JP2013112170A - 収納装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本体部と、本体部の外側面を被覆する側部カバー1とを備えた収納装置であって、側部カバー1は取付受部を備えた一方の側部カバー1と、係止凸部3を備えた他方の後部カバー2とからなり、前記一方の側部カバー1は、本体部外側面と離間可能に当接する当接部材5を備え、係止凸部3と取付受部との係合を受けて該当接部材5が本体部外側面から離間すると本体部側へ変形した状態の一方の側部カバー1の一部も離間するように設定されている収納装置。
【選択図】図3
Description
従来技術としては、コンソールボックスを構成するボックス容器部の下方に、ほぼ下向きコ字状の支持ブラケットを配設し、ボックス容器部の底面部と、支持ブラケットの上面部に設けられた取付座面との間をネジ止めしたコンソールボックス底部取付部構造において、前記取付座面を、支持ブラケットの上面部から上方へ切起し形成された切起片の先端部に設けると共に、前記切起片の根元部分に、スリット部を形成し、且つ、前記切起片およびスリット部を、緊急時の荷重入力を吸収可能な切起し高さおよび切込み深さに設定したことを特徴とするコンソールボックス底部取付部構造(例えば、特許文献1参照)が存在している。
しかしながら、側部カバーは比較的薄肉、かつ上下前後方向共に長く設計されており、この場合側部カバーが本体部外側面へ取り付けられた後に、例えば上下方向の中間部辺りが撓んで、一対の側部カバーで本体部を挟み込むような方向へ変形する、いわゆる「内倒れ」現象が生じてしまい、取付け孔を含む箇所も変形して位置がずれてしまったような場合、後部カバーの取付け爪の挿入性を著しく損なってしまう不具合が生じていた。
また、「内倒れ」を防止するために、本体部外側面と当接する当てリブを側部カバー裏面に設けるなど対策が考えられているが、予め側部カバーを製品完成時の位置となるように設定しているため、部品に寸法誤差が生じていると取付け爪の挿入時に例えば逆に外側へずれて組付けを完成させた際に、当てリブが本体部外側面との当接から離間してできた隙間が振動等によって異音を発生させてしまうという不具合が生じていた。
そこで、本発明は、上記問題点を解決する、構成部品の変形が発生しても組付け性を損なわせず、かつ組付け後においても不具合を生じさせない収納装置を提供することを目的としている。
本体部と、本体部の外側面を被覆する側部カバーとを備えた収納装置であって、本体部の側部は取付受部を備えた一方の側部カバーと、係止凸部を備えた他方の後部カバーとからなり、前記一方の側部カバーは、本体部外側面と離間可能に当接する当接部材を備え、係止凸部と取付受部との係合を受けて該当接部材が本体部外側面から離間すると本体部側へ変形した状態の一方の側部カバーの一部も離間するように設定されている構成である。
請求項1に記載の発明に加えて、前記取付受部は複数設けられ、その少なくとも一つは、前記当接部材に設けた開口縁部である構成である。
(1)後部カバーの取付け爪の挿入時に後部カバーが「内倒れ」の状態から外側へ広がるように製品完成時の正位置まで移動させ、かつ当てリブは本体部外側面から振動によっても異音を発生させない距離まで離間することになり、構成部品の変形が発生しても組付け性を損なわせず、かつ組付け後においても不具合を発生させることがない。
先ず、従来の収納装置の一例を図4、図5に基づいて説明する。
嵌め込み式のパネルを有する収納装置(図4参照)において、図5(a)に示すように、収納装置の収納本体部車幅方向側を覆う側部カバー1が内倒れによる自然変形状態9により、収納装置の車両前後方向後部側を覆う後部カバー2の組付け時に係止凸部である、例えば係止爪3´が内倒れした側部カバー1に当り、迅速・正確に組み付けられない現象が発生する。そこで、図5(b)に示すように内倒れ変形を矯正するため、当接部材5´を用いて、正規状態6´の位置に成るように設定している。
しかし、従来技術の当接部材5´では、後部カバー2を組み付けた際、内倒れのバラツキにより側部カバー1の外への拡がりにバラツキが発生してしまい、当接部材5´に隙間が発生し、車両の振動等により当接部材5´と収納本体部外側面とが接触して雑音が発生してしまっていた。
