JPH0626408A - エバポパージシステムの故障診断装置 - Google Patents
エバポパージシステムの故障診断装置Info
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- JPH0626408A JPH0626408A JP18254992A JP18254992A JPH0626408A JP H0626408 A JPH0626408 A JP H0626408A JP 18254992 A JP18254992 A JP 18254992A JP 18254992 A JP18254992 A JP 18254992A JP H0626408 A JPH0626408 A JP H0626408A
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Abstract
に吸着させ、吸着された燃料を所定運転条件下で内燃機
関の吸気系へ放出して燃焼させるエバポパージシステム
の故障診断装置に関し、負圧を導入することなくエバポ
系の洩れの有無を判定することを目的とする。 【構成】 内圧制御弁29はベーパ通路28の途中に設
けられ、タンク内圧を一定に保持する。始動後所定時間
経過するまでは、圧力センサ31により弁装置29と燃
料タンク21との間の空間の圧力Pを検出する。マイク
ロコンピュータ38はその圧力Pが所定範囲内かどうか
を検出し、所定範囲内のとき異常と判定し、警告灯39
を点灯する。
Description
異常検出装置に係り、特に内燃機関の蒸発燃料(ベー
パ)をキャニスタ内の吸着剤に吸着させ、吸着された燃
料を所定運転条件下で内燃機関の吸気系へ放出(パー
ジ)して燃焼させるエバポパージシステムの故障診断装
置に関する。
が大気へ放出されるのを防止するため、各部分を密閉す
ると共に、ベーパを一旦キャニスタ内の吸着剤に吸着さ
せ、車両の走行中に吸着した燃料を吸気系に吸引させて
燃焼させるエバポパージシステムを備えた内燃機関にお
いては、何らかの原因でベーパ通路が破損したり、配管
がはずれたりした場合にはベーパが大気に放出されてし
まい、また吸気系へのパージ通路が閉塞した場合には、
キャニスタ内のベーパがオーバーフローし、キャニスタ
の大気孔より大気にベーパが漏れてしまう。従って、こ
のようなエバポパージシステムの故障発生の有無を診断
することが必要とされる。
願人はキャニスタに蓄えられた蒸発燃料を内燃機関の吸
気系へパージするパージ通路を開閉する第1の制御弁
と、キャニスタの大気孔を開閉する第2の制御弁とを有
し、故障診断時には第2の制御弁を閉弁した後、所定負
圧になるのを待って第1の制御弁を閉弁して所定時間密
閉を保持し、そのときの圧力の変化度合いによって故障
発生の有無を診断するようにしたエバポパージシステム
の故障診断装置を提案している(特願平3−13800
2号)。
願人の提案装置では、燃料性状、燃料量、燃温などによ
り燃料タンク内の燃料ベーパ発生量が変化すると、正確
な異常検出ができない。例えば、燃料タンク内のベーパ
発生量が多いときには、燃料の気化により体積が増加し
て圧力が上がるため、燃料タンクに負圧を設定したとき
には大気圧方向にタンク内圧が変化する。
圧を導入した場合、エバポパージシステム系に洩れがあ
ると、タンク内圧はやはり大気圧方向に変化する。この
ため、上記の本出願人の提案装置ではタンク内圧の変化
が燃料タンク内の多量のベーパ発生によるものか、系の
洩れによるものかの区別がつかず、誤検出してしまうの
である。同様に、車両の旋回その他によって燃料タンク
内の燃料の油面が揺れたり、高度の変化があったとき
も、燃料タンク内圧力が変化するので誤検出してしまう
ことがある。
通路抵抗等により、負圧導入に時間がかかり空燃比への
悪影響が大となり、排気エミッションの悪化をもたら
す。
をかけると、キャニスタ内の吸着燃料量によっては多量
に吸着燃料が内燃機関の吸気系へパージされてしまい、
空燃比の変動が大きい。また、負圧の燃料タンクへの導
入、系内の負圧の密閉等のために、種々の特別な制御弁
等が必要になり、コストが高い。
燃料タンクからベーパ通路を介してキャニスタに到る経
路中に弁装置を設け、弁装置と燃料タンクとの間の圧力
と大気圧との差を測定することにより、上記の課題を解
