JP2013076019A - 粉体塗料組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】耐候性が良好でコスト的にも優れ、1コート塗装で2層の塗膜が形成でき、2層間における密着性が良好で、低コスト・省工程及び高加工性を有した高耐候性の層分離タイプの粉体塗料組成物を提供することである。
【解決手段】(A)フッ素樹脂、(B)ポリエステル樹脂、(C)顔料及び(D)表面に官能基を有したコア−シェル型アクリル樹脂粒子を含有することを特徴とする粉体塗料組成物が提供される。
【選択図】なし

Description

本発明は、耐候性の良好なフッ素樹脂と低価格のポリエステル樹脂とを含有する粉体塗料であり、1コート塗装で2層の塗膜が形成できるため、通常のフッ素樹脂系粉体塗料に比べて低コスト・省工程で高耐候性塗膜が形成できる層分離タイプの粉体塗料組成物に関する。
近年、地球温暖化やオゾン層破壊、酸性雨等の地球的規模の環境破壊問題が大きくクローズアップされ、国際的に地球環境汚染対策が叫ばれており、これに伴い環境保護の観点から各種規制が行われるようになってきた。その中で、有機溶剤(VOC)の大気中への放出は大きな問題になっており、各業界においてもVOC規制強化の流れと共に脱有機溶剤化(脱VOC)の動きが活発になっている。塗料業界においても従来の有機溶剤型塗料に代わり得るものとして、VOCを全く含まず、排気処理・廃水処理が不要で回収再利用も可能な環境に優しい塗料として粉体塗料への期待が高まっている。
粉体塗料としては、アクリル樹脂系や、ポリエステル樹脂系、エポキシ樹脂系の粉体塗料が主に使用されている。しかしながら、エポキシ樹脂系粉体塗料は、耐候性に劣るという欠点がある。
このような欠点を改良する粉体塗料として、熱硬化型アクリル樹脂系粉体塗料と熱硬化型エポキシ樹脂系粉体塗料との混合物を塗装し、加熱硬化することで、上層がアクリル樹脂系粉体塗膜、下層がエポキシ樹脂系粉体塗膜の複層塗膜を形成する粉体塗料が開発されている(例えば、特許文献1〜3参照)。
一方、アクリル樹脂やポリエステル樹脂よりも更に耐候性に優れるフッ素樹脂を用いたフッ素樹脂系熱硬化型粉体塗料も開発されている(例えば、特許文献4参照)。しかしながら、フッ素樹脂のみからなる粉体塗料は高価なフッ素樹脂の使用量が多くコスト高となる傾向があった。
そこで、本発明者らは上層がフッ素樹脂系粉体塗膜、下層がポリエステル樹脂系粉体塗膜からなる1コート塗装で2層の塗膜が形成できる層分離タイプの粉体塗料組成物を開発した(例えば、特許文献5参照)。
このように上層がフッ素樹脂系粉体塗膜、下層がポリエステル樹脂系粉体塗膜からなる1コート塗装で2層の塗膜が形成できる層分離タイプは、耐候性が良好でコスト的にも優れているので幅広い用途が考えられる。しかしながら、この層分離タイプの粉体塗料の塗膜は、加工性等の塗膜物性を向上することが望ましく、また上層にフッ素樹脂層、下層にポリエステル樹脂層が完全に層分離するために、長期間の屋外暴露後に上層と下層の層間において、界面剥離を生じ、かつ加工性等の塗膜の物性が低下するおそれがあった。
特開昭53−140336号公報 特開昭54−105135号公報 特開2001−259520号公報 特開2008−266361号公報 特開2011−012119号公報
本発明の目的は、耐候性が良好でコスト的にも優れ、1コート塗装で2層の塗膜が形成でき、2層間における密着性が良好で、低コスト・省工程及び高加工性を有した高耐候性の層分離タイプの粉体塗料組成物を提供することである。
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意検討を行った結果、以下の構成により、上記課題を達成できることを見出し、本発明に到達したものである。
本発明に従って、(A)フッ素樹脂、(B)ポリエステル樹脂、(C)顔料及び(D)表面に官能基を有したコア−シェル型アクリル樹脂粒子を含有することを特徴とする粉体塗料組成物が提供される。
本発明によれば、耐候性が良好でコスト的にも優れ、1コート塗装で2層の塗膜が形成でき、上層と下層の界面を混層化することで2層間における密着性が良好で、従来の層分離タイプの塗膜より加工性に優れ、低コスト・省工程な高耐候性の層分離タイプの粉体塗料組成物を提供することができる。
塗膜の断面画像(電界放出形走査電子顕微鏡(FE−SEM) SU−70にて撮影、日立ハイテクノロジーズ社製)である。 塗膜断面のフッ素マッピング画像(エネルギー分散型X線分析(EDX) INCA Energy+(オックスフォード・インストゥルメンツ社製)にて撮影)である。
以下、本発明の粉体塗料組成物について、詳細に説明する。まず、各構成成分について説明する。
(A)フッ素樹脂について
本発明に用いられるフッ素樹脂は、常温で固体状の樹脂であり、軟化点50〜150℃のものが好ましい。
フッ素樹脂は、含フッ素モノマーを重合(又は共重合)して得られた含フッ素共重合体であり、下記のような含フッ素モノマーが用いられる。含フッ素モノマーとしては、例えば、フッ化ビニルや、フッ化ビニリデン、トリフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン、ブロモトリフルオロエチレン、クロロトリフルオロエチレン、ペンタフルオロプロピレン、ヘキサフルオロプロピレン、及び(パー)フルオロアルキルトリフルオロビニルエーテル〔(パー)フルオロアルキル基の炭素数は、1〜18個である。〕等が代表的なものとして挙げられる。
フッ素樹脂は、上記の含フッ素モノマー以外の重合性モノマーを共重合させたものでもよく、その重合性モノマーとしては、ビニルエーテル類、オレフィン類、アリルエーテル類、ビニルエステル類、アリルエステル類、(メタ)アクリル酸エステル類及びクロトン酸エステル類等が挙げられる。
その重合性モノマーとしては、具体的に以下のような化合物が挙げられる。例えば、
メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、イソブチルビニルエーテル、シクロヘキシルビニルエーテル、クロロエチルビニルエーテル等のアルキルビニルエーテル類;
エチレン、プロピレン、1−ブテン、イソブチレン、シクロヘキセン、塩化ビニル、塩化ビニリデン等のオレフィン類;
