JP6190855B2 - レーザ加工方法およびレーザ加工装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レーザ加工方法およびレーザ加工装置に係り、特に、ワークにレーザ加工を行うときにレーザ光を制御するものにする。
従来のレーザ切断では、図13で示すように、集光レンズ301を用いてレーザ光303を100μm〜1000μmのスポットサイズ(集光径)に集光することでエネルギー密度を高くし、金属(軟鋼板;ワーク)305の一部分を瞬間的に溶融させ、アシストガスなる補助ガス(図13では図示せず)にて溶融金属を除去しながら切断を行っている。
また、軟鋼板の厚板などではアシストガスに酸素を使用して、酸化反応熱によりレーザパワーだけでは切断が困難とされる板厚帯の切断を行っている。また、酸素を用いた切断による軟鋼板の加工においては、光学的に適正な集光径に合わせた上で焦点位置307はディフォーカスした状態(焦点位置307がワーク305の上面よりも上方に位置している状態)で加工する方法が一般常識とされている。
ところで、従来の技術文献として、たとえば、特許文献1を掲げることができる。
特開平6−155063号公報
ところで、DDL(Direct Diode Laser)やファイバレーザのように波長が1μm帯のレーザ光は、COレーザ(図14(b)参照)に比べてビーム中心付近のパワー強度分布が非常に高く(図14(a)参照)、COレーザなどの10μm帯の光と比較して金属(ワーク)に対しての光の吸収率が非常に高いことから、アシストガスに酸素を用いた軟鋼板(ワーク)の切断においては、切断に最適なレーザ光の集光スポットサイズを照射した場合に材料(ワーク)上面の切断幅(カーフ幅)が必要以上に大きくなり過ぎ、カーフコントロールが難しくなり、過剰燃焼(セルフバーニング)を起こすなど、安定した品質での切断が非常に難しいという問題がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、波長が1μm帯のレーザ光を用いたワークのレーザ加工方法およびレーザ加工装置において、セルフバーニングの発生を抑制することで、安定した品質でのワークの切断を行うことができるものを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、一つの発振器と、プロセスファイバとが設けられており、前記発振器が発振したレーザ光が前記プロセスファイバを通って、前記プロセスファイバの端部に設けられている出射端から、レーザ加工ヘッドに向かって出射されるようになっており、波長が1μm帯であるレーザ光を用いて、板状のワークの切断加工を行うレーザ加工方法において、前記切断加工をするときにおけるレーザ光の1つの焦点の位置を、前記ワークの上面におけるエネルギー密度を小さくして前記ワーク上面での酸化作用の発生を抑制するために、前記ワークの板厚方向で、前記ワークの中心と前記レーザ光の光軸方向であって前記レーザ光の進行方向後側における前記ワークの端面との間に位置させるレーザ加工方法である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のレーザ加工方法において、前記ワークは、厚板であり、鉄もしくは鋼もしくは鉄合金もしくは酸化反応によって発熱する材料で構成されており、前記ワークでの切断加工は、酸素を含み小径ノズルから前記ワークに向かって吹き付けられるアシストガスを用いてなされるようになっており、前記小径ノズルの内径は、0.6mm以上であって前記ワークの板厚の15%以下の値になっているレーザ加工方法である。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のレーザ加工方法において、前記ワークは、厚板であり、鉄もしくは鋼もしくは鉄合金もしくは酸化反応によって発熱する材料で構成されており、前記ワークでの切断加工は、酸素を含み小径ノズルから前記ワークに向かって吹き付けられるアシストガスを用いてなされるようになっており、前記ワークに切断加工をするときに、前記アシストガスを前記切断加工で形成される孔や溝の内部に吹き付けるレーザ加工方法である。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のレーザ加工方法において、前記切断加工を行う前に前記ワークにピアス加工を行う場合、前記ピアス加工をするときのレーザ光の焦点の位置を、前記ワークの板厚方向で、前記ワークの中心と、前記レーザ光の光軸方向であって前記レーザ光の進行方向前側における前記ワークの端面との間、もしくは、前記レーザ光の光軸方向であって前記レーザ光の進行方向前側における前記ワークの端面と、この前側の端面の近傍であって前側の端面から僅かに離れた箇所との間に位置させるレーザ加工方法である。
