JP6260771B2 - 燃料蒸発ガス排出抑止装置 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料蒸発ガス排出抑止装置に係り、詳しくは、燃料蒸発ガス排出抑止装置の異常検出技術に関する。
従来、燃料タンク内で蒸発した燃料蒸発ガスの大気への放出を防止するために、燃料タンクと内燃機関の吸気通路とを連通する連通路に介装するキャニスタと、キャニスタ内を大気に開放又は封鎖する切替弁と、燃料タンクとキャニスタとを連通又は封鎖する密閉弁と、吸気通路とキャニスタとの間の連通路の連通と遮断とを行うパージ弁とからなる燃料蒸発ガス排出抑止装置が設けられている。燃料蒸発ガス排出抑止装置は、給油時には切替弁と密閉弁を開きパージ弁を閉じて、燃料タンク内の燃料蒸発ガスをキャニスタに流出するようにし、燃料蒸発ガスをキャニスタ内に配設された活性炭に吸着させている。そして、燃料蒸発ガス排出抑止装置は、内燃機関の作動時に切替弁とパージ弁を開きキャニスタの活性炭に吸着させた燃料蒸発ガスを内燃機関の吸気通路に排出して燃料蒸発ガスを処理するパージ処理を行う。
また、パージ処理が確実に行われるか否かを判定するパージフローモニタが可能な燃料蒸発ガス排出抑止装置が提案されている。
例えば、内燃機関の作動時にパージ弁を開放してキャニスタ内の圧力が所定以上低下することをもって、パージ処理が可能であることを判定するパージフローモニタを可能としている(特許文献1)。
特許第4352945号公報
また、上記特許文献1のようにパージフローモニタが可能な燃料蒸発ガス排出抑止装置において、連通路にキャニスタを直接介装するのではなく、連通路とキャニスタとの間に開閉弁(キャニスタ開閉弁)を備えた燃料蒸発ガス排出抑止装置が開発されている。
当該燃料蒸発ガス排出抑止装置では、キャニスタ開閉弁を閉止することで、燃料タンクからの燃料蒸発ガスがキャニスタに流入することなく、連通路を介して内燃機関の吸気通路に排出することができ、キャニスタに燃料蒸発ガスが吸着することを抑制することが可能となっている。
そして、このようにキャニスタ開閉弁を有する燃料蒸発ガス排出抑止装置においては、パージフローモニタだけでなく、キャニスタ開閉弁の開固着のような異常検出を行うことが要求されている。
本発明は、この様な問題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、バイパス弁の開固着の検出が可能な燃料蒸発ガス排出抑止装置を提供することにある。
上記目的を達成するために請求項1の燃料蒸発ガス排出抑止装置では内燃機関の吸気通路と燃料タンクとを連通する連通路と、前記連通路に接続され前記連通路内の燃料蒸発ガスを吸着するキャニスタと、前記連通路と前記キャニスタとの連通を開閉するキャニスタ開閉弁と、前記吸気通路と前記キャニスタとの間の前記連通路を開閉するパージ弁と、前記キャニスタの内圧を検出する圧力検出部と、前記内燃機関の運転中に前記パージ弁及び前記キャニスタ開閉弁を開弁して、前記圧力検出部により検出した前記キャニスタの内圧の変化に基づいて前記キャニスタのパージ機能が正常であることを判定するパージ機能判定部と、前記パージ機能の判定に基づいて前記キャニスタ開閉弁の異常検出を行うキャニスタ開閉弁異常検出部と、を備え、前記キャニスタ開閉弁異常検出部は、前記パージ機能が正常であると判定されて前記連通路内が負圧となっている状態で、前記キャニスタ開閉弁を閉作動制御し、前記キャニスタを一時的に大気開放してから、前記圧力検出部により検出した前記キャニスタの内圧が所定値以上低下した場合には、前記キャニスタ開閉弁が開固着状態であると判定することを特徴とする。
また、請求項2の燃料蒸発ガス排出抑止装置では請求項1に記載の燃料蒸発ガス排出抑止装置において、前記キャニスタ開閉弁異常検出部は、前記パージ機能判定部により前記パージ機能が正常であると判定された際に前記キャニスタ開閉弁異常検出を行うことを特徴とする
