JP2000110672A - エバポガスパージシステム - Google Patents

エバポガスパージシステム

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JP2000110672A
JP2000110672A JP10279649A JP27964998A JP2000110672A JP 2000110672 A JP2000110672 A JP 2000110672A JP 10279649 A JP10279649 A JP 10279649A JP 27964998 A JP27964998 A JP 27964998A JP 2000110672 A JP2000110672 A JP 2000110672A
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Japan
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pressure
evaporative gas
introduction
purge system
gas purge
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JP10279649A
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Takeshi Fujimoto
武史 藤本
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃料タンク内に大気を導入する際に、キャニ
スタから燃料タンク内へのエバポガスの逆流を防止でき
るようにする。 【解決手段】 通常のパージ制御中に大気をキャニスタ
32内に導入する第1の大気開放弁34の他に、リーク
判定時に大気をキャニスタ32を通さずに燃料タンク2
8内に導入する第2の大気開放弁36をエバポ通路31
に設ける。リーク判定時に燃料タンク28内に大気を導
入する際に、第2の大気開放弁36を開弁することで、
大気をキャニスタ32を通さずに燃料タンク28内に導
入する。これにより、キャニスタ32から燃料タンク2
8内へのエバポガスの逆流を防止することができる。
尚、エバポガスパージ系内の圧力が大気圧より高い時に
は、第2の大気開放弁36を開弁すると、エバポガスパ
ージ系内のエバポガスが大気中に漏れ出るため、第2の
大気開放弁36を閉弁状態に保持して大気圧の導入を中
止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料タンク内の燃
料が蒸発して生じたエバポガス(燃料蒸発ガス)を内燃
機関の吸気管にパージ(放出)するエバポガスパージシ
ステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のエバポガスパージシステムは、図
11に示すように、燃料タンク11内のエバポガスをエ
バポ通路12を通してキャニスタ13内に吸着すると共
に、このキャニスタ13内に吸着されているエバポガス
を吸気管14へパージするパージ通路15の途中にパー
ジ制御弁16を設け、内燃機関の運転状態に応じてパー
ジ制御弁16の開閉を制御することによって、キャニス
タ13から吸気管14へパージするエバポガスのパージ
流量を制御するようになっている。このエバポガスパー
ジシステムから大気中にエバポガスが漏れる異常が長期
間放置されるのを防止するために、エバポガスのリーク
(漏れ)を早期に検出する必要がある。
【0003】そこで、燃料タンク11内からパージ制御
弁16までのエバポガスパージ系内の圧力を検出する圧
力センサ17を設け、リーク診断時に、例えば図12に
示すように、パージ制御弁16を開弁してエバポガスパ
ージ系内に負圧(吸気管圧力)を導入した後、パージ制
御弁16を閉弁してエバポガスパージ系を密閉した状態
でエバポガスパージ系内の負圧導入後の圧力変化量dp
teを測定する。この後、キャニスタ13の大気開放弁
18を開放してエバポガスパージ系内に大気圧を導入し
た後、大気開放弁18を閉弁してエバポガスパージ系を
密閉した状態でエバポガスパージ系内の大気圧導入後の
圧力変化量dpte2を測定する。もし、エバポガスパ
ージ系にリークが無ければ、2回の圧力変化量dpt
e,dpte2の測定値は、エバポガスの発生量に応じ
た値となるが、リークが発生していれば、負圧導入後の
圧力変化量dpteがリーク分だけ大きくなり、逆に、
大気圧導入後の圧力変化量dpte2がリーク分だけ小
さくなる。この関係に基づいて、負圧導入後の圧力変化
量dpteと大気圧導入後の圧力変化量dpte2とを
比較してエバポガスパージ系の漏れの有無を診断するも
のである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のエ
バポガスパージシステムでは、エバポガスパージ系内に
大気圧を導入する際に、キャニスタ13の大気開放弁1
8を開放して、大気をキャニスタ13を通して燃料タン
ク11内に導入するため、キャニスタ13内に吸着され
ていたエバポガスが大気の流れによって燃料タンク11
内に逆流し、その分、大気圧導入後のエバポガス発生量
