JP2013075331A - レーザ切断加工方法及び装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ファイバーレーザであってもCO2レーザと同様にアシストガスとして酸素ガスを使用してワークの切断加工を行うことのできるレーザ切断加工方法及び装置を提供する。
【解決手段】波長が1μm帯のレーザ光によって金属材料のワークのレーザ切断を行うレーザ切断加工方法であって、集光レンズ13における焦点位置を通過して内径及び外径が共に拡大する傾向にあるリングビームRBによって前記ワークのレーザ切断を行うに当り、前記リングビームRBの外径は300μm〜600μmであり、内径比率は30%〜70%であり、前記集光レンズの焦点深度は2mm〜5mmであるレーザ切断加工方法及び装置である。
【選択図】図1

Description

本発明は、波長が1μm帯のレーザ光によって金属材料のワークのレーザ切断加工を行うレーザ切断加工方法及び装置に係り、さらに詳細には、レーザ光をリングビームに形成してワークのレーザ切断加工を行う方法及び装置に関する。
従来、レーザ光によって金属材料のワークのレーザ切断加工を行う場合、集光レンズを用いてレーザ光を100μm〜500μmのスポットに集光し、エネルギー密度を高くしてワークを瞬間的に金属融点の1500°以上に加熱して溶融又は昇華させ、アシストガスによって材料を除去しつつ切断加工を行っている。そして、ワークが軟鋼板(炭素鋼板)の厚板などのレーザ切断加工時には、アシストガスに酸素ガスを使用して酸化反応熱をも利用することが行われている。
ところで、固体レーザやファイバーレーザなどの波長が1μm帯のレーザ光は、CO2レーザなどの波長が10μm帯のレーザ光と比較して金属材料のワークに対する光エネルギーの吸収率が非常に高いものである。したがって、アシストガスとして酸素ガスを用いて軟鋼板のワークのレーザ切断加工を行うと、ワーク上面の溶融幅が必要以上に大きくなり、カーフコントロールが難しくなる。また、過剰燃焼(セルフバーニング)を起こし易く、安定した品質でのレーザ切断加工が難しいという問題がある。
因みに、CO2レーザの場合とファイバーレーザの場合とを比較するために、レーザ光の集光径を同一径にすると共にレーザ加工条件(例えばレーザ出力、酸素ガスの圧力)を同一条件として、かつ焦点位置をワーク上面の0mm〜6mmの範囲に変化させ、ワーク上面のカーフ幅の変化を実験したところ、図7(A)に示すように、CO2レーザの場合には、ワーク上面に対する焦点位置の変化に対してカーフ幅の変化はほぼ同一の変化であるのに対し、ファイバーレーザの場合には、図7(B)に示すように、焦点位置の変化に対してカーフ幅が大きく変化している。したがって、CO2レーザの場合に比較して、ファイバーレーザの場合の方がレーザ切断加工ワークに与える熱影響が大きいものである。
すなわち、固体レーザやファイバーレーザなどの波長が1μm帯のレーザ光は、中心付近のエネルギー密度が非常に高く、かつワークに対する光エネルギーの吸収率が非常に高いものである。したがって、所望の切断幅でもってワークのレーザ切断加工を行うべく、レーザ光のスポット径を所望の径に集光してレーザ切断加工を行うときにアシストガスとして酸素ガスを使用すると、セルフバーニングを起こし易く、切断加工の工具幅としての軟鋼板の上面の溶融幅が必要以上に大きくなり過ぎ、カーフコントロールが難しく、安定した品質でのレーザ切断加工が難しいものである。しかし、ファイバーレーザなどにおいて、アシストガスとして酸素ガスを使用してワークの切断加工を行う場合であっても、CO2レーザによる切断加工と同様の加工品質が望まれている。
そこで、種々の実験を繰り返したところ、ファイバーレーザのレーザ光をリングビームに形成してレーザ切断加工を行うことにより、CO2レーザの場合と同様の効果が得られることを見出した。
ところで、ファイバーレーザのレーザ光をリングビームに形成してワークの切断加工を行う先行例として特許文献1がある。
WO 2010/095744 A1
