JP2004308484A - 内燃機関の蒸発燃料処理装置 - Google Patents

内燃機関の蒸発燃料処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は内燃機関の蒸発燃料処理装置に関し、燃料タンクを密閉するための封鎖弁に、予め想定した以上の作動負荷が加わる状況下では、その封鎖弁を非通電状態に維持することを目的とする。
【解決手段】燃料タンク10と連通するベーパ通路20を設ける。ベーパ通路20の導通状態を制御する封鎖弁28を設ける。タンク内圧Ptnkを検出するタンク内圧センサ12を設け、タンク内圧Ptnkが目標上限値を超える場合には、封鎖弁28を開いてタンク内圧Ptnkの減圧を図る。封鎖弁28の作動負荷が判定値を超える場合には、タンク内圧Ptnkに関わらず封鎖弁28への通電を禁止して、封鎖弁28を保護する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関の蒸発燃料処理装置に係り、特に、燃料タンクの内部で発生する蒸発燃料が大気に放出されるのを防止するための蒸発燃料処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば特開平7−217504号公報に開示されるように、燃料タンクと連通するキャニスタを備える蒸発燃料処理装置が開示されている。この装置は、燃料タンクとキャニスタとを連通する経路に、燃料タンクを密閉するための圧力制御弁を備えている。この圧力制御弁は、常時閉タイプの電磁弁で構成されており、内燃機関の停止中は燃料タンクを密閉すべく閉状態(非通電状態)に維持される。また、上記の圧力制御弁は、内燃機関の作動中は、タンク内圧が過度に高圧とならないように適当に開弁状態(通電状態)とされる。
【0003】
内燃機関の停止中に燃料タンクが密閉状態に維持されれば、その期間中に燃料タンクから蒸発燃料が大気に放出されるのを確実に防ぐことができる。また、内燃機関の運転中にタンク内圧が適度な圧力に維持されていれば、給油のためにタンクキャップが外された際に、給油孔から大気に流出する蒸発燃料量を抑制することができる。このため、上記従来の装置によれば、内燃機関において良好なエミッション特性を実現することができる。
【0004】
【特許文献1】
特開平7−217504号公報
【特許文献2】
実開平5−47403号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
既述した通り、上記従来の装置は、内燃機関の運転中は、タンク内圧が過度に高圧とならないように圧力制御弁を適当に開弁させる。より具体的には、上記従来の装置は、センサによりタンク内圧を実測しており、内燃機関の運転中にそのセンサ出力が所定の判定値を超えた場合に、タンク内圧を下げるべく圧力制御弁を開弁させる。そして、圧力制御弁は、センサ出力が適当な値に低下するまで開弁状態に維持される。
【0006】
圧力制御弁が開いている間は、燃料タンク内のガスが外部に向かって流出することができる。このため、通常の場合は、圧力制御弁が開弁された後、ある程度の時間が経過すればタンク内圧は適当な圧力にまで低下し、その結果、圧力制御弁は再び閉状態、つまり、非通電状態に復帰する。しかしながら、燃料タンクの内部で多量に蒸発燃料が発生している場合は、圧力制御弁の開弁後にタンク内圧が予定の速度で減圧されず、その圧力が適当な値にまで低下するのに長い期間を要することがある。
【0007】
圧力制御弁は、本来長い期間にわたって継続的に開弁状態を維持するものではない。このため、圧力制御弁には、本質的にはそのような長期間の継続的な開弁に耐えうるだけの性能を与える必要はない。このような背景の下、圧力制御弁に対して継続的開弁を前提とした性能を与えるとすれば、その耐久性を無駄に高めることになり、一方、そのような性能を与えないとすれば、圧力制御弁の耐久性に問題が残ることになる。
【0008】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、燃料タンクを密閉するための封鎖弁に、予め想定した以上の作動負荷が加わる状況下では、その封鎖弁を非通電状態に維持することのできる内燃機関の蒸発燃料処理装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、上記の目的を達成するため、内燃機関の蒸発燃料処理装置であって、
燃料タンクと、
前記燃料タンクと連通するベーパ通路と、
前記ベーパ通路の導通状態を制御する封鎖弁と、
タンク内圧を検出するタンク内圧検出手段と、
前記タンク内圧が目標上限値を超える場合に前記封鎖弁を開弁状態とする封鎖弁開弁手段と、
前記封鎖弁の作動負荷が判定値を超える場合に、前記封鎖弁への通電を禁止する封鎖弁通電禁止手段と、
を備えることを特徴とする。
【0010】
また、第2の発明は、第1の発明において、前記封鎖弁通電禁止手段は、前記封鎖弁の連続通電時間を計数するタイマー手段を備え、前記連続通電時間が判定時間を超える場合に前記封鎖弁への通電を禁止することを特徴とする。
【0011】
また、第3の発明は、第1または第2の発明において、前記封鎖弁通電禁止手段は、前記封鎖弁の作動頻度を検知する作動頻度検知手段を備え、前記作動頻度が判定頻度を超える場合に前記封鎖弁への通電を禁止することを特徴とする。
【0012】
また、第4の発明は、第1乃至第3の発明の何れかにおいて、
前記タンク内圧が前記目標上限値を超えることにより前記封鎖弁が開弁状態とされた後、当該タンク内圧が目標下限値を下回った時点で前記封鎖弁を閉弁状態とする封鎖弁閉弁手段と、
前記封鎖弁の連続開弁時間を計数するタイマー手段と、
前記連続開弁時間が判定時間を超える場合に前記タンク内圧検出手段の異常を検知するセンサ異常検知手段と、
を備えることを特徴とする
【0013】
また、第5の発明は、第4の発明において、
燃料タンク内での蒸発燃料の発生量を検知するベーパ発生量検知手段を備え、
前記センサ異常検知手段は、前記蒸発燃料の発生量が判定量を下回る環境下で前記連続開弁時間が前記判定時間を超える場合に前記タンク内圧検出手段の異常を検知することを特徴とする。
【0014】
また、第6の発明は、第1乃至第5の発明の何れかにおいて、
前記タンク内圧が前記目標上限値を超えることにより前記封鎖弁が開弁状態とされた後、当該タンク内圧が目標下限値を下回った時点で前記封鎖弁を閉弁状態とする封鎖弁閉弁手段と、
前記封鎖弁の連続開弁時間を計数するタイマー手段と、
前記連続開弁時間が判定時間を超える場合に、前記タンク内圧検出手段により検出されるタンク内圧を、低下方向に補正する出力学習手段と、
を備えることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照してこの発明の実施の形態について説明する。尚、各図において共通する要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
【0016】
実施の形態1.
