JP2013126789A - 車両用シート装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シートパッドが装着された状態で送風装置の固定状態を解除してスムーズに外すことができる車両用シート装置を提供する。
【解決手段】車両用シート装置1において、ブラケット7は、シートワイヤ33に対して複数箇所で取り付けられる。当該複数箇所のうち、第1の箇所において、シートワイヤ33は、その外周面の全周がブラケット7と固定金具8とによって、囲まれて保持される。当該複数箇所のうち、第1の箇所を除く第2の箇所において、シートワイヤ33は、その外周面のうち、その軸心に対して交差する一つの方向に位置する面部分以外がブラケット7によって囲まれて保持されている。ブラケット7は、シートパッド31が配設される側とは反対の側からねじ82が操作されることによって、第1の箇所における固定金具8との固定状態が解除されるように構成される。
【選択図】図4

Description

本発明は、送風装置を着座部に備える車両用シート装置に関する。
従来技術の一例である特許文献1は、車両用シートの着座部に対して送風ユニットのモータを保持するモータ取付用ブラケットを備える。モータ取付用ブラケットは、シートスプリングを挟み込むことで保持されるブラケット部、スタビライザーに引っ掛けられるブラケット部、モータ駆動回路の部品を覆うカバー部等から構成されている。モータ及びモータ取付用ブラケットは、その自重によって、ブラケット部がスタビライザーにぶら下がることによって、保持されている。
特開2002−370517号公報
上記の特許文献1の従来技術では、シートスプリング等に引っ掛けられるブラケット部の部分がシートパッドに覆われているため、当該引っ掛かり部分を解除してブラケット部をシートスプリング等から外す作業を、シートパッドを動かさないように容易に行うことは難しい。また、ブラケット部は、シートプリング等に引っ掛けられ、自重によってぶら下がっているにすぎない。このため、シートプリングによるブラケット部の保持力は、十分なものではない。
そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、シートパッドが装着された状態で送風装置の固定状態を解除してスムーズに外すことができる車両用シート装置を提供することである。
本発明は上記目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。請求項1に記載の車両用シート装置に係る発明は、車室内に通じる空気通路(31a)が内部に形成され、着座シート部(3)に配設されるシートパッド(31)と、着座シート部に配設されて、シートパッドを支える線状部材(33)と、シートパッドの前記空気通路(31a)に空気を送る送風装置(5)と、送風装置を着座シート部に取り付けるための部材であって、送風装置が固定されるとともに、線状部材に対して複数箇所で取り付けられるブラケット(7)と、複数箇所のうち、第1の箇所でブラケットを線状部材に対して取り付けるために用いられるブラケット固定部材(8,8A,8B)と、第1の箇所においてブラケットとブラケット固定部材とを固定する固定具(82,82A,82B)と、を備え、
第1の箇所において、線状部材は、その外周面の全周がブラケット固定部材(8B)のみによって、またはブラケット(7)とブラケット固定部材(8,8A)とによって、囲まれて保持され、
複数箇所のうち、第1の箇所を除く第2の箇所において、線状部材は、その外周面のうち、線状部材の軸心に対して交差する一つの方向に位置する面部分以外をブラケットによって囲まれて保持されており、
ブラケットは、シートパッドが配設される側とは反対の側から固定具(82,82A,82B)が操作されることによって、第1の箇所におけるブラケット固定部材との固定状態が解除されるように構成されることを特徴とする。
この発明によれば、ブラケット、ブラケット固定部材、及び固定具によって線状部材に対する固定状態を形成することにより、着座シート部に対して送風装置を強固な取り付け状態で安定して設置することができる。さらに、シートパッドの配設側とは反対の側から固定具を操作することにより、ブラケットとブラケット固定部材との固定状態を解除できるため、ブラケットの取り外し及び取り付けの作業性が優れたものになる。したがって、シートパッドが装着された状態で送風装置の固定状態を解除してスムーズに外すことができる車両用シート装置を提供できる。
請求項2は、請求項1に記載の発明において、第1の箇所において線状部材の外周面の全周のうち、ブラケット(7)によって三方が囲まれ、当該外周面の四方のうち、三方を除く残りの一方は、固定具(82)によってブラケットに取り付けられるブラケット固定部材(8)によって覆われており、ブラケット固定部材(8)によって覆われる一方は、第2の箇所においてブラケットによって囲まれない上記交差する一つの方向と同一の方向であることを特徴とする。