前記特許文献1に記載のレーザ切断加工装置は、概念的、概略的に示すと、図6に示すごとき構成である。すなわち、レーザ切断加工装置1は、固体レーザやファイバーレーザなどのレーザ発振器3を備えており、このレーザ発振器3にはプロセスファイバー5の一端側が接続してあり、このプロセスファイバー5の他端側はレーザ加工ヘッド7に接続してある。そして、前記レーザ加工ヘッド7内には、前記プロセスファイバー5の出射端(他端)から出射されたレーザ光LBを平行光線化するためのコリメーションレンズ(図示省略)が備えられていると共に、平行光線化されたレーザ光LBをリング状のビームに形成するためのリングビーム形成手段9を備えている。上記リングビーム形成手段9は、円錐形状のアキシコンレンズ11と集光レンズ13とを組合せることによって構成してある。
上記構成においては、集光レンズ13の焦点位置Fを通過すると、内径r及び外径Rは次第に大径に拡大している。すなわち、前記焦点位置Fから下側においては内径r及び外径Rが共に拡大する傾向のリング状に形成されたリングビームRBの内径rと外径Rとの比率は変化するものである。
ところで、前記特許文献1に記載の発明によるレーザ切断加工方法は、軟鋼などの炭素鋼板のレーザ切断を行うに当り、リング状に形成したレーザビーム(リングビーム)を被切断材であるワークに照射して加熱し、この加熱部位に酸素ガスを噴射して母材を燃焼させると共に、酸素ガスの有する運動エネルギーによって燃焼生成物、溶融した材料を母材から排除することによってワークの切断を行うものである。
すなわち、特許文献1に記載のレーザ切断加工方法は、レーザビームのエネルギーによってワークを蒸発或は溶融させて切断する従来のレーザ切断加工方法とは異なり、従来のガス切断法に近いものである(特許文献1の[0020]参照)。
したがって、特許文献1に記載の発明においては、リングビームが照射されたワークの部位は蒸発或は溶融することなく、約900℃〜1000℃に加熱されるものである。そして、上記温度に加熱されたワークの加熱部位に対して、リングビームの軸に沿ってノズルから酸素ガスを噴射し、母材を燃焼し、溶融物を生じさせる。母材の燃焼に伴って発生した燃焼生成物及び溶融物を、噴射された酸素ガスの運動エネルギーによって母材から排除することにより、ワーク(母材)の切断を行っている。
前述のように、ワークに対してリングビームを照射した照射部位が蒸発或は溶融することなく900℃〜1000℃に加熱されるように、前記リングビームの内径を0.5mm〜2mmに規定し、そして、リングビームの外径は1.5mm〜3mmに規定している(特許文献1の[0029]、[0030]参照)。
特許文献1に記載の発明は、ワーク表面を900℃〜1000℃に加熱するためにリングビームを使用し、ワークの切断は噴射供給される酸素ガスとワーク自体の燃焼が継続されることによる燃焼熱を利用するものである。したがって、ワークの切断溝内に酸素ガスを充分に供給し、かつ次々に継続して生じた燃焼生成物と溶融金属を吹き飛ばすために、リングビームの外径を1.5mm〜3mmとすることにより厚板の熱切断を行うことができるものである。この場合、切断溝の溝幅は1mm以上で大きなものである。
ところで、レーザ切断加工においては、集光レンズによってレーザ光を100μm〜500μmのスポットに集光し、ワークの板厚等に対応して前記スポットの位置(集光レンズの焦点位置)を、ワークの上面位置、上面より上側の位置、上面より下側の位置などに位置決めして、レーザ切断加工を行っている。しかし、レーザ切断加工においては、切断溝の切断幅は大きな場合であっても0.3mm〜0.6mm程度である。
ここで、ファイバーレーザを用いて軟鋼板などのワークのレーザ切断を行うに当り、レーザ光を100μm〜500μmのスポットに集光してレーザ切断加工を行おうとすると、ファイバーレーザの波長は1μm帯であってワークに対する光エネルギーの吸収率が高く、かつレーザ光の中央部におけるエネルギー密度が極めて大きいので、従来のCO2レーザと同様に、補助ガスとして酸素及び/又はエアーを使用すると、セルフバーニングを生じて前記切断溝の溝幅が必要以上に大きくなることがある。
そこで、ファイバーレーザを用いて軟鋼板等のレーザ切断加工を行うとき、アシストガスとして酸素ガス及び/又はエアーを使用した場合であっても、従来のCO2レーザと同様のレーザ切断加工が行われ得ることが望まれている。
本発明は、前述のごとき従来の問題に鑑みてなされたもので、波長が1μm帯のレーザ光によって金属材料のワークのレーザ切断を行うレーザ切断加工方法であって、集光レンズにおける焦点位置を通過して内径及び外径が共に拡大する傾向にあるリングビームによって前記ワークのレーザ切断を行うに当り、前記リングビームの外径は300μm〜600μmであり、内径比率は30%〜70%であることを特徴とするものである。
