JP2017008804A - 燃料蒸発ガス排出抑止装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】キャニスタ開閉弁の異常判定機会を増加して、故障判定時間を短縮させる。
【解決手段】バイパス弁37を閉弁するとともに密閉弁35を開弁させ、運転状態にあるエンジンの吸気通路11に燃料タンク21内の燃料蒸発ガスを導入して、当該燃料蒸発ガスを処理するタンクパージを行なう電子コントロールユニット50を備えた燃料蒸発ガス排出抑止装置1において、バイパス弁37を閉弁制御してから、密閉弁35を開弁させるまでの待機時間t3の間に、エバポレーティブリークチェックモジュール34の負圧ポンプによってキャニスタ33の内部に圧力を付与し、キャニスタ33の内圧Pcの変化に基づいてバイパス弁37が開状態で固着した開故障判定を行なう。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料蒸発ガス排出抑止装置のパージ制御及び異常検出技術に関する。
従来より車両の多くには、燃料タンク内で蒸発した燃料蒸発ガスの、給油時における大気への放出を防止するために、燃料タンクと内燃機関の吸気通路とを連通する連通路に介装するキャニスタと、燃料タンクとキャニスタとを連通又は封鎖する密閉弁(タンク封鎖弁)と、吸気通路とキャニスタとの間の連通路の連通と遮断とを行うパージ弁(パージソレノイドバルブ)とを備える燃料蒸発ガス排出抑止装置が設けられている。燃料蒸発ガス排出抑止装置は、給油をする際には密閉弁を開きパージ弁を閉じて、燃料タンク内の燃料蒸発ガスをキャニスタに流出するようにし、燃料蒸発ガスをキャニスタ内に配設された活性炭に吸着させている。そして、燃料蒸発ガス排出抑止装置は、内燃機関の作動中にパージ弁を開き、キャニスタの活性炭に吸着させている燃料蒸発ガスを内燃機関の吸気通路に導入して燃料蒸発ガスを処理する(キャニスタパージ)。
また、このように密閉弁によって密閉される燃料タンクにおいて、燃料タンク内の圧力が高圧になった場合には、内燃機関の作動中にパージ弁と密閉弁を開き、燃料タンク内の燃料蒸発ガスを吸気通路に排出して、燃料タンク内及び連通路内の燃料蒸発ガスを処理する(タンクパージ:高圧パージ)。
更に、特許文献1に示すように、タンクパージ実行中において、燃料タンク内の燃料蒸発ガスがキャニスタに吸着されないように、燃料タンクと吸気通路とを連通しつつキャニスタを封鎖するキャニスタ開閉弁(ベーパソレノイドバルブ)を備えた装置が開発されている。
特開2013−92315号公報
また、上記のような燃料蒸発ガス排出抑止装置において、燃料蒸発ガスの漏れや当該装置における各種バルブの故障を検出する故障判定技術が提案されている。
しかし、上記のようにキャニスタ開閉弁を備えた燃料蒸発ガス排出抑止装置では、キャニスタ開閉弁の故障判定も要求されるため、故障判定に必要な時間が長くなってしまうといった問題点がある。
特にハイブリッド車やプラグインハイブリッド車のように内燃機関の運転時間が比較的少ない車両では、故障判定の機会が減少するので、内燃機関を強制的に作動させて故障判定を行なうようにする必要があり、このような故障判定時間の増加は、燃料消費の増加に繋がってしまう。
本願発明はこのような問題を解決するためになされたもので、キャニスタ開閉弁を備えるとともに、タンクパージが可能な燃料蒸発ガス排出抑止装置において、キャニスタ開閉弁の故障判定機会を増加させ、故障判定時間を短縮させる燃料蒸発ガス排出抑止装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1の燃料蒸発ガス排出抑止装置は、内燃機関の吸気通路と燃料タンクとを連通する連通路と、前記連通路に接続され前記連通路内の燃料蒸発ガスを吸着するキャニスタと、前記連通路と前記キャニスタとの連通を開閉するキャニスタ開閉弁と、前記燃料タンクの圧力を前記内燃機関にパージする際に前記キャニスタ開閉弁を閉弁するタンクパージ制御部と、前記燃料タンクの燃料蒸発ガスを前記内燃機関にパージする際に前記キャニスタ開閉弁の閉弁中に前記キャニスタ開閉弁の故障判定を行う故障判定部と、を備えたことを特徴とする。
