JP2007262605A - グラビア印刷用塗工紙の製造方法及びその塗工紙 - Google Patents

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Abstract


【課題】 スペックルが改善され、白紙光沢度が高く、微小な光沢度ムラや印刷後のインキ着肉ムラが少ない、グラビア印刷用塗工紙の製造方法を提供する。
【解決手段】 原紙上に顔料及び接着剤を有する塗工層を設けたグラビア印刷用塗工紙の製造方法において、無機顔料としてクレーを無機顔料100重量部あたり50重量部以上、接着剤として澱粉を無機顔料100重量部に対して5重量部以下含有した塗工液を塗工した後、弾性ロール2と40℃以上100℃未満に加熱された金属ロール1からなるカレンダーに通紙し、更に弾性ロール2と100℃以上かつ前記金属ロール1の温度と比較して20℃以上高い温度に加熱された金属ロール1からなるカレンダーに通紙して仕上げることを特徴とするグラビア印刷用塗工紙の製造方法。
【選択図】 図1

Description

本発明は優れた白紙外観と優れたグラビア印刷適性を備えたグラビア印刷用塗工紙の製造方法及びその塗工紙に関する。
グラビア印刷は、版の凹部分のインキを加圧下で転移するという凹版印刷方式であり階調再現性に優れているため、雑誌、カタログ、パンフレットなどの商業印刷分野などで用いられている。グラビア印刷では、オフセット印刷と比較して版が硬質の金属ロールで、印刷時に版面が用紙に完全に密着しない場合に、スペックルと呼ばれる網点が正常に転移しない現象が発生する場合がある。このスペックルが多い場合は、すなわち印刷品質の低下となる。
スペックルの発生を抑制するには、塗工紙の平滑性とクッション性が重要である。平滑性が高ければ、版への接触が密になり、クッション性が高ければ、印刷時の印圧により紙が変形して紙への密着性が高くなるからである。
グラビア印刷用塗工紙の塗工層表面の平滑度を向上させるには、一般的に塗工層組成物中にアスペクト比の高い顔料(デラミネーテッドクレー、タルク等)を配合することが有効とされている。しかしながら、塗工層組成物中にアスペクト比の高い顔料を多く配合する事は、塗工液の粘度が上昇し、調液時のハンドリングが難しく、ストリーク、スクラッチ等の塗工不良の原因になりやすい。このため、塗料の固形分濃度をあまり高く出来ないことが現状であり、その結果、乾燥条件を強くする必要が生じ、コスト高につながる。また、アスペクト比の高いデラミネーテッドクレーやタルクといった顔料は、一般的に艶消し塗被紙のような白紙光沢度の低い用途に多く使用される事からも分かるように、配合量を多くした場合に白紙光沢度が低くなるという特性を有するため、高白紙光沢度を必要とする用途には適さない。
また、スペックルの発生防止、不透明度の向上を目的として、焼成クレーを他の顔料と併用する方法も知られているが、焼成クレーは流動性に劣るため、塗工液の粘度が上昇し、ストリーク、スクラッチ等の塗工不良の原因になりやすく、コーターでの作業性が悪化する可能性がある。このため、塗料の固形分濃度をあまり高く出来ない。
一方、プラスチックピグメントなどの有機顔料を使用し、高白紙光沢度、スペックルの防止効果、不透明性などを付与するという方法が知られている(特許文献1参照)。しかし、有機顔料は無機顔料と比較して高価であるためコスト高となり、さらに有機顔料を添加した塗工液は、高剪断力下における粘度が上昇しやすく、ストリーク、スクラッチ等の塗工不良の原因になりやすい。このため、塗料の固形分濃度をあまり高く出来ないことが現状であり、その結果、乾燥条件を強くする必要が生じ、コスト高につながるという問題がある。