また、前記レーザ切断加工方法において、前記集光レンズの焦点深度は2mm〜5mmであることを特徴とするものである。
また、前記レーザ切断加工方法において、前記レーザ光の非リング状部分をワーク表面へ照射してピアス加工を行った後、前記ワーク表面へ照射するレーザ光をリングビームに変更してワークのレーザ切断を行うことを特徴とするものである。
また、前記レーザ切断加工方法において、ピアス加工を行った後、ワーク表面に対してレーザ加工ヘッドを相対的に接近移動し、この接近移動の動作後にレーザ加工ヘッドをワーク表面に沿う方向へ相対的に移動してワークのレーザ切断加工を行うことを特徴とするものである。
また、前記レーザ切断加工方法に使用するレーザ切断加工装置であって、レーザ発振器と、レーザ発振器側に一端側を接続したプロセスファイバーと、当該プロセスファイバーの他端側から出射されたレーザ光を平行光線化するためのコリメーションレンズを備えたレーザ加工ヘッドと、平行光線化されたレーザビームをリングビームに形成するためのリングビーム形成手段とを備え、当該リング形成手段は、リングビームの外径を300μm〜600μmに形成し、かつ内径比率を30%〜70%に規定するための集光レンズを備えていることを特徴とするものである。
また、前記レーザ切断加工装置において、前記集光レンズの焦点深度は2mm〜5mmであることを特徴とするものである。
また、前記レーザ切断加工装置において、前記レーザ加工ヘッドは、前記コリメーションレンズをレーザ光の光軸方向に位置調節可能に備えた構成であることを特徴とするものである。
また、前記レーザ切断加工装置において、前記レーザ加工ヘッドは、前記リングビーム形成手段方向へレーザ光を反射する凹面鏡を備え、この凹面鏡は凹面の曲率を変更自在な構成であることを特徴とするものである。
また、前記レーザ切断加工装置において、前記リング形成手段は、レーザビームをリングビームに形成するアキシコンレンズと集光レンズとを一体化した形態の光学素子であることを特徴とするものである。
また、レーザ加工ヘッドに備えた集光レンズにおける焦点位置を通過すると内径及び外径が共に拡大するリングビームになる傾向にあるレーザ光を使用してワークのレーザ切断加工を行うレーザ切断加工方法であって、前記レーザ光の非リング状部分をワーク表面へ照射してピアス加工を行った後、前記ワーク表面へ照射するレーザ光をリングビームに変更してワークのレーザ切断加工を行うことを特徴とするものである。
また、前記レーザ切断加工方法において、ピアス加工を行った後、ワーク表面に対してレーザ加工ヘッドを相対的に接近移動し、この接近移動の動作後にレーザ加工ヘッドをワーク表面に沿う方向へ相対的に移動してワークのレーザ切断加工を行うことを特徴とするものである。
本発明によれば、波長が1μm帯のレーザ光を、外径が300μm〜600μmのリングビームに形成し、かつ内径比を30%〜70%に設定してあるので、レーザ光の中心部におけるエネルギー密度の大きさをリング状に均等化でき、エネルギー密度を小さく抑制できる。そして、内径比を30%〜70%に設定することにより、前記エネルギー密度を適正値にすることができるものである。したがって、アシストガスとして酸素ガス及び/又は空気を供給した場合であってもセルフバーニングを抑制でき、前述したごとき従来の問題を解消し得るものである。
本発明の実施形態に係るリングビームにおける望ましい内径比率を示す実験結果の説明図である。 ファイバーレーザによってワークのレーザ切断加工を行う際に、標準の集光レンズを用いた場合と、リングビーム化した場合における集光径と上面カーフとの関係を示した説明図である。 ワークのピアス加工から切断加工に移行する際の動作説明図である。 本発明の実施形態に係るレーザ加工ヘッドの構成を概念的、概略的に示した説明図である。 レーザ光、リングビームの断面形状及びエネルギー密度の関係を概念的、概略的に示した説明図である。 従来のレーザ切断加工装置の構成を概念的、概略的に示した説明図である。 CO2レーザとファイバーレーザにおける集光径と上面カーフの関係の説明図である。
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明するに、本発明の実施形態に係るレーザ切断加工装置の全体的構成は、概念的、概略的には前述した従来のレーザ切断加工装置1の構成とほぼ同一の構成であるから、同一機能を奏する構成要素には同一符号を付することとして重複した説明は省略する。
