た。これを乳鉢、及びボールミルで粉砕し、微粒化したLAGP非晶質ガラス粉末を得た。
(固体セラミック体粉末の調整)
まず、LiCO、La(OH)、ZrO、及びAlの粉末を化学量論組成で粉砕、混合し、大気中、950℃、10時間で仮焼を行なった。その後、本焼結でのLiの欠損を補う目的で仮焼した粉末に、化学量論組成のLi量に対してLi換算で10at.%になるようにLiCOを過剰添加した。この粉末を、混合した後、成型した後、大気中、1200℃、36時間の条件下で本焼結を行ない、Li6.75La(Zr1.75Al0.25)O12(以下、「LLZ結晶粉末」という。)を得た。これを乳鉢、及びボールミルで粉砕し、微粒化したLLZ結晶粉末を得た。
(固体電解質グリーンシートの作製)
LAGP非晶質ガラス粉末とLLZ結晶粉末とを質量比5:5(LAGP非晶質ガラス粉末とセラミック固体粉末との質量比は5:5、つまり固体電解質層で50質量%のLAGP結晶化ガラスの含有量となるように調整した質量比)で混合して得た混合粉と、有機バインダであるアクリル酸エステル共重合体と溶剤であるターピネオールを混合して得られるスラリーを、離型処理が施されたPET製フィルム上にドクターブレード法で厚み30μmの薄板状に成形し、80℃にて一次乾燥し、更に95℃で二次乾燥を行なう事で固体電解質グリーンシートを得た。
(正極活物質粉末の調整)
まず、LiCO、V、NH(POの粉末を化学量論組成で粉砕、混合し、Pt坩堝に入れ、1300℃に加熱した大気炉中に投入。20分間保持した後に取り出し氷水により急冷しガラス化したLiVOPOを得た。これを乳鉢、及びボールミルで粉砕し、微粒化した正極活物質粉末を得た。
(正極グリーンシートの作製)
LAGP非晶質ガラス粉末と正極活物質粉末とSnO粉末を質量比5:4:1(LAGP非晶質ガラス粉末とセラミック固体粉末との質量比は5:5、つまり正極層で50質量%のLAGP結晶化ガラスの含有量となるように調整した質量比)で混合して得た混合粉末、有機バインダであるアクリル酸エステル共重合体と溶剤であるターピネオールを混合して得られるスラリーを、離型処理が施されたPET製フィルム上にドクターブレード法で厚み50μmの薄板状に成形し、80℃にて一次乾燥し、更に95℃で二次乾燥を行なう事で正極グリーンシートを得た。
(負極グリーンシートの作製)
LAGP非晶質ガラス粉末と市販のLiTi12粉末とSnO粉末を質量比5:4:1(LAGP非晶質ガラス粉末とセラミック固体粉末との質量比は5:5、つまり負極層で50質量%のLAGP結晶化ガラスの含有量となるように調整した質量比)で混合して得た混合粉末と、有機バインダであるアクリル酸エステル共重合体と溶剤であるターピネオールを混合して得られるスラリーを、離型処理が施されたPET製フィルム上にドクターブレード法で厚み50μmの薄板状に成形し、80℃にて一次乾燥し、更に95℃で二次乾燥を行なう事で負極グリーンシートを得た。
(焼結しないシート状支持体のグリーンシートの作製)
市販のアルミナ粉末(平均粒径1μm)と、有機バインダであるアクリル酸エステル共重合体と溶剤であるターピネオールを混合して得られるスラリーを、離型処理が施されたPET製フィルム上にドクターブレード法で厚み50μmの薄板状に成形し、80℃にて一次乾燥し、更に95℃で二次乾燥を行なう事で焼結しない支持体グリーンシートを得た。
(積層体の作製)
作製した各グリーンシートを、支持体グリーンシート2枚/正極グリーンシート2枚/固体電解質グリーンシート1枚/負極グリーンシート2枚/支持体グリーンシート2枚の順に重畳し、冷間等方加圧装置(CIP)を用いて196.1MPaにて10分間にわたり加圧することで積層体を作製した。
(焼成)
積層体を580℃で2時間加熱(脱脂)した後、750℃まで急激に昇温し、750℃で30分間保持した後、室温まで徐冷することで焼結積層体を得た。焼結積層体の両面からアルミナ(支持体グリーンシート)を超音波洗浄によって除去した後、90℃にて乾燥を行なった。これによって、固体電解質層と正極層と負極層からなる積層体を得た。このときこの焼成によって、LAGP非晶質ガラス粉末のすくなくとも一部が結晶化し、LAGP結晶化ガラスとなった。