また、グラビア印刷用塗工紙の塗工層表面を機械的に平滑にし、かつ白紙光沢度を付与する手法として、通常、スーパーカレンダーを使用した高度の加圧処理が行われている。スーパーカレンダーによる表面処理は、平滑度および白紙光沢度を高める効果は得られるが、同時に塗工紙の密度が高まり、塗工紙の不透明性や剛度、クッション性は失われる。不透明性が不足している場合、印刷絵柄が透過して裏面の印刷絵柄に影響を及ぼしたり、裏面の白紙面感を損なったりすることにより、品質の低下となる。また、不透明性や剛度が失われないためには加圧処理を軽減する必要があるが、通常は、同時に白紙光沢度の低下とグラビア印刷時のスペックルの増加となるため、あまりスーパーカレンダーの加圧を軽減できないのが現状である。
グラビア用紙以外の印刷用紙においては、近年、従来のスーパーカレンダーに代わり使用される様になった高温ソフトニップカレンダーによる方法が多数提案されており、仕上げ速度の高速化、印刷光沢度、不透明度、剛度等が相対的に向上されることが報告されている。但し、この手法のみを用いた場合は効率的に光沢度を高くすることができるが、高温で処理するため紙中水分の影響を受けやすく、幅方向の水分プロファイルが揃っていないと白紙光沢度の微少ムラや印刷後のインキ着肉ムラが生じ、外観的に好ましくない。また、高温でカレンダー処理される前の塗工紙の表面性が劣る場合、同様に白紙光沢度の微少ムラやインキ着肉濃度ムラが生じ、外観的に好ましくない。
この様な対策として、例えば、高温カレンダーで処理する直前または直後に繊維を植え付けたブラシロールと金属ロールで処理し、表面の坪量ムラ、塗被量ムラ等を研磨し微少光沢度ムラを解決することが開示されている(特許文献2参照)が、本手法のみでは紙粉が発生し操業的に好ましくなく、水分ムラを調整することが難しく、インキ着肉ムラ等の改善が不十分であった。
以上の様な背景から、白紙光沢度が高く、かつ印刷品質の良好な塗工グラビア紙の開発が望まれていた。
特開昭64−20396号公報 特開平9−228298号公報
この様な状況に鑑みて、本発明の課題は、スペックルが改善され、白紙光沢度が高く、微小な光沢度ムラや印刷後のインキ着肉ムラが少ない、グラビア印刷用塗工紙を提供する事にある。
本発明者等は、上記課題について鋭意研究した結果、原紙上に、顔料及び接着剤を含有する塗工液を塗工した印刷用塗工紙の製造方法において、顔料としてクレーを無機顔料100重量部あたり50重量部以上含有し、接着剤として澱粉を無機顔料の全量100重量部に対して5重量部以下含有した塗工液を塗工した後、弾性ロールと40℃以上100℃未満に加熱された金属ロールからなるカレンダーに通紙し、更に弾性ロールと100℃以上かつ前記金属ロールの温度と比較して20℃以上高い温度に加熱された金属ロールからなるカレンダーに通紙して仕上げることにより、グラビア印刷時のスペックルが低減し、高い白紙光沢度が得られることを見出し、本発明に到達した。
本発明においては、原紙上に顔料としてクレーを無機顔料100重量部あたり50重量部以上含有する塗工液を塗工した後、弾性ロールと40℃以上100℃未満に加熱された金属ロールからなるカレンダーに通紙した後に、弾性ロールと100℃以上かつ前記金属ロールの温度と比較して20℃以上高い温度に加熱された金属ロールからなるカレンダーに通紙して仕上げることが重要である。塗工後、40℃以上100℃未満に加温されたカレンダーに一旦通紙することにより、塗工紙中の水分プロファイルはより均一になり、塗工紙表面も平滑になるが、白紙光沢度発現性は低く、この時点で光沢度ムラは発生しない。その後、前記ロール温度より20℃以上高くかつ100℃以上に加熱されたカレンダーを通す事により、白紙光沢度が高く、光沢度ムラが少なく印刷後のインキ着肉ムラが少なく、スペックルが少ない優れたグラビア印刷適性を有するグラビア印刷用塗工紙が得られる。
本発明により、スペックルが改善され、白紙光沢度が高く、微小な光沢度ムラや印刷後のインキ着肉ムラが少ない、優れた印刷適性を有するグラビア印刷用塗工紙を得ることができ、また、操業性が良好で、印刷適性に優れ、グラビア印刷用塗工紙を効率よく製造することができる。
