JP2013084748A - 電子部品 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電子部品10は、たとえば多層のフレキシブル基板12を含む。フレキシブル基板12の表面側には、電子部品素子としてIC16およびチップコンデンサ16´が実装される。フレキシブル基板12の表面には、IC16の本体部分16aおよびチップコンデンサ16´の本体部分16a´に対向して、補強部材18および18´がそれぞれ形成されている。
【選択図】図1
Description
この発明にかかる電子部品では、たとえば、電子部品素子は、フレキシブル基板の表面に実装され、補強部材は、フレキシブル基板の表面に形成され、フレキシブル基板の内部に形成され、または、フレキシブル基板の表面と対向するフレキシブル基板の裏面に形成されている。
また、この発明にかかる電子部品では、たとえば、電子部品素子は、フレキシブル基板の表面に実装され、補強部材は、フレキシブル基板の表面に形成された補強部材と、フレキシブル基板の内部に形成された補強部材と、フレキシブル基板の表面とは対向するフレキシブル基板の裏面に形成された補強部材とのうちの少なくとも2種類以上の補強部材を含む。この場合、この発明にかかる電子部品は、たとえば、少なくとも2種類以上の補強部材が導体からなり、フレキシブル基板の厚み方向に延びて形成され、少なくとも2種類以上の補強部材に電気的に接続されたビアホール電極を含む。
この発明にかかる電子部品では、たとえば、電子部品素子は、本体部分および本体部分の端部に形成された接続部分を含み、補強部材は、少なくとも電子部品素子の本体部分に対向するように形成され、または、少なくとも電子部品素子の接続部分に対向するように形成されている。
また、この発明にかかる電子部品では、たとえば、補強部材は、フレキシブル基板の厚み方向に見てその中央に空間部分が形成されるように環状または棒状に形成されている。
さらに、この発明にかかる電子部品では、たとえば、電子部品素子は、フレキシブル基板表面において間隔を隔てて実装された複数の電子部品素子を含み、補強部材は、複数の電子部品素子に対応して分離されている。
さらに、この発明にかかる電子部品では、補強部材がフレキシブル基板の厚み方向から見て電子部品素子と対向するようにフレキシブル基板に形成されているので、電子部品素子が実装された部分以外の部分においてフレキシブル基板が曲がりやすい。
この発明にかかる電子部品において、電子部品素子がフレキシブル基板の表面側に実装され、電子部品素子が実装されたフレキシブル基板の表面側においてフレキシブル基板の表面に補強部材が形成されていると、補強部材が電子部品素子により近い位置に配置されるので電子部品素子に加わる応力を緩和する効果が大きく、フレキシブル基板の内部および裏面に配線の引き回しが可能である。しかも、補強部材がフレキシブル基板の内部に形成されている場合と比べて比較的安価に補強部材によってフレキシブル基板および電子部品素子を補強する効果を引き出すことができる。
また、この発明にかかる電子部品において、電子部品素子がフレキシブル基板の表面側に実装され、補強部材がフレキシブル基板の内部に形成されていると、補強部材によって電子部品素子のショート不良が発生しにくくなり、フレキシブル基板の表面および裏面に配線の引き回しが可能となる。しかも、補強部材がフレキシブル基板の表面に形成されている場合と比べて補強部材の厚みや大きさの制約が小さくなる。
さらに、この発明にかかる電子部品において、電子部品素子がフレキシブル基板の表面側に実装され、電子部品素子が実装されたフレキシブル基板の表面側とは反対側のフレキシブル基板の裏面に補強部材が形成されていると、補強部材がフレキシブル基板の内部に形成されている場合と比べて比較的安価に補強部材によってフレキシブル基板および電子部品素子を補強する効果を引き出すことができ、補強部材がフレキシブル基板の表面に形成されている場合と比べて補強部材の厚みや大きさの制約が小さくなる。しかも、フレキシブル基板の表面および内部に配線の引き回しが可能となる。