決したエバポパージシステムの故障診断装置を提供する
ことを目的とする。
め、本発明は図1の如き原理構成とされている。同図に
示すように、本発明は、燃料タンク11からの蒸発燃料
をベーパ通路12を通してキャニスタ13内の吸着剤に
吸着させ、所定運転時にキャニスタ13内の吸着燃料を
パージ通路14を通して内燃機関10の吸気通路15へ
パージするエバポパージシステムの故障を診断する装置
において、弁装置16、圧力変化検出手段17及び判定
手段18を備える。
路12を介してキャニスタ13に到る経路中に設けら
れ、燃料タンク11内の圧力を所定の正圧値以下に保持
する。圧力変化検出手段19は弁装置16と燃料タンク
11との間の系路の圧力変化を検出する。そして、判定
手段18は圧力変化検出手段17により検出された値又
はこれを演算した値が所定範囲内のとき異常と判定す
る。
温度が上昇して燃料タンク11内で蒸発燃料が必ず発生
し、また燃料消費により燃料タンク11内の燃料量も必
ず変化する。このため、ベーパ通路12に洩れがない限
り、燃料タンク11と弁装置16との間の系路の圧力は
変化するが、ベーパ通路12に洩れがあるときは上記圧
力は殆ど大気圧付近で変化しない。従って、圧力変化検
出手段17により検出された圧力変化値又はその演算値
が所定範囲内であるときは、判定手段18により異常と
判定される。
を示す。同図中、燃料タンク21はメインタンク21a
とサブタンク21bとからなる。サブタンク21bはメ
インタンク21a内にあり、メインタンク21aと連通
されると共に、フューエルポンプ22が配置されてい
る。また、燃料タンク21の上部にはロールオーババル
ブ23が設けられている。このロールオーババルブ23
は車両横転時に燃料が外部へ流出しないようにするため
に設けられている。
ッシャレギュレータ25を夫々介して燃料噴射弁26に
連通されている。プレッシャレギュレータ25は燃料圧
力を一定にするために設けられており、燃料噴射弁26
で噴射されない余った燃料をリターンパイプ27を介し
てサブタンク21b内に戻す。
パ通路(前記ベーパ通路12に相当)及び内圧制御弁2
9(前記弁装置16に相当)を夫々通してキャニスタ3
0(前記キャニスタ13に相当)に連通されている。内
圧制御弁29はチェックボール29aとスプリング29
bとよりなり、スプリング29bがチェックボール29
aを図中右方向に付勢力を与えており、スプリング29
bにより燃料タンク21内圧力を所定値(例えば250
mmAq)以下に保持する。
炭30aを有し、また外部に開放された大気導入孔30
bが形成されている公知の構成である。燃料タンク21
と内圧制御弁29との間の経路(ベーパ通路28)に
は、圧力センサ31が設けられている。この圧力センサ
31はシリコンウェーハの歪をブリッジ回路で検出する
一種の歪ゲージで、燃料タンク21と内圧制御弁29で
形成される空間の圧力と大気圧との差を測定する。
(前記パージ通路14に相当)と、電磁弁であるバキュ
ーム・スイッチング・バルブ(VSV)33とを夫々介
して吸気通路36(前記吸気通路15に相当)のスロッ
トルバルブ35より下流側位置に連通されている。スロ
ットルバルブ35の上流側には空気を濾過して塵埃を除
去するエアクリーナ(AC)34が設けられている。
されるアクセルペダルの踏込量によって開度が制御され
るバルブで、その開度はスロットルポジションセンサ3
7により検出される。マイクロコンピュータ38はエバ
ポパージシステムの制御を司る電子制御装置で、前記圧
力変化検出手段17及び判定手段18を夫々ソフトウェ
ア動作により実現すると共に、異常判定時は警告灯39
を点灯し、運転者に異常発生を報知させる。
如き公知のハードウェア構成を有している。同図中、図
2と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略
する。図3において、マイクロコンピュータ38は中央
処理装置(CPU)50、処理プログラムを格納したリ
ード・オンリ・メモリ(ROM)51、作業領域として
使用されるランダム・アクセス・メモリ(RAM)5
2、エンジン停止後もデータを保持するバックアップR
AM53、マルチプレクサ付き入力インタフェース回路
54、入出力インタフェース回路55及びA/Dコンバ