ところで、前述した従来のレーザ切断加工方法は、900℃〜1000℃にワークを加熱した加熱部位に酸素ガスを噴射供給することによってワークを燃焼させ、この燃焼熱によってワークを溶融させるものである。換言すれば、ワーク自体の燃焼熱を利用するものであるから、ワークの材質としては鉄材(炭素鋼材)に限られるものである。
すなわち、鋼の熱切断については、酸化鉄の溶融点が1380℃で、純鉄の融点が1535℃であり、その温度差を利用し、材料を燃焼し酸化発熱で酸化鉄を溶融し、ガス圧で溶融物を吹き飛ばすことを連続させて切断を行うものである。
なお、従来のレーザ切断加工方法においては、前述したように、ワーク自体の燃焼熱によってワークを溶融するものである。したがって、最初に、例えばレーザビームによってワークを酸化燃焼反応が可能な温度に予熱した後は、酸素ガスを連続して噴射供給することにより、ワーク自体が燃焼し、この燃焼熱によって溶融し得るので、例えば、ワークの溶融部位へのレーザビームの照射を停止したような場合であっても極めて厚いワークの切断(この場合、ガス切断である)が可能なものである。
ところで、レーザ切断加工においては、集光レンズ13によって集光したレーザ光LBを金属材料のワークに照射することによってワークの照射部位を溶融又は昇華し、上記照射部位にアシストガスを噴射することによって溶融又は昇華された材料を除去しながらレーザ切断加工を行っている。そして、ワークが鋼材で比較的厚い場合には、アシストガスとして酸素ガス及び/又は空気を使用して、ワークの酸化反応熱をも利用してワークのレーザ切断加工を行うこともある。
上述のごとく、アシストガスとして酸素ガス及び/又は空気を使用してワークの酸化反応熱をも利用する場合、レーザ光LBとしてCO2レーザの場合は大きな問題となることはなかった。しかし、レーザ光LBとしてファイバーレーザを使用した場合、ファイバーレーザの波長は1μm帯(CO2レーザは10μm帯)であって、CO2レーザに比較して波長が短く、しかもワークに対するレーザ光LBのエネルギー吸収率が非常に高いことから、ワークが比較的厚い場合に、アシストガスとして酸素ガス及び/又は空気を使用すると、過剰燃焼を起こしてしまい、ワーク上面における切断溝の幅を適正値に保つことが難しいものであった。
そこで、種々の実験を行ったところ、ファイバーレーザの場合であっても、レーザ光LBをリング状のビームに形成して、レーザ光LBをリング状に分散してエネルギー密度を低下させることにより、アシストガスとして酸素ガス及び/又は空気を使用した場合であっても、CO2レーザと同様にレーザ切断加工を行い得ることを見出した。すなわち、同一出力のファイバーレーザに対して標準の集光レンズを使用した場合と、ファイバーレーザをリングビームに形成するための集光レンズを使用した場合について、集光径とワーク上面のカーフ幅との関係を実験した結果は、図2(A)、(B)に示すとおりであった。なお、図2(A)、(B)において、焦点位置0mmは、焦点位置をワーク上面に一致させた場合で、−方向はワーク上面よりも下方向であり、+方向はワーク上面よりも上方向である。
図2(A)、(B)の実験結果から明らかなように、レーザ光LBとしてファイバーレーザを使用し、かつアシストガスとして酸素ガス及び/又は空気を使用して鋼板のレーザ切断を行うとき、標準的な集光レンズを使用してレーザ切断加工を行うと、レーザ光LBの集光径に比較して上面カーフが約2倍に大きくなるのに対し、レーザ光LBをリングビームRBに形成した場合には、集光径に対する上面カーフを約1.5倍以下に抑えることができ、効果的である。
ここで、レーザ光LBをリングビームRBに形成してワークに照射した場合であっても、前記特許文献1に記載のごとく、ワークを加熱することはできるものの溶融することができない場合がある。ワークを溶融することができない場合には、アシストガスとして例えばチッソガス等を用いてレーザ切断加工を行うようなときには溶融物を除去することができず、レーザ切断加工は不可能である。
したがって、ワークに対してリングビームRBを照射した場合にはワークを溶融することができ、かつアシストガスとして酸素ガス及び/又は空気を使用してワークの酸化反応熱をも利用してワークのレーザ切断加工を行う場合には、焦点径に対して上面カーフを小さく抑制できるビーム径である必要がある。すなわち、レーザ光LBをリングビームRBに形成してワークのレーザ切断加工を行う場合、ワークに照射する部分のリングビームRBの径を適正値に設定することが必要である。この場合、リングビームRBがワークへ照射される部分の外径と内径との関係(内径比率%)が適正値であることが望ましいものである。