この発明によれば、シートパッドの配設側とは反対の側から固定具を操作してブラケット固定部材とブラケットとの固定状態を解除し、さらにブラケットを上記交差する一つの方向と反対の方向に引き出すことにより、ブラケットを着座シート部から容易な作業で取り外すことができる。したがって、ブラケットの取り外し作業がスムーズに行われるので、送風装置のメンテナンス作業性の向上が図れる。
請求項3は、請求項1に記載の発明において、第1の箇所において線状部材の外周面の全周のうち、ブラケット(7)によって一方が覆われ、外周面の四方のうち、当該一方を除く残りの三方は、固定具(82A)によってブラケットに取り付けられるブラケット固定部材(8A)によって囲まれており、
固定具(82A)を操作して、第1の箇所におけるブラケット固定部材との固定状態が解除されることにより、ブラケット固定部材(8A)は、第2の箇所においてブラケットによって囲まれない上記交差する一つの方向と同一の方向を開放することを特徴とする。
この発明によれば、シートパッドの配設側とは反対の側から固定具を操作することで、ブラケット固定部材とブラケットとの強固な固定状態を解除してブラケットを取り外せる構造を、部品点数を抑えて実現することができる。部品点数の抑制により、ブラケットの組み付け性の向上が図れる。
請求項4は、請求項1に記載の発明において、第1の箇所において、線状部材の外周面の全周がブラケット固定部材(8B)によって囲まれ、ブラケット(7)は、ブラケット固定部材(8B)に固定具(82B)によって取り付けられており、ブラケット(7)は、固定具(82B)が操作されて第1の箇所におけるブラケット固定部材との固定状態が解除された状態では、第2の箇所においてブラケットによって囲まれない上記交差する一つの方向と反対の方向に引き抜かれることを特徴とする。
この発明によれば、シートパッドの配設側とは反対の側から固定具を操作することで、ブラケット固定部材とブラケットとの強固な固定状態を解除してブラケットを取り外せる構造を、部品点数を抑えて実現することができる。部品点数の抑制により、ブラケットの組み付け性の向上が図れる。
請求項5は、請求項1から請求項4のいずれかに記載の発明において、第1の箇所は、向かい合う位置関係で少なくとも一組設けられ、さらに第2の箇所は、向かい合う位置関係で少なくとも一組設けられることを特徴とする。この発明によれば、線状部材に対してブラケットをバランスがとれた状態で取り付けることができる。したがって、ブラケットの組み付け性の向上が図れる。
なお、特許請求の範囲および上記手段の項に記載した括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
本発明を適用した第1実施形態に係る車両用シート装置を示す概略図である。 第1実施形態の車両用シート装置における着座シート部の構成を示す図である。 第1実施形態において、シートワイヤに取り付けられた状態のブラケット及び送風装置を示す平面図である。 図3のIV−IV断面における矢視図を簡略化して示した部分図である、 第1実施形態において、着座シート部からブラケットを外す手順を説明するための図である。 第1実施形態において、着座シート部にブラケットを取り付ける手順を説明するための図である。 本発明を適用した第2実施形態において、着座シート部に対するブラケットの取り付け構造を説明するための図である。 第2実施形態において、着座シート部からブラケットを外す手順を説明するための図である。 第2実施形態において、着座シート部にブラケットを取り付ける手順を説明するための図である。 本発明を適用した第3実施形態において、着座シート部に対するブラケットの取り付け構造を説明するための図である。 第3実施形態において、着座シート部からブラケットを外す手順を説明するための図である。 第3実施形態において、着座シート部にブラケットを取り付ける手順を説明するための図である。
以下に、図面を参照しながら本発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。各実施形態で具体的に組み合わせが可能であることを明示している部分同士の組合せばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示してなくとも実施形態同士を部分的に組み合せることも可能である。
(第1実施形態)
本発明を適用した第1実施形態について、図1〜図6を参照して説明する。本発明を適用する車両用シート装置1は、シートに着座する乗員の背中部、臀部、大腿部裏側等に対して、空気を送風する機能を備えている。図1に示すように、車両用シート装置1は、乗員の背中部を支持するシートバック部2と乗員の臀部等を支持する着座シート部3とを備えている。シートバック部2及び着座シート部3には、それぞれ送風装置5、送風装置4が内蔵されている。
送風装置4は、シートバック部2の背面側から車室内空気を吸入して送風する。送風装置4は、シートバック部2の内部に形成された空気通路21の圧損が低いため、送風用のファンとして軸流式送風ファンを備えている。このファンはモータにより回転駆動される電動ファンである。送風装置4による送風空気は、シートバック部2の内部の空気通路21、シートバック部2の表皮部材20に設けた多数の小穴からなる吹出開口部20aから空気(例えば、空調風)を図1の矢印に示すように乗員の身体に向けて吹き出される。