が負圧導入後のエバポガス発生量よりも少なくなり、大
気圧導入後の圧力変化量dpte2が小さくなる。この
ため、負圧導入後の圧力変化量dpteと大気圧導入後
の圧力変化量dpte2とを比較しても、両者のエバポ
ガス発生量が異なるため、リークを精度良く検出するこ
とができない。
【0005】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たものであり、従ってその目的は、燃料タンク内に大気
を導入する際に、キャニスタから燃料タンク内へのエバ
ポガスの逆流を防止することができるエバポガスパージ
システムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1のエバポガスパージシステムは、
大気をキャニスタ内に導入する第1の大気開放弁(従来
の大気開放弁に相当)の他に、大気をキャニスタを通さ
ずに燃料タンク内に導入する第2の大気開放弁を設けた
構成としている。この構成では、燃料タンク内に大気を
導入する際に、第2の大気開放弁を開弁すれば、大気を
キャニスタを通さずに燃料タンク内に導入することがで
き、キャニスタから燃料タンク内へのエバポガスの逆流
を防止することができる。尚、通常のパージ制御中は、
第2の大気開放弁を閉弁し、第1の大気開放弁を開弁し
て、大気をキャニスタ内に導入し、キャニスタ内のエバ
ポガスをパージ制御弁の開弁中に吸気管にパージする。
【0007】また、請求項2のように、パージ制御弁、
第1の大気開放弁及び第2の大気開放弁を全て閉弁して
燃料タンクを含むエバポガスパージ系を密閉した時の該
エバポガスパージ系内の圧力を圧力検出手段により検出
し、この検出値に基づいてエバポガスパージ系の異常診
断を異常診断手段により行うようにしても良い。この場
合、第2の大気開放弁を介して大気を燃料タンク内に導
入することで、キャニスタから燃料タンク内へのエバポ
ガスの逆流を防止できるため、大気圧導入後のエバポガ
スの発生やリークによる圧力変化量を精度良く判定する
ことができ、異常診断精度を向上することができる。
【0008】異常診断の具体的な手順は、請求項3のよ
うに、負圧導入制御手段により、パージ制御弁を開弁し
てエバポガスパージ系内に吸気管から負圧を導入し、該
パージ制御弁を閉弁してエバポガスパージ系を密閉し、
このエバポガスパージ系内の負圧導入後の圧力変化を第
1の圧力変化判定手段により判定する。この後、大気圧
導入制御手段により、第2の大気開放弁を開弁して大気
を前記キャニスタを通さずに燃料タンク内に導入し、該
第2の大気開放弁を閉弁してエバポガスパージ系を密閉
した後、このエバポガスパージ系内の大気圧導入後の圧
力変化を第2の圧力変化判定手段により判定する。この
ようにして検出された負圧導入後の圧力変化と大気圧導
入後の圧力変化とに基づいてエバポガスパージ系の異常
診断を行う。このようにすれば、負圧導入後のエバポガ
ス発生量と大気圧導入後のエバポガス発生量とを等しく
した条件で、負圧導入後の圧力変化量と大気圧導入後の
圧力変化量とを比較してエバポガスパージ系の異常診断
を精度良く行うことができる。尚、負圧導入後の圧力変
化量と大気圧導入後の圧力変化量とをそれぞれ別の判定
値と比較して異常判定を2回行い、2回とも異常と判定
された時に、エバポガスパージ系が異常と診断するよう
にしても良い。
【0009】更に、請求項4のように、第1の圧力変化
判定手段で判定した負圧導入後の圧力変化が所定値以下
の時にエバポガスパージ系が正常と診断して、エバポガ
スパージ系内への大気圧の導入を行わずに異常診断を終
了するようにしても良い。このようにすれば、負圧導入
後の圧力変化に基づいてエバポガスパージ系が正常と判
定された場合には、大気圧導入やその後の圧力変化の検
出を行う必要がなく、異常診断に要する時間を短縮する
ことができて、速やかに通常のパージ制御に復帰するこ
とができる。
【0010】また、エバポガスパージ系内の圧力が大気
圧より高い時に、第2の大気開放弁を開放すると、エバ
ポガスパージ系内のエバポガスが第2の大気開放弁から
大気中に漏れ出てしまう。この対策として、請求項5の
ように、エバポガスパージ系内の圧力が大気圧より高い
時には、第2の大気開放弁を閉弁状態に保持して大気圧
の導入を中止することが好ましい。これにより、エバポ
ガスパージ系内のエバポガスが第2の大気開放弁から大
気中に漏れ出ることを未然に防止できる。
【0011】また、吸気管から負圧を燃料タンク内に導
入する際に、キャニスタを通して負圧を導入すると、エ
バポガスパージ系内のエバポガスが多量にキャニスタに
吸着されてエバポガスパージ系内でエバポガスの体積収
縮(圧力低下)が起こり、その影響で、負圧導入後のエ
バポガスの発生やリークによる圧力変化量(圧力上昇
量)が少なくなる。
【0012】この対策として、請求項6のように、異常
診断時に負圧導入経路切換手段によってキャニスタと燃
料タンクとの間を遮断して両者に別々の経路で吸気管か
ら負圧を導入するようにしても良い。このようにすれ
ば、吸気管から負圧を燃料タンク内に導入する際に、キ
ャニスタを通さずに燃料タンク内に負圧を導入すること
ができ、エバポガスパージ系内のエバポガスが多量にキ
ャニスタに吸着されることを防止できる。これにより、