スチレン、α−メチルスチレン等のスチレン系モノマー類;
メチルアリルエーテル、エチルアリルエーテル、ブチルアリルエーテル、シクロヘキシルアリルエーテル等のアルキルアリルエーテル類;
酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、イソ酪酸ビニル、吉草酸ビニル、ヘキサン酸ビニル、オクタン酸ビニル、バーサティック酸ビニル等の脂肪酸ビニルエステル類;
プロピオン酸アリル、酢酸アリル等の脂肪酸アリルエステル類;
(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル等の(メタ)アクリル酸エステル類;
(メタ)アクリル酸アミド等の(メタ)アクリル酸アミド類;
アクリロニトリル、2,4−ジシアノブテン−1等のシアノ基含有モノマー類;及び
イソプレン、ブタジエン等のジエン類等が挙げられる。
フッ素樹脂は、硬化剤等と反応する反応性部位を有していてもよく、上記含フッ素モノマーや重合性モノマーと共に反応性基含有モノマーとの共重合体であってもかまわない。その反応性基としては、水酸基、カルボキシル基、アミド基、アミノ基、ニトリル基、グリシジル基及びイソシアネート基等の官能基が挙げられる。反応性基含有モノマーとしては、具体的に以下のような化合物が挙げられる。
水酸基含有モノマーとしては、例えば、
アリルアルコール;
2−ヒドロキシエチルビニルエーテル、3−ヒドロキシプロピルビニルエーテル、4−ヒドロキシブチルビニルエーテル、4−ヒドロキシシクロヘキシルビニルエーテル等のヒドロキシアルキルビニルエーテル類;
2−ヒドロキシエチルアリルエーテル、3−ヒドロキシプロピルアリルエーテル、4−ヒドロキシブチルアリルエーテル、4−ヒドロキシシクロヘキシルアリルエーテル等のヒドロキシアルキルアリルエーテル類;
2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート等のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート類;
ヒドロキシ酢酸ビニル、ヒドロキシイソ酪酸ビニル、ヒドロキシプロピオン酸ビニル、ヒドロキシ酪酸ビニル、ヒドロキシ吉草酸ビニル、ヒドロキシシクロヘキシルカルボン酸ビニル等のヒドロキシアルキルカルボン酸とビニルアルコールとのエステル類;及び
ヒドロキシエチルアリルエステル、ヒドロキシプロピルアリルエステル、ヒドロキシブチルアリルエステル、ヒドロキシイソブチルアリルエステル等のヒドロキシアルキルアリルエステル類
等が挙げられる。
また、カルボキシル基含有モノマーとしては、(メタ)アクリル酸、カルボキシアルキルアリルエステル等が挙げられ、アミノ基含有モノマーとしては、アミノアルキルビニルエーテル類、アミノアルキルアリルエーテル類が挙げられ、アミド基含有モノマーとしては、(メタ)アクリルアミド、N−メチル(メタ)アクリルアミド等が挙げられ、ニトリル基含有モノマーとしては、(メタ)アクリロニトリルが挙げられ、グリシジル基含有モノマーとしては、グリシジルアリルエーテル、グリシジル(メタ)アクリレート等が挙げられ、イソシアネート基含有モノマーとしては、ビニルイソシアネート、イソシアネートエチルアクリレート等が挙げられる。
これらの中でも、水酸基含有モノマーを使用した水酸基含有フッ素樹脂を用いることが樹脂の安定性や溶融粘度の制御等の点から好ましい。
本発明で用いるフッ素樹脂は、フッ素含有量が10〜70質量%のものが好ましい。また、水酸基価は10〜100mgKOH/gのものが好ましく、更には30〜70mgKOH/gであることがより好ましい。
(B)ポリエステル樹脂について
本発明で用いるポリエステル樹脂は、カルボン酸と多価アルコールとを公知の方法で反応させたものであり、常温で固体状の樹脂である。その軟化点は、100〜150℃のものが好ましい。
ポリエステル樹脂の製造に用いることのできるカルボン酸成分として、例えば、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバチン酸、1,9−ノナンジカルボン酸、1,10−デカンジカルボン酸、1,12−ドデカンジカルボン酸、1,2−オクタデカンジカルボン酸、マレイン酸、フマル酸、シクロヘキサンジカルボン酸、ヘキサヒドロフタル酸、テトラヒドロフタル酸、トリメリット酸、ピロメリット酸等の多価カルボン酸、これらの多価カルボン酸の低級アルキルエステル及びその無水物、あるいはリンゴ酸、酒石酸、1,2−ヒドロキシステアリン酸、パラオキシ安息香酸等のヒドロキシカルボン酸等を挙げることができる。
また、ポリエステル樹脂の製造に用いることのできる多価アルコール成分として、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、1,10−デカンジオール、ネオペンチルグリコール、スピログリコール、1,10−デカンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、グリセリン、及びペンタエリスリトール等を挙げることができる。
ポリエステル樹脂は、上記のカルボン酸成分と多価アルコール成分とを原料とし、粉体塗料用ポリエステル樹脂製造の常法によって製造することができる。例えば、上記の諸原料を適当な組み合わせ、配合比で用い、常法に従って200〜280℃でエステル化又はエステル交換反応を行った後、減圧下で触媒を用い、230〜290℃で重縮合反応を行い、その後、アルコール成分で解重合反応を行ってポリエステル樹脂とすることができる。
このように得られたポリエステル樹脂は、水酸基含有ポリエステル樹脂であることが架橋反応や塗膜物性の制御の点から好ましく、その数平均分子量は5000以下であり、かつ、重量平均分子量が7000〜90000であることが、樹脂の配向性の観点から好ましい。
ポリエステル樹脂の水酸基価は、20〜100mgKOH/gが好ましく、より好ましくは30〜80mgKOH/gの範囲のものである。また、その酸価は、1〜80mgKOH/gが好ましく、より好ましくは3〜50mgKOH/gの範囲のものである。
(C)顔料について
顔料については、一般の粉体塗料で使用される着色顔料や体質顔料、光輝顔料等が使用できる。