本発明のグラビア印刷用塗工紙に用いられる塗工用組成物について以下に述べる。本発明においては、塗工紙の平滑度、グラビア印刷適性を向上させるために、クレーを無機顔料100重量部当たり50重量部以上含有するものであり、より好ましくは65重量部以上であり、さらに好ましくは80重量部以上である。50重量部より少ない場合、平滑度が低くなり、グラビア印刷時のスペックルが増加する。また、用いるクレーの好ましい平均粒子径としては0.2〜3.0μmが好ましく、より好ましくは0.4〜2.5μmである。0.2μmより小さい場合は顔料の比表面積が大きくなるため、塗料の粘度が高くなり、塗工適性に劣り操業的に好ましくない。3.0μmより大きい場合は、白紙光沢度が低くなる傾向にあり、本発明の目的を達成するために好ましくない。また、エンジニアードクレーを使用することにより、印刷適性や光沢ムラの抑制効果が向上するものである。なお、本発明の平均粒子径は、レーザー法(マルバーン社製マスターサイザーS型)で測定し、体積累積分布の50%部分の値を計算して求められるものである。
また、本発明に用いられる顔料としては、発明の目的を損なわない範囲で塗工紙用として従来から用いられている他の顔料と併用することができる。例えば、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、タルク、二酸化チタン、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、酸化亜鉛、珪酸、珪酸塩、コロイダルシリカ、サチンホワイトなどの無機顔料、プラスチックピグメントなどの有機顔料であり、これらの顔料は必要に応じて1種類以上併用して使用できる。高温に加熱されたカレンダーを用いて白紙光沢度を高くする効率を高めるため、プラスチックピグメントと併用する方が好ましい。プラスチックピグメントを配合する量は、無機顔料100重量部に対して、好ましくは2〜30重量部、より好ましくは2〜20重量部、更に好ましくは3〜15重量部である。30重量部より多く配合すると、高温に加熱されたカレンダーを通紙する際にプラスチックピグメントが溶融し、金属ロールに貼り付き、トラブル等が発生する傾向にある。塗工後、弾性ロールと40℃以上100℃未満に加熱された金属ロールからなるカレンダーに一旦通紙することは、塗工紙中の水分プロファイルがより均一になり、塗工紙表面も平滑になるため、高温でカレンダー処理時の金属ロールへの紙の貼り付きの軽減にもつながる。
本発明においては、塗工層は1〜3層設けることが好ましく、2層以上設ける場合は最も外側の層にプラスチックピグメントを配合することが好ましい。
本発明に用いるプラスチックピグメントは、密実型、中空型、または、コア−シェル型等を必要に応じて単独または2種類以上混合して使用することができる。プラスチックピグメントの構成重合体成分としては、好ましくは、スチレン及び/または、メチルメタアクリレート等のモノマーを主成分として、必要に応じてこれらと共重合可能な他のモノマーが用いられる。この共重合可能なモノマーとしては、例えば、α−メチルスチレン、クロロスチレン、ジメチルスチレン等のオレフィン系芳香族系モノマー、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルへキシル、(メタ)アクリル酸グリシジル、(メタ)アクリルニトリル等のモノオレフィン系モノマー及び酢酸ビニル等のモノマーがある。また、必要に応じて、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、フマール酸、クロトン酸等のオレフィン系不飽和カルボン酸モノマー類、ヒドロキシエチル、メタアクリル酸ヒドロキシエチル、アクリル酸ヒドロキシプロピル、メタアクリル酸ヒドロキシプロピル等のオレフィン系不飽和ヒドロキシモノマー類、アクリルアミド、メタアクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、N―メチロールメタアクリルアミド、N―メトキシメチルアクリルアミド等のオレフィン系不飽和アミドモノマー類、ジビニルベンゼン等の二量体ビニルモノマー等を一種または二種以上の組み合わせで用いることができる。これらのモノマーは例であり、このほかにも共重合可能なモノマーがあれば使用してもよい。
