JP2013141427A - 播種機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 搬送コンベヤ3に、育苗箱搬送方向A後部側のコロ搬送機構18と育苗箱搬送方向A前部側のベルト搬送機構19とを設け、コロ搬送機構18の搬送ゾーンに床土供給装置7、均し装置及び灌水装置11を設けると共に播種装置13及び覆土供給装置14の配置部分にベルト搬送機構19を設ける。
【選択図】図2
Description
この播種機は、育苗箱を載置して搬送する搬送コンベヤと、育苗箱に対して土(床土及び覆土)を供給する土供給装置と、床土の上面をならす土均し装置と、床土に灌水する灌水装置と、床土上に播種する播種装置とを備えている。
コロ搬送機構は、左右の枠材間に左右軸回りに回転自在に設けられた回転軸を育苗箱搬送方向に間隔をおいて多数設け、各回転軸に左右一対の搬送コロを一体回転自在に設け、各回転軸にチェーン伝動機構によって駆動モータから回転動力を伝達し、各回転軸を回転駆動することにより搬送コロ上に載置された育苗箱を搬送する。
前記播種機にあっては、コロ搬送機構によって搬送されている育苗箱に対して、土供給装置によって床土を供給した後、灌水装置によって床土に灌水し、その後、灌水された床土上に播種装置によって播種し、その後、土供給装置によって播種された育苗箱に対して覆土を供給する。
また、育苗箱を搬送するのにベルト搬送機構を採用すると、重量軽減、コストダウンが図れるが、床土供給、土均しは、育苗箱に対して上からの荷重がかかるので、ベルト搬送機構で育苗箱を搬送するようにすると、育苗箱がベルト上でスリップを起こす場合がある。また、育苗箱に対して灌水する水がベルトにかかると、床土供給や覆土供給の際にこぼれ落ちた土がベルト上に落ちて、水を含んだ土が、ベルトに付着したり、播種機の設置面上に落ちたりするという問題が生じる。
請求項1に係る発明では、育苗箱を載置して搬送する搬送コンベヤを備え、この搬送コンベヤに、育苗箱に床土を供給する床土供給装置と、床土の上面をならす土均し装置と、床土に灌水する灌水装置と、床土上に播種する播種装置と、播種された育苗箱に覆土を供給する覆土供給装置とを育苗箱搬送方向に順に設け、
前記搬送コンベヤは、育苗箱搬送方向後部側のコロ搬送機構と育苗箱搬送方向前部側のベルト搬送機構とを備え、コロ搬送機構の搬送ゾーンに床土供給装置、均し装置及び灌水装置を設けると共に播種装置及び覆土供給装置の配置部分にベルト搬送機構を設けたことを特徴とする。
ことを特徴とする。
請求項3に係る発明では、播種装置の育苗箱搬送方向の後部に駆動源を設けると共に前部に播種ロールを設け、前記駆動源の下方に、搬送コロが固定されたコロ搬送機構終端の回転軸を設け、前記播種ロールの下方にベルト搬送機構始端のプーリを固定したベルト駆動軸を設け、前記駆動源からコロ搬送機構終端の回転軸に回転動力を伝達すると共に該回転軸からベルト駆動軸に回転動力を伝達したことを特徴とする。
図1は育苗箱2を矢視Aで示す前方(育苗箱搬送方向)に搬送しながら該育苗箱2に対して床土供給、灌水及び施薬、施肥、播種、覆土供給を自動的に行う育苗用播種機1を示している。
この播種機1は、前後方向に長い搬送コンベヤ3と、この搬送コンベヤ3の前後に配置された補助フレーム4,5と、育苗箱2を数十枚上下方向にストックできると共に下端側から育苗箱2を一枚づつ前方に繰り出し可能とされた育苗箱供給装置6と、育苗箱2に床土を供給する土供給装置7(床土供給装置という)と、育苗箱2に供給された床土の上面をならす土均し装置8と、床土上面の育苗箱2前端側の盛上がり部分を均平にするコーナープレス9と、薬液を灌水装置11へと送る薬剤ポンプ10と、床土が供給された育苗箱2に薬液と共に灌水する灌水装置11と、灌水された育苗箱2に施肥する施肥装置12と、施肥された育苗箱2に対して播種する播種装置13と、播種された育苗箱2に対して覆土を供給する土供給装置14(覆土供給装置という)とを有する。
装置6から繰り出された育苗箱2はベルトコンベヤからなる繰出しコンベヤによって搬送コンベヤ3に送られる。