[装置構成の説明]
図1は、本発明の実施の形態1の蒸発燃料処理装置の構成を説明するための図である。図1に示すように、本実施形態の装置は、燃料タンク10を備えている。燃料タンク10には、タンク内圧Ptnkを測定するためのタンク内圧センサ12が設けられている。タンク内圧センサ12は、大気圧に対する相対圧としてタンク内圧Ptnkを検出し、その検出値に応じた出力を発生するセンサである。また、燃料タンク10の内部には、燃料の液面を検出するための液面センサ14が配置されている。
【0017】
燃料タンク10には、ROV(Roll Over Valve)16,18を介してベーパ通路20が接続されている。ベーパ通路20は、その途中に封鎖弁ユニット24を備えており、その端部においてキャニスタ26に連通している。封鎖弁ユニット24は、封鎖弁28とリリーフ弁30を備えている。封鎖弁28は、無通電の状態で閉弁し、外部から駆動信号が供給されることにより開弁状態となる常時閉タイプの電磁弁である。リリーフ弁30は、燃料タンク10側の圧力がキャニスタ26側の圧力に比して十分に高圧となった場合に開弁する正方向リリーフ弁と、その逆の場合に開弁する逆方向リリーフ弁とからなる機械式の双方向逆止弁である。リリーフ弁30の開弁圧は、例えば、正方向が20kPa、逆方向が15kPa程度に設定されている。
【0018】
キャニスタ26は、パージ孔32を備えている。パージ孔32には、パージ通路34が連通している。パージ通路34は、その途中にパージVSV(Vacuum Switching Valve)36を備えていると共に、その端部において内燃機関の吸気通路38に連通している。内燃機関の吸気通路38には、エアフィルタ40、エアフロメータ42、スロットルバルブ44などが設けられている。パージ通路34は、スロットルバルブ44の下流において吸気通路38に連通している。
【0019】
キャニスタ26の内部には、ベーパ吸着部46とバッファ部48とが設けられている。また、キャニスタ26には、大気孔50が設けられている。ベーパ吸着部46およびバッファ部48は何れも活性炭で満たされている。ベーパ吸着部46の活性炭は、ベーパ通路20を通って流入してきたガスが大気孔50に吹き抜ける場合に、その中に含まれている蒸発燃料を吸着することができる。一方、バッファ部48の活性炭は、パージ孔32から流出するパージガス中のベーパ濃度の急変を防ぐことができる。
【0020】
キャニスタ26の大気孔50には、負圧ポンプモジュール52を介して大気通路54が連通している。大気通路54は、その途中にエアフィルタ56を備えている。大気通路54の端部は、燃料タンク10の給油口58の近傍において大気に開放されている。
【0021】
負圧ポンプモジュール52は、負圧ポンプおよび切り替え弁(何れも図示せず)を備えている。切り替え弁は、キャニスタ26の大気孔50を大気通路54に導通させる大気開放状態と、その大気孔50を負圧ポンプの吸入孔に連通させる負圧導入状態とを選択的に実現することのできる弁機構である。負圧ポンプモジュール52によれば、切り替え弁を大気開放状態とすることでキャニスタ26の内部を大気に開放することができる。また、切り替え弁を負圧導入状態として負圧ポンプを作動させることによりキャニスタ26の内部に負圧を導入することができ、その状態で負圧ポンプを停止させることにより、キャニスタ26の大気孔50を閉塞することができる。
【0022】
図1に示すように、本実施形態の蒸発燃料処理装置は、ECU60を備えている。ECU60は、車両の駐車中において経過時間を計数するためのソークタイマーを内蔵している。ECU60には、上述したタンク内圧センサ12や封鎖弁28、或いは負圧ポンプモジュール52と共に、リッドスイッチ62、およびリッドオープナー開閉スイッチ64が接続されている。また、リッドオープナー開閉スイッチ64には、ワイヤーによりリッド手動開閉装置66が連結されている。
【0023】
リッドスイッチ62は、給油口58を覆うリッド(車体の蓋)68を開けるための要求をECU60に伝えるためのスイッチである。ECU60は、リッドスイッチ62が操作されると、リッドオープナー開閉スイッチ64に対して、リッド68の開動作を要求する信号を供給する。リッドオープナー開閉スイッチ64は、リッド68を閉状態に維持する機構であり、ECU60から上記信号を受けると、或いは、リッド手動開閉装置66に開動作が施されると、リッド68の閉状態を解除する。
【0024】
[装置の基本動作の説明]
次に、本実施形態の蒸発燃料処理装置の動作について説明する。
(1)駐車中
本実施形態の蒸発燃料処理装置は、車両の駐車中は、原則として封鎖弁28を閉弁状態に維持する。封鎖弁28が閉弁状態とされると、リリーフ弁30が閉じている限り燃料タンク10はキャニスタ26から切り放される。従って、本実施形態の蒸発燃料処理装置においては、タンク内圧Ptnkがリリーフ弁30の正方向開弁圧(20kPa)を超えない限り、車両の駐車中に蒸発燃料が新たにキャニスタ26に吸着されることはない。また、タンク内圧Ptnkが、リリーフ弁30の逆方向開弁圧(−15kPa)を下回らない限り、車両の駐車中に燃料タンク10の内部に空気が吸入されることはない。
【0025】
(2)給油中
本実施形態の装置では、車両の停車中に、タンク内圧Ptnkが大気圧より高圧となることがある。このような状況下でタンクキャップが開かれると、燃料タンク10の内部に存在する蒸発燃料が大気に放出されやすい。そこで、この装置は、車両の停車中に給油の実行が要求された場合は、つまり、リッドスイッチ62が操作された場合は、先ず、タンク内圧Ptnkの減圧を図り、タンク内圧Ptnkが十分に低下した後に給油口58の開口を許可する。
【0026】
より具体的には、ECU60は、車両の停車中にリッドスイッチ62の操作を検知すると、先ず、封鎖弁28を開状態とする。この際、負圧ポンプモジュール52内の切り替え弁は大気孔50を開放しているため、大気封鎖弁28が開かれると、燃料タンク10内のガスはキャニスタ26の内部を流通し、蒸発燃料を含まない状態で大気孔50から流出する。その結果、タンク内圧Ptnkが低下し、その値Ptnkが判定圧力Pth以下になるとリッド68の閉状態が解除される。
