JP2013133580A - 工程紙 - Google Patents

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Abstract

【課題】合成皮革等の製造に好適に用いられ、外観不良を低下させて歩留りを向上させつつ、合成皮革等の表面に均質で高いマット感を付与することができる工程紙の提供を目的とする。
【解決手段】本発明の工程紙は、基材層と、この基材層の表面側に積層される剥離層とを備え、この剥離層がシリコーン基を有する離型剤を含有し、この剥離層の表面の60°光沢度が5以下である工程紙である。上記剥離層がフッ素系界面活性剤を含有しているとよい。上記剥離層の積層量が、0.5g/m以上5g/m以下であるとよい。上記基材層として紙が用いられているとよい。上記基材層の坪量が、50g/m以上300g/m以下であるとよい。上記基材層と上記剥離層との間に配設される目止め層をさらに備えるとよい。上記剥離層及び/又は目止め層がマット剤を含有するとよい。
【選択図】図1

Description

本発明は、工程紙に関するものである。
ポリウレタン樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリアミド樹脂等を主原料とした合成皮革の製造においては、剥離性を持つ工程紙上にこれらの合成樹脂等を塗工し、この合成樹脂を乾燥して固化させた後に工程紙を剥離させる方法が用いられる。
このように製造される合成皮革においては、表面に対するマット(艶消し)処理が多くの場合に求められる。このマット処理は、剥離面(剥離層)がマット形状(凹凸)を有する工程紙を用いて合成樹脂を製造することによって、マット感を合成樹脂の表面に付与するものである。
上記工程紙の剥離面にマット形状を持たせる方法としては、エンボスロール等により剥離層にエンボス加工を施す方法(特開平5−272098号公報等参照)、剥離層にフィラーを含有させる方法(特開2007−327160号公報等参照)等がある。
しかしながら、上述の剥離層にエンボス加工を施す方法においては、工程紙の剥離面の光沢度を十分に小さくすることができず、合成皮革の表面に付与することができるマット感に限度があった。また、上記の剥離層にフィラーを含有させる方法においては、フィラーが工程紙から脱落しやすく、合成皮革にフィラーの形状が転写されてしまい、外観不良が発生する不都合がある。
特開平5−272098号公報 特開2007−327160号公報
本発明は、上述のような事情に基づいてなされたものであり、合成皮革等の製造に好適に用いられ、外観不良を低下させて歩留りを向上させつつ、合成皮革等の表面に均質で高いマット感を付与することができる工程紙を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた発明は、
基材層と、
この基材層の表面側に積層される剥離層と
を備え、
この剥離層がシリコーン基を有する離型剤を含有し、
この剥離層の表面の60°光沢度が5以下である工程紙である。
当該工程紙は、基材層と、この基材層の表面側に積層される剥離層とを備え、この剥離層がシリコーン基を有する離型剤を含有し、この剥離層の表面の60°光沢度が5以下であることで、当該工程紙の剥離層上に合成樹脂を塗工して固化させた後に当該工程紙を剥離する際に、高い剥離性を有しつつ、製造される合成皮革の表面に高いマット感を付与することができる。
上記剥離層がフッ素系界面活性剤を含有しているとよい。このように上記剥離層がフッ素系界面活性剤を含有することで、当該工程紙の剥離性をさらに向上させることができる。その結果、当該工程紙は、当該工程紙を用いて製造される合成皮革の外観不良の発生を防止して高いマット感を付与することができ、合成皮革製造の歩留りを向上させることができる。
上記剥離層の積層量としては、0.5g/m以上5g/m以下が好ましい。上記剥離層の積層量を上記下限より大きくすることによって、当該工程紙は、当該工程紙上に形成される合成皮革の表面に均質なマット感を付与することができる。また、剥離層の積層量を上記上限よりも小さくすることによって、当該工程紙の製造コストを低減することができる。
上記基材層としては、紙が好適に用いられる。このように上記基材層として紙を用いることによって、当該工程紙の耐久性、耐熱性を向上させることができる。