送風装置5は、着座シート部3の下方側から車室内空気を吸入して送風する。送風装置5は、着座シート部3に配設されるシートパッド31に形成された空気通路31aの圧損が高いため、送風用のファンとして遠心式送風ファンを備えている。送風装置5による送風空気は、シートパッド31の内部の空気通路31aを通してシートパッド31の表皮部材30に向かって送風され、この表皮部材30に開口している多数の小穴からなる吹出開口部30aから空気を図1の矢印に示すように乗員の身体に向けて吹き出される。
なお、シートパッド31及びシートバック部2において、各表皮部材30,20の裏側にそれぞれ電気ヒータを配置するようにしてもよい。この電気ヒータによれば、冬期の暖房時に電気ヒータに通電すると、電気ヒータにより加熱された温風を表皮部材30,20の吹出開口部30a,20aから吹き出すことが可能になるとともに、表皮部材30,20自身も加熱できる。
着座シート部3は、表皮部材16の裏側にシートパッド31を備え、シートパッド31の裏側にシートワイヤ33を備えている。表皮部材30は、革またはファブリックで構成される。シートパッド31は、弾性変形可能な材料で構成され、その具体的には、例えば、連続気泡型の発泡ポリウレタン等の弾性樹脂材である。このシートパッド31は、表皮部材30に比較して十分大きな厚み寸法を有し、シートのクッション作用を主に発揮する部分である。
シートワイヤ33は、ばね鋼材からなる断面円形の線状部材の一例であり、シートパッド31を支える。シートワイヤ33は、着座シート部3の骨格部材であるフレーム32に一定の張力を有するように張られた状態で固定されている。フレーム32には、複数本のシートワイヤ33が車両前後方向にS状の屈折を繰り返すように配置されている。これにより、シートパッド31等は、パッド支持部材の一例であるシートワイヤ33等によって撓み等の変形が可能に支持される。
送風装置5は、スクロール状のケーシングの内部にモータによって回転駆動されるシロッコファンが配置されている。このシロッコファンの軸方向は、車両上下方向に向いている。ケーシングには、車両下方の底面部に空気吸入口が形成されている。送風装置5の空気吸入口は、シロッコファンが駆動されることにより、シートパッド31の下方の車室内床面近傍の空間から車室内空気を吸入する。送風装置5は、例えば、シートワイヤ33に取り付けられるブラケット7に固定されている。したがって、送風装置5は、ブラケット7を介して着座シート部3に取り付けられている。
ケーシングにおけるシロッコファンの遠心方向の端部には、ダクトユニット6のダクト部60が接続されている。ダクト部60は、シロッコファンの吹出し空気が流れる通路を形成する蛇腹状のダクトであり、その一端はダクトユニット6のフランジ部61に一体に構成されている。フランジ部61とダクト部60は、例えば同一材質によって形成され、当該同一材質は素材自体が弾性を有する材質である。
フランジ部61は、ダクト部60の一端でダクト部60よりも外方に拡がる鍔部であり、シートパッド31の空気通路31aに通じる開口部610が略中央に形成されている。開口部610は、シートパッド31の空気通路31aに通じるので、空気通路31aとダクト部60内の通路に連通する。フランジ部61は、シートパッド31よりも下方で、シートワイヤ33の上に配置されている。フランジ部61は、シートパッド31とシートワイヤ33とに挟まれることにより、支持される。
このように、シートワイヤ33を含むフレーム32の上にシートパッド31が載置されると、フランジ部61は、シートパッド31の重さで下方に押され、シートワイヤ33に押し付けられる。フランジ部61は、シートワイヤ33からの反力によって上方に押し返されて、シートパッド31に押し付けられる。したがって、フランジ部61は、シートパッド31とシートワイヤ33に挟持されて、安定的に設置される。
フランジ部61とダクト部60をなす上記の同一材質は、例えば、エチレンプロピレンゴム(EPDM)、ブチルゴム(IIR)、クロロプレンゴム(CR)、二トリルゴム(NBR)、アクリルゴム(ACM)、フッ素ゴム(FKM)、フロロエーテルゴム(FO)、ウレタンゴム、シリコンゴム等のエラストマーである。フランジ部61及びダクト部60をEPDMで形成した場合は、JIS K6253(JISスプリング式)にしたがって測定される硬度30〜60度を有する材質を用いることが好ましい。この材質を選択することによれば、ダクト部60の潰れを抑制して耐久性を確保できるとともに、シートパッド31の撓みに対して追従性に優れた変形が可能なフランジ部61を提供できる。
図3及び図4に示すように、送風装置5はブラケット7に複数のねじ等の固定具によって強固に固定されている。ブラケット7は、送風装置5を着座シート部3に取り付けるためのステンレス板、亜鉛鋼板等で形成される板状部材であって、シートワイヤ33に対して複数箇所で取り付けられる。ブラケット7には、送風装置5をねじ止めするためのバーリング等のねじ穴、シートワイヤ33に取り付けられる複数箇所を構成する複数の保持部等が設けられている。
