JP2013035390A - 車両用シート - Google Patents

車両用シート Download PDF

Info

Publication number
JP2013035390A
JP2013035390A JP2011172620A JP2011172620A JP2013035390A JP 2013035390 A JP2013035390 A JP 2013035390A JP 2011172620 A JP2011172620 A JP 2011172620A JP 2011172620 A JP2011172620 A JP 2011172620A JP 2013035390 A JP2013035390 A JP 2013035390A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat
leg
state
vehicle seat
space
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2011172620A
Other languages
English (en)
Inventor
Sumihiro Yamagishi
純大 山岸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Boshoku Corp
Original Assignee
Toyota Boshoku Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Boshoku Corp filed Critical Toyota Boshoku Corp
Priority to JP2011172620A priority Critical patent/JP2013035390A/ja
Publication of JP2013035390A publication Critical patent/JP2013035390A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】スペースアップシートを備えた車両において、そのシートの前方に配置されたスライドシートシートの後方スライドを可能にする。
【解決手段】シートクッション11は、ベース部13にこのベース部13に対して前方に突出するように載置される。ベース部13とシートクッション11との間には、シートクッション11の前端をベース部13に対して後方回動させるチップアップ機構11Bが設けられる。シートクッション11をベース部13に対して後方回動するように設けることで、車両用シート10の前後長をシートクッション11のチップアップ操作により短くして、前方のスライドシートC3をより大きく後方にスライドさせることができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両用シートに関する。詳しくは、車両内部の壁面に沿うようにシートクッションおよびシートバックを側方に跳ね上げるスペースアップ機構を有する車両用シートに関する。
車両後方に配置されたシートを車室内壁面に沿うように畳んで跳ね上げて格納(以下、このシートをスペースアップシートという)し、車両後方フロア面に荷物等を載せるスペースを確保するように設計された車両がある。このようなスペースアップシートは、例えば下記特許文献1に開示されている。
特再公表2008−102506号公報
スペースアップシートを跳ね上げた状態で生まれる車両フロアスペースに前方に配置されたスライドシートを後方へスライドさせたいが、跳ね上げられたスペースアップシートと後方スライドさせたスライドシートとが干渉し、スライドシートを充分に後方スライドさせることができない問題がある。
本発明は、このような問題に鑑み、スペースアップシートをチップアップ(シートクッションをシートのベース部に対して後方回動)させてスライドシートの後方スライドのためのスペースを確保することにより、スペースアップシートを備えた車両において、そのシートの前方に配置されたスライドシートの後方スライドを可能にすることを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の車両用シートは次の手段をとる。
まず、第1の発明は、車両内部の壁面に沿うようにシートクッションおよびシートバックを側方に跳ね上げるスペースアップ機構を有する車両用シートである。シートクッションは、車両用シートのベース部にこのベース部に対して前方に突出するように載置されている。ベース部とシートクッションとの間には、シートクッションの前端をベース部に対して後方回動させるチップアップ機構が設けられている。
この第1の発明によれば、シートクッションおよびシートバックを壁面に沿うように跳ね上げて格納することにより、荷物等を載せるスペースを確保することができる。また、シートクッションを上記ベース部に対して後方回動するように設けることで、車両用シートの前後長をシートクッションのチップアップ操作により短くして、チップアップ操作がされていない状態(以下、この状態を「着座可能状態」ともいう。)と比べて前方のスライドシートをより大きく後方にスライドさせることができる。
ついで、第2の発明は、上述した第1の発明において、ベース部には、車両のフロア面との間でベース部にかかる荷重を支持する第1のレッグが連結され、シートクッションには、その前方に突出した部分に車両のフロア面との間でシートクッションにかかる荷重を支持する第2のレッグが連結されているものである。