【0027】
リッド68の閉状態が解除されると、リッド68を開き、更にタンクキャップを外して、給油を開始することが可能となる。換言すると、本実施形態の装置では、タンク内圧Ptnkが判定圧力Pth以下に低下するまでは、タンクキャップを外す行為、つまり、給油口58を開口する行為が禁止される。このため、この装置によれば、給油の際に、蒸発燃料が給油口58から大気へ放出されるのを有効に防ぐことができる。
【0028】
ECU60は、以後、液面センサ14の出力や経過時間、或いはリッド68の閉じ動作等に基づいて給油の終了を検出する。そして、給油の終了が検出されるまでは封鎖弁28を開状態に維持し、その終了が検出できたら、その時点で封鎖弁28を再び閉状態とする。上記の処理によれば、給油の実行中は燃料タンク10からキャニスタ26へのガスの流出が許容され、その結果、良好な給油特性を得ることができる。そして、給油の終了後は、再び燃料タンク10を密閉状態とすることができるため、蒸発燃料の大気放出を十分に抑制することができる。
【0029】
(3)走行中
以上説明した通り、本実施形態の装置は、リッドスイッチ62が操作された後、燃料タンク10の圧抜きが終わるのを待ってリッド68の閉状態が解除される。つまり、本実施形態の装置においては、リッドスイッチ62が操作された後、現実に給油が許可されるまでの間に、圧抜きに要する待ち時間が発生する。そして、この待ち時間は、リッドスイッチ62の操作時点におけるタンク内圧Ptnkが高いほど長時間となる。
【0030】
給油が開始される以前に、キャニスタ26に多量の燃料が吸着されていると、給油の際に燃料タンク10からキャニスタ26に流入してくる蒸発燃料が、キャニスタ26を吹き抜けて大気に放出される事態が生ずる。このため、キャニスタ26に吸着されている燃料の量は、給油の実行に備えて、常時少量に抑えられていることが望ましい。
【0031】
キャニスタ26における燃料吸着量を少量とするためには、車両の走行中(内燃機関の作動中)に、常に封鎖弁28を閉じておき、燃料タンク10からキャニスタ26へ向かう蒸発燃料の流れを一切禁止することが望ましい。しかしながら、車両の走行中に常に封鎖弁28が閉じられるとすると、タンク内圧Ptnkが著しく高圧となり、給油の際に不当に長い待ち時間が発生する。そこで、本実施形態の装置は、車両の走行中は、蒸発燃料がキャニスタ26に吸着されない範囲で適宜封鎖弁28を開弁してタンク内圧Ptnkを大気圧近傍値に維持することとしている。
【0032】
具体的には、ECU60は、吸気通路38へのパージが行われていることを条件に、タンク内圧Ptnkが目標上限値(>大気圧)を超える場合に封鎖弁28を開き、タンク内圧Ptnkが目標下限値(>大気圧)に低下するまでその状態を維持する。この制御によれば、長期間にわたってパージがカットされない限り、タンク内圧Ptnkは目標上限値と目標下限値の間に維持される。つまり、タンク内圧Ptnkが目標上限値を超えて不当に高圧化するのを防ぐことができる。そして、封鎖弁28がパージの実行中に限って開かれるため、燃料タンク10から排出される蒸発燃料を吸気通路38に導くことが可能であり、その結果、キャニスタ26内の燃料吸着量の増加を十分に抑制することができる。
【0033】
[基本動作に伴う課題とその解決手法の説明]
図2は、本実施形態の装置において、燃料タンク10の内部で蒸発燃料が多量に発生している状況下で生ずることのある現象を説明するためのタイミングチャートである。より具体的には、図2(A)は、車両の走行中におけるタンク内圧Ptnkの変化を示し、図2(B)は、封鎖弁28の状態を示す。尚、図2(A)中に符号▲1▼および▲2▼を付して示す破線は、それぞれタンク内圧Ptnkの目標上限値および目標下限値である。
【0034】
図2に示すタイミングチャートにおいて、時刻t1以前は封鎖弁28が閉状態とされている。タンク内圧Ptnkは、封鎖弁28が閉じている状況下で上昇し、時刻t1において目標上限値▲1▼に達している。その結果、封鎖弁28は、上述した基本動作に従い、時刻t1において開弁状態に制御されている。
【0035】
燃料タンク10内で発生する蒸発燃料の量が通常の量であれば、封鎖弁28が開き、ベーパ通路20が開放されることによりタンク内圧Ptnkは大きく減圧する。しかしながら、燃料の温度上昇などに起因して燃料タンク10内で蒸発燃料が多量に発生している場合には、図2(A)に示すように、封鎖弁28が開いた後に、タンク内圧Ptnkに顕著な減圧が生じないことがある。基本動作によれば、封鎖弁28は、タンク内圧Ptnkが目標下限値▲2▼に下がるまで開状態、つまり、通電状態に維持される。この場合、長期間にわたって封鎖弁28の通電が継続される事態が生ずる。
【0036】
図3は、タンク内圧センサ12の出力シフトが原因で発生することのある現象を説明するためのタイミングチャートである。より詳細には、図3(A)中に実線で示す波形は、タンク内圧センサ12の出力波形を示し、また、同図中に一点鎖線で示す波形は燃料タンク10の内部に生じている現実のタンク内圧Ptnkを示す。更に、図3(B)中に示す波形は、封鎖弁28の開閉状態を示している。尚、図3(A)中に符号▲1▼および▲2▼を付して示す破線は、図2(A)に示す場合と同様に目標上限値および目標下限値である。
【0037】
図3(A)は、タンク内圧センサ12の出力が過大側にシフトしている様子を表している。タンク内圧センサ12にこのような出力シフトが生じていると、現実のタンク内圧Ptnkが目標上限値に達していなくても、タンク内圧センサ12の出力が目標上限値に達したことを表していれば(時刻t1)、その時点で封鎖弁28は開弁される。そして、現実のタンク内圧Ptnkが目標下限値を下回っていても、タンク内圧センサ12の出力が目標下限値まで低下していなければ、封鎖弁28は開状態のまま維持される。
【0038】