なお、ファイバーレーザをリングビームRBに形成して利用する位置は、集光レンズ13の焦点位置Fより下方である。したがって、ワークのレーザ切断加工を行うときには、前記焦点位置はワークの上面より上側に位置するものである。
ところで、ファイバーレーザをリングビームRBに形成してワークのレーザ切断加工を行った。この場合、材質:SS400−19t、切断条件:切断速度600mm/min、出力3500W、周波数1000Hz、デューティ80%、酸素ガス、0.06MPa、焦点位置0mm〜+6mm、の条件でレーザ切断加工を行った結果は、図1(A)、(B)に示すとおりであった。
なお、ワークに対して照射するリングビームRBの集光径が200μm以下の場合にはカーフ幅が狭くアシストガスの流れが悪く、レーザ切断加工が難しいものであった。また、集光径が700μm以上になると、セルフバーニングが発生し、ワーク上面のカーフ幅を所望の幅に制御することが難しいものであった。そして、集光径が300μmの場合にはワークの切断は可能であるが板厚がより厚くなると、切断が難しくなるものであった。集光径が400μm〜500μmの場合には加工性は極めて良好であった。集光径が600μmの場合には、切断は可能であるが、切断面の条痕が粗くなり、セルフバーニングが発生し易いものであった。
そこで、集光径が300μm、450μm及び600μmの場合において、内径比率の範囲を定めるべくワークの切断実験を行ったものである。そして、ワーク上面から2mmの位置におけるレーザ切断面の表面粗さを測定した結果が図1(A)に示すとおりである。図1(A)より明らかなように、集光径が300μm、450μm、600μmの場合においては、内径比率は約23%〜70%の範囲が望ましいものである。すなわち、内径比率が20%以下及び70%以上になると、表面粗さが次第に粗くなるものである。
次に、焦点深度と内径比率との関係の実験を行った。なお、焦点深度に関しては、集光レンズ13の位置を1mmピッチで上下に調節し、切断可能な焦点幅を確認した。その結果は図1(B)に示すとおりである。図1(A)に示した内径比率の範囲を、図1(B)に適用すると、焦点深度(レイリー長)は2mm〜5mmが望ましいものである。
以上のごとき記載から理解されるように、ファイバーレーザをリングビームRBに形成してワークのレーザ切断加工を行うに当り、アシストガスとして酸素ガス及び/又は空気を使用して、ワークの酸化反応熱(燃焼熱)をも利用する場合、リングビームの外径を300μm〜600μmとし、かつ内径比率が30%〜70%の範囲のリングビームRBとすることにより、ワークのセルフバーニングを抑制することができ、従来のCO2レーザと同様のレーザ切断加工を行い得るものである。この場合、焦点深度(レイリー長)が2mm〜5mmである集光レンズを用いることにより、ワークのレーザ切断加工を良好に行い得るものである。
既に理解されるように、本実施形態に係るレーザ切断加工装置は、レーザ発振器と、レーザ発振器側に一端側を接続したプロセスファイバーと、当該プロセスファイバーの他端側から出射されたレーザ光を平行光線化するためのコリメーションレンズを備えたレーザ加工ヘッドと、平行光線化されたレーザビームをリングビーム化するためのリングビーム形成手段とを備え、当該リングビーム形成手段は、リングビームの外径を300μm〜600μmに形成し、かつ内径比率を30%〜70%に規定するための集光レンズを備えているものである。そして、前記集光レンズの焦点深度は2mm〜5mmである。
前述したように、ファイバーレーザによって炭素鋼材のレーザ切断加工を行うとき、アシストガスとして酸素ガス及び/又は空気を使用する場合、ファイバーレーザをリングビームRBに形成し、かつリングビームの外径を300μm〜600μmの範囲に設定し、内径比率を30%〜70%の範囲に設定すると、良好なレーザ切断加工を行い得ることが分かった。
