JP2015121114A - 燃料蒸発ガス排出抑止装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】タンクパージを適切に終了して、無駄なタンクパージを抑制する。【解決手段】燃料タンク21の内圧が第1の所定値P1以上である場合に、エンジン10を運転した状態で密閉弁33及びパージバルブ37を開弁して、燃料タンク21の内圧が第1の所定値P1よりも低下するまで燃料タンク21内の燃料蒸発ガスを吸気通路11に放出してエンジン10に供給するタンクパージが可能な車両において、タンクパージの実行時におけるエンジン10の燃料噴射弁12からの燃料噴射量の積算値ΣVを演算し、当該積算値ΣVが第2の所定値V2以上となった場合に、タンクパージを強制終了する。【選択図】図1

Description

本発明は、燃料蒸発ガス排出抑止装置に係り、詳しくは、密閉式燃料タンクにおけるパージ制御に関する。
従来、車両の燃料タンク内で蒸発した燃料蒸発ガスの大気への放出を防止するために、燃料タンクと内燃機関の吸気通路とを連通する連通路に介装するキャニスタと、燃料タンクとキャニスタとを連通又は封鎖する密閉弁と、吸気通路とキャニスタとの間の連通路の連通と遮断とを行うパージバルブとを備えた燃料蒸発ガス排出抑止装置が開発されている。燃料蒸発ガス排出抑止装置は、給油時には、給油口の開口前に、密閉弁を開きパージバルブを閉じて、燃料タンク内の燃料蒸発ガスをキャニスタに流出するようにし、燃料蒸発ガスをキャニスタ内に配設された活性炭に吸着させることで、給油時における燃料蒸発ガスの放出を防止する。そして、燃料蒸発ガス排出抑止装置は、内燃機関の作動時にパージバルブを開きキャニスタの活性炭に吸着させた燃料蒸発ガスを内燃機関の吸気通路に排出して燃料蒸発ガスの処理を行う。
また、このように密閉弁によって密閉される燃料タンクにおいて、燃料タンク内の圧力が高圧になった場合には、内燃機関の作動時にパージバルブと密閉弁を開き、燃料タンク内の燃料蒸発ガスを吸気通路に排出して、燃料タンク内及び連通路内の燃料蒸発ガスを処理するタンクパージが知られている(特許文献1)。
特許第4082263号公報
上記のようなタンクパージは、例えば燃料タンク内の圧力が所定圧に低下するまで行われる。しかしながら、燃料タンク内の圧力を検出するセンサが故障して、タンクパージによって燃料タンク内の圧力が低下しているにも拘わらず、センサの検出値が高圧である場合には、タンクパージを無駄に続けてしまう虞がある。
密閉弁やパージバルブは通常時には閉状態であり、タンクパージ実行時において電力を供給されて開作動する場合が一般的であるので、無駄なタンクパージは電力消費を増加させてしまう。
また、プラグインハイブリッド車のように、エンジンが停止している状態が多く、かつエンジン停止時にタンクパージが要求されたときにエンジンを強制的に作動させる機能を有する車両では、無駄なタンクパージは燃費を低下させる虞がある。
本発明は、この様な問題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、燃料タンク内の圧力が正確に検出できなくともタンクパージを適切に終了して、無駄なタンクパージを抑制可能な燃料蒸発ガス排出抑止装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1の燃料蒸発ガス排出抑止装置では、内燃機関の吸気通路と燃料タンクとを連通する連通路と、前記連通路内の燃料蒸発ガスを吸着するキャニスタと、前記連通路と前記吸気通路との連通を開閉するパージバルブと、前記燃料タンクを前記連通路へ開放又は封鎖するように開閉する密閉弁と、前記燃料タンクの内圧を検出するタンク圧検出部と、前記燃料タンク内の燃料蒸発ガスを前記吸気通路に放出して前記内燃機関に供給するタンクパージを実行させるタンクパージ制御部と、前記タンクパージの実行時における前記内燃機関の燃料噴射量の積算値を演算する燃料噴射量積算値