JP2013092135A - 燃料蒸発ガス排出抑止装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ベーパソレノイドバルブ(32)は、キャニスタ(31)に連通するように接続され、ベーパ配管接続口(32b)とパージ配管接続口(32c)には、それぞれベーパ配管(38)とパージ配管(39)が接続されている。また、ベーパソレノイドバルブ(32)は、通電状態で開弁状態であるときにキャニスタ接続口(32a)とベーパ配管接続口(32b)とパージ配管接続口(32c)とを連通するようにして、キャニスタ(31)への燃料蒸発ガスの流出入或いはエアフィルタ(35)からの大気の流入を可能とし、無通電状態で閉弁状態であるときにキャニスタ接続口(32a)が封鎖され、ベーパ配管接続口(32b)とパージ配管接続口(32c)のみを連通にして、キャニスタ(31)への燃料蒸発ガスの流入出を不可とする。
【選択図】図1
Description
その場合には、給油に伴う燃料蒸発ガスの大気放出を防止するために、給油操作を検知すると密閉弁を開き、燃料タンク内の圧力が十分に低下するまで、給油口の開放を禁止するようにしている。
このようなことから、燃料タンク内の圧力が上昇した場合にエンジンの運転中でパージ処理中であれば、密閉弁を開き燃料タンク内の燃料蒸発ガスをキャニスタ内に吸着することなくエンジンの吸気通路に放出し、燃料タンク内の圧力を低下させる技術が開発されている(特許文献1)。
また、請求項3の燃料蒸発ガス排出抑止装置では、請求項1又は2において、前記燃料タンクの内圧を検出するタンク圧検出手段を備え、前記燃料タンクの内圧が所定値以上となった際に、前記タンク開封鎖手段を開にして前記燃料タンクを開放した後、前記所定のパージを行うことを特徴とする。
したがって、燃料タンク内と連通路内との差圧が小さくなるので、タンク開封鎖手段の開放時に燃料タンクから連通路への燃料の吸い出しや、燃料タンク内に設けられる燃料カットオフバルブ内のバルブの連通路側への貼り付きを防止することができる。
また、請求項3の発明によれば、燃料タンクの内圧を検出するタンク圧検出手段を設けることで、燃料タンク内圧を監視して燃料タンク内圧が所定値以上となった際にタンク開封鎖手段を開にして燃料タンクを開放し所定のパージを行うことができ、必要な時に所定のパージを行うことができる。
[第1実施例]
図1は、本発明の第1実施例に係る燃料蒸発ガス排出抑止装置の概略構成図である。以下、本発明の第1実施例に係る燃料蒸発ガス排出抑制装置の構成を説明する。
図1に示すように、本発明の第1実施例に係る燃料蒸発ガス排出抑制装置は、大きく車両に搭載されるエンジン(内燃機関)10と、燃料を貯留する燃料貯留部20と、燃料貯留部20で蒸発した燃料の蒸発ガスを処理する燃料蒸発ガス処理部30、車両の総合的な制御を行うための制御装置であって、入出力装置、記憶装置(ROM、RAM、不揮発性RAM等)及び中央演算処理装置(CPU)等を含んで構成される電子コントロールユニット(以下、ECUという)(作動時間検出手段)50、車両の燃料給油口蓋23の開閉を操作する燃料給油口蓋開閉スイッチ61及び燃料給油口蓋23の開閉を検出する給油口蓋センサ62とで構成されている。
チャンバ36は、ベーパソレノイド32とタンク封鎖弁33と間のベーパ配管38に接続されている。そして、チャンバ36は、燃料タンク21から流出する燃料蒸発ガスを一時的に貯留するものである。
ECU50の入力側には、上記圧力センサ25,40、車両に備えられた燃料給油口蓋の開閉を行う燃料給油口開閉スイッチ61及び燃料給油口の開閉を検出する給油口蓋センサ62が接続されており、これらのセンサ類からの検出情報が入力される。
ECU50は、各種センサ類からの検出情報に基づいて、ベーパソレノイドバルブ32、タンク封鎖弁33及びパージソレノイドバルブ37の開閉を制御し、燃料タンク21内と、タンク封鎖弁33とパージソレノイドバルブ37との間のベーパ配管38、パージ配管39及びチャンバ36内の圧力を制御するものである。
図2は、パージソレノイドバルブ37、タンク封鎖弁33及びベーパソレノイドバルブ32の作動とタンク内圧とベーパ・パージ配管内圧の推移を時系列で示す図である。
図2に示すように、エンジン10の運転中では、ペーパソレノイドバルブ32、タンク封鎖弁33及びパージソレノイドバルブ37の開閉を制御して、給油中にキャニスタ31の活性炭に吸着された燃料蒸発ガスをエンジン10に供給し、エンジン10で燃焼させるキャニスタパージ制御が行われている(図2(i))。