また、好ましくは、燃料蒸発ガス排出抑止装置は、前記燃料タンクと前記キャニスタとの間の前記連通路を開閉する密閉弁と、前記燃料タンクの内圧を検出するタンク圧検出部と、前記キャニスタの内部に圧力を付与する圧力発生部と、前記キャニスタの内圧を検出する圧力検出部と、を備え、前記タンクパージ制御部は前記燃料タンクの内圧が第1の所定圧を超えた際に、前記キャニスタ開閉弁を閉弁し、前記内燃機関が所定の運転状態になった後に前記密閉弁を開弁させ、運転状態にある前記内燃機関の前記吸気通路に前記連通路を介して前記燃料タンク内の燃料蒸発ガスを導入して、当該燃料蒸発ガスを処理するタンクパージを行い、前記故障判定部は、前記燃料タンクの内圧が第1の所定圧を超えて前記キャニスタ開閉弁を閉弁制御してから、前記密閉弁を開弁させるまでの間に、前記圧力発生部により前記キャニスタの内部に圧力を付与し、前記キャニスタの内圧に基づいて前記キャニスタ開閉弁の故障判定を行なうことを特徴とする。
また、好ましくは、燃料蒸発ガス排出抑止装置は、前記密閉弁を閉弁した状態で前記キャニスタ開閉弁を開弁させ、前記連通路を介して前記キャニスタ内の燃料蒸発ガスを運転状態にある前記内燃機関の前記吸気通路に導入して、当該燃料蒸発ガスを処理するキャニスタパージを行なうキャニスタパージ制御部を備え、前記タンクパージ制御部は、前記故障判定部により前記キャニスタ開閉弁が開固着状態である故障判定をした際には、前記キャニスタパージを行なってから、前記密閉弁を開弁させるとよい。
また、好ましくは、燃料蒸発ガス排出抑止装置は、前記キャニスタの燃料蒸発ガス吸着量を推定する吸着量推定部を備え、前記タンクパージ制御部は、前記燃料タンクの内圧が前記第1の所定圧を超えた際に、前記燃料蒸発ガス吸着量が所定量以下の場合には、前記内燃機関の作動に拘わらず、前記故障判定後に前記密閉弁及び前記キャニスタ開閉弁を開弁させて、前記燃料タンク内の燃料蒸発ガスを前記キャニスタに吸着させるとよい。
また、好ましくは、燃料蒸発ガス排出抑止装置は、前記キャニスタの燃料蒸発ガス吸着量を推定する吸着量推定部を備え、前記タンクパージ制御部は、前記燃料タンクの内圧が前記第1の所定圧を超えた際に、前記燃料蒸発ガス吸着量が所定量よりも多く、かつ前記内燃機関が停止している場合には、前記内燃機関を始動させるとよい。
本発明によれば、燃料タンクの圧力を内燃機関にパージ(タンクパージ)する際に、キャニスタ開閉弁を閉弁するので、このキャニスタ開閉弁の閉弁中に、キャニスタ開閉弁の故障判定を行なうことができる。例えば内燃機関始動直後ではパージが効率よく可能となるまでの待機時間を必要とする場合があり、このような待機時間を利用してキャニスタ開閉弁の開故障判定が行なうことができる。したがって、キャニスタ開閉弁の故障判定機会を増加させることができ、燃料蒸発ガス排出抑止装置の故障判定時間を短縮することができる。
本発明の一実施形態に係る燃料蒸発ガス排出抑止装置の概略構成図である。 密閉弁の構造及び作動を示す説明図であり、非通電時での状態を示す。 密閉弁の構造及び作動を示す説明図であり、通電時で燃料タンク側が高圧である場合での状態を示す。 密閉弁の構造及び作動を示す説明図であり、通電時で燃料タンク側とバイパス弁側とが略同一の圧力である場合での状態を示す。 エバポレーティブリークチェックモジュールの構造及び作動を示す説明図であり、切替弁の非作動時での状態を示す。 エバポレーティブリークチェックモジュールの構造及び作動を示す説明図であり、切替弁の作動時での状態を示す。 本実施形態の電子コントロールユニットが実行するバイパス弁の故障判定及びタンクパージの制御フローチャートの一部である。 バイパス弁故障判定及びタンクパージを実行した際での各種信号の推移の一例を示すタイムチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る燃料蒸発ガス排出抑止装置1の概略構成図である。
また、図2〜4は、密閉弁35の構造及び作動を示す説明図であり、図2は非通電時、図3は通電時であって燃料タンク側がバイパス弁側より高圧である場合、図4は通電時であって燃料タンク側とバイパス弁側とが略同一の圧力である場合を示す。図5、6は、エバポレーティブリークチェックモジュールの構造及び作動を示す説明図であり、図5は切替弁の非作動時での状態、図6は切替弁の作動時での状態を示す。図2〜4中の実線の矢印は、燃料蒸発ガスの流れ方向を示す。図5及び図6中の矢印は、エバポレーティブリークチェックモジュール34内の負圧ポンプ34c(圧力発生部)を作動させた場合の空気の流れ方向を示す。
本実施形態の燃料蒸発ガス排出抑止装置1は、図示しない走行用モータ及びエンジン10(内燃機関)を備え、これらの駆動源のいずれか一方或いは双方を用いて走行するハイブリット車やプラグインハイブリッド車に用いられている。
本実施形態の燃料蒸発ガス排出抑止装置1を備えた車両は、エンジン10を作動させずに車両に搭載したバッテリの電力により走行用モータで走行駆動するEVモードと、エンジン10を作動させてエンジン10及び走行用モータの両方で走行駆動するパラレルモードが可能である。