負圧導入時のエバポガスの体積収縮を抑えることができ
て、負圧導入後のエバポガスの発生やリークによる圧力
変化量(圧力上昇量)を大きくすることができ、異常診
断精度を向上することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】[実施形態(1)]以下、本発明
の実施形態(1)を図1乃至図8に基づいて説明する。
内燃機関であるエンジン21の吸気管22にスロットル
バルブ24が設けられ、このスロットルバルブ24を通
過した空気がサージタンク25に流入し、各気筒の吸気
マニホールド26からエンジン21の各気筒に吸入され
る。各気筒の吸気マニホールド26には、燃料噴射弁2
7が設けられている。各燃料噴射弁27には、燃料タン
ク28内の燃料が燃料ポンプ(図示せず)により燃料配
管(図示せず)を介して送られてくる。吸気管22のサ
ージタンク25には、吸気管圧力を検出する吸気管圧力
センサ23が設けられている。
【0014】次に、エバポガスパージシステム30の構
成を説明する。燃料タンク28にはエバポ通路31を介
してキャニスタ32が接続されている。このキャニスタ
32内には、エバポガス(燃料蒸発ガス)を吸着する活
性炭等の吸着体(図示せず)が収容されている。また、
キャニスタ32の大気連通孔には、大気に連通する第1
の大気連通管33が接続され、この第1の大気連通管3
3には第1の大気開放弁34が取り付けられている。こ
の第1の大気開放弁34は、常開型の電磁弁により構成
され、通電オフ中は、開弁状態に保持されてキャニスタ
32内が第1の大気連通管33を介して大気に開放され
た状態に保たれ、通電中は、閉弁状態に保持されて第1
の大気連通管33が閉塞された状態に保たれる。
【0015】また、エバポ通路31には、第2の大気連
通管35が設けられ、この第2の大気連通管35には第
2の大気開放弁36が取り付けられている。この第2の
大気開放弁36は、常閉型の電磁弁により構成され、通
電オフ中は、閉弁状態に保持されて第2の大気連通管3
5が閉塞された状態に保たれ、通電中は、開弁状態に保
持され、第2の大気連通管35を介してエバポ通路31
が大気に開放された状態に保たれる。
【0016】一方、キャニスタ32と吸気管22のサー
ジタンク25との間には、キャニスタ22内の吸着体に
吸着されているエバポガスを吸気管22にパージ(放
出)するためのパージ通路41a,41bが設けられ、
このパージ通路41a,41bの途中にパージ制御弁3
7が設けられている。このパージ制御弁37は、常閉型
の電磁弁により構成され、通電をデューティ制御するこ
とで、キャニスタ32から吸気管22へのエバポガスの
パージ流量を制御する。
【0017】また、燃料タンク28には、その内圧を検
出するタンク内圧力センサ38(圧力検出手段)が設け
られている。燃料タンク28内からパージ制御弁37ま
でのエバポガスパージ系が密閉されている時には、燃料
タンク28の内圧とエバポガスパージ系の他の部位の内
圧が一致するため、タンク内圧力センサ38により燃料
タンク28の内圧を検出することで、エバポガスパージ
系内の圧力を検出することができる。
【0018】このタンク内圧力センサ38の出力信号
は、エンジン制御回路39に読み込まれる。このエンジ
ン制御回路39は、マイクロコンピュータを主体として
構成され、そのROM(記憶媒体)に記憶された燃料噴
射制御プログラム、点火制御プログラム及びパージ制御
プログラムを実行することで、燃料噴射制御、点火制御
及びパージ制御を行う。更に、エンジン制御回路39
は、ROMに記憶された図3乃至図8に示す異常診断用
の各プログラムを実行することで、エバポガスパージ系
のリークの有無を診断し、エバポガスパージ系のリーク
を検出した時には、警告ランプ40を点灯して運転者に
警告すると共に、異常コードを不揮発性メモリ(図示せ
ず)に記憶する。
【0019】ここで、図3乃至図8の各プログラムによ
って実行される異常診断の手順を図2に基づいて概略的
に説明する。異常診断実行条件が成立すると、まず負圧
導入処理を開始する。この負圧導入処理では、第1の大
気開放弁34と第2の大気開放弁36とを共に閉弁し
て、パージ制御弁37を徐々に開弁し、エバポガスパー
ジ系内に吸気管22から負圧を導入する。これにより、
エバポガスパージ系内の圧力(燃料タンク28の内圧)
が所定圧力(例えば−20mmHg)まで低下した時点
で、パージ制御弁37を閉弁してエバポガスパージ系を
密閉する。この密閉状態を第1の圧力判定期間が経過す
るまで続け、その間に、負圧導入後の圧力変化量dpt
eを測定する。
【0020】この後、負圧導入後の圧力変化量dpte
が判定値kdpteより大きいか否かで1回目のリーク
判定を行い、負圧導入後の圧力変化量dpteが判定値
kdpte以下の時(つまり負圧導入後の圧力変化量d
pteがエバポガスの発生による圧力変化量のみの時)
には、エバポガスパージ系にリークが無いと判断できる
ため、正常と判定する。この場合には、図2のタイムチ
ャートには図示されていないが、第1の大気開放弁34
を開弁して異常診断を終了し、通常のパージ制御に復帰
する。
【0021】もし、負圧導入後の圧力変化量dpteが