この第2の発明によれば、車両用シートにかかる荷重を第1のレッグおよび第2のレッグにより支持する。また、第2のレッグは、シートクッションに連結されてチップアップ操作の際に後方回動するので、チップアップ操作により確保することができるスペースを第2のレッグを後方回動させる分だけ広くすることができる。
さらに、第3の発明は、上述した第2の発明において、第2のレッグは、シートクッションに対してジョイントを介して折り畳み可能に連結され、ジョイントは、第2のレッグを側方に回動させて折り畳むことができる第1の回動軸と、第2のレッグを前後に回動させて折り畳むことができる第2の回動軸と、を備えているものである。
この第3の発明によれば、シートクッションは、2本の回動軸を備えたジョイントを介して第2のレッグを互いに異なる2方向に回動可能に連結する。このため、チップアップ操作およびスペースアップ操作のどちらの操作に対しても第2のレッグを折り畳んで格納することができる。これにより、チップアップ操作およびスペースアップ操作により確保することができるスペースをそれぞれ広くすることができる。
本発明に係る車両用シートの第1の実施形態を適用した自動車の側面図である。 図1に表した車両用シートのフレーム構造を表した斜視図である。 図1と同様の側面図であり、上記車両用シートをチップアップさせた状態を表す。 図1と同様の側面図であり、上記車両用シートをスペースアップさせた状態を表す。 本発明に係る車両用シートの第2の実施形態を適用した自動車の側面図である。 図5に表した車両用シートのフレーム構造を表した斜視図である。 図5と同様の側面図であり、上記車両用シートをチップアップさせた状態を表す。 図5と同様の側面図であり、上記車両用シートをスペースアップさせた状態を表す。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
〈第1の実施形態〉
始めに、第1の実施形態に係る車両用シート10の構成について、図1ないし図4を用いて説明する。この車両用シート10は、3列シートタイプの自動車Cにおいて3列目に採用される車両用シートである。この車両用シート10は、図2に示すように、そのベース部13がスペースアップ機構13Aを介して自動車Cの壁面C1に連結されている。そして、上記スペースアップ機構13Aは、図4に示すように、車両用シート10のシートクッション11およびシートバック12(図1参照)を上記壁面C1に沿うように側方に跳ね上げて格納する(以下、この状態を「スペースアップ状態」ともいう。)ようになっている。これにより、自動車Cの2列目に採用されたスライドシートC3の後方に荷物等を載せるためのスペースを確保することができる。
すなわち、車両用シート10は、図2に示すように、そのバックフレーム12Aをリクライニング機構12Bに隣接して設けられたうずまきばね12Eの付勢力によりベース部13に対して回動軸12Dを中心に倒しこんで(図4参照)、この状態をロックできるようになっている。ここで、リクライニング機構12Bのロック状態とロック解除状態とは、このリクライニング機構12Bに切り替えリンク12Cを介して連結されたレバー(図示省略)の操作によって切り替えられるようになっている。
そして、スペースアップ機構13Aは、上記シートバック12をシートクッション11に向けて倒しこんだ(すなわち、車両用シート10が折り畳まれた)状態で、ベース部13をシートクッション11およびシートバック12とともに回動軸13Bを中心に側方に回動させる。これにより、スペースアップ機構13Aは、車両用シート10を上述したスペースアップ状態とするようになっている。
なお、上記シートクッション11およびシートバック12は、スペースアップ状態において壁面C1から自動車Cの内側(図4で見て紙面手前側)に向かって突出した状態で格納される(図示省略)。そして、図4に示すように、車両用シート10のスペースアップ状態において上述したスライドシートC3を後方にスライドさせると、このスライドシートC3のシートバックC4と車両用シート10のシートクッション11とが干渉することになる。
このため、車両用シート10のスペースアップ状態では、スライドシートC3の後方へのスライド可能範囲が、シートクッション11およびシートバック12を格納する前の状態(図1参照。以下、この状態を「着座可能状態」ともいう。)と比べて狭くなっている。
上記シートクッション11は、図1および図2に示すように、クッションフレーム11Aを着座面側(図1で見て上側)から覆うように設けられている。このクッションフレーム11Aは、上記着座可能状態において上述したベース部13に対して前方(図1で見て左方向)に突出するようにベース部13に載置されている。そして、クッションフレーム11Aとベース部13との間には、シートクッション11の前端をベース部13に対して回動軸11Cを中心に後方回動させることでシートクッション11を格納する(図3参照)チップアップ機構11Bが設けられている。
このため、図3に示すように、車両用シート10の前後長をシートクッション11の格納により短くして(以下、この状態を「チップアップ状態」ともいう。)、前方のスライドシートC3を上述した着座可能状態(図1参照)と比べてより大きく後方にスライドさせることができる。
なお、上記チップアップ機構11Bは、常にクッションフレーム11Aの前端を跳ね上げる向き(すなわち、図1で見て上方かつ後方)に回動させるように付勢している。この付勢力は、着座可能状態においては、チップアップ機構11Bに設けられたロック機構11D(図2参照)によってロックされている。
