JP2006228964A - 固定構造 - Google Patents

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Abstract


【課題】 外観上の不具合を解消し、かつ嵌合部のガタを防止することができる固定構造を提供する。
【解決手段】 パネル11には、嵌合部10による嵌合状態でシャーシ13の一側縁部13aによって押圧されるとともに、該押圧力によって弾性変形するリブ12を設ける。このようなリブ12に、シャーシ13の一側縁部13aを予め当接させておくことにより、シャーシ13とパネル11との間に生じるガタをリブ12の弾性変形で確実に吸収する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、たとえばカーオーディオなどの電子機器に好適に適用される固定構造に関する。
図13は、従来技術に係る嵌合部1のパネル等を見た要部の平面図である。図14は、従来技術に係るパネル2とシャーシ3との関係を示す要部の断面図である。前記嵌合部1においては、当該嵌合部の寸法誤差および製作誤差などを考慮してシャーシ寸法d1よりもパネル寸法d2をやや大きく設定する必要がある。つまりシャーシ3の先端部とシャーシ当てリブ4との間に隙間δを形成しなければならない。
従来、たとえば電子機器などにおいて、その意匠用パネルとシャーシとを固定するための嵌合部をガタ付きなく固定する技術が実用に供されている(たとえば特許文献1〜3参照)。図15は、他の従来技術に係るパネル5とシャーシ6との関係を示す要部の断面図である。他の従来技術においては、シャーシ6に臨むパネル5の爪部5aが、その先端部分に向かう程パネル一表面部から離隔するようなテーパ形状に形成されている。さらにこの爪部5aがシャーシ孔6aにオーバラップするように設けられている。
実開平6−56869号公報 特開平10−27066号公報 特開平11−51461号公報
図14に示す従来の嵌合部1の構造では、シャーシ3の先端部とシャーシ当てリブ4との間に隙間δを形成しなければならないので、この隙間δ分ガタ付きが発生する。たとえばパネル2およびシャーシ3に外的な振動が付与されると、ガタ付きに起因する異音が発生する。図15に示す他の従来技術の嵌合部の構造においては、爪部5aがシャーシ孔6aにオーバラップしているので次のような問題がある。つまり図15の二点鎖線で示すように、爪部5aがシャーシ6から離隔する方向に少し浮きあがり、外観が悪くなるだけでなく最悪の場合当該機器が規定寸法から不所望に外れてしまうという問題がある。
本発明の目的は、外観上の不具合を解消し、かつ嵌合部のガタを防止することができる固定構造を提供することである。
本発明は、パネルとシャーシとをそれらの嵌合部で嵌合して固定する固定構造において、
前記嵌合部による嵌合状態で前記シャーシの一部によって押圧されるとともに、該押圧力によって弾性変形する弾性部材を前記パネルに備えることを特徴とする固定構造である。
また本発明は、前記弾性部材は、シャーシの先端部に当接して配設されることを特徴とする。
また本発明は、前記パネルには、前記弾性部材が弾性変形することを許容するスリットが形成されることを特徴とする。
また本発明は、前記弾性部材は、前記パネルに一体成形されることを特徴とする。
また本発明は、パネルとシャーシとをそれらの嵌合部で嵌合して固定する固定構造において、
前記パネルに設けられ、前記嵌合部による嵌合状態で前記シャーシの一部が喰い込む弱部を備えることを特徴とする固定構造である。
また本発明は、前記シャーシには、該板体の幅方向に対し傾斜するテーパ状の切欠き凹所が形成され、前記パネルの弱部は、塑性変形されつつ前記切欠き凹所に嵌合されることを特徴とする。
また本発明は、前記シャーシはテーパ状凸部を含み、
前記テーパ状凸部は、前記パネルの凹所を成す弱部に嵌合されることを特徴とする。
また本発明は、パネルとシャーシとをそれらの嵌合部で嵌合して固定する固定構造において、
前記嵌合部による嵌合状態で、前記シャーシの一部がパネル側の一部分に当接して撓むように、前記シャーシの当接部近傍に孔部および凹部の少なくともいずれか一方が形成されることを特徴とする固定構造である。
