JP2013064825A - フォルダ、光複合電力ケーブル、光ケーブル接続方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】光複合電力ケーブル100の光ケーブル10(10−1、10−2)を互いに接続する光ケーブル接続部1において、光ケーブル10のルースチューブ11内の複数の光ファイバ芯線111を平らに並べ、多芯融着機40を用いて一括して接続する。この光ファイバ接続部12を補強スリーブ50に納め、補強スリーブ50の加熱および冷却を行った後、光ファイバ接続部12を冷却固化した補強スリーブ50の補強材52のみで被覆した状態とし、フォルダ30の収容溝33に収容して保護する。フォルダ30には、収容溝33と貫通溝35が2つずつ設けられており、光ケーブル接続部1では、2つのフォルダ30に4つの光ファイバ接続部12が分散配置される。
【選択図】図6
Description
特許文献1には、光ケーブルと準同径とした、光ケーブルの接続部の例が示されている。
なお、フィラー81は、被覆71内で、ルースチューブ11とテンションメンバ21以外の空間を埋めるために設けられる線状の部材である。
余長は接続する全ての光ファイバ芯線で同程度の値として管理する必要があるが、ルースチューブ型の光ケーブルの光ファイバ芯線を単芯ずつ接続する場合、接続部分の位置等を考慮して光ファイバ芯線ごとに余長を合わせることが必要になり、作業が煩雑になる。
このような方法の例としては、複数の光ファイバ芯線同士の融着接続を行い、この接続部分を補強スリーブで保護する方法がある。
また、複数の光ファイバ芯線の一括接続とフォルダを用いた光ファイバ接続部の保護により、光ケーブルの接続作業が簡略化される。加えて余長の管理も一括した複数の光ファイバ芯線ごとに行えるようになり容易とできる。
また、複数の光ファイバ芯線の一括接続とフォルダを用いた光ファイバ接続部の保護により、光ケーブルの接続作業も簡略化される。加えて余長の管理も容易とできる。また、光ファイバ接続部は、光ケーブル内で拘束されずに収容された光ファイバ芯線を平らに並べ一括接続したものであるが、このような光ファイバ芯線同士の接続は、従来の多芯融着機等を使用して行えるので作業性も高い。さらに、ルースチューブ型の光ケーブルを用いることは、光複合電力ケーブルにおける光ケーブルの接続部の低減にもつながる。
また、複数の光ファイバ芯線を一括接続し、この光ファイバ接続部をフォルダに収容して保護するので、光ケーブルの接続作業が簡略化される。加えて余長の管理も容易とできる。また、この際、光ケーブル内で拘束されずに収容された光ファイバ芯線を平らに並べ接続を行うので、従来の多芯融着機を使用することができ作業性も高い。さらに、ルースチューブ型の光ケーブルを用いることは、光複合電力ケーブルにおける光ケーブルの接続部の低減にもつながる。
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施形態に係るフォルダを用いた光ケーブルの接続部の概略について説明する。
光ケーブル接続部1は、図14(a)で説明した光複合電力ケーブル100において、図15で説明したルースチューブ型の光ケーブル10の長尺化を目的とし、2本の光ケーブル10(10−1、10−2)を相互に接続した工場接続部である。なお、光ケーブル接続部1全体は図示しないインターロック管やポリエチレンシース等を被せて保護される。
なお、ルースチューブ11は、図15に示した内部の複数(6芯)の光ファイバ芯線111を残して途中で切除されており、上記の保護チューブ13等は、この複数の光ファイバ芯線111を内側に通しつつ、ルースチューブ11の残った端部から順に接続したものであるが、この手順については後述する。
他方の光ケーブル10−2について見ると、光ケーブル10−2のルースチューブ11に接続された保護チューブ13は、ガイド23、誘導ガイド25、およびフォルダ30−2を通過し、フォルダ30−1の手前で、異形チューブ14に接続され、次いで扁平チューブ15に接続される。
図2は、保護チューブ13、異形チューブ14、および扁平チューブ15について示す図である。図2(a)は図1の範囲Aにおけるルースチューブ11と保護チューブ13の接続箇所を示す図であり、図2(b)は図1の範囲Bにおける保護チューブ13、異形チューブ14、および扁平チューブ15の接続箇所を示す図である。図2(c)は、異形チューブ14、扁平チューブ15の接続について示す図である。図2(d)は図2(b)の線C−Cにおける断面図であり、図2(e)は図2(b)の線D−Dにおける断面図である。