つまり、これによって、LAGP結晶化ガラスとリチウムイオン伝導性の無機固体電解質であるセラミック固体とからなるコンポジットである固体電解質層と、LAGP結晶化ガラスと正極活物質とを含有するコンポジットである正極層と、LAGP結晶化ガラスと負極活物質とを含有するコンポジットである負極層からなる積層体を得た。
(集電体層形成)
焼結した積層体の正極層2上にアルミペーストを塗布し、乾燥及び焼成を行なうことで、正極層2に集電体層4を取り付け、負極層3上に銅ペーストを塗布し、乾燥及び焼成を行なう事で、負極側に集電体層5を取り付けた。
その後、正極にアルミニウム箔を正極リード7として接続し、負極に銅箔を負極リード8として接続し、この接続体を、内面が絶縁コートされたアルミニウム製のラミネートフィルムに封入することで、無機全固体二次電池を作製した。この無機全固体二次電池は、平均電圧2.5Vで放電し、充電可能な二次電池であった。
(実施例2)
固体電解質グリーンシートの作製の際、LAGP非晶質ガラス粉末と固体セラミック体粉末とを質量比1:9(LAGP非晶質ガラス粉末とセラミック固体粉末との質量比は1:9、つまり固体電解質層で10質量%のLAGP結晶化ガラスの含有量となるように調整した質量比)で混合して得た混合粉末を用いる他は実施例1と同様に操作して実施例2の無機全固体二次電池を得た。
(実施例3)
正極グリーンシートの作製の際に、LAGP非晶質ガラス粉末とガラスであるLiVOPO正極活物質粉末とSnO粉末とを質量比1:8:1(LAGP非晶質ガラス粉末とセラミック固体粉末との質量比は1:9、つまり正極層で10質量%のLAGP結晶化ガラスの含有量となるように調整した質量比)で混合して得た混合粉末を用いた他は実施例1と同様に操作して実施例3の無機全固体二次電池を得た。
(実施例4)
負極グリーンシートの作製の際に、LAGP非晶質ガラス粉末とLiTi12粉末とSnO粉末とを質量比1:8:1(LAGP非晶質ガラス粉末とセラミック固体粉末との質量比は1:9、つまり負極層で10質量%のLAGP結晶化ガラスの含有量となるように調整した質量比)で混合して得た混合粉末を用いた他は実施例1と同様に操作して実施例3の無機全固体二次電池を得た。
(実施例5)
実施例2と同様の方法で固体電解質グリーンシートを作製し、実施例3と同様の方法で正極グリーンシートを作製し、実施例4と同様の方法で負極グリーンシートを作製した他は実施例1と同様に操作して実施例5の無機全固体二次電池を得た。
(実施例6)
固体電解質グリーンシートの作製の際、LAGP非晶質ガラス粉末と固体セラミック体粉末とを質量比3:7(LAGP非晶質ガラス粉末とセラミック固体粉末との質量比は3:7、つまり固体電解質層で30質量%のLAGP結晶化ガラスの含有量となるように調整した質量比)で混合して得た混合粉末を用いる他は実施例1と同様に操作して実施例2の無機全固体二次電池を得た。
(実施例7)
正極グリーンシートの作製の際に、LAGP非晶質ガラス粉末とガラスであるLiVOPO正極活物質粉末とSnO粉末とを質量比3:6:1(LAGP非晶質ガラス粉末とセラミック固体粉末との質量比は3:7、つまり正極層で30質量%のLAGP結晶化ガラスの含有量となるように調整した質量比)で混合して得た混合粉末を用いた他は実施例1と同様に操作して実施例3の無機全固体二次電池を得た。
(実施例8)
負極グリーンシートの作製の際に、LAGP非晶質ガラス粉末とLiTi12粉末とSnO粉末とを質量比3:6:1(LAGP非晶質ガラス粉末とセラミック固体粉末との質量比は3:7、つまり負極層で30質量%のLAGP結晶化ガラスの含有量となるように調整した質量比)で混合して得た混合粉末を用いた他は実施例1と同様に操作して実施例3の無機全固体二次電池を得た。
(実施例9)
実施例6と同様の方法で固体電解質グリーンシートを作製し、実施例7と同様の方法で正極グリーンシートを作製し、実施例8と同様の方法で負極グリーンシートを作製した他は実施例1と同様に操作して実施例9の無機全固体二次電池を得た。
(実施例10)
固体電解質グリーンシートの作製の際、LAGP非晶質ガラス粉末と固体セラミック体粉末とを質量比8:2(LAGP非晶質ガラス粉末とセラミック固体粉末との質量比は8:2、つまり固体電解質層で80質量%のLAGP結晶化ガラスの含有量となるように調整した質量比)で混合して得た混合粉末を用いる他は実施例1と同様に操作して実施例10の無機全固体二次電池を得た。
(実施例11)