演算部と、前記タンクパージの実行時において、前記燃料噴射量積算値演算部により演算された前記燃料噴射量の積算値が所定値以上となった場合に、前記タンクパージを強制終了する第1の強制終了制御部と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項2の燃料蒸発ガス排出抑止装置では、請求項1において、前記吸気通路内の圧力を検出する吸気圧検出部と、前記燃料噴射量積算値演算部は、前記吸気圧検出部により検出した前記吸気通路内の圧力に基づいて前記積算値に追加する単位時間当たりの燃料噴射量を補正することを特徴とする。
また、請求項3の燃料蒸発ガス排出抑止装置では、請求項2において、前記燃料噴射量積算値演算部は、前記吸気圧検出部により検出した前記吸気通路内の圧力が所定圧力値以上である場合には前記単位時間当たりの燃料噴射量を0にすることを特徴とする。
また、請求項4の燃料蒸発ガス排出抑止装置では、請求項3において、前記吸気圧検出部により検出した前記吸気通路内の圧力が前記所定圧力値以上であることが所定時間以上継続した場合に、前記タンクパージを強制終了する第2の強制終了制御部を備えたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、第1の強制終了制御部によって、タンクパージの実行時において積算された内燃機関の燃料噴射量の積算値が所定値以上となった場合には、タンクパージを強制終了するので、例えばタンク圧検出部の故障によってタンクパージが継続し、無駄な燃料を消費してしまうことを防止することができる。これにより、例えばタンク圧検出部が故障していてもタンクパージを適切に終了させることができ、無駄なタンクパージを抑制することができる。
請求項2の発明によれば、タンクパージにおいて吸気通路に放出される燃料蒸発ガスの量は吸気通路内の圧力に基づいて変化するので、吸気通路内の圧力に基づいて単位時間当たりの燃料噴射量を補正することで、タンクパージにおいて吸気通路に放出される燃料蒸発ガスの量をより正確に推定することができる。よって、第1の強制終了制御部によってタンクパージを正確に強制終了させることができる。
請求項3の発明によれば、吸気圧検出部により検出した吸気通路内の圧力が所定圧力値以上である場合に、タンクパージが不能であると判定することができ、積算値に加算する燃料噴射量を0にすることで、タンクパージにおいて吸気通路に放出される燃料蒸発ガスの量を0として、吸気通路に放出される燃料蒸発ガスの積算量を正確に推定することができる。
請求項4の発明によれば、吸気通路内の圧力が所定圧力値以上であることが所定時間継続した場合には、タンクパージが不能である状態が続いていると判定することができ、タンクパージを強制終了させることで、無駄なタンクパージをより確実に終了させることができる。
本発明に係る燃料蒸発ガス排出抑止装置の概略構成図である。 キャニスタパージ時の各バルブの作動状態を示す説明図である。 キャニスタパージ終了時の各バルブの作動状態を示す説明図である。 タンクパージ時の各バルブの作動状態を示す説明図である。 タンクパージの終了判定制御の制御要領を示すフローチャートである。
以下、本発明の燃料蒸発ガス排出抑止装置を図面に基づき説明する。
図1は、本発明に係る燃料蒸発ガス排出抑止装置を備えた車両の燃料貯留装置の概略構成図である。
本発明に係る燃料蒸発ガス排出抑止装置は、エンジン10(内燃機関)の始動を自動的に可能なハイブリッド車やプラグインハイブリッド車に採用されている。
図1に示すように、本実施形態に係る燃料貯留装置は、大きく車両に搭載されるエンジン10、燃料を貯留する燃料貯留部20、燃料貯留部20で蒸発した燃料の蒸発ガスである燃料蒸発ガスを処理する燃料蒸発ガス処理部30、車両の総合的な制御を行うための制御装置である電子コントロールユニット(以下、ECUという)(タンクパージ制御部、燃料噴射量積算値演算部、第1の強制終了制御部、第2の強制終了制御部)50、後述する給油リッド23の開作動を操作するモーメンタリ動作式の給油リッドスイッチ61、車両状態等を表示するディスプレイ63、車両の主電源の断接を行うメインスイッチ64を備えている。
