JP2013133435A - ゴム材料組成物及び転動装置用シール部材 - Google Patents

ゴム材料組成物及び転動装置用シール部材 Download PDF

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Abstract

【課題】極低温環境下でも密封性を維持し、且つ、耐オゾン性を有するゴム材料組成物及び、転動装置用シール部材を提供する。
【解決手段】アクリロニトリルブタジエンゴムに、可塑剤と、マイクロクリスタリンワックスと、パラフィンワックスを配合することにより、耐寒性と耐オゾン性を兼ね備えたゴム材料組成物を得る。アクリロニトリルブタジエンゴムのAN量は22〜28%、マイクロクリスタリンワックスとパラフィンワックスを20:80〜80:20で配合したワックス混合物をアクリロニトリルブタジエンゴムに3〜8phr配合する。
【選択図】図3

Description

転がり軸受、自動車用ハブユニット、リニアガイド装置、ボールねじ装置等の転動装置のシール部材及び前記シール部材に好適なゴム組成物に関するものである。
通常、転がり軸受では、封入グリースの漏洩や外部からの異物の浸入を防ぐために、シールが付設されている。例えば図1に示すシール付き転がり軸受20では、内輪21と外輪22との間に、保持器23を介して複数個の転動体24を転動自在に保持してなり、更に外輪22の内面に設けられた止め溝25に、シール30を固着して概略構成されている。このシール30は、外周に鉤部を有するリング状の芯金31と、その外側の弾性部材32とを一体に成形してなり、その機能上から、芯金31の鉤部以外とその外側の弾性部材とからなる円環状の主部33と、芯金31の鉤部とその外側の弾性部材とからなり外輪22の止め溝に係止される加締部34と、芯金31の内周側の弾性部材からなり内輪21の外周面に設けられた受け溝26に接触するリップ部35とから構成されている。尚、図2は、内輪21の受け溝26及びシール30のリップ部35を拡大して示す図である。
また、自動車や鉄道車両の車軸を支持する車輪用転がり軸受は、通常、雨水や風雪、塵埃等に曝されながら屋外で使用される。極端な場合には水中に浸漬した状態で使用されることもある。そこで、車輪用転がり軸受では、例えば図3に示されるような密封構造が採られている。図示される転がり軸受Oにおいて、固定輪である外輪相当部材1は、その外周面に形成した取付部2により、図示しない懸架装置に支持固定される。従ってこの外輪相当部材1は、使用時にも回転しない。この様な外輪相当部材1の内側には回転輪である内輪相当部材3が、外輪相当部材1と同心に設けられ、使用時にこの内輪相当部材3が回転する。この内輪相当部材3は、ハブ4と内輪5から成る。このうちのハブ4の内周面にはスプライン溝6が、外端(車両への組付け時に幅方向外側になる端をいい、図3の左端)部外周面には取付フランジ7が、それぞれ形成されている。車両への組み付け時、上記スプライン溝6には等速ジョイントを介して回転駆動される駆動軸が挿入され、上記取付けフランジ7には車軸が固定される。
上記外輪相当部材1の内周面には複列の外輪軌道8、8が、上記ハブ4の中間部外周面と上記内輪5の外周面とには内輪軌道9、9が、それぞれ形成されている。そして、これら各外輪軌道8、8と内輪軌道9、9との間に転動体10、10を設けて、上記外輪相当部材1の内側での内輪相当部材3の回転を自在としている。また、転動体10、10を転動自在に保持する為に、保持器11、11が設けられている。尚、図示の例では転動体10、10として玉を使用しているが、重量が嵩む車両用のハブユニットの場合には、転動体としてテーパころを使用する場合もある。更に、上記外輪相当部材1の外端部と上記ハブ4の中間部外周面との間にはシール装置12aと12bとが設けられ、上記外輪相当部材1の内周面と、上記内輪相当部材3の外周面との間で、上記転動体10、10を設置した空間13部分の外端開口を塞いでいる。
