JP5254831B2 - キャストコート紙の製造方法及びこの製造方法で製造されたキャストコート紙 - Google Patents

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Description

本発明は、印刷ないしラミネート加工用のキャストコート紙の製造方法及びこの製造方法で製造されたキャストコート紙に関する。詳しくは、本発明は、接着剤としてカゼインを使用せず、臭いを生じることなく、優れた表面光沢・印刷光沢を得ることのできる印刷ないしラミネート加工用キャストコート紙の製造方法及びこの製造方法で製造されたキャストコート紙に関する。
キャストコート紙は、高度の表面光沢と平滑性を持った鉱物質顔料コート紙であり、優れた印刷適性を有しているため、特に高級包装紙やカードに多く使用されている。主要なキャストコート紙の製造方法としては、以下の3つの方法が知られている。第1の方法は、湿潤状態にあるコート層を鏡面仕上げした加熱ドラムの表面に加圧接触し、乾燥及び離型させて光沢仕上げするウェットキャスト法である。第2の方法は、湿潤状態のコート層を一旦乾燥した後、再湿潤液により再び湿潤及び可塑化させた後、鏡面仕上げした加熱ドラムに加圧接触し、乾燥及び離型して仕上げるリウェットキャスト法である。第3の方法は、湿潤状態のコート層をゲル化させた後、鏡面仕上げした加熱ドラムに加圧接触し、乾燥及び離型して仕上げるゲル化キャスト法である。これらのキャストコート紙の製造方法は、いずれも湿潤、可塑化状態にあるコート層を鏡面仕上げした加熱ドラムの表面に加圧接触し、乾燥して加熱ドラムより離型させ、加熱ドラムの鏡面を写し取る点で共通している。
このようなキャストコート紙の製造方法においては、光沢度を高める目的から、顔料成分と共に接着剤として合成ゴムエマルジョンとカゼインを併用することが一般に行われている。このうち、顔料成分としては、カオリンクレーと炭酸カルシウムが大部分を占めている。その他の顔料には、二酸化チタン及び水酸化アルミニウム、焼成カオリンクレー、サチン白(3CaO・Al・3CaSO・31HO)等がある。これらのうち、カオリンクレーは光沢度に優れるがインク吸収性、白色度及び不透明度が劣り、炭酸カルシウムはインク吸収性、白色度、不透明度、低接着剤化に優れるが、光沢度が劣る。そこで従来から、塗工用顔料の配合は、カオリンクレーを主成分とし、カオリンクレーの欠点を補う形で炭酸カルシウムをはじめとする補助顔料を1〜2種使用するという形がとられている。
一方、カゼインは、高い光沢を作り出すがゆえに、キャストコート紙製造において最も一般に用いられている接着剤である。このカゼインによって得られる高強度のゲルは、鏡面仕上げした加熱ドラムへ加圧接触させる際に有用である。すなわち、カゼインによって得られる高強度のゲルによって、原紙はロールプレスを通過することができるようになり、鏡の様な表面コート層が得られ、求められる光沢が得られるようになる。しかしながら、カゼインは、動物性蛋白質であるため、高価であり、更に臭気発生の可能性があるという問題点を有している。
キャストコート紙の最大の用途は、包装紙の領域である。これらの包装紙の例としては、医薬品、菓子、化粧品、煙草等がある。また、その他の用途としては、瓶のラベル、カレンダー、グリーティングカード、ポスター、装飾用途、本のカバー等が挙げられる。これらの用途では、臭いがすることはとてもユーザーを悩ませ、イライラさせる。そのため、キャストコート紙はいかなる条件においても臭いを生じないようにすることが要望されている。