判定値kdpteより大きければ、エバポガスパージ系
にリークが発生している可能性があるので、2回目のリ
ーク判定を行うべく、大気圧導入処理に移行し、第2の
大気開放弁36を開弁して大気をキャニスタ32を通さ
ずに燃料タンク28内に導入し、エバポガスパージ系内
の圧力(燃料タンク28の内圧)をほぼ大気圧に戻した
時点で、第2の大気開放弁36を閉弁してエバポガスパ
ージ系を密閉する。この密閉状態を第2の圧力判定期間
が経過するまで続け、その間に、大気圧導入後の圧力変
化量dpte2を測定する。この場合、大気圧導入時に
第2の大気開放弁36により大気をキャニスタ32を通
さずに燃料タンク28内に導入するため、キャニスタ3
2から燃料タンク28内へのエバポガスの逆流を防止す
ることができ、大気圧導入後のエバポガスの発生やリー
クによる圧力変化量を精度良く測定することができる。
【0022】この後、負圧導入後の圧力変化量dpte
と大気圧導入後の圧力変化量dpte2とを比較して2
回目のリーク判定を行う。具体的には、負圧導入後の圧
力変化量dpteと大気圧導入後の圧力変化量dpte
2との差が判定値kdpte2より大きいか否かで、エ
バポガスパージ系のリークの有無を判定する。この後、
第1の大気開放弁34を開弁して異常診断を終了し、通
常のパージ制御に復帰する。
【0023】以上説明したエバポガスパージ系の異常診
断を行う図3乃至図8の各プログラムの処理内容を説明
する。図3に示す異常診断初期化処理プログラムは、エ
ンジン制御回路39の電源投入時(イグニッションスイ
ッチのオン操作直後)に実行される。本プログラムによ
り、エンジン制御回路39の電源投入時にエンジン制御
回路39のRAM(図示せず)に記憶されている処理モ
ードフラグxmode、パージ制御弁37のデューティ
比cdprg、検出圧力pte0,pte1,pte
2,pte3、負圧導入後の圧力変化量dpte,大気
圧導入後の圧力変化量dpte2を初期値(0)にリセ
ットする(ステップ101)。
【0024】図4に示す異常診断プログラムは、所定時
間毎(例えば16msec毎)に起動される異常診断の
メインプログラムである。本プログラムが起動される
と、まずステップ111で、異常診断実行条件が成立し
ているか否かを判定する。この異常診断実行条件はエン
ジン運転状態が安定しているときに成立し、例えば吸入
空気量、吸気温、始動後の経過時間、空燃比フィードバ
ック中であるか否か等によって判定する。もし、異常診
断実行条件が成立していなければ、以降の処理を行うこ
となく、本プログラムを終了する。
【0025】これに対し、異常診断実行条件が成立して
いる場合には、ステップ112に進み、吸気管圧力セン
サ23で検出した吸気管圧力pmと、タンク内圧力セン
サ38で検出したエバポガスパージ系内の圧力pte
(燃料タンク28の内圧)を読み込み、次のステップ1
13で、吸気管圧力pmがエバポガスパージ系内への負
圧導入に必要な負圧kpmを確保できる状態であるか否
かを判定し、必要な負圧kpmを確保できなければ、以
降の処理を行うことなく、本プログラムを終了する。
【0026】一方、必要な負圧kpmを確保できれば、
ステップ114に進み、処理モードフラグxmodeが
負圧導入前を意味する「0」であるか否かを判定し、x
mode=0(負圧導入前)であれば、ステップ200
に進み、後述する図5の負圧導入処理プログラムを実行
して、吸気管22からエバポガスパージ系内に負圧を導
入し、xmode=1(負圧導入済み)であれば、ステ
ップ300に進み、後述する図7及び図8のリーク判定
処理プログラムを実行して、エバポガスパージ系のリー
クの有無を判定する。
【0027】図5の負圧導入処理プログラムは、特許請
求の範囲でいう負圧導入制御手段としての役割を果た
す。本プログラムでは、まずステップ201,202
で、第1の大気開放弁34と第2の大気開放弁36を共
に閉弁し、次のステップ203で、図6の負圧導入パー
ジ制御プログラムを実行して、パージ制御弁37を徐々
に開弁し、吸気管22から負圧をエバポガスパージ系内
に導入する。
【0028】図6の負圧導入パージ制御プログラムで
は、まずステップ211で、パージ制御弁37のデュー
ティ比dprgを、前回処理時にステップ213で設定
されたcdprgに制御し、次のステップ212で、現
在のデューティ比cdprgが例えば20%より小さい
か否かを判定する。もし、現在のデューティ比cdpr
gが20%より小さければ、ステップ213に進み、デ
ューティ比cdprgを例えば1%増加させる。このよ
うな処理を繰り返すことで、パージ制御弁37のデュー
ティ比dprgが20%に達するまで、パージ制御弁3
7のデューティ比dprgを1%ずつ増加させ、最終的
にデューティ比dprgを20%に保持する。尚、デュ
ーティ比dprgの上限値は20%に限定されず、例え
ば15%、25%等であっても良く、またデューティ比
dprgの1回当りの増加量も1%に限定されず、例え
ば2%、3%等であっても良く、要は、ドライバビリテ
ィに悪影響を与えない範囲内で適宜設定すれば良い。
【0029】負圧導入中は、図5のステップ204で、
エバポガスパージ系内の圧力pte(燃料タンク28の
内圧)が例えば−20mmHgまで低下したか否かを判