図1に示すように、燃料蒸発ガス排出抑止装置1は、車両に搭載されるエンジン10と、燃料を貯留する燃料貯留部20と、燃料貯留部20で蒸発した燃料の蒸発ガスを処理する燃料蒸発ガス処理部30と、車両の総合的な制御を行うための制御装置である電子コントロールユニット50と、後述する給油リッド23の開作動を操作するモーメンタリ動作式の給油リッドスイッチ61と、車両状態等を表示するディスプレイ63とを備えている。
エンジン10は、吸気通路噴射型(Multi Point Injection:MPI)のガソリンエンジンである。エンジン10には、エンジン10の燃焼室内に空気を取り込む吸気通路11が設けられている。また、吸気通路11の下流には、エンジン10の吸気ポート内に燃料を噴射する燃料噴射弁12が設けられている。燃料噴射弁12には、燃料配管13が接続され、燃料を貯留する燃料タンク21から燃料が供給される。
エンジン10の吸気通路11には、吸気通路11内の圧力を検出する吸気圧センサ14が配設されている。また、エンジン10には、エンジン10を冷却する冷却水の温度を検出する水温センサ15が配設されている。
燃料貯留部20は、燃料タンク21と、燃料タンク21への燃料注入口である燃料給油口22と、車両の車体に設けられる燃料給油口22の蓋である給油リッド23と、給油リッド23を閉状態でロックするリッドロック機構65と、燃料を燃料タンク21から燃料配管13を介して燃料噴射弁12に供給する燃料ポンプ24と、燃料タンク21の内圧である燃料タンク内圧Ptを検出する圧力センサ25(タンク圧検出部)と、燃料タンク21から燃料蒸発ガス処理部30への燃料の流出を防止する燃料カットオフバルブ26と、給油時に燃料タンク21内の液面を制御するレベリングバルブ27とで構成されている。また、燃料タンク21内で発生した燃料蒸発ガスは、燃料カットオフバルブ26よりレベリングバルブ27を経由して、燃料蒸発ガス処理部30に排出される。
燃料蒸発ガス処理部30は、パージ配管(連通路)31と、ベーパ配管(連通路)32と、キャニスタ33と、エバポレーティブリークチェックモジュール34と、密閉弁35と、パージバルブ36(パージ弁)と、バイパス弁37(キャニスタ開閉弁)と、リリーフ弁39と、エアフィルタ40とを備えている。
パージ配管31は、一端がエンジン10の吸気通路11に接続され、他端がバイパス弁37に接続されている。ベーパ配管32は、一端が燃料タンク21のレベリングバルブ27に接続され、他端がバイパス弁37に接続されている。
キャニスタ33は、内部に活性炭を有している。キャニスタ33には、燃料タンク21内で発生した燃料蒸発ガス或いは活性炭に吸着した燃料蒸発ガスが流通する蒸発ガス流通孔33bが設けられている。また、キャニスタ33には、活性炭に吸着した燃料蒸発ガスをエンジン10の吸気通路11に放出するときに外気を吸入するための外気吸入孔33aが設けられている。外気吸入孔33aは、外部からのゴミの侵入を防ぐエアフィルタ40及びエバポレーティブリークチェックモジュール34を介して外気を吸入可能となっている。
バイパス弁37には、キャニスタ33の蒸発ガス流通孔33bに連通するように接続されるキャニスタ接続口37aが設けられている。また、バイパス弁37には、ベーパ配管32の他端が接続されるベーパ配管接続口37bと、パージ配管31の他端が接続されるパージ配管接続口37cとが設けられている。また、バイパス弁37は、無通電の状態で開弁し、外部から駆動信号が供給され通電状態となることにより閉弁状態となる常開弁の電磁弁である。そして、バイパス弁37は、無通電状態で開弁状態であるときには、キャニスタ接続口37aとベーパ配管接続口37bとパージ配管接続口37cとを連通するようにして、キャニスタ33への燃料蒸発ガスの流出入と、エアフィルタ40より吸入される外気のベーパ配管32及びパージ配管31への流入とを可能とする。また、バイパス弁37は、閉弁状態であるときには、キャニスタ接続口37aが封鎖され、ベーパ配管接続口37bとパージ配管接続口37cのみを連通して、キャニスタ33への燃料蒸発ガスの流出入とエアフィルタ40からキャニスタ33を介してベーパ配管32及びパージ配管31への外気の流入を不可とする。即ち、バイパス弁37は、ベーパ配管32及びパージ配管31に対し、閉弁状態であればキャニスタ33を封鎖し、開弁状態ではキャニスタ33を開放する。
密閉弁35は、ベーパ配管32に介装されている。密閉弁35は、無通電の状態で閉弁し、外部から駆動信号が供給され通電状態となることにより開弁状態となる常閉弁の電磁弁である。密閉弁35は、閉弁状態であるとベーパ配管32を封鎖し、開弁状態であるとベーパ配管32を開放する。即ち、密閉弁35は、閉弁状態であれば燃料タンク21を密閉状態に封鎖し、燃料タンク21内で発生した燃料蒸発ガスのキャニスタ33及びエンジン10の吸気通路11への流出を不可とし、開弁状態であれば燃料蒸発ガスのキャニスタ33或いはエンジン10の吸気通路11への流出を可能とする。