正極グリーンシートの作製の際に、LAGP非晶質ガラス粉末とガラスであるLiVOPO正極活物質粉末とSnO粉末とを質量比8:1.5:0.5(LAGP非晶質ガラス粉末とセラミック固体粉末との質量比は8:2、つまり正極層で80質量%のLAGP結晶化ガラスの含有量となるように調整した質量比)で混合して得た混合粉末を用いた他は実施例1と同様に操作して実施例11の無機全固体二次電池を得た。
(実施例12)
負極グリーンシートの作製の際に、LAGP非晶質ガラス粉末とLiTi12粉末とSnO粉末とを質量比8:1.5:0.5(LAGP非晶質ガラス粉末とセラミック固体粉末との質量比は8:2、つまり負極層で80質量%のLAGP結晶化ガラスの含有量となるように調整した質量比)で混合して得た混合粉末を用いた他は実施例1と同様に操作して実施例12の無機全固体二次電池を得た。
(実施例13)
実施例10と同様の方法で固体電解質グリーンシートを作製し、実施例11と同様の方法で正極グリーンシートを作製し、実施例12と同様の方法で負極グリーンシートを作製した他は実施例1と同様に操作して実施例13の無機全固体二次電池を得た。
(実施例14)
固体電解質グリーンシートの作製の際、LAGP非晶質ガラス粉末と固体セラミック体粉末とを質量比9:1(LAGP非晶質ガラス粉末とセラミック固体粉末との質量比は9:1、つまり固体電解質層で90質量%のLAGP結晶化ガラスの含有量となるように調整した質量比)で混合して得た混合粉末を用いる他は実施例1と同様に操作して実施例14の無機全固体二次電池を得た。
(実施例15)
正極グリーンシートの作製の際に、LAGP非晶質ガラス粉末とガラスであるLiVOPO正極活物質粉末とSnO粉末とを質量比9:0.7:0.3(LAGP非晶質ガラス粉末とセラミック固体粉末との質量比は9:1、つまり正極層で90質量%のLAGP結晶化ガラスの含有量となるように調整した質量比)で混合して得た混合粉末を用いた他は実施例1と同様に操作して実施例15の無機全固体二次電池を得た。
(実施例16)
負極グリーンシートの作製の際に、LAGP非晶質ガラス粉末とLiTi12粉末とSnO粉末とを質量比9:0.7:0.3(LAGP非晶質ガラス粉末とセラミック固体粉末との質量比は9:1、つまり負極層で90質量%のLAGP結晶化ガラスの含有量となるように調整した質量比)で混合して得た混合粉末を用いた他は実施例1と同様に操作して実施例16の無機全固体二次電池を得た。
(実施例17)
実施例14と同様の方法で固体電解質グリーンシートを作製し、実施例15と同様の方法で正極グリーンシートを作製し、実施例16と同様の方法で負極グリーンシートを作製した他は実施例1と同様に操作して実施例17の無機全固体二次電池を得た。
(比較例1)
固体電解質グリーンシートの作製の際、LAGP非晶質ガラス粉末と固体セラミック体粉末とを質量比0.9:9.1(LAGP非晶質ガラス粉末とセラミック固体粉末との質量比は0.9:9.1、つまり固体電解質層で9質量%のLAGP結晶化ガラスの含有量となるように調整した質量比)で混合して得た混合粉末を用いる事以外は実施例1と同様に操作して比較例1の無機全固体二次電池を得た。
(比較例2)
正極グリーンシートの作製の際に、LAGP非晶質ガラス粉末とガラスであるLiVOPO正極活物質粉末とSnO粉末とを質量比0.9:8:1.1(LAGP非晶質ガラス粉末とセラミック固体粉末との質量比は0.9:9.1、つまり正極層で9質量%のLAGP結晶化ガラスの含有量となるように調整した質量比)で混合して得た混合粉末を用いた事以外は実施例1と同様に操作して比較例2の無機全固体二次電池を得た。
(比較例3)
負極グリーンシートの作製の際に、LAGP非晶質ガラス粉末とLiTi12粉末とSnO粉末とを質量比0.9:8:1.1(LAGP非晶質ガラス粉末とセラミック固体粉末との質量比は0.9:9.1、つまり負極層で9質量%のLAGP結晶化ガラスの含有量となるように調整した質量比)で混合して得た混合粉末を用いた事以外は実施例1と同様に操作して比較例3の無機全固体二次電池を得た。
(比較例4)
比較例1と同様の方法で固体電解質グリーンシートを作製し、比較例2と同様の方法で正極グリーンシートを作製し、比較例3と同様の方法で負極グリーンシートを作製した他は実施例1と同様に操作して比較例4の無機全固体二次電池を得た。
(比較例5)
