JP2013043248A - 絶縁スペーサの溝加工装置及びその溝加工方法 - Google Patents

絶縁スペーサの溝加工装置及びその溝加工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】プレスボードからなる絶縁スペーサに設定幅と設定深さの溝を加工精度を確保しつつ効率よく形成する。
【解決手段】回転軸装置5の水平軸回りに回転自在な回転軸52に着脱自在に固定された切削刃6をX軸移動装置3及びY軸移動装置4を介してそれぞれ左右方向及び上下方向に移動可能に設ける一方、旋回装置7の垂直軸回りに回転自在な回転テーブル72の、カセット100を出し入れする出入口に対向する出入位置及び該出入位置から180度隔てた切削刃6に臨む作業位置にそれぞれカセットの載置台74を固定すると共に、各載置台74の近傍に位置してそれぞれカセットを位置決めして載置台74に固定する位置決め装置を設け、また、作業位置のカセットに対応してカセットに配列された複数枚の絶縁スペーサの前後方向に対向する各端縁部をそれぞれ押圧するクランプ装置9を設ける。
【選択図】図4

Description

本発明は、油入り変圧器の絶縁スペーサに油流路の溝を形成する溝加工装置及びその溝加工方法に関するものである。
一般に、油入り変圧器のコイルは、銅線に数十ミクロンの薄い絶縁紙が巻かれたものをコイル状に巻き上げて作られる。また、コイル間及びコイルと対地間には、コイルに対応して数ミリ厚さのプレスボードを所定形状に切断加工して形成された絶縁板及び該絶縁板上の設定位置に貼着された多数枚の絶縁スペーサからなる絶縁物が配置される(例えば、特許文献1の図8参照)。具体的には、絶縁スペーサは、コイルへの配置位置に合わせてさまざまな形状に切断加工されるが、主に、平行でない2辺のなす角度が45度の平行四辺形状に形成され、変圧器の大きさや種類によって若干縦横寸法が異なるものの、例えば、発電所からの送電に使用される27.5万V用変圧器の場合、1相当たり5〜6万枚使用される
ここで、絶縁スペーサは、電気絶縁の機能を果たすと共に、冷却のためにコイル面に適切な絶縁油の流路を確保する油流ダクトの機能も果たしている。この場合、絶縁油をより効率よくコイル面に供給するために絶縁スペーサに溝を加工することも提案され、実施されている(例えば、特許文献2参照)。具体的には、絶縁スペーサの短辺を底辺とするとき、底辺と平行な設定幅と設定深さの溝が中点を溝の幅方向の中心として形成される。
なお、プレスボードは、クラフトパルプの繊維等をすいた湿紙を重ね合わせ、これを加圧して製造された平板材である。
特開平8−51036号公報 特開2003−62718号公報
ところで、前述した絶縁スペーサに油流路の溝を形成する特許文献2の発明においては、複数枚の絶縁スペーサを配列したカセットを搬送させ、その搬送工程において、各絶縁スペーサにそれぞれ二つの鋸歯状の切込回転刃によって溝の幅方向両端縁に対応する位置に設定深さの切り込みを形成すると共に、切込回転刃によって形成された2本の切り込み間を傾斜する鋸歯状の溝切り回転刃によって削り取るようにしている。
このように、溝切り回転刃は、傾斜状態で絶縁スペーサに接触するため、カセットの搬送速度が規制され、生産性が低いという欠点があった。また、鋸歯状の回転刃による加工面は平滑性が低い他、切込回転刃と溝切り回転刃との軸心が異なるため、溝切り回転刃が摩耗すると、切込回転刃による切削面との間に段差(凹凸)が発生する。これによって、冷却油の流路抵抗が変化し、予めシュミレーションされた冷却油の流れと異なる流れを招来し、必要とする冷却効果が得られないおそれがある。しかも、プレスボードが湿紙を重ね合わせ、圧縮して製造される性質上、鋸歯状の回転刃によって溝の加工面にバリや毛羽立ちが発生し易く、また、発生したバリや毛羽立ちが経時使用によって剥離すると、異物として冷却油中に混入し、フィルターを早期に目詰まりさせるものとなる。このため、絶縁スペーサの歩留りが低下すると共に、溝の加工面に発生した段差、バリや毛羽立ちを除去するための後加工が必要になり、コストを上昇させるという問題があった。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、プレスボードからなる絶縁スペーサにバリなどを発生させることがなく、平滑性に優れた加工面を有する設定幅と設定深さの溝を効率よく形成することのできる溝加工装置及びその溝加工方法を提供するものである。