現実のタンク内圧Ptnkが大気圧を下回った後、更にそのタンク内圧Ptnkを下げるためには、燃料タンク10の中からガスを吸い出すことが必要である。このため、そのような状況下では、タンク内圧Ptnkが大気圧を超えている場合に比して、Ptnkの減圧速度は低速となる。その結果、タンク内圧センサ12に上記の出力シフトが生じている場合は、封鎖弁28が開いた後、センサ出力が目標下限値▲2▼を下回るまでの期間が、つまり、封鎖弁28が開弁状態(通電状態)に維持される期間が、センサが正常である場合に比して著しく長期化することがある。
【0039】
封鎖弁28は、本来、長期間に渡って継続的に通電される必要のない電磁弁である。つまり、封鎖弁28が長期に渡って継続的に通電されるような上記の状況はあくまで特殊な状況であり、そのような特殊な状況を前提とした耐久性能を封鎖弁28に与えることは、コスト等の観点から必ずしも好ましい措置ではない。しかしながら、そのような耐久性能を有しない封鎖弁28が長期にわたる継続的通電に付されるとすれば、システムの早期故障が生じ易くなる。そこで、本実施形態の装置は、封鎖弁28に対して、当初の想定を超える作動負荷が加わっている場合には、より具体的には、封鎖弁28が所定期間を超えて継続的に通電されている場合には、封鎖弁28を保護するために、その通電を停止させることとした。
【0040】
図4は、上記の機能を実現するために本実施形態においてECU60が実行する制御ルーチンのフローチャートを示す。
図4に示すルーチンでは、先ず、内燃機関が運転中であるか否かが判別される(ステップ100)。
その結果、内燃機関が運転中でないと判別された場合は、車両が駐車中であるものとして、封鎖弁28が閉状態とされる(ステップ102)。
そして、この場合は、以後、封鎖弁28の継続開弁時間を計数するためのタイマーのカウントがクリアされた後(ステップ104)、今回の処理サイクルが終了される。
【0041】
一方、上記ステップ100において、内燃機関が運転中であると判別された場合は、車両が走行中であるものとして、現時点におけるタンク内圧Ptnkが計測される(ステップ106)。
次に、封鎖弁28が現在開いているか閉じているかが判別される(ステップ108)。
【0042】
その結果、封鎖弁28が閉じていると判別された場合は、次に、タンク内圧Ptnkが、所定圧力▲1▼(>大気圧)より高圧であるか否かが判別される(ステップ110)。
所定圧力▲1▼は、既述した目標上限値に相当し、給油時の圧抜きに要する時間が不当に長時間となるのを防ぐ観点より実験的に設定された値である。
タンク内圧Ptnkが所定圧力▲1▼より高くないと判別された場合は、封鎖弁28を開く必要はないと判断することができる。この場合、以後、既述したタイマーのカウントがクリアされた後(ステップ112)、今回の処理サイクルが終了される。
【0043】
一方、上記ステップ110において、タンク内圧Ptnkが所定圧力▲1▼より高いと判断された場合は、α%を超えるパージ率PGRでパージが行われているか否かが判別される(ステップ114)。
ここで、パージ率PGRとは、パージVSV36を通って吸気通路38に流れ込むガスの流量(パージ流量QPG)と、吸気通路38に流入する空気量(吸入空気量Ga)との比QPG/Gaである。パージ流量QPGは、パージVSV36の開度と吸気管圧力Pmとにより一義的に決定される値である。本実施形態の装置は、内燃機関の運転状態等に応じて目標のパージ率PGRを設定し、その目標が実現されるように、吸入空気量Gaや吸気管圧力Pmに基づいてパージVSV36の開度を制御する。
【0044】
キャニスタ26には、パージ率PGRが大きいほど大きな吸気負圧が導入される。従って、パージ率PGRが大きいほど、燃料タンク10から排出されるガスを多量に吸気通路38へ導くことができる。上記ステップ114において用いられる判定値αは、封鎖弁28を開いて燃料タンク10から蒸発燃料を排出させるうえで必要な最小限のパージ率PGRとして設定された値である。従って、PGR>αが成立しないと判別された場合は、封鎖弁28が閉じられた後(ステップ102、104)、今回の処理サイクルが終了される。一方、上記ステップ114において、パージ率PGRがα%より大きいと判別された場合は、封鎖弁28を開くべく、以下の処理が実行される。
【0045】
すなわち、上記ステップ114において、パージ率PGRがα%より大きいと判断された場合は、先ず、封鎖弁28の連続開弁時間を計数するタイマーのカウントが所定値以上であるかが判別される(ステップ116)。
本ステップ116の処理が上述したステップ110,114に続いて実行されるのは、上記ステップ108において封鎖弁28が閉じていると判断された場合である。そして、図4に示すルーチンによれば、その場合、常にタイマーのカウントはゼロにクリアされている。このため、この場合はタイマー≧所定値なる条件が常に不成立となる。
【0046】
上記ステップ116において、タイマー≧所定値が成立しないと判別された場合は、以後、封鎖弁28の開弁処理が実行され(ステップ118)、次いで、封鎖弁28の連続開弁時間を計数するためのタイマーがカウントアップされた後(ステップ120)、今回の処理サイクルが終了される。
【0047】
上記ステップ118および120の処理が実行された後、本ルーチンが再び起動されると、今度は上記ステップ108において封鎖弁が開弁していると判断される。この場合、次にタンク内圧Ptnkが所定圧力▲2▼以下に低下したか否かが判別される(ステップ122)。
所定圧力▲2▼は、上述した目標下限値に相当する値であり、所定圧力▲1▼より小さな大気圧以上の値である。
【0048】
上記ステップ122においてタンク内圧Ptnkが所定圧力▲2▼以下に低下していると判断された場合は、Ptnkが十分に低下したと判断され、以後、ステップ102および104の処理、つまり、封鎖弁28を閉じてタイマーのカウントをクリアする処理が実行される。一方、タンク内圧Ptnkが未だ所定圧力▲2▼以下に低下していないと判別された場合は、以後、上述したステップ114以降の処理が実行される。そして、パージ率PGRがα%を超えている限り(ステップ114)、タイマーのカウントが所定値以上となるまで(ステップ116)、封鎖弁28が開状態とされ(ステップ118)、タイマーのカウントアップが繰り返される(ステップ120)。
【0049】