着色顔料としては、例えば、酸化チタン、黄色酸化鉄、チタン黄、ベンガラ、リトポン、及び酸化アンチモン等の無機系顔料や、ハンザイエロー5G、パーマネントエローFGL、フタロシアニンブルー、インダンスレンブルーRS、パーマネントレッドF5RK、及びブリリアントファーストスカーレットG等の有機顔料等を挙げることができる。
体質顔料としては、例えば、硫酸バリウム、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、クレー、シリカ粉、珪藻土、タルク、塩基性炭酸マグネシウム、及びアルミナホワイト等の無機顔料や、内部構造が多孔質、中空構造又は架橋タイプ等の樹脂ビーズを代表とするプラスチック顔料を挙げることができる。
光輝顔料としては、例えば、アルミニウム粉顔料、ニッケル粉顔料、ステンレス粉顔料、銅粉、ブロンズ粉、金粉、銀粉、雲母顔料、グラファイト顔料、ガラスフレーク顔料、薄片化加工したプラスチック顔料、及び鱗片状酸化鉄顔料等を挙げることができる。
また、防錆性が必要な基材に対しては、防錆顔料を使用することができる。防錆顔料としては、例えば、縮合リン酸カルシウム、リン酸アルミニウム、縮合リン酸アルミニウム、リン酸亜鉛、亜リン酸アルミニウム、亜リン酸亜鉛、亜リン酸カルシウム、モリブデン酸亜鉛、モリブデン酸カルシウム、及びモリブデン酸マンガン等が挙げられる。
これらの顔料は、各々単独で含有させることも2種以上を併用することも可能である。
(D)表面に官能基を有したコア−シェル型アクリル樹脂粒子について
本発明で使用する官能基を有したコア−シェル型アクリル樹脂粒子については、樹脂の窒素ガス吸着法による比表面積測定からD=6/(α×S)、(D:平均一次粒子径、α:密度、S:比表面積)の式により算出した平均一次粒子径が0.1〜0.5nmかつレーザ回折/散乱式粒子径分布測定装置で測定した平均二次粒子径が5〜50nmの範囲が好ましい。平均一次粒子径が0.1nm未満、あるいは平均二次粒子径が5nm未満だと塗料の溶融粘度が増大し、塗膜外観に悪影響をおよぼす。また、平均一次粒子径が0.5nmを超える、あるいは平均二次粒子径が50nmを超えると塗装膜厚が40μm未満の場合にコア−シェル型アクリル樹脂粒子の凝集物が塗膜のブツとして、塗装不具合が生じる。
また、粒子表面の官能基としてカルボニル基、水酸基及びグリシジル基からなる群から選択される官能基を少なくとも1つ含有していることが好ましく、これら3官能基のいずれかを含有していないと塗膜形成過程で樹脂中の官能基と反応しないため、期待した塗膜の加工性が認められず、上層に配向したフッ素樹脂層が薄くなるために耐候性の低下が懸念される。
これらのコア−シェル型アクリル樹脂粒子は、各々単独で含有させることも2種以上を併用することも可能である。
コア−シェル型アクリル樹脂粒子は、コア層のガラス転移温度が20℃以下の室温でゴム状のポリマー相とシェル層のガラス転移温度が50℃以上の室温でガラス状ポリマー相からなる多相構造を有していることが好ましい。コア−シェル型アクリル樹脂粒子は、ゴム状のポリマー相を形成する第1の重合性モノマーを乳化及び懸濁重合させて、ガラス転移温度が20℃以下のゴム状ポリマー粒子を形成する第1段の反応と、これに引き続いて、上記ゴム状ポリマー粒子の存在下に、ガラス転移温度が50℃以上のガラス状ポリマー相を形成する重合性モノマーをラジカル重合させる第2段の反応とによって得られたゴム状ポリマー相とガラス状ポリマー相とからなる多相構造を有し、かつ、ガラス状ポリマーを構成するラジカル重合性モノマーがカルボキシル基、水酸基及びグリシジル基からなる群から選択される官能基を表面に少なくとも1つを含有していることがより好ましい。
コア層を形成するゴム状ポリマーとしては、ゴム状のポリマーを形成する不飽和単量体の重合体である。不飽和単量体の具体例としては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート等のアルキル(メタ)アクリレート:酢酸ビニル等のビニルエステル:塩化ビニル、フッ化ビニル、塩化ビニリデン、フッ化ビニリデン等のビニルハライド又はビニリデンハライド:(メタ)アクリロニトリル、(メタ)アクリルアミド等の含窒素不飽和単量体:スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン等の芳香族化合物:ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、メチロール(メタ)アクリルアミド等の水酸基含有不飽和単量体:(メタ)アクリル酸等の不飽和酸:ブタジェン、イソプレン等のジェン系単量体等が挙げられる。これらのものは、1種もしくは2種以上併用して使用することができる。重合体の代表例としては、例えば、ポリ(メタ)アクリル酸エステルゴム、ポリブタジェンゴム、ポリイソプレンゴム、ポリ塩化ビニル、スチレン−ブタジェンゴム、スチレン−ブタジェン−スチレンゴム、スチレン−イソプレン−スチレンゴム、スチレン−ブチレンゴム、スチレン−エチレンゴム、及びエチレン−プロピレンゴム等が挙げられる。これらの中でも、特にポリ(メタ)アクリル酸エステルゴム、ポリブタジェンゴム、ポリイソプレンゴム、及びスチレン−ブタジェンゴムが好ましい。
シェル層を形成するビニル系重合体は、上記ビニル系単量体、例えば、水酸基含有不飽和単量体(例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等のアクリル酸又はメタクリル酸の炭素数2〜8のヒドロキシアルキルエステル;ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリブチレングリコール等のポリエーテルポリオールと(メタ)アクリル酸等の不飽和カルボン酸とのモノエステル;ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリブチレングリコール等のポリエーテルポリオールと2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート等の水酸基含有不飽和モノマーとのモノエーテル;α,β−不飽和カルボン酸と、カージュラE10(シェル化学社製)やα−オレフィンエポキシドのようなモノエポキシ化合物との付加物;グリシジル(メタ)アクリレートと酢酸、プロピオン酸、p−t−ブチル安息香酸、脂肪酸類のような一塩基酸との付加物;無水マレイン酸や無水イタコン酸のごとき酸無水基含有不飽和化合物と、エチレングリコール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール等のグリコール類とのモノエステル化物又はジエステル化物;ヒドロキシエチルビニルエーテルのごときヒドロキシアルキルビニルエーテル類、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレートのような塩素を含んだ水酸基含有単量体、アリルアルコ−ル等)を必須成分として必要に応じてアルキル(メタ)アクリレート(上記した硬質アクリルモノマーや軟質アクリルモノマー等)、前記含窒素不飽和単量体、芳香族化合物、及びエポキシ基含有不飽和単量体等の不飽和単量体をガラス転移温度が約20℃以上、好ましくは約30〜110℃の範囲に調整したビニル系重合体が使用できる。