ところで、ワークのレーザ切断を行うには、初期のレーザ加工としてピアス加工が必要である。ワークのピアス加工を行うに際しては、ピアス加工位置からのスパッタがレンズに付着することを防止するために、図3に示すように、レーザ加工ヘッドHとワークWの表面とのギャップGは高ギャップとすることが望ましい。そして、ピアス加工終了後には、ワークWに対してレーザ加工ヘッドHを相対的に接近移動して低ギャップとし、この低ギャップを保持すべく、レーザ加工ヘッドHをワーク表面に沿う方向へ相対的に移動してワークWのレーザ切断加工を行うことが望ましいものである。
前述のごとく、レーザ光をリングビームに形成するためのリング形成手段を備えた構成においては、集光レンズの焦点位置を通過したレーザ光はリングビームに形成されている。したがって、前述のごとく、ワークWとレーザ加工ヘッドHとの間のギャップGを高ギャップに保持すると、レーザ光のリングビームでもってピアス加工を行うこととなり、エネルギー密度が小さく望ましいものではない。また逆に、前記ギャップGを低ギャップに保持すべく、レーザ加工ヘッドHをワークWに接近離動すると、集光レンズの焦点位置付近又はレーザ光の非リング状部分(焦点位置より上側の部分)でもってワークのレーザ切断加工を行うことがあり、ピアス加工位置からのスパッタがレンズに付着することを防止できず望ましいものではない。
ところで、レーザ光をリングビームに形成するためのリング形成手段を備えたレーザ加工ヘッドにおいても、ワークにピアス加工を行う場合は、図4に示すように、焦点位置F付近で行うことが望ましいものである。そして、ワークの切断加工を行う場合には、前記焦点位置Fよりも下側であって、レーザ光LBがリング状に形成されたリングビームRBであり、かつリングビームの外径が300μm〜600μmの範囲で、内径比率が30%〜70%の範囲であるA位置付近であることが望ましいものである。
図4の記載から理解されるように、前記焦点位置Fをワークの表面に近接するとレーザ加工ヘッドHがワーク表面に近接することになり、前記A位置をワークの表面に近接すると、レーザ加工ヘッドHはワーク表面から離反することになる。そこで、図4に示すレーザ加工ヘッドHにおいては、前記焦点位置Fをレーザ加工ヘッドHに対して光軸方向に位置調節可能に構成してある。
すなわち、図4(A)に概念的、概略的に示すレーザ加工ヘッドHAの構成は、プロセスファイバー5の出射端とリングビーム形成手段9との間に、コリメートレンズCLをレーザ光LBの光軸方向へ位置調節可能に備えて、前記リングビーム形成手段9に入射されるレーザ光LBのビーム径を変更自在に構成してある。より詳細には、前記コリメートレンズCLを光軸方向へ位置調節するための位置調節手段21を備えている。この位置調節手段21は、前記コリメートレンズCLの一部に備えたナット部材23と螺合したねじ部材25を備えている。そして、前記ねじ部材25は、レーザ加工ヘッドHAにおけるハウジング27の適宜位置に装着したサーボモータ29に連動連結してある。
したがって、制御装置(図示省略)の制御の下に、前記サーボモータ29を正逆回転することにより、前記コリメートレンズCLをレーザ光LBの光軸方向に位置調節することができるものである。なお、前記位置調節手段21の構成としては、前記構成に限ることなく、例えばリニアモータなどの適宜のリニアアクチュエータを採用してコリメートレンズCLを位置調節する構成とすることができるものである。すなわち、位置調節手段21の構成としては種々の構成を採用することができるものである。
なお、前記リングビーム形成手段9の構成としては、図6(B)に示した従来の構成と同一構成であってもよいが、図4に示す構成においては、アキシコンレンズ11と集光レンズ13とを一体化した構成にて例示してある。すなわち、図4(C)に概念的、概略的に誇張して示すように、アキシコンレンズ11と非球面レンズから構成されている集光レンズ13とを一体化するに当り、前記アキシコンレンズ11における円錐面11Fに集光レンズ13を重ねた形態である。換言すれば、アキシコンレンズ11の頂点を残して前記円錐面11Fを環状の凸曲面に形成した形態である。
なお、アキシコンレンズ11と集光レンズ13とを一体化する構成としては、例えば、アキシコンレンズ11の平面と集光レンズ13の平面とを接合した形態とすることも可能である。
前記構成において、コリメートレンズCLを、プロセスファイバー5の出射端に近接するように、すなわち、リングビーム形成手段9から離反するように移動すると、前記コリメートレンズCLを透過したレーザ光LBは径が拡大する傾向になって前記リングビーム形成手段9に入射される。したがって、焦点長さは長くなる。よって、レーザ加工ヘッドHAを高ギャップに保持し、レーザ光LBの焦点位置F付近をワーク表面へ照射してピアス加工を行うことができるものである。