また、この発明にかかる電子部品において、電子部品素子がフレキシブル基板の表面側に実装され、補強部材が、電子部品素子が実装されたフレキシブル基板の表面側においてフレキシブル基板の表面に形成された補強部材と、フレキシブル基板の内部に形成された補強部材と、電子部品素子が実装されたフレキシブル基板の表面側とは反対側のフレキシブル基板の裏面に形成された補強部材とのうちの少なくとも2種類以上の補強部材を含むと、補強部材がフレキシブル基板の表面、内部または裏面に形成されている場合と比べて、補強部材によってフレキシブル基板および電子部品素子を補強する効果が大きくなる。この場合、この発明にかかる電子部品において、少なくとも2種類以上の補強部材が導体からなり、フレキシブル基板の厚み方向に延びて形成され、少なくとも2種類以上の補強部材に電気的に接続されたビアホール電極を含むと、大きな放熱効果および大きなシールド効果が得られる。
さらに、この発明にかかる電子部品において、電子部品素子が本体部分および本体部分の端部に形成された接続部分を含み、補強部材が少なくとも電子部品素子の本体部分に対向するように形成され、または、少なくとも電子部品素子の接続部分に対向するように形成されていると、電子部品素子の本体部分に加わる応力を緩和し、または、電子部品素子の接続部分に加わる応力を緩和することができる。
また、この発明にかかる電子部品において、補強部材が、その中央に空間部分が形成されるように環状に形成されていると、次の効果も奏する。すなわち、ICなどの電子部品素子では、電子部品素子の底面の中央付近にも接続端子が配置されていることがあるため、電子部品素子の直下全面に導体からなる補強部材を配置すると、電子部品素子の接続端子からの接続配線を補強部材の外側に延伸させる必要がある。その場合、その接続配線のための配線部材によって損失が発生したり、別の接続配線のための配線部材との間で信号の干渉が発生して電子部品の誤動作を発生したりする可能性がある。そこで、電子部品素子の直下の中央に補強部材を形成しない空間部分を形成しておくことによって、配線部材による損失増加や不要な干渉を防ぐことができる。
さらに、この発明にかかる電子部品において、電子部品素子がフレキシブル基板の厚み方向と直交する方向に間隔を隔ててフレキシブル基板に実装された複数の電子部品素子を含み、補強部材が複数の電子部品素子に対応して分離されていると、フレキシブル基板に応力が加わった際に、電子部品素子の近傍では、曲げ応力などの応力が補強部材で緩和されるが、電子部品素子間では、補強部材が配置されていないため、逆に変形しやすくなる。そのため、フレキシブル基板に加わる応力を、補強部材を配置していない場所で吸収することができ、電子部品素子に加わる応力をさらに低減することができる。
フレキシブルシートの一方主面全面には、銅箔などの金属箔が貼り付けられる。そして、エッチングなどにより金属箔から所定の配線パターンが形成される。配線パターンの形成時には、フレキシブルシートの金属箔上にレジストをスクリーン印刷などで塗布し、露出した金属箔をエッチング液によって除去する。
そして、配線パターンを形成した複数のフレキシブルシートを積層し、加熱しながら加圧し、各フレキシブルシートどうしを貼り合わせることによって、集合基板が形成される。
この集合基板を所定の大きさにカットすることによって、多数のフレキシブル基板12が形成される。なお、配線パターンにより、接続電極14、14´および補強部材18、18´が形成される。
それから、フレキシブル基板12の接続電極14、14´に、IC16の接続端子16bおよびチップコンデンサ16´の接続電極16b´をはんだ付けすることによって、電子部品10が製造される。
すなわち、図1に示す電子部品10では、補強部材18および18´がIC16およびチップコンデンサ16´により近い位置に配置されるので、IC16およびチップコンデンサ16´に加わる応力を緩和する効果が大きい。さらに、図1に示す電子部品10では、フレキシブル基板12の内部および裏面に配線の引き回しが可能である。さらに、図1に示す電子部品10では、補強部材18および18´がフレキシブル基板12の内部に形成されている場合と比べて比較的安価に補強部材18および18´によってフレキシブル基板12、IC16およびチップコンデンサ16´を補強する効果を引き出すことができる。
