JP2006202870A - 立体的電子回路モジュールとその製造方法およびそれらを用いた電子装置 - Google Patents

立体的電子回路モジュールとその製造方法およびそれらを用いた電子装置 Download PDF

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正浩 小野
Kunio Hibino
邦男 日比野
Masahito Mori
将人 森
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Abstract

【課題】生産性に優れた実装密度の高い立体的電子回路モジュールとその製造方法およびそれらを用いた電子装置を提供する。
【解決手段】本発明の立体的電子回路モジュール100は、平面展開から底面部110と側面部120を有する箱型形状にした回路基板130と、側面部120の端面122に設けられた接続端子150と、回路基板130の少なくとも一方の面に実装された電子部品140と、接続端子150および電子部品140を接続する配線層160と、回路基板130の側面部120間を互いに固定する固定部材170とで構成される。
この構成により、平面展開した回路基板130に配線層160や電子部品140の実装ができるため、生産性に優れた立体的電子回路モジュール100を実現できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子部品を実装した立体的電子回路モジュールに関し、特に高密度実装とともに高周波領域で高いS/N比を実現できる立体的電子回路モジュールとその製造方法およびそれらを用いた電子装置に関する。
絶縁性基板上に抵抗、コンデンサや半導体素子などの電子部品を実装する電子回路装置においては、電子機器の軽薄短小化にともない、電子部品の小型、薄型化とともに、実装の高密度化が強く求められている。
従来、この種の電子回路装置において、部品実装の高密度化は、部品の小型化、配線ピッチの微細化、回路基板の積層枚数の増加、複数枚の回路基板の連結などの方法により実現していた。
例えば、複数枚の回路基板の連結方法としては、図13に示すように、表面実装部品930や半導体ベアチップ940などが実装されたモジュール回路基板950と、同様な部品実装が行われているベースプリント回路基板910の間の接続をスペーサ960を介して行うものである。つまり、スルーホール920が形成されているスペーサ960の上下面に球状はんだ980、990で仮止めして、ベースプリント回路基板910とモジュール回路基板950の間に仮固定する。
つぎに、リフローを行い、一括はんだ付けを行うことにより、スペーサ960を介してベースプリント回路基板910の上にモジュール回路基板950を積層した構造が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、図14に示すように、表面実装部品1050や半導体ベアチップ1060などが実装された一方の電子回路基板1010と、同様な部品実装が行われている他方の電子回路基板1030の間の接続を、表面が導電性物質でコーティングされている耐熱性弾性体1000によって行う。そして、この耐熱性弾性体1000を一方の電子回路基板1010の接続用ランド1020にはんだ付けし、他方の電子回路基板1030の接続用ランド1040にクリップやボルト1070などで圧着するものである。このような構成により、耐熱性弾性体1000を介して電子回路基板1010と電子回路基板1030を上下に積層して接続する構造が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
また、立体的に構成された電子回路モジュールとして、金属板と銅箔とポリイミド樹脂からなる金属ベース基板を折り曲げ加工、深絞り加工により箱体状に加工し、箱体内底面に電子部品を実装した電子回路モジュールが開示されている(例えば、特許文献3参照)。この場合、金属板が電磁シールド作用とポリイミド樹脂基板に対して剛性を付与している。そして、この電子回路装置は、箱体のつば部に設けられた電極によって主基板に接続され、立体的な電子回路モジュールが作製される。
また、立体的に構成された電子回路モジュールとして、多面体で蓋を含む金属シールドケースの内面に、電子部品を搭載したフレキシブル回路基板を接着シートで接着した構成の電子回路装置が開示されている(例えば、特許文献4参照)。この場合、平面展開した金属板の内面に、プレス曲げ型の逃げ領域部を空けて絶縁性接着シートを貼りつけた後、この接着シート上にフレキシブル回路基板を載せ、電子部品を実装した後、折れ曲げ線に沿ってプレス曲げ加工することにより作製されるものである。