上記基材層の坪量としては、50g/m以上300g/m以下が好ましい。上記基材層の坪量を上記下限より大きくすることによって、基材層の強度を確保することができ、当該工程紙は、当該工程紙上に形成される合成皮革の表面に均質なマット感を付与することができる。また、上記基材層の坪量を上記上限よりも小さくすることによって、当該工程紙の製造コストを低減することができる。
当該工程紙は、上記基材層と上記剥離層との間に配設される目止め層をさらに備えるとよい。このように基材層と剥離層との間に配設される目止め層をさらに備えることによって、剥離層に含まれる成分が基材層に浸透することを防ぐことができる。その結果、当該工程紙は、高い剥離性を有し、当該工程紙を用いて製造される合成皮革の外観不良の発生を防止して高いマット感を付与することができ、さらに、合成皮革製造の歩留りを向上させることができる。
上記剥離層及び/又は目止め層がマット剤を含有するとよい。このように剥離層及び/又は目止め層にマット剤を含有させることによって、剥離層の表面の光沢度を低減することができるため、当該工程紙を用いて製造される合成皮革に高いマット感を付与することができる。
当該工程紙の上記マット剤の含有量としては、5質量%以上90質量%以下が好ましい。上記マット剤の含有量を上記下限より大きくすることで、当該工程紙の光沢度を低減させることができる。また、上記マット剤の含有量を上記上限よりも小さくすることで、当該工程紙の表面を均質にすることができる。従って、上記マット剤の含有量を上記範囲とすることによって、当該工程紙は、当該工程紙を用いて製造される合成皮革の表面に均質で高いマット感を付与することができる。
ここで、「表面側」とは、当該工程紙に合成皮革を形成する合成樹脂が塗工される面側を意味する。また、「紙」とは、パルプ繊維を抄造したものを意味し、「坪量」とは、JIS P8124に準拠して測定される値である。
以上説明したように、本発明の工程紙は、合成皮革等の製造に好適に用いられ、外観不良を低下させて歩留りを向上させつつ、合成皮革等の表面に均質で高いマット感を付与することができる。
本発明の一実施形態に係る工程紙を示す模式的断面図である。 図1の工程紙とは異なる形態に係る工程紙を示す模式的断面図である。
以下、適宜図面を参照しつつ、本発明の実施形態を詳説する。
(第一実施形態)
図1の工程紙1は、基材層2、目止め層3及び剥離層4からなる。これらの層は裏面側(合成皮革を形成する合成樹脂が塗工される面側と反対側)から上述の順に積層されている。
<基材層2>
基材層2は、工程紙1を構成するシート状の部材である。この基材層2に用いられる材料は、特に限定されるものではなく、例えば、一般の方法で抄紙される紙(酸性紙、中性紙、塗工紙、グラシン紙等)のほか、合成樹脂フィルム、合成紙、不織布等を挙げることができる。これらの中でも、耐久性及び耐熱性の点から、紙が特に好ましい。
基材層2に用いられる紙には、サイズ剤、紙力増強剤、定着剤、歩留り向上剤、染料等の添加剤等や、炭酸カルシウム、カオリン、二酸化チタン、タルク、水酸化アルミニウム、ホワイトカーボン等の内添填料を適宜配合することができる。さらに、抄紙工程において、紙力向上剤(澱粉、ポリビニルアルコール等)、表面サイズ剤、染料等を塗工することによって適宜表面処理を行うこともできる。これらの添加剤等を塗工する方法としては、周知の方法を用いることができ、例えば、サイズプレスコーター、ゲートロールコーター等を用いてする方法を挙げることができる。
基材層2に用いられる紙の坪量の下限としては、50g/mが好ましく、75g/mがさらに好ましく、90g/mが特に好ましい。一方で、坪量の上限としては、300g/mが好ましく、200g/mがさらに好ましく、120g/mが特に好ましい。基材層2に用いられる紙の坪量が上記下限より小さいと、基材層2のコシや強度が低下し、当該工程紙1の破断、皺、カール等が発生し易くなるおそれがある。逆に、基材層2に用いられる紙の坪量が上記上限より大きいと、工程紙1の生産性が低下するおそれがある。
基材層2の厚さとしては、50μm以上500μm以下が好ましく、80μm以上300μmがさらに好ましく、100μm以上200μmが特に好ましい。基材層2の厚さが上記下限より小さいと、当該工程紙1の取扱いが困難になるおそれがある。逆に、基材層2の厚さが上記上限より大きいと、当該工程紙1のクッション性が低下するおそれがあるほか、当該工程紙1の生産コストが大きくなる。
<目止め層3>