エンジン10は、吸気通路噴射型(Multi Point Injection:MPI)のガソリンエンジンである。エンジン10には、エンジン10の燃焼室内に空気を取り込む吸気通路11が設けられている。そして、吸気通路11には、吸気通路11の内圧を検出する吸気圧センサ14(吸気圧検出部)が設けられている。また、吸気通路11の下流には、エンジン10の吸気ポート内に燃料を噴射する燃料噴射弁12が設けられている。燃料噴射弁12には、燃料配管13が接続され、燃料が供給される。
燃料貯留部20は、燃料を貯留する燃料タンク21と、燃料タンク21への燃料注入口である燃料給油口22と、車両の車体に設けられる燃料給油口22の蓋である給油リッド23と、給油リッド23を閉状態でロックするリッドロック機構65と、燃料を燃料タンク21から燃料配管13を介して燃料噴射弁12に供給する燃料ポンプ24と、燃料タンク21内の圧力(内圧)を検出する圧力センサ25(タンク圧検出部)と、内部に図示しないフロート弁を有し、フロート弁の作用により燃料タンク21から燃料蒸発ガス処理部30への燃料の流出を防止する燃料カットオフバルブ26と、給油時に燃料タンク21内の液面を制御するレベリングバルブ27と、後述するベーパ配管38やパージ配管39等の配管の内径よりも小さい内径のオリフィス(例えばφ1.0mm)を有し、燃料タンク21が燃料で満タン状態であるときの給油、即ち継ぎ足し給油での給油量を制限する2ウェイバルブ28と、図示しない燃料タンク21内の燃料量を検出する燃料量検出装置とで構成されている。また、燃料タンク21内で発生した燃料蒸発ガスは、レベリングバルブ27の下部より燃料タンク21外に、或いは燃料カットオフバルブ26より2ウェイバルブ28とレベリングバルブ27とを経由して、燃料タンク21外に排出される。
燃料蒸発ガス処理部30は、キャニスタ31と、バイパス弁32と、密閉弁33と、リリーフ弁34と、エアフィルタ35と、パージバルブ37と、ベーパ配管38(連通路)と、パージ配管39(連通路)とで構成されている。
キャニスタ31は、内部に活性炭を有している。また、キャニスタ31には、燃料タンク21内で発生した燃料蒸発ガス或いは活性炭に吸着した燃料蒸発ガスが流通する蒸発ガス流通孔31aが設けられている。また、キャニスタ31には、活性炭に吸着した燃料蒸発ガスを放出するときに外気を吸入する外気吸入孔31bが設けられている。また、外気吸入孔31bは、外部からのゴミの侵入を防ぐ一方を大気に開放されたエアフィルタ35の他方に連通するように接続されている。
バイパス弁32には、キャニスタ31の蒸発ガス流通孔31aに連通するように接続されるキャニスタ接続口32aが設けられている。また、バイパス弁32には、一端が燃料タンク21のレベリングバルブ27と連通するように接続されるベーパ配管38の他端が連通するように接続されるベーパ配管接続口32bと、一端がエンジン10の吸気通路11に連通するように接続されるパージ配管39の他端が連通するように接続されるパージ配管接続口32cとが設けられている。そして、バイパス弁32のベーパ配管接続口32bとパージ配管接続口32cとは、それぞれベーパ配管38とパージ配管39とに接続されている。また、バイパス弁32は、無通電の状態で開弁し、外部から駆動信号が供給され通電の状態となることにより閉弁状態となる常時開タイプの電磁弁である。そして、バイパス弁32は、無通電状態で開弁状態であるときには、キャニスタ接続口32aとベーパ配管接続口32bとパージ配管接続口32cとを連通するようにして、キャニスタ31への燃料蒸発ガスの流出入と、エアフィルタ35より吸入される大気のベーパ配管38及びパージ配管39への流入とを可能とする。また、バイパス弁32は、外部から駆動信号が供給され通電状態で閉弁状態であるときには、キャニスタ接続口32aが封鎖され、ベーパ配管接続口32bとパージ配管接続口32cのみを連通にして、キャニスタ31への燃料蒸発ガスの流出入とエアフィルタ35からベーパ配管38及びパージ配管39への大気の流入を不可とする。即ち、バイパス弁32は、閉弁状態であれば、キャニスタ31を封鎖し、開弁状態ではキャニスタ31を開放する。