上記電子回路モジュールは、片面に電子部品などを実装したフレキシブル基板を金属板などで立体的に形成したものに貼りつけて立体構造を実現し、電子部品の実装密度の向上をはかるものである。
特開2001−177235号公報 特開2001−267715号公報 特開平6−53621号公報 特開平5−243775号公報
しかしながら、モバイル機器の高機能化と軽薄短小化が進む中で、平面的な電子回路装置では、接続ピッチの微細化や隣接の部品間の間隔縮小などにより実装密度の向上をはかるには限界がある。そのために3次元的にモジュール回路基板を積層して高密度化がはかられている。特許文献1や特許文献2においては、スペーサや耐熱性弾性体により、上下方向に基板を立体的に積層するものである。
しかし、スペーサや耐熱性弾性体は、対向するモジュール回路基板間を電気的、機械的に接続するものであるが、それら自体は、基板間の中間介在物であるために、はんだ溶融や導電性接着剤の硬化を行った後に、初めて固定され、それまでは独立に存在していない。そのため、位置決め精度、耐衝撃性が低いという課題を有している。また、スペーサや耐熱性弾性体には、半導体素子などの電子部品が実装されていない。
また、特許文献3および特許文献4に記載された電子回路モジュールは、電磁シールドのために金属シールドケースを用いるために、回路基板の軽量化を阻害している。また、金属シールドケースに電子部品を実装したフレキシブル基板を貼りつけるため、片面しか利用できない。そのため、実装の高密度化を実現できない。
本発明は、上記課題を解決し、信頼性および生産性に優れ、さらに高密度実装を実現できる立体的電子回路モジュールとその製造方法およびそれらを用いた電子装置を提供することを目的とする。
上述したような課題を解決するために、本発明の立体的電子回路モジュールは、平面展開から底面部と側面部を有する箱型形状にした回路基板と、側面部の端面に設けられた接続端子と、回路基板の少なくとも一方の面に実装された電子部品と、接続端子および電子部品を接続する配線層と、回路基板の側面部間を互いに固定する固定部材とで構成される。
この構成により、平面展開した回路基板に配線層や電子部品の実装ができるため、生産性に優れた立体的電子回路モジュールを実現できる。さらに、他に基板と接続される接続端子を同時に形成できるため、位置決め精度や耐衝撃性などの信頼性に優れたものとすることができる。
また、回路基板の側面部を折り曲げて箱型形状にする折り曲げ部分に沿って折り曲げ溝が形成されていてもよい。
この構成により、厚みの厚い回路基板を信頼性よく折り曲げることができる。
また、回路基板が、多層配線基板でもよい。
この構成により、複雑な配線を多層配線基板の内層に形成し電子部品間の接続ができるため、回路基板の表面に電子部品を高密度に実装することができる。
また、回路基板の少なくとも一方の面または内層に電磁シールド層が形成されていてもよい。
この構成により、回路基板に実装された電子部品や他の回路基板に実装された電子部品からの不要輻射や外来ノイズを防止することができる。また、多層配線基板の内層に電磁シールド層を形成することにより、回路基板の両面に電子部品を実装できるため、高密度実装が容易である。
また、固定部材が、接着剤でもよい。
また、固定部材が、回路基板の熱融着で形成されてもよい。
これらの構成により、平面展開された回路基板を箱型の立体形状に形成することができる。
また、接続端子が回路基板を貫通する導電ビアを2分割に切断して形成されていてもよい。
この構成により、折り曲げられた回路基板の側面部の端面に接続端子を形成できるため、容易に他の回路基板と接続することができる。
また、本発明の立体的電子回路モジュールの製造方法は、基板上に複数の箱型形状を平面展開して底面部と側面部とを形作った回路基板の側面部の端面に接続端子を形成する工程と、接続端子と電子部品とを接続する配線層を形成する工程と、複数の回路基板に電子部品を実装する工程と、基板上に形成された複数の箱型形状を平面展開した形状の底面部と側面部を有する回路基板を回路基板ごとに分離する工程と回路基板を箱型形状に折り曲げる折り曲げ工程と、側面部間を互いに固定部材で固定する工程とを有する。
この方法により、平面展開した回路基板に配線層や電子部品の実装ができるため、生産性に優れる立体的電子回路モジュールを容易に形成できる。
また、折り曲げ工程が、回路基板の側面部の折り曲げられる部分に沿って折り曲げ溝が形成されていて、折り曲げ溝に沿って折り曲げてもよい。