上記したゴム複合粒子の製造方法は、従来から公知の方法、例えば、予めゴム状ポリマーエマルションの存在下でビニル系不飽和単量体及びラジカル重合性開始剤を添加したエマルション重合法や懸濁重合法等によって得ることができる。
(E)エポキシ樹脂について
本発明の層分離タイプの粉体塗料組成物は、基材との密着性を向上させるためにエポキシ樹脂を含有することが好ましい。
本発明で使用されるエポキシ樹脂は、常温で固体状の樹脂であり、その樹脂の軟化点は、50〜150℃のものが好ましい。このようなエポキシ樹脂としては、従来からエポキシ樹脂粉体塗料の製造に用いられているエポキシ樹脂を特に制限無く使用することができる。
具体的には、例えば、ビスフェノールA型ジグリシジルエーテル樹脂や、ビスフェノールF型ジグリシジルエーテル樹脂、アミノグリシジルエーテル樹脂、ビスフェノールAD型ジグリシジルエーテル樹脂、ビスフェノールZ型ジグリシジルエーテル樹脂、O−クレゾールノボラックエポキシ樹脂、フェノールノボラックエポキシ樹脂、ビフェノールグリシジルエーテル樹脂、シクロペンタジエン骨格エポキシ樹脂、ナフタレン骨格エポキシ樹脂、グリシジルメタクリルレート(GMA)含有アクリル樹脂等、若しくはこれらの樹脂の置換基を他のものに置き換えたもの、例えば、末端カルボキシル変性アクリロニトリル・ブタジエンゴム(CTBN)やエステル化等の変成を行ったものも制限無く使用することが出来る。
エポキシ樹脂としては、エポキシ当量が、好ましくは300〜1200、特に好ましくは400〜1000であるエポキシ樹脂が適当である。
(F)イソシアネート化合物について
本発明で使用される硬化剤としては、上記(A)フッ素樹脂や(B)ポリエステル樹脂、(F)エポキシ樹脂と反応し、架橋結合を形成するものであれば特に限定されることなく、従来より使用されている各種の硬化剤を使用することができる。特に、硬化剤はイソシアネート化合物であることが、塗膜硬度や耐加水分解性等の塗膜物性の点から好ましく、更にブロックイソシアネート化合物であることがより好ましい。
本発明において、硬化剤として好ましいブロックイソシアネートは、室温で固体のものである。該イソシアネートの例を挙げると、脂肪族、芳香族、又は芳香脂肪族のジイソシアネートと、活性水素を有する低分子化合物とを反応させて得たポリイソシアネートを、ブロック剤と反応させ、マスキングすることにより製造したものであって、その製造は容易である。また、ここで用いるジイソシアネートの例を挙げると、トリレンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、4,4’−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、メチルシクロヘキサンジイソシアネート、ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン、イソホロンジイソシアネート、ダイマー酸ジイソシアネート、及びリジンジイソシアネート等がある。
また、活性水素を有する低分子化合物の例を挙げると、水、エチレングリコール、プロピレングリコール、トリメチロールプロパン、グリセリン、ソルビトール、エチレンジアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、ヘキサメチレンジアミン等の他に、更に、イソシアヌレート、ウレチジオン、ヒドロキシル基を含有する低分子量ポリエステル、及びポリカプロラクトン等がある。また、ブロック剤の具体例を挙げると、メタノール、エタノール、ベンジルアルコール等のアルコール類、フェノール、クレゾーン等のフェノール類、カプロラクタム、ブチロラクタム等のラクタム類、シクロヘキサノン、オキシム、メチルエチルケトオキシム等のオキシム類がある。
これらのブロックイソシアネートは、その軟化温度が10℃〜120℃であることが好ましく、特に、40〜100℃であることが好ましい。軟化温度が10℃未満になると、粉体塗料が室温程度の環境で硬化し、粒状の塊が出来て好ましくない。また、逆に120℃を超えると粉体塗料を溶融練合して製造する際、ブロックイソシアネートを塗料中に均質に分散させることが難しくなり、得られた塗膜の平滑性、塗膜強度、耐湿性等の性能が損なわれる。これらブロックイソシアネートは、樹脂成分中の水酸基に対してイソシアネート基が好ましくは0.05〜1.5当量、特に0.8〜1.2当量となるように配合するのが好ましい。このように限定するのは、イソシアネート基が0.05当量未満の場合、塗料の硬化度が不足し、密着性、塗膜硬度、耐薬品性等の塗膜性能が低くなり、1.5当量を超えると、塗膜が脆くなり、しかも、過剰のイソシアネート化合物の影響で、耐熱性、耐薬品性、耐湿性等が劣るとともに、ブロックイソシアネート自身が高価なため、コスト的にも不利になる。
その他、添加剤として、一般塗料用添加剤である可塑剤、硬化促進剤、架橋促進触媒、表面調整剤、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、流動性調整剤、垂れ防止剤艶消し剤及び消泡剤等を用いることができる。
「塗料配合について」
本発明の層分離タイプの粉体塗料組成物は、好ましくは(A)フッ素樹脂9〜50質量%、(B)ポリエステル樹脂10〜90質量%、(C)顔料0.5〜50質量%、(D)表面に官能基を有したコア−シェル型アクリル樹脂粒子0.1〜10質量%を含有する混合物を溶融混練し、冷却後粉砕することにより得られる。