本発明の塗工層に用いられる接着剤としては、印刷適性の点から澱粉を無機顔料100重量部に対して5重量部以下にする必要がある。澱粉を配合することによって塗工層の強度は増すが、顔料100重量部に対して5重量部以上配合した場合塗工層が堅くなり、グラビア印刷適性は劣る。また、接着剤としては塗工紙用に従来から用いられている、スチレン・ブタジエン系、スチレン・アクリル系、エチレン・酢酸ビニル系、ブタジエン・メチルメタクリレート系、酢酸ビニル・ブチルアクリレート系等の各種共重合体、あるいは無水マレイン酸共重合体、アクリル酸・メチルメタクリレート系共重合体等の合成接着剤;カゼイン、大豆蛋白、合成蛋白などの蛋白質類;酸化澱粉、陽性澱粉、尿素燐酸エステル化澱粉、ヒドロキシエチルエーテル化澱粉などのエーテル化澱粉などの通常の塗工紙用接着剤1種以上を適宜選択して使用される。これらの接着剤の総量は、印刷適性、塗工適性の点から、無機顔料100重量部に対して3〜15重量部で使用することが好ましく、より好ましくは3〜10重量部である。また、接着剤としては、ガラス転移温度が−50℃〜0℃の共重合体ラテックスを使用することが好ましい。この範囲のものを使用することによって、グラビア印刷に適したクッション性を有する塗工層となる。
また、必要に応じて配合する添加剤としては、分散剤、増粘剤、保水剤、消泡剤、耐水化剤、着色剤等、通常の塗工用塗料に配合される各種助剤が適宣使用される。本発明で使用する助剤としては、アクリル系合成保水剤、ヒドロキシエチルセルロースを用いることが好ましく、会合型のアクリル系合成保水剤を使用するのがより好ましい。会合型アクリル系合成保水剤は、塗工液の保水性を向上させ、かつ塗工液の高ずり粘度を低くする働きがある。そのため、高速塗工に適するとともに、塗工時に塗料が塗工原紙内部に押し込まれず、原紙上の塗工層を嵩高にし、塗工層のクッション性が向上するため、グラビア印刷時の網点欠落率は低くなりやすい。また、ヒドロキシエチルセルロースも同様の効果がある。尚、アクリル系合成保水剤および/またはヒドロキシエチルセルロースを用いる場合、配合量としては、無機顔料100重量部に対して0.1〜1.0重量部が好ましい。
本発明の原紙には、通常のパルプ、填料等が配合される。本発明において原紙に配合されるパルプの種類等は特に限定されない。例えば広葉樹クラフトパルプ(以下、LBKPとする)、針葉樹クラフトパルプ(以下、NBKPとする)、サーモメカニカルパルプ、砕木パルプ、古紙パルプ等が使用される。
また、原紙に配合される填料としては、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、カオリン、クレー、タルク、水和珪酸、無定型シリケート、ホワイトカーボン、酸化チタン、合成樹脂填料等の公知の填料を使用することができる。配合量は0〜20重量%程度である。さらに必要に応じて、硫酸バンド、サイズ剤、紙力増強剤、歩留向上剤、着色顔料、染料、消泡剤などを含有してもよい。
原紙の抄紙方法については特に限定されるものではなく、長網抄紙機、ギャップフォーマ、ハイブリッドフォーマ(オントップフォーマ)等、公知の抄紙機を用いて、酸性抄紙、中性抄紙、アルカリ性抄紙方式で抄紙した原紙のいずれであってもよく、新聞古紙から得られる回収古紙パルプを含む中質原紙も使用できる。また、サイズプレス、ビルブレード、ゲートロールコーター、プレメタリングサイズプレスを使用して、澱粉、ポリビニルアルコールなどを予備塗工した原紙等も使用できる。塗工原紙としては、一般の塗工紙に用いられる坪量が30〜400g/m、好ましくは、40〜200g/m程度のものが適宜用いられる。