本発明の絶縁スペーサの溝加工装置は、回転軸装置の水平軸回りに回転自在な回転軸に着脱自在に固定された切削刃をX軸移動装置及びY軸移動装置を介してそれぞれ左右方向及び上下方向に移動可能に設ける一方、旋回装置の垂直軸回りに回転自在な回転テーブルの、カセットを出し入れする出入口に対向する出入位置及び該出入位置から180度隔てた切削刃に臨む作業位置にそれぞれカセットの載置台を固定すると共に、各載置台の近傍に位置してそれぞれカセットを位置決めして載置台に固定する位置決め装置を設け、また、作業位置のカセットに対応してカセットに配列された複数枚の絶縁スペーサの前後方向に対向する各端縁部をそれぞれ押圧するクランプ装置を設けてなり、カセットの出入位置において位置決め装置に配置されたカセットを載置台に固定して切削刃に臨む作業位置まで180度回転させると共に、カセットに配列された複数枚の絶縁スペーサの前後方向に対向する各端縁部を押圧して固定し、設定高さ位置において回転する切削刃を左右方向に移動させて複数枚の絶縁スペーサに設定幅と設定深さの溝を順に形成することを特徴とするものである。
本発明によれば、回転テーブルの、カセットを出し入れする出入口に対向する出入位置において、左右方向に複数枚の絶縁スペーサが配列されたカセットを位置決め装置によって位置決めして載置台に固定する。そして、旋回装置を介して回転テーブルを180度回転させ、カセットを切削刃に臨む作業位置に移動させる。次いで、カセットに左右方向に配列された複数枚の絶縁スペーサの前後方向に対向する各端縁部をクランプ装置を介して押圧固定した後、切削刃をY軸移動装置を介して設定高さ位置に保持しながら回転軸装置を介して回転させ、X軸移動装置を介して左右方向に移動させる。これにより、回転する切削刃がカセットに左右方向に配列された複数枚の絶縁スペーサを順に切削し、各絶縁スペーサの設定位置に設定幅と設定深さの溝を形成する。
この結果、プレスボードからなる絶縁スペーサに設定幅と設定深さの溝を効率よく形成することができる。
本発明において、前記回転テーブルの作業位置と出入位置を遮断する昇降自在な内側シャッターを設けると共に、出入位置に対向する出入口を遮断する昇降自在な外側シャッターを設けることが好ましい。これにより、例えば、内側シャッターが出入位置と作業位置とを遮断している状態においてのみ、出入位置に対向する出入口を外側シャッターを作動させて開口することができ、回転テーブルの回転規制と合わせて、作業位置における切削刃による絶縁スペーサに対する溝加工に関係なく、カセットを出入口を通して安全に出入位置に配置し、あるいは、出入位置から取り出すことができる。
本発明の絶縁スペーサの溝加工方法は、左右方向及び上下方向にそれぞれ往復動可能で、かつ、水平軸回りに回転可能な切削刃に、回転テーブルに固定されたカセットに配列されて前後方向に対向する各端縁部が押圧された複数枚の絶縁スペーサを臨ませ、切削刃を設定高さ位置で回転させながら左右方向に移動させ、複数枚の絶縁スペーサに設定幅と設定深さの溝を順に形成することを特徴とするものである。
本発明によれば、左右方向に複数枚の絶縁スペーサが配列されたカセットを回転テーブルに固定した後、回転テーブルを回転させ、カセットに配列された複数枚の絶縁スペーサを切削刃に臨ませる。次いで、複数枚の絶縁スペーサの前後方向に対向する各端縁部をカセットに対して押圧した後、切削刃を設定高さ位置で回転させながら左右方向に移動させて複数枚の絶縁スペーサを順に切削し、各絶縁スペーサの設定位置に設定幅と設定深さの溝を形成する。
この結果、プレスボードからなる絶縁スペーサに設定幅と設定深さの溝を効率よく形成することができる。
本発明において、前記切削刃が、平刃と左罫引刃を1組として複数組設けた左刃体及び平刃と右罫引刃を1組として複数組設けた右刃体を、左刃体の平刃及び左罫引刃の組と右刃体の平刃及び右罫引刃の組とが交互に位置するように重ね合わせて形成されることが好ましい。これにより、プレスボードからなる絶縁スペーサに平滑性に優れた加工面を有する設定幅と設定深さの溝をバリや毛羽立ちの発生を抑えて形成することができる。
本発明において、切削刃を往移動時よりも設定高さ下降させた状態で復移動させることが好ましい。これにより、仮に、切削刃の往移動時による溝加工に際して、絶縁スペーサの溝加工面にバリや毛羽立ちが発生したとしても、復移動時に往移動時の溝加工面をなぞるようにわずかに切削することでバリや毛羽立ちを除去することができる。したがって、切削刃の往復移動のみによってバリや毛羽立ちがなく、平滑性に優れた加工面を有する設定幅と設定深さの溝を確実に形成することができ、さらに効率よく溝を形成することができる。