請求項5に記載の発明は、一つの発振器と、プロセスファイバとが設けられており、前記発振器が発振したレーザ光が前記プロセスファイバを通って、前記プロセスファイバの端部に設けられている出射端から、レーザ加工ヘッドに向かって出射されるようになっており、波長が1μm帯であるレーザ光を板状のワークに向けて出射するとともに、レーザ光の焦点の位置を変更自在であるレーザ加工ヘッドと、前記ワークが設置されるワーク設置部と、前記ワークに切断加工をする場合、前記レーザ加工ヘッドから出射されるレーザ光の1つの焦点の位置を、前記ワークの上面におけるエネルギー密度を小さくして前記ワーク上面での酸化作用の発生を抑制するために、前記ワークの板厚方向で、前記ワークの中心と、前記レーザ光の光軸方向であって前記レーザ光進行方向後側のワークの端面との間に位置させるように、前記レーザ加工ヘッドを制御する制御部とを有するレーザ加工装置である。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のレーザ加工装置において、前記ワークが、厚板であり、鉄もしくは鋼もしくは鉄合金もしくは酸化反応によって発熱する材料で構成されている場合、前記ワークでの切断加工は、酸素を含み小径ノズルから前記ワークに向かって吹き付けられるアシストガスを用いてなされるように構成されており、前記小径ノズルの内径は、0.6mm以上であって前記ワークの板厚の15%以下の値になっているレーザ加工装置である。
請求項7に記載の発明は、請求項5に記載のレーザ加工装置において、前記ワークが、厚板であり、鉄もしくは鋼もしくは鉄合金もしくは酸化反応によって発熱する材料で構成されている場合、前記ワークでの切断加工は、酸素を含み小径ノズルから前記ワークに向かって吹き付けられるアシストガスを用いてなされるように構成されており、前記ワークでの切断加工をするときに、前記アシストガスを前記切断加工で形成される孔や溝の内部に吹き付けるように構成されているレーザ加工装置である。
請求項8に記載の発明は、請求項5〜請求項7のいずれか1項に記載のレーザ加工装置において、前記制御部は、前記切断加工を行う前に前記ワークにピアス加工を行う場合、前記レーザ加工ヘッドから出射されるレーザ光の焦点の位置を、前記ワークの板厚方向で、前記ワークの中心と、前記レーザ光の光軸方向であって前記レーザ光の進行方向前側における前記ワークの端面との間、もしくは、前記レーザ光の光軸方向であって前記レーザ光の進行方向前側における前記ワークの端面と、この前側の端面の近傍であって前側の端面から僅かに離れた箇所との間に位置させるように、前記レーザ加工ヘッドを制御するレーザ加工装置である。
本発明によれば、波長が1μm帯のレーザ光を用いたワークのレーザ加工方法およびレーザ加工装置において、セルフバーニングの発生を抑制することで、安定した品質でのワークの切断を行うことができるという効果を奏する。
本発明の実施形態に係るレーザ加工機の概略構成を示す図である。 集光レンズを通過したレーザ光を示す図である。 (a)は、インフォーカスエリアでワークを切断加工をするときの状態を示す図であり、(b)は、ディフォーカスエリアでワークを切断加工をするときの状態を示す図である。 (a)は、従来のノズルでアシストガスを供給する場合を概略的に示す図であり、(b)は、本発明の実施形態に係るレーザ加工装置の小径ノズルでアシストガスを供給する場合を概略的に示す図である。 本発明の実施形態に係るレーザ加工機でワークを切断加工している状態を概略的に示す図である。 (a)は、レーザ光の焦点位置をワークの上面(表面)に一致させた状態で、ワークを切断加工している状態を概略的に示す図であり、(b)は、レーザ光の焦点位置をワークの板厚の中央に一致させた状態で、ワークを切断加工している状態を概略的に示す図である。 (a)は、本発明の実施形態に係る小径ノズルを使用して厚さ12mmのワークに、焦点位置を変えて切断加工を行った場合において、焦点位置と、レーザ光の集光径と、加工の可否(加工の良否)との関係を示す図であり、(b)は、加工が良好である場合のワークの加工面の形態を示す図である。 (a)は、厚さ12mmのワークに切断加工を行って形成される切断溝の形態を示す図であり、(b)は、インフォーカスエリアでワークに切断加工を行った場合と、ディフォーカスエリアでワークに切断加工を行った場合とにおけるセルフバーニングの発生の有無を示す図である。 (a)は、1枚のワークにディフォーカスエリアで切断加工を行って10個の三角形状の製品もしくは半製品を切り出したときにおけるセルフバーニングの発生状態を示す図であり、(b)は、セルフバーニングが発生している1枚の製品もしくは半製品の拡大図であり、(c)は、(b)に示すものの加工不良状態を示す図である。 (a)は、1枚のワークにインフォーカスエリアで切断加工を行って10個の三角形状の製品もしくは半製品を切り出したときにおけるセルフバーニングの発生状態を示す図であり、(b)は、セルフバーニングが発生していない1枚の製品もしくは半製品の拡大図である。 レーザ出力と加工速度との関係において、切断加工が可能な範囲を示す図である。 レーザ光の焦点位置と加工速度とを変えた場合における切断加工の加工面の状態を示す図である。 従来のレーザ加工を示す図である。 (a)は、ファイバレーザのプロファイルを示す図であり、(b)は、COレーザのプロファイルを示す図である。