このような観点から、接着剤としてカゼインを使用せず、他の蛋白質や樹脂を用いる技術が開発されている。例えば、下記特許文献1には、顔料の含有量が塗工組成物の固形分重量当たり3〜20%であり、かつ水性ウレタン樹脂の含有率が塗工組成物の固形分重量当たり1〜30%からなるものを用いた「キャスト塗工紙」の発明が開示されている。また、下記特許文献2には、リウェットキャスト法に使用する塗工組成物として、顔料がカオリナイトクレー及びサチンホワイトを含み、更に尿素樹脂、ポリアミド尿素樹脂、メラミン形樹脂等からなるカチオン性樹脂が全顔料の0.2〜6重量%含有するものを用いた「キャスト塗工紙の製造方法」の発明が開示されている。
また、下記特許文献3には、原紙への下塗り塗被層の塗被量を12g/m以上とし、更にキャスト用塗被層の組成分として、大豆蛋白質合成グラフトコポリマーを主成分とし、顔料をキャスト用塗被層の全固形分に対し60重量%まで含むものを用いた「キャスト塗被紙の製造方法」の発明が開示されている。更に、下記特許文献4には、キャストコート紙用塗料組成物として、接着剤が脂肪族ジエン系単量体を乳化共重合して得られる共重合ラテックス及び/又は(メタ)アクリル酸エステル系共重合ラテックスと、反応性界面活性剤を含有するものを用いる「キャストコート紙用塗料組成物及び該組成物を塗工してなるキャストコート紙」の発明が開示されている。
特開平06−248598号公報 特開平09−111694号公報 特開平09−209296号公報 特開平11−012987号公報
上記特許文献1〜4に開示されている発明では、カゼインの代替としてウレタン樹脂や尿素樹脂を主剤とした接着剤を用いており、また、それらの一部ではウレタン樹脂と大豆蛋白質とを結合させたものをベースとした共重合体を接着剤として用いている。ウレタン樹脂やカチオン性樹脂は、顔料の接着性を向上させるために使用され、通常は、コーティングを一度乾燥させた後に再び湿らせた後、鏡面キャストドラム接触させる、いわゆるリウェットキャスト法で使用されている。
しかしながら、ウレタン樹脂やカチオン性樹脂は熱硬化性樹脂であり、これらを接着剤として使用したキャストコート紙は、リサイクルによる再利用が容易にはできない。また、キャストコート紙の製造に際して接着剤としてウレタン樹脂やカチオン性樹脂を使用すると、これらの接着剤がローラーに付着して操業性においてトラブルを引き起こすことがある。そのため、ウレタンベースないしカチオン性樹脂系の熱硬化性樹脂からなる接着剤は、使用しない方が望ましい。
一方、大豆蛋白質は、植物由来の蛋白質であり、カゼインのような臭いが生じないため、キャストコート紙の製造用接着剤としてカゼインに換えて大豆蛋白質を使用することは望ましいことである。しかしながら、キャストコーティング工程において接着剤として大豆蛋白質を用いるには、カゼインとは物性が大きく異なるために、単にカゼインと置き換えたのみでは、ピンホールが多くなると共に操業性に劣るようになるので、使用できない。
従って、大豆蛋白質をキャストコート紙の製造原料として使用するには、他の樹脂と組み合わせて使用する必要があるが、現在までのところカゼインを用いた場合と同等もしくはそれ以上のピンホール特性及び操業性を備えたキャストコート紙を製造できてはいない。