本発明において、左刃体と右刃体との間に1枚又は複数枚のスペーサを配設可能であることが好ましい。これにより、左刃体と右刃体とを直接重ね合わせた最小の幅から、左刃体における平刃の刃先内端縁と右刃体における平刃の刃先内端縁とがわずかに重なる最大幅の溝までの間の任意の幅の溝を形成することができる。
本発明によれば、プレスボードからなる絶縁スペーサにバリなどを発生させることがなく、平滑性に優れた加工面を有する設定幅と設定深さの溝を効率よく形成することができる。
本発明の絶縁スペーサの溝加工装置の一実施形態を示す正面図である。 図1の絶縁スペーサの溝加工装置の平面図である。 図1の絶縁スペーサの溝加工装置の側面図である。 図1の絶縁スペーサの溝加工装置を一部省略して示す斜視図である。 図5(a)は切削刃の正面図、図5(b)は正面図のA部の平刃と罫引刃を説明する矢視図、図5(c)は正面図のB−B線矢視図である。 旋回装置の回転テーブルに設けた位置決め装置を説明する平面図である。 カセットを出し入れする状態の位置決め装置を示す正面図である。 カセットを固定した状態の位置決め装置を示す正面図である。 絶縁スペーサのクランプ装置を示す斜視図である。 絶縁スペーサの溝加工に使用されるカセットの一例を溝加工された絶縁スペーサと共に示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1乃至図4には、本発明の溝加工装置1の一実施形態が示されている。
なお、溝加工装置1を説明するのに先立って、絶縁スペーサSの溝加工に際して使用されるカセット100について説明する。このカセット100は、図10に示すように、上方より見て後述する回転テーブル72の外周円に沿うように手前側左右の隅角部が切除されたほぼ長方形状の板材であって、短辺を底辺として複数枚(実施例においては10枚)の絶縁スペーサSを左右方向に配列できるように、絶縁スペーサSの短辺の長さの複数枚倍の横寸法と、その短辺を底辺とするときの高さに相当する縦寸法と、絶縁スペーサSの厚み以下の深さからなる平行四辺形状の凹部101が形成されている。そして、カセット100には、左右各端部に後述する載置台74に設けた固定ピン743に嵌合可能な取付穴100aが形成され、また、左右各端縁部に位置決め部材82を配置するための段差部102が形成されている。
溝加工装置1は、カセット100に予め配列された複数枚の絶縁スペーサSを順に切削して設定幅と設定深さの溝Saを形成するものであって、基台2に対して左右方向(図1の左右方向)に移動自在な移動フレーム36を備えたX軸移動装置3と、X軸移動装置3の移動フレーム36に固定され、上下方向(図1の上下方向)に移動自在な昇降フレーム46を備えたY軸移動装置4と、Y軸移動装置4の昇降フレーム46に固定され、左右方向及び上下方向と直交する水平軸回りに回転自在な回転軸52を備えた回転軸装置5と、回転軸装置5の回転軸52に着脱自在に固定された切削刃6と、基台2に対して垂直軸回りに回転自在な回転テーブル72を備えた旋回装置7と、旋回装置7の回転テーブル72にカセット100を位置決めして固定する位置決め装置8と、カセット100に配列された複数枚の絶縁スペーサSを押圧するクランプ装置9とから構成されている。
X軸移動装置3は、基台2に立設された門形フレーム31の水平部311に左右方向に回転軸を有して回転自在に支持されたスクリュー軸32と、スクリュー軸32に回転自在に螺合されたナット部材33と、スクリュー軸32を挟んで、かつ、平行に門形フレーム31の水平部311に配設された一対のリニアベアリング34と、スクリュー軸32に連結されたサーボモータ35と、ナット部材33が固定された移動フレーム36とからなり、移動フレーム36に、一対のリニアベアリング34にそれぞれ摺動自在に嵌合された一対の受部材37が固定されている。これにより、X軸移動装置3は、サーボモータ35を回転駆動させると、スクリュー軸32が回転し、ナット部材33、すなわち、移動フレーム36を受部材37を介して一対のリニアベアリング34に沿って左右方向に移動させることができる。
Y軸移動装置4は、X軸移動装置3の移動フレーム36に一体に固定された箱型フレーム41と、箱型フレーム41に上下方向に回転軸を有して回転自在に支持されたスクリュー軸(図示せず)と、スクリュー軸に回転自在に螺合されたナット部材43と、スクリュー軸を挟んで、かつ、平行に箱型フレーム41に配設された一対のリニアベアリング44と、スクリュー軸に連結されたサーボモータ45と、ナット部材43が固定された昇降フレーム46とからなり、昇降フレーム46に、一対のリニアベアリング44にそれぞれ摺動自在に嵌合された一対の受部材47が固定されている。これにより、Y軸移動装置4は、サーボモータ45を回転駆動させると、スクリュー軸が回転し、ナット部材43、すなわち、昇降フレーム46を受部材47を介して一対のリニアベアリング44に沿って上下方向に移動させることができる。