目止め層3は、基材層2と剥離層4側の間に配設される。目止め層3によって、剥離層4に含まれる成分が基材層2に浸透することを防ぐことができる。この目止め層3は、水溶性高分子等の形成材料を基材層2の表面に塗工等することで形成される。
目止め層3を形成する材料としては、基材層2の再利用時に目止め層3の基材層2からの剥離が容易となる水溶性高分子が好適に用いることができるが、これ以外に、ポリエチレン等を用いることもできる。上記水溶性高分子としては、例えば、ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポリイタコン酸、ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキシド、ポリビニルピロリドン、ポリビニルメチルエーテル、ポリエチレングリコール、メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、澱粉、カゼイン、ゼラチン等を挙げることができ、これらの中から1種もしくは2種以上を組み合せて用いることができる。
目止め層3の厚さとしては、1μm以上50μm以下が好ましく、3μm以上40μm以下がさらに好ましく、5μm以上10μm以下が特に好ましい。目止め層3の厚さが上記下限より小さいと、剥離層4に含まれる成分の基材層2への浸透を防止することができないおそれがある。逆に、目止め層3の厚さが上記上限より大きいと、当該工程紙1の生産コストが高くなるばかりで、厚さに比した浸透防止効果の向上は得ることができない。
目止め層3には、硬化剤を剥離層4との接着性を阻害しない範囲で添加することができる。この硬化剤は、剥離層4を積層する前の当該工程紙1の製造工程において、基材層2及び目止め層3から成るシートをロール状にした場合に、吸湿によってブロッキングが生じることを防止するために添加される。この硬化剤としては、例えば、クロム酸、グリオキザール等を用いることができる。また、紫外線防止剤、帯電防止剤等を基材層2との接着性を損なわない範囲で配合してもよい。さらに、剥離層4との接着性を向上させるために、目止め層3にシリコーン基を有する離型剤を若干量添加してもよい。
さらに目止め層3には、浸透防止効果を向上させるとともに、表面に微細凹凸を形成するために、後述するマット剤(顔料)を添加することができる。また目止め層3には、マット剤の他に、界面活性剤、消泡剤等の各種助剤を適宜添加することができる。
なお、目止め層3の表面にはエンボス加工が施されていることが好ましい。目止め層3の表面にエンボス加工を施すことによって、目止め層3の表面に積層される剥離層4の表面の光沢度が低減し、当該工程紙を用いて製造される合成皮革の表面に高いマット感を付与することができる。このエンボス加工の方法としては、例えば、所定表面性状を備えるエンボスロールにより押圧する方法や上述のように目止め層3中にマット剤を配合する方法を挙げることができる。
また、目止め層3が積層される基材層2の表面に予め表面処理を施すとよい。これによって基材層2と目止め層3との密接着性を向上させることができる。このような密着性向上のための表面処理としては、例えば、コロナ放電処理、酸素ガス若しくは窒素ガス等を用いた低温プラズマ処理、グロー放電処理、化学薬品等を用いた酸化処理、アンカーコート処理等が挙げられる。これらの表面処理の中でも、基材層2と目止め層3との接着強度が向上し、緻密かつ均一な目止め層3の形成に寄与するコロナ放電処理及びアンカーコート処理が好ましい。
<剥離層4>
剥離層4は、目止め層3の表面に積層されており、合成皮革の製造工程において、剥離層4の表面に合成皮革を形成する合成樹脂が塗工される。剥離層4は、表面にマット形状を有し、このマット形状が合成皮革に転写される。この剥離層4は、シリコーン基を有する離型剤、溶媒、マット剤等を含む組成物を目止め層3の表面に塗工等することで形成される。