塗工原紙に調整された塗工液を塗工する方法としては、ブレードコーター、バーコーター、ロールコーター、エアナイフコーター、リバースロールコーター、カーテンコーター、サイズプレスコーター、ゲートロールコーター等を用いて、一層もしくは二層以上を原紙上に片面あるいは両面塗工する。塗工量は、所望の特性に応じて決定されるが、本発明の場合は片面当たり3〜35g/mの範囲が好ましく、より好ましくは8〜25g/mである。
湿潤塗工層を乾燥させる方法としては、例えば蒸気過熱シリンダ、加熱熱風エアドライヤ、ガスヒータードライヤ、電気ヒータードライヤ、赤外線ヒータードライヤ等各種の方法が単独もしくは併用して用いられる。
本発明における、このようにして得られた塗工紙は、弾性ロールと40℃以上100℃未満に加熱された金属ロールからなるカレンダーに通紙した後に、弾性ロールと100℃以上かつ前記ロール温度と比較して20℃以上高い温度に加熱された金属ロールからなるカレンダーに通紙して仕上げるものである。
本発明では、最初に比較的低い温度でカレンダー処理を行うが、高温で処理を行う前に低温処理を行うことにより、塗工紙中の水分プロファイルをより均一にし、かつ塗工紙表面も平滑にし、その後、前記ロール温度より20℃以上高く、かつ100℃以上に加熱したカレンダーで処理することにより、光沢度ムラを抑制することができる。このため、最初の低温処理は、40℃より低い場合は水分プロファイルを均一にする効果が十分でなく、100℃より高い場合は水分ムラがあるまま高温処理を行うのと同じ事となり光沢ムラおよびインキ着肉ムラが発生しどちらも好ましくない。より好ましい範囲としては40℃〜80℃であり、更に好ましくは50℃〜80℃である。
低温処理後に行う高温処理の金属ロールの表面温度は、好ましくは120℃以上300℃、更に好ましくは130℃以上250℃以下である。塗工紙の含有水分が適当であれば、100℃以上に加熱された金属ロールを用いることにより、原紙あるいは塗工層を平滑化することができ、高光沢の塗工紙を得ることができる。高温処理前の塗工紙の水分は、5〜8%が好ましい。
また、本発明におけるカレンダーの処理線圧は、弾性ロールと40℃以上100℃未満に加熱された金属ロールからなるカレンダーに通紙する際の線圧の平均に対して、弾性ロールと100℃以上かつ前記ロール温度と比較して20℃以上高い温度に加熱された金属ロールからなるカレンダーに通紙する際の線圧の平均が、20Kg/cm以上高いことが好ましい。これは、最初に行う相対的に低温で実施するカレンダー処理は、後に行う高温カレンダー処理と比較して、水分プロファイル、塗工紙の表面性を整えることが目的であるため比較的低い線圧で行う方が密度ムラ発生防止、低密度化の点で好ましい。好ましい線圧の範囲は10〜250Kg/cmである。また、高温カレンダーの処理線圧は、白紙光沢度を向上させるために、低温カレンダー処理よりも線圧の平均を20Kg/cm以上高くすることが好ましく、より好ましくは40Kg/cm以上である。低温カレンダー処理よりも線圧の平均を20Kg/cm以上高くするとは、低温処理、高温処理が多段の場合、それぞれのニップでの線圧を平均した値の比較である。好ましい線圧の範囲は30〜500kg/cmである。また、高温カレンダー処理として、高温ソフトニップカレンダーを用いる場合の好ましい条件としては、例えば、弾性ロールのショアーD硬度80〜100、好ましくは85〜95であって、通紙速度400〜3000m/分、線圧30〜500Kg/cm、カレンダー前塗工紙水分5〜8%が好ましい。低温処理と高温処理のニップ回数は、低温処理で1ニップ以上、好ましくは1〜6ニップ、より好ましくは2〜6ニップであり、高温処理で1ニップ以上、好ましくは1〜6ニップ、より好ましくは、2〜4ニップである。尚、本発明においては、高温処理の後に、本発明の効果を損なわない範囲で、低温のカレンダー処理を行ってもよい。