燃料タンク10の内部で蒸発燃料が多量に発生している場合や、タンク内圧センサ12に出力ずれが生じている場合を除き、タンク内圧Ptnkは、タイマーのカウントが所定値に達する前に所定圧力▲2▼以下に低下する。従って、通常の場合は、封鎖弁28が開かれた後、図4に示すルーチンが繰り返し実行される過程において、上記ステップ122の条件が成立することにより封鎖弁28が閉じられる。この場合、封鎖弁28の連続開弁時間は十分に短時間であるから、その動作が繰り返されることにより封鎖弁28の耐久性が不当に損なわれることはない。
【0050】
一方、蒸発燃料が多量に発生している場合や、タンク内圧センサ12に出力ずれが生じている場合には、タンク内圧Ptnkが所定圧力▲2▼以下となる前にタイマーのカウント、つまり、封鎖弁28の連続開弁時間が所定値以上になることがある。この場合、封鎖弁28は、ステップ116の条件が成立することにより強制的に非通電状態(閉状態)とされる。
【0051】
上記ステップ116で用いられる所定値は、封鎖弁28の耐久性が保証できる連続開弁時間の境界値として実験的に定められた値である。従って、タイマーのカウントがその所定値に達している場合は、封鎖弁28の作動負荷が予め想定した負荷の限界に達しており、引き続き開状態が継続されると、封鎖弁28の耐久性が不当に損なわれる可能性があると判断できる。図4に示すルーチンでは、このような場合に、以後速やかに封鎖弁28を非通電状態とすることができ、封鎖弁28の早期劣化を有効に防ぐことができる。
【0052】
以上説明した通り、図4に示すルーチンによれば、通常の環境下では、封鎖弁28に長期の連続開弁を強要することなくタンク内圧Ptnkを所定圧力▲1▼と所定圧力▲2▼の間に制御することができる。また、蒸発燃料の多量発生時など、特殊な環境下では、封鎖弁28の連続開弁時間がその耐久性に影響を与える時間に達した時点で、封鎖弁28の通電を強制的に停止させることができる。このため、本実施形態の構成によれば、封鎖弁28に対して過剰な耐久性能を与えることなく、実用上十分な耐久性を有する蒸発燃料処理装置を実現することができる。
【0053】
尚、上述した実施の形態1においては、タンク内圧センサ12が前記第1の発明における「タンク内圧検出手段」に相当していると共に、ECU60が、上記ステップ118の処理を実行することにより前記第1の発明における「封鎖弁開弁手段」が、上記ステップ116に次いでステップ102の処理を実行することにより前記第1の発明における「封鎖弁通電禁止手段」が、それぞれ実現されている。
また、上述した実施の形態1においては、ECU60が、上記ステップ104,112および120の処理を実行することにより前記第2の発明における「タイマー手段」が実現されている。
【0054】
実施の形態2.
次に、図5および図6を参照して本発明の実施の形態2について説明する。
上述した実施の形態1の装置は、封鎖弁28の連続開弁時間が長期化した場合に、封鎖弁28に過大な作動負荷がかかっていると判断して、その保護を図るべく封鎖弁28への通電を強制的に停止することとしている。ところで、封鎖弁28の耐久性は、長期にわたる連続的な開弁により損なわれことがあるのと同様に、開閉動作が数多く繰り返されることによっても、つまり、高い頻度で開閉が繰り返されることによっても損なわれることがある。そこで、本実施形態の装置は、当初の想定を超える頻度で封鎖弁28の作動が要求される場合には、強制的に封鎖弁28への通電を禁止することとしている。
【0055】
図5および図6は、上記の機能を実現すべく、本実施形態においてECU60が実行するルーチンのフローチャートを示す。本実施形態の装置は、実施の形態1の装置において、ECU60に、上記図4に示すルーチンと共に、或いはそのルーチンに代えて、図5および図6に示すルーチンを実行させることにより実現することができる。
【0056】
図5に示すルーチンは、本実施形態においてECU60が封鎖弁28の状態を制御するために実行するルーチンである。このルーチンは、ステップ114に続く処理がステップ116からステップ130に変更されている点を除き上記図4に示すルーチンと同様である。以下、図5において図4に示すステップと同一のステップについては同一の符号を付してその説明を省略または簡略する。
【0057】
すなわち、図5に示すルーチンでは、ステップ114においてパージ率PGRがα%を超えていると判別された場合に、作動許可フラグがオンであるか否かが判別される(ステップ130)。
【0058】
作動許可フラグは、封鎖弁28の作動が許可できる場合にオンとなり、その作動が許可できない場合にオフとなるフラグである。図5に示すルーチンでは、その作動許可フラグがオンであると判別された場合に封鎖弁を開弁する処理(ステップ118、120)が実行される。そして、作動許可フラグがオンでないと判別された場合は、封鎖弁28の作動を禁止すべく、封鎖弁28を閉弁する処理、つまり、封鎖弁28への通電を強制的に停止する処理が実行される(ステップ102,104)。
【0059】
図6は、上述した作動許可フラグを処理するためにECU60が実行する制御ルーチンのフローチャートである。
図6に示すルーチンでは、先ず、内燃機関が運転中であるか否かが判別される(ステップ140)。
本実施形態において、作動許可フラグは、内燃機関の運転中に、封鎖弁28の作動可否を判断するうえで参照されるフラグである。従って、内燃機関の停止中は、そのフラグを処理する必要がない。このため、内燃機関が運転中でないと判別された場合は、以後何ら処理が進められることなく今回の処理サイクルが終了される。
【0060】
一方、上記ステップ140において、内燃機関が運転中であると判別された場合は、先ず、封鎖弁28の作動頻度検出期間を計数するためのタイマーがカウントアップされる(ステップ142)。
次いで、そのタイマーのカウントが、封鎖弁28の作動頻度を検出するための所定時間に達しているか否かが判別される(ステップ144)。
そして、未だそのカウントが所定時間に達していないと判別された場合は、前回の処理サイクル時から今回の処理サイクル時にかけて、封鎖弁28が閉弁状態から開弁状態に変化したか否かが判別される(ステップ146)。
【0061】