剥離層4が含有するシリコーン基を有する離型剤としては、特に限定されるものではなく、例えばシリコーン化合物を用いることができる。具体的には、Si-H基含有シリコーン、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、アルコキシ基含有シリコーン、シラノール基含有シリコーン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ビニルシリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、ポリグリセリン変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、メルカプト変性シリコーン、メタクリル変性シリコーン、カルボン酸変性シリコーン、脂肪酸エステル変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、フロロアルキル変性シリコーン等を挙げることができ、これらの中から1種もしくは2種以上を組み合せて用いることができる。
上記シリコーン化合物としては、硬化性シリコーンが好ましい。硬化性シリコーンを用いることによって、当該工程紙1の剥離性を向上させることができ、かつ剥離強度の経時劣化を防止することができる。この硬化性シリコーンとしては、例えば、熱、紫外線、電子線等を用いて硬化したものを用いることができる。具体的には、例えば、Si-H基含有シリコーン及びビニルシリコーンによる付加硬化型のシリコーン、Si-H基含有シリコーン及びシラノール基含有シリコーンによる縮合硬化型のシリコーン、光重合性官能基変性シリコーンによるUV硬化型のシリコーン等を挙げることができる。
剥離層4が含有する上記シリコーン基を有する離型剤の溶媒としては、水又は有機溶剤を用いることができる。
上記溶媒として水を用いる場合、シリコーン基を有する離型剤を水に分散させたエマルションとすることが好ましい。この場合の上記シリコーン基を有する離型剤の平均粒子径としては、1nm以上200nm以下が好ましく、2nm以上100nm以下がさらに好ましい。シリコーン基を有する離型剤の平均粒子径が上記下限より小さいと、均質なエマルション型シリコーンが得られないおそれがある。逆に、シリコーン基を有する離型剤の平均粒子径が上記上限より大きいと、剥離強度が大きくなり、当該工程紙1の剥離性が低下し、工程紙1の剥離時に剥離層4の一部が合成皮革に残存するおそれがある。なお、シリコーン基を有する剥離剤の平均粒子径とは、動的光散乱法を用いて計測した平均粒子径を意味する。
上記マット剤としては、特に限定されるものではなく、無機顔料又は有機顔料を用いることができる。無機顔料としては、例えば、炭酸カルシウム、カオリン、タルク、クレー、酸化チタン、酸化亜鉛、シリカ、アルミナ、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、ケイ酸、サンド等を挙げることができる。また、有機顔料としては、例えば、ナイロン、メラミン、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、テフロン(登録商標)、シリコーン、デンプン、アクリル樹脂等を挙げることができる。
上記マット剤としては、上記無機顔料又は有機顔料を単独で、あるいは2種以上を混合して用いることができる。また、無機顔料と有機顔料とを混合して用いてもよい。また、マット剤の平均粒径は、特に限定されるものではなく、例えば、0.5μm以上5μm以下が好ましい。
当該工程紙1の剥離性を向上させることを目的として、剥離層4にフッ素系界面活性剤を含有させることが好ましい。剥離層4がフッ素系界面活性剤を含有することによって、当該工程紙1の合成皮革からの剥離時に剥離層4の一部が合成皮革に残存することを防止して歩留りを向上させることができる。また、当該工程紙1の再利用が不可能となることを防止することができる。
上記フッ素系界面活性剤としては、一般に使用されるものであれば特に限定されるものではなく、アニオン型、ノニオン型、カチオン型、両性型の界面活性剤を用いることができる。具体的には、例えば、フルオロアルキルカルボン酸又はその塩、パーフルオロアルキルカルボン酸又はその塩、パーフルオロアルキルスルホン酸又はその塩、N−パーフルオロオクタンスルホニルグルタミン酸又はその塩、3−[フルオロアルキルオキシ]−1−アルキルスルホン酸又はその塩、3−[ω−フルオロアルカノイル−N−エチルアミノ]−1−プロパンスルホン酸又はその塩、パーフルオロアルキル−N−エチルスルホニルグリシン又はその塩、パーフルオロアルキルエチレンオキサイド付加物、パーフルオロオクタンスルホン酸ジエタノールアミド、N−プロピル−N−(2−ヒドロキシエチル)パーフルオロオクタンスルホンアミド、リン酸ビス(N−パーフルオロオクチルスルホニル−N−エチルアミノエチル)、パーフルオロアルキルスルホンアミドプロピルトリメチルアンモニウム塩、モノパーフルオロアルキルエチルリン酸エステルN−[3−(パーフルオロオクタンスルホンアミド)プロピル]−N,N−ジメチル−N−カルボキシメチレンアンモニウムベタイン等をあげることができる。これらの中でも、効果的な剥離性を付与することができるアニオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤が特に好ましい。