この方法により、厚みの厚い回路基板を信頼性よく折り曲げることができるため、生産性に優れたものとなる。
また、回路基板が、多層配線基板であってもよい。
この方法により、複雑な配線を多層配線基板の内層に形成し電子部品間の接続ができるため、回路基板の表面に電子部品を高密度に実装することができる。
また、回路基板の少なくとも一方の面または内層に電磁シールド層が形成されていてもよい。
この方法により、回路基板に実装された電子部品や他の回路基板に実装された電子部品からの不要輻射や外来ノイズを防止することができる。また、多層配線基板の内層に電磁シールド層を形成することにより、回路基板の両面に電子部品を実装できるため、高密度実装が容易である。
また、固定部材で固定する工程が、接着剤で固定されてもよい。
また、固定部材で固定する工程が、回路基板の熱融着で固定されてもよい。
これらの方法により、平面展開された回路基板を箱型の立体形状に生産性よく形成できる。
また、接続端子を形成する工程が、回路基板を貫通する導電ビアを2分割に切断することにより形成されてもよい。
この方法により、他の回路基板と接続する接続端子を、折り曲げられた回路基板の側面部の端面に容易に形成できる。
また、本発明の電子装置は、本発明の立体的電子回路モジュールを搭載して構成される。
この構成により、高密度に実装され、電磁シールドなどの必要な特性を満たす立体的電子回路モジュールを備えた電子装置を実現できる。
本発明によれば、電子部品が高密度に実装され、生産性に優れた立体的電子回路モジュールを実現できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図面においては、説明をわかりやすくするために任意に拡大して示している。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る立体的電子回路モジュールを説明するための概略図である。図1(a)は同立体的電子回路モジュールの斜視図であり、図1(b)は図1(a)の同立体的電子回路モジュールのA−A線断面図である。
図1(a)において、立体的電子回路モジュール100は、箱型形状に形成される底面部110と側面部120を備えた、例えばガラスエポキシ樹脂基板などからなる回路基板130で構成される。回路基板130には、半導体素子やチップ部品などからなる電子部品140が実装されている。なお、電子部品140は、回路基板130の底面部110の少なくとも一方の面に実装されていればよく、必ずしも両面に実装する必要はない。また、回路基板130の側面部120には、必ずしも電子部品140を実装しなくてもよい。
さらに、回路基板130の側面部120の端面122には、例えば、マザーボードなどの他の回路基板と接続するための接続端子150を備えている。また、回路基板130は、接続端子150および電子部品140を電気的に接続する配線層160を有する。ここで、回路基板130は、両面回路基板や多層配線基板からなり、図1(b)に示すように、多層配線基板の場合には、配線層160を内層にも形成し、例えば導電ビア(図示せず)を介して電子部品140と接続することもできる。この場合には、回路基板130に実装される電子部品140の実装密度をさらに向上できる。
以下、図2を用いて、本発明の実施の形態1に係る立体的電子回路モジュールの折り曲げ方法を説明する。図2(a)は、同立体的電子回路モジュールの平面展開した状態の斜視図であり、図2(b)は同図(a)の立体的電子回路モジュールを裏面から見た斜視図であり、図2(c)は平面展開した立体的電子回路モジュールを折り曲げて形成された箱型形状の立体的電子回路モジュールの斜視図である。
図2(a)に示すように、接続端子150および配線層160が形成され、電子部品140が実装された回路基板130の側面部120を底面部110に沿って折り曲げる。このとき、図2(b)に示すように、回路基板130の側面部120を矢印の方向に折り曲げることにより、図2(c)に示す立体形状に形成される。そして、例えば接着剤などからなる固定部材170で、側面部120間を固定することにより図1(a)に示すような立体的電子回路モジュール100が作製される。
以下に、図3から図6を用いて、本発明の実施の形態1に係る立体的電子回路モジュールの製造方法を説明する。
図3と図4は、同立体的電子回路モジュールの製造方法を説明する平面図であり、図5と図6は、同立体的電子回路モジュールの製造方法を説明する斜視図である。
まず、図3(a)に示すように、例えば比較的薄いガラスエポキシ樹脂基板やアラミドエポキシ樹脂基板などの通常回路基板に用いられている基板や、可撓性を有するPETやポリイミド樹脂などからなる基板132などを準備する。このとき、基板132は内層に配線パターンを有する多層配線基板でもよい。
