JP2013139279A - 嵌合具及び嵌合具付き袋体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】一対の帯状の第1の基材11及び第2の基材12と、それら基材の対向面11a,12aにそれぞれ設けられた雄側嵌合部13及び雌側嵌合部14とを有し、雄側嵌合部13及び雌側嵌合部14のそれぞれに複数の切り欠き部15,16が設けられている嵌合具10。また、内容物を収容する袋本体と、該袋本体の開口部の内面に取り付けられた嵌合具10とを有する嵌合具付き袋体。
【選択図】図2
Description
嵌合具としては、例えば、一対の帯状の基材と、それら基材の対向面にそれぞれ設けられた雄側嵌合部及び該雄側嵌合部に着脱自在に嵌合する雌側嵌合部と、を有する嵌合具が取り付けられた嵌合具付き袋体が知られている(特許文献1)。
雄側嵌合部113は、第1の基材111から立ち上がる幹部113aと、幹部113aの先端部に形成された該幹部113aよりも大きい頭部113bを有する。雌側嵌合部114は、第2の基材112から円弧状に立ち上がる一対のアーム部114a,114bを有し、それらアーム部114a,114bにより凹部114cが形成される。嵌合具110は、雌側嵌合部114の凹部114cに雄側嵌合部113の頭部113bを嵌め込むことで、着脱自在に嵌合できる。
また、一対の帯状の基材の対向面のそれぞれに、前記した雌側嵌合部が有するようなアームが長手方向に沿って複数設けられ、対向するアーム同士を互いに引っ掛けて着脱自在に嵌合する嵌合具も知られている(特許文献3)。
前記雄側嵌合部及び雌側嵌合部のそれぞれに複数の切り欠き部が設けられていることを特徴とする。
それら基材の対向面にそれぞれ長手方向に沿って並行して複数本設けられ、前記基材から円弧状に立ち上がるアーム部を有する雌側嵌合部と、を有し、
対向する複数本の雌側嵌合部同士が互いに着脱自在に嵌合し、
前記雌側嵌合部に複数の切り欠き部が設けられていることを特徴とする。
本発明の嵌合具付き袋体は、本発明の嵌合具が取り付けられているため、袋本体の開口部に取り付けて繰り返し使用しても、袋本体における嵌合部が配置された部分の近傍で袋本体が破損し難い。
[嵌合具]
以下、本発明の嵌合具の一例を示して詳細に説明する。図1は、本実施形態の嵌合具10を、幅方向に沿って切断したときの断面図である。他の嵌合具の断面図についても同様である。
本実施形態の嵌合具10は、図1に示すように、一対の帯状の第1の基材11及び第2の基材12を有している。
第1の基材11の対向面11aには、突条の雄側嵌合部13が第1の基材11の長手方向に沿って設けられている。第2の基材12の対向面12aには、雄側嵌合部13と着脱自在に嵌合する雌側嵌合部14が第2の基材12の長手方向に沿って設けられている。
耐熱層の材質としては、二軸延伸ナイロン、二軸延伸ポリプロピレン等が挙げられる。
ヒートシール層の材質としては、直鎖状低密度ポリエチレン、無延伸ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー等が挙げられる。
バリア層の材質としては、ポリビニルアルコール等が挙げられる。
また、第1の基材11は、積層フィルムからなる基材には限定されず、単層フィルムからなる基材であってもよい。
第2の基材12としては、第1の基材11と同じ基材が挙げられ、好ましい態様も同じである。
雄側嵌合部13及び雌側嵌合部14の材質としては、第1の基材11及び第2の基材12と同じ材質が使用できる。
前述したように、袋体101では、嵌合具110を用いた開閉を繰り返し行うと、袋本体120における嵌合具110の雄側嵌合部113及び雌側嵌合部114が配置されている部分と、それ以外の部分との境目の部分aにおいて、袋本体120に破損が生じることがある。本発明者がこの点について詳細に検討したところ、袋本体120の第1のフィルム材121及び第2のフィルム材122や、嵌合具110の第1の基材111及び第2の基材112に比べて、嵌合具110における雄側嵌合部113及び雌側嵌合部114が非常に硬いため、袋本体120における嵌合具110の雄側嵌合部113及び雌側嵌合部114が配置されている部分と、それ以外の部分との間で柔軟性に大きな差が生じ、それによって開閉を行う際にその境目の部分aに大きな負担が掛かっていることが判明した。