封鎖弁28が閉弁状態から開弁状態に変化していないと判別された場合は、そのまま今回の処理サイクルが終了される。一方、その変化が生じていると判別された場合は、封鎖弁28の作動回数を計数するためのカウンタがインクリメントされた後(ステップ148)、今回の処理サイクルが終了される。
【0062】
以上の処理によれば、内燃機関の作動が継続している限り、上記ステップ144において所定時間の経過が判定されるまで、繰り返しステップ146および148の処理が実行される。その結果、封鎖弁28の作動回数を計数するためのカウンタには、上記の所定時間の間に封鎖弁28が閉状態から開状態に変化した回数が計数される。
【0063】
上述した処理が繰り返される過程で所定時間が経過すると、上記ステップ144の条件が成立する。図6に示すルーチンでは、その条件が成立すると、封鎖弁28の作動回数を計数したカウンタの計数値が判定回数Nth以下であるか否かが判別される(ステップ150)。
【0064】
カウンタの計数値は、所定時間当たりの封鎖弁28の作動回数であり、実質的には封鎖弁28の作動頻度としての意味を有している。一方、判定回数Nthは、封鎖弁28の作動頻度の限界値として実験的に定められた値である。従って、その作動回数が判定回数Nth以下であると判別される場合は、封鎖弁28の作動頻度は許容範囲内であると判断できる。図6に示すルーチンでは、この場合、封鎖弁28の作動を許可すべく、作動許可フラグがオン状態にセットされる(ステップ152)。
【0065】
一方、上記ステップ150において、封鎖弁28の作動回数が判定回数Nth以下でないと判別された場合は、封鎖弁28の作動頻度が当初の想定を超える頻度であると判断できる。図6に示すルーチンでは、この場合、封鎖弁28の作動を禁止するため、作動許可フラグがオフ状態とされる(ステップ154)。
【0066】
上記の処理が終了すると、以後、所定時間を計数するためのタイマー、および封鎖弁28の作動回数を計数するためのカウンタが共にクリアされた後(ステップ156)、今回の処理サイクルが終了される。
【0067】
以上の処理によれば、封鎖弁28の作動頻度が想定範囲内である場合は、作動許可フラグがオンとされ、封鎖弁28の開閉動作が許可される。一方、その作動頻度が想定した範囲を超えている場合は、作動許可フラグがオフとされ、封鎖弁28の開閉動作が禁止される。ECU60の内部では、図5および図6に示すルーチンの処理の他、オフ状態の作動許可フラグを所定時間の後にオン状態とする処理が実行されている。このため、本実施形態の装置においては、封鎖弁28に対して過大な作動頻度が要求された後の一定期間だけ、強制的に封鎖弁28への通電を停止することができる。
【0068】
封鎖弁28の作動頻度が過大となるのは、蒸発燃料の発生量が多量であり、封鎖弁28が閉じられた後、タンク内圧Ptnkが早期に目標上限値(所定圧力▲1▼)にまで上昇するような特殊な状況に限られる。本実施形態の装置によれば、そのような特殊な状況下での封鎖弁28の作動を禁止することにより、封鎖弁28に過剰な作動負荷が加わるのを有効に防ぐことができる。このため、本実施形態の装置によっても、実施の形態1の場合と同様に、過剰な耐久性能を与えることなく封鎖弁28の早期故障を有効に防ぐことができる。
【0069】
尚、上述した実施の形態2においては、ECU60が、上記ステップ144〜148の処理を実行することにより前記第3の発明における「作動頻度検知手段」が実現されている。
【0070】
実施の形態3.
次に、図7を参照して、本発明の実施の形態3について説明する。
本実施形態の装置は、実施の形態1の装置において、ECU60に上記図4に示すルーチンに代えて後述する図7に示すルーチンを実行させることにより実現することができる。
【0071】
本実施形態の装置は、実施の形態1の装置と同様に、封鎖弁28の連続開弁時間が長期に渡る場合に、封鎖弁28に対する通電を強制的に停止してその保護を図る機能を有している。ところで、封鎖弁28の連続開弁時間が不当に長期化する原因は、主として燃料タンク10内での蒸発燃料の多量発生か、或いは、タンク内圧センサ12の出力ずれである。従って、燃料タンク10の内部で蒸発燃料が多量に発生していないにも関わらず封鎖弁28の連続開弁時間が長期に渡る場合には、タンク内圧センサ12に異常が生じていると判断することができる。
【0072】
図7は、ECU60が、封鎖弁28の状態を制御すると共に、上記の原理に従ってタンク内圧センサ12の異常検出を行うべく本実施形態において実行する制御ルーチンのフローチャートを示す。尚、図7に示すルーチンは、ステップ116の処理に次いで、ステップ160および162の処理が挿入されている点を除き、上記図4に示すルーチンと同様である。以下、主として図7に示すルーチンが図4に示すルーチンと異なる点につき説明を行う。
【0073】
すなわち、図7に示すルーチンでは、ステップ116において、封鎖弁28の連続開弁時間を計数するためのタイマーのカウントが所定値以上であると判別された場合に、先ず、燃料タンク10内で蒸発燃料が多量に発生しているか否かが判別される(ステップ160)。
蒸発燃料が多量に発生しているか否かは、例えば、パージ濃度学習値などを基礎とする公知の手法で判断することができる。すなわち、本実施形態におけるECU60は、蒸発燃料のパージ制御中に、公知の手法でパージ濃度、つまり、吸気通路38に流入するパージガス中の燃料濃度を学習している。燃料タンク10の内部で蒸発燃料が多量に発生している場合は、その蒸発燃料が直接パージ通路34に吹き抜けることによりパージ濃度が高くなる。このため、ECU60は、パージ濃度学習値に基づいて、燃料タンク10内での蒸発燃料の発生状況を推定することができる。
本ステップ160では、具体的には、上記の原理に従って推定された蒸発燃料の発生量が所定の判定値を超えているか否かが判別される。そして、判定値を超える蒸発燃料が発生していると判別された場合は、蒸発燃料の発生量が多量であると判定される。一方、蒸発燃料の発生量が判定値に満たない場合は蒸発燃料の発生量が多量ではないと判定される。
【0074】