シール装置12aは、図4に拡大して示されるように、芯金105とスリンガ106と、弾性部材107とから構成される。このうちの芯金105は、低炭素鋼板等の金属板にプレス加工等の打ち抜き加工並びに塑性加工を施す事により、一体成形されている。この様な芯金105は、転がり軸受Oを構成する外輪相当部材1の端部内周面に内嵌固定自在な外径側円筒部109と、この外径側円筒部109の軸方向内端縁(図4の左端縁)から直径方向内方に折れ曲がった内側円輪部110を備えた、断面略L字形で円環状に形成されている。また、上記スリンガ106は、ステンレス鋼板等、優れた耐食性を有する金属板に、やはりプレス加工等の打ち抜き加工並びに塑性加工を施す事により一体成形されている。この様なスリンガ106は、上記転がり軸受Oを構成する内輪5の外端部外周面に外嵌固定自在な内径側円筒部112と、この内径側円筒部112の軸方向外端縁(図4の右端縁)から直径方向外方に折れ曲がった外側円輪部113とを備えた、断面略L字形で円環状に形成されている。
また、上記弾性部材107は弾性部材からなり、外側、中間、内側の三本のシールリップ114、115、116を備え、上記芯金105にその基端部が結合固定されている。そして、最も外側に位置する外側シールリップ114の先端縁を上記スリンガ106を構成する外側円輪部113の内側面に摺接させ、残り2本のシールリップである中間シールリップ115及び内側シールリップ116の先端縁を、上記スリンガ106を構成する内径側円筒部112の外周面に摺接させることにより、封入グリースの漏洩を防止するとともに、外部からの塵埃、水、泥水等の軸受内部への浸入を防止する。
シール装置12bは図5に拡大して示されるように、それぞれが円輪状に形成された芯金216と弾性部材217とから構成される。このうちの芯金216は、金属板より造られ、上記外輪相当部材1の外端部に内嵌固定されている。また、上記弾性部材217は弾性材料からなり、上記芯金216に成形し、接着等により接合固定されている。また、この弾性部材は217は、外径側、内径側、2本のサイドシールリップ218、219と、1本のラジアルシールリップ220とを備える。そして、上記2本のサイドシールリップ218、219を、先端縁(図3の左端縁)に向かう程直径方向外方(図5の上方)に向かう方向に傾斜させる事により、空間13内への異物進入防止機能を確保している。また、上記ラジアルシールリップ220を、先端縁(図5の右下縁)に向かう程上記空間13の内側(図5の右側)に向かう方向に傾斜させる事により、グリースの漏洩防止機能を確保している。
更に詳しく説明すると、シール装置12bは、それぞれが円輪状に形成された芯金216と弾性部材217とから構成されている。シール装置12bの芯金216は、低炭素鋼板等の金属板にプレス加工等の打ち抜き加工並びに塑性加工を施す事により、一体成形されている。この芯金216は、転がり軸受Oを構成する外輪相当部材1の端部内周面に内嵌固定自在な外径側円筒部222と、この外径側円筒部222の外端縁(図5の左端縁)から直径方向内方に折れ曲がった支持板部223とを備える。このうちの外径側円筒部222は、内端寄り(図5の右寄り)の大径部224と弾性部材217とにより、芯金216を構成する支持板部223の外側面(図5の左側面)全体を覆うとともに、この弾性部材217の外周面と外輪相当部材1の開口端部内周面との間で挟持している。そして、この構成により、上記芯金216と外輪相当部材1との嵌合部を密封している。また、上記大径部224に自由状態における外径は、外輪相当部材1の外端開口部の内径よりも僅かに大きく設定されており、この大径部224は、外輪相当部材1の外端開口部に、締まり嵌めで内嵌固定自在とされている。また、上記支持板部223は、略S字形の断面形状を有し、直径方向内方(図5の下方)に向かう程空間13内に設置した転動体10、10に近づく方向(図5の右方向)に傾斜している。
一方、上記芯金216と共に上記シール装置12bを構成する弾性部材217は、上記芯金216に対してインサート成型し、接着等により接合固定されている。この様な弾性部材217の外周縁部は、上記傾斜部227の外周面を覆っている。また、この様な弾性部材217の一部で傾斜部227の外周面を覆っている部分の自由状態での外径は、上記外輪相当部材1の外端開口部の内径よりも少し大きく設定されており、上記大径部224をこの外端開口部に内嵌固定した状態では、上記弾性部材217の一部で傾斜部227の外周面を覆っている部分が、この傾斜部227の外周面と上記外端開口部の内周面との間で弾性的に押圧され、当該部分のシール性を確保する。