密閉弁35は、図2〜4に示すように、筒状のケース35a内に、小口径弁体35b、大口径弁体35c及びスプリング35dを備えている。小口径弁体35bはケース35aの一端部(図2〜4中、上端部)に備えられたソレノイド35eによりケース35aの軸線方向(図2〜4中、上下方向)に移動し、通電時に大口径弁体35cから離間する方向(図2〜4中、上方)へ移動する。大口径弁体35cは、板形状であってケース35a内にその軸線方向に移動可能に収納されており、スプリング35dによってソレノイド35e側に向かって(図2〜4中、上方に)付勢されている。大口径弁体35cが上方に位置する場合には、大口径弁体35cの周縁部とケース35aの内壁面との間に流路35fが形成される。大口径弁体35cが下方に移動した場合には、大口径弁体35cとケース35aとの間の流路35fが封鎖されるように形成されている。大口径弁体35cの中央部には、小口径弁体35bが開閉する小径の流路35gが形成されている。ケース35a内の大口径弁体35cよりソレノイド35e側(図2〜4中、上方側)に燃料タンク21側のベーパ配管32が接続され、大口径弁体35cよりソレノイド35eとは反対側(図2〜4中、下方側)にバイパス弁37側のベーパ配管32が接続されている。
図2に示すように、ソレノイド非駆動時(非通電時)には、小口径弁体35bが大口径弁体35cに向かって移動し、大口径弁体35cの中央部の流路35gを封鎖するとともに、大口径弁体35cとケース35aとの間の流路35fも封鎖され、密閉弁35によってベーパ配管32が遮断される。
図3に示すように、ソレノイド駆動時(通電時)には、小口径弁体35bが大口径弁体35cから離間する方向(図3中、上方)に移動して、大口径弁体35c中央部の流路35gを開放する。ここで、燃料タンク21側の圧力がバイパス弁37側の圧力より高い場合には、大口径弁体35cの上下の圧力差によりスプリング35dの付勢力に抗して大口径弁体35cがソレノイド35eとは反対側に移動し、大口径弁体35cの周縁部とケース35aの内壁面との間の流路35fを遮断する。したがって、燃料タンク21とバイパス弁37とは、小径の流路35gのみを通じて燃料蒸発ガスが流通可能となる。
図4に示すように、ソレノイド駆動時(通電時)において、燃料タンク21側の圧力とバイパス弁37側の圧力とが略同一である場合には、大口径弁体35cは上方に位置し、大口径弁体35cの周縁部とケース35aの内壁面との間の流路35fが開放される。したがって、燃料タンク21とバイパス弁37とは、流路35gだけでなく大径の流路35fを介して燃料蒸発ガスが流通可能となる。
パージバルブ36は、パージ配管31に介装されている。パージバルブ36は、無通電の状態で閉弁し、通電状態となると開弁状態となる常閉弁の電磁弁である。パージバルブ36は、閉弁状態であるとパージ配管31を封鎖し、開弁状態であるとパージ配管31を開放する。即ち、パージバルブ36は、閉弁状態であればキャニスタ33或いは燃料タンク21よりエンジン10の吸気通路11への燃料蒸発ガスの流出を不可とし、開弁状態であればキャニスタ33或いは燃料タンク21よりエンジン10の吸気通路11へ燃料蒸発ガスの流出を可能とする。
リリーフ弁39は、密閉弁35と並列にベーパ配管32に介装されている。リリーフ弁39は、燃料タンク21の内圧が上昇すると機械的に開弁し、圧力をキャニスタ33へ逃がして燃料タンク21の破裂を防止するものである。
図5及び図6に示すように、エバポレーティブリークチェックモジュール34には、キャニスタ33の外気吸入孔33aに通じるキャニスタ側通路34aと、エアフィルタ40を介して大気に通じる大気側通路34bとが設けられている。大気側通路34bには、負圧ポンプ34cを備えるポンプ通路34dが連通している。また、エバポレーティブリークチェックモジュール34には、切替弁34eとバイパス通路34fとが設けられている。切替弁34eは、電磁ソレノイドを備え、当該電磁ソレノイドで駆動される。切替弁34eは、電磁ソレノイドが無通電の状態である時には、図5のように、キャニスタ側通路34aと大気側通路34bとを連通させる(切替弁34eの開弁状態に相当)。また、切替弁34eは、電磁ソレノイドに外部から駆動信号が供給され通電されている時には、図6のように、キャニスタ側通路34aとポンプ通路34dとを連通させる(切替弁34eの閉弁状態に相当)。バイパス通路34fは、常時キャニスタ側通路34aとポンプ通路34dとを導通させる通路である。そして、バイパス通路34fには、小径(例えば、直径0.45mm)の基準オリフィス34gが設けられている。また、ポンプ通路34dの負圧ポンプ34cとバイパス通路34fの基準オリフィス34gとの間には、ポンプ通路34d或いは基準オリフィス34g下流のバイパス通路34f内の圧力を検出する圧力センサ34h(圧力検出部)が設けられている。
