JP2013155245A - 紫外線硬化性透明樹脂組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】(A)(メタ)アクリル系モノマー、(B)光重合開始剤、(C)シリカ粒子を含有することを特徴とする紫外線硬化性透明樹脂組成物。(C)シリカ粒子が、(A)(メタ)アクリル系モノマー100質量部に対して、0.1質量部〜40質量部含有し、(C)シリカ粒子が、ヒュームドシリカまたはヒュズドシリカであることを特徴とする。
【選択図】なし
Description
(メタ)アクリル系モノマーは、特に限定されず、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、フェノキシエチルメタクリレート、ジエチレングルコールジメタクリレート、2‐ヒドロキシエチルメタクリレート、2‐ヒドロキシ‐3‐フェノキシプロピルアクリルレート、ジトリメチロールプロパンテトラアクリレート、フェノールEO変性(メタ)アクリレート、ノニルフェノールPO変性(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、エトキシ化(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオール(メタ)アクリレート、エトキシ化O−フェニルフェノール(メタ)アクリレート、フェノキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、2‐ヒドロキシ−3−アクリロイロキシプロピル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、2−メトキシエチル(メタ)アクリレート、2−エトキシエチル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、N−アクリロイルオキシエチルヘキサヒドロフタルイミド、フタル酸モノヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジメチロールジ(メタ)アクリレート、ビシフェノールF EO変性ジ(メタ)アクリレート、9,9−ビス[4−(2−アクリロイルオキシエトキシ)フェニル]フルオレン、イソシアヌル酸変性ジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルジ(メタ)アクリレート、イソシアヌル酸変性トリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等を挙げることができる。これらは単独で使用してもよく、2種以上を混合して使用してもよい。
光重合開始剤は、一般的に使用されるものであれば特に限定されず、例えば、オキシム系開始剤、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾイン‐n‐ブチルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、アセトフェノン、ジメチルアミノアセトフェノン、2,2‐ジメトキシ‐2‐フェニルアセトフェノン、2,2‐ジエトキシ‐2‐フェニルアセトフェノン、2‐ヒドロキシ‐2‐メチル‐1‐フェニルプロパン‐1‐オン、1‐ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2‐メチル‐1‐〔4‐(メチルチオ)フェニル〕‐2‐モルフォリノ‐プロパン‐1‐オン、4‐(2‐ヒドロキシエトキシ)フェニル‐2‐(ヒドロキシ‐2‐プロピル)ケトン、ベンゾフェノン、p‐フェニルベンゾフェノン、4,4′‐ジエチルアミノベンゾフェノン、ジクロルベンゾフェノン、2‐メチルアントラキノン、2‐エチルアントラキノン、2‐ターシャリーブチルアントラキノン、2‐アミノアントラキノン、2‐メチルチオキサントン、2‐エチルチオキサントン、2‐クロルチオキサントン、2,4‐ジメチルチオキサントン、2,4ジエチルチオキサントン、ベンジルジメチルケタール、アセトフェノンジメチルケタール、P‐ジメチルアミノ安息香酸エチルエステル等が挙げられる。これらは単独で使用してもよく、2種以上を混合して使用してもよい。
シリカ粒子は、紫外線硬化性透明樹脂組成物のフィラーとして配合する。フィラーとしてシリカ粒子を使用することで、耐折曲性等の機械的特性を損なうことなく、ヘイズを低減させて透明性を向上させつつ、塗工時の消泡性を向上させることができる。