固定金具8は、当該複数箇所のうち、第1の箇所でシートワイヤ33に対してブラケット7を取り付けるブラケット固定部材である。固定金具8は、ブラケット7の平板状の基板部70に接触してねじ82(固定具)によって固定される基板部81と、基板部81から直角方向に立ち上がる形状の起立部80とからなる断面L字状の部材である。基板部81には、ねじ82が挿通される貫通穴81aが形成され、固定金具8は、断面L字の形状及び貫通穴81aを有するようにプレス加工によって作成されうる。基板部70には、貫通穴81aに対する位置にねじ穴70aが設けられている。ねじ穴70aは、例えばバーリング加工等によって形成される。ねじ82は、シートパッド31が配設される側とは反対の側から操作される固定具である。したがって、固定金具8を取り外す場合は、車両用シート全体または着座シート部3を取り外し、着座シート部3をひっくり返した状態で、ねじ82をドライバー等で緩めればよい。
起立部80は、固定金具8がねじ82のねじ締めによってブラケット7に固定された状態で、シートワイヤ33の外周面全周の四方のうち、一方を覆っている。シートワイヤ33の外周面全周のうち、起立部80によって覆われる一方を除く三方は、第1の保持部73の天板部73b及び起立部73cとブラケット7の基板部70とによって囲まれている。
第1の保持部73は、ブラケット7の基板部70から断面逆L字状に立ち上がる形状を呈する。第1の保持部73は、基板部70に接触してねじ74によって固定される基板部73aと、基板部73aから直角方向に立ち上がる形状の起立部73cと、起立部73cの上端部から基板部73aに平行に延びる形状の天板部73bとからなる部材である。基板部73aには、ねじ74が挿通される貫通穴が形成される。基板部70には、基板部73aの貫通穴に対する位置にねじ穴70bが設けられている。ねじ穴70bは、例えばバーリング加工等によって形成される。また、第1の保持部は、ブラケット7と別部材でなく、基板部70から直角方向に立ち上がる形状の起立部と、起立部の上端部から基板部70に平行に延びる形状の天板部とからなる、基板部70から切り起こされたブラケット7の一部分であってもよい。
以上のように、シートワイヤ33は、当該複数箇所のうち第1の箇所において、その外周面の全周がブラケット7と固定金具8とによって、囲まれることにより保持されている。このため、ブラケット7及び固定金具8は、第1の箇所において、シートワイヤ33に対してその外周面の四方の動きが規制された状態となっている。
なお、図3の平面図に示すように、第1の保持部73と固定金具8は、シートワイヤ33の軸心方向(延設方向ともいう。)について所定距離、離れて配置されている。シートワイヤ33をこのように保持することにより、シートワイヤ33の振動、撓み等の変形に対してブラケット7を安定した状態に取り付けることができる。したがって、送風装置5を着座シート部3に安定した状態で設置することができる。
シートワイヤ33は、当該複数箇所のうち、第1の箇所を除く第2の箇所で、その外周面のうち三方がブラケット7の第2の保持部と基板部70とによって囲まれて保持される。第2の保持部は、基板部70から断面逆L字状に立ち上がる形状を呈する。第2の保持部は、基板部70から直角方向に立ち上がる形状の起立部72と、起立部72の上端部から基板部70に平行に延びる形状の天板部71とからなる部材である。つまり、第2の保持部は、基板部70から切り起こされて形成されるブラケット7の一部分である。
したがって、シートワイヤ33は、第2の箇所において、その外周面のうち、軸心に対して交差する方向の一方が開放されており、ブラケット7によって囲まれていない。このため、ブラケット7は、第2の箇所において、シートワイヤ33に対して当該開放されている一方(図4の左方向)とは反対方向にその動きが規制されない。しかしながら、前述のように、ブラケット7は、第1の箇所において上記外周面の四方の動きが規制されているため、シートワイヤ33に対して図4の横方向にスライドすることができないように取り付けられている。
また、図3に示すように、第1の箇所は、図の左右方向に向かい合う位置関係で少なくとも一組設けられている。第2の箇所は、図の左右方向に向かい合う位置関係で少なくとも一組設けられている。これにより、シートワイヤ33に対してブラケット7をバランスのとれた重心状態で取り付けることができる。したがって、ブラケット7の組み付け性が向上する。また、送風装置5が着座シート部3に安定した状態で設置されるので、車両の振動、シートワイヤ33の撓み等の状況に対して対応可能な車両用シート装置1を提供できる。
次に、着座シート部3からブラケット7を取り外す場合及び取り付ける場合の手順について図5及び図6を参照して説明する。送風装置5等のメンテナンス作業のため、着座シート部3からブラケット7を取り外す場合には、車両用シート全体または着座シート部3を車両から取り外す。そして、着座シート部3をひっくり返した状態、つまり、着座シート部3の裏側を上方に向けた状態で、ねじ82をドライバー等で緩め、図5のR1の方向に引き出す。これにより、固定金具8とブラケット7との固定が解除されるため、さらに固定金具8を図5のR2の方向に引いてブラケット7から取り外す。