上記ステップ160において、蒸発燃料量が多量には発生していないと判定された場合は、封鎖弁28の連続開弁時間は、タンク内圧センサ12の異常に起因して長期化していると判断できる。この場合、図7に示すルーチンでは、タンク内圧センサ12の異常判定処理が行われた後(ステップ162)、ステップ102および104の処理が行われる。
【0075】
一方、上記ステップ160において、蒸発燃料が多量に発生していると判定された場合は、封鎖弁28の連続開弁時間は、蒸発燃料の多量発生が原因で長期化している可能性が高いと判断できる。この場合、図7に示すルーチンによれば、上記ステップ162の処理がジャンプされ、以後、速やかにステップ102および104の処理が実行される。
【0076】
以上説明した通り、図7に示すルーチンによれば、封鎖弁28の連続開弁時間が長期化する場合に、封鎖弁28への通電を強制的に停止させると共に、その長期間の原因がタンク内圧センサ12の異常にある場合には、その異常を検知することができる。このため、本実施形態の構成によれば、実施の形態1の場合に比して、更に有用性の高いシステムを実現することができる。
【0077】
尚、上述した実施の形態3においては、ECU60が、上記ステップ102の処理を実行することにより前記第4の発明における「封鎖弁閉弁手段」が、上記ステップ104,112および120の処理を実行することにより前記第4の発明における「タイマー手段」が、上記ステップ162の処理を実行することにより前記第4の発明における「センサ異常検知手段」が、それぞれ実現されている。
また、上述した実施の形態3においては、ECU60が、上記ステップ160の前提として、燃料タンク10内での蒸発燃料の発生量を検知することにより前記第5の発明における「ベーパ発生量検知手段」が実現されている。
【0078】
実施の形態4.
次に、図8を参照して、本発明の実施の形態4について説明する。
本実施形態の装置は、実施の形態1の装置において、ECU60に上記図4に示すルーチンに代えて後述する図8に示すルーチンを実行させることにより実現することができる。
【0079】
本実施形態の装置は、実施の形態1の装置と同様に、封鎖弁28を閉じることにより燃料タンク10を密閉状態とする機能を有している。燃料タンク10が密閉されることのないシステムでは、そのシステムの内部に大気圧に比して十分に高い圧力が生ずることはない。従って、そのようなシステムでは、圧力センサの主たる測定範囲を、主として負圧側に設定すれば足りる。これに対して、本実施形態のシステムでは、タンク内圧センサ12の測定範囲を、負圧側にも正圧側にも確保することが必要である。このため、本実施形態のシステムでは、燃料タンク10が密閉されることのないシステムに比して、圧力センサの精度に誤差が重畳し易い。
【0080】
ところで、本実施形態のシステムでは、タンク内圧センサ12の出力が過大側にシフトすると、現実のタンク内圧Ptnkが所定圧力▲2▼(目標下限値)にまで低下しても、ECU60によりそのような低下が検知されない結果、封鎖弁28の連続開弁時間が長期化する事態が生ずる。この場合、タンク内圧センサ12の出力を低下方向に補正すれば、タンク内圧センサ12の出力ずれが抑制され、封鎖弁28の連続開弁時間の長期化も解消することができる。
【0081】
また、封鎖弁28の連続開弁時間が、蒸発燃料の多量発生に起因して長期化している場合にも、タンク内圧センサ12の出力を低下方向に補正すれば、相対的に所定圧力▲2▼(目標下限値)を高くすることができ、結果として封鎖弁28の連続開弁時間を短期化することができる。そこで、本実施形態では、封鎖弁28の連続開弁時間の長期化が認められる場合は、タンク内圧センサ12の出力を低下方向に補正することとしている。
【0082】
図8は、上記の機能を実現するためにECU60が実行する制御ルーチンのフローチャートを示す。尚、図8に示すルーチンは、ステップ116の処理に次いで、ステップ170の処理が挿入されている点を除き、上記図4に示すルーチンと同様である。以下、主として図8に示すルーチンが図4に示すルーチンと異なる点につき説明を行う。
【0083】
すなわち、図8に示すルーチンでは、ステップ116において、封鎖弁28の連続開弁時間を計数するためのタイマーのカウントが所定値以上であると判別された場合に、タンク内圧センサ12の出力学習値を更新する処理が実行される(ステップ170)。
ここでは、例えば、次式で表される処理が実行される。
β=(Ptnksens−圧力▲2▼)/2
Ptnk=Ptnksens−β
つまり、本ステップ170では、例えば、タンク内圧センサ12の出力値(ここでは、「Ptnksens」とする)と目標下限値である所定圧力▲2▼との差の半分を補正量βとし、その補正量βをタンク内圧センサ12の出力値Ptnksensから減じた値(Ptnksens−β)を制御上のタンク内圧Ptnkとする処理が行われる。
【0084】
上記の処理によれば、タンク内圧センサ12の出力Ptnksensが現実のタンク内圧に対して過大である場合に、制御上のタンク内圧Ptnkを現実のタンク内圧に近づけることができる。また、タンク内圧センサ12の出力Ptnksensが正常であり、蒸発燃料の多量発生に起因して封鎖弁28の連続開弁時間が長期化している場合には、制御上のタンク内圧Ptnkを現実のタンク内圧より低い値に引き下げることにより、相対的に目標下限値を引き上げるのを同様の状態を作り出し、それにより封鎖弁28が閉弁し易い状態を形成することができる。このため、本実施形態の装置によれば、タンク内圧センサ12の出力を学習することにより、封鎖弁28が長期に渡って連続的に開弁状態となるのを有効に防ぐことができる。
【0085】
ところで、上述した実施の形態4においては、封鎖弁28の連続開弁時間が長期化する場合に、常にタンク内圧センサ12の出力学習を行うこととしているが、その学習の手法はこれに限定されるものではない。すなわち、実施の形態3の場合と同様の手法でタンク内圧センサ12に出力ずれが生じているか否かを判断し、その出力ずれが生じていると判別される場合にのみ上記の出力学習を行うこととしてもよい。このような学習の手法によれば、精度の低いタンク内圧センサ12を用いつつ制御上のタンク内圧Ptnkを現実のタンク内圧に近づけ得るという効果を得ることができる。