上記シリコーン基を有する離型剤成分100質量部に対する上記フッ素系界面活性剤の配合量の下限としては、0.05質量部が好ましく、0.1質量部がさらに好ましく、0.2質量部が特に好ましい。一方で、フッ素系界面活性剤の配合量の上限としては、10質量部が好ましく、8質量部がさらに好ましく、6質量部が特に好ましい。フッ素系界面活性剤の配合量が上記下限よりも小さいと、当該工程紙1の剥離性の向上効果が発揮されないおそれがある。逆に、フッ素系界面活性剤の配合量が上記上限よりも大きいと、剥離層4を形成する樹脂の粘度が高くなって、表面にムラが発生し、当該工程紙1を用いて製造される合成皮革の品質が低下するおそれがある。
上記シリコーン基を有する離型剤の溶媒として水を用いる場合には、ポリビニルアルコールを剥離層4が含有することが好ましい。剥離層4がポリビニルアルコールを含有することで、上記マット剤の定着性を向上させることができる。その結果、合成皮革の製造時に当該工程紙1からマット剤が脱落することを防止することができる。このため、当該工程紙1を用いて製造される合成皮革の表面に外観不良が生じることを防止して歩留りを向上させることができ、また、当該工程紙1の再利用が不可能となることを防止することができる。
上記ポリビニルアルコールとしては、一般に使用されるものであれば特に限定されるものではなく、例えば、未変性のポリビニルアルコール、カルボキシル基、スルホ基等のアニオンで変性されたアニオン変性ポリビニルアルコール、アミノ基、アンモニウム基等のカチオンで変性されたカチオン変性ポリビニルアルコール、シラノール変性ポリビニルアルコール、アルコキシル変性ポリビニルアルコール、エポキシ変性ポリビニルアルコール、チオール変性ポリビニルアルコール等のランダム共重合体、アクリルアミド、アクリル酸等の水溶性モノマーを導入したブロック共重合ポリビニルアルコール、シラノール基等をグラフトさせたグラフト共重合ポリビニルアルコール等を挙げることができる。
上記ポリビニルアルコールの重合度の下限としては400以上1000以下が好ましく、450以上800以下がより好ましく、500以上600以下が特に好ましい。重合度が上記下限よりも小さいと、剥離層4の耐水性が低下するおそれがある。逆に、重合度が上記上限よりも大きいと、目止め層3に剥離層4の形成材料を塗工する際になじみにくくなるおそれがある。
上記シリコーン基を有する離型剤100質量部に対する上記ポリビニルアルコールの含有率の下限としては、20質量部が好ましく、30質量部がより好ましく、35質量部が特に好ましい。一方、ポリビニルアルコールの配合量の上限としては、60質量部が好ましく、50質量部がさらに好ましく、45質量部が特に好ましい。ポリビニルアルコールの配合量が上記下限よりも小さいと、剥離層4が含有するマット剤に対する定着性の向上効果が発揮されないおそれがある。逆に、ポリビニルアルコールの配合量が上記上限よりも大きいと、剥離層4の形状安定性が低下するおそれがある。
上記シリコーン基を有する離型剤の溶媒として水を用いる場合には、剥離層4がワックス類を含有することが好ましい。剥離層4がワックス類を含有することで、上記マット剤の定着性を向上させることができる。その結果、合成皮革の製造時に当該工程紙1からマット剤が脱落することを防止することができ、当該工程紙1を用いて製造される合成皮革の表面に外観不良が生じることを防止して歩留りを向上させることができる。さらに、剥離層4がワックス類を含有することによって、当該工程紙1の剥離性を向上させることができる。その結果、当該工程紙1を用いた合成皮革の製造工程において、当該工程紙1の剥離時に剥離層4の一部が合成皮革に残存することを防止して歩留りを向上させることができる。また、当該工程紙1の再利用が不可能となることを防止することができる。