前記搬送コンベヤ3は育苗箱供給装置6から繰り出された育苗箱2を載置して前方に向けて前部の補助フレーム4へと搬送する。図2にも示すように、この搬送コンベヤ3に、床土供給装置7、土均し装置8、コーナープレス9、灌水装置11、施肥装置12、播種装置13、覆土供給装置14が搬送コンベヤ3の後部から前方Aに向けて順に配置されて設けられている。
搬送コンベヤ3は、図2〜図5に示すように、前後方向に長いコンベヤフレーム16と、このコンベヤフレーム16を支持する前後の支持脚17と、コンベヤフレーム16の後部側に設けられていて育苗箱2をコロ搬送するコロ搬送機構18と、コンベヤフレーム16の前部側に設けられていて育苗箱2をベルト搬送するベルト搬送機構19とを有する。
搬送コロ24は、各回転軸23a〜hに左右の枠材21間において左右一対設けられていると共に、始端の回転軸23hから1つ目と3つ目の回転軸23g,23eには左右方向中央にも設けられている。
前記伝動機構25はチェーン伝動手段によって構成され、前後方向で隣り合う回転軸23a〜hにわたって設けられている。各伝動機構25は回転軸23a〜hに一体回転自在に固定された伝動側スプロケット25A及び被伝動側スプロケット25Bとこれらスプロケット25A,25Bにわたって巻き掛けられたチェーン25Cとからなる。伝動側スプロケット25A及び被伝動側スプロケット25Bは、回転軸23の枠材21の縦壁21aから右側に突出した部分に設けられている。
駆動プーリ27及び従動プーリ29はVプーリから構成され、コンベヤフレーム16の左右枠材21間に配置されている。搬送ベルト30はVベルトから構成されている。
固定された左右方向の軸心を有するロッド31Aと、このロッド31Aに回転自在に套嵌された左右方向の軸心を有する円筒形の筒部材31Bとから構成されている。この下支え部材31はベルト駆動軸26とベルト従動軸28との間に前後方向に間隔をおいて配置されていて、搬送ベルト30の上部の下面に接当している。本実施形態では、下支え部材31は4本設けられている。
コロ搬送機構18及びベルト搬送機構19を駆動する駆動源は電動モータ34によって構成され、該電動モータ34は播種装置13の後部に設けられている(図2及び図9参照)。
電動モータ34の出力軸34aからコロ搬送機構18の最前端の回転軸23aへとチェーン伝動機構からなる伝動手段36によって動力が伝達されると共に、搬送コロ24上の育苗箱2を前方Aに搬送するように、コロ搬送機構18の最前端の回転軸23aから後方の回転軸23b〜hに順次回転動力が伝達される。
このベルト駆動軸26に動力を伝達する伝動手段37は、ベルト搬送機構19の搬送速度をコロ搬送機構18の搬送速度に合わせるために、コロ搬送機構18の最前端の回転軸23から若干減速してベルト駆動軸26に動力伝達している。
前記床土供給装置7、土均し装置8、コーナープレス9、灌水装置11及び施肥装置12の配置部分にコロ搬送機構18が設けられている。(換言すると、床土供給装置7、土均し装置8、コーナープレス9、灌水装置11及び施肥装置12がコロ搬送機構18で育苗箱2を搬送するコロ搬送ゾーンに配置されている)。
床土供給装置7は、図6に示すように、搬送コンベヤ3の左右各枠材21にそれぞれ立設された左右一対の側板40を有するフレーム41(床土フレームという)と、この床土フレーム41の上部に固定されていて土が貯留されたホッパ42と、床土フレーム41の側板40間で且つホッパ42の下端開口の下方に位置する土搬送コンベヤ43と、この土搬送コンベヤ43に床土駆動軸23hから動力を伝達する動力伝達機構44とから主構成
されている。
この土搬送コンベヤ43の終端側ロール46には、ベルト伝動機構からなる動力伝達機構44を介して床土駆動軸23hから動力が伝達され、土送りベルト47で受けたホッパ42内の土を前方Aに移送するように終端側ロール46が回転駆動されて、土搬送コンベヤ43の終端側から該土搬送コンベヤ43の下方を移動する(通過する)育苗箱2に床土が落下供給される。