本発明の実施形態に係るレーザ加工装置(レーザ加工機)1は、図1等で示すように、レーザ加工ヘッド3と、ワーク設置部5(図5参照)と、制御部7とを備えて構成されている。
レーザ加工ヘッド3は、波長が1μm帯(たとえば、0.7μm〜1.2μm)であるレーザ光9を、ワーク設置部5に設置されている厚板のワークWに向けて出射するようになっている(図5も併せて参照)。レーザ光9として、たとえば、ファイバレーザやDDL(直接集光型半導体レーザ)やYAGレーザのレーザ光を掲げることができる。また、レーザ加工ヘッド3では、レーザ光9の焦点(集光点)11の位置を変更自在(変更調節自在)になっている。
例を掲げてさらに説明すると、レーザ加工装置1には、発振器13と、プロセスファイバ15とが設けられており、発振器13が発振したレーザ光9がプロセスファイバ15を通って、プロセスファイバ15の端部に設けられている出射端17から、レーザ加工ヘッド3に向かって出射されるようになっている。
レーザ加工ヘッド3は、筒状の本体部19とノズル21とを備えて構成されている筐体23と、コリメーションレンズ25と、集光レンズ27と備えている。コリメーションレンズ25は、筒状の本体部19の上方で筒状の本体部19内に設けられており、集光レンズ27は、筒状の本体部19の下方で筒状の本体部19内に設けられている。ノズル21は、筒状の本体部19の下端に設けられている。
筒状の本体部19の下方には、アシストガス供給部36が設けられており、アシストガス供給部36からノズル21内にアシストガス(たとえば酸素を多く含むアシストガス)37が供給されるようになっている。
そして、出射端17から出射されたレーザ光9が、コリメーションレンズ25と、集光レンズ27とをこの順に通過して、ノズル21端(下端)の開口部29から、たとえば、下方に向かって出射され、ワーク設置部5に設置されているワークWに照射され、ワークWにレーザ加工(ピアス加工と切断加工)がなされるようになっている。なお、出射端17から出射されてワークWに照射されるレーザ光9の光軸は、たとえば、上下方向に延びている。
また、出射端17から出射されたレーザ光9は、コリメーションレンズ25を通過することでほぼ平行な光線に変換され、この後、集光レンズ27を通過することで収束光になる。
ワークWにレーザ加工がなされるとき、ノズル21内に供給されたアシストガス37がノズル21端の開口部29からワークWに向かって供給される(吹き付けられる)ようになっている。
集光レンズ27は、筐体23に一体的に設けられているが、コリメーションレンズ25は、集光レンズ27に対して、接近しもしくは離反する方向で移動位置決め自在になっている(筐体23に対して上下方向で移動位置決め自在になっている)。これによって、レーザ光9の焦点11の位置(上下方向におけるノズル21の下端と、焦点11との間の距離LZ)を変更(変更調節)することができるようになっている。
なお、コリメーションレンズ25を、筐体23に対して、上下方向で移動位置決め自在にすることに代えてもしくは加えて、集光レンズ27を、筐体23に対して、上下方向で移動位置決め自在にし、レーザ光9の焦点11の位置を変更(変更調節)するようにしてもよい。
ワーク設置部5は、たとえば、レーザ加工ヘッド3の下側に設けられており、ワーク設置部5に設置(載置)された板状のワークWは、ワークWの厚さ方向が上下方向になっている。また、レーザ加工ヘッド3は、ワーク設置部5に設置されたワークWに対して、水平方向で相対的に移動位置決め自在になっているとともに、上下方向で移動位置決め自在になっており、ワーク設置部5に設置されたワークWとレーザ加工ヘッド3との間では、上下方向で所定の間隔があいている。
なお、上記説明では、レーザ加工ヘッド3のコリメーションレンズ25や集光レンズ27の位置を変更して焦点11の位置を変更(変更調節)することにしているが、コリメーションレンズ25や集光レンズ27の位置を変更することに代えてもしくは加えて、ワーク設置部5に対するレーザ加工ヘッド3の高さ位置を変えることで、焦点11の位置を変更(変更調節)することにしてもよい。ワーク設置部5に対するレーザ加工ヘッド3の高さ位置を変えることのみで、焦点11の位置を変更する場合、レーザ加工ヘッド3のノズル21の下端と焦点11との間の距離(高さ方向の距離)LZは変化しないが、レーザ加工ヘッド3のノズル21の下端とワーク設置部5との間の距離は変化することになる。
制御部7は、メモリ31と、CPU33とを備えて構成されており、メモリ31に予め格納されている動作プログラムによって、レーザ加工ヘッド3から出射されるレーザ光9の焦点11の位置を適宜変更する等、レーザ加工機1の動作を制御するようになっている。