また、請求項3の燃料蒸発ガス排出抑止装置では請求項1または2に記載の燃料蒸発ガス排出抑止装置において、前記キャニスタ開閉弁異常検出部は、前記パージ機能判定部により前記パージ機能が正常であると判定された際に前記キャニスタ開閉弁を閉弁した後の前記圧力検出部により検出した前記キャニスタの内圧の変化に基づいて前記キャニスタ開閉弁異常検出を行うことを特徴とする。
また、請求項の燃料蒸発ガス排出抑止装置では請求項1から3のいずれか1項に記載の燃料蒸発ガス排出抑止装置において、前記キャニスタと外気との連通を開閉する開閉切替弁を備え、前記キャニスタ開閉弁異常検出部は、前記開閉切替弁を一時的に開弁することを特徴とする。
請求項1の発明によれば、パージ機能判定に基づいて正確にキャニスタ開閉弁の故障判定を行うことができ、短時間で開閉弁の故障判定ができる。
特に、パージ機能判定部によりキャニスタのパージ機能が正常であると判定され、キャニスタ及び連通路内が負圧になっている状態で、キャニスタ開閉弁を閉作動制御し、キャニスタを一時的に大気開放すると、連通路とキャニスタとで差圧が設けられる。そして、その後キャニスタの内圧が所定値以上低下した場合には、実際にキャニスタ開閉弁が開弁状態であると判定され、よってキャニスタ開閉弁が開固着状態であると判定することができる。
請求項2の発明によれば、キャニスタのパージ機能が正常であることが判定されたときには、キャニスタ開閉弁の故障が確実に判定できる。
請求項3の発明によれば、キャニスタのパージ機能が正常であることが判定されたときには、キャニスタとともに連通路内が負圧になっている。そして、この連通路内が負圧になっている状態で、キャニスタ開閉弁を閉作動制御し、連通路とキャニスタとで差圧を設けると、実際にキャニスタ開閉弁が開弁状態である場合にはキャニスタと連通路との圧力差が減少し、実際にキャニスタ開閉弁が閉弁状態である場合にはキャニスタと連通路との圧力差はほとんど変化しない。
したがって、パージ機能が正常であると判定された後のキャニスタの内圧の変化によって、実際にキャニスタ開閉弁が開弁状態であるか否かを判定することができる。そして、実際にキャニスタ開閉弁が開弁状態である場合にはキャニスタ開閉弁が異常であると判定し、実際にキャニスタ開閉弁が閉弁状態である場合にはキャニスタ開閉弁が正常であると判定することができる。
請求項の発明によれば、キャニスタと外気との連通を開閉する開閉切替弁を一時的に開作動することで、キャニスタを大気開放状態から密閉することができる。これにより、キャニスタ開閉弁の異常検出制御時において、容易に連通路とキャニスタとで差圧を設けることができる。
本発明の一実施形態に係る燃料蒸発ガス排出抑止装置の概略構成図である。 エバポレーティブリークチェックモジュールの切替弁の非作動時における内部構成部品の作動を示す図である。 エバポレーティブリークチェックモジュールの切替弁の作動時における内部構成部品の作動を示す図である。 本実施形態の電子コントロールユニットが実行するバイパス弁の固着判定制御の制御フローチャートの一部である。 本実施形態の電子コントロールユニットが実行するバイパス弁の固着判定制御の制御フローチャートの残部である。 開固着なしと判定される場合の、バイパス弁の駆動信号、各バルブ、各タイマの作動、キャニスタ圧力偏差の推移の一例を示すタイムチャートである。 開固着ありと判定される場合の、バイパス弁の駆動信号、各バルブ、各タイマの作動、キャニスタ圧力偏差の推移の一例を示すタイムチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る燃料蒸発ガス排出抑止装置1の概略構成図である。また、図2は、エバポレーティブリークチェックモジュール34の切替弁34eの非作動時における内部構成部品の作動を示す図であり、図3は、エバポレーティブリークチェックモジュール34の切替弁34eの作動時における内部構成部品の作動を示す図である。図2及び図3中の矢印は、図の状態でエバポレーティブリークチェックモジュール34内の負圧ポンプ34cを作動させた場合の空気の流れ方向を示す。なお、切替弁34eは、図2の非作動時が開弁状態であり、図3の作動時が閉弁状態である。以下、燃料蒸発ガス排出抑止装置の構成を説明する。