これに対し、嵌合具10は、雄側嵌合部13及び雌側嵌合部14のそれぞれに複数の切り欠き部15,16が設けられていることにより、雄側嵌合部13及び雌側嵌合部14の柔軟性が向上する。これにより、嵌合具10を袋本体に取り付けて嵌合具付き袋体としたとき、袋本体における雄側嵌合部13及び雌側嵌合部14が配置された部分とそれ以外の部分との柔軟性の差が小さくなる。そのため、嵌合具10を用いて袋体の開口部を繰り返し開閉しても、袋本体における雄側嵌合部13及び雌側嵌合部14が配置された部分とそれ以外の部分との境目部分に掛かる負担が小さくなり、その部分で袋本体が破損することが抑制される。
雄側嵌合部13及び雌側嵌合部14に形成する切り欠き部15,16の方向は、この例のように雄側嵌合部13及び雌側嵌合部14の長手方向に対して垂直な方向、すなわち第1の基材11及び第2の基材12の短手方向に沿って形成されていてもよく、第1の基材11及び第2の基材12の短手方向に対して傾斜するように形成されていてもよい。
切り欠き部15,16は、雄側嵌合部13及び雌側嵌合部14の長手方向の全体にわたって形成されていることが好ましい。これにより、雄側嵌合部13及び雌側嵌合部14の柔軟性がさらに向上し、袋本体に破損が生じることをより抑制できる。
以下、前述した嵌合具10を備えた嵌合具付き袋体1(以下、「袋体1」という。)について説明する。
本実施形態の袋体1は、図3及び図4に示すように、内容物を収容する密封された状態の袋本体20と、袋本体20内の上部の内面に、横方向に沿って取り付けられた嵌合具10とを有している。
袋本体20は、第1のフィルム材21と第2のフィルム材22が重ね合わされ、それらの周縁部23が全てヒートシールされることで形成されており、密封された状態になっている。また、袋本体20における嵌合具10よりも上部側には、横方向に沿って切断補助線24が設けられており、その端部にノッチ25が形成されている。
嵌合具10は、図4に示すように、嵌合具10の第1の基材11の外面11bが袋本体20の第1のフィルム材21に溶着され、嵌合具10の第2の基材12の外面12bが袋本体20の第2のフィルム材22に溶着されている。
基材層としては、二軸延伸ナイロン、二軸延伸ポリプロピレン等が挙げられる。
シーラント層としては、直鎖状低密度ポリエチレン、無延伸ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー等が挙げられる。
また、前記積層フィルムには、バリア層等の機能層を設けてもよい。
また、第1のフィルム材21と第2のフィルム材22は、シーラント層のみからなる単層フィルムであってもよい。
切断補助線24は、本実施形態では袋本体20の幅方向に沿って形成されているが、この形態には限定されず、袋本体20の幅方向に対して傾斜して設けられていてもよい。
袋体1は、柔軟性が優れた嵌合具10を用いているため、袋本体20における雄側嵌合部13及び雌側嵌合部14が配置された部分とそれ以外の部分との境目の部分bで袋本体20に破損が生じることが抑制される。
[嵌合具]
以下、本発明の嵌合具の他の例を示して詳細に説明する。図6は、本実施形態の嵌合具30を、幅方向に沿って切断したときの断面図である。
本実施形態の嵌合具30は、図6に示すように、一対の帯状の第1の基材31及び第2の基材32を有している。
第1の基材31の対向面31aには、第1の雌側嵌合部33が第1の基材31の長手方向に沿って複数本並行して設けられている。第2の基材32の対向面32aには、第1の雌側嵌合部33と着脱自在に嵌合する第2の雌側嵌合部34が第2の基材32の長手方向に沿って複数本並行して設けられている。
第1の雌側嵌合部33は、第1の基材31の対向面31aから断面円弧状に立ち上がる第1のアーム部33aと第2のアーム部33bからなり、第1のアーム部33aと第2のアーム部33bによって凹部33cが形成されている。