すなわち、図3に示す電子部品10では、電子部品素子としてのIC16およびチップコンデンサ16´がフレキシブル基板12の表面側に実装され、補強部材18、18´がフレキシブル基板12の内部に形成されているので、補強部材18、18´によって電子部品素子のショート不良が発生しにくくなる。また、図3に示す電子部品10では、フレキシブル基板12の表面および裏面に配線の引き回しが可能である。さらに、図3に示す電子部品10では、補強部材18、18´がフレキシブル基板12の表面に形成されている場合と比べて補強部材18、18´の厚みや大きさの制約が小さくなる。
すなわち、図4に示す電子部品10では、補強部材18、18´がフレキシブル基板12の裏面に形成されているので、補強部材18、18´がフレキシブル基板12の内部に形成されている場合と比べて比較的安価に補強部材18、18´によってフレキシブル基板12、IC16およびチップコンデンサ16´を補強する効果を引き出すことができる。また、図4に示す電子部品10では、補強部材18、18´がフレキシブル基板12の表面に形成されている場合と比べて補強部材18、18´の厚みや大きさの制約が小さくなる。さらに、図4に示す電子部品10では、フレキシブル基板12の表面および内部に配線の引き回しが可能である。接続電極14、14、14´、14´と補強部材との距離をとることで補強部材が金属の場合、高周波特性の劣化を抑えられる。
12 フレキシブル基板
14、14´ 接続電極
16 IC
16´ チップコンデンサ
16a、16a´ 本体部分
16b、16b1、16b2 接続端子
16b´ 接続電極
18、18´ 補強部材
18a 空間部分
20、20´、20a、20b ビアホール電極
Claims (10)
- 可撓性を有するフレキシブル基板、
前記フレキシブル基板に実装された電子部品素子、および
前記フレキシブル基板の厚み方向に見て前記電子部品素子と対向するように前記フレキシブル基板に形成された補強部材を含む、電子部品。 - 前記電子部品素子は、前記フレキシブル基板の表面に実装され、
前記補強部材は、前記フレキシブル基板の表面に形成されている、請求項1に記載の電子部品。 - 前記電子部品素子は、前記フレキシブル基板の表面に実装され、
前記補強部材は、前記フレキシブル基板の内部に形成されている、請求項1に記載の電子部品。 - 前記電子部品素子は、前記フレキシブル基板の表面に実装され、
前記補強部材は、前記フレキシブル基板の表面と対向する前記フレキシブル基板の裏面に形成されている、請求項1に記載の電子部品。 - 前記電子部品素子は、前記フレキシブル基板の表面に実装され、
前記補強部材は、
前記フレキシブル基板の表面に形成された補強部材、
前記フレキシブル基板の内部に形成された補強部材、および
前記フレキシブル基板の表面とは対向する前記フレキシブル基板の裏面に形成された補強部材
のうちの少なくとも2種類以上の補強部材を含む、請求項1に記載の電子部品。 - 前記少なくとも2種類以上の補強部材は導体からなり、
前記フレキシブル基板の厚み方向に延びて形成され、前記少なくとも2種類以上の補強部材に電気的に接続されたビアホール電極を含む、請求項5に記載の電子部品。 - 前記電子部品素子は、本体部分および前記本体部分の端部に形成された接続部分を含み、
前記補強部材は、少なくとも前記電子部品素子の本体部分に対向するように形成されている、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の電子部品。 - 前記電子部品素子は、本体部分および前記本体部分の端部に形成された接続部分を含み、
前記補強部材は、少なくとも前記電子部品素子の接続部分に対向するように形成されている、請求項3または請求項4に記載の電子部品。 - 前記補強部材は、前記フレキシブル基板の厚み方向に見てその中央に空間部分が形成されるように環状に形成されている、請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の電子部品。
- 前記電子部品素子は、前記フレキシブル基板表面において間隔を隔てて実装された複数の電子部品素子を含み、
前記補強部材は、前記複数の電子部品素子に対応して分離されている、請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の電子部品。
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