本実施形態に係る燃料蒸発ガス排出抑止装置1は、図示しない走行用モータ及びエンジン10(内燃機関)を備え、どちらか一方或いは双方を用いて走行するハイブリット車やプラグインハイブリッド車に用いられている。
図1に示すように、燃料蒸発ガス排出抑止装置1は、大きく車両に搭載されるエンジン10と、燃料を貯留する燃料貯留部20と、燃料貯留部20で蒸発した燃料の蒸発ガスを処理する燃料蒸発ガス処理部30と、車両の総合的な制御を行うための制御装置である電子コントロールユニット40(パージ機能判定部、キャニスタ開閉弁異常検出部)とで構成されている。
エンジン10は、吸気通路噴射型(Multi Point Injection:MPI)のガソリンエンジンである。エンジン10には、エンジン10の燃焼室内に空気を取り込む吸気通路11が設けられている。また、吸気通路11の下流には、エンジン10の吸気ポート内に燃料を噴射する燃料噴射弁12が設けられている。燃料噴射弁12には、燃料配管13が接続され、燃料を貯留する燃料タンク21から燃料が供給される。
エンジン10の吸気通路11には、吸入する空気の温度を検出する吸気温センサ14が配設されている。また、エンジン10には、エンジン10を冷却する冷却水の温度を検出する水温センサ15が配設されている。
燃料貯留部20は、燃料タンク21と、燃料タンク21への燃料注入口である燃料給油口22と、燃料を燃料タンク21から燃料配管13を介して燃料噴射弁12に供給する燃料ポンプ23と、燃料タンク21から燃料蒸発ガス処理部30への燃料の流出を防止する燃料カットオフバルブ24及び給油時に燃料タンク21内の液面を制御するレベリングバルブ25とで構成されている。また、燃料タンク21内で発生した燃料の蒸発ガスは、燃料カットオフバルブ24よりレベリングバルブ25を経由して、燃料蒸発ガス処理部30に排出される。
燃料蒸発ガス処理部30は、パージ配管(連通路)31と、ベーパ配管(連通路)32と、キャニスタ33と、エバポレーティブリークチェックモジュール34と、密閉弁35と、パージバルブ36(パージ弁)と、バイパス弁37(キャニスタ開閉弁)と、圧力センサ38とで構成されている。
パージ配管31は、エンジン10の吸気通路11とキャニスタ33とを連通するように設けられている。
そして、ベーパ配管32は、燃料タンク21のレベリングバルブ25とパージ配管31とを連通するように設けられている。即ち、ベーパ配管32は、燃料タンク21とパージ配管31とを連通するように設けられている。
キャニスタ33は、内部に活性炭を有している。また、キャニスタ33には、燃料タンク21内で発生した燃料蒸発ガス或いは活性炭に吸着した燃料蒸発ガスが流通可能なようにパージ配管31が接続されている。また、キャニスタ33には、活性炭に吸着した燃料蒸発ガスをエンジン10の吸気通路11に放出するときに外気を吸入する大気孔33aが設けられている。
図2及び図3に示すように、エバポレーティブリークチェックモジュール34には、キャニスタ33の大気孔33aに通じるキャニスタ側通路34aと、大気に通じる大気側通路34bとが設けられている。大気側通路34bには、負圧ポンプ34cを備えるポンプ通路34dが連通している。また、エバポレーティブリークチェックモジュール34には、切替弁34e(開閉切替弁)とバイパス通路34fとが設けられている。そして、切替弁34eは、電磁ソレノイドを備え、当該電磁ソレノイドで駆動される。切替弁34eは、電磁ソレノイドが無通電の状態(OFF)である時には、図2のように、キャニスタ側通路34aと大気側通路34bとを連通させる(切替弁34eの開弁状態に相当)。また、切替弁34eは、電磁ソレノイドに外部から駆動信号が供給され通電の状態(ON)である時には、図3のように、キャニスタ側通路34aとポンプ通路34dとを連通させる(切替弁34eの閉弁状態に相当)。バイパス通路34fは、常時キャニスタ側通路34aとポンプ通路34dとを導通させる通路である。そして、バイパス通路34fには、小径(例えば、直径0.45mm)の基準オリフィス34gが設けられている。また、ポンプ通路34dの負圧ポンプ34cとバイパス通路34fの基準オリフィス34gとの間には、ポンプ通路34d或いは基準オリフィス34g下流のバイパス通路34f内の圧力を検出する圧力センサ34h(圧力検出部)が設けられている。