すなわち、制御部7は、ワークWに切断加工をする場合、レーザ加工ヘッド3を制御することによって、レーザ加工ヘッド3から出射されるレーザ光9の焦点11の位置を、ワークWの板厚方向(たとえば、上下方向)で、ワークWの中心(板厚中心)CLと、レーザ光の光軸の延伸方向であってレーザ光の進行方向後側のワークWの端面(レーザ加工ヘッド3とは反対側の端面;下面)WUとの間に位置させるようになっている。
なお、上記制御において、レーザ光9の焦点11の位置を、ワークWの中心CLと一致させてもよいが、ワークWの下面WUよりも上方にすることが望ましい。
また、制御部7は、切断加工を行う前にレーザ光9を用いてワークWにピアス加工を行う場合、レーザ加工ヘッド3から出射されるレーザ光9の焦点11の位置を、ワークWの板厚方向(上下方向)で、ワークWの中心CLと、レーザ光9の光軸方向であってレーザ光9の進行方向前側におけるワークWの端面(上面)との間、もしくは、レーザ光9の光軸方向であってレーザ光9の進行方向前側におけるワークの端面(上面)と、この上面の近傍であって上面から僅かに離れた箇所との間に位置させるように、レーザ加工ヘッド3を制御するようになっている。
ここで、図2を参照して、インフォーカスエリアと、ディフォーカスエリアについて説明すると、集光レンズ27を通過したレーザ光9の焦点11よりも上方(レーザ加工ヘッド3側)が、インフォーカスエリアであり、焦点11よりも下方(レーザ加工ヘッド3とは反対側)が、ディフォーカスエリアになる。
なお、図6(a)では、焦点11がワークWの上面に位置しているので、ディフォーカスエリアで、ワークWに切断加工がなされるようになっている。図6(b)では、焦点11がワークWの中心(厚さ方向で中央に位置している平面)CLに位置しているので、中心CLよりも上側では、インフォーカスエリアでワークWに切断加工がなされ、中心CLよりも下側では、ディフォーカスエリアでワークWに切断加工がなされるようになっている。
ワークWのレーザ加工では、レーザ光9でワークWにピアス加工を行った後、ピアス加工で形成された貫通孔を起点として、ワークWをレーザ加工ヘッド3に対して相対的に移動することで、ワークWにレーザ光9で切断加工がなされ、ワークWから所定形状の製品や半製品が切り出されるようになっている。
ワークWは、たとえば、軟鋼で構成されている。ワークWにレーザ加工をするときには、ほぼ酸素で構成されているアシストガス37を、ノズル(小径ノズル)21からワークWに向かって吹き付けるように構成されている。
このとき、ワークWにレーザ加工(ピアス加工や切断加工)をするときに、酸化反応が広い範囲で起きることによるワークWでのセルフバーニングの発生を抑えるために、小径ノズル21の内径は、0.6mm以上であってワークWの板厚の15%以下の値になっている。なお、ワークWの板厚は、レーザ加工の被加工物としては厚板になっており、たとえば、6mm〜18mm(4mm〜22mmでもよい。)の範囲内になっている。
小径ノズル21の中央には、円錐台状の貫通孔35が形成されており、円錐台状の貫通孔35の小径な端(円錐台では小径な上面;開口部29)がワークW側(下側)に位置し、円錐台状の貫通孔35の大径な端(円錐台では大径な下面)がワークWとは反対側(上側)に位置している。そして、レーザ光9の光軸と円錐台状の貫通孔35の中心軸とがお互いに一致するようにして(上下方向に延伸するようにして)、レーザ光9がノズル21の円錐台状の貫通孔35内を通り、円錐台状の貫通孔35の小径な開口部29からワークWに向かって出射されるようになっている。
小径ノズル21の内径(開口径)とは、円錐台状の貫通孔35の小径な端(開口部29)における貫通孔35の内径である。小径ノズル21に供給されたアシストガス37は、円錐台状の貫通孔35の円形状の開口部29からワークWに向かって下方に吹き出すようになっている。
なお、小径ノズル21の貫通孔35が円錐台状に形成されていることで、小径ノズル21の貫通孔35が下側に向かう(ワークWに近づく)にしたがって徐々に絞まっており、アシストガス37から吹き出すガス流が、たとえば、下方に流れ、外側(ワークWの上面)に拡散しにくい構造になっており、ワークWの上面におけるガス流の直径がワークWに形成されるカーフ幅よりも小さくなっている。
アシストガス37の供給量は、ワークWの厚さによって、適宜変えることができるように構成されている。また、アシストガス37の圧力(小径ノズル21へのアシストガス37の供給圧力であってもよいし、小径ノズル21の開口部29におけるアシストガス37の圧力であってもよい)は、ゲージ圧で、0.05MPa〜0.10MPaになっている。
ワークWの材質であるが、軟鋼以外ものとして、鉄もしくは炭素鋼もしくは鉄合金もしくは酸化反応によって発熱し、この発熱によってピアス加工や切断加工が促進される材料を掲げることができる。