固体電解質グリーンシートの作製の際、LAGP非晶質ガラス粉末と固体セラミック体粉末とを質量比9.6:0.4(LAGP非晶質ガラス粉末とセラミック固体粉末との質量比は9.6:0.4、つまり固体電解質層で96質量%のLAGP結晶化ガラスの含有量となるように調整した質量比)で混合して得た混合粉末を用いる事以外は実施例1と同様に操作して比較例5の無機全固体二次電池を得た。
(比較例6)
正極グリーンシートの作製の際、LAGP非晶質ガラス粉末とガラスであるLiVOPO正極活物質粉末とSnO粉末を質量比9.6:0.3:0.1(LAGP非晶質ガラス粉末とセラミック固体粉末との質量比は9.6:0.4、つまり正極層で96質量%のLAGP結晶化ガラスの含有量となるように調整した質量比)で混合して得た混合粉末を用いる事以外は実施例1と同様に操作して比較例6の無機全固体二次電池を得た。
(比較例7)
負極グリーンシートの作製の際、LAGP非晶質ガラス粉末とLiTi12粉末とSnO粉末とを質量比9.6:0.3:0.1(LAGP非晶質ガラス粉末とセラミック固体粉末との質量比は9.6:0.4、つまり負極層で96質量%のLAGP結晶化ガラスの含有量となるように調整した質量比)で混合して得た混合粉末を用いる事以外は実施例1と同様に操作して比較例7の無機全固体二次電池を得た。
(比較例8)
比較例5と同様の方法で固体電解質グリーンシートを作製し、比較例6と同様の方法で正極グリーンシートを作製し、比較例7と同様の方法で負極グリーンシートを作製した他は実施例1と同様に操作して比較例8の無機全固体二次電池を得た。
(評価)
実施例1〜17及び比較例1〜8で得た無機全固体二次電池を、集電体層形成前の焼結積層体の段階で、以下の方法で緻密度、抗折強度、反り、クラック、剥離の評価を各水準の基板10枚に対して行なった。得られた評価結果をまとめて表1に示す。「緻密度」は各水準の各基板に対してそれぞれ40点行なったSEM観察(縦横50μm)の結果から水準ごとの平均気孔面積割合を求めた。「抗折強度」はJIS R 1601の3点曲げ測定方法に規定する抗折強度の測定に準拠して行なった。また、「反り」とは、集電体層形成前の焼結後の積層体で評価を行なった結果であり、接触式表面粗さ計で基板表面を計測したとき、基板中央の水平面に対する外周部のずれを測定した。「クラック、剥離」ついては焼結後の積層体を目視で観察し、「クラック、剥離発生のあった枚数/全基板枚数(10枚)」で表した。
Figure 2013157195
表1に示すように、実施例1〜17の無機全固体二次電池は、実用上十分な緻密度と抗折強度を同時に有する事が確認された。これに対し、比較例1〜8の無機全固体二次電池は、緻密度と抗折強度との両方又はいずれかが実用的な水準に達しない事が確認された。これにより、実施例1〜17の無機全固体二次電池は、クラック又は剥離の不具合発生が抑制されているのに対して、比較例1〜8の無機全固体二次電池は、反り、クラック、剥離のいずれかの不具合発生が著しいと認められた。これらの結果より、実施例1〜17に例示のごとく本発明の実施による無機全固体二次電池は実用的な水準にあることが確認された。
本発明は、実用上十分な緻密度と抗折強度を有することによりクラックや剥離等の不具合がない無機全固体二次電池を提供するため、産業上おおいに利用できる発明である。
1・・・固体電解質層、11・・・LAGP結晶化ガラス、12・・・リチウムイオン伝導性の無機固体電解質、2・・・正極層、21・・・正極活物質、3・・・負極層、31・・・負極活物質、4・・・第1集電体層、5・・・第2集電体層、7・・・正極リード、8・・・負極リード

Claims (1)

  1. Li1+xAlGe2−x(PO(式中、xは0≦x≦1である。(以下、「LAGP結晶化ガラス」という。))と、リチウムイオン伝導性の無機固体電解質であるセラミック固体とからなるコンポジットである固体電解質層と、
    LAGP結晶化ガラスと正極活物質とを含有するコンポジットである正極層と、
    LAGP結晶化ガラスと負極活物質とを含有するコンポジットである負極層との積層体であり、
    前記固体電解質層、前記正極層及び前記負極層のそれぞれが、10質量%以上95質量%以下のLAGP結晶化ガラスを含有する無機全固体二次電池。
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