本発明は上記のような従来技術の問題点を解決すべくなされたものである。すなわち、本発明の目的は、臭いがなく、接着剤としてカゼインを用いた場合と同等もしくはそれ以上の光沢度と平滑性を備え、更にピンホール特性に優れていると共に操業性も良好なキャストコート紙の製造方法及びこの製造方法で製造されたキャストコート紙を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明のキャストコート紙の製造方法は、原紙の片面に、顔料と、接着剤成分と、を含む塗工液を塗工量12〜22g/mとなるように塗工し、その後にゲル化剤溶液に浸漬し、余剰の前記ゲル化剤溶液をエアーナイフで除去し、前記塗工液の塗布面を加熱した鏡面キャストドラムドライヤーに加圧接触させて製造するキャストコート紙の製造方法において、前記顔料は、主成分をカオリンクレー、副成分を炭酸カルシウムとし、前記カオリンクレー及び炭酸カルシウムの質量配合比が100:0〜70:30であり、前記接着剤成分は、大豆蛋白質、スチレン・ブタジエン・ゴム・ラテックス及びポリアクリル酸からなり、その配合量は、前記顔料に対する質量配合比で、それぞれ6〜10%11〜16%及び0.1〜0.5%であり、前記ゲル化剤溶液は、ギ酸、ギ酸亜鉛及びギ酸カルシウムを含有し、その濃度は質量%濃度で、それぞれ0.5〜1%0.5〜1%及び0.5〜1%である、ことを特徴とする。
カオリンクレーは光沢度に優れているため、本発明のキャストコート紙の製造方法では、顔料としてカオリンクレーを主成分とするものを用いている。カオリンクレーは単独でもよく、他に副成分を含んでいてもよい。本発明で使用する顔料の副成分としては、炭酸カルシウム、二酸化チタン、水酸化アルミニウム、焼成カオリンクレー、サチン白等がある。
また、大豆蛋白質は、従来から使用されているカゼインと比較して異なる特性を持つため、塗工液に用いるにはポリアクリル酸のような他の接着剤を必要とする。本発明のキャストコート紙の製造方法では、大豆蛋白質、ポリアクリル酸及びSBRラテックスを混合した接着剤を含有するものを用いることにより、臭いがなく、接着剤としてカゼインを用いた場合と同等もしくはそれ以上の光沢度と平滑性を備え、更にピンホール特性に優れているキャストコート紙を製造することができるようになる。
また、本発明のキャストコート紙の製造方法では、原紙の表面に塗工液を塗工した後、原紙表面をゲル化し、その後に鏡面キャストドラムドライヤーに加圧接触させるゲル化キャスト法を採用している。ゲル化の工程は、乾燥後に鏡面キャストドラムの表面にコーティングがくっついてしまうのを防ぐのにも役立ち、そのようにしてキャストドラムを特に洗浄することなく連続的に稼働させることが可能になる。
本発明のキャストコート紙の製造方法では、大豆蛋白質、SBRラテックスポリアクリル酸からなる接着剤成分のゲル化剤として、ギ酸、ギ酸亜鉛及びギ酸カルシウムを含むゲル化剤溶液を用いている。原紙の表面に塗工液を塗工した後、この3成分を含むゲル化剤中に浸漬すると、ゲル化剤溶液の中に顔料が溶け出すことが抑制され、ゲル化剤溶液が汚染されずにすむと共に、原紙の表面に硬質のゲル化被膜を形成するので、操業性がよく、良質な鏡面被膜が得られるようになる。
なお、本発明のキャストコート紙の製造方法では、原紙の表面に付着している余剰のゲル化液をエアーナイフコーターによって除去している。ここでエアーナイフコーターを用いる利点は、ブレードコーターと比べ、塗工剤中の異物や固形粒子がブレードに引っ掛かることで塗工表面に生じてしまう引っ掻き傷、即ちストリークの発生がないことである。また、平滑性を生み出すブレードコーターに比べ、原紙表面の形状に忠実で厚さの均一な塗工層を形成することができ、スムーズな表面性を持たせることができる。原紙の表面に塗工液を塗工した後にゲル化剤溶液に浸漬すると、最上層の塗工液はゲル状になる。その後、鏡面キャストドラムにロールプレスで加圧接触させて、ゲル状の塗工液を加熱された鏡面キャストドラムに加圧接触させて乾燥すると、表面が鏡面状のキャストコート紙が得られる。鏡面キャストドラムの表面温度は85〜110℃が好ましい。
