JP5712026B2 - 金属管被覆光ファイバケーブルの接続構造および金属管被覆光ファイバケーブルの接続方法 - Google Patents
金属管被覆光ファイバケーブルの接続構造および金属管被覆光ファイバケーブルの接続方法 Download PDFInfo
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本発明に係る金属管被覆光ファイバケーブルの接続構造は、単心または多心の光ファイバを複数本並列に配置して、金属管によって被覆して成る金属管被覆光ファイバケーブルの接続構造であって、二つの金属管被覆光ファイバケーブルの金属管の端部からそれぞれ露呈した露呈部を有する複数の光ファイバが上記二つの金属管被覆光ファイバケーブルの互いに対応する露呈部同士で露呈部対を形成し、該露呈部対が接続されていて、その接続部位が保護部材で被覆されており、二つの金属管の端部にまたがり外挿される金属製のスリーブの端部がそれぞれの金属管の端部と溶接されることにより上記二つの金属管が互いに接続される。
本発明に係る金属管被覆光ファイバケーブルの接続方法は、単心または多心の光ファイバを複数本並列に配置して、金属管によって被覆して成る金属管被覆光ファイバケーブルの接続方法である。
各露呈部対の接続部位を保護部材によって露呈部対毎に被覆するとともに、各露呈部対を直線状に延ばした状態とし、各保護部材をケーブル長手方向で他の保護部材と重複範囲をもつことなく位置させる接続部位被覆工程と、金属製のスリーブを二つの金属管の端部にまたがるように外挿し、該スリーブの端部をそれぞれの金属管の端部に溶接するスリーブ溶接工程とを有することを特徴としている。
まず、いずれか一方の光ファイバケーブルの金属管(21または22)にスリーブ30(図4には図示せず)を外挿した後、二つの光ファイバケーブルC1,C2の端部にて所定長さの金属管21,22を除去することにより、図4に示されるように複数の光ファイバ11,12の露呈部を露呈させる。そして、露呈部対10をなす光ファイバ11の露呈部および光ファイバ12の露呈部のいずれか一方に保護部材40(図4ないし図7には図示せず)を外挿する。
図5に示されるように、複数の光ファイバ11,12の互いに対応する露呈部同士から成る露呈部対10にて両方の露呈部の長さの和が全ての露呈部対10について同一となるように、複数の光ファイバ11,12の露呈部をケーブル長手方向にてそれぞれ異なる位置で切断する。すなわち、光ファイバ11Aと光ファイバ12A、光ファイバ11Bと光ファイバ12B、光ファイバ11Cと光ファイバ12C、光ファイバ11Dと光ファイバ12Dのそれぞれにおいて露呈部の長さの和が同一となる。
図6に示されるように、光ファイバ11A〜11Dの露呈部を、それらの先端をケーブル長手方向で同位置に揃えた状態で、樹脂製の仮固定部材51によって仮固定する。これと同様に、光ファイバ12A〜12Dの露呈部も先端を揃えた状態で樹脂製の仮固定部材52によって仮固定する。したがって、図6に見られるように、光ファイバケーブルC1,C2のそれぞれでは、複数の光ファイバ11A〜11Dの露呈部そして12A〜12Dの露呈部のうち最短の光ファイバの露呈部以外はたるみを生ずる。
次に、図6にて破線で示されるように、仮固定された光ファイバ11,12の先端を所定の長さだけ切断し、その先端面(切断面)を平坦面とする。図7に見られるように、各露呈部対10をなす光ファイバ11,12の露呈部の先端面同士を突き合わせた状態で、全ての露呈部対を一括して融着接続する。本実施形態では、上述の光ファイバ仮固定工程にて、複数の光ファイバ11,12の露呈部がそれらの先端を揃えた状態で仮固定部材51,52によって仮固定されているので、全ての露呈部対10を一括して容易に接続することができる。