ディスプレイ63は、車両状態を表示するものであり、例えば、給油リッドスイッチ61の操作から給油リッド23がロック解除されるまでの時間、給油リッド23の開放操作の中止、給油リッド23の開閉状態等を表示するものである。
電子コントロールユニット50は、車両の総合的な制御を行うための制御装置であり、入出力装置、記憶装置(ROM、RAM、不揮発性RAM等)、中央演算処理装置(CPU)及びタイマ等を含んで構成されており、給油制御部51、タンクパージ制御部52、キャニスタパージ制御部53、故障判定部54、吸着量推定部55を備えている。
電子コントロールユニット50の入力側には、上記吸気圧センサ14、水温センサ15、圧力センサ34h及び圧力センサ25が接続されており、これらのセンサ類からの検出情報が入力される。
一方、電子コントロールユニット50の出力側には、上記燃料噴射弁12、燃料ポンプ24、負圧ポンプ34c、切替弁34e、密閉弁35、パージバルブ36、バイパス弁37、ディスプレイ63、リッドロック機構65に備えられたドアモータ86が接続されている。
電子コントロールユニット50は、各種センサ類からの検出情報に基づいて、リッドロック機構65のドアモータ86を作動制御して給油リッド23の開閉制御を行うとともに、切替弁34e、密閉弁35、パージバルブ36及びバイパス弁37の開閉とを制御し、燃料タンク21にて発生した燃料蒸発ガスのキャニスタ33への吸着、キャニスタ33に吸着した燃料蒸発ガスや燃料タンク21にて発生した燃料蒸発ガスをエンジン10の運転時に吸気通路11へ導入するパージ処理制御を行う。
給油リッド23の開閉制御は、燃料タンク21に燃料を補給する際に、燃料タンク21内の圧力が上昇しているときに燃料給油口22のキャップを開けて燃料給油口22から燃料蒸発ガスが多量に排出してしまうことを防止するために行なわれ、電子コントロールユニット50の給油制御部51によって行なわれる。給油制御部51は、給油リッドスイッチ61が操作された際に、密閉弁35及びバイパス弁37を開弁して、燃料タンク21内の燃料蒸発ガスをキャニスタ33に吸着させて、燃料タンク21内の圧力を低下させてから、給油リッド23のロックを解除する。
パージ処理制御としては、キャニスタ33に吸着した燃料蒸発ガスを吸気通路11へ排出して、キャニスタ33における燃料蒸発ガスの吸着量を低下させるキャニスタパージと、燃料タンク21内の燃料蒸発ガスをエンジン10の吸気通路11へ排出する(パージする)タンクパージ(高圧パージ)が可能である。
キャニスタパージは、電子コントロールユニット50のキャニスタパージ制御部53によって行なわれる。キャニスタパージは、例えばエンジン10の始動直後に所定時間行われ、エンジン運転中においてパージバルブ36及びバイパス弁37を開弁することで、キャニスタ33に吸着されている燃料蒸発ガスを吸気通路11へ導入して処理する。なお、このとき、密閉弁35は閉弁状態とする。
タンクパージは、電子コントロールユニット50のタンクパージ制御部52によって行なわれ、バイパス弁37を閉弁し、エンジン10の運転中に密閉弁35及びパージバルブ36を開弁させることで、燃料タンク21内の燃料蒸発ガスを吸気通路11へ導入して処理する。
タンクパージ制御部52は、圧力センサ25が検出した燃料タンク内圧Ptが第1の所定圧P1を超える高圧判定がされた際に、密閉弁35、パージバルブ36及びバイパス弁37を制御してタンクパージを実行し、燃料タンク内圧Ptが第2の所定圧P2以下となれば終了させる。なお、第1の所定圧P1は、燃料タンク内圧Ptの許容値内の上限値付近に設定すればよく。第2の所定圧P2は標準大気圧付近に設定すればよい。
吸着量推定部55は、キャニスタ33における燃料蒸発ガス吸着量を推定する。吸着量推定部55は、例えばキャニスタパージや給油の履歴からキャニスタ33における燃料蒸発ガス吸着量を推定すればよい。
また、故障判定部54は、燃料蒸発ガス排出抑止装置1の故障判定を行なうものであり、エバポレーティブリークチェックモジュール34等を用いて燃料蒸発ガス排出抑止装置1内の洩れや各種バルブの故障判定をする。故障判定としては、例えばタンクパージの故障判定、バイパス弁37が開状態で固着している開固着判定等がある。