つぎに、図3(b)に示すように、平面展開した形状の回路基板の所定の位置に配線層160と接続端子となる第1の導電ビア152および回路基板の上下面を貫通または多層配線基板の内層された配線パターンとを接続する第2の導電ビア154が形成される。第1の導電ビア152は、基板から回路基板130を分離するときに、2分割されて接続端子となるため、第2の導電ビア154よりも大きい形状で形成することが好ましい。
ここで、配線層160は、例えば銅箔を貼り合わせた後のエッチングやスクリーン印刷などにより所定の形状に形成することができる。また、第1の導電ビア152や第2の導電ビア154は、例えばドリル加工やレーザー加工により所定の位置に所定の形状に開口し、例えばめっき法によるフィルドめっきや導電性樹脂の充填などにより形成される。なお、第1の導電ビア152は、最終的に接続端子となるため、切断面の面積が大きくなるような形状が好ましい。例えば、単純な円形ではなく、楕円形などの形状が望ましい。
つぎに、図4(a)に示すように、基板上に形成された配線層160の所定の位置に電子部品140を実装する。このとき、はんだリフローや導電性樹脂などにより実装される。
つぎに、図4(a)に示す点線に沿って、例えばダイシング法やレーザー法によって、図4(b)に示すように、基板から電子部品140などを備えた回路基板130が分離される。このときに第1の導電ビア152は2つに分割され、それぞれに回路基板130の接続端子150となる。
つぎに、図5(a)の斜視図に示すように、底面部110と側面部120の点線で示す界面に沿って折り曲げることにより、図5(b)に示す立体的な回路基板130が形成される。
以下に、回路基板の折り曲げ方法の一例について、図7を用いて説明する。
図7は、平面展開した回路基板130を箱型形状に折り曲げるための折り曲げ冶具200の一例を示す図である。図7(a)は同折り曲げ冶具200の平面図であり、図7(b)は同図(a)のA−A線断面図であり、図7(c)は同図(a)のB−B線断面図である。
この折り曲げ冶具200は、回路基板130が箱型に成形されて、底面部110になる4辺を所定の曲率に曲げるための押さえ部210と実装された電子部品140との接触を回避するための凹部220と固定用の軸部230を備えている。
そして、この折り曲げ冶具200の押さえ部210を、平面展開した回路基板130の図5(a)に示した点線に沿って位置合わせし、回路基板130の側面部120を上方に折り曲げることにより箱型形状を形成できる。なお、折り曲げ時に回路基板を加熱することが好ましい。これにより、折り曲げ部分の応力を緩和できるため、回路基板のクラックや配線層の断線を発生しにくくできる。
また、折り曲げ部分の曲率は、回路基板の厚みに依存し、厚みが厚いほど曲率を大きくすることが重要である。例えば、曲率半径は、回路基板の厚みの2倍以上に設定することが好ましいが、折り曲げ部分に配線層がなければこれに制限されるものではない。
つぎに、折り曲げ冶具200によって折り曲げられた状態の回路基板130の側面部120間を、図6に示すように例えば、接着剤などの固定部材170で固定することにより立体的電子回路モジュール100が作製される。なお、固定部材は接着剤に限らず、回路基板130の、例えばレーザーなどによる熱融着により形成してもよい。また、回路基板の厚み程度の溝を有する、例えばL字状の留め金具で固定してもよい。
本発明の実施の形態1によれば、平面展開した回路基板に配線層や電子部品の実装ができるとともに、微細な配線ピッチを有する配線層を容易に形成できるなど生産性に優れた立体的電子回路モジュールを実現できる。また、他に回路基板などに接続される接続端子が、配線層の形成と同時に形成されるため、位置決め精度などの信頼性に優れたものとすることができる。
さらに、大きな基板上に、平面展開した複数の回路基板130を同時に形成し、個別に分離することにより回路基板を作製できるので生産効率に優れた立体的電子回路モジュールを実現することができる。
(実施の形態2)
図8は、本発明の実施の形態2に係る立体的電子回路モジュールの説明する概略図である。図8(a)は同立体的電子回路モジュールの平面展開した斜視図であり、図8(b)は図8(a)の同立体的電子回路モジュールのA−A線断面図である。なお、図8において図1と同じ要素には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
実施の形態2は、実施の形態1の立体的電子回路モジュールとは、回路基板の折り曲げ部分の構造が異なるものである。