ータ56などから構成されており、それらは双方向のバ
ス57を介して接続されている。
らの圧力検出信号やスロットルポジションセンサ37か
らの検出信号などを入力インタフェース回路54を通し
て順次切換えて取り込み、それをアナログ・ディジタル
変換してバス57へ順次送出する。入出力インタフェー
ス回路55はスロットルポジションセンサ37からの信
号をバス57へ送出する一方、燃料噴射弁26、VSV
33及び警告灯39へ制御信号を選択的に送出してそれ
らを制御する。
の作動について説明する。図示しないイグニッションス
イッチがオンとされると、図2のフューエルポンプ22
の作動によりサブタンク21b内の燃料が、パイプ24
を通してプレッシャレギュレータ25へ吐出され、ここ
で一定圧力にされて燃料噴射弁26へ送られ、マイクロ
コンピュータ38からの燃料噴射時間、燃料噴射弁26
から吸気通路36へ噴射される。また、余った燃料はリ
ターンパイプ27を介してサブタンク21bに戻され
る。
料(ベーパ)は、ベーパ通路28を通して内圧制御弁2
9に到る。ここで、タンク内圧が内圧制御弁29による
設定圧力(例えば250mmAq)より小さいときは、
スプリング29bのばね力によりチェックボール29a
は図示の位置にあり、ベーパ通路28を遮断しているた
め、蒸発燃料のキャニスタ30への送出が阻止される。
動時は、タンク内圧は大気圧(同図にOで示す)付近に
あり、その直後燃料噴射弁26による燃料消費により燃
料体積が減少するため、タンク内圧が負圧に一旦減少す
る。しかし、その後燃温が排気熱により徐々に上昇し、
蒸発燃料の発生量が増え、タンク内圧は正圧方向へ上昇
していき時刻t1 で内圧制御弁29による設定圧力に達
する。
が上記設定圧力以上になると、内圧制御弁29のチェッ
クボール29aが図2中、左方向にスプリング29bの
ばね力に抗して押動され、その結果、蒸発燃料はベーパ
通路28及び内圧制御弁29を通してキャニスタ30内
に送り込まれ、内部の活性炭30aに吸着される。この
蒸発燃料のキャニスタ30への送出が行なわれると、タ
ンク内圧は減少し、タンク内圧が上記設定圧以下になる
と、内圧制御弁29が図示の如く再び閉弁される。運転
の継続により、蒸発燃料量が増加し、タンク内圧が再び
上記設定圧以上となると、内圧制御弁29は再び開弁し
て蒸発燃料をキャニスタ30へ送り込む。以下、上記と
同様にして、前記時刻t1 以降は正常時には内圧制御弁
29が開閉弁を繰り返してタンク内圧を設定圧に保持す
る。
どの温間始動時には、エバポパージシステムが正常な場
合、燃料タンク21内には多量の蒸発燃料が発生してい
るため、図5に示す如く始動直後から内圧制御弁29の
作動による設定圧保持が行なわれる。
料タンク21に洩れがあるときは、機関始動後、前記時
間t1 経過しても、図6に示す如くタンク内圧は大気圧
のままで変化しない。
ク21に洩れがない正常時には、前記したように蒸発燃
料が内圧制御弁29を通してキャニスタ30内の活性炭
30aに吸着されていく。機関始動直後はVSV33は
パージ制御条件が満足されていないので、閉弁されてい
る。
が荒れても、運転性や排気エミッションへの悪影響を極
力小さくできる運転条件であり、例えば機関冷却水温が
所定温度以上、空燃比を目標値とする燃料噴射のフィー
ドバック制御中、吸入空気量が所定値以上、フューエル
カットをしていないなどがあり、これらをすべて満足し
ているときパージ制御条件を満足しているとマイクロコ
ンピュータ38によって判断される。
たものとすると、マイクロコンピュータ38はVSV3
3を開弁する。すると、吸気通路36の負圧により、大
気導入口30bより大気がキャニスタ30内に導入さ
れ、活性炭30aに吸着されている燃料が脱離されてパ
ージ通路32及びVSV33を夫々通して吸気通路36
内に蒸発燃料が吸い込まれる。また、活性炭30aは上
記の脱離により再生され、次のベーパの吸着に備える。
これにより、パージ流量が徐々に上昇していく。次に上
記のエバポパージシステムを実行するエバポパージシス
テムの故障診断の処理動作について説明する。この故障
診断はマイクロコンピュータ38によって実行される。
図7は本発明の要部の故障診断ルーチンの第1実施例の
フローチャートを示す。同図中、この故障診断ルーチン
はイグニッションスイッチのオンにより起動され、始動