また、酸化反応が広い範囲で起きることによるワークWでのセルフバーニングの発生を抑えるために、ワークWにレーザ加工(たとえば切断加工)をするときに、アシストガス37を、レーザ加工(たとえば切断加工)で形成される孔や溝の内部に吹き付けるように構成されていてもよい。
さらに説明すると、ワークWにレーザ加工を行うときに、アシストガス37をレーザ加工で形成される孔や溝の内部(孔や溝の側面;レーザ加工による切断面)に吹き付けることで、ワークWの表面(上面)にはアシストガス37を直接吹き付けないようにしてもよい(小径ノズル21から吹き出されたアシストガス37がワークWの表面に直接到達しないようにしてもよい)。
ところで、小径ノズル21としてラバールノズルを採用し、ワークWにレーザ加工を行うときに、アシストガス37を超音速で、レーザ加工で形成される孔や溝の内部に吹き付けるようにしてもよい。
次に、レーザ加工装置1の動作について説明する。
初期状態として、ワーク設置部5にワークWが載置されており、ワーク設置部5に載置されているワークWに対して所定の位置(レーザ加工開始位置)にレーザ加工ヘッド3が位置しているものとする。
上記初期状態において、レーザ加工ヘッド3からワークWに向けてレーザ光9を照射するとともに、アシストガス(酸素)37を吹き付けて、ワークWにレーザ加工(ピアス加工)を行う。このとき、レーザ光9の焦点(集光点)11は、ワークWの板厚方向(上下方向)で、ワークWの上面とワークWの中心CLとの間に位置しているが、レーザ光9の焦点(集光点)11を、ワークWの上面よりも上方であってワークWの上面近傍に位置(ワークWを溶融等させることができるエネルギー密度を得ることができる位置)させてもよいし、さらに、レーザ光9の焦点(集光点)11を、ワークWの板厚方向(上下方向)で、ワークWの中心CLとワークWの下面WUとの間に位置させてもよい。
ワークWにピアス加工を行った後、ピアス加工で形成された貫通孔を起点として、ワークWをレーザ加工ヘッド3に対して相対的に移動することで、ワークWに切断加工をし、ワークWから所定形状の製品や半製品を切り出す。このときも、レーザ光9の焦点11は、ワークWの板厚方向(上下方向)で、ワークWの中心CLとワークWの下面WUとの間に位置している。
なお、ワークWの端から切断加工を開始する等の場合には、ワークWにピアス加工を行うことなく、切断加工を行う場合もある。
また、ワークWにレーザ光9を照射することで、ワークWが溶融するとともに、アシストガス37を噴射することで、溶融した金属を除去する。また、アシストガス37として酸素を用いることで、酸化反応熱が発生し、レーザ出力だけでは切断が困難な厚いワーク(厚さが6mm〜18mm程度のワーク)Wの加工も可能になる。
レーザ加工装置1によれば、レーザ光9の焦点11の位置を、ワークWの板厚方向で、ワークWの中心CLとワークWの下面WUとの間に位置させるので、切断加工による切断面からワークWへの入熱が減少し、ワークWでのセルフバーニングの発生が抑制され、安定した品質でのワークWの切断を行うことができる。
図3を参照しつつより詳しく説明する。図3(a)では上述した動作に対応する態様を示しており、図3(a)では、レーザ光9の焦点11がワークWの下端部側に位置している。図3(b)で示す態様は比較例を示しており、図3(b)では、レーザ光9の焦点11がワークWの上面の上方に位置している。図3に破線L1で示しているものは、レーザ光9の波面である。
図3(a)では、ワークWのところでレーザ光9の波面L1が下向きに狭まっている(上方に凸になっている;波面L1が球面の一部で形成されており、この球面の中心が波面L1よりも下側に位置している)。これにより、レーザ光9の波面L1における成分(レーザ光9の進行方向のベクトルの成分)42を、X方向(水平方向;ワークWに形成される孔や溝の側面39に対して直交する方向)と、Z方向(上下方向)とに分解すると、X方向の成分41が内向きになり、レーザ光9の多重反射が起こりにくくなり、側面(切断面)39への入熱量が減少し、セルフバーニングの発生が抑制される。なお、Z方向の成分43は、上から下に向かっている。
これに対して、図3(b)では、ワークWのところでレーザ光9の波面L1が下向きに広がっている(下方に凸になっている;波面L1が球面の一部で形成されており、この球面の中心が波面L1よりも上側に位置している)。これにより、レーザ光9の波面L1における成分42を、X方向とZ方向とに分解すると、X方向の成分41が外向きになり、レーザ光9の多重反射が起こりやすくなり、側面(切断面)39への入熱量が増え、セルフバーニングは発生しやすくなる。
また、レーザ加工装置1によれば、小径ノズル21からワークWに向かって吹き付けられるアシストガス37を用いてレーザ加工がなされるので、酸素が作用する範囲を狭くすることができ、ワークWでの酸化反応がおこる範囲が広がることが抑制され、過剰な入熱によって発生するセルフバーニングを、レーザ光9の焦点11の位置をワークWの板厚方向で下方にしたこととの相乗効果によって一層抑制することができる。