この状態では、第1の箇所におけるブラケット7の取り付け状態が解除される。そして、シートワイヤ33は第1の箇所においてブラケット7のみによって外周面の三方のみが囲まれ、第2の箇所においてブラケット7によって囲まれない方向と同一の方向が開放されることになる。これにより、シートワイヤ33は、第1の箇所及び第2の箇所において、外周面のうち図5の左方向に相当する一方が部材によって規制されない状態になるため、ブラケット7を図5のR3の方向に引き抜くと、ブラケット7とともに送風装置5を着座シート部3から取り外すことができる。以上より、シートパッド31が取り付けられた状態で、すべて、シートパッド31の配設側とは反対側からの操作によって、スムーズに送風装置5及びブラケット7を取り外せるのである。
一方、ブラケット7を取り付ける場合には、基本的に上記取り外し作業と逆の手順を行えばよい。まず、ブラケット7を図6のA1の方向に移動させて、第1の箇所において基板部70、天板部73b、及び起立部73cでシートワイヤ33の外周面の三方を囲むとともに、第2の箇所において基板部70、天板部71、及び起立部72でシートワイヤ33の外周面の三方を囲むように、ブラケット7をシートワイヤ33に対して設置する。次に、固定金具8をブラケット7の基板部70に図6のA2の方向に近づけ、貫通孔81aとねじ穴70aを一致させるようにする。この状態で、ねじ82をドライバー等で図6のA3の方向に締め込むと、固定金具8とブラケット7とが固定状態になり、着座シート部3へのブラケット7の取り付けが完了する。
以下に、本実施形態の車両用シート装置1がもたらす作用効果について説明する。車両用シート装置1において、ブラケット7は、シートワイヤ33に対して複数箇所で取り付けられる。当該複数箇所のうち、第1の箇所において、シートワイヤ33は、その外周面の全周がブラケット7と固定金具8とによって、囲まれて保持される。当該複数箇所のうち、第1の箇所を除く第2の箇所において、シートワイヤ33は、その外周面のうち、その軸心に対して交差する一つの方向に位置する面部分以外がブラケット7によって囲まれて保持されている。ブラケット7は、シートパッド31が配設される側とは反対の側からねじ82が操作されることによって、第1の箇所における固定金具8との固定状態が解除されるように構成される。
この構成によれば、ブラケット7、固定金具8、及びねじ82によってシートワイヤ33に対すブラケット7の固定状態が形成される。これにより、着座シート部3に対して送風装置5を強固に取り付けることができ、安定的な設置条件が確保できる。さらに、シートパッド31の配設側とは反対の側からねじ82を操作して、ブラケット7と固定金具8との固定状態を解除することができる。このため、ブラケット7の取り外し作業及び取り付けの作業が共に良好となる車両用シート装置1が得られる。したがって、シートパッド31の装着状態で、着座シート部3に対する送風装置5の固定を解除でき、スムーズに取り外すこと可能な車両用シート装置1が得られる。
また、第1の箇所においてシートワイヤ33の外周面の全周のうち、ブラケット7によって三方が囲まれ、当該外周面の四方のうち、当該三方を除く残りの一方は、ねじ82によってブラケット7に取り付けられる固定金具8によって覆われている。固定金具8によって覆われる当該一方は、第2の箇所においてブラケット7によって囲まれない上記の交差する一つの方向と同一の方向である。
この構成によれば、シートパッド31の配設側とは反対の側からねじ82を操作して固定金具8とブラケット7との固定状態を解除し、さらにブラケット7を上記交差する一つの方向と反対の方向に引き出すことで、ブラケット7を着座シート部3から容易な作業によって円滑に取り外すことができる。したがって、ブラケット7の取り外し作業がスムーズに行われ、メンテナンス時等の作業性向上が図れる。
(第2実施形態)
第2実施形態では、第1実施形態に対する他の形態について図7〜図9を参照して説明する。第1実施形態に係る図面と同一符号を付した構成部品、第2実施形態において説明しない他の構成は、第1実施形態と同様であり、また同様の作用効果を奏するものである。以下、第1実施形態と異なる形態について説明する。
図7に示すように、第2実施形態において、着座シート部3に対するブラケット7の取り付け構造は、第1の箇所の構成が第1実施形態とは相違する。固定金具8Aは、当該複数箇所のうち、第1の箇所でシートワイヤ33に対してブラケット7を取り付けるブラケット固定部材である。固定金具8Aは、ブラケット7の平板状の基板部70に接触してねじ82A(固定具)によって固定される基台部8A1及び基台部8A2と、基台部8A1と基台部8A2を連結するように断面逆U字状に湾曲する保持部8A3とからなる部材である。保持部8A3は、その下面でシートワイヤ33を保持する。基台部8A1には、ねじ74Aが挿通される貫通穴が形成されている。基台部8A2には、ねじ82Aが螺合するねじ穴8A2aが形成されている。固定金具8Aは、上記の形状、貫通穴及びねじ穴8A2aを有するようにプレス加工によって作成されうる。