保護チューブ13は、一方の端部131をルースチューブ11の端部の内側に挿入することにより、ルースチューブ11に接続される。
一方の端部141は円形断面を有し、その内径は保護チューブ13の外径と同程度の大きさである。なお、外径はルースチューブ11の外径と同程度の大きさである。
また、他方の端部145は扁平状の断面を有する。さらに、両端部141、145の間の中間部143では、断面形状が一方の端部141の円形断面から他方の端部145の扁平状の断面へと連続的に変化する。
異形チューブ14は、一方の端部141を保護チューブ13の他方の端部133の外側に嵌め込むことにより、保護チューブ13に接続される。
扁平チューブ15は、端部を異形チューブ14の他方の端部145の内側に挿入することにより、異形チューブ14に接続される。
図1に示す光ファイバ接続部12では、多芯融着機を用いて、前記の複数の光ファイバ芯線111の一括融着接続が行われるが、この手順については後述する。
この光ファイバ接続部12は、図17(a)、図17(b)で説明した補強スリーブ50を用いて被覆される。しかし、本実施形態では、前記した手順により図17(b)に示すように光ファイバ接続部12に一体化させた補強スリーブ50から、熱収縮性チューブ51と抗張力体53の部分を取り除き、図3に示すように、光ファイバ接続部12が冷却固化した補強材52のみで被覆された状態とする。
図1に示すように、光ケーブル10(10−1、10−2)のルースチューブ11に接続された保護チューブ13は、複数のガイド23に取り付けて配置される。
図4に示すように、ガイド23は、円板体231の径方向断面の外周部に、保護チューブ13を配置するための凹部231aを周方向に等間隔で複数設けたものである。図の例では60°間隔で6つ設けられる。また、円板体231の径方向断面の外周部には、必要に応じてCリング状のガイドカバー231cが嵌められ、凹部231aに配置された保護チューブ13を拘束する。
なお、図1では光ケーブル10から取り出したフィラー81について図示を省略したが、フィラー81については、複数のガイド23に入る手前の箇所で切断するようにしておく。
図1に示すように、テンションメンバ連結部22の連結用金具221の両側には、テンションメンバ連結部ガイド24(24−1、24−2)が取り付けられる。テンションメンバ連結部ガイド24−1は、連結用金具221に対してガイド23側に取り付けられ、テンションメンバ連結部ガイド24−2は、連結用金具221に対してフォルダ30−1側に取り付けられる。
このようにして保護チューブ13の配置をケーブル外側方向にずらすことにより、保護チューブ13が連結用金具221から退避される。
一方、図1に示すように、ガイド23を出た光ケーブル10−2の保護チューブ13は、誘導ガイド25に取り付けられる。
誘導ガイド25は、図5で説明したテンションメンバ連結部ガイド24−1と同様の構成を有しており、テンションメンバ連結部ガイド24−1と同様にして、光ケーブル10−2の保護チューブ13をケーブル外側方向へ移動させ、後述するフォルダ30の外周面の収容溝33や貫通溝35に向けて保護チューブ13を誘導する。
図1に示すように、光ファイバ接続部12はフォルダ30(30−1)に収容して保護される。
なお、図6(b)〜図6(d)では、説明のため、図1等では図示を省略した、光ケーブル10の他の3本のルースチューブ11内の光ファイバ芯線111の接続処理を行った光ファイバ接続部12などについても全て表示した。
なお、フォルダ30の材質としては、光ファイバ接続部12の保護のため、想定されるフォルダ30の曲げ等に対し抵抗できる剛性を有するものであればよく、例えば金属等を用いることができる。
また、フォルダ30−2は、フォルダ30−1に対し周方向に90°回転して配置されており、一方のフォルダ30−1(30−2)の収容溝33の周方向の位置と、他方のフォルダ30−2(30−1)の貫通溝35の周方向の位置が対応する。
貫通溝35を通過させた光ファイバ芯線111について接続処理を行った2つの光ファイバ接続部12は、該貫通溝35と周方向に対応する位置にある、他方のフォルダ30−2(30−1)の2か所の収容溝33にそれぞれ配置される。
このようにして、4つの光ファイバ接続部12が2つのフォルダ30−1、30−2に分散して配置される。
なお、図7および後述する図8では、図1と同様、光ケーブル10の4本のルースチューブ11のうち1本のみ示し、フィラー81については図示を省略した。