リン化合物を本発明の紫外線硬化性透明樹脂組成物に配合すると、難燃性を付与することができる。リン化合物には、例えば、トリス(クロロエチル)ホスフェート、トリス(2,3−ジクロロプロピル)ホスフェート、トリス(2−クロロプロピル)ホスフェート、トリス(2,3−ブロモプロピル)ホスフェート、トリス(ブロモクロロプロピル)ホスフェート、2,3−ジブロモプロピル−2,3−クロロプロピルホスフェート、トリス(トリブロモフェニル)ホスフェート、トリス(ジブロモフェニル)ホスフェート、トリス(トリブロモネオペンチル)ホスフェートなどの含ハロゲン系リン酸エステル;トリメチルホスフェート、トリエチルホスフェート、トリブチルホスフェート、トリオクチルホスフェート、トリブトキシエチルホスフェート、トリアリルホスフィンなどのノンハロゲン系脂肪族リン酸エステル;トリフェニルホスフェート、クレジルジフェニルホスフェート、ジクレジルフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェート、トリキシレニルホスフェート、キシレニルジフェニルホスフェート、トリス(イソプロピルフェニル)ホスフェート、イソプロピルフェニルジフェニルホスフェート、ジイソプロピルフェニルフェニルホスフェート、トリス(トリメチルフェニル)ホスフェート、トリス(t−ブチルフェニル)ホスフェート、ヒドロキシフェニルジフェニルホスフェート、オクチルジフェニルホスフェート、3−グリシジルオキシプロピレンジフェニルホスフィンオキシド、3−グリシジルオキシジフェニルホスフィンオキシド、ジフェニルビニルホスフィンオキシド、2−(9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−オキサイド−10−ホスファフェナントレン−10−イル)メチルコハク酸ビス−(2−ヒドロキシエチル)−エステル重合物などのノンハロゲン系芳香族リン酸エステル;トリスジエチルホスフィン酸アルミニウム、トリスメチルエチルホスフィン酸アルミニウム、トリスジフェニルホスフィン酸アルミニウム、ビスジエチルホスフィン酸亜鉛、ビスメチルエチルホスフィン酸亜鉛、ビスジフェニルホスフィン酸亜鉛、ビスジエチルホスフィン酸チタニル、テトラキスジエチルホスフィン酸チタン、ビスメチルエチルホスフィン酸チタニル、テトラキスメチルエチルホスフィン酸チタン、ビスジフェニルホスフィン酸チタニル、テトラキスジフェニルホスフィン酸チタンなどのホスフィン酸の金属塩等が挙げられる。
(メタ)アクリル化エポキシ樹脂は、1分子中に2個以上のエポキシ基を有するエポキシ樹脂に対して、(メタ)アクリル酸をエステル化反応させて得られる部分エステル化エポキシ(メタ)アクリレートである。(メタ)アクリル化エポキシ樹脂は、紫外線照射によりラジカル重合し得る(メタ)アクリル基を有している。よって、本発明の紫外線硬化性透明樹脂組成物に(メタ)アクリル化エポキシ樹脂を配合すると、紫外線照射により(メタ)アクリル化エポキシ樹脂同士が架橋反応して、硬化物の架橋密度が上がり硬化性がより向上するとともに、硬化物に耐折曲性を付与することができる。(メタ)アクリル化エポキシ樹脂は、特に限定されないが、1分子中に少なくとも2個以上のエポキシ基を有するエポキシ樹脂に対して、そのエポキシ樹脂のエポキシ基に対して50〜100%当量の(メタ)アクリル酸をエステル化反応させて得られる(メタ)アクリル化エポキシ樹脂が好ましく、感光性の点から、80〜100%当量の(メタ)アクリル酸をエステル化反応させて得られる(メタ)アクリル化エポキシ樹脂が特に好ましい。
(メタ)アクリル化ウレタン樹脂は、ウレタン樹脂に(メタ)アクリル酸を反応させて得られるウレタン(メタ)アクリレートであればよく、特定の化合物に限定されない。(メタ)アクリル化ウレタン樹脂が紫外線硬化性透明樹脂組成物に含まれると、伸び性と耐折曲性とに優れた硬化塗膜を形成できるので、例えば、配線基板、特にフレキシブル配線板への適用に有効である。
下記表1に示す各成分を下記表1に示す配合割合にて配合し、3本ロールを用いて室温にて混合分散させて、実施例1〜22、比較例1〜5にて使用する紫外線硬化性透明樹脂組成物を調製した。そして、調製した紫外線硬化性透明樹脂組成物を以下のように塗工して試験片を作成した。なお、表1中の配合割合の数値は質量部を示す。
(A)(メタ)アクリル系モノマー
・ライトエステルPO:共栄社化学(株)製、フェノキシエチルメタクリレート。
・ライトエステル2EG:共栄社化学(株)製、ジエチレングルコールジメタクリレート。
・GE‐610:三菱ガス化学(株)製、2‐ヒドロキシエチルメタクリレート。
・M‐5700:東亜合成化学(株)製、2‐ヒドロキシ‐3‐フェノキシプロピルアクリレート。
・M‐408:東亜合成化学(株)製、ジトリメチロールプロパンテトラアクリレート。
・イルガキュア184:チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)製、1‐ヒドロキシ‐シクロヘキシル‐フェニル‐ケトン。
・イルガキュア1173:チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)製、2‐ヒドロキシ‐2‐メチル‐1‐フェニル‐プロパン‐1‐オン。
・イルガキュア2529:チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)製、1‐[4‐(2‐ヒドロキシエトキシ)‐フェニル]‐2‐ヒドロキシ‐2‐メチル‐1‐プロパン‐1‐オン。
・AEROSIL 380:日本アエロジル(株)製、親水性ヒュームドシリカ、一次平均粒子径7nm。
・AEROSIL R974:日本アエロジル(株)製、疎水性ヒュームドシリカ(表面処理剤はジメチルシラン)。
・レオロシールDM‐20S:(株)トクヤマ製、親水性ヒュームドシリカ。
・ジフェニルビニルホスフィンオキシド:片山化学工業(株)製。