更に、上記弾性部材217の基部226は、上記支持板部223の外側面(図5の左側面)を、全周に亙り完全に覆っている。また、この基部226の外側面及び内周縁には、外径側、内径側、2本のサイドシールリップ218、219と、1本のラジアルシールリップ220とが形成されており、2本のサイドシールリップ218、219を、先端縁(図5の左端縁)に向かう程直径方向外方(図5の上方)に向かう方向に傾斜させる事により、空間13内への異物侵入防止機能を確保している。また、上記ラジアルシールリップ220を、先端縁(図3の右下縁)に向かう程上記空間13の内側(図5の右側)に向かう方向に傾斜させる事により、グリースの漏洩防止機能を確保している。前記弾性部材の材料のひとつとして、従来よりNBR等の合成ゴムが使用されている。
ところで、転がり軸受の密封性は、上記に挙げたシール30や、シール装置12a、12bに使用される弾性部材の材料に大きく依存する。近年、特に自動車用軸受において最低気温が−40℃以下となるような極低温環境下でもシール性能を喪失しないシールが求められている。
特許文献1には、シール材料の耐寒性を向上させる手段として、アクリルニトリル量(AN量)が25%以下のNBRをシールに使用し、耐寒性を向上することが開示されている。
特許文献2には低AN量のNBRに可塑剤を配合する事により耐寒性を図ることが開示されている。
特許文献3にはNBRにマイクロクリスタリンワックスとパラフィンワックスを含有させ、耐オゾン性を向上させることが開示されている。
特開2006−200616号公報 特開2005−188556号公報 特開2006−257327号公報
しかしながら、特許文献1では、AN量を低くすることにより耐寒性を向上させる反面、耐オゾン性が低下するという課題がある。また、特許文献2、3では、耐オゾン性を向上させる為にワックス類を添加する旨記載されているが、極低温環境において、添加したワックスがシール表面に保護皮膜として現れ難く、耐オゾン性が低下する恐れがある。
そこで、本発明は、低温性、耐オゾン性共に優れたゴム材料組成物及び転動装置用シール部材を提供することを課題としている。
上記問題を解決するために、請求項1に記載の発明は、アクリロニトリルブタジエンゴムに可塑剤と、ワックスと、添加剤を配合したゴム材料組成物であって、前記ワックスがマイクロクリスタリンワックス及びパラフィンワックスの混合物であることを特徴としている。また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のゴム材料組成物であって、前記アクリロニトリルブタジエンゴムのアクリロニトリル量(AN量)が22〜28%であることを特徴としている。また、請求項3に記載の発明は、請求項1〜2に記載のゴム材料組成物であって、前記ワックス混合物中の、マイクロクリスタリン ワックスの融点が50〜90℃であり、且つ、パラフィンワックスの融点が40〜70℃であることを特徴としている。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1〜3に記載のゴム材料組成物であって、前記ワックス混合物の、マイクロクリスタリンワックス及びパラフィンワックスの配合割合が20:80〜80:20であり、且つ、前記ワックス混合物の配合量が3〜8phrであることを特徴としている。
本発明によれば、極耐寒性を有しながら良好な耐オゾン性を備えた、ゴム材料組成物を得ることができる。また、前記ゴム材料組成物を材料として、耐久性のある長寿命な転動装置用シール部材を得る事ができるという効果がある。
以下、この発明の実施形態について図面を参照して説明する。