以上の工程を、接続する各光ケーブル10−1、10−2について行う。
この工程を接続する各光ケーブル10−1、10−2について行う。一方については、図9(a)に示すように、光ファイバ芯線111に予め補強スリーブ50を通した後、光ファイバ固定具42にセットするようにしておく。この際、図17(a)に示した補強スリーブ50の補強材52の内部に、光ファイバ芯線111を通しておく。
複数の光ファイバ芯線111をこの溝422に配置し、上下に重ならず平らに並べた状態とし、上蓋423を閉じると、これらの光ファイバ芯線111が、基台421と上蓋423により上下から把持されて固定される。
また、光ファイバ芯線111の融着接続後には、光ファイバ芯線111を光ファイバ固定具42により把持しつつスライドさせ光ファイバ接続部12の引張検査が行われる場合があるが、この引張検査も適切に行うことができる。
これにより、光ファイバ接続部12の両側の光ファイバ芯線111について、平らに配置された状態が扁平チューブ15内で維持され、後の工程で作業を行う際に配置がくずれ、光ファイバ芯線111同士が擦れて傷が生じたりすることがなくなる。また、上記の工程は扁平チューブ15を引き出して行うので、この際に配置が崩れることもない。
なお、前記の図7(c)で説明した工程において扁平チューブ15を異形チューブ14に接続する際、扁平チューブ15を異形チューブ14に挿入する長さは、上記の工程における扁平チューブ15の引き出し長さ以上としておく。
なお、補強材52は、扁平チューブ15の端部も被っている(図6参照)。
その後、図8(b)に示すように、テンションメンバ21を必要な長さに切断するととともに、ガイド23、テンションメンバ連結部ガイド24、誘導ガイド25、フォルダ30等を図1等で説明したように取り付け、テンションメンバ21の端部同士を連結用金具221で連結する。なお、この工程は光ファイバ芯線111を接続する前に行ってもよい。
これにより、光ケーブル接続部1を光ケーブル10とほぼ同じ径まで細くできる。すなわち光ケーブル接続部1の準同径化が実現できる。光ケーブル接続部1を準同径とした光複合電力ケーブル100では、製造工程中や布設時等に光ケーブル接続部1が極端な側圧を受けるのを回避できるので、内部の光ファイバ芯線111が損傷等するのを防止できる。また、抗張力体53の破損による光ファイバ接続部12の損傷等の心配もない。さらに、光ファイバ接続部12は補強スリーブ50の補強材52により被覆されるので、接続作業の信頼性も向上する。
また、この際、光ケーブル10のルースチューブ11内で拘束されずに収容された複数の光ファイバ芯線111を平らに並べ、従来の多芯融着機を使用して一括して融着接続を行うので、光ファイバ芯線111の接続も簡易である。また、ルースチューブ型の光ケーブル10を用いることは、光複合電力ケーブル100における光ケーブル接続部1の低減にもつながる。
さらに、収容溝33は、幅広の部分を含み平らな底面を有するので、前記のように、平らに並べた複数の光ファイバ芯線111同士を一括して接続した光ファイバ接続部12を配置し、これを保護するのに適している。
さらに、フォルダ30は、上記光ファイバ接続部12での接続対象でない光ファイバ芯線111を通過させるための2つの貫通溝35を有し、光ケーブル接続部1においてケーブル長さ方向に2つ配置する。これにより、前記のように2つのフォルダ30に4つの光ファイバ接続部12を分散して配置し、1個所への集中配置を避けて光ケーブル接続部1を細径化することができる。
さらに、第1の実施形態では、フォルダ30に2つの収容溝33と貫通溝35を設けたが、収容溝33や貫通溝35の数等はこれに限ることはない。以下、本発明に係るフォルダの第2、第3の実施形態について説明する。
図12は、本発明の第2の実施形態に係るフォルダ80について示す図である。図12(a)はフォルダ80を上から見た図である。図12(b)は図12(a)の線N−Nにおける断面図、図12(c)は図12(a)の線P−Pにおける断面図である。
図13は、本発明の第3の実施形態に係るフォルダ90について示す図である。図13(a)はフォルダ90を上から見た図である。図13(b)は図13(a)の線Q−Qにおける断面図、図13(c)は図13(a)の線R−Rにおける断面図である。