ベース部13には、図1ないし図4に示すように、自動車Cのフロア面C2との間でベース部13にかかる荷重を支持する第1のレッグ14が連結されている。また、シートクッション11には、その前方に突出した部分に自動車Cのフロア面C2との間でシートクッション11にかかる荷重を支持する第2のレッグ15が連結されている。すなわち、車両用シート10にかかる荷重を、第1のレッグ14および第2のレッグ15により支持している。
ここで、前側の第2のレッグ15はシートクッション11とともに後方回動するので、車両用シート10を上述したチップアップ状態とすることにより確保されるスライドシートC3のスライド可能範囲を、第2のレッグ15を後方回動させた分だけさらに広げることができる。
上記第2のレッグ15は、図2に示すように、板材を屈曲させて長尺に形成されて、その長手方向の一端がジョイント15Bを介してシートクッション11のクッションフレーム11Aに連結されている。上記ジョイント15Bは、第2のレッグ15をシートクッション11に対して側方に回動させて折り畳むことができる第1の回動軸15Cと、第2のレッグ15をシートクッション11に対して前後に回動させて折り畳むことができる第2の回動軸15Dと、を備えている。
すなわち、シートクッション11は、2本の回動軸15C、15Dを備えたジョイント15Bを介して第2のレッグ15を互いに異なる2方向に回動可能に連結している。このため、上述したチップアップ状態(図3参照)およびスペースアップ状態(図4参照)のどちらの状態であっても、第2のレッグ15を折り畳んで格納することができる。これにより、チップアップ状態およびスペースアップ状態により確保することができるスペースをそれぞれ広くすることができる。
なお、ジョイント15Bは、常に第2のレッグ15を第1の回動軸15Cを中心として側方に、かつ、第2の回動軸15Dを中心として後方に回動させるように付勢している。この各付勢力は、着座可能状態においては、図示しないロック部材によりそれぞれ別個にロックされている。
また、シートクッション11は、図1および図4に示すように、上記ジョイント15Bを着座面側(図1で見て上側)から覆うように設けられている。また、シートクッション11は、図3に示すように、着座面とは反対側(図示下側)から内部に第2のレッグ15を格納することができるようになっている。
上記第1のレッグ14は、図2に示すように、板材を屈曲させて形成されて、ベース部13に設けられた回動軸14Bを中心として側方に回動させることで、ベース部13に対して折り畳まれる(図4参照)ようになっている。この回動軸14Bは、上述した第1の回動軸15Cに対して同一直線上に位置するように配設されている。ここで、第1のレッグ14は、図示しない付勢部材により常に回動軸14Bを中心として側方に跳ね上げられる向きに付勢されている。この付勢力は、着座可能状態においては、図示しないロック部材によりロックされている。
第1のレッグ14は、図1に示すように、上述した第2のレッグ15と比べて着座可能状態における前後方向(図示左右方向)の長さが長く設定されて、第2のレッグ15よりも大きな荷重を支持できるように形成されている。また、ベース部13および第1のレッグ14は、その前端が着座可能状態におけるシートクッション11の前端と比べて後方(図示右方向)となるように配設されている。
上記第1のレッグ14には、図1ないし図4に示すように、その下部に複数個(本実施形態では2個)のストライカー14Aが設けられている。また、上記第2のレッグ15には、その下部に1個のストライカー15Aが設けられている。これらのストライカー14A、15Aは、着座可能状態において自動車Cのフロア面C2にスライドレールC6を介して前後方向(図1で見て左右方向)にスライド可能に連結された摺動部材C7と係合するようになっている。
また、ベース部13のスペースアップ機構13Aは、図1ないし図4に示すように、上述した壁面C1に固定されたスライドレールC5を介して前後方向(図1で見て左右方向)にスライド可能に連結されている。このため、車両用シート10は、着座可能状態においてスライドレールC5およびスライドレールC6により前後方向にスライド可能となっている。
第1の実施形態の車両用シート10では、上述したチップアップ状態(図3参照)となることでスライドシートC3を大きく後方にスライドできるようになる。また、車両用シート10では、上述したスペースアップ状態(図4参照)となることで荷物等を載せるためのスペースを確保できるようになる。以下、車両用シート10の上記各状態への移行について、図2を用いて説明する。なお、図2においては、チップアップ機構11Bおよびスペースアップ機構13Aを作動させるためのレバーやワイヤーなどの付随的な部材は図示を省略する。
まず、車両用シート10の着座可能状態(図1参照)からスペースアップ状態(図4参照)への移行について説明する。シートバック12をシートクッション11に向けて倒しこんだ状態でスペースアップ機構13Aを作動させるレバー(図示省略)を操作すると、第1および第2のレッグ14、15の各ストライカー14A、15Aの係合が外れ、第1および第2のレッグ14、15の各連結が解除される。このため、自動車Cの乗員は、折り畳まれた状態の車両用シート10を壁面C1に沿うように側方に跳ね上げることができる。ここで、スペースアップ機構13Aは、常にベース部13を壁面C1に回動させる向きに付勢している。このため、車両用シート10を跳ね上げる際に上記乗員にかかる負担が少なくなっている。
なお、スペースアップ機構13Aを作動させる上記レバーは、シートバック12をシートクッション11に向けて倒しこんだ状態(図4参照)でないと操作できないようになっている。