後所定時間t2 (例えば5分〜20分)が経過したか否
か判定し(ステップ101)、経過していないときは圧
力センサ28の検出信号に基づいてタンク内圧(これは
大気圧との差である:以下同じ)Pを読み込む(ステッ
プ102)。
Aより大であるか、又は所定値Bより小であるか比較さ
れる(ステップ103,104)。上記の所定値A及び
Bは図4乃至図6に示したように、所定値Aは内圧制御
弁29の設定圧より若干小なる正圧の値であり、所定値
Bは大気圧よりやや低い負圧の値である。
又は所定値Bより小なるときは、図4乃至図6からわか
るように、エバポパージシステムは正常と判断して正常
フラグがセットされ(ステップ105)、この処理を一
旦終了する。しかし、B≦P≦Aと判定されたときは
(ステップ103,104)、図6からわかるように異
常の可能性があるため、正常フラグはセットしないで、
このルーチンを終了する。
ると(ステップ101)、正常フラグがセットされてい
るか否かみて(ステップ106)、正常フラグがセット
されていれば警告灯39を消灯して(ステップ10
7)、このルーチンを終了する。一方、ステップ106
で正常フラグがセットされていないと判定されたとき
は、所定時間t2 経過してもタンク内圧Pが一度も所定
値Aより大か、所定値Bより小となっていない場合であ
り、このときは図6に示したような異常と判断して警告
灯39を点灯して(ステップ108)、このルーチンを
終了する。従って、運転者は警告灯39の点灯により内
圧制御弁29から燃料タンク21までの系内に洩れがあ
ると判断することができる。
ンク21に導入しなくとも、圧内制御弁29、圧力セン
サ31及びマイクロコンピュータ38によって、エバポ
パージシステムの故障診断ができるから、蒸発燃料の発
生量の影響が少なく誤検出をなくすことができ、また多
量にパージされないから排気エミッションの悪化や空燃
比の急激な変動を防止することができ、また多くの制御
弁を用いなくとも簡単で安価な構造で故障診断ができ
る。なお、図7中、所定値A及びBは圧力センサ31の
公差を加味して定められており、所定値Aは例えば15
0mmAq、所定値Bは例えば−50mmAqである。
2実施例について図8のフローチャートと共に説明す
る。この故障診断ルーチンがイグニッションスイッチの
オンにより起動され、始動後所定時間t2 が経過したか
否か判定し(ステップ201)、経過していないときは
圧力センサ28の検出信号に基づいてタンク内圧Pを読
み込む(ステップ202)。
行なわれてから1秒経過しているか否か判定し(ステッ
プ203)、1秒経過していないときはこのルーチンを
一旦終了し、1秒経過したときにはステップ204へ進
んで変数TP(初期値は0)にタンク内圧の絶対値|P
|を加算した値を変数TPに代入してこのルーチンを終
了する。
ステップ201からステップ205へ進み、変数TPが
所定値Cより大であるか否か判定される。この変数TP
はタンク内圧Pの絶対値の積分値を表わしており、この
積分値TPが所定値Cより大のときは正常と判断して警
告灯39を消灯し(ステップ206)、他方TP≦Cの
ときはタンク内圧Pが大気圧付近で殆ど変化していない
から異常と判断して警告灯39を点灯し(ステップ20
7)、このルーチンを終了する。
発のし易さ)、燃料温、燃料量などによる蒸発燃料発生
量と燃料消費量との兼ね合いにより変化し、エバポパー
ジシステムが正常な場合でも、前記所定値AとBの範囲
内でタンク内圧が変化する事もあり得る。このような場
合、第1実施例では異常と誤検出するが、本実施例では
積分値TPを求めて所定値Cと大小比較している為、正
常と判断し、正確な診断が可能である。
3実施例について図9のフローチャートと共に説明す
る。同図中、図7と同一処理ステップには同一符号を付
し、その説明を省略する。図9において、ステップ10
4又は105の処理後、ステップ301でタンク内圧P
を読み込み、ステップ302で前回の演算から10秒経
過しているか否か判定され、10秒経過していないとき
はこのルーチンを一旦終了し、10秒経過しているとき
はステップ303で前回の圧力値POLDから今回読み
込んだタンク内圧を差し引いた差分を示す絶対値ΔPを
算出する。
LDとしてセットし(ステップ304)、予め設定され