定し、−20mmHgまで低下していなければ、負圧導
入(パージ制御弁37の開弁)を継続する。その後、エ
バポガスパージ系内の圧力pteが−20mmHgまで
低下した時点で、ステップ205に進み、パージ制御弁
37のデューティ比dprgを0%にセットしてパージ
制御弁37を閉弁し、エバポガスパージ系を密閉して負
圧導入を終了する。この後、ステップ206で、処理モ
ードフラグxmodeを負圧導入済みを意味する「1」
にセットして、負圧導入処理プログラムを終了する。
尚、負圧導入の目標値は−20mmHgに限定されず、
例えば−15mmHg、−25mmHg等であっても良
く、適宜変更しても良いことは言うまでもない。
【0030】負圧導入終了後に、図7及び図8のリーク
判定処理プログラムが所定時間毎に実行される。本プロ
グラムでは、まずステップ301,302で、負圧導入
後のエバポガスパージ系内の最低圧力pte0を検出す
る。つまり、負圧導入後にパージ制御弁37を閉弁する
と、エバポガスパージ系内への負圧の導入は遮断される
が、その直前に導入されたパージ制御弁37付近の負圧
が燃料タンク28内に達してエバポガスパージ系全体の
圧力が平均化されるまでの暫くの間、タンク内圧力セン
サ38で検出する圧力pteが下がり続ける。
【0031】そこで、ステップ301では、現在のエバ
ポガスパージ系内の圧力pteが前回までの最低圧力p
te0より低下したか否かを判定し、前回までの最低圧
力pte0より低下していれば、ステップ302に進
み、今回の圧力pteを最低圧力pte0にセットし
て、ステップ303に進む。現在のエバポガスパージ系
内の圧力pteが前回までの最低圧力pte0以上であ
れば、前回までの最低圧力pte0をそのまま維持し
て、ステップ303に進む。
【0032】このステップ303では、第1の圧力判定
期間が経過したか否かを判定し、経過していなければ、
以降の処理を行うことなく、本プログラムを終了する。
その後、第1の圧力判定期間が経過した時点で、ステッ
プ304に進み、現在のエバポガスパージ系内の圧力p
teを第1の圧力判定期間終了時の圧力pte1として
記憶する。そして、次のステップ305で、負圧導入後
の圧力変化量dpteを演算済みか否かを判定し、演算
済みでない場合には、ステップ306に進み、負圧導入
後の圧力変化量dpteを第1の圧力判定期間終了時の
圧力pte1から最低圧力pte0を差し引いて求める
(dpte=pte1−pte0)。上記ステップ30
1〜306の処理が特許請求の範囲でいう第1の圧力変
化判定手段としての役割を果たす。
【0033】この後、ステップ307で、負圧導入後の
圧力変化量dpteが判定値kdpteより大きいか否
かで1回目のリーク判定を行い、負圧導入後の圧力変化
量dpteが判定値kdpte以下の時(つまり負圧導
入後の圧力変化量dpteがエバポガスの発生による圧
力変化量のみの時)には、エバポガスパージ系にリーク
が無いと判断できるため、図8のステップ308に進
み、正常(リーク無し)と判定する。この場合には、ス
テップ320に進み、第1の大気開放弁34を開弁して
異常診断を終了し、通常のパージ制御に復帰する。
【0034】もし、負圧導入後の圧力変化量dpteが
判定値kdpteより大きければ、エバポガスパージ系
にリークが発生している可能性があるので、2回目のリ
ーク判定を行うべく、図7のステップ309以降の大気
圧導入処理に移行する。大気圧導入処理では、まずステ
ップ309で、現在のエバポガスパージ系内の圧力pt
eが負圧か否かを判定し、もし、負圧でなければ、第2
の大気開放弁36を開弁するとエバポガスパージ系内の
エバポガスが該第2の大気開放弁36から大気中に漏れ
出すため、大気圧導入処理を中止して、ステップ321
に進み、前述した図3の処理化処理プログラムを実行し
て各RAM値を初期化し、本プログラムを終了する。
【0035】一方、現在のエバポガスパージ系内の圧力
pteが負圧であれば、ステップ310に進み、第2の
大気開放弁36を開弁して大気をキャニスタ32を通さ
ずに燃料タンク28内に導入する。この後、ステップ3
11で、現在のエバポガスパージ系内の圧力pteが大
気圧に近い所定値kptend(kptend<0)を
越えたか否かを判定し、越えていなければ、大気圧の導
入を継続する。その後、エバポガスパージ系内の圧力p
teが所定値kptendを越えた時点で、ステップ3
12に進み、第2の大気開放弁36を閉弁してエバポガ
スパージ系を密閉して、第2の圧力判定期間に移行す
る。尚、ステップ309〜312の処理が特許請求の範
囲でいう大気圧導入制御手段としての役割を果たす。
【0036】第2の圧力判定期間中は、図8のステップ
313,314で、大気圧導入後のエバポガスパージ系
内の最低圧力pte2を検出する。つまり、ステップ3
13で、現在のエバポガスパージ系内の圧力pteが前
回までの最低圧力pte2より低下したか否かを判定
し、前回までの最低圧力pte2より低下していれば、
ステップ314に進み、今回の圧力pteを最低圧力p
te2にセットして、ステップ315に進む。現在のエ
バポガスパージ系内の圧力pteが前回までの最低圧力
pte2以上であれば、前回までの最低圧力pte2を