(A)フッ素樹脂が9質量%未満であると耐候性に劣り易くなり、50質量%を超えると高価なフッ素樹脂の使用量が多くなるのでコスト高となる。(B)ポリエステル樹脂が10質量%未満であると、コスト的に高価となり、また層分離性が低下する傾向であり、90質量%を超えると塗膜の耐候性が低下し、また層分離性が低下する傾向である。(C)顔料が0.5質量%未満であると下層に対する隠蔽性に劣る傾向であり、50質量%を超えると塗膜が堅く脆くなる傾向にある。(D)表面に官能基を有したコア−シェル型アクリル樹脂粒子が0.1質量%未満であると、上層と下層が完全に層分離し、塗膜の物性が低下し易い。10質量%を超えると塗膜がユズ肌調になり外観が低下し易い。
更に、樹脂成分としての(E)エポキシ樹脂を1〜5質量%を含有することが、基材との密着性を向上するために好ましい。
また更に、硬化剤としての(F)イソシアネート化合物を5〜20質量%を含有することが、塗膜物性の点から好ましい。
本発明の層分離タイプの粉体塗料組成物は、(A)フッ素樹脂と(B)ポリエステル樹脂との配合比が、質量比でA/B=50/50〜10/90であることが耐候性や低コストの観点から好ましい。(A)フッ素樹脂の質量比が50を超えると高価なフッ素樹脂の使用量が多くなるのでコスト高となり、一方、質量比で10未満であると耐候性に劣り易くなる。
また、(A)フッ素樹脂と(B)ポリエステル樹脂の溶解度パラメーター(SP値)の差が、0.4〜0.9であることが好ましい。樹脂のSP値の算出は、以下のようにして行った。樹脂をテトラヒドロフラン(THF)に溶解して10質量%溶液とし、その溶液の一定量を分取しVTHFとし、それにヘキサン(Hexane)とイオン交換水(Water)でそれぞれ滴定を行い、白濁した時点の滴下量(ml)のVHexane及びVWaterをそれぞれ下記の式(1)、(2)に代入して、SPnとSPhをそれぞれ算出した。次に、得られたSPnとSPhを、式(3)に代入してSP値を求めた。
SPn=(SPTHF×VTHF+SPHexane×VHexane)/(VTHF+VHexane)・・・(1)
SPh=(SPTHF×VTHF+SPWater×VWater)/(VTHF+VWater)・・・(2)
SP=10^((logSPn+logSPh)/2)・・・(3)
(ただし、SPTHF=9.1、SPHexane=7.3、SPWater=23.4)
各樹脂のSP値の差が、0.4〜0.9が好ましく、更には0.6〜0.9の範囲であることがより好ましい。0.4未満の場合、溶融・硬化し塗膜を形成したとき、(A)フッ素樹脂と(B)ポリエステル樹脂が、相溶化する傾向にあり上層・下層のような層分離が起こり難く、SP値の差が0.9を超えると、層分離は起こるものの上層と下層の間で層間剥離が懸念される。
本発明の粉体塗料組成物の製造方法として、混合物をエクストルーダー、熱ロール、又はニーダー等により溶融練合し、冷却後粉砕する方法が代表的なものとして挙げられるが、これらに限定されるものではなく、従来から公知の他の製造方法も採用できることは言うまでもない。
本発明の高耐候性層分離タイプの粉体塗料組成物は、必要に応じてブロック剤解離触媒、充填剤、着色顔料、流動性調整剤、その他重合体微粒子、表面調整剤、硬化促進剤、スベリ性付与剤、消泡剤、紫外線吸収剤及び光安定剤等の粉体塗料用添加剤等を配合することができる。
本発明の高耐候性層分離タイプの粉体塗料組成物は、例えば、静電粉体スプレー、摩擦帯電塗装機等により静電粉体塗装し、通常、約30〜200μm、好ましくは約40〜100μmの範囲で塗装することができる。塗装膜の焼付条件は、通常、被塗物温度約160〜210℃で約30〜60分間である。本発明の高耐候性層分離タイプの粉体塗料組成物の塗装方法としては、コロナ帯電式静電粉体塗装、摩擦帯電式静電粉体塗装、流動浸漬式粉体塗装、静電流動浸漬式粉体塗装及び電界クラウド式粉体塗装等が挙げられ、本発明では塗着効率、塗装膜厚の制御の観点からコロナ帯電式静電粉体塗装が好ましい。
本発明の高耐候性層分離タイプの粉体塗料組成物、従来から使用されている基材に塗装することができる。該基材としては、例えば、鉄鋼、亜鉛、アルミニウム、銅、及びスズ等の金属素材、これらの金属に表面処理を施したもの、これらの金属素材に必要に応じてプライマーや中塗り塗装を施した下地塗装膜等が挙げられる。
本発明の高耐候性層分離タイプの粉体塗料組成物の用途としては、橋梁、門扉、フェンス、家屋用サイディング材等の建築資材、自動車の車体及び家電製品等が挙げられる。
本発明の高耐候性層分離タイプの粉体塗料組成物を用いて塗装される物品としては、自動車、電車、航空機等の輸送用機器、橋梁部材、鉄塔等の土木部材、防水材シート、タンク、パイプ等の産業機材、ビル外装、ドア、窓門部材、モニュメント、ポール等の建築部材、道路の中央分離帯、ガードレール、防音壁、ポリカーボネート製透光板等の道路部材、通信機材、電気及び電子部品等が挙げられる。
以下、本発明について、実施例及び比較例により、更に詳細に説明する。なお、実施例及び比較例中の「部」及び「%」は、質量基準である。
その後下記に記載した各種評価試験を行った。
<表面に官能基を有したコア−シェル型アクリル樹脂粒子Aの作製>
5L容量の重合容器に脱イオン水1500gと5%ポリビニルアルコール水溶液300gを加え、ホモミキサー(アズワン(株)製)を用いて、4500rpmで攪拌しながら、予め、重合開始剤としてラウロイルパーオキサイド6gを溶解させたn−ブチルアクリレート576g、1,4−ブチレングリコールジアクリレート12g及びアリルメタクリレート12gからなるモノマー混合液を一括して加え、1時間分散処理して、モノマー分散液を得た。この重合容器に撹拌機と還流冷却器を取り付け、窒素気流下、攪拌しながら、70℃に昇温した。そのままで2時間反応を行なった後、生成したポリマー粒子の懸濁液からサンプリングを行ない、モノマーの重合転化率を測定したところ、94%であった。次いで、得られたポリマー粒子の懸濁液を60℃に冷却し、この懸濁液に下記の第2段の反応のためのモノマー乳化液を15分かけて連続的に添加した。