密閉弁33は、ベーパ配管38に介装されている。また、密閉弁33は、無通電の状態で閉弁し、外部から駆動信号が供給され通電の状態となることにより開弁状態となる常時閉タイプの電磁弁である。そして、密閉弁33は、無通電状態で閉弁状態であるとベーパ配管38を封鎖し、外部から駆動信号が供給され通電状態で開弁状態であるとベーパ配管38を開放する。即ち、密閉弁33は、閉弁状態であれば燃料タンク21を密閉状態に封鎖し、燃料タンク21内で発生した燃料蒸発ガスの燃料タンク21外への流出を不可とし、開弁状態であればキャニスタ31への燃料蒸発ガスの流出を可能とする。
リリーフ弁34は、密閉弁33と並列にベーパ配管38に介装されている。そして、リリーフ弁34は、燃料タンク21の内圧が上昇すると開弁し、圧力をキャニスタ31へ逃がして燃料タンク21の破裂を防止するものである。
パージバルブ37は、エンジン10の吸気通路11とバイパス弁32との間のパージ配管39に介装されている。また、パージバルブ37は、無通電の状態で閉弁し、外部から駆動信号が供給され通電の状態となることにより開弁状態となる常時閉タイプの電磁弁である。そして、パージバルブ37は、無通電状態で閉弁状態であるとパージ配管39を封鎖し、外部から駆動信号が供給され通電状態で開弁状態であるとパージ配管39を開放する。即ち、パージバルブ37は、閉弁状態であれば燃料蒸発ガス処理部30よりエンジン10への燃料蒸発ガスの流出を不可とし、開弁状態であればエンジン10へ燃料蒸発ガスの流出を可能とする。
ディスプレイ63は、車両状態を表示するものであり、例えば、給油リッドスイッチ61の操作から給油リッド23がロック解除されるまでの時間、給油リッド23の開放操作の中止、給油リッド23の開閉状態等を表示するものである。
ECU50は、入出力装置、記憶装置(ROM、RAM、不揮発性RAM等)、中央演算処理装置(CPU)及びタイマ等を含んで構成される。
ECU50の入力側には、上記吸気圧センサ14、圧力センサ25、給油リッドスイッチ61、メインスイッチ64が接続されており、これらのセンサ類からの検出情報が入力される。
一方、ECU50の出力側には、上記燃料噴射弁12、燃料ポンプ24、バイパス弁32、密閉弁33、パージバルブ37、ディスプレイ63、リッドロック機構65に備えられたドアモータ86が接続されている。
ECU50は、各種センサ類からの検出情報に基づいて、リッドロック機構65のドアモータ86を作動制御して給油リッド23の開閉制御を行うとともに、バイパス弁32、密閉弁33及びパージバルブ37の開閉を制御して、燃料タンク21内と、密閉弁33とパージバルブ37との間のベーパ配管38、パージ配管39の圧力の制御、燃料蒸発ガスのキャニスタ31への吸着及びキャニスタ31に吸着された燃料蒸発ガスのエンジン10の吸気通路11への流出等の燃料蒸発ガス流れを制御するものである。
図2〜4は、密閉弁33、バイパス弁32、パージバルブ37の作動状態を示す説明図であり、図2はキャニスタパージ時、図3はキャニスタパージ終了時、図4はタンクパージ時を示す。なお、図2〜4内において、実線の矢印が燃料蒸発ガスの移動経路を示し、破線の矢印が大気の移動経路を示す。
ECU50は、エンジン運転中において、キャニスタ31に吸着されている燃料蒸発ガスを吸気通路11へ排出して処理するキャニスタパージを行う。キャニスタパージは、例えばエンジン10の始動直後に所定時間行われる。
ECU50は、キャニスタパージとして、エンジン運転中において、図2に示すように、パージバルブ37及びバイパス弁32を開弁する。なお、このとき、密閉弁33は閉弁状態とする。