また、レーザ加工装置1によれば、ワークWにレーザ加工をするときに、アシストガス37をレーザ加工で形成される孔や溝の内部に吹き付けるので、酸素が作用する範囲を狭くすることができ、ワークWでの酸化反応がおこる範囲が広がることが抑制され、過剰な入熱によって発生するセルフバーニングを一層抑制することができる。
また、レーザ加工装置1によれば、レーザ光9の焦点11の位置を、ワークWの板厚方向で、ワークWの中心CLとワークWの下面WUとの間に位置させるので、ワークWの上面(表面)におけるエネルギー密度が小さくなり、ワークWの上面での酸化作用が発生が抑制され、ワークWでのセルフバーニングの発生が抑制される。
図4を参照しつつより詳しく説明する。図4(a)では、従来の態様を示しており、図4(b)では、レーザ加工装置1での態様を示している。
図4(a)で示す態様では、小径ノズル21を用いていてもワークWと小径ノズル21との間隔が大きいことで、アシストガス37が作用する領域が広くなり、酸化反応が広範囲でおきてしまい、セルフバーニングが発生しやすくなってしまう。これに対して、図4(b)で示す態様では、小径ノズル21を用いるとともに、ワークWと小径ノズル21との間隔が小さくなっていることで、アシストガス37が作用する範囲が狭くなり、酸化反応が作用する範囲が小さくなり、酸化反応が広がることが抑制され、ワークWへの過剰な入熱によって発生するセルフバーニングを防ぐことができる。
ここで、実際にワークWを切断加工した結果を示す。
図7(a)では、厚さ12mmの板状のワークW(軟鋼;SS400)を切断加工した場合における焦点位置(ワークWの上面と焦点11との間の距離)と、集光径(ワークWの上面でのレーザ光9の直径)と、加工の可否(○;可、×;不可)とを示している。なお、焦点位置は、ワークWの上面から上方へ向かう場合を「+」とし、ワークWの上面から下方へ向かう方向を「−」としている。
焦点位置が−5mmであるとき(焦点位置がワークWの上面から5mmだけ下に下がったところに位置しているとき)には、集光径は、0.463mmであり、加工の状況は不可である。
焦点位置が−6mmであるとき(焦点位置が厚さ12mmのワークWの上面から6mmだけ下に下がったところに位置しているとき;焦点位置がワークWの厚さ方向中央に位置しているとき)には、集光径は、0.540mmであり、加工の状況は可である。
同様にして、焦点11の位置が−7mm、−8mm、−9mm、−10mm、−11mmであるときにも、集光径は、それぞれ、0.613mm、0.677mm、0.751mm、0.817mm、0.916mmであり、加工の状況は可である。
なお、焦点位置が−12mmであるとき(焦点位置がワークWの下面WUのところに位置しているとき)には、集光径は、0.987mmであり、加工の状況は不可である。
図7(b)では、加工が可である場合における、ワークWの側面(切断加工された面)39の態様を示している。図7(b)では、ワークWの側面39を示す6つの写真が掲載されているが、上から順に、焦点位置を−6mm、−7mm、−8mm、−9mm、−10mm、−11mmとして切断加工した場合を示している。
さらに説明すると、焦点11の位置が−6mmの付近もしくはその下方にあるときに、12mmの厚さのワークWを切断加工するのに適正な集光径を得ている。焦点11の位置が−6mmよりも高い位置にあると、加工精度が悪くなる。焦点11の位置が−12mm付近では、エネルギー密度の低下と、切断集光径限界から切断加工の加工精度が悪くなり、実用に耐えない。
図8(a)では、厚さ12mmの板状のワークW(軟鋼;SS400)に切断加工をする場合の形状を示しており、ワークWをこの厚さ方向から見た状態を示している。図8(a)に示す切断加工では、ワークWから直角三角形状の製品もしくは半製品を切り出している。
図8(b)では、ディフォーカスエリア(焦点11をワークWのワーク中心よりも上方に位置させた状態)でワークWに図8(a)で示す態様の切断加工をした場合と、インフォーカスエリア(焦点11をワークWの中心CLを含みワークWの中心CLよりも下方であって、ワークWの下面WUよりも上方に位置させた状態)でワークWに図8(a)で示す態様の切断加工をした場合とにおけるセルフバーニング発生の有無を示している。
図8(b)から理解されるように、ディフォーカスエリアで切断加工した場合には、10個の半製品もしくは製品総てについてセルフバーニングが発生しているが、インフォーカスエリアで切断加工した場合には、10個の半製品もしくは製品総てについてセルフバーニングが発生していない。
図8(b)の結果について写真を用いてさらに説明する。図9(a)では、1枚のワークWから10個の製品もしくは半製品をディフォーカスエリアでの切断加工で切り出している。図9(a)で示す10個の製品もしくは半製品の総てにおいてセルフバーニングが発生している。