そのまま維持して、ステップ315に進む。
【0037】このステップ315では、第2の圧力判定
期間が経過したか否かを判定し、経過していなければ、
以降の処理を行うことなく本プログラムを終了する。そ
の後、第2の圧力判定期間が経過した時点で、ステップ
316に進み、現在のエバポガスパージ系内の圧力pt
eを第2の圧力判定期間終了時の圧力pte3として記
憶する。そして、次のステップ317で、大気圧導入後
の圧力変化量dpte2を第2の圧力判定期間終了時の
圧力pte3から最低圧力pte2を差し引いて求める
(dpte2=pte3−pte2)。上記ステップ3
13〜317の処理が特許請求の範囲でいう第2の圧力
変化判定手段としての役割を果たす。
【0038】この後、ステップ318で、負圧導入後の
圧力変化量dpteと大気圧導入後の圧力変化量dpt
e2との差が判定値kdpte2より大きいか否かで、
2回目のリーク判定を行う。もし、2つの圧力変化量d
pte,dpte2の差が判定値kdpte2以下であ
れば、ステップ308に進み、正常(リーク無し)と判
定するが、2つの圧力変化量dpte,dpte2の差
が判定値kdpte2より大きければ、ステップ319
に進み、異常(リーク有り)と判定し、警告ランプ40
を点灯すると共に、異常コードを不揮発性メモリ(図示
せず)に記憶する。この後、ステップ320で、第1の
大気開放弁34を開弁して異常診断を終了し、通常のパ
ージ制御に復帰する。尚、上記ステップ307,30
8,318,319の処理が特許請求の範囲でいう異常
診断手段としての役割を果たす。
【0039】以上説明した本実施形態(1)では、大気
を燃料タンク28内に導入する際にエバポ通路31に通
じる第2の大気開放弁36を開弁して大気をキャニスタ
32を通さずに燃料タンク28内に導入するようにした
ので、キャニスタ32から燃料タンク28内へのエバポ
ガスの逆流を防止することができる。これにより、負圧
導入後のエバポガス発生量と大気圧導入後のエバポガス
発生量とを等しくした条件で、負圧導入後の圧力変化量
と大気圧導入後の圧力変化量とを比較してエバポガスパ
ージ系の異常診断を精度良く行うことができる。
【0040】しかも、負圧導入後の圧力変化量dpte
が判定値kdpte以下の時にエバポガスパージ系が正
常(リーク無し)と診断して、エバポガスパージ系内へ
の大気圧の導入を行わずに異常診断を終了するようにし
たので、1回目のリーク判定でエバポガスパージ系が正
常と判定された場合には、大気圧導入やその後の圧力変
化量の測定を行う必要がなく、異常診断に要する時間を
短縮することができて、速やかに通常のパージ制御に復
帰することができる。
【0041】更に、大気を燃料タンク28内に導入する
際に、エバポガスパージ系内の圧力が大気圧より高い時
には、第2の大気開放弁36を閉弁状態に保持して大気
圧の導入を中止するようにしたので、エバポガスパージ
系内のエバポガスが第2の大気開放弁36から大気中に
漏れ出ることを未然に防止できる。
【0042】尚、ステップ318(2回目のリーク判
定)では、負圧導入後の圧力変化量dpteと大気圧導
入後の圧力変化量dpte2との差が判定値kdpte
2より大きいか否かで、リークの判定を行うようにした
が、負圧導入後の圧力変化量dpteと大気圧導入後の
圧力変化量dpte2との比(dpte/dpte2)
が判定値より大きいか否かで、リークの判定を行うよう
にしても良い。或は、2回目のリーク判定では、大気圧
導入後の圧力変化量dpte2が判定値より大きいか否
かで、リークの判定を行うようにしても良い。また、1
回目のリーク判定(ステップ307)を省略しても良
い。
【0043】[実施形態(2)]ところで、上記実施形
態(1)では、吸気管22から負圧を燃料タンク28内
に導入する際に、キャニスタ32を通して負圧を導入す
るため、エバポガスパージ系内のエバポガスが多量にキ
ャニスタ32に吸着されてエバポガスパージ系内でエバ
ポガスの体積収縮(圧力低下)が起こり、その影響で、
負圧導入後のエバポガスの発生やリークによる圧力変化
量(圧力上昇量)が少なくなり、その分、負圧導入後の
圧力変化量に基づいて行う1回目のリーク判定の精度が
低下する。
【0044】そこで、図9及び図10に示す本発明の実
施形態(2)では、パージ制御弁37とキャニスタ32
とをつなぐパージ通路41bから分岐させた負圧導入通
路42を燃料タンク28に接続し、この負圧導入通路4
2に負圧導入弁43を設けて、負圧導入時に負圧導入弁
43を開弁することで、負圧導入通路42を通して燃料
タンク28内に負圧を導入するようにしている。更に、
燃料タンク28とキャニスタ32とをつなぐエバポ通路
31に遮断弁44を設け、負圧導入時に遮断弁44を閉
弁してキャニスタ32と燃料タンク28との間を遮断す
るようにしている。上述した負圧導入弁43、負圧導入
通路42、遮断弁44及びエバポ通路31から負圧導入
経路切換手段45が構成されている。その他のシステム
構成は、前記実施形態(1)の図1と同じである。
【0045】次に、本実施形態(2)で実施する異常診
断の手順を図10に基づいて概略的に説明する。異常診
断実行条件が成立すると、まず負圧導入処理を開始す
る。この負圧導入処理では、遮断弁44を閉弁してキャ