回転軸装置5は、Y軸移動装置4の昇降フレーム46に一体に連結されたフレーム51と、フレーム51に固定され、回転軸52を回転自在に支持したスピンドル53と、フレーム51に設けられたサーボモータ54とからなり、スピンドル53の回転軸52とサーボモータ54とは、図示しないベルトプーリを介して連結されている。これにより、回転軸装置5は、サーボモータ54を回転駆動させると、回転軸52をベルトプーリを介して水平軸回りに回転させることができる。
切削刃6は、図5に詳細に示すように、左刃体6L及び右刃体6Rを重ね合わせて形成され、回転軸装置5の回転軸52の先端にロックナット55を介して着脱自在に固定されている。そして、左刃体6Lは、前述した回転軸52に対応する軸穴61aを中心に有する本体61の外周に周方向に設定間隔をおいて複数個(実施例においては4個)の爪部62Lを設け、各爪部62Lにそれぞれ平刃63L及び左罫引刃64Lを順に固定して形成されている。同様に、右刃体6Rも、中心に軸穴61aを有する本体61の外周に周方向に設定間隔をおいて複数個(実施例においては4個)の爪部62Rを設け、各爪部62Rにそれぞれ平刃63R及び右罫引刃64Rを順に固定して形成されている。したがって、左刃体6L及び右刃体6Rを重ね合わせて切削刃6を形成するとき、左刃体6Lの平刃63L及び左罫引刃64Lの組と、右刃体6Rにおける平刃63R及び右罫引刃64Rの組が交互に出現するように配置することができる。
ここで、平刃63(L,R)は、爪部62(L,R)を回転方向から見てその正面に溶着されたチップであって、左刃体6Lの平刃63L及び右刃体6Rの平刃63Rによって絶縁スペーサSに刃幅に相当する、平滑性に優れた加工面を有する溝Saを形成できる。一方、罫引刃64(L,R)は、平刃63(L,R)よりも回転方向後方に位置して爪部62(L,R)を回転方向から見てその左右各側面に溶着されたチップであって、絶縁スペーサSに溝Saの左右各端縁に対応する位置に平滑性に優れた加工面を有する切り込み面を形成できる。
なお、切削刃6は、左刃体6L及び右刃体6Rを直接重ね合わせた最小幅の溝から、それらの間に1枚又は複数枚のスペーサ65を介在させることで左刃体6Lにおける平刃63Lの刃先内端縁と右刃体6Rにおける平刃63Rの刃先内端縁とがわずかに重なる最大幅の溝までの間の任意の幅の溝Saを形成可能である。
旋回装置7は、基台2に対して垂直軸回りに回転自在に支持された回転軸71と、回転軸71に固定された回転テーブル72と、基台2に固定されたサーボモータ73とからなり、回転軸71及びサーボモータ73は、互いに噛み合う図示しない歯車を介して連結されている(図1参照)。これにより、旋回装置7は、サーボモータ73を回転駆動させると、歯車を介して回転軸71、すなわち、回転テーブル72を回転させることができる。本実施例においては、回転テーブル72は、180度ずつ間欠的に回転するように、サーボモータ73の回転が制御される。
ここで、回転テーブル72は、図6に示すように、円盤からその直径に関して対称な弓形を切除した形状に形成されている。そして、回転テーブル72における弓形の弦に対応する各直線部に臨んで、上方より見て直線部に平行な水平部741及び該水平部741の左右各端縁部に直線部に向かって延びる一対の垂直部742からなる載置台74がそれぞれ固定されている。したがって、一方の載置台74が切削刃6に臨む作業位置にあるとき、180度離れた他方の載置台74は、作業者がカセット100を出し入れするための出入口に対向する出入位置にある。また、各載置台74における左右の垂直部742の左右方向外方の奥側隅角部に固定ピン743が突設されており、カセット100の取付穴100aに嵌まり込むように設定されている。
また、回転テーブル72の裏面には、回転テーブル72の中心を通って直線部に平行な直径の同一半径上の両端部に位置決め凹部721が形成されている。一方、回転テーブル72の位置決め凹部721に対応して、基台2に位置決めシリンダ75を介して上下方向に摺動自在な位置決めピン76が設けられている(図1参照)。したがって、回転テーブル72が180度回転すれば、何れか一方の位置決め凹部721に位置決めピン76が対向し、その際、位置決めシリンダ75を伸長作動させると、位置決めピン76の先端が位置決め凹部721に嵌まり込み、回転テーブル72の回転を規制することができる。