・ME‐P8:三光(株)製、2−(9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−オキサイド−10−ホスファフェナントレン−10−イル)メチルコハク酸ビス−(2−ヒドロキシエチル)−エステル重合物。
・トリアリルホスフィン:東洋サイエンス(株)製。
・EBECRYL 3708:ダイセル・サイテック(株)製、エポキシアクリルレートと2−ヒドロキシエチルアクリレートとの混合物。
・Miramer PE110:MIWON製、フェニルエポキシアクリレート。
・Miramer PE250:MIWON製、ビスフェノールA型エポキシジメタクリレート。
・EBECRYL 8405:ダイセル・サイテック(株)製、ウレタンアクリレート。
・M‐1200:東亞合成(株)製、ウレタンアクリレート。
・AH‐600:共栄社化学(株)製、フェニルグリシジルエーテルアクリレートヘキサメチレンジイソシアネートウレタンプレポリマー。
・B‐30:堺化学工業(株)製、硫酸バリウム。
・LMS‐200:富士タルク工業(株)製、含水ケイ酸マグネシウム。
・CR‐80:石原産業(株)製、酸化チタン。
添加剤
・UVX‐189:楠本化学(株)製、ビニル系重合物。
・ポリフロー No.90:共栄社化学(株)製、アクリルポリマー。
・BYK‐361N:ビックケミー・ジャパン(株)製、アクリルポリマー。
・BYK‐307:ビックケミー・ジャパン(株)製、ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサンとポリエーテルの混合物。
シリコーン系消泡剤
・KS‐66:信越化学工業(株)製、シリコーン樹脂。
着色顔料
・リオノールブルーFG‐7351:東洋インキ(株)製、フタロシアニン化合物。
・クロモフタルイエローAGR:チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)製、アントラキノン化合物。
ポリエチレンテレフタレートフィルム(PETフィルム)(帝人デュポン社製、厚さ25μm)の表面をイソプロピルアルコールで脱脂処理した後、脱脂処理した表面にスクリーン印刷法にて、上記のように調製した紫外線硬化性透明樹脂組成物を塗布した。その後、露光装置(アイグラフィック社製、UB093−5AM)にて紫外線(300〜400nm)を1000mJ/cm2まで露光した。硬化塗膜の厚みは、15〜20μmであった。
(1)ヘイズ(曇価)(%)
PETフィルムに代えて、石英ガラス基板(50mm×50mm、厚さ1mm)の表面に、上記試験片作成工程と同様の方法で塗工して硬化塗膜を形成し、試験片とした。この試験片に対してJIS−K−7105、JIS−K−7136に準じて、日立ハイテク社製U−3310分光光度計を用いてヘイズを測定した。
(2)全光線透過率(%)
PETフィルムに代えて、石英ガラス基板(50×50×1mm)の表面に、上記試験片作成工程と同様の方法で塗工して硬化塗膜を形成し、試験片とした。この試験片に対してJIS−K−7105、JIS−K−7136に準じて、日立ハイテク社製U−3310分光光度計を用いて全光線透過率を測定した。
(3)消泡性
紫外線硬化性透明樹脂組成物を上記試験片作成工程の方法で塗工し、塗工後の消泡性を下記に従い評価した。
○:塗工後、1分以内に消泡する。
△:塗工後、1分超〜5分放置の間に消泡する。
×:塗工後、5分超放置しても消泡しない。
(4)耐折曲性
上記試験片作成工程にて作成した試験片について、ハゼ折りにより180°折り曲げを数回繰り返して行い、その際の透明な硬化塗膜におけるクラック発生状況を目視及び×200の光学顕微鏡で観察し、クラックが発生しなかった回数を測定した。
(5)絶縁抵抗(Ω)
PETフィルムに代えて、櫛形テストパターン(線幅100μm、線間100μm)に、上記試験片作成工程と同様の方法で塗工して硬化塗膜を形成し、試験片とした。この試験片を、温度85℃、湿度85%の雰囲気中にて直流50V印加して1000時間放置後、該試験片を槽外に取り出して絶縁抵抗値を測定した。
Claims (5)
- (A)(メタ)アクリル系モノマー、(B)光重合開始剤、(C)一次平均粒子径が、1.0nm〜3000nmであるシリカ粒子を含有することを特徴とする紫外線硬化性透明樹脂組成物。
- 前記(C)シリカ粒子が、前記(A)(メタ)アクリル系モノマー100質量部に対して、0.1質量部〜40質量部含有することを特徴とする請求項1に記載の紫外線硬化性透明樹脂組成物。
- 前記(C)シリカ粒子が、ヒュームドシリカまたはヒューズドシリカであることを特徴とする請求項1または2に記載の紫外線硬化性透明樹脂組成物。
- 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の紫外線硬化性透明樹脂組成物の硬化物。
- 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の紫外線硬化性透明樹脂組成物を硬化して得られた皮膜を有する配線基板。
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