ている差分の最大値ΔPMAXと大小比較する(ステッ
プ305)。ΔP≦ΔPMAXのときはこのルーチンを
一旦終了し、ΔP>ΔPMAXのときはその差分ΔPを
差分の最大値ΔPMAXとして代入し(ステップ30
6)、このルーチンを終了する。
ーチンが起動され、ステップ101で所定時間t2 経過
したと判定されると、ステップ106へ進み正常フラグ
のセットの有無が判定され、正常フラグがセットされて
いれば、正常と判断して警告灯39を消灯して(ステッ
プ308)、このルーチンを終了する。一方、ステップ
106で正常フラグがセットされていないと判定された
ときは、差分の最大値ΔPMAXが所定値Dより大であ
るか否か判定される(ステップ307)。
10秒)の圧力変化量が所定値Dより大きいため正常と
判断してステップ308へ進む。他方、ΔPMAX≦D
のときは短時間の圧力変化量が所定値D以下であるため
に、洩れがあると判断して警告灯39を点灯し(ステッ
プ309)、このルーチンを終了する。従って、本実施
例も第2実施例と同様に、所定値AとBの範囲内でタン
ク内圧が大きく変動していた場合は、正常と判断するこ
とができる。
第4実施例について図10のフローチャートと共に説明
する。この故障診断ルーチンがイグニッションスイッチ
のオンにより起動され、始動後所定時間t2 が経過した
か否か判定し(ステップ401)、経過していないとき
は圧力センサ28の検出信号に基づいてタンク内圧Pを
読み込む(ステップ402)。
スイッチのオンからの経過時間により判定され(ステッ
プ403)、始動直後のときは最小値PM1Nと最大値
PMAXに夫々先ほど読み込んだタンク内圧Pを代入す
る(ステップ404)。ステップ404の処理後、又は
ステップ403で始動直後でないと判定されたときはス
テップ405へ進み、最大値PMAXと検出タンク内圧
Pとの大小比較を行なう。
AXであるから、ステップ405を経てステップ406
へ進み、ここでタンク内圧Pと最小値PMINと大小比
較されるが、ステップ404により始動直後はP=PM
INであるからステップ407へ進み、始動直後のタン
ク内圧Pを最小値PMINに代入してこのルーチンを一
旦終了する。
周期でステップ401,402,403が実行され、更
にステップ404をジャンプしてステップ405へ進
む。ステップ405で現在のタンク内圧Pが始動直後の
タンク内圧PMAXより大であるか否か判定され、P>
PMAXのときにはステップ408へ進んで現在のタン
ク内圧Pを最大値PMAXに代入してこのルーチンを終
了する。
5から406へ進んでP>PMINの比較が行なわれ、
P>PMINのときはこのルーチンを一旦終了し、P≦
PMINのときは現在のタンク内圧Pを最小値PMIN
に代入してこのルーチンを終了する。このようにして、
始動後所定時間t2 経過するまではステップ401〜4
08により、始動直後からのタンク内圧Pの最大値がP
MAXに代入され、最小値がPMINに代入される。
ップ401で判定されると、ステップ409へ進み、最
大値PMAXと最小値PMINの差が所定値Eより小で
あるか判定され、所定値E以上のときは大きな圧力変化
があったから正常と判定して警告灯39を消灯し(ステ
ップ413)、このルーチンを終了する。
定時間における圧力変化が小さいため異常と仮判定して
ステップ410へ進む。すなわち、PMAX−PMIN
<Eより直ちに異常と判定すると、図5に示した温間ス
タート時にはタンク内圧が内圧制御弁29の設定圧力に
保持されるので、異常と誤検出してしまうからである。
また蒸発燃料が発生しない極低温時で燃料消費量が少な
いアイドルの場合もタンク内圧はあまり変化しないので
誤検出する。
<Eが成立するとステップ409で判定されたときは、
ステップ410で最大値PMAXが所定値Fより小であ
るか否か判定し、PMAX<Fのときはステップ411
で最小値PMINが所定値Gより大であるか否か判定す
る。上記の所定値Fは前記図7のルーチン中の所定値A
と略等しく、例えば200mmAqという正圧の値であ
る。また、上記の所定値Gは前記所定値Bと略等しく、
例えば−100mmAqという負圧の値である。
たときは、最大値PMAXと最小値PMINが夫々所定
値FとGの範囲内で圧力変化が小さな場合であり、よっ
て図6に示したような冷間始動時の異常等と判断してス