このように、本発明の第1実施例に係る燃料蒸発ガス排出抑止装置では、燃料タンク21内の圧力が第1の所定値以上となると、ベーパソレノイドバルブ32を封鎖した後にタンク封鎖弁33を開弁し、パージソレノイドバルブ37までのベーパ配管38とパージ配管39とチャンバ36へ燃料蒸発ガスを導入する。そして、タンク封鎖弁33を閉弁した後にパージソレノイドバルブ37を所定回数断続的に開弁させ、エンジン10の吸気負圧によりパージソレノイドバルブ37までのベーパ配管38とパージ配管39とチャンバ36に導入された燃料蒸発ガスをエンジンの吸気通路11に吸引してエンジン10に供給し、エンジン10にて燃焼させる所定のパージを行う。そして、パージソレノイドバルブ37を閉弁した後、圧力センサ40にて検出されるタンク封鎖弁33とパージソレノイドバルブ37との間のベーパ配管38、パージ配管39及びチャンバ36内の圧力が負圧であるとベーパソレノイドバルブ32を開弁するようにしている。
[第2実施例]
以下、本発明の第2実施例に係る燃料蒸発ガス排出抑止装置について説明する。
図4に示すように、第1実施例と同様に、エンジン10の運転中では、ペーパソレノイドバルブ32、タンク封鎖弁33及びパージソレノイドバルブ37の開閉を制御して、給油中にキャニスタ31の活性炭に吸着された燃料蒸発ガスをエンジン10に供給し、エンジン10で燃焼させるキャニスタパージ制御が行われている(図4(i))。
このように、本発明の第2実施例に係る燃料蒸発ガス排出抑止装置では、タンク封鎖弁33とパージソレノイドバルブ37との間のベーパ配管38、パージ配管39及びチャンバ36内の負圧を、パージソレノイドバルブ37の開弁期間がパージソレノイドバルブ37の開弁からタンク封鎖弁33とパージソレノイドバルブ37との間のベーパ配管38、パージ配管39及びチャンバ36内が負圧となる第3の所定期間以上であるか、否かで検出するようにしており、圧力センサを用いずにタンク封鎖弁33とパージソレノイドバルブ37との間のベーパ配管38、パージ配管39及びチャンバ36内の負圧を判断することができるのでコストの増加を抑制しつつ、燃料タンクから連通路への燃料の吸い出しや燃料カットオフバルブ内のバルブの連通路側への貼り付きを防止することができる。
11 吸気通路
21 燃料タンク
25 圧力センサ(タンク圧検出手段)
30 燃料蒸発ガス処理部
31 キャニスタ
32 ベーパソレノイドバルブ(キャニスタ開封鎖手段)
33 タンク封鎖弁(タンク開封鎖手段)
36 チャンバ
37 パージソレノイドバルブ(連通路開閉手段)
38 ベーパ配管(連通路)
39 パージ配管(連通路)
40 圧力センサ(連通路圧検出手段)
50 ECU(作動時間検出手段)
Claims (4)
- 内燃機関の吸気通路と燃料タンクとを連通する連通路と、
該連通路内の燃料蒸発ガスを吸着するキャニスタと、
前記連通路と前記吸気通路との連通を開閉する連通路開閉手段と、
前記キャニスタを前記連通路へ開放又は封鎖するように開閉するキャニスタ開封鎖手段と、
前記燃料タンクを前記連通路へ開放又は封鎖するように開閉するタンク開封鎖手段と、を備える燃料蒸発ガス排出抑止装置であって、
前記キャニスタ開封鎖手段を閉にして前記キャニスタを封鎖すると共に前記タンク開封鎖手段を閉にして前記燃料タンクを封鎖した状態で前記連通路開閉手段を開にして前記連通路内の燃料蒸発ガスを前記内燃機関に供給する所定のパージを行った後、前記キャニスタ開封鎖手段を開にして前記キャニスタを前記連通路へ開放させることを特徴とする燃料蒸発ガス排出抑止装置。 - 前記連通路内の圧力を検知する連通路圧検出手段を備え、
前記連通路内の圧力が負圧の際に、前記キャニスタ開封鎖手段を開にして前記キャニスタを前記連通路へ開放させることを特徴とする、請求項1に記載の燃料蒸発ガス排出抑止装置。 - 前記燃料タンクの内圧を検出するタンク圧検出手段を備え、
前記燃料タンクの内圧が所定値以上となった際に、前記タンク開封鎖手段を開にして前記燃料タンクを開放した後、前記所定のパージを行うことを特徴とする、請求項1又は2に記載の燃料蒸発ガス排出抑止装置。 - 前記連通路開閉手段の作動時間を計測する作動時間検出手段を備え、
前記連通路開閉手段の開放後に、前記連通路開閉手段と前記タンク開封鎖手段との間の前記連通路内の圧力が負圧となる所定期間が経過した後、前記キャニスタを前記連通路へ開放させることを特徴とする、請求項1に記載の燃料蒸発ガス排出抑止装置。
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