そこで本発明では、図1〜図3からも理解できるように、成形時に材質や部位の厚さにより側部カバー1は内側へ変形状態4となってしまうため、いわゆる内倒れを防止するために当接部材5で矯正させるが、その矯正では正規状態6の位置までは矯正せず、多少内側へ変形した状態4に設定するものである。
なお、その時の変形量は後部カバー2の係止爪3がギリギリ挿入可能な位置に設定する。また、側部カバー1と後部カバー2との組付けに際し、後部カバー2側の係止凸部である係止爪3と係合する側部カバー1側の取付受部として、側部カバー1から収納本体部側へ突出する形状に開口を設けて係止爪3を係合可能としているが、本発明では、図3(a)に示すように、その一部(図2の符号8部位。8は本発明の主構造部を示すものである)を当接部材5に設定しておく。
すると、後部カバー2を組み付ける際、後部カバー2は正規状態の位置を維持しているため、図3(b)に示すように、組付け後には側部カバー1も正規状態6の位置へと拡がる構造である。
そのため、あらかじめ当接部材5としていた部分も一緒に外側へと拡がるため、充分なクリアランス7を確保でき、車両の振動による雑音を防止できる構造となる。
なお、本実施例では取付受部と係止凸部からなる複数の係止構造のうち、取付受部を当接部材5とするのは1ヶ所としているが、これに限らず当接部材5を複数設定するようにしてもよい。
また、本発明に於いては側部カバー1が適切な変形量4を以って当接部材5が収納本体部と当接できるよう、収納本体部側から当接部材5に対して突出する突設形状が設けられていることが望ましい。
本実施例に於いては、収納本体部の補強構造が、収納本体部の下部側にあって一般部より車幅方向へ突出するよう設けられているものを収納本体部の突設形状として利用しているが、本体部にこのような補強構造等が設けられていない場合には、収納本体部から別途1ヶ所以上のリブ等を設けるようにして1ヶ所以上の当接部材5と当接し、側部カバー1の内側への変形量4を適宜調節するようにすればよい。
また、特別な突設形状によらずに、収納本体部の全体的な車幅方向長さを、側部カバー1が適切な変形量4を以って複数の当接部材5が収納本体部と当接できるだけの長さとすることも可能である。
2・・・・後部カバー
3・・・・係止爪
3´・・・・係止爪
4・・・・収納装置本体変形状態
5・・・・当接部材
5´・・・・当接部材
6・・・・側部カバー正規状態
6´・・・・側部カバー正規状態
7・・・・クリアランス
8・・・・本発明の主構造部
9・・・・自然変形状態
Claims (2)
- 本体部と、本体部の外側面を被覆する側部カバーとを備えた収納装置であって、本体部の側部は取付受部を備えた一方の側部カバーと、係止凸部を備えた他方の後部カバーとからなり、前記一方の側部カバーは、本体部外側面と離間可能に当接する当接部材を備え、係止凸部と取付受部との係合を受けて該当接部材が本体部外側面から離間すると本体部側へ変形した状態の一方の側部カバーの一部も離間するように設定されていることを特徴とする収納装置。
- 前記取付受部は複数設けられ、その少なくとも一つは、前記当接部材に設けた開口縁部であることを特徴とする請求項1に記載の収納装置。
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JP2011260344A JP5907706B2 (ja) | 2011-11-29 | 2011-11-29 | 収納装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006228964A (ja) * | 2005-02-17 | 2006-08-31 | Fujitsu Ten Ltd | 固定構造 |
JP2008273339A (ja) * | 2007-04-27 | 2008-11-13 | Calsonic Kansei Corp | コンソールボックス底部取付部構造 |
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2011
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