また、本発明のキャストコート紙の製造方法においては、前記顔料は、副成分が炭酸カルシウムであり、前記カオリンクレー及び炭酸カルシウムの質量配合比が100:0〜70:30であることが好ましい。
カオリンクレーは光沢度に優れるがインク吸収性、白色度及び不透明度が劣る。炭酸カルシウムはインク吸収性、白色度、不透明度、低接着剤化に優れるが、光沢度が劣る。そのため、顔料成分としてカオリンクレーを主成分として炭酸カルシウムを副成分として添加すると、両者の利点を有効に利用することができるようになる。なお、顔料中の炭酸カルシウムの含有割合が多いほどピンホールが発生しやすくなり、顔料中の炭酸カルシウムの含有割合が30%を超えると光沢度の低下、ピンホール、操業性、見栄えに問題が生じるので、そのため、好ましいカオリンクレー及び炭酸カルシウムの質量比は100:0〜70:30となる。
大豆蛋白質の顔料に対する質量配合比は、過多だとピンホールと操業性への悪影響が若干出始め、過少だと光沢度の低下、ピンホール、操業性、見栄えに問題が生じる。そのため、大豆蛋白質の顔料に対する質量配合比は、5〜15%であることが好ましいが、6〜10%であることがより好ましい。また、SBRラテックスの顔料に対する質量配合比は、過多だと操業性が悪くなり、ピンホールも生じ始め、過少だと光沢度の低下、ピンホール、操業性、見栄えに問題が生じる。そのため、SBRラテックスの顔料に対する質量配合比は、11〜16%であることが好ましい。更に、ポリアクリル酸の顔料に対する質量配合比は、過多だと操業性に問題が生じ、ポリアクリル酸を含まないと、光沢度の低下、ピンホールの問題が生じ、操業性と見栄えにも悪影響が出始める。そのため、ポリアクリル酸の顔料に対する質量配合比は0.1〜0.5%であることが好ましい
また、本発明のキャストコート紙の製造方法においては、前記ゲル化剤溶液は、ギ酸、ギ酸亜鉛及びギ酸カルシウムを含有し、その濃度は質量%濃度で、それぞれ0.1〜1.5%、0.15〜1.5%及び0.25〜1.5%であることが好ましく、更に、それぞれ0.5〜1%、0.5〜1%及び0.5〜1%であることがより好ましい。
ゲル化は、ゲル化剤溶液中のカルシウムイオンが塗工液を凝固させることにより起こる。ゲル化剤溶液は再利用されるものであるため、ゲル化剤溶液の中に顔料が溶けず、ゲル化剤溶液が汚染されずに済むようにするため、得られるゲルは硬質のものとなることが好ましい。
ゲル化剤中のギ酸の配合比が過少だと、光沢度の低下が見られ、ピンホールも発生し始め、結果として見栄えにも若干であるが悪影響が出始める。また、ギ酸亜鉛が過少だと、光沢度の低下が見られ、ピンホールと操業性に問題が生じ、見栄えにも若干の悪影響が出る。更に、ギ酸カルシウムが過少だと、光沢度の低下が見られ、操業性に問題が生じ、見栄えへの悪影響は無いものの、ピンホールの問題も生じる。更に、ギ酸、ギ酸カルシウム及びギ酸亜鉛の配合比が過大だと、原紙の表面のゲルが硬質になりすぎて、ピンホールと操業性に問題が生じるようになる。ゲル化剤溶液としては、ギ酸、ギ酸亜鉛及びギ酸カルシウムを含有し、その濃度は質量%濃度で、それぞれ0.1〜1.5%、0.15〜1.5%及び0.25〜1.5%であることが好ましく、それぞれ0.5〜1%、0.5〜1%及び0.5〜1%であることがより好ましい。
更に、上記目的を達成するため、本発明のキャストコート紙は、上記いずれかのキャストコート紙の製造方法で作成された、光沢度(TAPPIテスト方法T480om−05の75度法)が88以上のキャストコート紙であることを特徴とする。
上記いずれかのキャストコート紙の製造方法で作成すると、臭いがなく、光沢度が非常に優れた本発明のキャストコート紙が得られる。