位置決め装置8は、図6乃至図8に示すように、各載置台74における左右の垂直部742の中間において、回転テーブル72に上下方向に摺動自在に設けられた支持部材81と、各載置台74における水平部741の左右方向外方近傍において、回転テーブル72にそれぞれ上下方向に摺動自在に設けられた一対の位置決め部材82と、支持部材81に対向して基台2に設けられた段取りシリンダ83とからなり、支持部材81及び左右の位置決め部材82は、回転テーブル72の裏面側において、それぞれリンク84を介して連結されている。これにより、段取りシリンダ83を伸長作動させると、支持部材81を上方に押し上げ、その載置面を載置台74の上面よりも上方に突出させることができる。この際、左右の位置決め部材82も、リンク84を介して支持部材81に連動して上方に押し上げられる(図7参照)。一方、段取りシリンダ83を縮小作動させると、支持部材81は自重で載置面が載置台74の上面より下方に下降し、左右の位置決め部材82も、自重でリンク84を介して支持部材81に連動して下降する。この際、段取りシリンダ83のピストンロッドは、支持部材81から離れて位置している(図8参照)。
ここで、位置決め部材82は、正面より見て左右方向内方にカセット100の厚みよりも若干大きな高さの開口部82aを前後方向に有する略C字状に形成されると共に、その開口部82aの奥側開口端を閉鎖するストッパ821を有し、カセット100の左右各側端面を開口部82aで規制すると共に、その前後方向の奥側端面をストッパ821で規制している。すなわち、段取りシリンダ83の伸長状態において、カセット100を位置決め部材82によって左右方向及び奥行き方向を規制しつつ、支持部材81及び左右の位置決め部材82の開口部82aにわたって支持することができる。この状態で、段取りシリンダ83を縮小作動させると、支持部材81及びリンク84を介して左右の位置決め部材82が自重で下降し、載置台74にカセット100を支持させることができる。この際、カセット100の取付穴100aが載置台74の固定ピン743に嵌まり込み、カセット100を載置台74に移動しないように固定することができる。また、カセット100の左右各端縁に形成された段差部102を位置決め部材82の開口部82aが自重で押し当てている。
クランプ装置9は、図9に示すように、切削刃6に臨む作業位置側において、回転テーブル72の上方に位置して、また、回転テーブル72の直線部に臨んでそれぞれ基台2に回転自在に支持された一対の回動軸91と、各回動軸91にそれぞれ固定された押圧プレート92と、各回動軸91の左右各端部にそれぞれアーム93を介して連結されたクランプシリンダ94とからなり、クランプシリンダ94を伸長作動させると、アーム93を介して回動軸91を設定角度回動させ、押圧プレート92の先端部を、載置台74に固定されたカセット100に左右方向に配列された複数枚の絶縁スペーサSの前後方向に対向する底辺(短辺)側各端縁部をそれぞれ押圧することができる。
ここで、押圧プレート92は、設定幅間隔をおいて設定長さの複数個の切れ目が形成されており、切れ目によって区画された複数個の鍵盤様小片が独自に弾性変形することができる。これにより、複数枚の絶縁スペーサSの短辺側各端縁部を複数個の鍵盤様小片の各先端部がそれぞれ弾性変形して押圧することができる。
なお、基台2には、回転テーブル72の出入位置に臨む出入口の外方において外側シリンダ(図示せず)を介して上下方向に開閉自在な外側シャッター21と、回転テーブル72上において内側シリンダ22を介して上下方向に開閉自在な内側シャッター23とが設けられている。そして、外側シャッター21は、通常、上昇位置にあって、カセット100の出入口を閉鎖しており、作業者が位置決め装置8にカセット100を配置する際、あるいは、位置決め装置8からカセット100を取り出す際、下降して出入口を開口するように制御される。また、内側シャッター23は、通常、下降位置にあって、回転テーブル72を手前側半部(出入位置側)と奥側半部(作業位置側)とに区画して切削刃6を遮蔽しており、回転テーブル72をカセット100の出入位置と切削刃6に臨む作業位置との間で180度回転させる際に、載置台74と干渉しないように上昇して回転テーブル72の回転を許容するように制御される。