基板部70には、基台部8A1の貫通穴に対する位置にねじ穴70bが設けられ、基台部8A2のねじ穴8A2aに対応する位置に貫通穴70cが設けられている。ねじ穴70bは、例えばバーリング加工等によって形成される。ねじ82Aは、シートパッド31が配設される側とは反対の側から操作される固定具である。したがって、固定金具8Aを取り外す場合は、車両用シート全体または着座シート部3を取り外し、着座シート部3をひっくり返した状態で、ねじ82Aをドライバー等で緩めればよい。
固定金具8Aの保持部8A3は、固定金具8Aがねじ74A及びねじ82Aのねじ締めによってブラケット7に固定された状態で、シートワイヤ33の外周面全周の四方のうち、下方を除く三方を覆っている。ブラケット7はシートワイヤ33の外周面全周の四方のうち下方を覆っている。したがって、シートワイヤ33の外周面全周は、固定金具8Aの保持部8A3とブラケット7の基板部70とによって囲まれている。
以上のように、シートワイヤ33は、当該複数箇所のうち第1の箇所において、その外周面の全周がブラケット7と固定金具8Aとによって、囲まれることにより保持されている。このため、ブラケット7及び固定金具8Aは、第1の箇所において、シートワイヤ33に対してその外周面の四方の動きが規制された状態となっている。
次に、着座シート部3からブラケット7を取り外す場合及び取り付ける場合の手順について図8及び図9を参照して説明する。送風装置5等のメンテナンス作業のため、着座シート部3からブラケット7を取り外す場合には、車両用シート全体または着座シート部3を車両から取り外す。そして、着座シート部3をひっくり返した状態、つまり、着座シート部3の裏側を上方に向けた状態で、ねじ82Aをドライバー等で緩め、図8のR1の方向に引き出す。これにより、固定金具8Aとブラケット7との固定が解除されると、固定金具8Aは、基台部8A1側だけでブラケット7に固定される、いわゆる片持ち支持状態になるため、基台部8A2がシートパッド31側(図8のR2の方向)に跳ね上がるようになる。そして、保持部8A3によるシートワイヤ33の保持が解除される。また、この跳ね上がり度合いが小さい場合は、指で基台部8A2をシートパッド31側に押し上げるようにする。
この状態では、第1の箇所におけるブラケット7の取り付け状態が解除される。そして、シートワイヤ33は、第1の箇所において、第2の箇所でブラケット7によって囲まれない方向と同一の方向が開放されることになる。これにより、シートワイヤ33は、第1の箇所及び第2の箇所において、外周面のうち図8の左方向に相当する一方が部材によって規制されない状態になるため、ブラケット7を図8のR3の方向に引き抜くと、ブラケット7とともに送風装置5を着座シート部3から取り外すことができる。以上より、シートパッド31が取り付けられた状態で、すべて、シートパッド31の配設側とは反対側からの操作によって、スムーズに送風装置5及びブラケット7を取り外せるのである。
一方、ブラケット7を取り付ける場合には、基本的に上記取り外し作業と逆の手順を行えばよい。まず、ブラケット7を図9のA1の方向に移動させて、第2の箇所において基板部70、天板部71、及び起立部72でシートワイヤ33の外周面の三方を囲み、第1の箇所において、指で基台部8A2をブラケット7の基板部70側(図6のA2の方向)に寄せて、保持部8A3及び基板部70でシートワイヤ33の外周面の全周を囲むように操作する。次に、固定金具8Aのねじ穴8A2aとブラケット7の貫通孔70cとを一致させるようにする。この状態で、ねじ82Aをドライバー等で図9のA3の方向に締め込むと、固定金具8Aとブラケット7とが固定状態になり、着座シート部3へのブラケット7の取り付けが完了する。
第2実施形態によると、第1の箇所においてシートワイヤ33の外周面の全周のうち、ブラケット7によって一方が覆われている。外周面の四方のうち、当該一方を除く残りの三方は、ねじ82Aによってブラケット7に取り付けられる固定金具8Aによって囲まれている。ねじ82Aを操作して、第1の箇所におけるブラケット7と固定金具8Aとの固定状態が解除されることで、固定金具8Aは、第2の箇所においてブラケット7によって囲まれない上記交差する一つの方向と同一の方向を開放する。
これによれば、固定金具8Aとブラケット7との強固な固定状態を解除してブラケット7を取り外せる構造を、部品点数を抑えて実現できる。したがって、メンテナンス時の作業性の向上が図れる。
(第3実施形態)
第3実施形態では、第1実施形態に対する他の形態について図10〜図12を参照して説明する。第1実施形態に係る図面と同一符号を付した構成部品、第2実施形態において説明しない他の構成は、第1実施形態と同様であり、また同様の作用効果を奏するものである。以下、第1実施形態と異なる形態について説明する。