また本発明は、前記弾性部材は、前記シャーシの一部を挟持する機能をさらに含むことを特徴とする。
本発明によれば、パネルには弾性部材が設けられる。この弾性部材は、嵌合部による嵌合状態でシャーシの一部によって押圧される。これとともに該押圧力によって、前記弾性部材は弾性変形する状態を維持する。このような弾性部材を備えたパネル当て部に、シャーシの一部を予め当接させておくことにより、シャーシとパネルとの間に生じるガタを、弾性部材の弾性変形で確実に吸収することができる。仮にパネルまたはシャーシに外的な振動が付与されたとしても、嵌合部のガタを吸収することができる。それ故、嵌合部のガタに起因する異音などを抑制することが可能となる。しかも従来技術のような爪が不所望に浮く問題も解消することができる。
したがってパネルおよびシャーシの寸法精度を従来のものより高精度にすることなく、嵌合部のガタを吸収することができる。むしろ前記パネルおよびシャーシの寸法精度を緩和することが可能となる。それ故、パネルおよびシャーシの製作コストの低減を図ることができるだけでなく、歩留まりを向上することが可能となる。爪が不所望に浮く問題も皆無となるので、外観上の不具合を解消することができる。
また本発明によれば、前記嵌合状態において、弾性部材はシャーシの先端部に当接して配設されるので、次のような効果を奏する。パネルとシャーシとの嵌合作業と弾性部材を弾性変形させる作業とを分離することなく、一連の作業でほぼ同時に行うことができる。それ故、作業工数の低減を図ることが可能となる、
また本発明によれば、パネルには、弾性部材が弾性変形することを許容するスリットが形成されるので、前記嵌合状態において弾性部材がシャーシに押圧されて容易に弾性変形することができるうえ、パネルの軽量化を図ることができる。
また本発明によれば、前記弾性部材はパネルに一体成形されるので、部品点数の低減を図り、構造を簡単化することができる。
また本発明によれば、パネルには弱部が設けられ、この弱部は、嵌合部による嵌合状態で前記シャーシの一部が喰い込む。このように嵌合部による嵌合状態で、シャーシの一部を弱部に食い込ませることができる。このように嵌合部のガタを吸収することができる。
また本発明によれば、シャーシには切欠き凹所が形成される。該切欠き凹所に、パネルの弱部が塑性変形されつつ嵌合されるので、嵌合部のガタをも吸収することができるうえ、嵌合部の位置決め精度を従来技術のものより高めることが可能となる。
また本発明によれば、シャーシにはテーパ状凸部が形成される。パネルの凹所を成す弱部に、このテーパ状凸部が嵌合される。したがって前述の効果と同様に、前記幅方向における嵌合部のガタをも吸収することができるうえ、嵌合部の位置決め精度を従来技術のものより高めることが可能となる。
また本発明によれば、シャーシの当接部近傍には、孔部および凹部の少なくともいずれか一方が形成される。前記孔部および凹部の少なくともいずれか一方によって、嵌合部の嵌合状態で、シャーシの一部がパネル側の一部分に当接して撓むことで、嵌合部のガタを吸収することができる。
また本発明によれば、弾性部材はシャーシの一部をも挟持するので、嵌合部の動き自体を規制し、ガタを一層吸収することができる。
以下、図面を参照しながら本発明を実施するための形態を、複数の形態について説明する。各形態で先行する形態で説明している事項に対応している部分には同一の参照符を付し、重複する説明を略する場合がある。構成の一部のみを説明している場合、構成の他の部分は、先行して説明している形態と同様とする。実施の各形態で具体的に説明している部分の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、実施の形態同士を部分的に組合せることも可能である。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る嵌合部10の嵌合構造を示し、図1(a)はパネル11の平面図、図1(b)はリブ12が弾性変形した状態を示すパネル11の要部の平面図、図1(c)はパネル11とシャーシ13との要部の関係を示す断面図である。図2は、第1の実施形態のシャーシ13を示し、図2(a)はシャーシ13の平面図、図2(b)はシャーシ13の断面図である。本実施形態に係る嵌合部10の嵌合構造(固定構造)は、たとえばカーオーディオなどの車載機器の筐体に好適に適用される。ただし車載機器だけに必ずしも限定されるものではなく、車載用以外の電子機器にも適用可能である。