上記ワックス類としては、一般に使用されるものであれば特に限定されるものではなく、植物ワックス、動物ワックス、鉱物ワックス、石油化学ワックス等を用いることができる。具体的には、例えば、キャンデリラワックス、カルナバワックス、ライスワックス、木蝋、ベリーワックス、ホホバワックス、シアバター、蜜蝋、セラックワックス、ラノリンワックス、鯨蝋、モンタンワックス、セレシン、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、オレフィン系ワックスを挙げることができる。これらの中でも顔料の分散性向上や沈降防止の効果の点から、オレフィン系ワックスが好ましい。このオレフィン系ワックスとしては、例えば、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックス、エチレン−酢酸ビニル共重合体ワックス等を挙げることができる。オレフィン系ワックスの分子量としては1000以上5000以下が好ましい。
上記シリコーン基を有する離型剤100質量部に対する上記ワックス類の配合量の下限としては、0.5質量部が好ましく、1質量部がさらに好ましく、1.5質量部が特に好ましい。一方で、ワックス類の配合量の上限としては、10質量部が好ましく、8質量部がさらに好ましく、5質量部が特に好ましい。ワックス類の配合量が上記下限よりも小さいと、剥離層4が含有するマット剤に対する定着性及び当該工程紙1の剥離性の向上効果が発揮されないおそれがある。逆に、ワックス類の配合量が上記上限よりも大きいと、剥離層4の光沢度が高くなるおそれがある。
上記剥離層4の積層量の下限としては、0.5g/mが好ましく、1g/mがさらに好ましく、2g/mが特に好ましい。一方で、剥離層4の積層量の上限としては、5g/mが好ましく、4g/mがさらに好ましく、3g/mが特に好ましい。剥離層4の積層量が上記下限よりも小さいと、目止め層3の表面に均一に塗工することが困難となり、好適な剥離面を形成できないおそれがある。逆に、剥離層4の積層量が上記上限より大きいと、当該工程紙1の生産コストが大きくなるばかりで、積層量に比した剥離性の向上を得ることができない。
剥離層4の表面の60°光沢度の上限としては、5以下が好ましく、3以下がさらに好ましく、2以下が特に好ましい。剥離層4の表面の60°光沢度が上記上限以下とすることによって、合成皮革に転写される表面の光沢が小さくなり、当該工程紙を用いて製造される合成皮革の表面に高いマット感を付与することができる。
<工程紙1>
工程紙1の上記マット剤の含有量の下限としては、5質量%が好ましく、10質量%がさらに好ましく、15質量%が特に好ましい。一方で、マット剤の含有量の上限としては、90質量%が好ましく、85質量%がさらに好ましく、80質量%が特に好ましい。マット剤の含有量が上記下限よりも小さいと、剥離層4の表面の光沢度が高くなり、十分なマット感が出にくい。逆に、マット剤の含有量が上記上限よりも大きいと、剥離層4及び目止め層3を形成する組成物の粘度が高くなって、剥離層4の表面にムラが発生し、当該工程紙1を用いて製造される合成皮革の品質が低下するおそれがある。
当該工程紙1は、剥離層4がシリコーン基を有する離型剤を含有することにより、良好な剥離性を有する。また、剥離層4がマット剤を含有し、さらに剥離層4の表面の60°光沢度を5以下とすることによって、当該工程紙1を用いて製造される合成皮革の表面に高いマット感を付与することができる。さらに、剥離層4がフッ素系界面活性剤を含有していることによって、当該工程紙1は高い剥離性を有する。結果として、当該工程紙1を用いることによって、高いマット感を有する合成皮革を製造することができる。また、当該工程紙1は、当該工程紙1を用いて製造される合成皮革の外観不良の発生を防止して歩留りを向上させることができる。
<工程紙1の製造方法>
当該工程紙1の製造方法としては、特に限定されないが、例えば、抄紙、押出成形等によって得た基材層2に、目止め層3及び剥離層4の形成材料を順次塗工してこれらの層を積層する方法を挙げることができる。
基材層2の材料として紙を用いる場合、この基材層2を構成する紙を抄造する方法は、特に限定されるものではなく、公知の方法を用いることができる。具体的には、例えば、長網方式、ツインワイヤー方式、ギャップフォーマー方式、丸網方式等を挙げることができる。