図10に示すように、第3実施形態において、着座シート部3に対するブラケット7の取り付け構造は、第1の箇所の構成が第1実施形態とは相違する。固定金具8Bは、当該複数箇所のうち、第1の箇所でシートワイヤ33に対してブラケット7を取り付けるブラケット固定部材である。固定金具8Bは、断面円弧状を形成してシートワイヤ33を包むように保持する保持部8B1と、保持部8B1の一端側から基板部70に沿って延びる部分であり、基板部70に接触してねじ82B(固定具)によって固定される基板部8B2と、保持部8B1の他端側から基板部8B2に沿って延びる部分であり、基板部8B2と合わさってねじ82Bによって固定される基板部8B3とからなる部材である。
基板部8B2には、ねじ82Bが挿通される貫通穴8B2aと、ねじ74Bが螺合するねじ穴とが形成されている。基板部8B3には、ねじ82Bが螺合するねじ穴8B3aと、ねじ74Bが挿通される貫通穴とが形成されている。固定金具8Bは、上記の形状、これらの貫通穴及びねじ穴を有するようにプレス加工によって作成されうる。
基板部70には、基板部8B2の貫通穴8B2a及び基板部8B3のねじ穴8B3aに対する位置に貫通穴70cが設けられている。ねじ82Bは、シートパッド31が配設される側とは反対の側から操作される固定具である。したがって、固定金具8Bを取り外す場合は、車両用シート全体または着座シート部3を取り外し、着座シート部3をひっくり返した状態で、ねじ82Bをドライバー等で緩めればよい。
固定金具8Bの保持部8B1は、固定金具8Bがねじ74Bのねじ締めによってシートワイヤ33をホールドする状態で、シートワイヤ33の外周面全周を覆っている。このように、シートワイヤ33は、当該複数箇所のうち第1の箇所において、その外周面の全周が固定金具8Bによって囲まれることにより保持されている。このため、固定金具8Bは、第1の箇所において、シートワイヤ33に対してその外周面の四方の動きが規制された状態となっている。
次に、着座シート部3からブラケット7を取り外す場合及び取り付ける場合の手順について図11及び図12を参照して説明する。送風装置5等のメンテナンス作業のため、着座シート部3からブラケット7を取り外す場合には、車両用シート全体または着座シート部3を車両から取り外す。そして、着座シート部3をひっくり返した状態、つまり、着座シート部3の裏側を上方に向けた状態で、ねじ82Bをドライバー等で緩め、図11のR1の方向に引き出す。これにより、固定金具8Bとブラケット7との固定が解除されると、固定金具8Bは、ブラケット7との間に拘束関係がなくなり、シートワイヤ33を保持した状態で着座シート部3に残る。
この状態では、第1の箇所におけるブラケット7の取り付け状態が解除される。そして、ブラケット7は、第1の箇所及び第2の箇所において、シートワイヤ33に対して図11の右方向に自由に移動可能な状態となる。よって、ブラケット7を図11のR2の方向に引き抜くと、ブラケット7とともに送風装置5を着座シート部3から取り外すことができる。以上より、シートパッド31が取り付けられた状態で、すべて、シートパッド31の配設側とは反対側からの操作によって、スムーズに送風装置5及びブラケット7を取り外せるのである。
一方、ブラケット7を取り付ける場合には、基本的に上記取り外し作業と逆の手順を行えばよい。まず、ブラケット7を図12のA1の方向に移動させて、第2の箇所において基板部70、天板部71、及び起立部72でシートワイヤ33の外周面の三方を囲み、第1の箇所において、基板部8B2の貫通穴8B2aと基板部70の貫通穴70cとを一致させるようにする。この状態で、ねじ82Bをドライバー等で図12のA2の方向に締め込むと、ねじ82Bが基板部8B3のねじ穴8B3aに螺合して固定金具8Bとブラケット7とが固定状態になり、着座シート部3へのブラケット7の取り付けが完了する。
第3実施形態によれば、第1の箇所において、シートワイヤ33の外周面の全周が固定金具8Bによって囲まれる。ブラケット7は、固定金具8Bにねじ82Bによって取り付けられている。ブラケット7は、ねじ82Bが操作されて第1の箇所における固定金具8Bとの固定状態が解除された状態では、第2の箇所においてブラケット7によって囲まれない上記交差する一つの方向と反対の方向に引き抜かれる。
この構成によれば、固定金具8Bとブラケット7との強固な固定状態を解除してブラケット7を取り外せる構造を、部品点数を抑えて実現できる。したがって、メンテナンス時の作業性の向上が図れる。
(他の実施形態)
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能である。上記実施形態の構造は、あくまで例示であって、本発明の範囲はこれらの記載の範囲に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含むものである。
上記の実施形態において、ブラケット7がシートワイヤ33に対して取り付けられる複数箇所のうち第1の箇所は、図3に示すように2箇所であるが、この個数に限定されるものではない。また、第2の箇所についても、図3に示すように2箇所であるが、この個数に限定されるものではない。