第2の実施形態のフォルダ80は、光ケーブル接続部1に2つの光ファイバ接続部12を配置する場合に用いることができ、例えば、12芯の光ファイバ芯線111を2つのルースチューブ11で6芯ずつ収容する光ケーブル10の接続に用いることができる。一方、第3の実施形態のフォルダ90は、光ケーブル接続部1に3つの光ファイバ接続部12を配置する場合に用いることができ、例えば、18芯の光ファイバ芯線111を3つのルースチューブ11で6芯ずつ収容する光ケーブル10の接続に用いることができる。
一方、光ファイバ接続部12が多数の場合には、第1の実施形態のように、複数のフォルダへの分散配置により光ケーブル接続部1が細径化できる。
加えて、収容溝33や貫通溝35の大きさなども、一括して接続する光ファイバ芯線111の本数をはじめ、光ファイバ芯線111や保護チューブ13等の太さなどに応じて適したものに定めることができる。
このように、光複合電力ケーブル100や光ケーブル10、あるいは光ケーブル接続部1の構成は、本発明に係るフォルダを用いて、複数の光ファイバ芯線同士を接続した光ファイバ接続部の保護を行う限りにおいて、前記したものに限ることはなく様々な構成を採ることが可能である。
5………電力ケーブル
10………光ケーブル
11………ルースチューブ
12、60………光ファイバ接続部
21………テンションメンバ
30、80、90………フォルダ
31………円柱体
33………収容溝
35………貫通溝
37………貫通孔
40………多芯融着機
50………補強スリーブ
51………熱収縮性チューブ
52………補強材
53………抗張力体
100………光複合電力ケーブル
111………光ファイバ芯線
Claims (10)
- 光ケーブルが電力ケーブルに複合された光複合電力ケーブルの光ケーブルの接続部に用いられるフォルダであって、
前記光ケーブルの複数の光ファイバ芯線同士を一括して接続した光ファイバ接続部が収容される収容部を有することを特徴とするフォルダ。 - 円柱体の外周面に、幅広の部分を含み平らな底面を有する収容溝を、軸方向に貫通するように設けたことを特徴とする請求項1記載のフォルダ。
- 前記光ケーブルのテンションメンバが貫通可能な貫通孔を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のフォルダ。
- 周方向に等間隔に複数の収容部を有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のフォルダ。
- 前記光ファイバ接続部での接続対象でない光ファイバ芯線が通過できる貫通部を有することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のフォルダ。
- 光ファイバ芯線が拘束されずに収容された光ケーブルが電力ケーブルに複合された光複合電力ケーブルの光ケーブルの接続部において、前記光ケーブルの複数の光ファイバ芯線同士を平らに並べた状態で一括して接続した光ファイバ接続部が、請求項1から請求項5のいずれかに記載のフォルダの収容部に収容されることを特徴とする光複合電力ケーブル。
- 請求項3に記載のフォルダが用いられ、前記光ケーブルのテンションメンバが前記フォルダの貫通孔を貫通していることを特徴とする請求項6に記載の光複合電力ケーブル。
- 請求項5に記載のフォルダをケーブル長さ方向に複数配置すると共に、ケーブル長さ方向に位置の異なる複数の光ファイバ接続部を複数の前記フォルダに分散して配置したことを特徴とする請求項6または請求項7に記載の光複合電力ケーブル。
- 光ファイバ芯線が拘束されずに収容された光ケーブルが電力ケーブルに複合された光複合電力ケーブルにおける光ケーブルの接続方法であって、前記拘束されずに収容された複数の光ファイバ芯線を平らに並べた状態にした後、接続対象の光ファイバ芯線同士を互いに突き合わせ一括して接続し、この光ファイバ接続部を、請求項1から請求項5のいずれかに記載のフォルダの収容部に収容することを特徴とする光ケーブル接続方法。
- 熱収縮性チューブに抗張力体と熱溶融性材料からなる補強材とが収容されてなる補強スリーブに、前記光ファイバ接続部を納め、前記補強スリーブを加熱して補強材を溶かすと共に熱収縮性チューブを収縮させることで溶融した補強材で前記光ファイバ接続部を被覆し、補強材が冷却固化した後に、前記補強スリーブの熱収縮性チューブと抗張力体を取り除き、次いで補強材で被覆されている前記光ファイバ接続部を前記フォルダの収容部に収容することを特徴とする請求項9に記載の光ケーブル接続方法。
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