以下に、表を参照して本発明の各種実施例を比較例と共に説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するためのキャストコート紙の製造方法及びこの製造方法で製造されたキャストコート紙を例示するものであって、本発明をこのキャストコート紙の製造方法及びこの製造方法で製造されたキャストコート紙に特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態のものにも等しく適応し得るものである。
最初に、各実施例及び比較例に共通するキャストコート紙の製造方法について説明する。キャストコート紙は、最初に、顔料と、接着剤と、その他の添加剤とを含む塗工液で原紙の少なくとも片面を、エアーナイフコーター、ブレードコーター、バーコーター等の各種塗工装置を用いて、塗工する。なお、塗工量は、従来から普通に採用されている15〜20g/mとする。次いで、表面に塗工液が塗工された原紙をゲル化剤に浸漬し、余剰のゲル化剤をエアーナイフコーターで除去し、前記塗工液の塗工面を表面温度を85〜110℃とした鏡面キャストドラムドライヤーに加圧接触させて製造した。
顔料としては、カオリンクレーを主成分とし、適宜副成分として炭酸カルシウムを添加して用いた。接着剤としては、比較例2及び3のみカゼインのみを含むものを用いたが、他の比較例及び全ての実施例では大豆蛋白質、ポリアクリル酸及びSBRラテックスを混合して用いた。なお、得られたキャストコート紙の評価基準は、以下に示すとおりである。
[評価基準]
(1)K&Nインキ受理性:TAPPI UM595(1991)に基づき、下記の計算式により算出した。
K&Nインキ受理性(%)=(a−b)/a × 100
a:K&Nインキ塗布前の紙の白色度
b:K&Nインキ塗布後の紙の白色度
(2)光沢度(シートグロス、プリントグロス):TAPPI試験法T480om−05に準拠して測定した。
(3)凹凸(オレンジ様表面):目視により判定した。
結果は次のようにして表した。
○:紙表面は綺麗な鏡面である。
△:紙表面には若干の凹凸が見られる。
×:紙表面が凸凹している。
(4)ピンホール:目視によりピンホールの有無を判断した。
結果は次のようにして表した。
○:紙表面に細孔は見られない。
△:紙表面に若干の細孔が見られる。
×:紙表面に多くの細孔が見られる。
(5)操業性:実機を用いてキャストコート紙を製造した際のゲル化剤溶液への顔料の溶出度合いを目視により3段階にランク付けし、操業性の評価とした。この操業性は、
結果は次のようにして表した。
○:ゲル化剤溶液への顔料の溶出は全くない
△:ゲル化剤溶液への顔料の溶出が若干見られる
×:多量の顔料がゲル化剤溶液へ溶出する
(6)臭い:得られたキャストコート紙の臭いをかぎ、3段階にランク付けして、臭いの評価とした。
結果は次のようにして表した。
○:臭わない
△:若干の臭いがある
×:強い臭いがある
(7)見栄え:得られたキャストコート紙を目視し、見栄えを3段階にランク付けした。
結果は次のようにして表した。
○:紙表面は、非常に滑らかで鏡のような光沢を持つ
△:紙表面は、それほど滑らかではない、又は、それほどの光沢を持たない
×:紙表面は、滑らかでなく、かつ、光沢も無い
(8)総合評価:まず上記(2)の光沢度について、光沢度が87未満のものを不良品×と判定した。更に、光沢度が87以上のものについては、(1)、(3)〜(7)の結果に基づき、次のように判定して表した。
○:良(×の結果が無し、△の結果が1つまで)
△:可(×の結果が無し、△の結果が2つ以上)又は、
(×の結果が1つ、△の結果は1つ以下)
×:不可(×の結果が2つ以上)又は、