これにより、エンジン10の吸気通路11にパージ配管39及びキャニスタ31が連通するので、エンジン10の作動により負圧となった吸気通路11へ、キャニスタ31の外気吸入孔31bから大気がキャニスタ31、パージ配管39を通過して流入する。したがって、キャニスタ31に吸着されている燃料蒸発ガスが吸気通路11へ排出して処理される。
キャニスタパージが終了した場合やエンジン10が停止した場合には、図3に示すように、パージバルブ37を閉弁させる。これにより、吸気通路11への燃料蒸発ガスの排出が阻止される。なお、エンジン10が停止した場合には、吸気通路11内は大気圧となるので、キャニスタパージは不能となる。そこで、パージバルブ37を閉弁させることで、キャニスタ31と吸気通路11との連通を遮断する。
ECU50は、メインスイッチ64がONである状態で圧力センサ25により検出した燃料タンク21内の圧力Pが第1の所定値P1以上である場合には、タンクパージを実行する(タンクパージ制御部)。なお、このタンクパージは、エンジン10運転中に行われるが、本実施形態のようにハイブリッド車では、メインスイッチ64ON時でエンジン10が停止している場合には、エンジン10を強制的に始動させてタンクパージを行う。
タンクパージでは、ECU50は図4に示すように、密閉弁33及びパージバルブ37を開弁させ、バイパス弁32を閉弁させる。
これにより、エンジン10の吸気通路11にパージ配管39、ベーパ配管38を介して燃料タンク21が連通するので、エンジン10の作動により負圧となった吸気通路11へ、燃料タンク21からパージ配管39、ベーパ配管38を通過して燃料蒸発ガスが流入する。したがって、燃料タンク21内の燃料蒸発ガスが吸気通路11へ排出して処理される。
本実施形態では、タンクパージの終了判定制御に特徴を有している。
図5は、タンクパージの終了判定制御の制御要領を示すフローチャートである。
図5に示すタンクパージの終了判定制御は、タンクパージ実行開始に伴い制御を開始する。
始めに、ステップS10では、圧力センサ25により検出した燃料タンク21内の圧力Pを入力する。そして、ステップS20に進む。
ステップS20では、ステップS10で入力した燃料タンク21内の圧力Pが前述の第1の所定値P1未満であるか否かを判別する。圧力Pが所定圧P1未満である場合には、ステップS90に進む。圧力Pが第1の所定値P1以上である場合には、ステップS30に進む。
ステップS30では、吸気圧センサ14から吸気圧Paを入力する。そして、ステップS40に進む。
ステップS40では、燃料噴射弁12から噴射する単位時間当たりの燃料噴射量Vを入力する。なお、燃料噴射量Vは、ECU50から出力する燃料噴射弁12の制御信号を用いればよい。また、この単位時間は、数msec等に適宜設定すればよい。そして、ステップS50に進む。
ステップS50では。ステップS40で入力した単位時間当たりの燃料噴射量Vを補正する。詳しくは、ステップS30で入力した吸気圧Paが第3の所定値P3(本願発明の所定圧力値に該当する)以上である場合には単位時間当たりの燃料噴射量Vを0にし、吸気圧Paが第3の所定値P3未満である場合には単位時間当たりの燃料噴射量Vを補正しない。なお、第3の所定値P3は、タンクパージがし難くなる下限値に設定すればよい。あるいは、吸気圧Paが大きくなるに伴って単位時間当たりの燃料噴射量Vが少なくなるように補正してもよい。そして、ステップS60に進む。
ステップS60では、ステップS50で補正した単位時間当たりの燃料噴射量Vを、タンクパージ開始から積算して、燃料噴射量Vの積算値ΣVを求める。そして、ステップS70に進む。
ステップS70では、ステップS60で演算した燃料噴射量Vの積算値ΣVが第2の所定値V2(本願発明の所定値に該当する)以上であるか否かを判別する。第2の所定値V2は、タンクパージによって燃料タンク21内の圧力が確実に大気圧近くまで低下するような値に設定すればよい。積算値ΣVが第2の所定値V2以上である場合には、ステップS90に進む。積算値ΣVが第2の所定値V2未満である場合には、ステップS80に進む。