本発明では、まず、ゴム材料の耐寒性向上として、低AN量のNBR及び耐寒性に優れる可塑剤を選定し、配合した。ここで、耐寒性に優れる可塑剤とは、可塑剤そのものとして凝固点が低いだけでなく、NBRとの相溶性が高いものを指す。(ゴムと相溶性の高い可塑剤を配合することで、可塑剤の凝固点以下の温度でもゴムの硬化を抑制できる)。しかし、上述した通り、AN量の低いNBRを使用すると、耐オゾン性の低下が生じる。耐オゾン性には、ゴム表面へのワックスのブルームが有効であるため、ワックスによる耐オゾン性向上ついて鋭意検討した結果、融点が40℃〜70℃のパラフィンワックス及び融点が50℃〜90℃のマイクロクリスタリンワックスをパラフィンワックス:マイクロクリスタリンワックス=20:80〜80:20の配合割合で3〜8phr配合することで、上記2種のワックスをそれぞれ単独で配合するより優れた耐オゾン性が得られることを見出した。
ワックス2種併用により得られる耐オゾン性のメカニズムについては、明確にはわかっていないが、以下のように推論している。一般的にNBRのようなジエン系のゴムに対して、パラフィンワックスはブルームしやすいが膜の耐久性が悪く、マイクロクリスタリンワックスはブルームに時間がかかるが形成された膜が比較的安定していると言われている。これらから推察するに、まずパラフィンワックスが速やかにブルームすることで初期に優れた耐オゾン性を示し、ある一定時間経過後は、マイクロクリスタリンワックスにより形成される耐久性の良い膜により優れた耐オゾン性を示すことで、初期から長期間優れた耐オゾン性を示すものと思われる。また、融点が40℃〜70℃のパラフィンワックス及び50℃〜90℃のマイクロクリスタリンワックスが良好な結果を得られる理由としては、上記特長を有するワックスでは、ゴム表面に耐オゾン性に最適なブルーム量が得られる、つまり上記ワックスとゴムとの相溶性が耐オゾン性に最適であるためであると思われる。ゴムとワックスの相溶性により、ワックスのゴム表面へのブルーム度合(量)も変化する。ゴムとの相性が良いとブルーム量が少なく、悪いとブルーム量が多くなる。ブルーム量が少ないと、耐オゾン性に効果が低く、多いとワックスが垂れるように析出し、外観の悪化が生じる。
本発明のゴム組成物のベースゴムであるアクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)は、ブタジエンとアクリロニトリルを共重合から得られるもので、アクリロニトリル量(AN量)は22〜28%が好ましい。AN量が22%未満では、耐寒性は良好だが、耐オゾン性、耐熱性、耐油性等の性能が低下する。また、AN量が28%を越えると必要な耐寒性が得られなくなる。
可塑剤としては、凝固点が低く、NBRとの相溶性が良いものを使用する。凝固点は充分な耐寒性を得る為に、0℃以下ものが好ましく、―10℃以下のものがより好ましい。NBRとの相溶性は、可塑剤の溶解度パラメーター(SP値)が、8.3〜9.3のものが好ましく、8.5〜9.0のものがより好ましい。上記特徴を有する具体的な可塑剤としては、脂肪族二塩基酸エステル系可塑剤であるアジピン酸ジオクチル(DOA)、アジピン酸ジイソノニル(DINA)、アゼライン酸ジオクチル(DOZ)、セバシン酸ジオクチル(DOS)や、リン酸エステル系可塑剤、エーテルエステル系可塑剤、ポリエステル系可塑剤が好適に使用される。また、可塑剤の配合量としては、8〜15phrが好ましい。配合量が8phr未満であれば、必要な耐寒性が得られず、15phrを超えて配合すると、得られるゴム材料の硬さが不足する恐れがある。
ワックスとしては、パラフィンワックスとマイクロクリスタリンワックスの2種が併用される。耐オゾン性に必要なゴム表面への最適なブルーム量を得るために、パラフィンワックスは融点が40℃〜70℃、マイクロクリスタリンワックスは50℃〜90℃の範囲のものが好ましく、パラフィンワックスは45℃〜60℃、マイクロクリスタリンワックスは60℃〜80℃のものがより好ましい。また、ワックスの配合量としては、上記記載のAN量の範囲(22〜28%)では、3〜8phrが好ましく、3phr未満では、十分な耐オゾン性が得られず、また、8phrを超えて配合すると、ワックスの析出量が多すぎ、外観が悪くなる。さらに、AN量と耐オゾン性には相関があるため、AN量が低い場合は、ワックス配合量を多くし、AN量が高い場合は、ワックスの配合量を少なくする必要がある(例えば、AN量が22%の場合は8phr、28%の場合は3phr配合する)。加えて、パラフィンワックスとマイクロクリスタリンワックスの配合割合としては、パラフィンワックス:マイクロクリスタリンワックス=20:80〜80:20が好ましく、35:65〜65:35がより好ましい。