ここで、第1のレッグ14には、車両用シート10がスペースアップ状態に移行する際に第1のレッグ14をベース部13に折り畳まれた状態に格納する格納手段が設けられている(図示省略)。すなわち、上記格納手段は、スペースアップ機構13Aによるベース部13の跳ね上げ角度を検出して、その跳ね上げ角度が所定値を超えたときに、第1のレッグ14の回動のロックを解除するようになっている。これにより、第1のレッグ14は、上述した付勢部材の付勢力により側方に跳ね上げられ、ベース部13に沿った格納状態に折り畳まれる(図4参照)ようになっている。
また、上述したジョイント15Bは、スペースアップ機構13Aによるベース部13の跳ね上げ角度を検出して、その跳ね上げ角度が所定値を超えたときに、第2のレッグ15の側方への回動のロックを解除するようになっている。このため、第2のレッグ15は、ジョイント15Bの付勢力により側方に跳ね上げられ、シートクッション11に沿った格納状態に折り畳まれる(図4参照)ようになっている。
上述した各構成により、自動車Cの乗員は車両用シート10を折り畳んでスペースアップ状態とし、その状態で車両用シート10を固定することができる。また、スペースアップ状態への移行の際に第1および第2のレッグ14、15が自動的に折り畳まれるようになる。
なお、車両用シート10は、スペースアップ状態への移行の際に回動した各部材をそれぞれの付勢力に抗して回動させて着座可能な位置に戻し、各部材の回動のロックをかけなおすと、スペースアップ状態から着座可能状態に戻るようになっている。
また、上述した着座可能状態からチップアップ機構11Bを作動させると、車両用シート10はシートクッション11の前端をベース部13に対して後方回動させたチップアップ状態に移行する。すなわち、チップアップ機構11Bを作動させるレバー(図示省略)を操作すると、まず第2のレッグ15のストライカー15Aの係合が外れて第2のレッグ15の連結が解かれ、ロック機構11Dのロックが解除される。このため、チップアップ機構11Bは、その付勢力によりシートクッション11を跳ね上げるように(すなわち、シートクッション11の前端を上方かつ後方に)回動させる。
なお、チップアップ機構11Bを作動させる上記レバーは、シートバック12をシートクッション11に向けて倒しこんだ状態(図4参照)では操作できないようになっている。
ここで、上述したジョイント15Bは、チップアップ機構11Bによるシートクッション11の跳ね上げ角度を検出して、その跳ね上げ角度が所定値を超えたときに、第2のレッグ15の後方への回動のロックを解除するようになっている。このため、第2のレッグ15は、ジョイント15Bの付勢力により後方に跳ね上げられて、シートクッション11の内部に折り畳まれた状態に格納される(図3参照)ようになっている。
ところで、第1のレッグ14は、図1および図3に示すように、車両用シート10のチップアップ状態への移行の際には動作しないようになっている。このため、ベース部13は、チップアップ状態においてもスライドレールC6に前後方向にスライド可能に係止された状態が保たれる。また、ベース部13は、上述したように、スペースアップ機構13Aを介してスライドレールC5に前後方向にスライド可能に連結されている。これにより、車両用シート10は、チップアップ状態においても前後方向にスライド可能となっている。
ここで、第1のレッグ14は第2のレッグ15と比べてその前後方向(図1で見て左右方向)の長さが長く設定されて、第2のレッグ15よりも大きな荷重を支持できるように形成されている。これにより、チップアップ状態への移行による車両用シート10の耐荷重の減少を抑えて、チップアップ状態において車両用シート10を安定させることができる。
上述した各構成により、自動車Cの乗員は1本のレバーを操作するだけで車両用シート10を折り畳んでチップアップ状態とすることができる。また、チップアップ状態への移行の際に第2のレッグ15が自動的に折り畳まれるようになる。
なお、車両用シート10は、チップアップ状態への移行の際に回動した各部材をそれぞれの付勢力に抗して回動させて着座可能な位置に戻し、各部材の回動のロックをかけなおすと、チップアップ状態から着座可能状態に戻るようになっている。
〈第2の実施形態〉
続いて、第2の実施形態に係る車両用シート20の構成について、図5ないし図8を用いて説明する。第2の実施形態に係る車両用シート20は、第1の実施形態に係る車両用シート10を変形した実施形態である。したがって、上記第1の実施形態に係る車両用シート10の各構成と共通する構成については、第1の実施形態に係る車両用シート10の各構成に付した符号から、その十の位の数字を「2」に置き換えた符号を付して対応させ、その詳細な説明を省略する。
第2の実施形態の車両用シート20は、図5ないし図8に示すように、第1の実施形態において別体に形成された第1および第2のレッグ14、15の代わりに一枚の板材を屈曲して形成された1つのレッグ24を用いたものである。このレッグ24は、ベース部23に連結され、このベース部23と自動車Cのフロア面C2との間でベース部23にかかる荷重を支持するようになっている。
上記レッグ24には、図5ないし図8に示すように、その下部に複数個(本実施形態では2個)のストライカー24Aが設けられている。このストライカー24Aは、上述したフロア面C2にスライドレールC6を介して前後方向(図5で見て左右方向)にスライド可能に連結された摺動部材C7と係合するようになっている。このため、クッションフレーム21Aおよびベース部23は、着座可能状態においてスライドレールC6に前後方向にスライド可能に連結されるようになっている。