基材層2の表面に目止め層3を積層する方法としては、例えば、上述の水溶性高分子溶液を基材層2の表面に塗工し、その後乾燥させて目止め層3を形成する方法を用いることができる。この水溶性高分子溶液の塗工方法としては、ロールコーター、バーコーター、ブレードコーター、スピンコーター、グラビアコーター、フローコーター、エアーナイフ、スプレー、スクリーン印刷等を用いたコーティング法を挙げることができる。
目止め層3の表面に剥離層4を積層する方法としては、例えば、上述のシリコーン基を有する離型剤、溶媒、マット剤等からなる組成物を目止め層3の表面に塗工し、その後乾燥させて剥離層4を形成する方法を用いることができる。この組成物の塗工方法としては、上述の目止め層3の形成工程において水溶性高分子溶液の塗工に用いた方法と同じものを用いることができる。
(第二実施形態)
図2の工程紙11は、基材層12、剥離層14からなる。これらの層は裏面側からこの順に積層され、目止め層を介さずに基材層12の表面に剥離層14が積層されている。
基材層12に用いる材料としては、特に限定されるものではなく、上述の基材層2と同様の材料を用いることができるが、グラシン紙が特に好ましい。グラシン紙は耐熱性に優れるとともに、高い繊維密度を有するため、剥離層14が含有する成分が浸透しにくい。従って、工程紙が目止め層を有しない場合に好適に用いることができる。
基材層12の坪量及び厚さについては、図1の基材層2と同様とすることができるため、説明は省略する。
剥離層14は、シリコーン基を有する離型剤、溶媒、マット剤等からなる組成物から形成されており、基材層12の表面に積層されている。この剥離層14の具体的構成(成分、積層量等)については、図1の剥離層4と同様とすることができるため、説明は省略する。
剥離層14の表面の60°光沢度の上限としては、5以下が好ましく、3以下がさらに好ましく、2以下が特に好ましい。剥離層14の表面の60°光沢度が上記上限以下とすることによって、合成皮革に転写される表面の光沢が小さくなり、当該工程紙を用いて製造される合成皮革の表面に高いマット感を付与することができる。
当該工程紙11は、第一実施形態の工程紙1と同様の機能を奏する。つまり、当該工程紙11は、良好な剥離性と低い光沢度を有するため、高いマット感を有する合成皮革を製造することができる。また、当該工程紙11は、当該工程紙11を用いて製造される合成皮革の外観不良の発生を防止して歩留りを向上させることができる。加えて、当該工程紙11は、目止め層を備えていないため、目止め層を備える図1の工程紙1と比して、剥離層4を分離した基材層12を古紙として再利用し易いという利点を有する。
(その他の実施形態)
本発明の工程紙は、上述の実施形態に限定されるものではなく、以下のような実施形態とすることもできる。
上記第一実施形態において、剥離層にマット剤を添加せず、目止め層のみにマット剤を添加して剥離層の表面の光沢度を低減することも可能である。また、上記第二実施形態において、剥離層にマット剤を添加する代わりに、基材層の表面側に微細凹凸を形成して剥離層の表面の光沢度を低減してもよい。
以上のように、本発明の当該工程紙は、合成皮革等の製造に好適に用いられ、外観不良を低下させて歩留りを向上させつつ、合成皮革等の表面に均質で高いマット感を付与することができる。
1 工程紙
2 基材層
3 目止め層
4 剥離層
11 工程紙
12 基材層
14 剥離層

Claims (8)

  1. 基材層と、
    この基材層の表面側に積層される剥離層と
    を備え、
    この剥離層がシリコーン基を有する離型剤を含有し、
    この剥離層の表面の60°光沢度が5以下である工程紙。
  2. 上記剥離層がフッ素系界面活性剤を含有している請求項1に記載の工程紙。
  3. 上記剥離層の積層量が、0.5g/m以上5g/m以下である請求項1又は請求項2に記載の工程紙。
  4. 上記基材層として紙が用いられている請求項1、請求項2又は請求項3のいずれか1項に記載の工程紙。
  5. 上記基材層の坪量が、50g/m以上300g/m以下である請求項4に記載の工程紙。
  6. 上記基材層と上記剥離層との間に配設される目止め層をさらに備える請求項4又は請求項5に記載の工程紙。
  7. 上記剥離層及び/又は目止め層がマット剤を含有する請求項6に記載の工程紙。
  8. 上記マット剤の含有量が5質量%以上90質量%以下である請求項7に記載の工程紙。
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