(×の結果が一つ、△の結果が2つ以上)
[実施例1〜3、比較例1〜3]
実施例1〜3、比較例1としては、接着剤の顔料に対する質量配合比を大豆タンパク質が8質量%、SBRラテックスが13.50%、ポリアクリル酸が0.30%一定とし、また、ゲル化剤溶液の組成をゲル化剤の全質量に対する配合比としてギ酸、ギ酸亜鉛及びギ酸カルシウム共に0.75質量%一定とし、顔料の質量配合比をカオリンクレーが85質量%(実施例1)、75質量%(実施例2)、100質量%(実施例3)及び65質量%(比較例1)と変化させ、残部を炭酸カルシウムとしてキャストコート紙を作成した。更に、比較例2及び3として、顔料の組成及びゲル化剤の組成を実施例1の場合と同様にし、接着剤の顔料に対する質量配合比をカゼインが6.5質量%でSBRラテックが13.50質量%となるようにしたもの(比較例2)及びカゼインが7.7質量%でSBRラテック含有割合が13.50質量%となるようにしたもの(比較例3)を用い、キャストコート紙を作成した。なお、比較例2及び3の接着剤中のSBRラテックスの顔料に対する質量配合比は実施例1の場合と同様である。結果を纏めて表1に示した。
Figure 0005254831
表1に示した結果から、以下のことが分かる。接着剤としてカゼインを使用した比較例2及び3は臭いが生じているが、接着剤としてカゼインを使用していない実施例1〜3及び比較例1はいずれも臭いが生じていない。表面の凹凸は、接着剤としてカゼインを使用していない実施例1〜3及び比較例1とも、接着剤としてカゼインを使用した比較例2及び3よりも良好な結果が得られている。なお、ピンホール特性は、接着剤としてカゼインを使用した比較例2及び3は良好な結果が得られているが、カオリンクレー含有割合が65質量%と少ない比較例1は紙面に多くのピンホールが見られている。更に、カオリンクレー含有割合が75%である実施例2はわずかに比較例2及び3の場合よりもピンホールが多く見られた。なお、得られたキャストコート紙の光沢度は、実施例1〜3及び比較例2及び3は良好であるが、比較例1は劣っている。そのため、顔料に対する質量配合比は、適宜内挿及び外挿して考慮すると、カオリンクレーが100%〜70%が好ましく、炭酸カルシウムは0%〜30%が好ましいことが分かる。
[実施例4、5、比較例4〜7、10、11
実施例4、5、比較例4〜7、10、11としては、顔料の質量配合比及びゲル化剤の組成を実施例1の場合と同様とし、接着剤の顔料に対する質量配合比を、表2に具体的に示したように、種々変更してキャストコート紙を作成した。実施例4、5、比較例4〜7、10、11で作成したキャストコート紙のそれぞれについて、上述の評価基準に基づき各種特性を測定した。結果を纏めて、実施例1の結果と共に表2に示した。
Figure 0005254831
表2に示した結果から以下のことが分かる。実施例4は、接着剤成分として大豆蛋白質が実施例1の場合よりも多い9%、SBRラテックスが実施例1の場合よりも少ない12%、ポリアクリル酸が実施例1の場合よりも多い0.50%としたものを使用したものである。実施例4では、僅かにゲル化剤溶液中に顔料が溶出していたが、得られたキャストコート紙のその他の特性は全て良好であった。