第1の実施形態に係る嵌合部10の嵌合構造(第1構造と称す)は、外方に臨むパネル11と、シャーシ13とをそれらの嵌合部10で互いに嵌合する嵌合構造であって、嵌合部10に起因するガタを吸収する構造である。以後、嵌合構造について詳細に説明する。当該機器の筐体は、合成樹脂から成るパネル11と、板金から成るシャーシ13とを含む。
パネル11は、第1壁部14と、この第1壁部14に一体形成される第2壁部15とを有する。パネル11において、その第1壁部14の一側縁部から該第1壁部の厚み方向一方に立設する第2壁部15に、矩形状の嵌合孔15aが形成されている。第2壁部15の先端部には、第1壁部14側に所定長さ切欠き形成される一対のz方向スリット16,17が形成される。これらz方向スリット16,17は第2壁部15の延在方向に離隔して形成されている。ここで第2壁部15の立設方向をz方向、前記延在方向をx方向、z方
向およびx方向にそれぞれ直交する方向をy方向と定義する。これらx、y、z方向を図1、図2においてそれぞれ矢符x、y、zと表記する。第2壁部15のうち一対のスリット16,17間の矩形領域部分18に、前記嵌合孔15aが形成されている。したがってこの矩形領域部分18のz方向先端部を、第2壁部本体に対して揺動変位させ、シャーシ13側の爪19を嵌合孔15aに嵌合可能になっている。
第2壁部15の基端部には、パネル当て部としての機能を有する弾性部材としてのリブ12であって可撓性材料から成るリブ12が、y方向一方つまりシャーシ13側に突出するように付設されている。第2壁部15のうち、前記リブ12のz方向一方側および他方側に一対のx方向スリット15b,15cが形成されている。これら一対のx方向スリット15b,15cは、x方向に延びるスリットであって、z方向に所定小距離離隔して図1(a)に示すように非嵌合状態で平行に配設される。このように第2壁部15の基端部において、リブ12のz方向一方側および他方側に一対のx方向スリット15b,15cが形成されていることで、リブ12が弾性変形することを許容する。よって、嵌合状態でリブ12がシャーシ13の先端部に押圧されて容易に弾性変形することができるうえ、パネル11の軽量化を図ることができる。嵌合部10による嵌合状態でシャーシ13の一側縁部13a(一部に相当)を当該リブに予め当接させておくことにより、シャーシ13とパネル11との間に生じるガタを、リブ12の弾性変形で確実に吸収することができる。
以上説明した第1構造によれば、パネル11には、可撓性材料から成るリブ12が付設され、このリブ12は、嵌合部10による嵌合状態でシャーシ13の一側縁部13aによって押圧されるとともに、該押圧力によって、前記リブ12は弾性変形する状態を維持する。このようなリブ12を備えたパネル当て部に、シャーシ13の一部を予め当接させておくことにより、シャーシ13とパネル11との間に生じるガタを、リブ12の弾性変形で確実に吸収することができる。仮にパネル11またはシャーシ13に外的な振動が付与されたとしても、嵌合部10のガタを吸収することができる。それ故、嵌合部10のガタに起因する異音などを抑制することが可能となる。しかも従来技術のような爪が不所望に浮く問題も解消することができる。
したがってパネル11およびシャーシ13の寸法精度を従来のものより高精度にすることなく、嵌合部10のガタを吸収することができる。むしろ前記パネル11およびシャーシ13の寸法精度を緩和することが可能となる。それ故、パネル11およびシャーシ13の製作コストの低減を図ることができるだけでなく、歩留まりを向上することが可能となる。爪が不所望に浮く問題も皆無となるので、外観上の不具合を解消することができる。