タンクパージの故障判定は、タンクパージを実行して、燃料タンク内圧Ptが低下しない場合に、タンクパージが不能であると判定するものである。詳しくは、電子コントロールユニット50の故障判定部54は、燃料タンク内圧Ptが第1の所定圧P1を超え高圧判定がされてバイパス弁37が閉弁してからの経過時間tcを計測し、燃料タンク内圧Ptが第2の所定圧P2以下となる前に経過時間tcが第1の所定時間t1以上経過した場合に、タンクパージが不能であると判定し、密閉弁35を閉弁してタンクパージを終了させる。密閉弁35は、無通電の状態では閉弁状態であるので、タンクパージが不能である場合に、密閉弁35を閉制御する(通電しない)ことで無駄な電力消費が抑えられる。
本実施形態では、タンクパージを実行する際に、バイパス弁37の開故障判定を行なう。
図7は、電子コントロールユニット50が実行するバイパス弁故障判定及びタンクパージの制御要領を示すフローチャートである。また、図8は、バイパス弁故障判定及びタンクパージにおける、高圧判定、燃料タンク内圧Pt、パージ作動、密閉弁35、バイパス弁37、切替弁34e、負圧ポンプ34cの作動、キャニスタ圧Pcの推移を示すタイムチャートである。
図7に示す制御は、車両電源ON時に行なわれる。
図7に示すように、始めにステップS10では、圧力センサ25から燃料タンク内圧Ptを入力し、燃料タンク内圧Ptが上記の第1の所定圧P1より大きいか否かを判別する。燃料タンク内圧Ptが第1の所定圧P1より大きい場合には、ステップS20に進む。燃料タンク内圧Ptが第1の所定圧P1以下である場合には、ステップS10を繰り返し実行する。
ステップS20では、バイパス弁37及び切替弁34eを閉駆動し、負圧ポンプ34cを作動開始させる。なお、このときエンジン10が作動していない場合には、エンジン10を始動させてアイドル運転させる。また、タイマによりバイパス弁37の閉弁開始からの経過時間tcをカウント開始する。そして、ステップS30に進む。
ステップS30では、キャニスタ圧Pcが低下した否かを判別する。このキャニスタ圧Pcの低下については、例えば第2の所定時間t2経過するまでにキャニスタ圧Pcが第3の所定圧P3以下になったか否かによって、キャニスタ圧Pcが低下した否かを判別すればよい。なお、第2の所定時間t2は、バイパス弁37及び切替弁34eが閉弁状態で負圧ポンプ34cを作動してキャニスタ圧が適宜設定された第3の所定圧P3以下に確実に低下するまでに必要な時間に設定すればよい。あるいは、第2の所定時間t2は、後述する待機時間t3と同一に設定してもよい。
キャニスタ圧が低下した場合、即ち負圧ポンプ34cが作動開始してから第2の所定時間t2経過後にキャニスタ圧Pcが第3の所定圧P3以下に低下した場合には、ステップS40に進む。キャニスタ圧Pcが低下しない場合、即ち負圧ポンプ34cが作動開始してから第2の所定時間t2経過後でもキャニスタ圧Pcが第3の所定圧P3より高い場合には、ステップS80に進む。
なお、キャニスタ圧Pcの低下については、キャニスタ圧Pcの差圧に基づいて判定してもよい。例えば、ステップS20における負圧ポンプ34cの作動開始時に圧力センサ34hによってキャニスタ圧を検出して基準圧Pbとして記憶し、負圧ポンプ34cが作動開始してから第2の所定時間t2経過後に圧力センサ34hによりキャニスタ圧Pcを検出して、基準圧Pbとの差圧ΔP(|P−Pb|)が第4の所定圧P4以上大きくなったか否かで判別する。第4の所定圧P4は、負圧ポンプ34cの作動によって確実に得られるキャニスタ圧の差圧に適宜設定すればよい。この場合、差圧ΔPが第4の所定圧P4以上大きくなった(キャニスタ圧Pcが所定圧P4以上低下した)場合にはステップS40に進み、差圧ΔPが第4の所定圧P4未満である(キャニスタ圧Pcが第4の所定圧P4以上低下しない)場合にはステップS80に進む。
ステップS40では、高圧判定されてから待機時間t3経過した後に負圧ポンプ34cを停止し、切替弁34e、パージバルブ36及び密閉弁35を開作動して、タンクパージを開始する。待機時間t3は、エンジン10を始動してタンクパージが十分に行なえる程度にエンジン運転が安定できるような時間に設定すればよい。なお、このときバイパス弁37は閉弁のままとする。そして、ステップS50に進む。
ステップS50では、圧力センサ25から燃料タンク内圧Ptを入力し、燃料タンク内圧Ptが第2の所定圧P2以下であるか否かを判別する。燃料タンク内圧Ptが第2の所定圧P2以下である場合には、ステップS60に進む。燃料タンク内圧Ptが第2の所定圧P2より大きい場合には、ステップS70に進む。