また、ベース部23は、スペースアップ機構23Aを介してスライドレールC5に前後方向にスライド可能に連結されている。これにより、車両用シート20は、着座可能状態において前後方向にスライド可能となっている。
ところで、シートクッション21のクッションフレーム21Aには、レッグが連結されていない。このため、レッグ24は、上記第1および第2のレッグ14、15と比べてその前後方向(図5で見て左右方向)の長さが長く設定されている。また、レッグ24が連結されるベース部23は、第1の実施形態におけるベース部13と比べてその前後方向(図5で見て左右方向)の長さが長く設定されている。
これにより、レッグ24は、第1の実施形態においては第1および第2のレッグ14、15に分散して支持される荷重を一括して支持するようになっている。
また、レッグ24は、ベース部23に対して回動軸24Bを中心として側方に回動させて折り畳むことができるようになっている。また、レッグ24は、図示しない付勢部材により常に回動軸24Bを中心として側方に跳ね上げられる向きに付勢され、その付勢力が図示しないロック部材によりロックされている。
レッグ24には、車両用シート20がスペースアップ状態に移行する際にレッグ24をベース部23に折り畳まれた状態に格納する格納手段が設けられている(図示省略)。すなわち、上記格納手段は、スペースアップ機構23Aによるベース部23の跳ね上げ角度を検出して、その跳ね上げ角度が所定値を超えたときに、レッグ24の回動のロックを解除するようになっている。これにより、レッグ24は、上述した付勢部材の付勢により側方に跳ね上げられ、その板面をベース部23に沿わせた格納状態に折り畳まれる(図8参照)。
なお、レッグ24は、図5および図7に示すように、車両用シート20のチップアップ状態への移行の際には動作しないようになっている。このため、ベース部23は、チップアップ状態においてもスライドレールC6に前後方向にスライド可能に係止された状態が保たれる。また、ベース部23は、スペースアップ機構23Aを介してスライドレールC5に前後方向にスライド可能に連結されている。これにより、車両用シート10は、チップアップ状態において前後方向にスライド可能となっている。
ここで、ベース部23およびレッグ24は、それぞれ前端がシートクッション21の前端よりも後方(図5で見て右方向)となるように配設されている。このため、シートクッション21を後方回動させて車両用シート20をチップアップ状態とすることにより、スライドシートC3のスライド可能範囲を後方に広げることができる。
以上、本発明の実施形態を第1および第2の実施形態を用いて説明したが、本発明は上記各実施形態のほか以下のような各種の形態で実施できるものである。
1:スペースアップ機構に、シートバックを後傾させて車両用シート全体を平らに広げた状態で、この車両用シートを跳ね上げる構成を用いることができる。
2:スペースアップ機構の具体的な連結構造は適宜設定することができ、例えばスペースアップ機構が自動車のフロア面に連結された構成やスペースアップ機構がスライドしないように連結された構成を用いることができる。
3:第1および第2のレッグの形状および大きさは適宜変更することができる。
4:第1および第2のレッグがフロア面に対してスライドしないように係止される構成を用いることができる。
5:第1および第2のレッグが折り畳まれる回動の回動軸および回動の向きは適宜設定することができる。
6:第1および第2のレッグを折り畳む際にこの各レッグをシートクッションまたはベース部の内部に格納するか否かは適宜変更することができる。
7:第1および第2のレッグを折り畳んで格納することができない構成を用いることができる。ただし、この場合は各レッグがシートクッションまたはベース部から突出するため、チップアップ状態またはスペースアップ状態により確保されるスペースが狭くなるおそれがある。
8:第1および第2のレッグの両方を省略して、ベース部と壁面とを連結するスペースアップ機構のみにより車両用シートを支持する構成を用いることができる。ただし、この場合は車両用シートの耐荷重が弱くなってしまうおそれがある。
9:車両用シートの各部材間にかけられた付勢手段をなくすことができる。
10:本発明の車両用シートを適用する車両の種類および車両用シートの配設位置は適宜設定することができる。
10 車両用シート
11 シートクッション
11A クッションフレーム
11B チップアップ機構
11C 回動軸
11D ロック機構
12 シートバック
12A バックフレーム
12B リクライニング機構
12C 切り替えリンク
12D 回動軸
12E うずまきばね
13 ベース部
13A スペースアップ機構
13B 回動軸
14 第1のレッグ
14A ストライカー
14B 回動軸
15 第2のレッグ
15A ストライカー
15B ジョイント
15C 第1の回動軸
15D 第2の回動軸
20 車両用シート
21 シートクッション
21A クッションフレーム
21B チップアップ機構
21C 回動軸
21D ロック機構
22 シートバック
22A バックフレーム
22B リクライニング機構
22C 切り替えリンク
22D 回動軸
22E うずまきばね
21D ロック機構
23 ベース部
23A スペースアップ機構
23B 回動軸
24 レッグ
24A ストライカー
24B 回動軸
C 自動車
C1 壁面
C2 フロア面
C3 スライドシート
C4 シートバック
C5 スライドレール
C6 スライドレール
C7 摺動部材