ステップS80では、ステップS30で入力した吸気圧Paが第3の所定値P3以上である時間Tをカウントしておき、当該時間Tが所定時間T1以上継続したか否かを判別する。所定時間T1は、タンクパージが困難な状態が続いた場合にタンクパージを強制終了させるためのしきい値であって、適宜設定すればよい。吸気圧Paが第3の所定値P3以上である時間Tが所定時間T1以上継続した場合には、ステップS90に進む。吸気圧Paが第3の所定値P3以上である時間Tが所定時間T1以上継続していない場合には、ステップS10に戻る。
ステップS90では、タンクパージを終了する。そして、本ルーチンを終了する。
なお、上記ステップS40〜S60の制御が本願発明の燃料噴射量積算値演算部に該当し、ステップS70及びS90の制御が本願発明の第1の強制終了制御部に該当する。また、上記ステップS80及びS90の制御が本願発明の第2の強制終了制御部に該当する。
以上のように制御することで、本実施形態では、タンクパージを燃料タンク21内の圧力Pが第1の所定圧P1未満となれば終了させるだけでなく、タンクパージ時における燃料噴射弁12からの燃料噴射量Vの積算値ΣVに基づいて、タンクパージを強制終了させる制御を行う。詳しくは、ECU50は、タンクパージ時におけるエンジン10の燃料噴射弁12からの燃料噴射量Vを単位時間毎に積算し、当該積算値ΣVが第2の所定値V2以上となった場合に、燃料タンク21内の圧力Pに拘わらず、タンクパージを強制的に終了させる。
燃料噴射量Vが多くなると、エンジン10の出力が上昇し、これに伴って吸気圧が低下(負圧が増加)するので、吸気通路11への燃料蒸発ガスの流入量が増加する。したがって、タンクパージにおける燃料噴射量と吸気通路11への燃料蒸発ガスの流入量とは相関関係にある。これにより、ECU50は、燃料噴射量の積算値ΣVに基づいてタンクパージを強制的に終了させることで、吸気通路11への燃料蒸発ガスの流入量に相関する値でタンクパージを強制終了させることとなり、例えば単純にエンジン駆動時間でタンクパージを強制終了させるよりも、タンクパージを適切に終了させることができる。
通常は、タンクパージは、燃料タンク21内の圧力Pが第1の所定値P1未満になるまで行われるが、燃料噴射量の積算値ΣVが第2の所定値V2以上となっても、圧力Pが第1の所定値P1未満にならない場合には、タンクパージによって実際には燃料タンク21内の圧力Pが第1の所定値P1よりも低下しているにも拘わらずタンクパージが継続されているのであり、例えば圧力センサ25が故障であると推定される。したがって、上記のようにタンクパージを強制終了させることで無駄なタンクパージの継続を防止して、無駄な燃料消費を防止することができる。また、タンクパージの終了により密閉弁33を閉弁するので、密閉弁33への駆動電力の供給をカットして電力消費を低減することができる。
更に、ECU50は、吸気圧センサ14から吸気圧Paを入力し、上記積算値ΣVに積算する単位時間当たりの燃料噴射量Vを補正する。詳しくは、上記のように吸気圧Paが低い(負圧が大きい)場合には、積算する単位時間当たりの燃料噴射量Vを多くし、吸気圧Paが高い(負圧が小さい)場合には、積算する単位時間当たりの燃料噴射量Vを少なくする。これは、タンクパージのし難さを吸気圧Paによって判定し、タンクパージがし難い状態である吸気圧Paが高い(負圧が少ない)場合には、積算する燃料噴射量Vを少なくすることで、燃料噴射量と燃料タンク21からの燃料蒸発ガスの排出量との関係をより正確に相関させることができる。上記のように、吸気圧Paが第3の所定値P3より低い場合には、単位時間当たりの燃料噴射量Vを補正せずに積算値ΣVに積算し、吸気圧Paが第3の所定値P3より高い場合には燃料噴射量の積算値ΣVへの積算量を0にすれば、簡単に補正できる。