つまり、実施の形態2に係る立体的電子回路モジュール300は、底面部110と側面部120を有する回路基板130の折り曲げ部分に折り曲げ溝380を設けたものである。これは、回路基板130の厚みが厚い場合において有効なものである。なぜなら、回路基板130の厚みが、例えば1mm程度と厚い場合、折り曲げ冶具などを用いた折り曲げ時に、回路基板130にクラックなどの亀裂を生じ、信頼性の低い立体的電子回路モジュールとなるのを防止できるものである。
図8(b)に示す回路基板130に設けた折り曲げ溝380により、容易に立体的な立体的電子回路モジュール300を形成できるものである。なお、折り曲げ溝380が形成される位置では、配線層160を形成できないため、例えば回路基板130の底面部110や側面部120で両面に実装された電子部品140の接続は第2の導電ビア154や折り曲げ溝380が形成されていない回路基板130に形成された配線層160により接続できる。
回路基板130に設けられる折り曲げ溝380は、ダイシング法やレーザー法で所定の形状で形成される。なお、折り曲げ溝380の断面形状は、半円形状、凹状やU字形状など、特に制限されないが、折り曲げ時の応力の集中を防止するために半円形状やU字形状が好ましい。さらに、折り曲げ溝380を内側に形成する場合、三角形状での切り込みとし、折り曲げにより切り込み部が埋まるような形状をとることもできる。折り曲げ溝380は、折り曲げられる面の内側でも外側でもよいが、製品時の見栄えを考慮した場合、内側に形成することが望ましい。
(実施の形態3)
図9は、本発明の実施の形態3に係る立体的電子回路モジュールを説明する概略図である。図9(a)は同立体的電子回路モジュール400の斜視図であり、図9(b)は図9(a)の同立体的電子回路モジュール400のA−A線断面図である。なお、図9において図1と同じ要素には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
実施の形態3は、実施の形態1の立体的電子回路モジュール100の外周に電磁シールド層480を設けたものである。
図9(a)に示すように、平面展開した状態の底面部110と側面部120を備えた回路基板130を折り曲げて箱型形状の内側に配線層160と電子部品140を実装し、外側で接続電極を除いた全面に電磁シールド層480を形成したものである。そして、固定部材170を導電性接着剤などで固定することにより、電磁シールド層480を備えた立体的電子回路モジュール400が作製される。そして、電磁シールド層480は、サブトラクティブ法による銅箔のエッチングによる配線形成の場合は、銅箔をそのまま残しておいてもよいし、めっきアップ法の場合や銅箔をエッチングした後などにおいては、さらにめっきや導電性樹脂などのスクリーン印刷により形成してもよい。なお、接続端子150に、例えば接地電極490があれば電磁シールド層480と接続してもよい。
この構成により、回路基板に実装された電子部品や他の回路基板に実装された電子部品からの不要輻射や外来ノイズを防止することができる。
以下、図10を用いて、本発明の実施の形態3に係る立体的電子回路モジュールの変形例1について説明する。図10(a)は同立体的電子回路モジュール500の斜視図であり、図10(b)は図10(a)の同立体的電子回路モジュール500のA−A線断面図である。
実施の形態3の変形例1は、実施の形態3の立体的電子回路モジュール400の電磁シールド層580を内側に設けて立体的電子回路モジュール500としたものである。
この構成により、例えばマザーボードなどに実装されている電子部品を覆うように立体的電子回路モジュール500を実装することにより、マザーボード上に実装された電子部品や他の回路基板に実装された電子部品からの不要輻射や外来ノイズを防止して、それぞれの電子部品のもつ機能特性を確保することができる。
以下、図11を用いて、本発明の実施の形態3に係る立体的電子回路モジュールの変形例2について説明する。図11(a)は同立体的電子回路モジュール600の斜視図であり、図11(b)は図11(a)の同立体的電子回路モジュール600のA−A線断面図である。
実施の形態3の変形例2は、実施の形態3の立体的電子回路モジュール400が多層配線基板で構成され、図11(b)に示すように電磁シールド層680を多層配線基板の内層に設けて立体的電子回路モジュール600としたものである。