テップ412へ進み警告灯39を点灯してこのルーチン
を終了する。
かでPMAX≧F又はPMIN≦Gと判定されたとき
は、図5に示した温間始動時のような、タンク内圧が変
化しにくい正常時と判断してステップ413へ進み警告
灯39を消灯してこのルーチンを終了する。
ついて、図11のシステム構成図と共に説明する。図1
1中、図2と同一構成部分には同一符号を付し、その説
明を省略する。本実施例は図11に示すように、図2の
内圧制御弁29に代えて電磁弁(VSV)45を設け、
その開閉をマイクロコンピュータ38によって制御する
ようにした点に特徴を有する。上記のVSV45はマイ
クロコンピュータ38と共に弁装置16を構成してい
る。
V45の制御は図12に示すルーチンによって行なわれ
る。同図中、圧力センサ31の検出信号に基づいて得ら
れたタンク内圧Pが所定値260mmAqより大か否か
判定し(ステップ501)、P≦260mmAqのとき
はタンク内圧Pが240mmAqより小であるか否か判
定される(ステップ502)。
弁、すなわちVSV45を閉弁し(ステップ503)、
このルーチンを終了する。P≧240mmAqのときは
VSV45はその状態を保持してこのルーチンを終了す
る。
qと判定されたときは、タンク内圧が設定圧力260m
mAqより大で、蒸発燃料が多量に発生しているので、
VSV45を開弁し(ステップ504)、蒸発燃料をV
SV45を通してキャニスタ30へ送り込む。
はタンク内圧が260mmAqより大となった時に開弁
されて、燃料タンク21内の蒸発燃料をキャニスタ30
内に供給し、開弁後はタンク内圧が240mmAqより
小となった時点でVSV45を閉弁することにより、タ
ンク内圧を240mmAq〜260mmAqに保持す
る。VSV45の開閉弁にヒステリシスをもたせている
のは、VSV45の開閉弁の繰り返しによるVSV45
の劣化を極力少なくするためである。
前記した図7乃至図10の各実施例を適用してエバポパ
ージシステムの故障診断ができることは勿論である。
ものではなく、例えば弁装置16の設置個所はベーパ通
路12の途中に限られるものではなく、キャニスタ13
とベーパ通路12の連結部(キャニスタ13内)や、燃
料タンク11とベーパ通路12の連結部(タンク壁面)
などでもよく、要は燃料タンク11からベーパ通路12
を介してキャニスタ13に到る経路中であれば、どこで
もよい。
ク内圧を一定に保持する弁装置をベーパ通路に設けて、
タンク内圧を実質的に測定するようにしたため、負圧を
燃料タンクに導入することなく弁装置と燃料タンクとの
間の故障を検出することができ、よって燃料タンク内の
蒸発燃料発生量の影響を殆ど受けることなく正確な故障
検出ができ、また特別な部品を必要とすることなく必要
最小限の部品により簡単かつ安価に構成することができ
る等の特長を有するものである。
である。
時のタンク内圧の変化の様子を示す図である。
時のタンク内圧の変化の様子を示す図である。
始動時のタンク内圧の変化の様子を示す図である。
のフローチャートである。
のフローチャートである。
のフローチャートである。
例のフローチャートである。
る。
ローチャートである。
Claims (1)
- 【請求項1】 燃料タンクからの蒸発燃料をベーパ通路
を通してキャニスタ内の吸着剤に吸着させ、所定運転時
に該キャニスタ内の吸着燃料をパージ通路を通して内燃
機関の吸気通路へパージするエバポパージシステムの故
障を診断する装置において、 前記燃料タンクから前記ベーパ通路を介して前記キャニ
スタに到る経路中に設けられ、該燃料タンク内の圧力を
所定の正圧値以下に保持する弁装置と、 該弁装置と該燃料タンクとの間の系路の圧力変化を検出
する圧力変化検出手段と、 該圧力変化検出手段により検出された値又はこれを演算
した値が所定範囲内のとき異常と判定する判定手段とを
備えることを特徴とするエバポパージシステムの故障診
断装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18254992A JP2699769B2 (ja) | 1992-07-09 | 1992-07-09 | エバポパージシステムの故障診断装置 |
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