逆に、コリメートレンズCLを、前記プロセスファイバー5の出射端から離反する方向、すなわち前記リングビーム形成手段9に近接する方向に位置調節すると、焦点長さは短くなるものである。したがって、レーザ加工ヘッドHAを低ギャップに保持し、リングビームRBにおけるA位置付近をワーク表面へ照射することができ、リングビームRBによってのレーザ切断加工を行うことができるものである。
図4(B)に例示したレーザ加工ヘッドHBは、別形態のレーザ加工ヘッドを示すもので、このレーザ加工ヘッドHBにおいては、コリメートレンズCLを透過して平行光線化されたレーザ光LBをリングビーム形成手段9方向へ屈曲反射する凹面鏡CMを備えた構成である。上記凹面鏡CMは、例えば流体圧機構などのごとき適宜のアクチュエータACを備えており、このアクチュエータACの作動によって凹状の反射面の曲率を変更自在な構成である。
したがって、コリメートレンズCLを透過して平行光線化されたレーザ光LBをリングビーム形成手段9方向へ反射するとき、反射して前記リングビーム形成手段9へ入射されるレーザ光LBの径を所望径に大径化、小径化できることになる。よって、焦点長さ調節できることとなり、前述したレーザ加工ヘッドHAと同様の効果を奏し得るものである。
既に理解されるように、レーザ加工ヘッドHA,HBは、リングビーム形成手段9に対して入射されるレーザ光LBのビーム径を調節自在なビーム径調節手段を備えた構成である。
ところで、前記リングビーム形成手段9を透過したレーザ光LBは、図5(A)に概念的に示すように、焦点位置Fに集光される。そして、焦点位置Fよりも下側においてリングビームRBに形成されるものである。
前記リングビーム形成手段9を透過した後のレーザ光LBの断面形状は、図5(B)に示すように、前記焦点位置Fの位置におけるビーム径が最小であり、この焦点位置Fにおいてはリング状になることなく中実である。前記焦点位置Fより上側(リングビーム形成手段9側)においては、焦点位置Fにおけるビーム径より大径であって中実である。そして、前記焦点位置Fより下側においては、レーザ光LBは次第に大径になると共に、中空状のリングビームRBになるものである。
そして、前記各位置でのレーザ光のエネルギー密度の分布は、図5(C)に示すように、焦点位置Fにおいては尖鋭で大きく高いものである。焦点位置Fより上側においてのエネルギー密度は、焦点位置Fにおけるエネルギー密度に比較して小さく低いものである。そして、焦点位置Fより下側であって、リングビームRBに形成されたA位置付近においてのエネルギー密度は、焦点位置Fにおけるエネルギー密度よりも小さく低く、かつエネルギー密度の分布は円形状である。
ワークのレーザ切断加工を行うときには、先ず、レーザ光LBの前記焦点位置F付近の非リング状部分をワーク表面へ照射してピアス加工を行う。この際、ビーム径調節手段によって、リングビーム形成手段9へ入射されるレーザ光LBのビーム径を調節して、ワーク表面からレーザ加工ヘッドHA,HBを大きく離反し、高ギャップに保持するものである。したがって、ピアス加工位置から飛散するスパッタ等がレーザ加工ヘッドHA,HB内へ入り込むことを抑制することができるものである。
ワークのピアス加工後には、ビーム径調節手段によって、リングビーム形成手段9へ入射されるレーザ光LBのビーム径を調節して、レーザ加工ヘッドHA,HBをワークに近接する方向へ移動し、ワークとレーザ加工ヘッドとのギャップを低ギャップに保持すると共に、リングビームRBのA位置付近をワーク表面へ照射し、アシストガスとして酸素ガス及び/又は空気を使用してレーザ切断加工を行うものである。
以上のごとき説明より理解されるように、ファイバーレーザによってワーク(炭素鋼板)のレーザ切断加工を行うときに、アシストガスとして酸素ガス及び/又は空気を使用する場合には、レーザ光LBをリングビームRBに変形することが望ましいものである。そして、レーザ切断加工の初期加工としてピアス加工を行うときには、レーザ加工ヘッドとワーク表面との間のギャップを高ギャップに保持し、レーザ光LBの非リング状部分(集光レンズ13の焦点位置F付近)をワーク表面に照射することが望ましいものである。