第2段の反応のためのモノマー乳化液はメチルメタクリレート352g、エチルアクリレート40g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート10g、エチレングリコールジメタクリレート8g、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル4g、1%ドデシルスルホン酸ナトリウム水溶液100g、脱イオン水100gにて、調製した。この際も4500rpmで攪拌を行った。重合が始まって、発熱が観測された時点で80℃まで昇温し、3時間熟成反応を行なった。得られた懸濁液を室温まで冷却した後、遠心分離機を用いて脱水洗浄し、更に、60℃にて一昼夜、送風乾燥して、コア−シェル型アクリル粒子を得た。
コアーシェル型アクリル粒子のDSC測定から、ゴム状ポリマー相のガラス転移温度は−20℃であり、ガラス状ポリマー相のガラス転移温度83℃であった。比表面積/細孔分布測定装置 アサップ2020((株)島津製作所製)にて、測定した比表面積測定からD=6/(α×S)、(D:平均一次粒子径、α:密度、S:比表面積)の式により算出した平均一次粒子径が0.1nm、レーザ回折/散乱式粒子径分布測定装置 Partica LA−950V2((株)堀場製作所製)にて、測定した平均二次粒子径が6nmであった。
<コア−シェル型アクリル樹脂粒子Bの作製>
第二段の反応を回転数3000rpmで攪拌を行った以外はコア−シェル型アクリル樹脂粒子Aと同様にして、ゴム状ポリマー相のガラス転移温度は−22℃であり、ガラス状ポリマー相のガラス転移温度80℃であるコア−シェル型アクリル樹脂粒子を得た。平均粒子径は平均一次粒子径が0.3nm、平均二次粒子径が24nmであった。
<コア−シェル型アクリル樹脂粒子Cの作製>
第二段の反応を回転数2500rpmで攪拌を行った以外はコア−シェル型アクリル樹脂粒子Aと同様にして、ゴム状ポリマー相のガラス転移温度は−21℃であり、ガラス状ポリマー相のガラス転移温度82℃であるコア−シェル型アクリル樹脂粒子を得た。平均粒子径は平均一次粒子径が0.4nm、平均二次粒子径が45nmであった。
<コア−シェル型アクリル樹脂粒子Dの作製>
第二段の反応を回転数10000rpmで攪拌を行った以外はコア−シェル型アクリル樹脂粒子Aと同様にして、ゴム状ポリマー相のガラス転移温度は−19℃であり、ガラス状ポリマー相のガラス転移温度83℃であるコア−シェル型アクリル樹脂粒子を得た。平均粒子径は平均一次粒子径が0.03nm、平均二次粒子径が3nmであった。
<コア−シェル型アクリル樹脂粒子Eの作製>
第二段の反応を回転数1000rpmで攪拌を行った以外はコア−シェル型アクリル樹脂粒子Aと同様にして、ゴム状ポリマー相のガラス転移温度は−18℃であり、ガラス状ポリマー相のガラス転移温度85℃であるコア−シェル型アクリル樹脂粒子を得た。平均粒子径は平均一次粒子径が0.7nm、平均二次粒子径が65nmであった。
<コア−シェル型アクリル樹脂粒子Fの作製>
2−ヒドロキシエチルメタクリレート10gをメタクリル酸10gに変更した以外はコア−シェル型アクリル樹脂粒子Aと同様にして、ゴム状ポリマー相のガラス転移温度は−19℃であり、ガラス状ポリマー相のガラス転移温度89℃であるコア−シェル型アクリル樹脂粒子を得た。平均粒子径は平均一次粒子径が0.2nm、平均二次粒子径が7nmであった。
<コア−シェル型アクリル樹脂粒子Gの作製>
2−ヒドロキシエチルメタクリレート10gをメタクリル酸10gに変更し、第二段の反応を回転数3000rpmで攪拌を行った以外はコア−シェル型アクリル樹脂粒子Aと同様にして、ゴム状ポリマー相のガラス転移温度は−22℃であり、ガラス状ポリマー相のガラス転移温度91℃であるコア−シェル型アクリル樹脂粒子を得た。平均粒子径は平均一次粒子径が0.4nm、平均二次粒子径が23nmであった。
<コア−シェル型アクリル樹脂粒子Hの作製>
2−ヒドロキシエチルメタクリレート10gをメタクリル酸10gに変更し、第二段の反応を回転数2500rpmで攪拌を行った以外はコア−シェル型アクリル樹脂粒子Aと同様にして、ゴム状ポリマー相のガラス転移温度は−19℃であり、ガラス状ポリマー相のガラス転移温度94℃であるコア−シェル型アクリル樹脂粒子を得た。平均粒子径は平均一次粒子径が0.5nm、平均二次粒子径が48nmであった。
<コア−シェル型アクリル樹脂粒子Iの作製>
2−ヒドロキシエチルメタクリレート10gをメタクリル酸10gに変更し、第二段の反応を回転数10000rpmで攪拌を行った以外はコア−シェル型アクリル樹脂粒子Aと同様にして、ゴム状ポリマー相のガラス転移温度は−21℃であり、ガラス状ポリマー相のガラス転移温度88℃であるコア−シェル型アクリル樹脂粒子を得た。平均粒子径は平均一次粒子径が0.05nm、平均二次粒子径が4nmであった。
<コア−シェル型アクリル樹脂粒子Jの作製>
2−ヒドロキシエチルメタクリレート10gをメタクリル酸10gに変更し、第二段の反応を回転数1000rpmで攪拌を行った以外はコア−シェル型アクリル樹脂粒子Aと同様にして、ゴム状ポリマー相のガラス転移温度は−21℃であり、ガラス状ポリマー相のガラス転移温度95℃であるコア−シェル型アクリル樹脂粒子を得た。平均粒子径は平均一次粒子径が0.8nm、平均二次粒子径が75nmであった。
<コア−シェル型アクリル樹脂粒子Kの作製>
2−ヒドロキシエチルメタクリレート10gをメタクリル酸2,3−エポキシプロピル10gに変更した以外はコア−シェル型アクリル樹脂粒子Aと同様にして、ゴム状ポリマー相のガラス転移温度は−20℃であり、ガラス状ポリマー相のガラス転移温度85℃であるコア−シェル型アクリル樹脂粒子を得た。平均粒子径は平均一次粒子径が0.1nm、平均二次粒子径が6nmであった。
<コア−シェル型アクリル樹脂粒子Lの作製>
2−ヒドロキシエチルメタクリレート10gをメタクリル酸2,3−エポキシプロピル10gに変更し、第二段の反応を回転数3000rpmで攪拌を行った以外はコア−シェル型アクリル樹脂粒子Aと同様にして、ゴム状ポリマー相のガラス転移温度は−22℃であり、ガラス状ポリマー相のガラス転移温度86℃であるコア−シェル型アクリル樹脂粒子を得た。平均粒子径は平均一次粒子径が0.3nm、平均二次粒子径が26nmであった。
<コア−シェル型アクリル樹脂粒子Mの作製>