土均し装置8は、図6に示すように、床土の上面を均す回転ブラシ51と、この回転ブラシ51に土均し駆動軸23fから回転動力を伝達する伝動機構を収納した伝動ケース52と、回転ブラシ51の高さを調整する高さ調整手段53とを有する。
伝動ケース52は前傾状とされ、下部が土均し駆動軸23fの軸心回りに回転自在に枢支されて、上下揺動自在とされている。
高さ調整手段53は、高さの異なる多数の凹部55が形成された支持板54と、この支持板54の凹部55に選択的に引っ掛けられる支持ロッド56と、回転ブラシ51を下方に付勢するバネ(図示省略)とを有する。
前記回転ブラシ51で床土を均すと、育苗箱2の前後端部で床土が盛り上がり状となるが、この床土の前端側の盛り上がり部分が前記コーナープレス9によって均平にされる。
左右各揺動アーム58は前傾状とされて、下端側が枠材21に取付固定されたブラケット61に左右軸回りに回転自在に枢支されていて、上下に揺動自在とされている。
高さ設定手段60は左右の揺動アーム58に設けられている。この高さ設定手段60は、揺動アーム58に固定されたステー62と、このステー62に設けられたナット63に螺合され且つ上下方向の軸心を有するボルト部材64とを有する。
このコーナープレス9にあっては、均平部材59は下方に向かうに従って前方Aに移行する傾斜状とされていて、この均平部材59が前方移動する育苗箱2の前部上端側に押圧されることで揺動アーム58が上方に揺動して逃げ、育苗箱2の前部上端側が通過すると揺動アーム58が下方揺動して均平部材59が下がり、該均平部材59の下端側で床土の前端側が平らに均される。
水する。
薬剤ポンプ10は、図7及び図8に示すように、搬送コンベヤ3の左側の枠材21の縦壁21aに着脱自在に取り付けられるポンプ取付台71の左側面に固定されている。
この薬剤ポンプ10は、左右方向の軸心を有していてポンプ取付台71に軸心回りに回転自在に取り付けられたポンプ回転軸74と、このポンプ回転軸74に一体回転自在に固定されていて複数のコロ75を枢支した回転体76と、コロ75の公転軌跡の外周側に配置された半円弧状のチューブ押え77と、このチューブ押え77の内周面側に配置された絞りチューブ78と、この絞りチューブ78の両側の各端部に接続された接続具79A,79Bとを有する。
上側の接続具79Aは薬液タンクにホース等を介して接続され、下側の接続具79Bはホース等を介して灌水装置11の散水管68に接続されている。
絞りチューブ78はゴム又はプラスチック等の可撓性材料で形成されている。
回転体76はポンプ駆動軸23cによって矢示W方向に回転駆動され、回転体76が回転するとコロ75が絞りチューブ78を押しつぶすように絞りながら公転すると共にチューブ押え77の内周側を転動する。これによって、上側接続具79Aから薬液を吸い込んで下側接続具79Bから薬液をはき出し、灌水装置11へと薬液を送る。
施肥装置12は、搬送コンベヤ3の左右枠材21に立設された施肥フレーム86に、繰出しロール87を設けると共に該繰出しロール87の上方に肥料ホッパ88を設けてなる。
なお、この施肥装置12は、オプションで取り付けられ、該施肥装置12が取り付けられない場合は、灌水装置11を播種装置13に近接させることができるように、該灌水装置11は前後位置調整自在とされている。
播種ロール92は左右方向の軸心を有していて播種フレーム90の左右側板89間に配置され、該播種ロール92の軸心にはロール軸99が一体回転自在に設けられ、このロール軸99は左右側板89に左右軸回りに回転自在に支持されている。
けられ、この駆動側スプロケット101から伝動チェーン102を介して被駆動側スプロケット103に動力伝達される。
この被駆動側スプロケット103は伝動軸104に一体回転自在に設けられた第1伝動ギヤ105に取付固定され、被駆動側スプロケット103から第1伝動ギヤ105を介して伝動軸104に動力伝達される。
回転ブラシ93は左右方向の軸心を有し、外周側が播種ロール92の外周に摺接する。また、この回転ブラシ93には前記第1伝動ギヤ105から動力が伝達されて該回転ブラシ93が矢示Y方向に回転駆動され、播種ロール92の外周側の余分な種子が払いのけられる。