図3は、本発明の第2の実施形態に係る嵌合部20のガタ吸収構造を示し、図3(a)はパネル等の要部の平面図、図3(b)はパネル21とシャーシ22との要部の関係を示す断面図である。第2の実施形態に係る嵌合部20のガタ吸収構造(第2構造と称す)は、嵌合部20による嵌合状態で、シャーシ22の一側縁部22aが、リブ23の先端部を押圧するように配設される。本第2構造においては、第2壁部24のx方向スリットが省略されている。前記リブ23の先端部長さつまりy方向長さは、第1構造のリブ12のy方向長さよりもやや長く形成されている。しかもシャーシ22の先端部には断面L形の段差を形成し、前記一側縁部22aが嵌合部20の嵌合状態で、当該リブの先端部に当接するように配設されている。その他第1構造と同様の構成となっている。
以上説明した第2構造によれば、前記嵌合状態において、シャーシ22の一側縁部22aがリブ23の先端部を押圧するように予め配設されるので、次のような効果を奏する。リブ23の基端部を押圧するよりも、弾性変形する変形量を大きく確保することが可能となる。したがって嵌合部20のガタを一層確実に吸収することができる。その他第1構造と同様の効果を奏する。
図4は、本発明の第3の実施形態に係る嵌合部25のガタ吸収構造を示す要部の断面図である。第3の実施形態に係る嵌合部25のガタ吸収構造(第3構造と称す)は、嵌合部25による嵌合状態で、シャーシ13の一側縁部13aによって押圧される弾性体26を備えている。この弾性体26は、たとえばエラストマーなどのラバー材から成り、パネル11の第1壁部14と第2壁部15との隅部に貼付されている。ただし弾性体26は、たとえば二色成形によって一体成形することも可能である。この場合には、部品点数の低減を図り、全体構造を簡単化することができる。また弾性体26の原材料としては前記エラストマーだけに必ずしも限定されるものではない。
以上説明した第3構造によれば、パネル11には弾性体26が設けられ、この弾性体26は、嵌合部25による嵌合状態でシャーシ13の一側縁部13aによって押圧される。これとともに該押圧力によって、弾性体26は弾性変形する状態を維持する。このように嵌合部25による嵌合状態において、弾性体26に、シャーシ13の一側縁部13aを予め当接させておくことにより、嵌合部25のガタを確実に吸収することができる。その他第1,第2構造と同様の効果を奏する。
図5は、本発明の第4の実施形態に係る嵌合部27のガタ吸収構造を示し、図5(a)はパネル等の要部の平面図、図5(b)はパネル11とシャーシ13との要部の関係を示す断面図、図5(c)はパネル11とシャーシ13との要部の拡大断面図である。第4の実施形態に係る嵌合部27のガタ吸収構造(第4構造と称す)では、パネル11に弱部28が設けられている。該弱部は、パネル11の第1壁部14と第2壁部15との隅部に一体成形されている。
弱部28は、平坦部分28aおよび斜部分28bを含む。平坦部分28aは、シャーシ13の一側縁部13aにやや離隔して対向しかつ第1壁部14の表面部つまりxy平面と平行になるように設けられている。この平坦部分28aおよび第2壁部15に連続して斜部分28bが形成されている。斜部分28bは、y方向一方に向かうに従ってz方向他方に向かう傾斜状に形成されている。図5(c)に示すように、嵌合部27による嵌合状態で、弱部28の斜部分28bにシャーシ13の一側縁部13a(エッジ)が喰い込むようになっている。換言すれば、シャーシ13の一側縁部13aが弱部28に当接することで該弱部が僅かに削れる状態となる。
以上説明した第4構造によれば、パネル11に弱部28が設けられ、この弱部28は、嵌合部27による嵌合状態でシャーシ13の一側縁部13aが喰い込む。このように嵌合部27による嵌合状態で、シャーシ13の一側縁部13aを弱部28に食い込ませることができる。このように嵌合部27のガタを吸収することができる。その他第1〜第3構造と同様の効果を奏する。
図6は、本発明の第5の実施形態に係る嵌合部のガタ吸収構造を示し、図6(a)は、シャーシ13のテーパ状切欠き凹所13bと、パネル11の弱部29との関係を示す斜視図、図6(b)は、前記弱部29がテーパ状切欠き凹所13bに嵌合された状態を示す平面図である。第5の実施形態に係る嵌合部のガタ吸収構造(第5構造と称す)においては、シャーシ13の一側縁部13aに切欠き凹所13bが形成され、パネル11に弱部29が設けられている。