2−ヒドロキシエチルメタクリレート10gをメタクリル酸2,3−エポキシプロピル10gに変更し、第二段の反応を回転数2500rpmで攪拌を行った以外はコア−シェル型アクリル樹脂粒子Aと同様にして、ゴム状ポリマー相のガラス転移温度は−19℃であり、ガラス状ポリマー相のガラス転移温度86℃であるコア−シェル型アクリル樹脂粒子を得た。平均粒子径は平均一次粒子径が0.4nm、平均二次粒子径が43nmであった。
<コア−シェル型アクリル樹脂粒子Nの作製>
2−ヒドロキシエチルメタクリレート10gをメタクリル酸2,3−エポキシプロピル10gに変更し、第二段の反応を回転数10000rpmで攪拌を行った以外はコア−シェル型アクリル樹脂粒子Aと同様にして、ゴム状ポリマー相のガラス転移温度は−23℃であり、ガラス状ポリマー相のガラス転移温度85℃であるコア−シェル型アクリル樹脂粒子を得た。平均粒子径は平均一次粒子径が0.04nm、平均二次粒子径が3nmであった。
<コア−シェル型アクリル樹脂粒子Oの作製>
2−ヒドロキシエチルメタクリレート10gをメタクリル酸2,3−エポキシプロピル10gに変更し、第二段の反応を回転数1000rpmで攪拌を行った以外はコア−シェル型アクリル樹脂粒子Aと同様にして、ゴム状ポリマー相のガラス転移温度は−20℃であり、ガラス状ポリマー相のガラス転移温度87℃であるコア−シェル型アクリル樹脂粒子を得た。平均粒子径は平均一次粒子径が0.7nm、平均二次粒子径が64nmであった。
<コア−シェル型アクリル樹脂粒子Pの作製>
2−ヒドロキシエチルメタクリレート10gをブチルメタクリレート10gに変更した以外はコア−シェル型アクリル樹脂粒子Aと同様にして、ゴム状ポリマー相のガラス転移温度は−22℃であり、ガラス状ポリマー相のガラス転移温度78℃であるコア−シェル型アクリル樹脂粒子を得た。平均粒子径は平均一次粒子径が0.1nm、平均二次粒子径が7nmであった。
<コア−シェル型アクリル樹脂粒子Qの作製>
2−ヒドロキシエチルメタクリレート10gをブチルメタクリレート10gに変更し、第二段の反応を回転数3000rpmで攪拌を行った以外はコア−シェル型アクリル樹脂粒子Aと同様にして、ゴム状ポリマー相のガラス転移温度は−19℃であり、ガラス状ポリマー相のガラス転移温度80℃であるコア−シェル型アクリル樹脂粒子を得た。平均粒子径は平均一次粒子径が0.2nm、平均二次粒子径が23nmであった。
<コア−シェル型アクリル樹脂粒子Rの作製>
2−ヒドロキシエチルメタクリレート10gをブチルメタクリレート10gに変更し、第二段の反応を回転数2500rpmで攪拌を行った以外はコア−シェル型アクリル樹脂粒子Aと同様にして、ゴム状ポリマー相のガラス転移温度は−20℃であり、ガラス状ポリマー相のガラス転移温度81℃であるコア−シェル型アクリル樹脂粒子を得た。平均粒子径は平均一次粒子径が0.4nm、平均二次粒子径が46nmであった。
<コア−シェル型アクリル樹脂粒子Sの作製>
2−ヒドロキシエチルメタクリレート10gをブチルメタクリレート10gに変更し、第二段の反応を回転数10000rpmで攪拌を行った以外はコア−シェル型アクリル樹脂粒子Aと同様にして、ゴム状ポリマー相のガラス転移温度は−22℃であり、ガラス状ポリマー相のガラス転移温度78℃であるコア−シェル型アクリル樹脂粒子を得た。平均粒子径は平均一次粒子径が0.03nm、平均二次粒子径が2nmであった。
<コア−シェル型アクリル樹脂粒子Tの作製>
2−ヒドロキシエチルメタクリレート10gをブチルメタクリレート10gに変更し、第二段の反応を回転数1000rpmで攪拌を行った以外はコア−シェル型アクリル樹脂粒子Aと同様にして、ゴム状ポリマー相のガラス転移温度は−22℃であり、ガラス状ポリマー相のガラス転移温度82℃であるコア−シェル型アクリル樹脂粒子を得た。平均粒子径は平均一次粒子径が0.8nm、平均二次粒子径が69nmであった。
<粉体塗料の作製>
実施例1〜37及び比較例1〜3について、表1〜表5に示される原料を配合し、高速ミキサー内に投入して1分間混合した。そして、120℃に温度調整した2軸練合機(東芝社製)を用いて混練を行い、吐出された混練物を冷却ロールで冷延後、ピンミルを用いて粉砕し、180メッシュの網で分級し、各粉体塗料組成物(50%体積平均粒子径:32μm)を得た。
<試験板の作製>
上記実施例1〜37及び比較例1〜3で作製した粉体塗料において、板厚1.5mmのクロム酸クロメート処理アルミニウム板を垂直方向に吊り下げ、コロナ帯電式静電粉体塗装機(旭サナック社製 PG−1型)を用いて−60kVの電圧で膜厚60μmとなるように静電塗装し、電気炉にて190℃×20分の条件で焼き付けを行い、そのまま室温になるまで放冷して試験板を作製した。
その後下記に記載した各種評価試験を行い、その結果を表1〜表5に示す。
<60度鏡面光沢度>
JIS K 5600−4−7に従い、光沢計(micro−TRI−gross BYK社製:入反射角60゜)を用いて測定した。
<塗膜の状態>
塗板作製後の塗膜表面の状態を目視にて判定する。
<層分離性>
塗膜断面を電界放出形走査電子顕微鏡(FE−SEM)(日立ハイテクノロジーズ社製 超高分解能分析走査電子顕微鏡SU−70)を用いて観察し、元素分析(エネルギー分散型X線分析(EDX) INCA Energy+(オックスフォード・インストゥルメンツ社製)によりフッ素元素(フッ素樹脂)の塗膜断面中の分布を確認した。塗膜の断面画像を図1、塗膜断面のフッ素原子マッピング図を図2に示す。図1中の濃い部分がフッ素成分の多い部分であり、上層に偏在していることが分かる。
顕微鏡での観察を、以下のように評価した。
○・・・界面(上層/下層)が完全に混合している層である
△・・・界面(上層/下層)が部分的に混合している層である
×・・・表層にポリエステル樹脂が露出している
<密着性>
JIS K 5600−5−6(クロスカット法)に準拠し、塗膜を1mm間隔100マスで碁盤目にカットし、粘着テープ貼付後のテープ剥離によって塗膜の剥離が生じるかどうかを評価する。
<耐おもり落下性>
JIS K5600−5−3(デュポン式)に準拠し、撃心1/2φ、500gのおもりで落下高50cmに対する塗膜の抵抗性について、塗膜の割れ・剥離を評価する。
<耐カッピング性>
JIS K5600−5−2(押し出し法)に準拠し、直径20mmの半球形状の押し込み器による50mmの押し込みに対する塗膜の抵抗性について、塗膜の割れ・剥離を評価する。