ニスタ32と燃料タンク28との間を遮断すると共に、
負圧導入弁43を開弁して、負圧導入通路42を通して
燃料タンク28内に負圧を導入できる状態とする。更
に、第1の大気開放弁34と第2の大気開放弁36とを
共に閉弁して、パージ制御弁37を徐々に開弁し、吸気
管22から負圧を負圧導入通路42を通して燃料タンク
28内に導入する。これにより、燃料タンク28の内圧
が所定圧力(例えば−20mmHg)まで低下した時点
で、パージ制御弁37を閉弁してエバポガスパージ系を
密閉する。この密閉状態を第1の圧力判定期間が経過す
るまで続け、その間に、負圧導入後の圧力変化量dpt
eを測定する。
【0046】そして、第1の圧力判定期間が経過した時
点で、負圧導入後の圧力変化量dpteを判定値と比較
して1回目のリーク判定を行う。この際、図10のタイ
ムチャートには図示されていないが、1回目のリーク判
定で正常(リーク無し)と判定された場合(負圧導入後
の圧力変化量dpteが判定値より大きい場合)には、
異常診断を終了し、通常のパージ制御に復帰する。異常
診断終了時には、遮断弁44を開弁してキャニスタ32
と燃料タンク28との間を連通させると共に、負圧導入
弁43を閉弁して負圧導入通路42を遮断し、更に、第
1の大気開放弁34を開弁してキャニスタ32を大気と
連通させる。
【0047】一方、1回目のリーク判定で異常(リーク
有り)の可能性がある場合(負圧導入後の圧力変化量d
pteが判定値以下の場合)には、2回目のリーク判定
を行うべく、大気圧導入処理に移行し、遮断弁44を開
弁してキャニスタ32と燃料タンク28との間を連通さ
せると共に、負圧導入弁43を閉弁して、負圧導入通路
42を遮断する。更に、第2の大気開放弁36を開弁し
て大気をキャニスタ32を通さずに燃料タンク28内に
導入する。これ以降の処理は、前記実施形態(1)と同
じである。
【0048】以上説明した本実施形態(2)では、吸気
管22から負圧を燃料タンク28内に導入する際に、負
圧導入通路42を用いて、キャニスタ32を通さずに燃
料タンク28内に負圧を導入することができるため、エ
バポガスパージ系内のエバポガスが多量にキャニスタに
吸着されることを防止できる。これにより、負圧導入時
のエバポガスの体積収縮を抑えることができて、負圧導
入後のエバポガスの発生やリークによる圧力変化量(圧
力上昇量)を大きくすることができ、リーク判定の精度
を向上することができる。
【0049】尚、負圧導入弁43と遮断弁44とを三方
弁によって一体化した構成としても良い。この場合、三
方弁と燃料タンク28の間は、1本の共通の通路で接続
すれば良い。
【0050】また、上記各実施形態(1),(2)で
は、第2の大気開放弁36をエバポ通路31に設けた
が、第2の大気開放弁36を燃料タンク28の上部に設
けた構成としても良い。また、上記各実施形態(1),
(2)では、エバポガスパージ系の圧力を検出する圧力
検出手段として、燃料タンク28の内圧を検出するタン
ク内圧力センサ38を設けたが、例えばエバポ通路31
に圧力センサを設けても良く、要は、燃料タンク28か
らパージ制御弁37までのいずれかの箇所の圧力を検出
するようにすれば良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態(1)におけるエバポガスパ
ージシステム全体の概略構成図
【図2】本発明の実施形態(1)における異常診断時の
各弁の開閉動作とエバポガスパージ系の圧力変化の一例
を示すタイムチャート
【図3】異常診断初期化処理プログラムの処理内容を示
すフローチャート
【図4】異常診断メインプログラムの処理の流れを示す
フローチャート
【図5】負圧導入処理プログラムの処理の流れを示すフ
ローチャート
【図7】リーク判定処理プログラムの前半部の処理の流
れを示すフローチャート
【図8】リーク判定処理プログラムの後半部の処理の流
れを示すフローチャート
【図9】本発明の実施形態(2)におけるエバポガスパ
ージシステム全体の概略構成図
【図10】本発明の実施形態(2)における異常診断時
の各弁の開閉動作とエバポガスパージ系の圧力変化の一
例を示すタイムチャート
【図11】従来のエバポガスパージシステム全体の概略
構成図
【図12】従来のエバポガスパージシステムにおける異
常診断時の各弁の開閉動作とエバポガスパージ系の圧力
変化の一例を示すタイムチャート
【符号の説明】
21…エンジン(内燃機関)、22…吸気管、25…サ
ージタンク、28…燃料タンク、30…エバポガスパー
ジシステム、31…エバポ通路、32…キャニスタ、3
3…第1の大気連通管、34…第1の大気開放弁、35
…第2の大気連通管、36…第2の大気開放弁、37…
パージ制御弁、38…タンク内圧力センサ(圧力検出手
段)、39…エンジン制御回路(異常診断手段,負圧導
入制御手段,第1の圧力変化判定手段,大気圧導入制御
手段,第2の圧力変化判定手段)、40…警告ランプ,
41a,41b…パージ通路、42…負圧導入通路、4
3…負圧導入弁、44…遮断弁、45…負圧導入経路切
換手段。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年11月19日(1998.11.