ステップS60では、タンクパージを終了させる。詳しくは、パージバルブ36及び密閉弁35を閉弁させ、バイパス弁37を開弁させる。また、エンジン10の強制運転は解除する。そして、本ルーチンを終了する。
ステップS80では、タイマにより計測したバイパス弁37の閉弁からの経過時間tcが第1の所定時間t1経過後にタンクパージを終了させる。そして、本ルーチンを終了する。
ステップS90では、バイパス弁37が開固着故障であると判定する。そして、ステップS100に進む。
ステップS100では、バイパス弁37が開固着故障であるとの故障情報を車両に搭載されているディスプレイ63に表示させる。そして、本ルーチンを終了する。
図8は、バイパス弁開故障判定及びタンクパージを実施した際での各種検出値の推移の一例を示すタイムチャートである。
上記のように制御することで、例えば図8に示すように、燃料タンク内圧Ptが第1の所定圧P1より大きくなり高圧判定された際(ON)に、バイパス弁37が閉制御されるが、すぐに密閉弁35を開弁させてタンクパージが行われず、待機時間t3経過後にタンクパージが開始される。そして、本実施形態では、この待機時間t3内でバイパス弁37の開故障判定が行なわれる。
バイパス弁37の開故障判定は、上記のようにバイパス弁37を閉制御するとともに切替弁34eを閉弁し、負圧ポンプ34cを作動させて、第2の所定時間t2内でキャニスタ内圧Pcが第3の所定圧P3以下に低下したか否か(第4の所定圧P4以上低下したか否か)で判別する。
第2の所定時間t2内でキャニスタ内圧Pcが第3の所定圧P3以下に低下して、バイパス弁37の開故障でないと判定されてから、密閉弁35を開弁してエンジン10の吸気通路11に燃料タンク21内の燃料蒸発ガスを排出して燃焼させるタンクパージを作動させる。
このように、本実施形態では、タンクパージを行う際に、その前にバイパス弁37の開故障判定を行う。タンクパージが必要と判定されてエンジン10を始動してもすぐにはエンジン10の運転が安定しないので、エンジン始動からすぐには十分なタンクパージは困難である。このタンクパージを開始するための待機時間t3では、バイパス弁37を閉弁制御しており、本実施形態ではこの待機時間t3を利用してバイパス弁37の開故障判定を行うことができる。したがって、バイパス弁37の故障判定機会を増加させることができ、燃料蒸発ガス排出抑止装置全体の故障判定時間を短縮することができる。特に、本実施形態のように、EVモードを備えたハイブリッド車あるいはプラグインハイブリッド車では、車両電源オンでエンジン10が停止している状態が多いので、このように故障判定時間を短縮することで、故障判定のためのエンジン10の運転時間を短縮させることができ、燃費の向上を図ることができる。
また、バイパス弁開故障であると判定された場合には、キャニスタパージを行なってから、密閉弁35を開弁させてもよい。キャニスタパージによってキャニスタ33における燃料蒸発ガスの吸着量が低下するので、キャニスタパージ後に密閉弁35を開弁することで、燃料タンク21内の燃料蒸発ガスをエンジン10の吸気通路11へ導入するだけでなく、キャニスタ33に吸着させることができ、燃料タンク21から燃料蒸発ガスを急速に排出して、燃料タンク21内の圧力を迅速に低下させることができる。また、例えバイパス弁37が開固着していて、その後タンクパージを行なったとしても、燃料蒸発ガスがキャニスタ33に吸着されるので、燃料蒸発ガスがキャニスタ33を通過して外部に漏れることを抑制することができる。
なお、以上の実施形態では、高圧判定されてタンクパージを行なう際に、エンジンが作動していない場合ではエンジン10を始動させるが、キャニスタ33における燃料蒸発ガスの吸着量に基づいて、エンジン10の始動を行なわなくともよい。
電子コントロールユニット50は、高圧判定された際に、吸着量推定部55によってキャニスタ33における燃料蒸発ガス吸着量を推定し、吸着量が0に近い所定量以下の低吸着量である場合には、エンジン10を始動せずにバイパス弁開故障判定を行ない、その後バイパス弁37を開制御する。キャニスタ33は燃料蒸発ガスの吸着量が少ない低吸着量状態であるので、キャニスタ33において燃料タンク21内の燃料蒸発ガスを吸着させることができるので、エンジン10が運転していなくとも燃料タンク21内の圧力を低下させることができる。これにより、タンクパージにおいてエンジン10の始動を抑制することで、燃料消費を抑えることができる。
キャニスタ33における燃料蒸発ガスの吸着量が所定量よりも大きい場合には、エンジン10を強制始動させることで、燃料タンク21内の燃料蒸発ガスをエンジン10の吸気通路11へ排出して、燃料蒸発ガスを処理することができ、燃料タンク21内の圧力を確実に低下させることができる。