上述のように、高ギャップに保持し、レーザ光LBの非リング状部分でもってピアス加工を行うことにより、レーザ光LBにおいてエネルギー密度の大きな部分でピアス加工を行うこととなり、能率よくピアス加工を行うことができる。そして、高ギャップであることにより、ピアス加工時に発生したスパッタがレーザ加工ヘッド内へ入り込むことを抑制することができるものである。
そして、ピアス加工後には、レーザ光LBをリングビームRBに形成すると共に、レーザ加工ヘッドとワークとの間のギャップを低ギャップに保持し、アシストガスとして酸素ガス及び/又はエアを使用してレーザ切断加工を行うものであるから、良好なレーザ切断加工を行い得るものである。
1 レーザ切断加工装置
3 レーザ発振器
5 プロセスファイバー
7 レーザ加工ヘッド
9 リングビーム形成手段
11 アキシコンレンズ
13 集光レンズ

Claims (11)

  1. 波長が1μm帯のレーザ光によって金属材料のワークのレーザ切断を行うレーザ切断加工方法であって、集光レンズにおける焦点位置を通過して内径及び外径が共に拡大する傾向にあるリングビームによって前記ワークのレーザ切断を行うに当り、前記リングビームの外径は300μm〜600μmであり、内径比率は30%〜70%であることを特徴とするレーザ切断加工方法。
  2. 請求項1に記載のレーザ切断加工方法において、前記集光レンズの焦点深度は2mm〜5mmであることを特徴とするレーザ切断加工方法。
  3. 請求項1又は2に記載のレーザ切断加工方法において、前記レーザ光の非リング状部分をワーク表面へ照射してピアス加工を行った後、前記ワーク表面へ照射するレーザ光をリングビームに変更してワークのレーザ切断を行うことを特徴とするレーザ切断加工方法。
  4. 請求項3に記載のレーザ切断加工方法において、ピアス加工を行った後、ワーク表面に対してレーザ加工ヘッドを相対的に接近移動し、この接近移動の動作後にレーザ加工ヘッドをワーク表面に沿う方向へ相対的に移動してワークのレーザ切断加工を行うことを特徴とするレーザ切断加工方法。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のレーザ切断加工方法に使用するレーザ切断加工装置であって、レーザ発振器と、レーザ発振器側に一端側を接続したプロセスファイバーと、当該プロセスファイバーの他端側から出射されたレーザ光を平行光線化するためのコリメーションレンズを備えたレーザ加工ヘッドと、平行光線化されたレーザビームをリングビームに形成するためのリングビーム形成手段とを備え、当該リング形成手段は、リングビームの外径を300μm〜600μmに形成し、かつ内径比率を30%〜70%に規定するための集光レンズを備えていることを特徴とするレーザ切断加工装置。
  6. 請求項5に記載のレーザ切断加工装置において、前記集光レンズの焦点深度は2mm〜5mmであることを特徴とするレーザ切断加工装置。
  7. 請求項5又は6に記載のレーザ切断加工装置において、前記レーザ加工ヘッドは、前記コリメーションレンズをレーザ光の光軸方向に位置調節可能に備えた構成であることを特徴とするレーザ切断加工装置。
  8. 請求項5又は6に記載のレーザ切断加工装置において、前記レーザ加工ヘッドは、前記リングビーム形成手段方向へレーザ光を反射する凹面鏡を備え、この凹面鏡は凹面の曲率を変更自在な構成であることを特徴とするレーザ切断加工装置。
  9. 請求項5〜8のいずれかに記載のレーザ切断加工装置において、前記リング形成手段は、レーザビームをリングビームに形成するアキシコンレンズと集光レンズとを一体化した形態の光学素子であることを特徴とするレーザ切断加工装置。
  10. レーザ加工ヘッドに備えた集光レンズにおける焦点位置を通過すると内径及び外径が共に拡大するリングビームになる傾向にあるレーザ光を使用してワークのレーザ切断加工を行うレーザ切断加工方法であって、前記レーザ光の非リング状部分をワーク表面へ照射してピアス加工を行った後、前記ワーク表面へ照射するレーザ光をリングビームに変更してワークのレーザ切断加工を行うことを特徴とするレーザ切断加工方法。
  11. 請求項10に記載のレーザ切断加工方法において、ピアス加工を行った後、ワーク表面に対してレーザ加工ヘッドを相対的に接近移動し、この接近移動の動作後にレーザ加工ヘッドをワーク表面に沿う方向へ相対的に移動してワークのレーザ切断加工を行うことを特徴とするレーザ切断加工方法。
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