本発明においては複数のカレンダーロールで処理を行うことになるが、その形態としては、弾性ロールと金属ロールをひとつの組としたカレンダーを複数組設置した形態の物、カレンダーロールが垂直あるいは斜めに並べられた多段式の形態の物どちらでもよい。但し、本発明におけるカレンダーの形態として最も好ましいのは、多段式の形態であり、尚かつ、上段のロールの重さを下段のロールに加えることを抑制する機構を備えていない物である。この形態を取ることにより、上段部にて比較的低温、低線圧処理を行い、下段部にて高温、高線圧処理を合理的に行うことが可能となり、設備的にもスペースをとらない利点がある。
さらに、本発明における最も好ましいカレンダー形態について述べる。カレンダーロールが垂直に並べられ、ロール本数は10本もしくは12本である。この時、ロールの種類は上から、金属ロール(A)、弾性ロール、(B)、金属ロール(C)、弾性ロール(D)、金属ロール(E)、弾性ロール(F)、金属ロール(G)、弾性ロール(H)、弾性ロール(I)、金属ロール(J)、弾性ロール(K)、金属ロール(L)の順である(10本の場合はE、Fを除く)。この時、金属ロール(G)、金属ロール(J)が100℃以上に加温され、他の金属ロールは40℃〜100℃に加温される。この形態を取ることにより、金属ロール(A)〜金属ロール(E)での低温・低線圧処理によって水分プロファイルをより均一にし、かつ塗工紙表面を適度に平滑とする。その後、金属ロール(G)により塗工紙の一方の面の高温処理を行い、金属ロール(J)によりもう一方の面の高温処理を行うことができる。この際、金属ロール(G)にて処理した面(A面)より、金属ロール(J)で処理した面(B面)の方が高い線圧で処理されることになるが、A面はB面と異なり低温・低線圧処理を受ける回数が多いため光沢度の表裏差は発生しにくい。
本発明の効果は、特に白紙光沢度が75%以上のグロス調の塗工紙を製造する場合により優れた効果を発揮することができる。
以下に実施例を挙げて、本発明を具体的に説明するが、勿論これらの例に限定されるものではない。尚、特に断らない限り、例中の部および%はそれぞれ重量部および重量%を示す。尚、塗工液および得られた印刷用塗工紙について以下に示すような評価法に基づいて試験を行った。
〈評価方法〉
(1)白紙光沢度:JIS P 8142に基づいて測定した。
(2)平滑度:JAPAN TAPPI No.5「空気マイクロメーター型試験器による紙及び板紙の平滑度・透気度試験方法」に基づいて測定した。
(3)スペックル数:大蔵省式グラビア印刷機(熊谷理器工業製)を用いて、印刷速度40m/分、印圧10kgf/cmで印刷し、得られた印刷物について、スペックルの発生していない状況を目視により評価した。
◎:極めて良好、○:良好,△:やや劣る,×:やや劣る
(4)微小光沢ムラ:光沢度のムラの発生していない状況を以下の4段階で目視評価した。
◎:極めて良好、○:良好,△:やや劣る,×:やや劣る
(5)インキ着肉ムラ:グラビア印刷後のインキ着肉ムラの発生していない状況を以下の4段階で目視評価した。
◎:極めて良好、○:良好,△:やや劣る,×:やや劣る
[実施例1]
エンジニアードクレー(IMERYS社製Capim DG、平均粒子径1.19μm)82部及びエンジニアードクレー(IMERYS社製Contour1500、平均粒子径1.95μm)18部からなる無機顔料に、分散剤として対無機顔料でポリアクリル酸ソーダ0.2部を添加してセリエミキサーで分散して無機顔料スラリーを調製した。調製したスラリーに中空型プラスチックピグメント(JSR社製AE−851)を10部添加し、スチレン・ブタジエン共重合体ラテックス(ガラス転移温度−40℃)7部を加え、アクリル系合成保水剤0.4部、更に水を加えて固形分濃度65%の塗工液を得た。
塗工原紙は、填料として軽質炭酸カルシウムを原紙重量当たり3%含有し、製紙用パルプとして機械パルプを45重量%含有する坪量42g/mの中質紙を用いた。
上記の原紙に、前述の塗工液を片面当たりの塗工量が9g/mになる様に、500m/分の塗工速度でブレードコーターを用いて両面塗工を行い、塗工紙水分が5%となる様に乾燥した。
乾燥後、図1、表1−(1)に示すロール配置、金属ロール温度、ニップ圧にてカレンダー処理を行い印刷用塗工紙を得た。この時、弾性ロールショアD硬度92、通紙速度600m/分である。