また、回転軸装置5には、切削刃6を覆うフード56が固定されており、フード56には、図示しない送風機に接続されたダクト57が連結されている。これにより、切削刃6を介して絶縁スペーサSに溝Saを形成する際に発生する切削屑を吸引し、所定位置まで空気輸送して回収することができる。この場合、ダクト57は、Y軸移動装置4の箱型フレーム41にステー58及びフランジ59を介して接続されており、切削刃6による絶縁スペーサSの切削時、すなわち、X軸移動装置3を介してY軸移動装置4が左右方向に移動するとき、Y軸移動装置4と共に移動する(図1参照)。また、ダクト57のフランジ59は、基台2の天井部に形成された開口に沿って移動する。
次に、このように構成された溝加工装置1の作動について説明する。
なお、溝加工装置1は、詳細には図示しないが、各装置の作動状況を検出するリミットスイッチ等のセンサからの信号に基づいて制御装置に組み込まれたプログラムにしたがって自動的に作動し、連続的に絶縁スペーサSに溝Saを切削することができる。以下、自動運転について説明する。
まず、切削刃6は、設定幅の溝Saを形成できるように、左刃体6L及び右刃体6Rが直接、もしくは、1枚又は複数枚のスペーサ65を介して重ね合わされて回転軸装置5の回転軸52にロックナット55を介して固定されている。また、切削刃6は、絶縁スペーサSに設定深さの溝Saを形成できるようにY軸移動装置4によって設定高さ位置に保持されて、X軸移動装置3の移動開始端に位置している。さらに、位置決めシリンダ75が伸長作動して位置決めピン76の先端が回転テーブル72の位置決め凹部721に嵌まり込み、回転テーブル72の回転を阻止している。さらにまた、位置決め装置8の段取りシリンダ83が伸長作動し、支持部材81及び左右の位置決め部材82は押し上げられている。
一方、外側シャッター21は外側シリンダーの縮小作動によって下降し、出入口を開口している他、内側シャッター23は内側シリンダ22の伸長作動によって下降し、回転テーブル72の前後を遮断している。このため、作業者は、開口された出入口を通して予め左右方向に複数枚の絶縁スペーサSを配列したカセット100を位置決め部材82に配置できる。具体的には、カセット100を把握して上昇位置にある左右の位置決め部材82の開口部82aに左右外方の奥側隅角部を差し込み、その奥側端面の左右各端縁部をストッパ821に押し当て、カセット100を左右の位置決め部材82及び支持部材81にわたって支持することができる。
この状態で、外側シリンダが伸長作動して外側シャッター21が上昇し、出入口を閉鎖すれば、段取りシリンダ83が縮小作動することでカセット100を支持する支持部材81及び左右の位置決め部材82が自重で下降し、カセット100を載置台74上に載置する。この際、載置台74に設けた固定ピン743にカセット100の取付穴100aが嵌まり込み、載置台74にカセット100を固定することができる。カセット100を載置台74に固定したならば、位置決めシリンダ75が縮小作動することで位置決めピン76が回転テーブル72に設けた位置決め凹部721から離脱し、回転テーブル72の回転規制を解除する。合わせて、内側シリンダ22が縮小作動して内側シャッター23を上昇させ、回転テーブル72の回転を許容する。そして、内側シャッター23が上昇すれば、旋回装置7のサーボモータ73が回転駆動し、回転テーブル72を180度回転させ、カセット100を出入口に臨んだ出入位置から切削刃6に臨む切削位置に移動させる。
回転テーブル72が回転したならば、位置決めシリンダ75が伸長作動して位置決めピン76を上昇させ、その先端部を回転テーブル72に設けた位置決め凹部721に嵌め込み、回転テーブル72の回転を阻止する。合わせて、内側シリンダ22が伸長作動して内側シャッター23を下降させ、回転テーブル72の回転を規制する。また、内側シャッター23が下降すれば、外側シリンダが縮小作動して外側シャッター21を下降させ、出入口を開口させる。これにより、作業者は、前述したように、開口された出入口を通して予め左右方向に複数枚の絶縁スペーサSを配列したカセット100を左右の位置決め部材82及び支持部材81に配置できる。カセット100を支持部材81及び位置決め部材82にわたって支持すれば、外側シリンダが伸長作動して外側シャッター22が上昇し、出入口を閉鎖する。次いで、段取りシリンダ83が縮小作動することで支持部材81及び左右の位置決め部材82を下降させ、カセット100を載置台74上に載置し、固定する。