圧力センサ34hは、キャニスタ33の内圧であるキャニスタ内圧を検出するものである。
密閉弁35は、燃料タンク21とパージ配管31との間のベーパ配管32に介装されている。密閉弁35は、電磁ソレノイドを備え、当該電磁ソレノイドで駆動される。密閉弁35は、電磁ソレノイドが無通電の状態(OFF)で閉弁状態となり、電磁ソレノイドに外部から駆動信号が供給され通電の状態(ON)となると開弁状態となる常時閉タイプの電磁弁である。密閉弁35は、電磁ソレノイドが無通電の状態(OFF)で閉弁状態であるとベーパ配管32を封鎖し、電磁ソレノイドに外部から駆動信号が供給され通電の状態(ON)で開弁状態であるとベーパ配管32を開放する。即ち、密閉弁35は、閉弁状態であれば燃料タンク21を密閉状態に封鎖し、燃料タンク21内で発生した燃料蒸発ガスのキャニスタ33或いはエンジン10の吸気通路11への流出を不可とし、開弁状態であれば燃料蒸発ガスのキャニスタ33或いはエンジン10の吸気通路11への流出を可能とする。
パージバルブ36は、吸気通路11とパージ配管31のベーパ配管32の接続部との間のパージ配管31に介装されている。パージバルブ36は、電磁ソレノイドを備え、当該電磁ソレノイドで駆動される。パージバルブ36は、電磁ソレノイドが無通電の状態(OFF)で閉弁状態となり、電磁ソレノイドに外部から駆動信号が供給され通電の状態(ON)となると開弁状態となる常時閉タイプの電磁弁である。そして、パージバルブ36は、電磁ソレノイドが無通電の状態(OFF)で閉弁状態であるとパージ配管31を封鎖し、電磁ソレノイドに外部から駆動信号が供給され通電の状態(ON)で開弁状態であるとパージ配管31を開放する。即ち、パージバルブ36は、閉弁状態であればキャニスタ33或いは燃料タンク21よりエンジン10の吸気通路11への燃料蒸発ガスの流出を不可とし、開弁状態であればキャニスタ33或いは燃料タンク21よりエンジン10の吸気通路11へ燃料蒸発ガスの流出を可能とする。
バイパス弁37は、パージ配管31のベーパ配管32の接続部とキャニスタ33との間のパージ配管31に介装されている。バイパス弁37は、電磁ソレノイドを備え、当該電磁ソレノイドで駆動される。バイパス弁37は、電磁ソレノイドが無通電の状態(OFF)で開弁状態となり、電磁ソレノイドに外部から駆動信号が供給され通電の状態(ON)となると閉弁状態となる常時開タイプの電磁弁である。そして、バイパス弁37は、電磁ソレノイドが無通電の状態(OFF)で開弁状態であるとキャニスタ33をパージ配管31に開放し、電磁ソレノイドに外部から駆動信号が供給され通電の状態(ON)で閉弁状態であるとキャニスタ33を封鎖する。即ち、バイパス弁37は、閉弁状態であればキャニスタ33を密閉し、キャニスタ33への燃料蒸発ガスの流出或いはキャニスタ33からの燃料蒸発ガスの流出を不可とする。そして、バイパス弁37は、開弁状態であればキャニスタ33への燃料蒸発ガスの流入或いはキャニスタ33からの燃料蒸発ガスの流出を可能とする。
圧力センサ38は、燃料タンク21と密閉弁35との間のベーパ配管32に配設されている。そして、圧力センサ38は、燃料タンク21の内圧であるタンク内圧を検出するものである。なお、圧力センサ38は、密閉弁35が閉弁状態であって、燃料タンク21が密閉されている時にのみ、燃料タンク21のみの内圧を検出することができる。
電子コントロールユニット40は、車両の総合的な制御を行うための制御装置であり、入出力装置、記憶装置(ROM、RAM、不揮発性RAM等)、中央演算処理装置(CPU)及びタイマ等を含んで構成される。
電子コントロールユニット40の入力側には、上記吸気温センサ14、水温センサ15、圧力センサ34h及び圧力センサ38が接続されており、これらのセンサ類からの検出情報が入力される。
一方、電子コントロールユニット40の出力側には、上記燃料噴射弁12、燃料ポンプ23、負圧ポンプ34c、切替弁34e、密閉弁35、パージバルブ36及びバイパス弁37が接続されている。