上記の第1実施形態においては、ブラケット7がシートワイヤ33に対して取り付けられる複数箇所のうち第1の箇所で、シートワイヤ33は、固定金具8とブラケット7の第1の保持部73とによって、囲まれて保持されている。この固定金具8と第1の保持部73は、シートワイヤ33の軸心方向に離れた位置関係にあるが、本発明に係る第1の箇所は、このように離れた位置関係にある部材によって線状部材を囲む形態に限定されるものではない。例えば、第1の箇所は、シートワイヤ33の軸心に対して直交する方向に並ぶ2つの部材によって、線状部材を囲む形態であってもよい。
上記の実施形態において、ブラケット、ブラケット固定部材等は、金属品であるが、この材質に限定されるものではない。例えば、これらの部材を、必要な強度を有する樹脂部品、樹脂部品にガラス線維、タルク材等の強化材料を混ぜたもの等で形成するようにしてもよい。
上記の実施形態において、車両用シート装置1は、車両に搭載された空調装置によって車室内に送風される空調空気を吸い込み、乗員に対して送風する形態でもよい。また、車両用シート装置1自体が備える空調機能部品によって空気調和した空気を乗員に対して送風する形態でもよい。
3…着座シート部
5…送風装置
7…ブラケット
8,8A,8B…固定金具(ブラケット固定部材)
31…シートパッド
31a…空気通路
33…シートワイヤ(線状部材)
82,82A,82B…ねじ(固定具)

Claims (5)

  1. 車室内に通じる空気通路(31a)が内部に形成され、着座シート部(3)に配設されるシートパッド(31)と、
    前記着座シート部に配設されて、前記シートパッドを支える線状部材(33)と、
    前記シートパッドの前記空気通路(31a)に空気を送る送風装置(5)と、
    前記送風装置を前記着座シート部に取り付けるための部材であって、前記送風装置が固定されるとともに、前記線状部材に対して複数箇所で取り付けられるブラケット(7)と、
    前記複数箇所のうち、第1の箇所で前記ブラケットを前記線状部材に対して取り付けるために用いられるブラケット固定部材(8,8A,8B)と、
    前記第1の箇所において前記ブラケットと前記ブラケット固定部材とを固定する固定具(82,82A,82B)と、
    を備え、
    前記第1の箇所において、前記線状部材は、その外周面の全周が前記ブラケット固定部材(8B)のみによって、または前記ブラケット(7)と前記ブラケット固定部材(8,8A)とによって、囲まれて保持され、
    前記複数箇所のうち、前記第1の箇所を除く第2の箇所において、前記線状部材は、その外周面のうち、前記線状部材の軸心に対して交差する一つの方向に位置する面部分以外を前記ブラケットによって囲まれて保持されており、
    前記ブラケットは、前記シートパッドが配設される側とは反対の側から前記固定具(82,82A,82B)が操作されることによって、前記第1の箇所における前記ブラケット固定部材との前記固定状態が解除されるように構成されることを特徴とする車両用シート装置。
  2. 前記第1の箇所において前記線状部材の外周面の全周のうち、前記ブラケット(7)によって三方が囲まれ、
    前記外周面の四方のうち、前記三方を除く残りの一方は、前記固定具(82)によって前記ブラケットに取り付けられる前記ブラケット固定部材(8)によって覆われており、
    前記ブラケット固定部材(8)によって覆われる前記一方は、前記第2の箇所において前記ブラケットによって囲まれない前記交差する一つの方向と同一の方向であることを特徴とする請求項1に記載の車両用シート装置。
  3. 前記第1の箇所において前記線状部材の外周面の全周のうち、前記ブラケット(7)によって一方が覆われ、
    前記外周面の四方のうち、前記一方を除く残りの三方は、前記固定具(82A)によって前記ブラケットに取り付けられる前記ブラケット固定部材(8A)によって囲まれており、
    前記固定具(82A)を前記操作して、前記第1の箇所における前記ブラケット固定部材との前記固定状態が解除されることにより、前記ブラケット固定部材(8A)は、前記第2の箇所において前記ブラケットによって囲まれない前記交差する一つの方向と同一の方向を開放することを特徴とする請求項1に記載の車両用シート装置。
  4. 前記第1の箇所において前記線状部材の外周面の全周が前記ブラケット固定部材(8B)によって囲まれ、
    前記ブラケット(7)は、前記ブラケット固定部材(8B)に前記固定具(82B)によって取り付けられており、
    前記ブラケット(7)は、前記固定具(82B)が前記操作されて、前記第1の箇所における前記ブラケット固定部材との前記固定状態が解除された状態で、前記第2の箇所において前記ブラケットによって囲まれない前記交差する一つの方向と反対の方向に引き抜かれることを特徴とする請求項1に記載の車両用シート装置。
  5. 前記第1の箇所は、向かい合う位置関係で少なくとも一組設けられ、さらに前記第2の箇所は、向かい合う位置関係で少なくとも一組設けられることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の車両用シート装置。
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