アクリロニトリルブタジエンゴム組成物には、補強材としてケイ酸塩を配合してもよい。好適なケイ酸塩としては、ケイ酸アルミニウム類ではカオリンクレー(Al2O3・2SiO2・2H2O)、焼成クレー(Al2O3・2SiO2)、ロウ石(Al2O3・4SiO2・2H2O)、セリサイト(K2O・3Al2O3・6SiO2・2H2O)、マイカ(K2O・3Al2O3・6SiO2・2H2O)、ネフェリンシナイト(Na2OK2O・Al2O3・2SiO2)、含水ケイ酸アルミニウム(Al2O3・mSiO2・nH2O)等を、ケイ酸マグネシウム類ではタルク(3MgO・4SiO2・H2O)等を、ケイ酸カルシウム類ではウォラストナイト(CaO・SiO2)等をそれぞれ挙げることができる。
中でも、ケイ酸アルミニウム類が好ましい。尚、カオリンクレーは、粒子の結晶度、結晶表面の水酸基の活性度を考慮すると、一般にハードクレーと呼ばれている粒径の細かいもの(粒径2μm
以下のものが多いもの)が、より補強性に優れることから好ましい。これらのケイ酸塩は単独でも、複数を混合して使用してもよい。
また、補強効果を高めるために補強材としてカーボンブラックを併用することが好ましい。カーボンブラックは特に制限されるものではないが、例えばSAF(Super
Abrasion Furnace Black)、ISAF(Intermediate Super AbrasionFurnace Black)、HAF(High
Abrasion Furnace Black)、MAF(Medium Abrasion Furnace Black)、FEF(Fast Extruding Furnace
black)、GPF(General Purpose Furnace black)、SRF(Simi-Reinforcing
Furnace black)、FT(Fine Thermal Furnace black)、MT(Medium Thermal Furnace black)等を挙げることができる。中でも、補強性と成形加工性のバランスに優れたHAF、MAF、FEF、GPF及びSRFが好ましく、特にFEF、GPF及びSRFが好ましい。
カーボンブラックをケイ酸塩と併用する場合、アクリロニトリルブタジエンゴム組成物におけるそれぞれの配合量は、アクリロニトリルブタジエンゴム100
重量部に対してケイ酸塩が10〜150重量部、カーボンブラックが10〜90重量部であり、かつ合計量20〜240重量部とすることが好ましい。合計配合量が20重量部未満では十分な補強効果が得られず、耐摩耗性も満足な結果が得られない。一方、合計配合量が240重量部を超える場合には、補強性と耐摩耗性の更なる向上が認められないだけでなく、成形加工性が極端に低下して実質的に製造が困難になり、更に硬度が高くなりすぎて伸びが低くなり、本来のゴム弾性が低下する。
また、アクリロニトリルブタジエンゴム組成物には成形のための加硫剤(架橋剤)、加硫助剤、加硫促進助剤が配合される。加硫剤としては、粉末硫黄、硫黄華、沈降硫黄、高分散性硫黄等の各種硫黄、モルホリンジスルフィド、アルキルフェノールジスルフィド、N、N−ジチオ−ビス(ヘキサヒドロ−2H−アゼピノン−2)、チウラムポリスルフィド等の硫黄を排出可能な硫黄化合物、ジクミルパーオキサイド、ジ(t−ブチルパーオキシ)ジイソプロピルベンゼン、2、5−ジメチルヘキサン、ベンゾイルパーオキサイド等の過酸化物等が挙げられる。中でも、分散性や取り扱いの容易さ、耐熱性の点で、粉末硫黄、高分散性硫黄やモルホリンジスルフィドを使用することが好ましい。加硫促進助剤としては、酸化亜鉛等の金属酸化物、金属炭酸塩、金属水酸化物、ステアリン酸等の有機酸とその誘導体、及びアミン類等が挙げられる。これら加硫助剤、活性剤は2種以上を混合使用してもよく、通常、アクリロニトリルブタジエンゴム100重量部に対して0.1〜10重量配合される。