<耐沸水性>
塗板をイオン交換水(95±5℃)に24時間浸漬し、水冷後、乾燥させ、JIS K 5600−5−6(クロスカット法)に準拠した方法で塗膜の密着性を評価する。
<耐モルタル性>
塗面上にモルタルペーストを塗布し、50℃・95RH%の耐湿環境下に24時間静置し、モルタル塊を剥離しイオン交換水を用いて水洗後の塗膜の状態を目視にて評価する。
<耐硝酸性>
70%硝酸水溶液を入れたガラス瓶の蓋をするように塗面を60分間蒸気に曝露し、イオン交換水を用いて水洗後乾燥させた塗面の試験前に対する色差ΔEを色差計(ミノルタ社製:CR−300)にて測定する。
<耐塩酸性>
10%塩酸水溶液を塗面上に10滴置き、時計皿で蓋をし、15分後イオン交換水を用いて水洗し乾燥させた塗膜の状態を目視にて評価する。
<耐湿性>
塗板を50℃・95RH%の耐湿環境下に3000時間置き、イオン交換水を用いて水洗・放冷・乾燥後塗膜の状態を目視にて評価する。
<耐塩水噴霧性>
塗板を35℃塩水噴霧環境下に3000時間静置し、イオン交換水を用いて水洗・放冷・乾燥後塗膜の状態を目視にて評価する。
<促進耐候性>
促進耐候性試験機はJIS B 7753(サンシャインウェザオメータ方式)に準拠したものを使用し、試験時間は3000時間とし、試験前を100%とする60°鏡面光沢値保持率を光沢計(micro−TRI−gross BYK社製:入反射角60゜)にて、色差ΔEを色差計(ミノルタ社製:CR−300)にて測定する。
フッ素樹脂A 大日本塗料(株)自家合成品、水酸基含有フッ素樹脂、水酸基価=46mgKOH/g、数平均分子量9900、重量平均分子量36000、フッ素含有量=25質量%、溶解パラメーター9.16
フッ素樹脂B 大日本塗料(株)自家合成品、水酸基含有フッ素樹脂、水酸基価=79mgKOH/g、数平均分子量5900、重量平均分子量41000、溶解パラメーター9.32
ポリエステル樹脂A 大日本塗料(株)自家合成品、水酸基含有ポリエステル樹脂、水酸基価=70mgKOH/g、酸価=3mgKOH/g、数平均分子量3232、重量平均分子量13193、溶解パラメーター9.99
ポリエステル樹脂B 大日本塗料(株)自家合成品、水酸基含有ポリエステル樹脂、水酸基価=50mgKOH/g、酸価=26mgKOH/g、数平均分子量4470、重量平均分子量89725、溶解パラメーター9.76
ポリエステル樹脂C 大日本塗料(株)自家合成品、水酸基含有ポリエステル樹脂、水酸基価=35mgKOH/g、酸価=6mgKOH/g、数平均分子量4506、重量平均分子量14432、溶解パラメーター9.68
ε−カプロラクタムブロックイソシアネート エボニック・デグサ社製、商品名:ベスタゴン B1530
エポキシ樹脂 東都化成(株)社製、商品名:エポトート DT−112
艶消し剤 大日本塗料(株)自家合成品、架橋性アクリル樹脂粒子、体積平均粒子径 15μm
顔料A 酸化チタン デュポン(株)社製、商品名:TI−PURE R−960
顔料B カーボンブラック 三菱化学(株)社製、商品名:カーボンブラック MA−100
顔料C 沈降性硫酸バリウム 堺化学(株)社製、商品名:沈降性硫酸バリウム#100
顔料D ベンガラ 戸田工業(株)社製、商品名:トダカラー 130ED
表面調整剤 BYK−Chemie社製、商品名:BYK-360P

Claims (11)

  1. (A)フッ素樹脂、(B)ポリエステル樹脂、(C)顔料及び(D)表面に官能基を有したコア−シェル型アクリル樹脂粒子を含有することを特徴とする粉体塗料組成物。
  2. 前記粉体塗料組成物は、(A)フッ素樹脂9〜50質量%、(B)ポリエステル樹脂10〜90質量%、(C)顔料0.5〜50質量%、及び(D)表面に官能基を有したコア−シェル型アクリル樹脂粒子0.1〜10質量%含有することを特徴とする請求項1に記載の粉体塗料組成物。
  3. 上記(D)表面に官能基を有したコア−シェル型アクリル樹脂粒子は、平均一次粒子径が0.1〜0.5nm、平均二次粒子径が5〜50nmであることを特徴とする請求項1又は2に記載の粉体塗料組成物。
  4. 上記(D)表面に官能基を有したコア−シェル型アクリル樹脂粒子は、カルボニル基、水酸基及びグリシジル基からなる群から選択される官能基を表面に少なくとも1つ有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の粉体塗料組成物。
  5. 更に、樹脂成分として、(E)エポキシ樹脂を1〜5質量%含有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の粉体塗料組成物。
  6. 更に、硬化剤として、(F)イソシアネート化合物を5〜20質量%含有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の粉体塗料組成物。
  7. 上記(B)ポリエステル樹脂が、水酸基含有ポリエステル樹脂であり、その数平均分子量が5000以下であり、かつ、重量平均分子量が7000〜90000であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の粉体塗料組成物。
  8. 上記(A)フッ素樹脂が、水酸基含有フッ素樹脂であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の粉体塗料組成物。
  9. 上記(A)フッ素樹脂と上記(B)ポリエステル樹脂の配合が、質量比でA/B=50/50〜10/90であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の粉体塗料組成物。
  10. 上記(A)フッ素樹脂と(B)ポリエステル樹脂の溶解パラメーター(SP値)の差が、0.4〜0.9であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の粉体塗料組成物。
  11. 塗装後、溶融・硬化することにより得られる塗膜の60度鏡面光沢度が10〜95であることを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の粉体塗料組成物。
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