前記切欠き凹所13bは、シャーシ13のx方向つまり幅方向に対し傾斜するテーパ状の切欠き凹所である。パネル11の弱部29は、z方向にやや突出しかつx方向向きの幅方向を有するxz平面に平行に形成される。図6(b)に示すように、嵌合部による嵌合状態で、弱部29の先端側のエッジ29a,29bが、塑性変形されつつ前記切欠き凹所
13bに嵌合されるようになっている。切欠き凹所13bがテーパ状に形成されていることで、特に前記幅方向における嵌合部のガタをも吸収することができるうえ、嵌合部の位置決め精度を従来技術のものより高めることが可能となる。その他第4構造と同様の効果を奏する。
図7は、本発明の第6の実施形態に係る嵌合部のガタ吸収構造を示す斜視図である。第6の実施形態に係る嵌合部のガタ吸収構造(第6構造と称す)においては、シャーシ13が、該シャーシのx方向つまり幅方向に対し傾斜するテーパ状凸部13cを含む。嵌合部による嵌合状態で、前記テーパ状凸部13cは、パネル11の凹所を成す弱部30に嵌合されるようになっている。本第6構造によれば、前述の効果と同様に、前記幅方向における嵌合部のガタをも吸収することができるうえ、嵌合部の位置決め精度を従来技術のものより高めることが可能となる。その他第4構造と同様の効果を奏する。
図8は、本発明の第7の実施形態に係る嵌合部のガタ吸収構造を示す斜視図である。図9は、本発明の第8の実施形態に係る嵌合部のガタ吸収構造を示す斜視図である。第7の実施形態に係る嵌合部のガタ吸収構造では、弱部31の先端部分31aであってz方向に突出する先端部分31aが、尖り形状に形成されている。したがって、シャーシ13の一側縁部13aでもって前記先端部分31aに押圧力を集中的に付与し、該先端部分を容易に塑性変形し得る。このように嵌合部のガタを吸収することができる。その他第4構造と同様の効果を奏する。また図9に示すように、複数の弱部31をx方向に隣接して設け、嵌合部の嵌合状態でこれら複数の弱部31の先端部分31aが、シャーシ13の一側縁部13aに塑性変形されて喰い込むように構成してもよい。本構成によれば、複数の弱部31の先端部分31aが、シャーシ13に塑性変形されて喰い込むので、これら複数の先端部分31aに押圧力を分散して付与する。このように押圧力を複数の先端部分31aによって複数箇所で受けるようにしたので、より効果的に嵌合部のガタを吸収することができる。その他第4構造と同様の効果を奏する。
図10は、本発明の第9の実施形態に係る嵌合部のガタ吸収構造を示す斜視図である。第9の実施形態に係る嵌合部のガタ吸収構造(第9構造と称す)では、嵌合部による嵌合状態で、シャーシ13の一側縁部13aが図示外のパネル側の一部分に当接して撓むように、シャーシ13の当接部近傍にx方向に延びる孔部32が形成されている。シャーシ13の一側縁部13aは、図10の二点鎖線で示すように前記孔部32の略z方向長さ分撓むようになっている。本第9構造によれば、嵌合部の嵌合状態で、シャーシ13の一側縁部13aがパネル側の一部分に当接して撓むことで、嵌合部のガタを吸収することができる。その他第1〜第8構造と同様の効果を奏する。図11は、本発明の第10の実施形態に係る嵌合部のガタ吸収構造を示す斜視図である。第9構造の孔部32に代えて、鉤状(平面視L形状)の凹部33をシャーシ13に形成してもよい。この場合にも第9構造と同様の効果を奏する。
図12は、本発明の第11の実施形態に係る嵌合部のガタ吸収構造を示す断面図である。第1構造のものに、さらに嵌合部の嵌合状態でシャーシ13の先端部を挟持するリブ34を設けることも可能である。この構成によれば、嵌合部の動き自体を規制し、ガタを一層吸収することができる。その他第1構造と同様の効果を奏する。
本発明の実施の他の形態として、たとえば別体のパネル同士を固定するための固定構造、またはシャーシ同士を固定するための固定構造に、本願発明を適用することも可能である。その他パネルとシャーシ以外の固定構造でも本願発明を適用可能である。たとえば車両のインナーパネルとアウターパネルとの固定構造、インナーパネルとレインフォースメントとの固定構造、アウターパネルとレインフォースメントとの固定構造、およびバンパーとこのバンパーを支持するシャーシとの固定構造の少なくともいずれか一つに、本願発
明を適用可能である。これらの形態によれば、構造を簡単化したうえで車両の衝撃吸収の効果を高めることができる。それ故、車両の製造コストの低減を図ることが可能となる。