本実施形態では、前側のロール117が終端側ロールとされ、後側のロール116が始端側ロールとされている。各ロール116,117はロール本体116A,117Aとこのロール本体116A,117Aの中心に軸方向貫通状に設けられたロール軸116B,117Bとからなる。
前記動力伝達機構115は、覆土駆動軸39の左端部側に一体回転自在に取り付けられた駆動側スプロケット123と、終端側ロール116のロール軸116Bの左端側に一体回転自在に設けられた被駆動側スプロケット124と、これらスプロケット123,124に巻掛けられた伝動チェーン125と、この伝動チェーン125にテンションを付与するドライブテンショナー126と、伝動チェーン125をガイドするガイドローラ127と、駆動側スプロケット123から被駆動側スプロケット124への動力伝達を断続する
クラッチ128とを有してなる。
また、前記施肥装置12を設けない場合は、灌水装置11を播種装置13にできるだけ近づけて配置するが、搬送コンベヤ3の前部側にベルト搬送機構19を採用するにあたって、ベルト搬送機構19の始端側を播種装置13の後端側に位置させると、灌水装置11から飛散した水がベルト搬送機構19の搬送ベルト30にかかる惧れがある。
また、前述したように、ベルト搬送機構19のベルト駆動軸26に動力を伝達する伝動手段37は、ベルト搬送機構19の搬送速度をコロ搬送機構18の搬送速度に合わせるために、コロ搬送機構18の最前端の回転軸23から若干減速してベルト駆動軸26に動力伝達しているが、播種装置13をコロ搬送機構18とベルト搬送機構19とに跨って設けることによって、該伝動手段を設けるための余裕をとることができる。
3 搬送コンベヤ
7 床土供給装置
8 土均し装置
10 薬剤ポンプ
11 灌水装置
13 播種装置
14 覆土供給装置
18 コロ搬送機構
19 ベルト搬送機構
24 搬送コロ
23a コロ搬送機構終端の回転軸
23c コロ搬送機構の回転軸
26 ベルト駆動軸
27 ベルト搬送機構始端のプーリ
34 駆動源(電動モータ)
92 播種ロール
A 育苗箱搬送方向
Claims (4)
- 育苗箱(2)を載置して搬送する搬送コンベヤ(3)を備え、この搬送コンベヤ(3)に、育苗箱(2)に床土を供給する床土供給装置(7)と、床土の上面をならす土均し装置(8)と、床土に灌水する灌水装置(11)と、床土上に播種する播種装置(13)と、播種された育苗箱(2)に覆土を供給する覆土供給装置(14)とを育苗箱搬送方向(A)に順に設け、
前記搬送コンベヤ(3)は、育苗箱搬送方向(A)後部側のコロ搬送機構(18)と育苗箱搬送方向(A)前部側のベルト搬送機構(19)とを備え、コロ搬送機構(18)の搬送ゾーンに床土供給装置(7)、土均し装置(8)及び灌水装置(11)を設けると共に播種装置(13)及び覆土供給装置(14)の配置部分にベルト搬送機構(19)を設けたことを特徴とする播種機。 - 播種装置(13)をコロ搬送機構(18)とベルト搬送機構(19)とに跨って設けたことを特徴とする請求項1に記載の播種機。
- 播種装置(13)の育苗箱搬送方向(A)の後部に駆動源(34)を設けると共に前部に播種ロール(92)を設け、前記駆動源(34)の下方に、搬送コロ(24)が固定されたコロ搬送機構(18)終端の回転軸(23a)を設け、前記播種ロール(92)の下方にベルト搬送機構(19)始端のプーリ(27)を固定したベルト駆動軸(26)を設け、前記駆動源(34)からコロ搬送機構(18)終端の回転軸(23a)に回転動力を伝達すると共に該回転軸(23a)からベルト駆動軸(26)に回転動力を伝達したことを特徴とする請求項2に記載の播種機。
- 灌水装置(11)に薬液を送る薬剤ポンプ(10)を土均し装置(8)と灌水装置(11)との間の搬送コンベヤ(3)の側面に設け、この薬剤ポンプ(10)をコロ搬送機構(18)の回転軸(23c)によって駆動したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の播種機。
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