電子コントロールユニット40は、各種センサ類からの検出情報に基づいて、負圧ポンプ34cの運転と、切替弁34e、密閉弁35、パージバルブ36及びバイパス弁37の開閉とを制御し、燃料タンク21にて発生した燃料蒸発ガスのキャニスタ33への吸着や、エンジン10の運転時にキャニスタ33に吸着した燃料蒸発ガスや燃料タンク21にて発生した燃料蒸発ガスをエンジン10の吸気通路11へ排出するパージ処理制御を行うものである。また、電子コントロールユニット40は、エンジン運転中に、パージ処理制御が実際に行われるか否かを判別するパージフローモニタを行うとともに、バイパス弁37が開弁状態で固着する開固着の検出が可能となっている。
図4は、電子コントロールユニット40が実行するパージフローモニタ及びバイパス弁37の開固着判定制御の制御フローチャートの一部であり、図5はその残部である。また、図6、7は、パージフローモニタ及びバイパス弁37の開固着判定制御におけるバイパス弁37の駆動信号、切替弁34e、各タイマ(パージ機能モニタタイマ、バイパス弁モニタタイマ、バイパス弁モニタ故障確認タイマ)の作動、キャニスタ圧力偏差の推移、及び各判定信号を示すタイムチャートである。図6は、パージ機能が正常であるとともに、バイパス弁37も正常であることを示している。図7は、パージ機能が正常であるとともに、バイパス弁37が開固着ありと判定される場合の一例を示す。
パージフローモニタ及びバイパス弁37の開固着判定制御は、エンジン運転中に行われる。
図4、5に示すように、始めにステップS10では、パージフローモニタが行われる。パージフローモニタは、例えば特許文献1(特許第4352945号公報)に記載されたパージフロー検出部のように、エンジンの運転中に切替弁34eを閉弁させるとともにパージバルブ36を開弁して、圧力センサ34hにより検出したキャニスタ内圧Pの変化に基づいて、パージ機能の故障を判別する。パージフローモニタ時には、バイパス弁37は開作動制御される。パージフローモニタは、切替弁34eの閉弁によって開始される。この切替弁34eの閉弁時に、圧力センサ34hによってキャニスタ内圧を検出して基準圧Pbとして記憶しておくとともに、パージ機能モニタタイマを0からスタートさせる。
そして、パージ機能モニタタイマによって計測する時間Taが所定時間T1に達する前に、キャニスタ内圧Pと基準圧Pbの差であるキャニスタ圧力偏差ΔP(=|P−Pb|)が所定圧P1以上になった場合にパージ機能が正常であると判定し、所定時間T1に達してもキャニスタ圧力偏差ΔPが所定圧P1に達しない場合には、パージ機能が異常であると判定する。
なお、所定時間T1及び所定圧P1については、パージ機能が正常である場合での所定時間T1経過時のキャニスタ33内の圧力低下量(絶対値)をあらかじめ確認しておき、その下限値付近に設定しておけばよい。そして、ステップS20に進む。
ステップS20では、ステップS10でパージ機能が正常であると判定した場合には、ステップS30に進む。パージ機能が異常であると判定した場合には、本ルーチンを終了する。
ステップS30では、バイパス弁37を閉作動制御するとともに、切替弁34eを所定時間開作動させる。当該所定時間は、キャニスタ33内の圧力が大気圧に開放される程度の時間に設定すればよい。そして、ステップS40に進む。
ステップS40では、切替弁34eを閉作動制御する。そして、ステップS50に進む。
ステップS50では、圧力センサ34hによりキャニスタ内圧を検出し、検出した圧力を基準圧力Pbとして記憶する。更に、バイパス弁モニタタイマを0からスタートさせる。そして、ステップS60に進む。
ステップS60では、圧力センサ34hによりキャニスタ内圧Pを検出する。そして、ステップS70に進む。
ステップS70では、ステップS60で検出したキャニスタ内圧Pと、ステップS50で記憶した基準圧力Pbとの差である圧力偏差ΔP(=|P−Pb|)を演算する。そして、ステップS80に進む。