更に、必要に応じて、老化防止剤、カップリング剤、顔料、染料、離型剤、加工助剤、摩耗改良剤、摩擦改良剤、導電性付与剤等を添加することができる。これらは何れも公知のもので構わないが、以下に好ましい例を示す。老化防止剤としては、アミン・ケトン縮合生成物、芳香族第二級アミン類、モノフェノール誘導体、ビス又はポリフェノール誘導体、ヒドロキノン誘導体、硫黄系老化防止剤、リン系老化防止剤等が挙げられる。このうち、アミン・ケトン縮合生成物系の2、2、4−トリメチル−1、2−ジヒドロキノリン重合体、ジフェニルアミンとアセトンとの縮合反応物、芳香族第二級アミン系のN、N’−ジ−β−ナフチル−p−フェニレンジアミン、4、4’−ビス−(α、α−ジメチルベンジル)ジフェニルアミン、N−フェニル−N’−(3−メタクリロイルオキシ−2−ヒドロキシプロピル)、p−フェニレンジアミン等を挙げることができる。
また、熱分解を防止して耐熱性を向上するため、上記の老化防止剤とともに2次老化防止剤を併用することがより好ましい。2次老化防止剤としては、例えば、硫黄系の2−メルカプトベンズイミダゾール、2−メルカプトメチルベンズイミダゾール及びこれらの亜鉛塩等を例示できる。
成形加工性を向上させる必要がある場合には、加工助剤として、未架橋ゴムの流動性や離型性を改良するために、高級脂肪酸エステルやその金属塩を適宜添加することができる。
物性面に言及すると、ゴム組成物の硬度は、上記に挙げた各種添加剤の添加量等によって影響を受けるが、シールやシール装置に適用した際の密封性、追従性から、JISK6253に記載のスプリング硬さAスケールで、50〜90の範囲が好ましい。前記硬さが50未満の場合には、シールやシール装置の摩擦抵抗が大きくなるとともに耐摩耗性が低下する。また、前記硬さが90を超えると、前述のようにゴム弾性が低下するので、シールやシール装置のリップ部の密封性、追従性が低下、塵埃が多い環境や泥水に曝される状況において使用すると、転がり軸受の寿命が低下する恐れがある。
上記の各成分を用いてゴム組成物を得るための方法は、特に限定されないが、アクロリニトリルブタジエンゴム(NBR)と、可塑剤と、各種添加剤とを、ゴム混練ロール、加圧ニーダー、バンバリーミキサー等の従来から公知のゴム用混練り装置を用いて均一に混練りすることが可能である。混練り条件は特に限定されないが、通常は30〜80℃の温度で、5〜60分間混練りすることによって、各種添加剤の十分な分散を図ることができる。また、成形条件にも制限はなく、混練物を圧縮成形、トランスファー成形、射出成形等の公知のゴム成形方法を採用することができ、通常は120〜200℃で30秒〜30分程度加圧加硫し、更に必要に応じて120〜200℃で10分から10時間程度の二次加硫を行う。
以下に、実施例および比較例を挙げて本発明を説明する。
表1、表2に示すように、ゴム成分、加硫剤及びその他添加剤を配合し、ゴム混練ロールにて十分に混練し、得られた未架橋のシート状混練物を170℃で5〜10分の熱プレスによる加硫工程を経て架橋シートとした。得られたゴム材料について、下記評価を実施した。
(1)耐寒性評価
耐寒性については、ガラス転移温度により評価を実施した。加硫ゴムシートから測定用試料10mgを切り取り、JISK7121に基づき、中間点ガラス転移温度を測定した。
(2)耐オゾン性評価
JISK6259に従って、耐オゾン性を測定した。試料を20%伸張し、オゾン濃度50pphmの空気雰囲気下に晒し、72時間後、試料の状況を目視で判定した。表面にクラックが無い場合を「N.C.」、クラックが少ない場合を「A」、クラックがやや多い場合を「B」、クラックが多数の場合を「C」とするとともに、クラックについて、10倍に拡大したときに確認できる場合を「1」、肉眼で確認できる場合を「2」、クラック長さが1mm未満を「3」、1mm超3mm未満を「4」、3mm超を「5」、更に切断した場合を「切断」とする基準にて評価した。例えば、肉眼で確認できる程度のクラックがやや多い場合は「B−2」とする。
(3)耐熱性評価
JISK6257に従って、120℃で、70時間熱空気劣化後の硬度を測定し、初期硬度と比較することで、耐熱性を評価した。
尚、表中に記した配合剤は以下の通りである。
・原料ゴムA:日本ゼオン製「Nipol
DN407」(アクリロニトリル含有量22%)