【0086】
尚、上述した実施の形態4においては、ECU60が、上記ステップ102の処理を実行することにより前記第6の発明における「封鎖弁閉弁手段」が、上記ステップ104,112および120の処理を実行することにより前記第6の発明における「タイマー手段」が、上記ステップ170の処理を実行することにより前記第6の発明における「出力学習手段」が、それぞれ実現されている。
【0087】
【発明の効果】
この発明は以上説明したように構成されているので、以下に示すような効果を奏する。
第1の発明によれば、タンク内圧が目標上限値を超える場合には封鎖弁を開いてタンク内圧の減圧を図ることができる。その一方で、封鎖弁の作動負荷が判定値を超える場合には、封鎖弁への通電を禁止して、封鎖弁に過大な負荷が加わるのを防ぐことができる。このため、本発明によれば、封鎖弁に対して通常の負荷を前提とした耐久性能を与えつつ、封鎖弁に耐久性上の問題が生ずるのを防ぐことができる。
【0088】
第2の発明によれば、封鎖弁に対する連続通電時間が予定した時間を超える場合に、封鎖弁への通電を禁止してその保護を図ることができる。
【0089】
第3の発明によれば、封鎖弁の作動頻度が予定した頻度を超えている場合に、封鎖弁への通電を禁止してその保護を図ることができる。
【0090】
第4の発明によれば、封鎖弁の開弁後、長期に渡ってタンク内圧が適当に減圧されない場合に、タンク内圧が正常に検出されていないと判断することができる。
【0091】
第5の発明によれば、燃料タンク内で蒸発燃料がさほど多量に発生していないにも関わらず、封鎖弁の開弁後長期に渡ってタンク内圧が適当に減圧されない場合に、タンク内圧が正常に検出されていないと判断することができる。
【0092】
第6の発明によれば、封鎖弁の開弁後、長期に渡ってタンク内圧が適当に減圧されない場合に、つまり、タンク内圧の実測値が長期に渡って目標下限値にまで低下しない場合に、タンク内圧の実測値が過大な値にシフトしていると判断して、その値を低下方向に補正することができる。このため、本発明によれば、タンク内圧検出手段が内包している誤差を修正して、タンク内圧の制御精度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の構成を説明するための図である。
【図2】本発明の実施の形態1の装置において封鎖弁28の連続開弁時間を長期化させる第2の原因を説明するためのタイミングチャートである。
【図3】本発明の実施の形態1の装置において封鎖弁28の連続開弁時間を長期化させる第1の原因を説明するためのタイミングチャートである。
【図4】本発明の実施の形態1において実行される制御ルーチンのフローチャートである
【図5】本発明の実施の形態2において実行される第1の制御ルーチンのフローチャートである
【図6】本発明の実施の形態2において実行される第2の制御ルーチンのフローチャートである
【図7】本発明の実施の形態3において実行される制御ルーチンのフローチャートである
【図8】本発明の実施の形態4において実行される制御ルーチンのフローチャートである
【符号の説明】
10 燃料タンク
12 タンク内圧センサ
20 ベーパ通路
26 キャニスタ
28 封鎖弁
38 吸気通路
50 大気孔
52 負圧ポンプモジュール
60 ECU(Electronic Control Unit)
Ptnk タンク内圧

Claims (6)

  1. 燃料タンクと、
    前記燃料タンクと連通するベーパ通路と、
    前記ベーパ通路の導通状態を制御する封鎖弁と、
    タンク内圧を検出するタンク内圧検出手段と、
    前記タンク内圧が目標上限値を超える場合に前記封鎖弁を開弁状態とする封鎖弁開弁手段と、
    前記封鎖弁の作動負荷が判定値を超える場合に、前記封鎖弁への通電を禁止する封鎖弁通電禁止手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の蒸発燃料処理装置。
  2. 前記封鎖弁通電禁止手段は、前記封鎖弁の連続通電時間を計数するタイマー手段を備え、前記連続通電時間が判定時間を超える場合に前記封鎖弁への通電を禁止することを特徴とする請求項1記載の内燃機関の蒸発燃料処理装置。
  3. 前記封鎖弁通電禁止手段は、前記封鎖弁の作動頻度を検知する作動頻度検知手段を備え、前記作動頻度が判定頻度を超える場合に前記封鎖弁への通電を禁止することを特徴とする請求項1または2記載の内燃機関の蒸発燃料処理装置。
  4. 前記タンク内圧が前記目標上限値を超えることにより前記封鎖弁が開弁状態とされた後、当該タンク内圧が目標下限値を下回った時点で前記封鎖弁を閉弁状態とする封鎖弁閉弁手段と、
    前記封鎖弁の連続開弁時間を計数するタイマー手段と、
    前記連続開弁時間が判定時間を超える場合に前記タンク内圧検出手段の異常を検知するセンサ異常検知手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載の内燃機関の蒸発燃料処理装置。
  5. 燃料タンク内での蒸発燃料の発生量を検知するベーパ発生量検知手段を備え、
    前記センサ異常検知手段は、前記蒸発燃料の発生量が判定量を下回る環境下で前記連続開弁時間が前記判定時間を超える場合に前記タンク内圧検出手段の異常を検知することを特徴とする請求項4記載の内燃機関の蒸発燃料処理装置。
  6. 前記タンク内圧が前記目標上限値を超えることにより前記封鎖弁が開弁状態とされた後、当該タンク内圧が目標下限値を下回った時点で前記封鎖弁を閉弁状態とする封鎖弁閉弁手段と、
    前記封鎖弁の連続開弁時間を計数するタイマー手段と、
    前記連続開弁時間が判定時間を超える場合に、前記タンク内圧検出手段により検出されるタンク内圧を、低下方向に補正する出力学習手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項記載の内燃機関の蒸発燃料処理装置。
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