ステップS80では、ステップS70で演算した圧力偏差ΔPが、第1の所定圧P1以上であるか否かを判別する。なお、第1の所定圧P1は、バイパス弁37が開弁状態である場合にパージフローモニタ後のパージ配管31内の負圧によってキャニスタ内圧が低下して、適宜設定した所定時間T1の間に生じる圧力偏差をあらかじめ実験等で計測しておき、その下限値付近に設定すればよい。圧力偏差ΔPが、第2の所定圧P2以上である場合には、ステップS70に進む。圧力偏差ΔPが、第1の所定圧P1以上である場合には、図5のステップS120に進む。圧力偏差ΔPが、第1の所定圧P1未満である場合には、ステップS90に進む。
ステップS90では、ステップS50でバイパス弁モニタタイマがスタートしてからの経過時間Tbを読み込む。そして、ステップS100に進む。
ステップS100では、ステップS90で読み込んだ経過時間Tbが第2の所定時間T2以上であるか否かを判別する。経過時間Tbが第2の所定時間T2以上である場合には、ステップS110に進む。経過時間Tbが第2の所定時間T2未満である場合には、ステップS60に戻る。
ステップS110では、バイパス弁37が開固着なしと判定する。そして、本ルーチンを終了する。
図5のステップS120では、バイパス弁故障確認タイマを0からスタートする。そしてステップS130に進む。
ステップS130では、圧力センサ34hによりキャニスタ内圧Pを検出する。そして、ステップS140に進む。
ステップS140では、ステップS130で検出したキャニスタ内圧Pと、ステップS50で記憶した基準圧力Pbとの差である圧力偏差ΔP(=|P−Pb|)を演算する。そして、ステップS150に進む。
ステップS150では、ステップS140で演算した圧力偏差ΔPが、第2の所定圧P2以上であるか否かを判別する。第2の所定圧P2は、第1の所定圧P1より若干低い値に設定すればよい。圧力偏差ΔPが、第2の所定圧P2以上である場合には、ステップS160に進む。圧力偏差ΔPが、第2の所定圧P2未満である場合には、図4のステップS60に戻る。
ステップS160では、ステップS120でバイパス弁故障確認タイマがスタートしてからの経過時間Tcを読み込む。そして、ステップS170に進む。
ステップS170では、ステップS160で読み込んだ経過時間Tcが第3の所定時間T3以上であるか否かを判別する。経過時間Tcが第3の所定時間T3以上である場合には、ステップS180に進む。経過時間Tcが第3の所定時間T3未満である場合には、ステップS130に戻る。
ステップS180では、バイパス弁37が開固着ありと判定する。そして、本ルーチンを終了する。
なお、上記ステップS10の制御が本発明のパージ機能判定部に該当し、ステップS20〜ステップS180までの制御が本発明のキャニスタ開閉弁異常検出部に該当する。
以下、上記のように構成された本発明に係る電子コントロールユニット40でのバイパス弁37の開固着判定制御について説明する。当該バイパス弁37の開固着判定制御は、エンジン運転中におけるパージフローモニタ(ステップS10)後に続けて実施される。
パージフローモニタによりパージ機能が正常であると判定された場合に、バイパス弁37を閉作動制御し、切替弁34eを一時的に開いてキャニスタ内圧を大気開放する。
このとき、パージフローモニタによってパージ配管31内は負圧状態となっている。そして、バイパス弁37が実際に閉弁状態であれば、キャニスタ33内の圧力は大気圧のまま維持される。バイパス弁37が実際に開弁状態であれば、パージ配管31や吸気通路11の負圧が作用して、キャニスタ33内の圧力が大気圧から低下する。
したがって、切替弁34eを閉弁してから所定時間T1経過しても圧力偏差ΔPが所定時間T1以上にならなければ、バイパス弁37は実際に閉弁状態であって、開固着状態でないと判定することができる。
圧力偏差ΔPが上昇して、圧力偏差ΔPが第2の所定値P2以上となった状態が所定時間T3継続した場合には、バイパス弁37を閉作動制御したにも拘わらず、パージ配管31や吸気通路11の負圧がキャニスタ33内に作用して低下したものと推定されるので、バイパス弁37が開固着状態であると判定することができる。
ここで、圧力偏差ΔPが所定値P2以上となった状態でバイパス弁37が開固着状態であると判定するのではなく、所定値P2以上が所定時間T3継続したことをもって開固着状態であると判定するのは、エンジン運転による吸気圧の変動による影響を抑制するためである。