一方、前述したように、回転テーブル72が回転し、カセット100が切削刃6に臨む作業位置に移動し、回転テーブル72の回転が位置決めピン76の上昇によって阻止されると共に、内側シャッター23が下降したならば、クランプ装置9のクランプシリンダ94が伸長作動し、アーム93を介して回動軸91を設定角度回動させ、押圧プレート92の各鍵盤様小片の先端部をカセット100に配列された複数枚の絶縁スペーサSの前後方向に対向する短辺側各端縁部に押し付けて弾性変形させ、カセット100に対して各絶縁スペーサSを移動しないように押圧し、固定する。
クランプ装置9によって絶縁スペーサSが固定されたならば、回転軸装置5のサーボモータ54が回転駆動し、ベルトプーリを介して回転軸52、すなわち、切削刃6を回転させると共に、図示しない送風機を駆動させ、ダクト57を介してフード56内の空気を吸引する。合わせて、X軸移動装置3のサーボモータ35が回転駆動し、ナット部材33、すなわち、移動フレーム36をリニアベアリング34に沿って図1の右方に移動させる。これにより、切削刃6は、各絶縁スペーサSを順に切削し、その際、バリや毛羽立ちの発生を抑えつつ、平滑性に優れた加工面を有する設定幅と設定深さの溝Saを形成する。具体的には、重ね合わせた左刃体6Lの平刃63L及び右刃体6Rの平刃63Rによって各絶縁スペーサSに設定深さに達するまでそれらの刃幅に相当する分だけ順に切削し、平滑性に優れた加工面を有する設定幅と設定深さの溝Saを形成すると共に、左刃体6Lの左罫引刃64L及び右刃体6Rの右罫引刃64Rによって各絶縁スペーサSに溝Saの幅方向の左右各側端縁に対応する位置に平滑性に優れた加工面を有する設定深さの切り込み面を形成する。
この際、切削刃6によって切削された切削屑は、フード56からダクト57を通して吸引され、所定位置まで空気輸送される。
このようにして、各絶縁スペーサSに設定幅と設定深さの溝Saを順に形成し、全ての絶縁スペーサSに溝Saを形成し、X軸移動装置3がストロークエンドに達すれば、Y軸移動装置4のサーボモータ45が回転駆動し、ナット部材43、すなわち、昇降フレーム46をリニアベアリング44に沿って0.1mm単位のわずかの量だけ下方に移動させる。この後、X軸移動装置3のサーボモータ35が逆方向に回転駆動し、ナット部材33を介して移動フレーム36をリニアベアリング34に沿って図1の左方に移動させる。これにより、切削刃6は、先に往行程によって各絶縁スペーサSに形成された設定幅と設定深さの溝Saを再度なぞるように絶縁スペーサSを微小量切削する。
したがって、切削刃6による往行程の切削時に、切削刃6によってバリや毛羽立ちの発生を抑えて平滑性に優れた加工面を有する溝Saを形成することができるものの、仮に溝加工面にバリや毛羽立ちが発生したとしても、復行程の微小切削によってバリや毛羽立ちは除去されることから、後処理を必要とすることはない。このため、複数枚の絶縁スペーサSに平滑性に優れた加工面を有する溝を効率よく形成することができる。
X軸移動装置3が移動開始端に到達すれば、サーボモータ35の回転駆動が停止する。また、Y軸移動装置4のサーボモータ45が逆方向に回転駆動し、昇降フレーム46がわずかの量だけ上昇して初期状態に達すれば、回転駆動が停止する。合わせて、図示しない送風機の駆動が停止する。さらに、クランプ装置9のクランプシリンダ94が縮小作動し、アーム93を介して回動軸91を元の位置まで設定角度回動させ、押圧プレート92を溝加工が終了した複数枚の絶縁スペーサSから離脱させる。
クランプ装置9の押圧プレート92が絶縁スペーサSから離脱すれば、位置決めシリンダ75が縮小作動して回転テーブル72の回転規制を解除すると共に、内側シリンダ22が縮小作動し、内側シャッター23が上昇する。これにより、回転テーブル72の回転が許容されることから、旋回装置7のサーボモータ73が回転駆動し、回転テーブル72が180度回転する。したがって、溝加工が終了した複数枚の絶縁スペーサSを配列したカセット100が出入口に対向する出入位置に移動すると共に、未加工の複数枚の絶縁スペーサSを配列したカセット100が切削刃6に臨む作業位置に移動する。この後、位置決めシリンダ75が伸長作動して位置決めピン76を上昇させ、回転テーブル72の回転を阻止する。合わせて、内側シリンダ22が伸長作動して内側シャッター23を下降させ、回転テーブル72の回転を規制する。また、出入口に臨む出入位置側の位置決め装置8の段取りシリンダ83が伸長作動し、支持部材81及びリンク84を介して位置決め部材82を押し上げ、溝加工が終了した複数枚の絶縁スペーサSが配列されたカセット100を載置台74の固定ピン743から離脱するように持ち上げる。