本発明の第1の実施形態に係る嵌合部10のガタ吸収構造を示し、図1(a)はパネル11の平面図、図1(b)はリブ12が弾性変形した状態を示すパネル11の要部の平面図、図1(c)はパネル11とシャーシ13との要部の関係を示す断面図である。 第1の実施形態のシャーシ13を示し、図2(a)はシャーシ13の平面図、図2(b)はシャーシ13の断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る嵌合部20のガタ吸収構造を示し、図3(a)はパネル等の要部の平面図、図3(b)はパネル21とシャーシ22との要部の関係を示す断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る嵌合部25のガタ吸収構造を示す要部の断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る嵌合部27のガタ吸収構造を示し、図5(a)はパネル等の要部の平面図、図5(b)はパネル11とシャーシ13との要部の関係を示す断面図、図5(c)はパネル11とシャーシ13との要部の拡大断面図である。 本発明の第5の実施形態に係る嵌合部のガタ吸収構造を示し、図6(a)は、シャーシ13のテーパ状切欠き凹所13bと、パネル11の弱部29との関係を示す斜視図、図6(b)は、前記弱部29がテーパ状切欠き凹所13bに嵌合された状態を示す平面図である。 本発明の第6の実施形態に係る嵌合部のガタ吸収構造を示す斜視図である。 本発明の第7の実施形態に係る嵌合部のガタ吸収構造を示す斜視図である。 本発明の第8の実施形態に係る嵌合部のガタ吸収構造を示す斜視図である。 本発明の第9の実施形態に係る嵌合部のガタ吸収構造を示す斜視図である。 本発明の第10の実施形態に係る嵌合部のガタ吸収構造を示す斜視図である。 本発明の第11の実施形態に係る嵌合部のガタ吸収構造を示す断面図である。 従来技術に係る嵌合部1のパネル等を見た要部の平面図である。 従来技術に係るパネル2とシャーシ3との関係を示す要部の断面図である。 他の従来技術に係るパネル5とシャーシ6との関係を示す要部の断面図である。
符号の説明
11 パネル
12,23 リブ
13,22 シャーシ
13a 一側縁部
26 弾性体
28,29,30,31 弱部
31a 先端部分

Claims (9)

  1. パネルとシャーシとをそれらの嵌合部で嵌合して固定する固定構造において、
    前記嵌合部による嵌合状態で前記シャーシの一部によって押圧されるとともに、該押圧力によって弾性変形する弾性部材を前記パネルに備えることを特徴とする固定構造。
  2. 前記弾性部材は、シャーシの先端部に当接して配設されることを特徴とする請求項1記載の固定構造。
  3. 前記パネルには、前記弾性部材が弾性変形することを許容するスリットが形成されることを特徴とする請求項1または2記載の固定構造。
  4. 前記弾性部材は、前記パネルに一体成形されることを特徴とする請求項3記載の固定構造。
  5. パネルとシャーシとをそれらの嵌合部で嵌合して固定する固定構造において、
    前記パネルに設けられ、前記嵌合部による嵌合状態で前記シャーシの一部が喰い込む弱部を備えることを特徴とする固定構造。
  6. 前記シャーシには、テーパ状の切欠き凹所が形成され、前記パネルの弱部は、塑性変形されつつ前記切欠き凹所に嵌合されることを特徴とする請求項5記載の固定構造。
  7. 前記シャーシはテーパ状凸部を含み、
    前記テーパ状凸部は、前記パネルの凹所を成す弱部に嵌合されることを特徴とする請求項5記載の固定構造。
  8. パネルとシャーシとをそれらの嵌合部で嵌合して固定する固定構造において、
    前記嵌合部による嵌合状態で、前記シャーシの一部がパネル側の一部分に当接して撓むように、前記シャーシの当接部近傍に孔部および凹部の少なくともいずれか一方が形成されることを特徴とする固定構造。
  9. 前記弾性部材は、前記シャーシの一部を挟持する機能をさらに含むことを特徴とする請求項1記載の固定構造。
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