[実施例2]
実施例1において、エンジニアードクレー(IMERYS社製Capim DG、平均粒子径1.19μm)82部及びエンジニアードクレー(IMERYS社製Contour1500、平均粒子径1.95μm)18部の代わりに、微粒クレー(J.M.HUBER社製JapanGloss、平均粒子径0.43μm)65部及び重質炭酸カルシウムスラリー(ファイマテック社製FMT−97)35部(固形分)に変更した以外は実施例1と同様の方法で塗工紙を得た。
[実施例3]
実施例1において、塗工紙のカレンダー処理を表1−(1)から表1−(2)に変更した以外は実施例1と同様の方法で塗工紙を得た。
[実施例4]
実施例1において、エンジニアードクレー(IMERYS社製Capim DG、平均粒子径1.19μm)82部及びエンジニアードクレー(IMERYS社製Contour1500、平均粒子径1.95μm)18部の代わりに、エンジニアードクレー(IMERYS社製Capim DG)41部及びエンジニアードクレー(IMERYS社製Contour1500)9部及び重質炭酸カルシウムスラリー(ファイマテック社製FMT−97、平均粒子径0.58μm)50部(固形分)に変更した以外は実施例1と同様の方法で塗工紙を得た。
[比較例1]
実施例1において、エンジニアードクレー(IMERYS社製Capim DG、平均粒子径1.19μm)82部及びエンジニアードクレー(IMERYS社製Contour1500、平均粒子径1.95μm)18部の代わりに、エンジニアードクレー(IMERYS社製Capim DG)20.5部及びエンジニアードクレー(IMERYS社製Contour1500)4.5部及び重質炭酸カルシウムスラリー(ファイマテック社製FMT−97)75部に変更した以外は実施例1と同様の方法で塗工紙を得た。
[比較例2]
実施例1において、塗工紙のカレンダー処理を表1−(1)から表1−(3)に変更した以外は実施例1と同様の方法で塗工紙を得た。
[比較例3]
実施例1において、塗工紙のカレンダー処理を表1−(1)から表1−(4)に変更した以外は実施例1と同様の方法で塗工紙を得た。
表1にカレンダー処理条件、表2に評価結果を示した。
Figure 2007262605
Figure 2007262605
カレンダー処理方法を示した説明図である。
符号の説明
1 金属ロール
2 弾性(樹脂)ロール
3 高温金属ロール

Claims (4)

  1. 原紙上に顔料及び接着剤を有する塗工層を設けたグラビア印刷用塗工紙の製造方法において、顔料としてクレーを無機顔料100重量部あたり50重量部以上、接着剤として澱粉を無機顔料100重量部に対して5重量部以下含有した塗工液を塗工した後、弾性ロールと40℃以上100℃未満に加熱された金属ロールからなるカレンダーに通紙し、更に弾性ロールと100℃以上かつ前記金属ロールの温度と比較して20℃以上高い温度に加熱された金属ロールからなるカレンダーに通紙して仕上げることを特徴とするグラビア印刷用塗工紙の製造方法。
  2. 塗工後のカレンダー処理において、弾性ロールと40℃以上100℃未満に加熱された金属ロールからなるカレンダーに通紙する際の線圧の平均に対して、弾性ロールと100℃以上かつ前記金属ロールの温度と比較して20℃以上高い温度に加熱された金属ロールからなるカレンダーに通紙する際の線圧の平均が20kg/cm以上高いことを特徴とする請求項1記載のグラビア印刷用塗工紙の製造方法。
  3. 塗工液中にプラスチックピグメントを無機顔料100重量部に対して2〜30重量部含むことを特徴とする請求項1または2いずれか記載のグラビア印刷用塗工紙の製造方法。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の製造方法で製造されたグラビア印刷用塗工紙。
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