図8に見られるように、仮固定部材51,52を各露呈部対10間で分離して、各露呈部対10を別個独立した状態にする。この仮固定部材51,52の分離により、各露呈部対10同士は互いに自由な状態となり、この状態で両光ファイバケーブルC1,C2をケーブル長手方向に引いて、たるんでいた各露呈部対10を直線状とする(図8参照)。本実施形態では、図8に示されるように、分離された仮固定部材51,52が各露呈部対10に残存しているが、これに代えて、該仮固定部材51,52を除去してもよい。
図8に見られるように、光ファイバの露呈部にあらかじめ外挿しておいた保護部材40をケーブル長手方向での露呈部対10の接続部位の位置に移動させた後(図3(A)をも参照)、該保護部材40を加熱して、既述したように、熱収縮チューブ43を収縮させるとともに、ホットメルト接着剤を溶融そして硬化させることにより、保護部材40で上記接続部位を被覆する(図3(B)をも参照)。
スリーブ30が一方の金属管21の端部と他方の金属管22の端部とにまたがる位置に該スリーブ30をケーブル長手方向で移動させて、図1に示される位置にもたらす。そして、スリーブ30の両端縁と金属管21,22の端部の外周面とを溶接する。これによって、光ファイバケーブルC1,C2同士の接続が完了する。
11,11A〜11D 光ファイバ
12,12A〜12D 光ファイバ
21,22 金属管
30 スリーブ
40 保護部材
51,52 仮固定部材
C1,C2 光ファイバケーブル
Claims (2)
- 単心または多心の光ファイバを複数本並列に配置して、金属管によって被覆して成る金属管被覆光ファイバケーブルの接続構造であって、
二つの金属管被覆光ファイバケーブルの金属管の端部からそれぞれ露呈した露呈部を有する複数の光ファイバが上記二つの金属管被覆光ファイバケーブルの互いに対応する露呈部同士で露呈部対を形成し、該露呈部対が接続されていて、その接続部位が保護部材で被覆されており、二つの金属管の端部にまたがり外挿される金属製のスリーブの端部がそれぞれの金属管の端部と溶接されることにより上記二つの金属管が互いに接続される金属管被覆光ファイバケーブルの接続構造において、
複数の上記露呈部対は、各露呈部対の接続部位がケーブル長手方向で互いに異なって位置し、各露呈部対をなす両方の露呈部の長さの和が全ての露呈部対について同一となっていてケーブル長手方向で直線状に延びており、上記各露呈部対の接続部位は、上記保護部材によって露呈部対毎に被覆されて、各保護部材がケーブル長手方向で他の保護部材と重複範囲をもつことなく位置しているとともに一つの保護部材の外径と他の光ファイバ心線の外径を合わせた径が金属製のスリーブの内径よりも小さいことを特徴とする金属管被覆光ファイバケーブルの接続構造。 - 単心または多心の光ファイバを複数本並列に配置して、金属管によって被覆して成る金属管被覆光ファイバケーブルの接続方法において、
二つの金属管被覆光ファイバケーブルの金属管をそれぞれ所定の長さだけ除去して、各金属管の端部から複数の光ファイバを露呈部として露呈させる金属管除去工程と、
二つの金属管被覆光ファイバケーブルの互いに対応する露呈部同士から成る露呈部対にて、両方の露呈部の長さの和を全ての露呈部対について同一とし、かつ、上記複数の光ファイバの露呈部をそれぞれ異なる位置で切断する光ファイバ切断工程と、
上記光ファイバ切断工程で切断された複数の光ファイバの露呈部を、それらの先端をケーブル長手方向で同位置に揃えた状態で、樹脂を用いた仮固定部材によって仮固定する光ファイバ仮固定工程と、
各露呈部対を一括して接続する光ファイバ接続工程と、
上記仮固定部材を除去あるいは各露呈部対間で分離して、各露呈部対を別個独立した状態にする露呈部対分離工程と、
各露呈部対の接続部位を保護部材によって露呈部対毎に被覆するとともに、各露呈部対を直線状に延ばした状態とし、各保護部材をケーブル長手方向で他の保護部材と重複範囲をもつことなく位置させる接続部位被覆工程と、
金属製のスリーブを二つの金属管の端部にまたがるように外挿し、該スリーブの端部をそれぞれの金属管の端部に溶接するスリーブ溶接工程とを有することを特徴とする金属管被覆光ファイバケーブルの接続方法。
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