同様に、第2の雌側嵌合部34は、第2の基材32の対向面32aから断面円弧状に立ち上がる第1のアーム部34aと第2のアーム部34bからなり、第1のアーム部34aと第2のアーム部34bによって凹部34cが形成されている。
第1の雌側嵌合部33と第2の雌側嵌合部34は、図6に示すように、互いのアーム部を対向する雌側嵌合部の凹部に嵌め込み、アーム部同士を引っ掛けることで、着脱自在に嵌合できるようになっている。
第1の雌側嵌合部33及び第2の雌側嵌合部34の材質としては、第1実施形態の第1の基材11で挙げた材質と同じ材質が使用できる。
第1の雌側嵌合部33及び第2の雌側嵌合部34の本数は、この例では共に3本であるが、3本には限定されない。第1の雌側嵌合部33及び第2の雌側嵌合部34の本数は、それぞれ3〜6本が好ましく、4〜5本がより好ましい。
第1の雌側嵌合部33及び第2の雌側嵌合部34の本数は、同じであることが好ましい。
切り欠き部35,36の方向は、この例のように第1の雌側嵌合部33及び第2の雌側嵌合部34の長手方向に対して垂直な方向、すなわち第1の基材31及び第2の基材32の短手方向に形成されていてもよく、第1の基材31及び第2の基材32の短手方向に対して傾斜するように形成されていてもよい。
切り欠き部35,36は、第1の雌側嵌合部33及び第2の雌側嵌合部34の長手方向の全体にわたって形成されていることが好ましい。これにより、第1の雌側嵌合部33及び第2の雌側嵌合部34の柔軟性がさらに向上し、袋本体に破損が生じることをより抑制できる。
以下、前述した嵌合具30を取り付けた嵌合具付き袋体2(以下、「袋体2」という。)について説明する。袋体2において、袋体1と同じ部分については同符号を付して説明を省略する。
袋体2は、図8に示すように、内容物を収容する密封された状態の袋本体20と、袋本体20内の上部の内面に、横方向に沿って取り付けられた嵌合具30とを有している。袋体2は、嵌合具10の代わりに嵌合具30が取り付けられている以外は、袋体1と同じである。
嵌合具30は、嵌合具30の第1の基材31の外面31bが袋本体20の第1のフィルム材21に溶着され、嵌合具30の第2の基材32の外面32bが袋本体20の第2のフィルム材22に溶着されている。
袋体2は、柔軟性が優れた嵌合具30を用いているため、袋本体20における第1の雌側嵌合部33と第2の雌側嵌合部34が配置された部分とそれ以外の部分との境目部分で袋本体20に破損が生じることが抑制される。
また、嵌合具付き袋体の袋本体も特に限定されず、嵌合具付き袋体の袋本体として知られる様々な形態の袋本体を採用できる。例えば、袋体1,2は切断補助線24を利用して開封するまでは密封状態の袋体であったが、予め開口が形成された袋本体を有する嵌合具付き袋体であってもよい。
10 嵌合具
11 第1の基材
12 第2の基材
13 雄側嵌合部
14 雌側嵌合部
15,16 切り欠き部
20 袋本体
21 第1のフィルム材
22 第2のフィルム材
30 嵌合具
31 第1の基材
32 第2の基材
33 第1の雌側嵌合部
34 第2の雌側嵌合部
35,36 切り欠き部
Claims (3)
- 一対の帯状の基材と、それら基材の対向面にそれぞれ設けられた雄側嵌合部及び該雄側嵌合部と着脱自在に嵌合する雌側嵌合部と、を有し、
前記雄側嵌合部及び雌側嵌合部のそれぞれに複数の切り欠き部が設けられていることを特徴とする嵌合具。 - 一対の帯状の基材と、
それら基材の対向面にそれぞれ長手方向に沿って並行して複数本設けられ、前記基材から円弧状に立ち上がるアーム部を有する雌側嵌合部と、を有し、
対向する複数本の雌側嵌合部同士が互いに着脱自在に嵌合し、
前記雌側嵌合部に複数の切り欠き部が設けられていることを特徴とする嵌合具。 - 内容物を収容する袋本体と、該袋本体の開口部の内面に取り付けられた請求項1又は2に記載の嵌合具とを有する嵌合具付き袋体。
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