この構成により、多層配線基板の内層に電磁シールド層を形成することにより、回路基板の両面に電子部品を実装できるため、高密度実装が容易である。さらに、立体的電子回路モジュールの内側に電磁波ノイズに弱い電子部品を配置し、誤動作を防止できる。また、外側には別の電子部品を配置できるため、1つの立体的電子回路モジュールで異なる機能ブロックを実装することができる。
(実施の形態4)
図12は、本発明の実施の形態4に係る立体的電子回路モジュールの断面図である。なお、図12において図1と同じ要素には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
実施の形態4に係る立体的電子回路モジュールは、実施の形態1の立体的電子回路モジュール100を複数個積み重ねたものである。
つまり、図12において、第1の立体的電子回路モジュール700の外側の底面部710に第2の立体的電子回路モジュール800の接続端子850と接続する積層電極750を設ける。そして、積層電極750を介して第2の立体的電子回路モジュール800を第1の立体的電子回路モジュール700に積み重ねるものである。そのときに、積層電極750と接続端子850は、はんだや導電性樹脂などによって、電気的、機械的に接続されている。
なお、実施の形態1で述べたような立体的電子回路モジュールでは、箱型形状の折り曲げ部分が曲率をもち、同じ形状の立体的電子回路モジュール同士を積層することは難しい場合には、第2の立体的電子回路モジュール800の外形形状を小さくし、第1の立体的電子回路モジュール700の折り曲げ部分に積み重ならないようにすることが望ましい。
以上で述べた構成により、電子部品の実装密度がさらに向上させることが可能になる。
また、第1の立体的電子回路モジュールの外側に底面部を、例えばマザーボードなどに接続し、第1の立体的電子回路モジュールの接続端子と第2の立体的電子回路モジュールの接続端子とを接続する構成にしてもよい。この場合、第1の立体的電子回路モジュールと第2の立体的電子回路モジュールで形成される空間を大きくできるため、背の高い電子部品の実装が可能となる。
なお、上記実施の形態4では、立体的電子回路モジュールを2層に積み重ねたものについて説明したが、積層数はこれに限らず、同様の方法で積層数をさらに増やし、実装密度をさらに向上させることができる。
また、上記各実施の形態では、立体的電子回路モジュールの底面部の形状を4角形で説明してきたが、本発明はこれに限定されない。例えば、3角形や6角形などの多角形でもよく、実装される電子部品の配置や形状あるいはマザーボードなどの回路基板に組み込まれる位置や形状を考慮して任意の形状が可能である。さらに、上記各実施の形態では、立体的電子回路モジュールを蓋のない形状で説明したが、閉空間を形成するものでもよい。これにより、耐湿性や耐塵性または電磁シールド特性などの信頼性に優れたものとできる。この場合各面に形成させる導電ビアなどにより別の基板と接続できるものである。
また、上記各実施の形態で述べた立体的電子回路モジュールを、例えば携帯電話やPDAなどの情報携帯端末に用いることにより、薄型で実装密度を高めた電子装置を容易に実現できる。
本発明の立体的電子回路モジュールは、箱型形状に成形した回路基板に電子部品を高密度に実装できるため、高機能化、多機能が進む携帯電話機などの情報携帯端末に広く利用できる。
(a)本発明の実施の形態1に係る立体的電子回路モジュールの斜視図(b)同図(a)のA−A線断面図 (a)本発明の実施の形態1に係る立体的電子回路モジュールの平面展開した状態の斜視図(b)同図(a)の立体的電子回路モジュールを裏面から見た斜視図(c)同図(a)の立体的電子回路モジュールを折り曲げて形成された箱型形状の立体的電子回路モジュールの斜視図 本発明の実施の形態1に係る立体的電子回路モジュールの製造方法を説明する平面図 本発明の実施の形態1に係る立体的電子回路モジュールの製造方法を説明する平面図 本発明の実施の形態1に係る立体的電子回路モジュールの製造方法を説明する斜視図 本発明の実施の形態1に係る立体的電子回路モジュールの製造方法を説明する斜視図 (a)本発明の実施の形態1に係る折り曲げ冶具の平面図(b)同図(a)のA−A線断面図(c)同図(a)のB−B線断面図 (a)本発明の実施の形態2に係る立体的電子回路モジュールの斜視図(b)同図(a)のA−A線断面図 (a)本発明の実施の形態3に係る立体的電子回路モジュールの斜視図(b)同図(a)のA−A線断面図 (a)本発明の実施の形態3に係る立体的電子回路モジュールの変形例1の斜視図(b)同図(a)のA−A線断面図 (a)本発明の実施の形態3に係る立体的電子回路モジュールの変形例2の斜視図(b)同図(a)のA−A線断面図 本発明の実施の形態4に係る立体的電子回路モジュールの断面図 従来の電子回路装置の断面図 従来の電子回路装置の他の例の断面図