また、ECU50は、タンクパージの実行中において、吸気圧Paが第3の所定値P3より高い状態が所定時間T1以上継続した場合においても、強制的にタンクパージを終了させる。これにより、タンクパージがし難い状態が所定時間T1以上続いている場合に、タンクパージを強制終了させることで、無駄なタンクパージの継続を防止し、密閉弁33の開作動を中止させてその電力消費を抑制することができる。
また、本実施形態では、本発明をハイブリッド車に適用しており、キーオン時において燃料タンク21内の圧力Pが所定圧P1以上となってタンクパージが必要となったときに、エンジン10が作動していない場合にはエンジン10を作動させる機能を有している。このような車両においては、他にエンジン運転指令がなければ、上記のようにタンクパージを強制終了させることで、エンジン10を停止させることができ、燃費を向上させることができる。
以上で発明の実施形態の説明を終えるが、本発明の形態は本実施形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施形態では、吸気圧Paに基づいて単位時間当たりの燃料噴射量Vを補正するとともに、吸気圧Paが第3の所定値P3以上であることを所定時間T1以上継続した場合にタンクパージを終了させているが、これらの制御を行わなくてもよい。本発明は少なくともタンクパージの実行中における燃料噴射量の積算値が所定値を超えた場合にタンクパージを強制終了させるように制御すればよい。
また、本実施形態では、ハイブリッド車やプラグインハイブリッド車に本願発明を採用しているが、本願発明はタンクパージを可能な車両に広く適用可能であって、無駄なタンクパージを抑制することができる。
14 吸気圧センサ(吸気圧検出部)
21 燃料タンク
25 圧力センサ(タンク圧検出部)
31 キャニスタ
33 密閉弁
37 パージバルブ
38 ベーパ配管(連通路)
39 パージ配管(連通路)
50 ECU(タンクパージ制御部、燃料噴射量積算値演算部、第1の強制終了制御部、第2の強制終了制御部)

Claims (4)

  1. 内燃機関の吸気通路と燃料タンクとを連通する連通路と、
    前記連通路内の燃料蒸発ガスを吸着するキャニスタと、
    前記連通路と前記吸気通路との連通を開閉するパージバルブと、
    前記燃料タンクを前記連通路へ開放又は封鎖するように開閉する密閉弁と、
    前記燃料タンクの内圧を検出するタンク圧検出部と、
    前記燃料タンク内の燃料蒸発ガスを前記吸気通路に放出して前記内燃機関に供給するタンクパージを実行させるタンクパージ制御部と、
    前記タンクパージの実行時における前記内燃機関の燃料噴射量の積算値を演算する燃料噴射量積算値演算部と、
    前記タンクパージの実行時において、前記燃料噴射量積算値演算部により演算された前記燃料噴射量の積算値が所定値以上となった場合に、前記タンクパージを強制終了する第1の強制終了制御部と、
    を備えたことを特徴とする燃料蒸発ガス排出抑止装置。
  2. 前記吸気通路内の圧力を検出する吸気圧検出部と、
    前記燃料噴射量積算値演算部は、前記吸気圧検出部により検出した前記吸気通路内の圧力に基づいて前記積算値に追加する単位時間当たりの燃料噴射量を補正することを特徴とする請求項1に記載の燃料蒸発ガス排出抑止装置。
  3. 前記燃料噴射量積算値演算部は、前記吸気圧検出部により検出した前記吸気通路内の圧力が所定圧力値以上である場合には前記単位時間当たりの燃料噴射量を0にすることを特徴とする請求項2に記載の燃料蒸発ガス排出抑止装置。
  4. 前記吸気圧検出部により検出した前記吸気通路内の圧力が前記所定圧力値以上であることが所定時間以上継続した場合に、前記タンクパージを強制終了する第2の強制終了制御部を備えたことを特徴とする請求項3に記載の燃料蒸発ガス排出抑止装置。
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