図9(a)にコブのように写っている箇所がセルフバーニングの発生した箇所である。図9(b)は、図9(a)で示した10個の製品もしくは半製品のうちの1個を拡大したものであり、図9(c)は図9(b)で示した製品もしくは半製品における溶け落ちを示している。図9(c)では三角形の斜辺の一部が凹状にへこんでいるが、この箇所がセルフバーニングの発生した箇所である。
図10(a)でも、1枚のワークWから10個の製品もしくは半製品をインフォーカスエリアでの切断加工で切り出している。図10(a)で示す10個の製品もしくは半製品の総てにおいてセルフバーニングが発生していない。図10(b)は、図10(a)で示した10個の製品もしくは半製品のうちの1個を拡大したものである。
次に、切断加工をするときにおけるレーザ加工ヘッド3のレーザ出力と、送り速度(ワーク設置部5に設置されたワークWに対するレーザ加工ヘッド3の水平方向での移動速度)との関係を示す。図11で示す四角形内の領域45が、ワークWに切断加工を行う場合の適正な領域である。
なお、レーザ加工(ピアス加工や切断加工)の対象となるワークWは、厚さ12mmのSS400であり、レーザ加工時には、アシストガス(O)37を0.07MPaでワークWに吹き付けている。
レーザの出力が4KWである場合、最大の送り速度は1700mm/minであり、最小の送り速度は1400mm/minである。レーザの出力を変更しないで送り速度のみを変更(変更調節)した場合、送り速度が速すぎると切断が十分になされない。また、レーザの出力を変更しないで送り速度のみを変更(変更調節)した場合、送り速度が遅すぎると過燃焼になり加工面が荒れるので、送り速度の最小値は、送り速度の最大値の80%程度になる。
なお、レーザの出力が2KWである場合、最大の送り速度は850mm/min程度であり、最小の送り速度は700mm/min程度である。
図12は、ワークW(厚さ12mmのSS400)に、アシストガス(O)37を0.07MPaで吹き付け、レーザの出力を4KWとし、送り速度を1400mm/min(F1400)もしくは1700mm/min(F1700)として加工した場合の加工面の状態を示している。
図12に示す「Fp−6」、「Fp−7」等は、ワークWに切断加工をする場合における焦点11の位置を示しており、「Fp−6」は、上下方向(ワークWの厚さ方向)におけるワークWの上面と焦点11との距離が6mmであることを示している。図12に示す状態では、いずれも良好な切断加工がなされている。
なお、上記実施形態に係る発明を次に示す方法の発明として把握してもよい。
すなわち、波長が1μm帯であるレーザ光9を用いて、板状のワークWに切断加工を行うレーザ加工方法であって、切断加工をするときにおけるレーザ光9の焦点11の位置を、ワークWの板厚方向で、ワークWの中心CLと、レーザ光9の光軸の延伸方向であってレーザ光9進行方向後側のワークWの端面WUとの間に位置させるレーザ加工方法として把握してもよい。
また、レーザ加工方法では、ワークWは、厚板であり、鉄もしくは鋼もしくは鉄合金もしくは酸化反応によって発熱する材料で構成されており、ワークWでの切断加工は、酸素を含み小径ノズル21からワークWに向かって吹き付けられるアシストガス37を用いてなされるようになっており、ワークWに切断加工をするときワークWでのセルフバーニングの発生を抑えるために、小径ノズル21の内径は、0.6mm以上であってワークWの板厚の15%以下の値になっている。
または、レーザ加工方法では、ワークWでの切断加工は、酸素を含み小径ノズル21からワークWに向かって吹き付けられるアシストガス37を用いてなされるようになっており、ワークWに切断加工をするときワークWでのセルフバーニングの発生を抑えるために、ワークWに切断加工をするときに、アシストガス37を切断加工で形成される孔や溝の内部に吹き付けるようにしている。
また、レーザ加工方法では、切断加工を行う前にレーザ光9を用いてワークWにピアス加工を行う場合、ピアス加工をするときのレーザ光9の焦点11の位置を、ワークWの板厚方向で、ワークWの中心CLと、レーザ光9の光軸方向であってレーザ光9の進行方向前側におけるワークWの端面(上面)との間、もしくは、レーザ光9の光軸方向であってレーザ光9の進行方向前側におけるワークWの端面(上面)と、この上面の近傍であってこの上面から僅かに上方に離れた箇所との間に位置させている。
1 レーザ加工装置
3 レーザ加工ヘッド
5 ワーク設置部
7 制御部
9 レーザ光
11 焦点
21 小径ノズル
37 アシストガス
CL ワークの中心
W ワーク
WU ワークの端面(ワークの下面)

Claims (8)

  1. 一つの発振器と、プロセスファイバとが設けられており、前記発振器が発振したレーザ光が前記プロセスファイバを通って、前記プロセスファイバの端部に設けられている出射端から、レーザ加工ヘッドに向かって出射されるようになっており、
    波長が1μm帯であるレーザ光を用いて、板状のワークの切断加工を行うレーザ加工方法において、