19)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態(1)におけるエバポガスパ
ージシステム全体の概略構成図
【図2】本発明の実施形態(1)における異常診断時の
各弁の開閉動作とエバポガスパージ系の圧力変化の一例
を示すタイムチャート
【図3】異常診断初期化処理プログラムの処理内容を示
すフローチャート
【図4】異常診断メインプログラムの処理の流れを示す
フローチャート
【図5】負圧導入処理プログラムの処理の流れを示すフ
ローチャート
【図6】負圧導入パージ制御プログラムの処理の流れを
示すフローチャート
【図7】リーク判定処理プログラムの前半部の処理の流
れを示すフローチャート
【図8】リーク判定処理プログラムの後半部の処理の流
れを示すフローチャート
【図9】本発明の実施形態(2)におけるエバポガスパ
ージシステム全体の概略構成図
【図10】本発明の実施形態(2)における異常診断時
の各弁の開閉動作とエバポガスパージ系の圧力変化の一
例を示すタイムチャート
【図11】従来のエバポガスパージシステム全体の概略
構成図
【図12】従来のエバポガスパージシステムにおける異
常診断時の各弁の開閉動作とエバポガスパージ系の圧力
変化の一例を示すタイムチャート
【符号の説明】 21…エンジン(内燃機関)、22…吸気管、25…サ
ージタンク、28…燃料タンク、30…エバポガスパー
ジシステム、31…エバポ通路、32…キャニスタ、3
3…第1の大気連通管、34…第1の大気開放弁、35
…第2の大気連通管、36…第2の大気開放弁、37…
パージ制御弁、38…タンク内圧力センサ(圧力検出手
段)、39…エンジン制御回路(異常診断手段,負圧導
入制御手段,第1の圧力変化判定手段,大気圧導入制御
手段,第2の圧力変化判定手段)、40…警告ランプ,
41a,41b…パージ通路、42…負圧導入通路、4
3…負圧導入弁、44…遮断弁、45…負圧導入経路切
換手段。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料タンク内の燃料が蒸発して生じたエ
    バポガスを吸着するキャニスタと、 前記キャニスタ内に吸着したエバポガスを内燃機関の吸
    気管へパージする通路の途中に設けられ、エバポガスの
    パージ流量を制御するパージ制御弁と、 大気を前記キャニスタ内に導入する第1の大気開放弁
    と、 大気を前記キャニスタを通さずに前記燃料タンク内に導
    入する第2の大気開放弁とを備えていることを特徴とす
    るエバポガスパージシステム。
  2. 【請求項2】 前記パージ制御弁、前記第1の大気開放
    弁及び前記第2の大気開放弁を全て閉弁して前記燃料タ
    ンクを含むエバポガスパージ系を密閉した時の該エバポ
    ガスパージ系内の圧力を検出する圧力検出手段と、 前記圧力検出手段の検出値に基づいて前記エバポガスパ
    ージ系の異常診断を行う異常診断手段とを備えているこ
    とを特徴とする請求項1に記載のエバポガスパージシス
    テム。
  3. 【請求項3】 前記パージ制御弁を開弁して前記吸気管
    から前記エバポガスパージ系内に負圧を導入し、該パー
    ジ制御弁を閉弁して前記エバポガスパージ系を密閉する
    負圧導入制御手段と、 前記エバポガスパージ系内の負圧導入後の圧力変化を前
    記圧力検出手段の検出値から判定する第1の圧力変化判
    定手段と、 前記負圧導入後の圧力変化の判定終了後に前記第2の大
    気開放弁を開弁して大気を前記キャニスタを通さずに前
    記燃料タンク内に導入し、該第2の大気開放弁を閉弁し
    て前記エバポガスパージ系を密閉する大気圧導入制御手
    段と、 前記エバポガスパージ系内の大気圧導入後の圧力変化を
    前記圧力検出手段の検出値から判定する第2の圧力変化
    判定手段とを備え、 前記異常診断手段は、前記第1の圧力変化判定手段で判
    定した負圧導入後の圧力変化と前記第2の圧力変化判定
    手段で判定した大気圧導入後の圧力変化とに基づいて前
    記エバポガスパージ系の異常診断を行うことを特徴とす
    る請求項2に記載のエバポガスパージシステム。
  4. 【請求項4】 前記異常診断手段は、前記第1の圧力変
    化判定手段で判定した負圧導入後の圧力変化が所定値以
    下の時に前記エバポガスパージ系が正常と診断して、前
    記エバポガスパージ系内への大気圧の導入を行わずに異
    常診断を終了することを特徴とする請求項3に記載のエ
    バポガスパージシステム。
  5. 【請求項5】 前記大気圧導入制御手段は、前記エバポ
    ガスパージ系内の圧力が大気圧より高い時には前記第2
    の大気開放弁を閉弁状態に保持して大気圧の導入を中止
    することを特徴とする請求項3又は4に記載のエバポガ
    スパージシステム。
  6. 【請求項6】 異常診断時に前記キャニスタと前記燃料
    タンクとの間を遮断して両者に別々の経路で前記吸気管
    から負圧を導入する負圧導入経路切換手段を備えている
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のエ
    バポガスパージシステム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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