符号の説明
100,300,400,500,600,700,800 立体的電子回路モジュール
110,710 底面部
120 側面部
122 端面
130 回路基板
132 基板
140 電子部品
150,850 接続端子
152 第1の導電ビア
154 第2の導電ビア
160 配線層
170 固定部材
200 折り曲げ冶具
210 押さえ部
220 凹部
230 軸部
380 折り曲げ溝
480,580,680 電磁シールド層
490 接地電極
750 積層電極

Claims (15)

  1. 平面展開から底面部と側面部を有する箱型形状にした回路基板と、
    前記側面部の端面に設けられた接続端子と、
    前記回路基板の少なくとも一方の面に実装された電子部品と、
    前記接続端子および前記電子部品を接続する配線層と、
    前記回路基板の前記側面部間を互いに固定する固定部材とを有することを特徴とする立体的電子回路モジュール。
  2. 前記回路基板の前記側面部を折り曲げて箱型形状にする折り曲げ部分に沿って折り曲げ溝が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の立体的電子回路モジュール。
  3. 前記回路基板が、多層配線基板であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の立体的電子回路モジュール。
  4. 前記回路基板の少なくとも一方の面または内層に電磁シールド層が形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載の立体的電子回路モジュール。
  5. 前記固定部材が、接着剤であることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれかに記載の立体的電子回路モジュール。
  6. 前記固定部材が、前記回路基板の熱融着で形成されていることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれかに記載の立体的電子回路モジュール。
  7. 前記接続端子が前記回路基板を貫通する導電ビアを2分割に切断して形成されていることを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれかに記載の立体的電子回路モジュール。
  8. 基板上に複数の箱型形状を平面展開して底面部と側面部とを形作った回路基板の前記側面部の端面に接続端子を形成する工程と、
    前記接続端子と電子部品とを接続する配線層を形成する工程と、
    複数の前記回路基板に前記電子部品を実装する工程と、
    前記基板上に形成された複数の箱型形状を平面展開した底面部と側面部を有する前記回路基板を前記回路基板ごとに分離する工程と、
    前記回路基板を箱型形状に折り曲げる折り曲げ工程と、
    前記側面部間を互いに固定部材で固定する工程とを有することを特徴とする立体的電子回路モジュールの製造方法。
  9. 前記折り曲げ工程が、前記回路基板の前記側面部の折り曲げられる部分に沿って折り曲げ溝が形成されていて、前記折り曲げ溝に沿って折り曲げられることを特徴とする請求項8に記載の立体的電子回路モジュールの製造方法。
  10. 前記回路基板が、多層配線基板であることを特徴とする請求項8または請求項9に記載の立体的電子回路モジュールの製造方法。
  11. 前記回路基板の少なくとも一方の面または内層に電磁シールド層が形成されていることを特徴とする請求項8から請求項10までのいずれかに記載の立体的電子回路モジュールの製造方法。
  12. 前記固定部材で固定する工程が、接着剤で固定されることを特徴とする請求項8から請求項11までのいずれかに記載の立体的電子回路モジュールの製造方法。
  13. 前記固定部材で固定する工程が、前記回路基板の熱融着により固定されることを特徴とする請求項8から請求項10までのいずれかに記載の立体的電子回路モジュールの製造方法。
  14. 前記接続端子を形成する工程が、前記回路基板を貫通する導電ビアを2分割に切断することにより形成されることを特徴とする請求項8から請求項13までのいずれかに記載の立体的電子回路モジュールの製造方法。
  15. 請求項1から請求項7までのいずれかに記載の立体的電子回路モジュールを用いたことを特徴とする電子装置。
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