    前記切断加工をするときにおけるレーザ光の1つの焦点の位置を、前記ワークの上面におけるエネルギー密度を小さくして前記ワーク上面での酸化作用の発生を抑制するために、前記ワークの板厚方向で、前記ワークの中心と前記レーザ光の光軸方向であって前記レーザ光の進行方向後側における前記ワークの端面との間に位置させることを特徴とするレーザ加工方法。
  2. 請求項1に記載のレーザ加工方法において、
    前記ワークは、厚板であり、鉄もしくは鋼もしくは鉄合金もしくは酸化反応によって発熱する材料で構成されており、
    前記ワークでの切断加工は、酸素を含み小径ノズルから前記ワークに向かって吹き付けられるアシストガスを用いてなされるようになっており、
    前記小径ノズルの内径は、0.6mm以上であって前記ワークの板厚の15%以下の値になっていることを特徴とするレーザ加工方法。
  3. 請求項1に記載のレーザ加工方法において、
    前記ワークは、厚板であり、鉄もしくは鋼もしくは鉄合金もしくは酸化反応によって発熱する材料で構成されており、
    前記ワークでの切断加工は、酸素を含み小径ノズルから前記ワークに向かって吹き付けられるアシストガスを用いてなされるようになっており、
    前記ワークに切断加工をするときに、前記アシストガスを前記切断加工で形成される孔や溝の内部に吹き付けることを特徴とするレーザ加工方法。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のレーザ加工方法において、
    前記切断加工を行う前に前記ワークにピアス加工を行う場合、
    前記ピアス加工をするときのレーザ光の焦点の位置を、前記ワークの板厚方向で、前記ワークの中心と、前記レーザ光の光軸方向であって前記レーザ光の進行方向前側における前記ワークの端面との間、もしくは、前記レーザ光の光軸方向であって前記レーザ光の進行方向前側における前記ワークの端面と、この前側の端面の近傍であって前側の端面から僅かに離れた箇所との間に位置させることを特徴とするレーザ加工方法。
  5. 一つの発振器と、プロセスファイバとが設けられており、前記発振器が発振したレーザ光が前記プロセスファイバを通って、前記プロセスファイバの端部に設けられている出射端から、レーザ加工ヘッドに向かって出射されるようになっており、
    波長が1μm帯であるレーザ光を板状のワークに向けて出射するとともに、レーザ光の焦点の位置を変更自在であるレーザ加工ヘッドと、
    前記ワークが設置されるワーク設置部と、
    前記ワークに切断加工をする場合、前記レーザ加工ヘッドから出射されるレーザ光の1つの焦点の位置を、前記ワークの上面におけるエネルギー密度を小さくして前記ワーク上面での酸化作用の発生を抑制するために、前記ワークの板厚方向で、前記ワークの中心と、前記レーザ光の光軸方向であって前記レーザ光進行方向後側のワークの端面との間に位置させるように、前記レーザ加工ヘッドを制御する制御部と、
    を有することを特徴とするレーザ加工装置。
  6. 請求項5に記載のレーザ加工装置において、
    前記ワークが、厚板であり、鉄もしくは鋼もしくは鉄合金もしくは酸化反応によって発熱する材料で構成されている場合、
    前記ワークでの切断加工は、酸素を含み小径ノズルから前記ワークに向かって吹き付けられるアシストガスを用いてなされるように構成されており、
    前記小径ノズルの内径は、0.6mm以上であって前記ワークの板厚の15%以下の値になっていることを特徴とするレーザ加工装置。
  7. 請求項5に記載のレーザ加工装置において、
    前記ワークが、厚板であり、鉄もしくは鋼もしくは鉄合金もしくは酸化反応によって発熱する材料で構成されている場合、
    前記ワークでの切断加工は、酸素を含み小径ノズルから前記ワークに向かって吹き付けられるアシストガスを用いてなされるように構成されており、
    前記ワークでの切断加工をするときに、前記アシストガスを前記切断加工で形成される孔や溝の内部に吹き付けるように構成されていることを特徴とするレーザ加工装置。
  8. 請求項5〜請求項7のいずれか1項に記載のレーザ加工装置において、
    前記制御部は、前記切断加工を行う前に前記ワークにピアス加工を行う場合、前記レーザ加工ヘッドから出射されるレーザ光の焦点の位置を、前記ワークの板厚方向で、前記ワークの中心と、前記レーザ光の光軸方向であって前記レーザ光の進行方向前側における前記ワークの端面との間、もしくは、前記レーザ光の光軸方向であって前記レーザ光の進行方向前側における前記ワークの端面と、この前側の端面の近傍であって前側の端面から僅かに離れた箇所との間に位置させるように、前記レーザ加工ヘッドを制御することを特徴とするレーザ加工装置。
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