・原料ゴムB:JSR製「N240S」(アクリロニトリル含有量26%)
・原料ゴムC:日本ゼオン製「Nipol
DN2850」(アクリロニトリル含有量28%)
・原料ゴムD:日本ゼオン製「Nipol
DN1042」(アクリロニトリル含有量33%)
・原料ゴムE:日本ゼオン製「Nipol
DN401」(アクリロニトリル含有量18%)
・可塑剤A:脂肪族二塩基酸エステル系
大八化学製「DOA」
・可塑剤B:ポリエーテルエステル系 ADEKA製「RS-107」
・老化防止剤:大内新興化学製「ノクラックCD」
・パラフィンワックスA:日本精鑞製「PW-125」 融点:53℃
・パラフィンワックスB:日本精鑞製「PW-115」 融点:48℃
・パラフィンワックスC:日本精鑞製「HNP-9」 融点:75℃
・マイクロクリスタリンワックス:精工化学製「サンタイトR」 融点:75℃
・加硫促進剤A:大内新興化学製「ノクセラーTET」
・加硫促進剤B:川口化学製「アクセルCZ−R」
・加硫促進剤A:ステアリン酸
花王製「Lunac S-35」
・加硫促進剤B:酸化亜鉛 堺化学製「フランス法1号」
・加硫剤:硫黄 鶴見化学製「SulfaxPMC」
・加工助剤:三洋貿易製「TE80」
・カップリング剤:東芝シリコーン製「TSL8380」
・スコーチ防止剤:ランクセス製「Vulcalent E/C」
Figure 2013133435
Figure 2013133435
実施例1〜6は、AN量、マイクロクリスタリンワックス量、パラフィンワックス量を本発明の範囲で配合することにより、耐寒性と耐オゾン性の相反する性能を両立することが出来ている。加えて、耐寒性とのバランスも良い。一方、AN量、マイクロクリスタリンワックス量、パラフィンワックス量の配合量の何れかを本発明の範囲外とした比較例1〜7については、実施例に較べ、比較例1〜5が耐オゾン性に劣り、比較例6は耐寒性が劣り、比較例7は耐熱性が劣る。
本発明は、転がり軸受のシール装置において、―40℃以下の低温環境下においても良好なシール性を有すると共に、耐オゾン性を有するものとして産業上の利用可能性を有する。
シール付き転がり軸受の一例を示す断面を示す図である。 図1のリップ部周辺を示す拡大図である。 車輪用転がり軸受の一例を示す断面を示すものである。 図3に示した車輪用転がり軸受の一方のシール装置(12a)の拡大図を示すものである。 図3に示した車輪用転がり軸受の他方のシール装置(12b)の拡大図を示すものである。
O 転がり軸受
1 外輪相当部材
4 内輪相当部材
10 転動体
11 保持器
12a
シール装置
12b
シール装置
20 シール付き転がり軸受
21 内輪
22 外輪
30 シール
31 芯金
32 弾性部材
105
芯金
106
スリンガ
107
弾性部材
217
弾性部材

Claims (5)

  1. アクリロニトリルブタジエンゴムに可塑剤と、ワックスと、添加剤を配合したゴム材料組成物であって、前記ワックスがマイクロクリスタリンワックス及びパラフィンワックスの混合物であることを特徴とするゴム材料組成物。
  2. 請求項1に記載のゴム材料組成物であって、前記アクリロニトリルブタジエンゴムのアクリロニトリル量(AN量)が22〜28%であることを特徴とするゴム材料組成物。
  3. 請求項1〜2に記載のゴム材料組成物であって、前記ワックス混合物中の、マイクロクリスタリンワックスの融点が50〜90℃であり、且つ、パラフィンワックスの融点が40〜70℃であることを特徴とするゴム材料組成物。
  4. 請求項1〜3に記載のゴム材料組成物であって、前記ワックス混合物の、マイクロクリスタリンワックス及びパラフィンワックスの配合割合が20:80〜80:20であり、且つ、前記ワックス混合物の配合量が3〜8phrであることを特徴とするゴム材料組成物。
  5. 転動装置の密封装置に装着され、弾性材料からなり芯金を一体に成形される接触型の転動装置用シール部材であって、
    請求項1〜4に記載のゴム材料組成物を成形してなる弾性部材を備えることを特徴とする転動装置用シール部材。
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