溝加工が終了した複数枚の絶縁スペーサSが配列されたカセット100が持ち上げられたならば、外側シリンダが縮小作動して外側シャッター21を下降させ、出入口を開口させる。これにより、作業者は、支持部材81及び位置決め部材82に支持されて、溝加工を終了した絶縁スペーサSが配列されたカセット100を出入口を通して取り出すことができる。カセット100を取り出せば、新たに未加工の複数枚の絶縁スペーサSを予め左右方向に配列したカセット100を開口された出入口を通して左右の位置決め部材82及び支持部材81に配置する。カセット100を支持部材81及び位置決め部材82にわたって支持すれば、外側シリンダが伸長作動して外側シャッター22が上昇し、出入口を閉鎖する。
以下、前述したように、回転テーブル72上において、出入口に対向する出入位置側のカセット100は、載置台74に固定されて次の溝加工に備える一方、切削刃6に臨む作業位置側のカセット100に配列された絶縁スペーサSは、切削刃6によって溝加工される。
なお、本発明は、その精神または主要な特徴から逸脱することなく、他の様々な形で実施することができる。そのため、上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、なんら拘束されない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
1 溝加工装置
2 基台
3 X軸移動装置
36 移動フレーム
4 Y軸移動装置
46 昇降フレーム
5 回転軸装置
52 回転軸
6 切削刃
6L,6R 刃体
63(L,R) 平刃
64(L,R) 罫引刃
7 旋回装置
72 回転テーブル
74 載置台
8 位置決め装置
81 支持部材
82 位置決め部材
9 クランプ装置
92 押圧プレート
100 カセット
S 絶縁スペーサ
Sa 溝

Claims (6)

  1. 回転軸装置の水平軸回りに回転自在な回転軸に着脱自在に固定された切削刃をX軸移動装置及びY軸移動装置を介してそれぞれ左右方向及び上下方向に移動可能に設ける一方、旋回装置の垂直軸回りに回転自在な回転テーブルの、カセットを出し入れする出入口に対向する出入位置及び該出入位置から180度隔てた切削刃に臨む作業位置にそれぞれカセットの載置台を固定すると共に、各載置台の近傍に位置してそれぞれカセットを位置決めして載置台に固定する位置決め装置を設け、また、作業位置のカセットに対応してカセットに配列された複数枚の絶縁スペーサの前後方向に対向する各端縁部をそれぞれ押圧するクランプ装置を設けてなり、カセットの出入位置において位置決め装置に配置されたカセットを載置台に固定して切削刃に臨む作業位置まで180度回転させると共に、カセットに配列された複数枚の絶縁スペーサの前後方向に対向する各端縁部を押圧して固定し、設定高さ位置において回転する切削刃を左右方向に移動させて複数枚の絶縁スペーサに設定幅と設定深さの溝を順に形成することを特徴とする絶縁スペーサの溝加工装置。
  2. 請求項1に記載の絶縁スペーサの溝加工装置において、前記回転テーブルの作業位置と出入位置を遮断する昇降自在な内側シャッターを設けると共に、出入位置に対向する出入口を遮断する昇降自在な外側シャッターを設けることを特徴とする絶縁スペーサの溝加工装置。
  3. 左右方向及び上下方向にそれぞれ往復動可能で、かつ、水平軸回りに回転可能な切削刃に、回転テーブルに固定されたカセットに配列されて前後方向に対向する各端縁部が押圧された複数枚の絶縁スペーサを臨ませ、切削刃を設定高さ位置で回転させながら左右方向に移動させ、複数枚の絶縁スペーサに設定幅と設定深さの溝を順に形成することを特徴とする絶縁スペーサの溝加工方法。
  4. 前記請求項3に記載の絶縁スペーサの溝加工方法において、前記切削刃が、平刃と左罫引刃を1組として複数組設けた左刃体及び平刃と右罫引刃を1組として複数組設けた右刃体を、左刃体の平刃及び左罫引刃の組と右刃体の平刃及び右罫引刃の組とが交互に位置するように重ね合わせて形成されることを特徴とする絶縁スペーサの溝加工方法。
  5. 請求項3又は4に記載の絶縁スペーサの溝加工方法において、切削刃を往移動時よりも設定高さ下降させた状態で復移動させることを特徴とする絶縁スペーサの溝加工方法。
  6. 請求項4に記載の絶縁スペーサの溝加工方法において、左刃体と右刃体との間に1枚又は複数枚のスペーサを配設することを特徴とする絶縁スペーサの溝加工方法。
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