Claims (3)

  1. 車両内部の壁面に沿うようにシートクッションおよびシートバックを側方に跳ね上げるスペースアップ機構を有する車両用シートであって、
    前記シートクッションは、前記車両用シートのベース部に当該ベース部に対して前方に突出するように載置され、
    前記ベース部と前記シートクッションとの間には、前記シートクッションの前端を前記ベース部に対して後方回動させるチップアップ機構が設けられていることを特徴とする車両用シート。
  2. 請求項1に記載の車両用シートであって、
    前記ベース部には、前記車両のフロア面との間で前記ベース部にかかる荷重を支持する第1のレッグが連結され、前記シートクッションには、その前方に突出した部分に前記車両の前記フロア面との間で前記シートクッションにかかる荷重を支持する第2のレッグが連結されていることを特徴とする車両用シート。
  3. 請求項2に記載の車両用シートであって、
    前記第2のレッグは、前記シートクッションに対してジョイントを介して折り畳み可能に連結され、前記ジョイントは、前記第2のレッグを側方に回動させて折り畳むことができる第1の回動軸と、前記第2のレッグを前後に回動させて折り畳むことができる第2の回動軸と、を備えていることを特徴とする車両用シート。
JP2011172620A 2011-08-08 2011-08-08 車両用シート Pending JP2013035390A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011172620A JP2013035390A (ja) 2011-08-08 2011-08-08 車両用シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011172620A JP2013035390A (ja) 2011-08-08 2011-08-08 車両用シート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013035390A true JP2013035390A (ja) 2013-02-21