以上で発明の実施形態の説明を終えるが、本発明の形態は上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、故障検出を負圧ポンプを用いて行ったが、これに限られるものでなく、加圧ポンプを用いたり、あるいは単にキャニスタ内の圧力のみ用いたり、キャニスタ内の状態を検出する他の手段を用いてもよい。
また、例えば、上記実施形態では、燃料蒸発ガス排出抑止装置1がハイブリット車あるいはプラグインハイブリッド車に採用されているが、これら以外のエンジンを搭載した車両に採用したものでもよい。
10 エンジン(内燃機関)
11 吸気通路
21 燃料タンク
31 パージ配管(連通路)
32 ベーパ配管(連通路)
33 キャニスタ
34c 負圧ポンプ(圧力発生部)
34h 圧力センサ(圧力検出部)
35 密閉弁
36 パージバルブ(パージ弁)
37 バイパス弁(キャニスタ開閉弁)
50 電子コントロールユニット
52 タンクパージ制御部
53 キャニスタパージ制御部
54 故障判定部
55 吸着量推定部

Claims (5)

  1. 内燃機関の吸気通路と燃料タンクとを連通する連通路と、
    前記連通路に接続され前記連通路内の燃料蒸発ガスを吸着するキャニスタと
    前記連通路と前記キャニスタとの連通を開閉するキャニスタ開閉弁と、
    前記燃料タンクの圧力を前記内燃機関にパージする際に前記キャニスタ開閉弁を閉弁するタンクパージ制御部と、
    前記燃料タンクの燃料蒸発ガスを前記内燃機関にパージする際に前記キャニスタ開閉弁の閉弁中に前記キャニスタ開閉弁の故障判定を行う故障判定部と、
    を備えたことを特徴とする燃料蒸発ガス排出抑止装置。
  2. 燃料蒸発ガス排出抑止装置は、
    前記燃料タンクと前記キャニスタとの間の前記連通路を開閉する密閉弁と、
    前記燃料タンクの内圧を検出するタンク圧検出部と、
    前記キャニスタの内部に圧力を付与する圧力発生部と、
    前記キャニスタの内圧を検出する圧力検出部と、を備え、
    前記タンクパージ制御部は、前記燃料タンクの内圧が第1の所定圧を超えた際に、前記キャニスタ開閉弁を閉弁し、前記内燃機関が所定の運転状態になった後に前記密閉弁を開弁させ、運転状態にある前記内燃機関の前記吸気通路に前記連通路を介して前記燃料タンク内の燃料蒸発ガスを導入して、当該燃料蒸発ガスを処理するタンクパージを行い、
    前記故障判定部は、前記燃料タンクの内圧が第1の所定圧を超えて前記キャニスタ開閉弁を閉弁制御してから、前記密閉弁を開弁させるまでの間に、前記圧力発生部により前記キャニスタの内部に圧力を付与し、前記キャニスタの内圧に基づいて前記キャニスタ開閉弁の故障判定を行なうことを特徴とする請求項1に記載の燃料蒸発ガス排出抑止装置。
  3. 燃料蒸発ガス排出抑止装置は、
    前記密閉弁を閉弁した状態で前記キャニスタ開閉弁を開弁させ、前記連通路を介して前記キャニスタ内の燃料蒸発ガスを運転状態にある前記内燃機関の前記吸気通路に導入して当該燃料蒸発ガスを処理するキャニスタパージを行なうキャニスタパージ制御部を備え、
    前記タンクパージ制御部は、前記故障判定部により前記キャニスタ開閉弁が開固着状態である故障判定をした際には、前記キャニスタパージを行なってから、前記密閉弁を開弁させることを特徴とする請求項2に記載の燃料蒸発ガス排出抑止装置。
  4. 燃料蒸発ガス排出抑止装置は、
    前記キャニスタの燃料蒸発ガス吸着量を推定する吸着量推定部を備え、
    前記タンクパージ制御部は、前記燃料タンクの内圧が前記第1の所定圧を超えた際に、前記燃料蒸発ガス吸着量が所定量以下の場合には、前記内燃機関の作動に拘わらず、前記故障判定後に前記密閉弁及び前記キャニスタ開閉弁を開弁させて、前記燃料タンク内の燃料蒸発ガスを前記キャニスタに吸着させることを特徴とする請求項2または3に記載の燃料蒸発ガス排出抑止装置。
  5. 燃料蒸発ガス排出抑止装置は、
    前記キャニスタの燃料蒸発ガス吸着量を推定する吸着量推定部を備え、
    前記タンクパージ制御部は、前記燃料タンクの内圧が前記第1の所定圧を超えた際に、前記燃料蒸発ガス吸着量が所定量よりも多く、かつ前記内燃機関が停止している場合には、前記内燃機関を始動させることを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載の燃料蒸発ガス排出抑止装置。
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