それに対し、実施例5及び比較例4では、接着剤成分としてSBRラテックス及びポリアクリル酸の顔料に対する質量配合比が実施例1の場合と同様になるようにし、大豆蛋白質が実施例4の場合よりも多い12%(実施例5)及び実施例1の場合よりも少ない4%(比較例4)としたものを使用したものである。実施例5では、操業性は実施例4の場合と同様であるが、ピンホールは実施例4の場合より僅かに多く表れた。また、比較例4では、ゲル化剤溶液中への顔料の溶出が多くなって操業性が悪化し、更に得られたキャストコート紙には多くのピンホールが見られ、見栄えも悪かった。なお、得られたキャストコート紙の光沢度は、実施例4及び実施例5は良好であるが、比較例4は劣っている。これらの実施例4及び5、比較例4の結果から、接着剤成分中の大豆蛋白質の顔料に対する質量配合比は、適宜内挿及び外挿して考慮すると、5〜15%であることが好ましく、更に6〜10%であることがより好ましいことが分かる。
また、比較例5、10は、接着剤成分とし大豆蛋白質及びポリアクリル酸の顔料に対する質量配合比が実施例1の場合と同様になるようにし、SBRラテックスの顔料に対する質量配合比が実施例4の場合よりも少ない9%(比較例5)及び実施例1の場合よりも多い18%(比較例10)としたものを使用したものである。比較例5では、ゲル化剤溶液中への顔料の溶出が多くなって操業性が悪化し、更に得られたキャストコート紙には多くのピンホールが見られ、見栄えも悪かった。また、比較例10では、ゲル化剤溶液中への顔料の溶出が多くなって操業性が悪化し、ピンホールは実施例1の場合より僅かに多く表れたが、見栄えは良好であった。なお、得られたキャストコート紙の光沢度は、比較例10は良好であるが、比較例5は劣っている。これらの実施例1、比較例5、10の結果から、接着剤成分中のSBRラテックスの顔料に対する質量配合比は、適宜内挿及び外挿して考慮すると、11〜16%であることが好ましいことが分かる。
また、比較例6、11では、接着剤成分として大豆蛋白質及びSBRラテックスの顔料に対する質量配合比が実施例1の場合と同様になるようにし、ポリアクリル酸の顔料に対する質量配合比が実施例1の場合よりも少ない0%(比較例6)及び実施例1の場合よりも多い0.80%(比較例11)としたものを使用したものである。更に、比較例7では、接着剤成分としポリアクリル酸の顔料に対する質量配合比が比較例11の場合と同様になるようにし、大豆蛋白質の顔料に対する質量配合比が実施例1の場合よりも多い12%としたものを使用し、SBRラテックスの顔料に対する質量配合比が実施例1の場合よりも少ない7%としたものを使用したものである。
比較例6では、ゲル化剤溶液中の顔料の溶出は少なかったが、得られたキャストコート紙には多くのピンホールが見られ、見栄えも余りよくなかった。また、比較例11では、比較例6の場合とは逆に、ゲル化剤溶液中への顔料の溶出が多くなり、操業性が悪化したが、得られたキャストコート紙のピンホールは少なく、見栄えも良好であった。更に、比較例7では、見栄えは良好であったが、ゲル化剤溶液中への顔料の溶出が多く、得られたキャストコート紙のピンホールも多かった。なお、得られたキャストコート紙の光沢度は、比較例7、11は良好であるが、比較例6は劣っている。これらの実施例1、4、5、比較例6、7、10、11の結果から、接着剤成分中のポリアクリル酸の顔料に対する質量配合比は、適宜内挿及び外挿して考慮すると、0.1〜0.5%であることが好ましいことが分かる。なお、実施例4、5、比較例6、7、10、11で得られたキャストコート紙は、全てカゼインを含有していないので、臭いはなかった。
[実施例8及び9、比較例8及び9]
実施例8及び9、比較例8及び9としては、顔料の質量配合比及び接着剤の組成を実施例1の場合と同様とし、ゲル化剤の顔料に対する質量配合比を、表3に具体的に示したように、種々変更してキャストコート紙を作成した。実施例8及び9、比較例8及び9で作成したキャストコート紙のそれぞれについて、上述の評価基準に基づき、各種特性を測定した。結果を実施例1の結果と共に纏めて表3に示した。
Figure 0005254831