Family

ID=47885429

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011172620A Pending JP2013035390A (ja) 2011-08-08 2011-08-08 車両用シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013035390A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020011588A (ja) * 2018-07-17 2020-01-23 テイ・エス テック株式会社 乗物用シート
US11697362B2 (en) 2018-07-13 2023-07-11 Ts Tech Co., Ltd. Conveyance seat

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH055556U (ja) * 1991-07-05 1993-01-26 アラコ株式会社 車両用折り畳みシート
JPH09118159A (ja) * 1995-10-25 1997-05-06 Toyota Auto Body Co Ltd 車両用リヤシート構造
US5707103A (en) * 1997-03-25 1998-01-13 Lear Corporation Storable and removable seat assembly
JPH1111194A (ja) * 1997-06-19 1999-01-19 Takashimaya Nippatsu Kogyo Kk 格納可能な折り畳みシート
JP2000108741A (ja) * 1998-10-08 2000-04-18 Aichi Mach Ind Co Ltd シート
JP2002104039A (ja) * 2000-09-29 2002-04-09 Tachi S Co Ltd 跳ね上げシート

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH055556U (ja) * 1991-07-05 1993-01-26 アラコ株式会社 車両用折り畳みシート
JPH09118159A (ja) * 1995-10-25 1997-05-06 Toyota Auto Body Co Ltd 車両用リヤシート構造
US5707103A (en) * 1997-03-25 1998-01-13 Lear Corporation Storable and removable seat assembly
JPH1111194A (ja) * 1997-06-19 1999-01-19 Takashimaya Nippatsu Kogyo Kk 格納可能な折り畳みシート
JP2000108741A (ja) * 1998-10-08 2000-04-18 Aichi Mach Ind Co Ltd シート
JP2002104039A (ja) * 2000-09-29 2002-04-09 Tachi S Co Ltd 跳ね上げシート

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11697362B2 (en) 2018-07-13 2023-07-11 Ts Tech Co., Ltd. Conveyance seat
JP2020011588A (ja) * 2018-07-17 2020-01-23 テイ・エス テック株式会社 乗物用シート
JP7239803B2 (ja) 2018-07-17 2023-03-15 テイ・エス テック株式会社 乗物用シート

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5141680B2 (ja) 車両用シート
JP4823824B2 (ja) 格納式シート
JP3958772B2 (ja) シート構造
US9056576B2 (en) Utility vehicle
JP4633583B2 (ja) 車両用シートのロック解除操作機構
JP2013541450A (ja) モジュール式車両シート
KR20140085969A (ko) 차량용 다이브 시트
JP2013035390A (ja) 車両用シート
JP2007196741A (ja) 車両用シート
JP2007313977A (ja) 車両用シート
JP4078655B2 (ja) 車両の折り畳みシート
JP4403953B2 (ja) 車両用格納式シート
JP4712636B2 (ja) 折畳み式シート
JP2013035389A (ja) 車両用シート
JP3977030B2 (ja) 跳ね上げ式格納シートのシートクッションロック構造
JP2001239870A (ja) 床下格納シート構造
JP2017065641A (ja) 車両用スロープ装置
JP4385988B2 (ja) 車両用シート
JP5029936B2 (ja) 折り畳み式シートの脚部構造
JP2011116309A (ja) 車両のシート装置
JP3964340B2 (ja) 車両用シート
JP4055770B2 (ja) 車両用シートのシートバック支持構造
JP4037783B2 (ja) チップアップシートの保持構造
JP6248840B2 (ja) 乗物用シートの跳ね上げ機構
JP3664405B2 (ja) 車両のシート構成

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140219

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20141215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20141224

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20150507