このように、パージフローモニタによりパージ機能が正常であると判定されたことにより、パージ配管31内が負圧である状態を利用して、バイパス弁37を閉作動制御し、キャニスタ内の圧力の変化に基づいて、バイパス弁37の開固着を判定することができる。
また、パージフローモニタによりパージ機能が正常であると判定されたことに続けてバイパス弁37の開固着判定制御を行うので、パージフローモニタとバイパス弁37の異常検出とを短時間で行うことができる。
また、バイパス弁37の開固着の判定を、圧力センサ34hのみの検出結果に基づいて行っているので、複数の圧力センサの検出結果に基づいてバイパス弁37の開固着及び閉固着の判定を行うよりも、圧力センサの故障により判定が不能となる可能性を減少させることができる。
以上で発明の実施形態の説明を終えるが、本発明の形態は上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施形態では、車両をハイブリッド車両としているが、これに限定されるものではなく、バイパス弁37を有するとともにパージフローモニタが可能な燃料蒸発ガス排出抑止装置において広く、当該バイパス弁37の開固着を検出することが可能である。
10 エンジン(内燃機関)
11 吸気通路
21 燃料タンク
31 パージ配管(連通路)
32 ベーパ配管(連通路)
33 キャニスタ
34c 負圧ポンプ(負圧発生部)
34e 切替弁(開閉切替弁)
34h 圧力センサ(圧力検出部)
36 パージバルブ(パージ弁)
37 バイパス弁(キャニスタ開閉弁)
40 電子コントロールユニット(パージ機能判定部、キャニスタ開閉弁異常検出部)

Claims (4)

  1. 内燃機関の吸気通路と燃料タンクとを連通する連通路と、
    前記連通路に接続され前記連通路内の燃料蒸発ガスを吸着するキャニスタと、
    前記連通路と前記キャニスタとの連通を開閉するキャニスタ開閉弁と、
    前記吸気通路と前記キャニスタとの間の前記連通路を開閉するパージ弁と、
    前記キャニスタの内圧を検出する圧力検出部と、
    前記内燃機関の運転中に前記パージ弁及び前記キャニスタ開閉弁を開弁して、前記圧力検出部により検出した前記キャニスタの内圧の変化に基づいて前記キャニスタのパージ機能が正常であることを判定するパージ機能判定部と、
    前記パージ機能の判定に基づいて前記キャニスタ開閉弁の異常検出を行うキャニスタ開閉弁異常検出部と、
    を備え
    前記キャニスタ開閉弁異常検出部は、
    前記パージ機能が正常であると判定されて前記連通路内が負圧となっている状態で、前記キャニスタ開閉弁を閉作動制御し、前記キャニスタを一時的に大気開放してから、前記圧力検出部により検出した前記キャニスタの内圧が所定値以上低下した場合には、前記キャニスタ開閉弁が開固着状態であると判定することを特徴とする燃料蒸発ガス排出抑止装置。
  2. 前記キャニスタ開閉弁異常検出部は、
    前記パージ機能判定部により前記パージ機能が正常であると判定された際に前記キャニスタ開閉弁異常検出を行うことを特徴とする請求項1に記載の燃料蒸発ガス排出抑止装置。
  3. 前記キャニスタ開閉弁異常検出部は、
    前記パージ機能判定部により前記パージ機能が正常であると判定された際に前記キャニスタ開閉弁を閉弁した後の前記圧力検出部により検出した前記キャニスタの内圧の変化に基づいて前記キャニスタ開閉弁異常検出を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の燃料蒸発ガス排出抑止装置。
  4. 前記キャニスタと外気との連通を開閉する開閉切替弁を備え、
    前記キャニスタ開閉弁異常検出部は、前記開閉切替弁を一時的に開作動することで、前記キャニスタ内を一時的に大気開放することを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の燃料蒸発ガス排出抑止装置。
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