実施例8は、ゲル化剤の顔料に対する各成分の質量配合比が実施例1の場合よりもギ酸は多く、ギ酸亜鉛は少なく、ギ酸カルシウムは少なくなるようにしたものである。また、実施例9は、同じくギ酸は少なく、ギ酸亜鉛及びギ酸カルシウムは同一となるようにしたものである。また、比較例8は、同じくギ酸亜鉛は少なく、ギ酸及びギ酸カルシウムは同一となるようにしたものである。また、比較例9は、同じくギ酸カルシウムは少なく、ギ酸及びギ酸亜鉛は同一となるようにしたものである。

実施例8では、得られたキャストコート紙のピンホールは実施例1のものよりも僅かに多くなっているが、光沢度も含めその他の特性は良好であった。また、実施例9では、ゲル化剤溶液中に僅かに顔料の溶出が見られ、得られたキャストコート紙のピンホールは実施例1のものよりも僅かに多くなっていると共に見栄えも若干劣るが、光沢度は良好であった。また、比較例8では、ゲル化剤溶液中に多くの顔料の溶出が見られ、得られたキャストコート紙のピンホールはかなり多くなっていると共に見栄えも劣っているが、光沢度は良好であった。また、比較例9では、ゲル化剤溶液中に多くの顔料の溶出が見られ、得られたキャストコート紙のピンホールはかなり多くなっているが、光沢度及び見栄えは良好であった。
これらの実施例1、8及び9、比較例8及び9の結果から、ゲル化剤成分中のギ酸、ギ酸亜鉛及びギ酸カルシウムの質量配合比は、適宜内挿及び外挿して考慮すると、ギ酸:0.1〜1.5%、ギ酸亜鉛:0.15〜1.5%及びギ酸カルシウム:0.25〜1.5%であることが好ましく、更に、ギ酸:0.5〜1%、ギ酸亜鉛:0.5〜1%及びギ酸カルシウム:0.5〜1%であることがより好ましいことが分かる。なお、実施例8及び9、比較例8及び9で得られたキャストコート紙は、全てカゼインを含有していないので、臭いはなかった。
以上述べたように、本発明ではキャストコート紙に製造時に接着剤としてカゼインを使用していないので、接着剤としてカゼインを使用した場合よりも複雑な組成が必要だが、臭いはなく、しかも、光沢度が非常に優れ、表面の凹凸が少ないキャストコート紙が得られる。また、本発明で得られたキャストコート紙は、単なる印刷用途のみでなく、例えばアルミラミネート等のラミネート加工工程を備える用途に対しても好適である。

Claims (2)

  1. 原紙の片面に、
    顔料と、接着剤成分と、を含む塗工液を塗工量12〜22g/mとなるように塗工し、
    その後にゲル化剤溶液に浸漬し、
    余剰の前記ゲル化剤溶液をエアーナイフで除去し、
    前記塗工液の塗布面を加熱した鏡面キャストドラムドライヤーに加圧接触させて製造するキャストコート紙の製造方法において、
    前記顔料は、主成分をカオリンクレー、副成分を炭酸カルシウムとし、
    前記カオリンクレー及び炭酸カルシウムの質量配合比が100:0〜70:30であり、
    前記接着剤成分は、大豆蛋白質、スチレン・ブタジエン・ゴム・ラテックス及びポリアクリル酸からなり、その配合量は、前記顔料に対する質量配合比で、それぞれ6〜10%、11〜16%及び0.1〜0.5%であり、
    前記ゲル化剤溶液は、ギ酸、ギ酸亜鉛及びギ酸カルシウムを含有し、その濃度は質量%濃度で、それぞれ0.5〜1%、0.5〜1%及び0.5〜1%である、
    ことを特徴とするキャストコート紙の製造方法。
  2. 請求項1に記載の製造方法によって作成された、光沢度(TAPPIテスト方法T480om−05の75度法)が88以上であることを特徴とするキャストコート紙。
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